MENU
502,664
固定された投稿

結果発表

6月句会の互選結果を発表します。
6月のトップは6点を得たふうりんさんの「夏場所」の句でした。続いて8点句の弥生さんの「涼し」の句でした。
以下、6点句がダイアナさん、水尾さん、にゃんこさんの句が同点でした。
10点句 16 夏場所や母のベッドの背を起こし (ふうりん) 
8点句 18 辻ひとつ入りて涼しき京の路地 (弥生)
7点句 56 畦道は暮らしの道よ行々子 (森野)
6点句 17 万緑や嬰赤くなり伸びをする (ダイアナ)
6点句 69 推敲の末は昼寝の大鼾 (水尾)
6点句 82 いきさつを聞かむ古茶の葉開きけり (にゃんこ) 
個人別総合では、ふうりんさんと弥生さんが、ともに14点で並びました。

6月度みんなのネット俳句会互選結果一覧   ◎は特選、特選2点並選1点で計算。       令和7・6
1 ナイターの我がナガシマや永久 (玉虫)  3 ちとせ、◎えっちゃ、
2 群生を茅花流しや銀色に (和談)  2 ◎ヨヨ、
3 家飲みに麦酒生き生き冷えてゐる (コビトカバ)  1 弥生、
4 おはようと挨拶しそうアマリリス (ちとせ)  2 森野、てつを、
5 五月雨にあやめの紫紺煌めいて (茶々)  4 えっちゃ、ヨヨ、ふうり、みにょ、
6 梅雨寒や九人目となる理髪店 
7 本が好き白詰草の野に飽きず (尾花)  2 えっちゃ、森野、
8 うつ病のうつ捨てるため山登る (ABCヒロ)  4 えっちゃ、ナチー、◎弥生、
9 若葉風けふもご機嫌古農機 (てつを)  5 ダイア、ちとせ、弥生、アイビ、水尾、
10 解体をぢつと待つ家夕薄暑 (ヨシ)  3 にゃん、弥生、水尾、
11 著莪咲きし一乗谷に置く思ひ (森野)  2 尾花、水尾、
12 茄子植うる妻の白髪の目に余り (ナチーサン)  1 和談、
13 半夏生最後尾っに来て米を待つ 
14 草引くや屈む背中に青時雨 (ヨヨ) 2 ちとせ、和談、
15 白百合に埋め包まれし母眠る (ラガーシャツ)  1 みにょ、
16 夏場所や母のベッドの背を起こし (ふうりん)  10 茶々、◎ラガー、◎玉虫、圓人、森野、弥生、ABC、ヨシ、水尾、
17 万緑や嬰赤くなり伸びをする (ダイアナ)  6 かをり、玉虫、ふうり、ABC、◎アイビ、
18 辻ひとつ入りて涼しき京の路地 (弥生)  8 尾花、ダイア、にゃん、ちとせ、かをり、森野、コビト、ABC、
19 河骨の咲いて荒蕪の湿地かな (アイビー)  1 ちとせ、
20 夾竹桃白し聖職者の庭よ 
21 病む父や遠くでニュース梅雨入りと  
22 万緑や文武に長ず松代藩 (和談)  1 かをり、
23 梅雨寒やここも更地か古本屋 (水尾) 5 ◎森野、てつを、みにょ、アイビ、
24 何回も振り向く別れ夏の空 (コビトカバ)  4 ◎にゃん、えっちゃ、ラガー、
25 新品種ひたち乙女は薔薇美人 (茶々)  1 ふうり、
26 亀の子の脱走癖の面白し (玉虫)  1 ヨヨ、
27 不機嫌な空地上には梅雨茸  
28 ザーザーと洗車する夫半ズボン  
29 若竹や母国知らずにパンダの子 (てつを)  1 ナチー、
30 夫偲ぶ友に鬼灯花数多 (森野)  1 圓人、
31 風過ぎて薔薇の香りやバスを待つ (尾花)  2 ◎水尾、
32 今もなほ動かぬ時計梅雨晴れ間 (えっちゃんあら)   1 ラガー、
33 庭中をわがもの顔に著莪咲けり (ヨシ)  2 ヨヨ、みにょ、
34 あれ食べてみたいと言ふの四葩かな 
35 次の世は蝶に生れこよ火取り虫 (ナチーサン)  2 尾花、えっちゃ、
36 蔓草や絡みて高く五月雨  
37 ひと月の健診終へて早苗道  
38 母の日に贈る絵入りの感謝状 (ふうりん)  1 かをり、
39 烏飛ぶ宝珠のごとく枇杷咥え (アイビー)  2 茶々、てつを、
40 空梅雨や己が道行く三男坊 (圓人)  2 尾花、ナチー、
41 薔薇園の少女も婆もプリンセス (弥生)  2 ナチー、みにょ、
42 一晩に一寸を伸ぶ夏野菜 (にゃんこ)  2 かをり、圓人、
43 同志寄り閉ざす旧会梅雨走り  
44 叱られし事忘れたる螢かな (玉虫)  5 ラガー、コビト、弥生、◎ヨシ、
45 凛と立ち藍艶やかや花菖蒲 (ちとせ)  2 茶々、みにょ、
46 カセットを交換した日ソーダ水 (コビトカバ)  3 ◎ダイア、玉虫、
47 活けられて高き品格百合匂う (ABCヒロ)  4 ラガー、ふうり、◎和談、
48 梅雨入りやダメライフなもレットイットビー 
49 若者に習ひを問はれ青嵐 
50 入梅が夫婦げんかの今日の題 (水尾) 2 ラガー、玉虫、
51 クレマチス咲いて老舗の若女将 (ヨシ)   5 尾花、ダイア、ナチー、弥生、アイビ、みにょ、
52 更衣先延ばしする老夫婦 (ナチーサン)  1 圓人、
53 合歓の花長電話して夫の愚痴 (えっちゃんあら)     2 てつを、ABC、
54 赤き花髪に浴衣の城下町 (尾花)  1 茶々、
55 山登る三度もこけてこりゃいかん  
56 畦道は暮らしの道よ行々子 (森野)  7 ◎ちとせ、てつを、玉虫、圓人、ナチー、アイビ、
57 さくらんぼそわそわ妻のクラス会 (ふうりん)  1 森野、
58 田舎道蛙の合唱いま昔 (ヨヨ)  1 和談、
59 空海も見し海原の卯浪かな (アイビー)  4 ◎尾花、ヨヨ、水尾、
60 ほの蒼く街煙りゆく梅雨はじめ (弥生)  2 にゃん、かをり、
61 合唱終へ師の誉め言葉代田風  
62 蚊遣火や老いを受け入れ然を生く (圓人)  2 ◎ナチー、
63 曇天の水面とろりと梅雨の入り (にゃんこ)  2 ◎コビト、
64 シルバーのアクセ選べば夏来る  
65 夏やさい自助自立への老いの鍬 (和談)  3 茶々、ダイア、◎圓人、
66 蒼き葉に楚々と朱を置く花柘榴 (ちとせ) 3 ヨヨ、◎てつを、
67 尺取りや老の脳味噌掻き回す (玉虫)  1 コビト、
68 五月雨に軒下で丸く猫も待つ  
69 推敲の末は昼寝の大鼾 (水尾)  6 にゃん、ラガー、玉虫、ふうり、ヨシ、アイビ、
70 果と吾の夢を包みて袋掛け (てつを)  5 ◎茶々、圓人、◎みにょ、
71 白南風や補助輪外しこはごはと  
72 逃げだした蛸捕らへられ元の箱 (ヨシ)  1 にゃん、
73 青二才おのれの翳や桜桃忌 (ABCヒロ)  尾花、
74 朝ドラに犬見向きせず半夏雨   
75 滴りて水子地蔵の貌濡らす (ナチーサン)  3 てつを、ABC、水尾、
76 五月雨に濁る事なし清水川 (ラガーシャツ)  ふうり、
77 廃屋の庭に南天花こぼれ (森野)  2 ヨヨ、ヨシ、
78 学生の眩しき街や更衣 (ダイアナ)  3 ちとせ、コビト、ヨシ、
79 ドクダミや風雨に耐ゆる十字花 (ヨヨ)  4 茶々、ふうり、和談、ヨシ、
80 次々と我抜くシニア登山杖 (弥生)  1 コビト、
81 食欲は常に全開冷奴 (ふうりん) 2 和談、コビト、
82 いきさつを聞かむ古茶の葉開きけり (にゃんこ)  6 ダイア、てつを、かをり、圓人、ナチー、ABC、
83 ジャスミンの紅茶召しませ夏座敷 (アイビー)  3 茶々、ダイア、ふうり、
84 突然にめだかは向きを変へりをり (圓人)  2 えっちゃ、アイビ、
85 拾ひたる桑の実フッと吹きて食ぶ (玉虫)  2 弥生、ヨシ、
86 蛇口からじゃかじゃか水が立夏かな (ちとせ)  1 にゃん、
87 夏旅や卓球台は洒落た黒 (コビトカバ)  1 ラガー、
88 湯の町の路地は静もる夏隣り (和談)  3 ダイア、えっちゃ、ヨヨ、
89 短夜の夢の数々ただ悲し 
90 緑蔭や洪鐘(おおがね)までのをとこ坂 (尾花)  3 かをり、玉虫、アイビ
91 あの頃のわれに逢ひたし夏柳 
92 特売のチラシわんさか入梅前 
93 鎮魂の碑を巡りゐる田植歌 (ナチーサン)  1 森野、
94 父の日にうな丼囲ひ絆かな (茶々)  1 和談、
95 気象図の斜め線引き梅雨に入る  
96 海底に数多の遺骨沖縄忌 (ABCヒロ)  2 森野、コビト、
97 糖尿のぎりぎりライン走り梅雨  
98 川に沿ひ沢蟹崖を上り下り 
99 エルビスの曲の流るる五月かな  
100 近づきてキミガヨランの葉がチクリ 
101 高速路茅花流しの銀の波 (ダイアナ)  2 ちとせ、和談、
102 表札の擦れし名前姫女苑 (弥生)  1 尾花、
103 相撲道語るも楽し泥鰌鍋 (ラガーシャツ)  4 にゃん、玉虫、ABC、アイビ、
104 雨纏いここぞとばかり四葩起つ  
105 梅雨寒のラジオ抑揚無きニュース (にゃんこ)  4 ABC、ヨシ、水尾、アイビ、

投句者はヨヨ、えっちゃんあら、ABCヒロ、ふうりん、森野、ヨシ、和談、ラガーシャツ、弥生、コビトカバ、にゃんこ、てつを、尾花、ダイアナ、ナチーサン、アイビー、ちとせ、玉虫、茶々、圓人、水尾の21名。ほかに選句参加・かをり、みにょん。 
間違い等、不都合な点をご連絡下さい。

編集・削除(未編集)

王将戦第3 局開始

両者1対1、5回戦対決に。
羽生にも勝たせたいし聡太にも。いい勝負を!

引用して返信編集・削除(未編集)

本来なら若くて性格のよい藤井五冠を、判官贔屓もあって応援してしかるべきでしょう。昔、大横綱北の湖があんまり強すぎて、相撲ファンから負けるよう期待されていましたが、どうやら藤井五冠もその域に差しかかってきましたかね。強すぎても嫌われる、勝負の世界とは因果なものですね。なんだか中年の星、羽生九段を応援したくなってきました。

引用して返信編集・削除(未編集)

王将戦第3

王将戦第3局両者1対1、5局対決に。 聡太羽生

引用して返信編集・削除(未編集)

ピン留め解除

1月句会の結果の記事のピン留めを解除します。ご覧になりたい方は1022の記事までスクロールして下さい。
感想も一巡したようですので明日28日から俳句三択クイズを始めましょうか。2月句会は2月5日開幕です。それまでの繋ぎです。

引用して返信編集・削除(未編集)

どんまいどんまい!
待ちかねてますよ。お手柔らかにね。

引用して返信編集・削除(未編集)

明日は明後日の誤りでした。お詫びして訂正します。

引用して返信編集・削除(未編集)

無点句鑑賞

 今回の無点句は29句、100句ですので約30%、大体先回並み。気になる句にご挨拶。

21 平平平平臍下珍内春寒衛門
  驚きました。まず読み方に。へへへへヘソシタ・・・ですかね。寒衛門なるご仁がわからない
 ので何とも言えませんが一概に「御ふざけ」と切り捨てるには何か引っかかるし。作者の意図を知
 りたいものですね。

40 売り家に冬木もつけて売られけり
  面白いですね。普通、敷地内にあれば特別なことが無ければ付属品としての扱いになると。樹齢
 幾ばくかの立派な大木なんでしょうかね。それとも記念樹かも。いずれにしても作者にとって愛着
 のある樹木のようですね。

45 押し沈めても踊り浮く冬至柚子
 「踊り浮く」が 決め手ですね。押しやると寄ってくるし引き寄せるとUターンするし。作者は柚
 子に遊ばれているようですね。幾つかを相手にすると中には反発する柚子もありますよ。私も面白
 くて1週間ほど相手にしていましたが、中には崩れ出すものも有り心を残しながら捨てました。 

70 風避けて湾処にくずす鴨の陣 
  鳥などは目的をもって陣を作るんですね。渡り鳥などは護身のために陣を張り役割も分担してい
 るとか。この鴨もやっと安心できる地帯に落ち着き陣を解いたのでしょう。「湾処に」の措辞が少
 し気になりましたが良い句だと思いました。

76 大寒の小鉢に落ちて二黄卵 
  一瞬「儲けた」と思ったのでは。この句で思い出しました。去年中1の孫娘が「見て見て!」と持
 ってきたのが宿題で作った目玉焼き。何と日本列島そのまま。北海道から九州まで。思わずシャッ
 ターを。この句、大寒が良いですね。中七も良いし・・・無点句には惜しい。

78 返事する声の余所行き春着の子 
  小学校低学年でしょうか。晴れがまし装いにやや緊張気味。知り合いに声をかけられ思わずする
 返事が丁寧語。見守る家族、微笑ましい一コマをうまく切り取りました。  

引用して返信編集・削除(未編集)

21 平平平平臍下珍内春寒衛門・・・無点句
 つづき
  【ちなみに、これは槇田麟二の『珍名奇姓録』に記されていて、住所も「栃木県宇都宮市塙田町」と明らかになっている。
 これに続いて長いのが、渡辺七五三吉五郎次郎三郎衛門(福島県坂下町)、一二三四五六七八九十郎(金沢市南町)
 古屋敷後部屋新九郎左衛門介之亟(山口県) である。(雑学見聞録No.028より)
  なお、現在、ご存命の方では、奈良在住の藤本太郎喜左衛門将時能が最も長い名前だといわれている。】

 だそうです。いずれにしても投句者(作者)には「話題提供、有難うございました。」と申し上げます。

引用して返信編集・削除(未編集)

21 平平平平臍下珍内春寒衛門・・・無点句

この句について気になりネットで調べてみました。実在した人物のようです。
  【正式には、「 平平平平臍下珍内春寒衛門」。 読みは 「ひらたいら へいべいへそしたちんない
  しゅんかんえもん」 である。 昭和初期に、本当に実在した人物らしい。 これは、寿限無などの
  架空の人物を除けば、日本一長い名前であるといわれている。2018/06/09】

   とありました。口あんぐり。何度も読み返してみました。

引用して返信編集・削除(未編集)

21番の句は、私にもさっぱりわかりません。 どう読むのか、どういう意味なのか、お手上げです。
40 売り家に冬木もつけて売られけり この句の作者はアイビーです。
私の家の近所に独り住まいのおじいさんがいたのですが、寄る年波で一人生活にケリをつけることになりました。昨年の暮れ、とある施設に入所しました。今年早々、老人の家に売り家の看板が出ました。その家には1本の柿の木があり、毎年秋にはたわわに実をつけていましたが、最後の年は柿が取られないまま放置され、やがて葉が落ち裸木になってしまいました。買い手はまだ現れませんが、いずれ柿の木も含めて新しいオーナーに引き渡されるのでしょう。

引用して返信編集・削除(未編集)

選句候補作品鑑賞

 1 美しき変体仮名や板歌留多 (玉虫さん) 4
  板歌留多なるものを写真で初めて知った。変体仮名はとても読めたものではないが文字全体から受ける美しさは例えようがな
 いものだ。きっと現在の百人一首などに見られる遊び方との違いもあるのだろう。丁々発止と競い合う現代の歌留多と違い優雅
 な平安朝の遊びなのだろうか。など想像を逞しくしながら鑑賞した。正月にふさわしい句だ。

 2 悴める吾子の手を押し包みやる (手毬さん) 1
 子供は風の子と言うがどうだろう今の子は。勿論ここ数年はコロナのお蔭で外出もままならなかったのだが。この子は悴んだ手
 を真っ赤にしながら帰宅したのだろう。思わず抱きしめる。両手を包み込みながら。押し包むに情愛がにじむ。心温まる句だ。

13 母の背を流す幸あり女正月 (かをりさん) 7
  実に素直な句だ。その素直さが受けたのだろう高点を得た。女正月は小正月、おんな正月ともいい新年早々多忙な女性のための
 正月である。京阪中心のもので雑煮で祝うとか。この句、母親の背中を流すとは最高のお持て成し。一年の幸せを暗示している。

56 前掛けの裾に拭く手の悴みて (帷子ノ辻さん) 2
  何気ない日常生活の一コマを素直に表現している。思わず妣の仕種を思い出した。前掛けの裾が具体性があって好もしい。漬物な
 どを処理した後だろうか。悴んでいる手が愛おしい。

80 ふるさとの三日とろろや幸吉忌 (アイビーさん) 1
 「幸吉忌」を見て一瞬円谷幸吉を想定したが念のため歳時記を当たった。いずれにも記載は無かったがとろろ汁を秋と確認し東
 京オリンピックの思い出にしばし浸った。自衛隊員の幸吉は1964年の東京オリンピックでアベベに次いで2位でグラウンドへ、最後
 イギリスの選手に抜かれたが銅メダルの快挙。その後公私共に悩みが続き1968年のメキシコ大会をめざしながら自ら命を絶った。
 「父上様母上様」で始まり「干し柿、餅も美味しゅうございました」と続く遺書は今も記憶に新しい。「幸吉はもうすっかり疲れ切
 って走れません」と。なお、三日とろろは正月三日に食べる福島の風習とか。

引用して返信編集・削除(未編集)

ナチ-サン
一番の板歌留多の句。
昨今少子化等と騒がれていますが、私の育った頃
子供の数は一家に五人六人はザラ。
正月に従兄弟ハトコ揃えば、参加するのも狭き門
でした。
下の句で取るのですから、下の句しか覚えて無かった。
乙女の姿・・・三笠の山に・・とかは、文字が独特で。
仲間に入れてもらった、何枚とれた、それが一年の始まりでした。
子供といえども百人一首の美しさは、覚えるものですね。
下の句で取っていても、好きな歌は上の句も知りたくなり、一首おぼえてしまいました。
久方のひかりのどけきはるのひにしづごころなくはなのちるらん・・それも平仮名!で。
俳句の世界に踏み込んで、毎年新年に此の板歌留多を詠みたくなります。
いつかは良い句が作れますように。

引用して返信編集・削除(未編集)

80 ふるさとの三日とろろや幸吉忌
拙句を取り上げていただきました。幸吉忌が歳時記に載ってないことは承知してました。所謂、忌日俳句というもの、俳人なら誰でもよいわけではなく、少しは名の通った俳誌の主宰者とか、これに準ずる俳人の忌日、それから小説家、詩人、歌人など文学全般に携わる人は対象になるようですが、スポーツマン、アスリート系はまず見ません。古橋忌、前畑忌、双葉山忌などとは言いません。考えてみればおかしな話です。正岡子規は野球の殿堂に入っているのに。

引用して返信編集・削除(未編集)

ナチーサン、13 母の背を、この句は五句投句中の最後に入れた句です。
元句は 口聞かぬ母と湯浴みの女正月
母と喧嘩してただ、幸があるのかないのか、ではこうありたいと、読んでるうちに母がいとおしくなりました。
あんまりネタバレはよろしくないので、以後しません。

引用して返信編集・削除(未編集)

自句自解

句会が終わった後の皆様の感想等、楽しく読ませていただいております。
自句自解をさせていただきます。

5,喜寿ながらピンクの五年日記買ふ
 五年日記六冊目、始めてピンクの日記を見付けました。今までの私では決して手にする色ではありませんでした。喜寿がそうさせたのかも!

35,風花や峠幾つも越へ帰郷
 一人、夫の里より空港までのバスの旅。朝一番のバスでしたので車窓の景色は風花でした。飛行機も無事飛んでくれました。その後風花などとは言っていられない大荒れの天候となり、バスは不通となり飛行機も欠航になったと聞きました!

43,知多の日を車窓に連れて初句会
 その日は、正月頃から天気予報では雨でした。朝7時過ぎの特急で神宮前へ。ところが工場の煙突と煙突の間に太陽が顔を出し明るくなってきたのです。このまま、この日を連れて行きたいと思いました。

65,庭に色あるだけでよし冬の草
 殺風景な庭の枯芝の中に冬草の色を見付けただけなんです。

83,早梅や熱田の杜に紅こぼし
 お詣りを済ませ毎年梅の開花を確かめに行きます。その後、楊貴妃の伝説のある清水社へお水を3回掛けに、それが私のルーティン!

よろしくお願いします。

引用して返信編集・削除(未編集)

5,喜寿ながらピンクの五年日記買ふ
ピンクの五年日記を買った動機がよく分かりました。今までなら買うことはなかったピンク、喜寿という節目で気分を変えてみようという、まあ軽い動機だったのですね。よく分かります。私なんぞもいつも同じ行動パターンで、世間の方もそのように見ますから、たまにはガラっと意表をついて世間をアッと言わせてみたい誘惑にかられます。ところで喜寿ということは、私とほぼ同年代と言うことになりますね。所謂、団塊の世代の走りの世代です。

引用して返信編集・削除(未編集)

アイビーの俳句鑑賞 その4

アイビーの俳句鑑賞 その4

2 悴める吾子の手を押し包みやる (手毬さん)
外で遊んできた子か、あるいはもう少し年長の子であれば部活からの帰りかも知れない。手が氷のように冷たく悴んでいる。その悴んだ手を自らの両手に押し包むようにして温めてやる作者。母親の細やかな愛情、このようにして親子のスキンシップが図られるのだ。母としての親心を句にした佳句。

67 大吉にかすかな不安初神籤 (手毬さん)
御神籤で今年の運勢を占うのは正月ならではの光景だろう。神社の営業方針だろうか、凶も少しはあるが大体は吉が出るようになっている。吉の中にも大吉、中吉、小吉、末吉とあり大吉が一番良いに決まっているが、そう簡単にいかないのが人間の心理だ。大吉は今現在が最高で、あとは衰えるばかりじゃないかと却って不安になる。むしろ小吉ぐらいから始まって、後で尻上がりに良くなっていく方がよいと考えるのだ。そんな人間の心理の微妙なアヤに着目した一句。

13 母の背を流す幸あり女正月 (かをりさん)
7点を集めた。何処か温泉にでも出かけたのだろうか、女正月だから男はオフリミットだ。男の私から見ると、よくあんなに喋るネタが尽きないもんだと感心するが、よく喋り、よく食べて、少しは酒も飲んで煩わしい家事からも解放され、文字通り女の天下だ。そのあと連れ立って温泉に浸かる。老母の背中を流し親孝行の真似事もでき最高の女正月になった。ところでこの句は作者の実体験に基づいた句なのかなあ。

93 日脚伸ぶまだ鍋の出る犯科帖 (かをりさん)
鬼平犯科帳の著者の池波正太郎先生は名うての食通だ。著作の中でもしばしば食べ物の登場する場面があり、読者を楽しませてくれる。この季節ならさしずめ軍鶏鍋あたりか、折から冬至を過ぎだいぶ日脚が長くなってきたが、それでもまだまだ寒い日が続く。「うーん、たまらねえ、一本つけてくんな」と、お頭の台詞が浮かんでくるようだ。

8 ひとかどの児等の物言ひ初笑 (てつをさん)
児等といってもまだ就学前の幼い子であろう。正月で遠方の子や孫がやって来た時の情景か。何かの折に幼児が、それこそ大人が言うようにいっぱしのタメ口をきいた。周りの大人たちは一瞬、呆気にとられやがて爆笑する。おかげで一気に場が和み和気藹藹の雰囲気になった。正月らしい和やかな句になった。

49 生くるとは人送ること枇杷の花 (てつをさん)
1月句会のトップ、9点を得た句。老境に差しかかったてつをさんの心境。人が老いると言うことは、とりもなおさず夥しい数の人が逝ったことに他ならない。自分の親であり縁者であり、兄弟であり師であり友人であるのだ。あらゆる感傷を排除すれば、人生とは畢竟、人を送ることに言い尽きる。これがてつをさんの到達した境地なのだ。季語の枇杷の花が実に的確だ。

58 来る度に身丈測りて年あらた (無点)
お孫さんだろうか、家に来るたびに身長を計るのだが、子どもの成長の早さには驚くばかりだ。惜しくも無点句になってしまったが、正直どこが悪かったのか分からない。強いて言えば季語の「年あらた」がいま一つピンと来なかったのかなあ。「お年玉」あたりを季語に持ってきたらどうだろうか。来る度に伸びる背丈やお年玉 とか。吾よりも背高き子にお年玉 と迫る手もありそう。

成人式父の服継ぐパーマの子 (無点)
俳句は17音しかない文芸だから、一句の中にあれもこれもと欲張って詰め込むと俳句がせせこましくなるので気をつけたい。この句なども言わんとすることはよく分かるだけに入点の無かったのがいかにも惜しい。父の着し羽織袴や新成人 パーマの子も捨てがたいが。

アイビーの俳句鑑賞 完

引用して返信編集・削除(未編集)

13 母の背を流す  温泉にでも出かけたのだろうか、これはそのとおり。さあ流したか、並列に並び、胸の石鹸を泡を流したまで。実はそれを読んだ句もあり、これはまたいつか。

93 日脚伸ぶ  これは先月のアイビーさんの円生師匠の、江戸の粋の句へお返事です。
GWは脚を伸ばして、知多、渥美など半島巡りをしてみんと。そうすると中京の風土の句も取れるかなあ。
熱田神社は是非!

引用して返信編集・削除(編集済: 2023年01月23日 23:19)

アイビーの俳句鑑賞 その3

アイビーの俳句鑑賞 その3

55 初刷りが重い戦火はまだ止まず (ABCヒロさん)
時事問題を俳句に詠むのは難しい、というより殆んど失敗する。思い入れが強すぎて17音ではどうにも表現し尽くせないのだ。上掲の句は、ロシア・ウクライナの戦争が根底にあることは間違いないが、プーチンがけしからんとか国際社会の団結がどうとか言いだしたらそれこそ収拾がつかなくなる。作者は、ただ「重い戦火」とのみ言っただけで、ごく自制的な姿勢に終始している。この抑制の利いた表現が、この句をして俳句たらしめている所以に他ならない。流石ベテランというほかない。

9 初糶の金魚木舟を赤く染め (ナチーサンさん)
初糶は、大間の鮪や下関の河豚を詠んだ句は多いが、金魚の初糶とはうまい所に目をつけたものだ。この近くでは弥富金魚、大和郡山が有名だ。「木舟を赤く染め」と句またがりにして収束したところが巧い。息を呑む赤が絵画的で効果を上げている。

62 理髪店出る正月の頭かな (ナチーサンさん)
作者ご本人の自句自解にもあったようにご自分の体験を詠まれた訳で、あれこれ言えば蛇足になる。ただ一点、「理髪店出る」とあれば理髪店から出てきたのは第三者で、作者はそれを目撃したという解釈も出来なくはない。これに対し「理髪店出て」とすれば理髪店から出てきたのはナチーサンさんご自身ということになる。第三者の行為より作者本人にした方がはるかに面白い。

10 人形(ひとがた)や宮の焚火に舞い上がり (ちとせさん)
人形は形代とも言い「ひとがた」と読む。紙を人間のかたちに折り、夏の大祓などに人間の身代わりとして悪霊を引き受ける。そして大晦日から元旦にかけ神社で焚かれる年木に燃べられる。燃え盛る業火に人形はまるで本当に生きているように宙に舞う。あたかも身についた悪霊の断末魔であるかのように。このようにして、身も心も清浄にして新しい年を迎えるのだ。親もそのまた親も、日本人は代々そのようにして新年を迎えてきたのだ。そんな敬虔な気持ちを呼び起こす一句。

94 一人居やせめて嚔は景気よく (ヨシさん)
何やかやで家族全員が出払ってしまった。家にいるのは作者のヨシさんが一人だけ、というシチュエーション。話す相手も無くテレビもつまらん、だんだん退屈になる。と、突然大きな嚔が出た。一人だけだから誰に遠慮も要らない。かくして盛大に嚔を放つ仕儀となる。中七に「せめて」を発見したのが作者のお手柄で、得も言われぬ可笑しみが生まれる。そこはかとなく俳味が漂って来る一句。

30 裸木や雪を纏うて晴れがまし (神林亮さん)
一面の雪景色の神々しいまでの感動を句にして品よく纏めた一句。ただ細かいようだが、裸木も雪も冬の季語で、この句に関しては季重りを避けたい気がする。雪景色の中だから別に裸木である必要もないわけで、松とか杉の具体的な木にするか別の言葉にするかしたいところ。座五に何を持ってくるかがこの句のポイントだから、「晴れがまし」でも悪くはないが、いかにも常識的で大人しい印象だ。もっと良い楚辞がありはしないか、その可能性をギリギリまで推敲してみることも俳句上達の方法と思う。

78 返事する声の余所行き春着の子 (無点)
何時もは活発過ぎてよく叱られるのに春着を着た時ばかりは神妙だ。返事をする時の声も余所行きの声だ。微笑ましい情景を上手く詠んだが無点になってしまった。少しだけ語順を変えてみたい。
アイビー流に詠めば  余所行きの声でご返事春着の子

以下次号、不定期掲載

引用して返信編集・削除(編集済: 2023年01月20日 14:22)

62 理髪店出る正月の頭かな
「理髪店出て」とのご指摘納得です。有難うございました。

引用して返信編集・削除(未編集)

55番の初刷りの講評をありがとうございます。元旦に配達される新聞は、チラシも加わって本当に重い。
なんとかその重さを、俳句に落とし込めないかと考えた次第です。お目に止めてくださり、うれしく思います。
 
年賀状は差し上げておりませんが、本年もよろしくお願いします。

引用して返信編集・削除(未編集)

寒中お見舞いと句会案内です

 管理人さん、はじめ、掲示板の皆様、寒中お見舞い申し上げます。どうぞ、お体大切に、日々をお過ごしください。

 ここからは嚶鳴庵の句会案内です。1月は25日(水)、13時からです。
 兼題は納豆汁、ラグビー、または当季雑詠、5句を12時50分までに提出してください。
 
 短冊については規定のものがありますので、当日に配られます。

 開催場所  東海市しあわせ村 茶室 嚶鳴庵
 参加費   550円、句会終了後に、お菓子とお抹茶をいただきます。
 
 誰が参加しても、いい句会です、結社や○○会にとらわれることもなく、気が向いたらふらりと立寄って俳句を楽しむ、
 そんな雰囲気の句座です。筆記用具を持って、ある人は、歳時記や電子辞書を持って、ご参加を・・・
 お待ちしています。

引用して返信編集・削除(未編集)

私からも参加をお勧めします。べテランの方もみえますが全くのビギナーと思しき方も多いです。加入、退会、再加入すべて自由です。肩の凝らない句会です。句会終了後のお抹茶をいただくのも楽しみです。ただ開催場所が東海市ですので愛知県以外に住んでみえる方はちょっと無理かなあと思います。

引用して返信編集・削除(編集済: 2023年01月20日 15:49)

アイビーの俳句鑑賞 その2

アイビーの俳句鑑賞 その2

1 美しき変体仮名や板歌留多 (玉虫さん)
ちとせさんが1026の記事に写真を貼っていただいたお陰で、「板歌留多」とか「下の句歌留多」というものが世の中にあると初めて知った。紙ではなく板に、それこそ変体仮名も駆使した歌留多で、下の句だけを読み手が読むという、ちょっと初心者では無理かなというルールだ。歌留多の達筆もさることながら、普段目にしない変体仮名がまことに美しい。ここまでくると、単なる正月の遊びの域を越え、芸術か工芸と呼ぶのが相応しいように思う。いずれにせよ雅やかな正月らしい句になった。

75 末の子も十八番一枚とる歌留多 (尾花さん)
これも歌留多取りの句。幼い子もお姉さんたちに混じって歌留多取りに加わったのはよいが、お姉さんたちのようにはいかない。出だしだけ聞いて、ひったくるように取っていくお姉さんたち。それでも心優しいお姉さんがいて手加減をしてくれた。やっとの思いで1枚取れた嬉しさと言ったらない。天にも昇る心地だ。幼い末の子の燥ぐ様子が目に浮かぶようだ。正月らしい和やかな句。

81 熱燗で並ぶ徳利響く鐘 (和談さん)
除夜の鐘を聞きながらしみじみと行く年、来る年に思いを馳せる和談さん。いける口の和談さんなら当然、素面ということはないだろう。熱燗が無くては始まらない。それにしても穏やかな年越しだ。十分に現在の境遇に満足している和談さん、思うことはあるにはあるが欲を言えば限が無い。そんな心境だろうか。座五を「響く鐘」としたのは季重りを避けるためだろうが、私は季重りを気にせず「除夜の鐘」でよいと思う。あくまで除夜の鐘が主題で、熱燗は単なる小道具に過ぎない。

19 毛糸編む首肩まはし毛糸編む (帷子ノ辻さん)
特選に頂いた句。もうどのくらい毛糸を編んでいるのだろう、単調で肩の凝る作業、おまけに目も疲れてきた。小休止して肩をぐるぐる回してみる。少し楽になったので再開する。
ここで作者は実に大胆な技法を用いた。上五で使った「毛糸編む」のフレーズを座五でも繰り返したのである。こうして小休止前の作業を再び始めたことを雄弁に語って間然する所がない。恐れ入った次第だ。参りました。

53 車椅子砂利砂利参る初詣 (悦ちゃんあらさん)
年老いた親の車椅子を押して初詣に誘い出した心温まる情景を詠んだ。参道には玉砂利が敷き詰められており、大勢の参拝者が踏んで行く、間断なく続くその音がいかにも初詣らしい雰囲気を醸し出している。ただ砂利砂利と二度繰り返し使っているのは、オノマトペの「じゃりじゃり」に通じるが、さてどうしたものだろう。率直に言って私は賛成しかねるのだが。

54 大根は白足袋履いた京美人 (無点)
惜しくも無点となった。大根を白足袋の京美人にたとえたところはなかなかにユニークな見立てだ。ただ京美人となると楚楚とした佇まいを連想する。対して、大根は健康そのものの庶民性がウリの野菜というのが一般的なイメージではなかろうか。おそらく入点が伸びなかったのはそこらのギャップにありそうな気がする。

以下次号、不定期掲載

引用して返信編集・削除(未編集)

以下は茶々さんからのメールです。
 「アイビーさん、ご講評有難うございました。
実は54番の大根の句、かって山下 清画伯様が「大根足は美人だな」と言っていたものです。
大根を収穫して思い出し作りました。京都の人には失礼かもしれませんが、お許しを願います。」
とありました。

引用して返信編集・削除(未編集)

アイビーさん、75番の歌留多の句の感想をありがとうございました。
3人の孫がまだ幼かった頃歌留多をすると、末の子は兄ちゃんや姉ちゃんのようにとれなくて泣きだしてしまうので、一枚だけ教えておきました。「むらさめの・・・」と言ったら「きりたちのぼる・・・」をとるんだよ、と。 それ以来、末の子はその歌が十八番(おはこ)となりました。 この頃は3人とも互角に戦えるようになったが懐かしい思い出です。

引用して返信編集・削除(編集済: 2023年01月20日 21:57)

アイビー🎵さん。そしてネット俳句の皆さんの俳句後のご感想等⤴️⤴️とても楽しく読ませていただいてます😃。今回の53番の俳句の事です。ご指導とご意見ありがとうございます。伊勢神宮に私の友人は毎年元旦か二日に参拝してます。そしてご家族に車椅子の人を今年はお孫さんがずっと押してくれたと話してくれました。そのほほ笑まし様子を俳句に詠んでみました。

引用して返信編集・削除(未編集)
合計4086件 (投稿2031, 返信2055)

ロケットBBS

Page Top