11月句会を始めます。下記開催要領に従い奮って投句願います。
現在までの投句者は、えっちゃんあら、ヨヨ、の皆さんの2名です。
11月度みんなのネット俳句会・開催要領
1・投句期間 11月5日(水)~11月10日(月)
2・投句 当季雑詠 5句まで
3・清記発表 11月11日(火)
4・選句 8句選句 11月11日(火)~11月13日(木)
5・成績発表 11月14日(金)
6・その他 投句代行可、投句後の訂正、差し替えも可
投句内容は幹事が確認次第、非表示にします。
句会開催中であっても一般の書き込みは制限はしません。
投句後の訂正依頼のやりかた
(誤) 古池や海豚飛び込む水の音 バショウ
(正) 古池や蛙飛び込む水の音 バショウ
10.絵図にある富士の方角霞をり
知多半島の先端、南知多町でも気象条件がいいと数年に1回位は富士山が見えるそうです。 小高い丘の展望台には、方角、島の名前など書かれた絵図があり富士山も記されています。 その方角を眺めながら霞の中の富士のお山を想像するだけ。
30.野に遊ぶ見知らぬ稚児とハイタッチ
公園を散歩していると、お母さんの手を振りほどいてトコトコ歩いて来る子がいました。その子と目が合い気が合ってハイタッチしてくれました。もう嬉しくて。
51.寺に置く仔猫のための募金箱
南知多町の大宝寺(もくれん寺)に、住職さん手作りの猫の写真入りのお知らせ版と募金箱がありました。 山里離れたお寺なので、この住職さんに見捨てられたら猫ちゃん生きていけないんじゃないか・・・? で思わず募金。 猫好きの住職さんで良かったね。
75.乳匂ふ子を膝に抱き半仙戯
省略
110.飛花落花風も堤もうす紅に
美しい景に出会いました。散るべき時に少しの風がきて、惜しげもなく花びらを飛ばす。 この散り際の潔さも多くの人の心を捉えて離さない所以でしょうか。
今回私の句を、寺内さんが3句も、茶々さんが2句もとってくださいました。とても嬉しかったです。ありがとうございました。
ナチーサンさんへ。尾花はまぁ女性です・・・(親しかった女性の友人に、あなたの気持ちは男だね!と言われていましたけど)
尾花さんへ
失礼いたしました。もし、男性の句なら違う見方があるとふと思ったもんですから。
それより茶々さんの選ですが初心者なのにしっかりした基準を持っているようですね。間もなく90
歳ですが隅におけません。元英語教師だけあって言葉には敏感です。今、季語に苦労しているようで
すが末が楽しみです。やはり猫の句を拾ってますね。募金箱の句いいですね。
えっちゃんあらさんに先を越されたが、アイビーさん 特選での入選 おめでとうございます。
先のNHK俳壇に続いて、絶好調ですね。 更に頑張って下さい。
雨の中で新樹俳句会が行われましたが、ここでも高点句。 すごい すごい!
アイビーさんへ NO1490に答えて
結論から先に。アイビーさんもその域に達したと。子規も虚子も言っています。「事物を客観的に写生する中で主観を滲ませる」と。人間も自然の一部なりとも。あくまでも写生は手段であり自己主張が目的です。文学でも絵でも書でも茶華道でもそうですよね。芸術と言われるもの全て、武芸だってそうかも。全ては自己表現の場です。
改めてアイビーさんの句 「貝寄風や遊女の文の金釘流」を鑑賞しました。
これ明らかに人事句ですよね。でもこの古風な現象を咀嚼し自分のものとして再構築し主張しています。自分を出しています。誰も真似できない一句です。
改めて人も自然の一部と感じ流転する自然との違い有限の儚い命を実感します。でもこの自然との付き合いの中で少しでも自然との一体感を感ずることが出来れば幸せですね。
いずれにしても忘れなれない一句になりそうです。
有難うございます。長らく試行錯誤でしたが、やはり自分の持ち味は俳味追及の人事句なんでしょうかね。客観写生を目指したものの空振りばかりで、さあこの先をどうするか。
アイビーさん、お纏め、大変お疲れさまでした。
12 釣れずとも磯の卯波を聞くひと日 (ちさ)
私は釣りはしませんが、釣りっていいなあとと思わせる太公望の成功句です。
日がな一日卯波の音がいいですね。
15 初蝶や動きの止まぬ牛の顎 (春雨)
蝶と牛、なんとも春らしいのんびりした句でしょうか。
牛は反芻しますので、いつも顎を動かしているのですね。それをよく観察しておられます。
40 諍いに少しの悔いや飛花落花 (ABCヒロ)
少しの悔いは逆に謝れません、季語に託して流すのも俳句の効用でしょうか。
ちょうど私も同じ気分でしたの、すぐに特選でいただきました。
62 花筵一巡二巡一升瓶 (ABCヒロ)
ビール1ダースではこういう感覚にならないのです。常温の日本酒ですね。
一巡、二巡と、もう花なんぞどうでもよくなってくる、その気分がよく出ています。
72 朝寝して孵化する如く伸ばす四肢 (弥生)
春の休日の朝はまさにこれです。
孵化が効いて面白さがでました。
74 たかんなの鼓動高なる土の中 (てつを)
俳句をなさる人はたけのこがお好きな人が多いですね。
「鼓動高なる」で好物を超えて、さらに愛情がほとばしる句になっています。
87 こほろぎを食ふの食はぬの四月馬鹿 (アイビー)
日本でも最近耳にするようになったコオロギ食。食糧問題解決のカギともされているらしいです。
地味な時事を入れるのがコツですね。
ちなみにアマゾンの昆虫食は高いです。乾燥しており、旨くも不味くもなかったです。
地球の裏側のアマゾンと思いきや、通販のamazonとは。老骨はどんどん世の中から遅れますね。フフッ。
イナゴは美味しいですよね。産業文化祭りでの猿投産が人気です。コオロギはご免!
いえいえ、通販のamazonです。言葉が足りなくすみません。
拙句を取り上げていただきましたが、アマゾンへ行かれたことがあるのですか。滅多に行ける所じゃないのに。昆虫食ですか。旨くも不味くもなかったそうですが、そういう形容しがたい味なんでしょうね。何となくわかりますが。
20 永き日や母リハビリのグーチョキパー (ヨシさん) 2
私の古い句に、「じゃんけんの紙ばかり出す青りんご」があります。人間の体は神経がからだの
末端に行きわたりそこを刺激すると血液の循環も良くなり動きも良くなります。幼い子は指など末
端の器官がうまく使えず頭では理解出来ていても指が伴ないません。この句認知症でしょうか親子
でのじゃんけんがリハビリの日課になっているようです。楽しみつつ親子で過ごすひととき、永き
日が何かを暗示しているようにも見えます。構えず日常の中からの切り取り、グーチョキパーがユ
ーモラス。深刻さを微塵も感じさせないさらりとした表現に拍手。迷わず特選に。
65 貝寄風や遊女の文の金釘流 (アイビーさん) 1
アイビーさんの句でしたか。「金釘流は下手な文字をあざける言い方」と辞書にあります。一
方、貝寄風は「二月二十日前後難波の浦辺に吹く風、竜宮の魚貝、海上に浮かび出て、天王寺
云々」とあります。仏花の添え物とも。「本来はこの地域に限らず二月十八日の暴風」の意らし
い。問題はこの暴風と遊女の仮名釘流の結びつきです。私の理解を超えているので自解を望むとこ
ろです。いずれにしてもほっとけない句です。私のみの選。
75 乳匂ふ子を膝に抱き半仙戯 (尾花さん) 3
半仙擬をブランコと認識するのに少し時間がかかりました。それと知れば乳匂ふがストンと落ち
抱っこしてるのは父親かはたまたなど詮索したくなりました。春一日の幸せいっぱいの親子を切り
取った佳句と思いました。
100 馬の仔や農鳥山の雲ほどけ (かをりさん) 3
この句下五の雲ほどけにまず目が行きました。そして仔馬が季語、農鳥山はどこでしょうか。そ
れを繋ぐ切字のや。仔馬とほどける雲の調和、見事な一句と思い戴きました。
101 啄木忌人を憎みて人恋し (ABCヒロさん) 4
啄木も数奇な人生を歩んでいますね。作品は夢のある人を引き付けるものが多く啄木ファンを引
き付けています。これらは厳しい自然や生活環境の中で育くまれたものでしょうか。それにしてこ
の句、思い切った中七下五、作者の人生行路の豊かさが垣間見えます。
102 清貧に暮すよろこび花菫 (ヨシさん) 4
清貧ね。最近あまり見かけないですねこの言葉。昭和の名残でしょうか。でも当世でも貧富の格
差が広がりマンションを売って生活の立て直しを図る若者が増えているとか。違いはそのような環
境の中で生きがいを見付けられるかどうかの違いですね。顕著に表れているのが明治の女は10人前
後の子供を産んで育てています。貧乏暮らしを逆手にとって逞しい子供をね。今や一人っ子に甘ん
たりせいぜい二人止まり。勿論環境が許さないという世相もありますがね。それどころか未婚や同
性婚など少子化を早めています。この句でいろいろ考えさせられました。花菫がいいですね。
103 草臥れし憶良のごとく目刺焼く (アイビーさん) 1
これもアイビーさん。山上憶良は万葉歌人で「貧窮問答歌で貧困をテーマに人の生き方を説い
た」とあります。この句も私の知識では鑑賞の域を超えています。でも気になる句でどこか琴線に
触れます。自解をお待ちします。これも私のみの選。
尾花さんへ
言葉が見つからないのは当然ですよ。しいて言えば「母の香り」かな。父親には味わえない分野です。来世は女に生まれます、私。そして専業主婦。多くの子供に囲まれた母親を満喫したい。父親はツマラナイ・・・ですよね、アイビーさん。ところで尾花さんって女性ですよね。句からは読み取れませんでした。
ナチーサンさん、75番の句ありがとうございました。
75 乳匂ふ子を膝に抱き半仙戯
これは、かつて子供、孫をブランコに乗せた時の思い出です。 乳児を抱っこすると柔らかい特有の匂いを感じます。馥郁たる花の香りとは違う、美味しいいちごの香りとも違う。言葉がみつからないのですが・・・。「半仙戯」とは漢字も響きもそぐわなくて「ぶらんこ」とか「ふらここ」とかにしたかったのですが、下五に置くにはこれしかないかなぁーと。
アイビーさん、発想を飛ばすとはこういう事なのですね。参考になります。
できるかできないかはまた別の話ですが。( ;∀;)
103番の句の自句自解をせよとのことですので割り込みます。万葉歌人の中でも一際異色の存在が山上憶良。一応貴族に連なる身分ですから当時としてはエリートの部類です。しかし私らの印象ではマイホーム主義のよきパパであり、下級官吏として宮仕えの悲哀を舐めた人物像が思い浮かびます。役所では嫌な上司に仕え、部下からは突き上げら、家に帰れば奥さんの尻に敷かれと哀れなサラリーマン憶良に目刺を焼かせたら面白いと思いました。私の想像の産物です。
大府市は長寿医療センターが取り組んでいることもあり市も力を入れています。私達コミュニティでも文化福祉部会が中心になって取り組んでいます。花は黄色です。何かいわれがあるようですが私には解りません。私もいくつか持っていますが黄色いワッパが認知症の講習を受けた証です。周りは殆どの人が持っています。この病気は家族を中心に地域で支えていくものとの意識が浸透していることが実感されます。そういえば10年程前の踏切事故がきっかけでしたね。グーチョキパーが一番の薬です。お大事にね。
ナチーサンさん、ありがとうございます。
雲のところは、雲ほぐれでしたが、辞書でほぐれるの近くに「ほどける」がありましたので、即選びました。
工夫どころを褒めていただき、とてもうれしいです。
山は新潟、五頭連峰のあたりです。
ナチーサンさん、ありがとうございます。
グーチョキパーの句は義母との時間を切り取りました。認知が進んでおり語彙も減りました。頭の中はどうなって行くのかなと思います。せめて、手指を動かして欲しいと思いグーチョキパーを一緒にしたり懐メロを歌ってみたりします。
花菫の句は母を思って作りました。
大正生まれの母は明治女の6番目の子。まだ下に2人おりました。
尋常小学校卒の母は本が大好きでしたが、家を手伝うために勉強の時間などありませんでした。暗がりで本を読んでは叱られていたそうですが、その頃の教科書をよく暗唱して聞かせてくれました。
母は20年ほど前に亡くなりましが、貧しくても生活に喜びを見いだし強い女だったなぁと思い出します。
アイビーさん、お疲れさまです。
無点句探訪は、仲間褒めしないので、お許しくださいませ。
45 猫抱いて春爛漫の庭先に
70 ベランダのずっと見てゐる桜かな
よき春の日の一こま。二句とも春の一日が背景にあります。私は大好き。
12 釣れずとも磯の卯波を聞くひと日 (ちさ)
これも春の一日の句ですが、比べてみて、どうでしょう。
もう一歩踏み込むなり、なにげなく自分をさらけ出すなりすると、いい句になりそうです。
私も頑張ります。
77 この先は牧場と聞く諸葛菜
牧場を問う道すがら、この場面もいいですね。
牧場と聞く が曖昧でもったいない。伝聞でしたら、牧場とかや でしょうか。
82 富士山を踏んまえている桜かな
富士と桜の取り合わせ、私も大好き。日本の風景ですよ。
踏んまえているが、力が入りすぎかなあ。つくばね、とか伊吹山ならOKですが、私は富士山は特別という意識がありますので・・・
一樹に隠す大桜 くらいで
104 鳥帰る卒寿の母の機嫌よく
季語と母がいいですねえ。卒寿を省いて、母の機嫌よさを具体的に詠むと特選の可能性大ですよ。
生意気なことを書きましたが、無点句にこそ、人の行く裏に道あり花の山。
勉強になります。
コビトカバです。
仕事に行く朝に車の中からベランダでずっと桜を見ているおじさんを見て、気持ち分かる!と思いストレートに詠んだ句です。
俳句を始め、この瞬間を詠みたい!って思う事が多くなりました。
季節を感じられていいですね^_^
大好きな句だと言って頂き嬉しかったです。
アイビーさん、お取りまとめありがとうございます。中日新聞の特選も拝見しました。知ってる方の俳句が載ってると私まで嬉しくなります。
皆さんの自句自解、選句鑑賞を読ませていただいて、とても参考になり楽しませて頂いております。
俳句投句の後の皆さんの感想や素晴らしいご意見等とても勉強になります。ちらっと人生観も俳句に滲みでているような。。楽しみを貰っています。俳句やっていて本当に良かったと思いました
4月句会は過去最多の22名の投句を得て無事終了しました。厚く御礼申し上げます。当ネット句会はコロナ禍で句会開催もままならぬ時期に、何か句会の代わりになるものをという趣旨で、新樹俳句会の矢浦さんや大福俳句会の神谷さんのお力添えで始まったものです。俳句用の専用プログラムではなく、既存の無料掲示板を利用した句会ということで試行錯誤の連続でしたが、何とか今日まで2年4か月、皆さん熱意でここまで来ることが出来ました。
コロナの方はようやく収束の兆しが見えてきましたが、それはそれ、ネット句会はネット句会ということでこれからも続けて参りたいと存じます。皆様におかれては、今後ともよろしく盛り立てていただきますようお願い申し上げます。
また何時ものように活発な感想、自句自解等お寄せ下さい。
今朝の中日新聞の中日俳壇です。涅槃図の長さの足りぬ象の鼻。おめでとうございます。
参加者が増えると選のバラつきは否めませんが、私はたくさんの句に触れる機会を得て、様々な選評を
読めるのでとても楽しいです。
アイビーさん、メンバーが増えて色々と大変だと思いますが、よろしくお願いいたします。
コビトカバさんと弥生さんは先回から、ラガーシャツさんは今回が初投句ですね。茶々さんはナチ―サンさんの代行投句でしたが、今回からご自分で投句されるようになりました。頼もしいお仲間が増え、喜んでいます。今後ともよろしくお願いします。
私は2回目の参加でした!
沢山の素敵な俳句に触れる事が出来て、とてもワクワクします(o^^o)
これからも精進します!
アイビーさんの努力に頭が下がります!
初めて参加させていただきましたが楽しいですねー!
これからもよろしくお願いします🤲。
アイビーの俳句鑑賞 その1
15 初蝶や動きの止まぬ牛の顎 (春雨さん)
35 名人の無駄なき一手亀鳴けり (春雨さん)
いずれも互選高点句。二句一章の見本のような句。前句は牧歌的な農村風景、後句は凛とした佇まいの中の時間の経過を詠んだが、季語の「初蝶」、「亀鳴く」が微妙に離れ微妙に適っている。この辺りの呼吸は口で説明できるものでなく、場数を踏んで体得するしかないだろう。
23 昭和の日巨人大鵬卵焼き (てつをさん)
74 たかんなの鼓動高なる土の中 (てつをさん)
前句は一定の年齢以上の世代にはすぐわかる。いやになる程強くて面白みが無い。昭和の高度成長期の象徴だろう。後句は私が特選に頂いた句。筍がまだ地中にあって少し頭を出そうかという時、「鼓動高なる」の表現が筍の力が漲って来るようで、まことに秀逸。かな混じりでの表記だが、漢字で書けば「鼓動高鳴る」になろうか。
27 寂しいね雨に負けそな桜たち (ラガーシャツさん)
上五にいきなり「寂しいね」と置いたのが新鮮。「負けそうな」を「負けそな」と、実際に使う口語のかたちに近づけた。これが気取りのない平明さにつながったように思う。ラガーシャツさんは初投句だが、ご自分の確たる俳句スタイルをお持ちのようにお見受けした。
31 マスク無き卒業式の笑顔かな (ふうりんさん)
今年の卒業式はマスク着用の義務が外された。去年まではマスクのため、表情のない、淡々と式次第を消化するだけの無味乾燥な卒業式にならざるを得なかった。マスク無しの今年は卒業生の泣くにしても笑うにしても、多感な世代の表情がストレートに表れる。
50 花筏のんぼり洗い五条川 (和談さん)
桜の名所の五条川。鯉幟や武者幟を染めて晒すのんぼり洗いでも知られる。桜が散って花筏が川を流れる時とのんぼり洗いの時期が重なった。清冽な川の流れ、青や黒様々な色の幟が何本も晒されている。そこへ淡いピンクの花筏。想像するだに鮮やかな一大ペイジェントだ。
8 春うらら句に苛まれ早や三年 (無点)
惜しくも無点となった。言わんとするところはよく分かるのだが、言葉の取捨選択にも気を使いたい。問題の言葉は「苛まれ」だ。国語辞典でも虐めるとか辛く当たるとかのネガテイブな意味しか出てこない。作者の真意はそうではなく、句作に推敲に、ああでもない、こうでもないと苦心しているとの意味だろう。苦心もまた楽しいのが俳句だ。アイビー流に うららかや句に没頭し早や三年 としてみた。
7 うららかや土管坂より海の見える (無点)
これも惜しくも無点となったが、これは推敲の時のちょっとした不注意が原因だろう。原句では座五が「海の見える」と字余りになってしまい、リズムが壊れた。上五で「うららかや」と切れを入れたのだから、座五は「海の見え」と流せば十分だ。
以下次号、不定期掲載
アイビーの俳句鑑賞は今後4回くらいに分けて掲載しますが、次回が何時になるかも本人も分かりません。新規の投稿が途絶えてしまうのが管理人としては一番辛いことです。内容がかぶっても構いませんので積極的な書き込みを期待します。
19 丹念に向き替ふ猫の日向ぼこ 1
私は犬派だが茶々さんの影響でテレビのネコチャンネルをよく見るようになった。「岩合光昭猫歩き」だ。世界を巡り色々な猫の表情や人との関わりなど 面白い。実に様々だ。猫博士茶々さんの賛同を得た。光栄! 皆さん茶々さんの句と思った?
28 焼き入れの刀を冷やす春の水 1
これはテレビを見ての作。日本刀作家の伝統を守る戦いの場。「鉄は熱いうちに打て」との格言どおりの気の遠くなるような繰り返し。仕上がった刀身には魂が宿っている。
39 凍て返る手彫りの女面鬼神面 0
これもテレビでの作品。京都だったかの伝統芸能を守る作家の執念を見た。手彫りの作品からはぞくっとする顔の表情が彫り出される。いずれも表情豊かだ。何か訴える力が漲っている。
61 眼裏に浮かぶ廃校卒業歌 0
私の故郷伊勢志摩の寒村も例外にもれず過疎に晒されている。まだ本籍は移していないがどうなるか。1昨々年に中学校が1昨年小学校が廃校になった。3月は別れの時。この時期になると卒業式が浮かぶ。勿論卒業歌は「仰げば尊し」だ。
91 露天風呂漏れ来る闇の早春賦 1
その昔職員旅行で露天風呂に入った。確か南紀だったと思う。海を見渡せる場所にあり潮騒に交じり修学旅行生の軽やかな歌声が脳裏に浮かぶ。
昭和は遠くなりにけり
61 眼裏に浮かぶ廃校卒業歌
先日も南知多町の大井小学校の廃校のニュースがありましたが、身につまされますね。少子化と過疎化の両方ですから。私の卒業した半田小学校は全部で7クラスあって、1クラスが56~57名いました。半田中学は岩滑も含みますから9クラスありました。私達の世代はいわゆる団塊の世代の走りでして、今の少子化の時代、統合・廃校のニュースを聞くにつけ隔世の感がありますね。
春暁や夢の中でも俳句詠む(コビトカバ)
高齢になってからというもの、眠りが浅くなったのか毎日夢を見るようになった。
夢見の分析をしてみると、元職の上司や同僚:6割、ライオンに追いかけられる夢:1割、空を飛ぶ夢:1割、崖っぷじから谷底を見る夢:1割、身内の夢:0.5割、その他:0.5割
不思議なことに妻の夢などはゼロ、父母は一年に1~2回
そして夢から覚めると布団の中で俳句を作るというのが私のパターンなのです。 どの俳句も「まさに珠玉の俳句」だから、手元に準備してある短冊にただちに書きなぐるのだが、朝飯を食べたあとにその句を検証すると、8割方は駄作で、0.5%ぐらいが「珠玉の句」なのだ。
コビトカバさんも同じようなパターンのようで、どうやら心が通じ合いそうなので特選として拾わせて頂きましたが、アイビーさんも拾ってらっしゃるので この句! いいですよ!
新樹俳句会は少人数ですが、アイビーさんや兵庫の会員やらで なかなかトップを取るのは難しくて、6割がたは会代表の「島 桜子」が攫っていきます。 7句出句、10句選なのですが、多い時には桜子一人で30点も取っていくので他の人の目の前は真っ暗ですね。 最下位ぐらいだと2点か3点しか入らない。 私も過去には3点という時がありましたね。 ここの句会では2月は0点だったが、こんなばらつきがあっちゃいけないんですが、参加者が多くなると、こういうことが普通になっちゃいますよね。
コビトカバです。
良い句だと言って頂きとても嬉しく、今後の励みになります(^ ^)
俳句を始めてから夢の中でも俳句を考えている自分に出会いました。
今まで生きてきて初めての体験(夢)でしたので、素直によんでみました。
私も寝てる時や日常の何気ない時に、不意に魅力的なフレーズが浮かんでくることがあります。一番多いのが酒を飲んでる時にひらめくのですね。辺りに紙が無い、仕方ないので箸の袋に書きつけたりします。あとで素面の時に読み返すのですが、「なんやこれ、しょーむない」となるのが殆んどです。
島桜子さんのこと
この方以前選のみに参加されたことがありましたよね。またお願い出来れば幸いです。