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ひとつの案として

先だってより不自然な改行の問題であれこれ試行錯誤してきましたが、原因が分かりません。しかしどうも、文頭に一字あるいは二字程度のスペースがひょっとしたら何がしかの原因ではないかと思い至りました。そこでナチーサンさんにお願があります。過去の投稿のどれでもよいのですが、文頭を詰めて再投稿していただけませんでしょうか。つまり、すべての行が左づめで始まるようにしていただきたいのです。

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やったこと
①コピーで貼り付け
②プレビューで確認
③投稿
※書式やサイズはそのままで手を加えていません。

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18 強右衛門磔刑の地の銀河濃し (萩)
読み方はおろかその存在すら知らずネットで検索した。「長篠合戦のゆくえを変えた?人間味あふれる鳥居強右衛門・命がけの決断とは?」を読み進めるうちに句の背景を知り改めて銀河濃しの思いに至った。歴史を踏まえた郷土の偉人を称えた句だ。
24 黒揚羽弔旗の如く翅立つる (アイビー)
十月に予定されている安部元総理の国葬、掲げるのは弔旗である。弔旗は一度旗竿の上部まで上げその後三分の一程度まで下げ 弔意の証として黒い帯状のリボンを付ける。この句そのリボンを黒揚羽と見做し折からの風に翔たかせた。何とも独創的発想。唸るほかない。
29 猛暑日や首に取り付く保冷剤 (和談)
保冷剤との言葉に初めて出逢った。この夏それらしきものを首に乗せたが違和感がありすぐ止めた。作者は常習者らしい。それ
にしても首に取り付くがユニーク。上五と下五が首から離れないのだ。
33 夏の月猫がゐるから許すこと (かをり)
中七、下五に人間模様が詰まっている。何も説明していないところが憎い。犬では駄目だ。夏の月が静かに見守っている。想像
を促されそうだが止めた。深入りしない方が良さそうだ。
35 円安もさることながら生ビール (アイビー)
株を持っている知人がいる。喫茶店に入ると必ず日経新聞を手に取る。聴くと株は分散して買っているとのこと。私はこの辺の
ことには疎く興味も無い。円安などについてもよく分からない。国の内外によって事情が異なると言うことの他には。作者はこ
のような面倒なことはさておき先ずビールをとのことだが、コロナによって気楽に外で一杯とは行かない。
39 ちりりんと風鈴句座に風送る (ふうりん)
中七と下五が自然で爽やか。開け放された和室だろうか。和やかな句会が目に見えるようだ。ちりりんもふうりんさんらしい。
45 蔵書印薄れし父の書を曝す (玉虫)
蔵書印なるものを初めて知ったが入手時期なども記載されているのだろうか。時折虫干しで日に晒すのだろう。多分毛筆と思わ
れるが印字ともども時代の流れに沿って次第に淡くなっていく。感慨のにじみ出た句だ。
56 青春は古書店の街草田男忌 (ABCヒロ)
上五、中七に惹かれた。最近はどうだろう。図書館に行けば結構揃っている、古書も。それでも東京は神田を始め各地で古書店
街が人気だ。文明の進化で活字離れの子供が増えているが、懐の貧しい青春時代は今も昔も変わらない。草田男忌がしっかり受
け止めている。
61 O型の儂に胡桃を割れと云ふ (束束子)
血液型を調べてみた。A型.几帳面で優しい、B型.好奇心旺盛で個性的、O型.おおらかで存在感抜群、AB型.先読み思考に優れ天才
型とあった。それでやっとこの句に近づけた。ちなみに私はB型、当たらずとも遠からず。家内はA型、几帳面だが怖い。

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原因不明の改行

活発な投稿有難うございます。その中で気になったのが、不自然な改行です。私も試験的にいろいろな書式で試験投稿をしてみましたが異常ありません。結局、原因が分かりません。どなたかお分かりになりませんか。ご教示ください。

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私がやると何ら異常なくできるのです。すべての書き込みが不自然な改行になるわけではないので、何か原因がある筈で

すがそれが分かりません。お手上げです。困りました。

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 私の場合、選句鑑賞では80句全てをコピー貼り付けし不要な部分を消去しました。その後選評など入力しましたが結果は乱れていました。原因は後での入力の書体やサイズとコピー貼り付けの部分との違いにあると思い、無点句鑑賞ではコピーでなく新たに入力しました。この場合はプレビュー通り(最後の行を除き)乱れはありませんでした。念のため次の投稿でコピー貼り付けをしプレビューで確認の上投稿します。もし乱れていれば原因は書体やサイズの違いにあるかも知れません。事前に書体サイズを確認をと思っていますが確認場所が解りませんでした。

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O型

O型の儂に胡桃を割れと云ふ
   うちの「カカ様」はB型 ナチ-サンの調べ「B型--好奇心旺盛で個性的」のように どんな小さな事にも気付いて、よく働く模範的な女房である。
   しかし大きな欠点もあるのです。  細かくて長時間の作業に向いていなくて、途中で止めてしまうこと。  
   一方 私は典型的なO型で「おおらか」そのもの。 部屋が雑然としていようが、パソコンに埃がついていようが、庭に草が生えていようが「別に
  死ぬ訳じゃなし  放ったらかし」 だが、長所もある。  始めた仕事なら最後までやり抜く根性はB型には負けることは無い。
 
   そこで「胡桃」が登場する。 五平餅でも作るらしく「胡桃を割ッテ--」とのカカ様の声。
 「なぬ? 胡桃を割るの? ーーーー」とノロノロと立ち上上がる。 するとボール半分ぐらい、およそ30個の胡桃が用意されてある。  ただ割れば
  いいのじゃなく、実をほじくり出し、殻が入っていたらそれを取り除く。およそ1時間程度の作業だ。 
   カミさんは割るのは喜んでやるが「ほじくり作業」はB型人間だからやりたくないのは承知のこと。  ところが私はそういう仕事は嫌いじゃない。 
  その性格を知っているから甘えた声で「胡桃割ってえ-」というのだ。 そこで掲句の「O型の儂に胡桃を割れと云ふ」の句が出来上がる。
*  なお画像の胡桃は「手打ちクルミ」といって、実が簡単に取り出せるクルミ。  私のところの物は山野で拾った物なので金棒でほじくり出す
   タイプで簡単にはいかないし、実がばらばらになる。面倒くさいタイプのクルミです。

    人間の性格が4分類されてたまるか と思うのだが、結構 外れてはいないのかも。辣韮の皮剥き、梅干し用の梅のヘタ取り、玉ねぎを吊るす紐
   の作成 こういった仕事は常に私(儂-わし)の仕事なんである。

引用して返信編集・削除(編集済: 2022年08月27日 05:15)

秀句鑑賞について

結果的に乱れています。
やったこと
①いったん全文をワードで統一した。(明朝10P) 
②投稿文面に貼り付けた。
③プレビューで確認した。
④投稿

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秀句鑑賞

18 強右衛門磔刑の地の銀河濃し (萩)
読み方はおろかその存在すら知らずネットで検索した。「長篠合戦のゆくえを変えた?人間味あふれる鳥居強右衛門・命がけの
  決断とは?」を読み進めるうちに句の背景を知り改めて銀河濃しの思いに至った。歴史を踏まえた郷土の偉人を称えた句だ。
24 黒揚羽弔旗の如く翅立つる (アイビー)
   十月に予定されている安部元総理の国葬、掲げるのは弔旗である。弔旗は一度旗竿の上部まで上げその後三分の一程度まで下げ  
   弔意の証として黒い帯状のリボンを付ける。この句そのリボンを黒揚羽と見做し折からの風に翔たかせた。何とも独創的発想。
唸るほかない。
29 猛暑日や首に取り付く保冷剤 (和談)
保冷剤との言葉に初めて出逢った。この夏それらしきものを首に乗せたが違和感がありすぐ止めた。作者は常習者らしい。それ
にしても首に取り付くがユニーク。上五と下五が首から離れないのだ。
33 夏の月猫がゐるから許すこと (かをり)
中七、下五に人間模様が詰まっている。何も説明していないところが憎い。犬では駄目だ。夏の月が静かに見守っている。想像
を促されそうだが止めた。深入りしない方が良さそうだ。
35 円安もさることながら生ビール (アイビー)
   株を持っている知人がいる。喫茶店に入ると必ず日経新聞を手に取る。聴くと株は分散して買っているとのこと。私はこの辺の
ことには疎く興味も無い。円安などについてもよく分からない。国の内外によって事情が異なると言うことの他には。作者はこ
のような面倒なことはさておき先ずビールをとのことだが、コロナによって気楽に外で一杯とは行かない。
39 ちりりんと風鈴句座に風送る (ふうりん)
   中七と下五が自然で爽やか。開け放された和室だろうか。和やかな句会が目に見えるようだ。ちりりんもふうりんさんらしい。
45 蔵書印薄れし父の書を曝す (玉虫)
   蔵書印なるものを初めて知ったが入手時期なども記載されているのだろうか。時折虫干しで日に晒すのだろう。多分毛筆と思わ
れるが印字ともども時代の流れに沿って次第に淡くなっていく。感慨のにじみ出た句だ。
56 青春は古書店の街草田男忌 (ABCヒロ)
   上五、中七に惹かれた。最近はどうだろう。図書館に行けば結構揃っている、古書も。それでも東京は神田を始め各地で古書店
街が人気だ。文明の進化で活字離れの子供が増えているが、懐の貧しい青春時代は今も昔も変わらない。草田男忌がしっかり受
け止めている。
61 O型の儂に胡桃を割れと云ふ (束束子)
血液型を調べてみた。A型.几帳面で優しい、B型.好奇心旺盛で個性的、O型.おおらかで存在感抜群、AB型.先読み思考に優れ天才
型とあった。それでやっとこの句に近づけた。ちなみに私はB型、当たらずとも遠からず。家内はA型、几帳面だが怖い。

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自句自解

8 御霊載せ打ち上げ花火昇天す
   最近はテレビでの鑑賞がもっぱらである。この間は新潟長岡の花火を堪能した。実に見事なものだ。花火師が解説するのだがそ
  の苦労たるものジンと来る。作者の玉に込める思いは多様のようだがただ美しく見せるだけでなく「三尺玉に俺の魂を」の気概
  が垣間見える。ここにも伝統の強さを見た。それにしてもバックミュージックは興ざめ。不要と思うが。
28 僕五つあたし二つよびわの種
   枇杷の種の数は枇杷の大きさによって異なるのだろうか。きちんと分けられた中に収まっている。種なしの果物は多いが種なし
  枇杷とは聞かない。やはり果物には種がほしい。
41 魚飲む鵜女鵜匠の綱裁き
   最近は女鵜匠の姿を見るようになった。鵜と鵜匠にも相性があるのか。鵜にも感情があれば折角飲んだ魚をを吐き出させる行
  為は許せないだろう。老練な鵜なら新米の鵜匠を小馬鹿にするかも。逆に特別な感情を持つかも知れないが。
49 祭り果つ古老の叩く捨て太鼓
  「捨て太鼓」のご指導をいただいたが、この場合は最後の踊りの曲が終わり一呼吸を置いて叩く「締め」の太鼓である。コロナ
  禍で賛否のある中で強行した今年の大府の夏まつり。太鼓の主役である中学生も三年生でも未経験。その中で永年指導に当たっ
  ていた太鼓の師匠が急遽入院、それを知った卒業生が駆けつけ仕事の合間を縫い交代で指導に参加。二週間弱の特訓でやっと本
  番に間に合った。これぞ文化の継承とひとり感慨に浸った。当日は二日間で過去を上回る二万人超えの人出。感染予防に万全を
  期したがスタッフからも感染者が出た。私はワクチン接種前だったので当日は自宅でメディアスの画面で鑑賞。中学生のバチさば
  きを見ながら田舎の盆踊りに思いを馳せての句である。
57 七月尽ノストラダムス予言の日
 この句1999年7月の作である。当時7月に「恐怖の大王」が地球に降り地球が滅亡するとのノストラダムスの予言に大いに驚かさ
  れた方も多いと思う。幸いそのようなことは起こらず安堵したが、1555年初版の彼の「予言集」には3797年までの予言が記され 
  ておりその中に「2022年、世界に3日間の闇が訪れ、人類の三分の二が滅亡するだろう」と記されているそうだ。その中には第三
  次世界大戦の勃発、小惑星シャワーの来襲などが含まれていて新型コロナウイルスの大流行、ロシアのウクライナ侵攻、トンガの
  海底火山の大噴火も言い当てているという。地球温暖化が進む今、我々の身辺に異常が起きていることを認めざるを得ない。
  予言が外れることを願うのみである。





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17文字

 俳句は17文字で季語を入れた文学である。  これは小学校で教わる基本中の基本
俳句の絶対条件だといっていいだろう。 そして句作のテクニックとして文語でなければならないだとか切れ字が加味されてくる。
  インターネット俳句会で私が重視しているのは「17文字で季語」の基本で、これから外れた句は殆ど選から外すことにしている。
どんなに内容が良くても、基本から外れていれば拾う対象にしない。
    毎回の句会では必ず数句出てくるが、今回は3句あった。
      強右衛門(すねえもんー7)、傾ぐ(かしぐ)ー5、娘(こ)ー3の3句
いわゆるルピの句である。 7はカッコも含めて7文字が余分  5は5文字、3は3文字が余分。  
         時には 【途中で寄った平泉にて】などと作句場所まで書く人もある。
  読むことが出来ない人があるからだとルピをふるのだろうが、とんでもない。
 ルピをふることは 本当に難しい句に限定したほうがいいでしょう。 魑魅魍魎とか語彙とか・・・・・    薔薇などはルピは不要  

 今回は採点が終了した時点でアイビーさんがルピを外して下さったので 見返すと綺麗に句が並んでいて気持ちがいい    選句前の発表の段階では このルピ  実に邪魔に感じられるのです。

引用して返信編集・削除(編集済: 2022年08月23日 19:51)

アイビーの感想 その3

頑固爺されど団扇で寝る孫に (淑子さん)
夫のことだろうか、日頃は頑固一徹な夫も、祖父としての顔は全く異なる。孫が寝ていれば、かいがいしく団扇で風を送っているではないか。妻の私にはついぞしてくれたことなどないのに。そんな夫を淑子さんは微笑ましく見つめている。よき家族に囲まれた幸福を感ずるのはこういう時なのだろう。俳句は17音しかないので、一句の中にあれもこれも詰め込むと、せせこましい印象になる。思い切って捨てることも俳句上達の要諦だ。

炎昼や梅干しゃぶり庭師かな (無点) 
疲労回復、血液さらさらなど梅干の効能は広い。炎天下に作業をする庭師、よく見れば口に梅干を含んでいる。長年の職業的な体験に裏打ちされた生活の知恵なのだろう。惜しくも無点句になったが、作者の目のつけどころに感心した。

立秋や数学九十点の夢 (萩さん)
作者自身の解説にあったので句の背景はよく分かった。この句は広い意味では孫俳句になろうが、孫という言葉を使っておらず、孫俳句に通弊とされる大甘の俳句にはなっていない。適度の距離感があり、この辺りは作者のウデ。一概に孫俳句はいけないと言われるが、私は与しない。あくまで作品次第だろう。ただ、立秋はもっとよい季語がありそうだ。一例として、 銀漢や数学九十点の夢

転た寝の子よりプールの匂ひかな (ヨシさん)
プールで遊び疲れたのだろう。子どもが転た寝を始めた。プールに匂いは無いのだが、子を思う母親の気持ちが「プールの匂ひ」と言わせた。「プールの匂ひ」と強く断定したところにこの句のよさがあると思う。5点を集め、私も特選にいただいた。

風鈴や軒に生まるる陸奥の風 (かをりさん)
中七、座五の「軒に生まるる陸奥の風」、思わず『うまい』と声をかけたくなる。陸奥の風というからには、この風鈴は南部鉄の風鈴なのだろう。澄んだ風鈴の音色に一服の涼を感じ、遠く陸奥に思いを馳せる作者。風鈴の音に留まらず、広がりを感じさせる句と私は思った。

アイビーの感想 完

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東海市の俳句会

  伊東嘉範さんと笹木くに緒さんが運営されていた「ひこばえ句会」に15年ほど籍を置いてましたが、幾つかある東海市の俳句会の中に
斉藤浩美さんのお名前を見た覚えがあります。 市の俳句大会や新日鉄の知多ライフ俳句大会などで同席したこともあったかも知れません。
半田市に移住し、会社定年後はひこばえ句会に行くこともなくなりましたけど、いま 斉藤さんが後進を育てていらっしゃることを嬉しく
思っております。 嚶鳴庵句会にアイビーさんの他に何人かが所属されているようなので「詠正が頑張って!」と言っていたとお伝え下さい。
      なお 句会への参加は体調不良ですからご遠慮しておきます。

引用して返信編集・削除(編集済: 2022年08月22日 05:54)

 応援ありがとうございます。以下は、嚶鳴庵俳句教室講師の弁です。

 嚶鳴庵俳句教室は、「所属」という括りや枠は、まったくありません。俳句を楽しみたいと思うものが決まった日時に集まり
 句会をするという、俳句好きな人、この指とまれ、いっしょに遊びましょ、みたいな、本当に気の張らない、ゆるい、集まりで
 す。
  
 どこかのカルチャーセンターのように、入会金も、三カ月分の授業料を前納することもありません。ですから、気が向いたときだ  
 け、仕事の都合がついたときだけ、ふらりと参加してくる人もいます。また、毎回参加して、俳句の腕を磨く人もいます。 
 句会終了後にいただく、お菓子とお抹茶を楽しみに遠方から通ってくる人もいます。(参加費の550円は、毎回徴収)
 来るものは拒まず、去る者は追わず、毎回、句会のメンバーは入れ替わります。誰が参加してもよいのです。

 私が講師の席に座ることになったのは、前任者が癌になり、一年後には、もう自分はいない、だから誰かが講師の席に座って
 貰わないとここの句会がなくなってしまうと、半分、脅迫めいたことを言われ、「あんたは、声も大きし、元気があるから、
 大丈夫だ」との理由で、講師に担ぎ上げられた次第です。その前任者は、10年近く経った今でも元気でいると、風の便りに
 聞きました(笑)

 束束子さん、一度、遊びにきませんか、次回は8月24日です、ぜひ、お越しください。
 

引用して返信編集・削除(未編集)

アイビーの感想 その2

碁敵を待ちて昼寝の高鼾 (山口さん)
夏の昼下がり、無聊を持て余している。碁敵の友人から来るという連絡があった。一つ揉んでやるか、それまで少し時間があるからひと眠りするか、と昼寝を決め込んだ。平和で長閑な庶民の夏の一コマを、やや戯画化してユーモラスに描写した佳句。4点を集めた。

向日葵や萬はあらうか目の前に (無点)
南知多町の観光農園であろうか。見渡す限り向日葵の丘。向日葵の迫力に圧倒される作者だが、惜しくも点が入らなかった。中七の「萬はあらうか」の反問の「か」に切れがあるともないとも断定できないが、三句切れの印象を避けるために上五は「向日葵の」としてはどうか。座五の「目の前に」にも一工夫欲しい気がする。

開けずとも木箱に匂ふメロンの香 (ふうりんさん)
この句も4点が入った句。食べ頃を確かめるまでもなく、甘いメロンの香りが漂って来る。小道具の木箱が大きな効果をもたらしていると感じた。作者は実際にメロンを味わった時ではなく、切る前のワクワク感に焦点を当てたところが成功の要因と見た。

取り敢へず布に包みし兜虫 (玉虫さん)
小さな男の子にとって兜虫は宝物。偶然、兜虫を捕まえたのはよいけれど入れるものが無い。孫に持って帰りたいがどうしよう。紙に包んでバッグの中にでも入れておこうか。こういった一連の心の動きを上五の「取り敢へず」で表現した手際の良さに脱帽。
蔵書印薄れし父の書を曝す (玉虫さん)
5点を集めた句。近頃の威厳の無い父親と違い、古風な謹厳な父親像を想像する。かつての読書階級は蔵書に蔵書印を捺したものだ。年月を経て蔵書印が薄れた父の蔵書を虫干しする作者。姿勢正しく書見するありし日の父親像を彷彿とさせる。

祭り果つ古老の叩く捨て太鼓 (ナチーサンさん)
捨て太鼓を広辞苑出引くと、時刻を告げる太鼓を打つ前に, 注意をひくため, 定数のほかに打ち鳴らす太鼓の音、とある。この句の場合は、祭りのフィナーレ前の太古の乱れ打ちという意味であろうか。どこの祭りかは分からないが、おそらくフィナーレ前の祭りが最高潮に達した時のことであろう。臨場感に溢れた句になった。

亡き兄と再会待つや茄子の馬 (和談さん)
お兄さんが亡くなられたのはまだ最近のこと。作者の和談さんにとって、兄弟の中でも、格別の思い入れのあるお兄さんだったことだろうか。折しもそのお兄さんの初盆を迎える。中七の「再会待つや」に痛切な実感が募る。

以下次回、不定期掲載

引用して返信編集・削除(未編集)

あーあ、いろいろごちゃごちゃありがとうございますと30分ほどかかって書いたのがプレビューにしてからややこしくなって最後消えてしまった。明日気が向いて元気ならもう一回やります。

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