2026・6月度みんなのネット俳句会 互選結果
金賞 37 【ちとせ 】 立ち漕ぎの生徒眩しや更衣 (11点)
銀賞 33 【ヨ ヨ】 新茶入れ朱泥急須の淡緑 (9点)
銅賞 17 【弥 生】 歓声はきっと缶蹴り夏木立 (7点)
々 23 【岩 宮】 子らの言ふじじ反抗期冷奴 (7点)
々 25 【ふうりん】 忍冬咲いて愁眉を開きけり (7点)
次点 39 【にゃんこ】 父の日に黒いクレヨン画の眼鏡 (6点)
々 73 【かをり 】 水無月や碁石をあらふ父の息 (6点)
々 84 【てつを 】 捩花や断ちきりたきは負の連鎖 (6点)
※銅賞の3句はそれぞれ特選1のため同点としました。
※参考
総合点
ヨヨ21点、かをり19点、ちとせ17点、弥生14点、アイビー12点
2026・6月度みんなのネット俳句会 互選結果一覧表
1 ✤ 1点 【岩宮】 明易し夢の続きは又今夜 ✤ 胴長おじさん
2 ✤ 2点 【あんのん】 鯵大漁釣果の報にうそ少し ✤ ダイアナ、アイビー
3 ✤ 0点 油虫探し求めて朝が来る
4 ✤ 2点 【ダイアナ】 ドアフォンの上に雨待つ雨蛙 ✤ にゃんこ、ふうりん
5 ✤ 1点 【ヨヨ】 行かないで心地よき風五月尽 ✤ ラガーシャツ
6 ✤ 3点 【和 談】 初孫の六月賞与初傲り ✤ ちとせ、◎ヨ ヨ
7 ✤ 5点 【かをり】 裏富士の雲ほどけたり桜桃忌 ✤ ちとせ、ヨシ、てつを、森野、アイビー
8 ✤ 3点 【アイビー】 えいやあと五句を投ぜり心太 ✤ ヨシ、弥生、コビトカバ
9 ✤ 1点 【コビトカバ】 お局の小言も交わす若葉風 ✤ ふうりん
10 ✤ 2点 【アイビー】 鬼平になつたつもりの鮎の飯 ✤ ラガーシャツ、岩宮
11 ✤ 0点 降りぐせの梅雨空罵りペダル踏む
12 ✤ 0点 カーテンの向こうに聞こゆ四十雀
13 ✤ 0点 燕子花あやめ菖蒲か紺光る
14 ✤ 0点 各駅の車窓に見つけ花柘榴
15 ✤ 1点 【てつを】 かはたれの雲の澱みて栗の花 ✤ ちとせ
16 ✤ 1点 【あんのん】 蚊遣香先を知りたし栞ぬく ✤ ダイアナ
17 ✤ 7点 【弥生】 歓声はきっと缶蹴り夏木立 ✤ ヨシ、◎てつを、にゃんこ、ナチーサン、ラガーシャツ、かをり
18 ✤ 1点 【茶々】 黄菖蒲の八重咲き揃ひ踊りかな ✤ ふうりん
19 ✤ 1点 【胴長おじさん】 貴婦人の頃が懐かしバナナかな ✤ ナチーサン
20 ✤ 0点 酷暑かな歳時記忘れた自然界
21 ✤ 1点 【ちとせ】 子育てらし威し鳴きすや夏烏 ✤ ふうりん
22 ✤ 0点 子燕の口犇めいて餌を求め
23 ✤ 7点 【岩宮】 子らの言ふじじ反抗期冷奴 ✤ ちとせ、にゃんこ、森野、ダイアナ、あんのん、◎ナチーサン
24 ✤ 3点 【ダイアナ】 彩雲の流れて初夏の十四夜 ✤ 森野、ヨ ヨ、岩宮
25 ✤ 7点 【ふうりん】 忍冬咲いて愁眉を開きけり ✤ 弥生、てつを、森野、ヨ ヨ、◎ダイアナ、岩宮
26 ✤ 1点 【てつを】 召集の命下りしかウリハムシ ✤ 和 談
27 ✤ 0点 焼酎瓶買物篭に鎮座して
28 ✤ 0点 樟脳の匂ふ押入れ衣更
29 ✤ 2点 【ラガーシャツ】 初夏晴れに熊鈴の鳴る遊歩道 ✤ ちとせ、ふうりん
30 ✤ 3点 【ちとせ】 白壁に青田広がる散居村 ✤ ヨ ヨ、岩宮、かをり
31 ✤ 0点 白南風や部下のデートを目撃す
32 ✤ 2点 【ちとせ】 新じゃがを束子で擦るつるり膚 ✤ ふうりん、岩宮
33 ✤ 9点 【ヨヨ】 新茶入れ朱泥急須の淡緑 ✤ 胴長おじさん、ヨシ、てつを、◎和 談、ナチーサン、ラガーシャツ、◎茶々
34 ✤ 2点 【ラガーシャツ】 素麺や喉ごしも良しその細さ ✤ 和 談、茶々
35 ✤ 2点 【森野 そぼつ降る泰山木の咲く寺苑 ✤ ヨシ、ヨ ヨ
36 ✤ 1点 【ふうりん】 ダービーを取つて競馬の二連勝 ✤ アイビー
37 ✤ 11点 【ちとせ】 立ち漕ぎの生徒眩しや更衣 ✤ 胴長おじさん、◎ヨシ、てつを、◎ふうりん、あんのん、◎アイビー、コビトカバ、ナチーサン
38 ✤ 4点 【ヨヨ】 頼りたき身内は遠く梅雨間近か ✤ 胴長おじさん、アイビー、和 談、ラガーシャツ
39 ✤ 6点 【にゃんこ】 父の日に黒いクレヨン画の眼鏡 ✤ 胴長おじさん、ヨシ、◎弥生、岩宮、茶々
40 ✤ 1点 【胴長おじさん】 父の日や空白の文字のみ占めて ✤ 森野
41 ✤ 0点 夫剪定羽抜鶏ごと羅漢槙
42 ✤ 1点 【にゃんこ】 梅雨曇ますます重き貨車の列 ✤ ちとせ
43 ✤ 0点 梅雨間近繙いてゐる闘病記
44 ✤ 5点 【かをり】 手鏡に映る水無月風過ぐる ✤ 弥生、にゃんこ、森野、ヨ ヨ、あんのん
45 ✤ 1点 【アイビー】 でで虫のオブジェの上の蝸牛 ✤ にゃんこ
46 ✤ 0点 でで虫を見らば口つくあの唱歌
47 ✤ 0点 てふてふに蕾のあらば柿の花
48 ✤ 1点 【森野】 天国と思へる一歩冷房車 ✤ 弥生
49 ✤ 4点 【ヨシ】 剥く手間も美味しさのうち夏蜜柑 ✤ アイビー、ナチーサン、かをり、茶々
50 ✤ 0点 搭乗の手続はスマホかたつむり
51 ✤ 2点 【ラガーシャツ】 登山帽ウェストン碑より動き出し ✤ ◎かをり
52 ✤ 2点 【ナチーサン】 樋伝ふ雫を染めて柿若葉 ✤ ふうりん、岩宮
53 ✤ 0点 夏風にだるだるせざるを得ない吾
54 ✤ 0点 夏蝶の色深まりて海賊旗
55 ✤ 1点 【和 談】 夏場所や土俵が命藤凌駕 ✤ 茶々
56 ✤ 0点 夏野菜紫小かぶカリカリと
57 ✤ 2点 【森野】 何にでも神宿りてか花は葉に ✤ ◎ラガーシャツ
58 ✤ 3点 【弥生】 なみなみと注ぐ地酒や江戸切子 ✤ あんのん、かをり、茶々
59 ✤ 3点 【ヨシ】 俳句本開いたまんま明易し ✤ コビトカバ、◎岩宮
60 ✤ 1点 【アイビー】 バイク見て柴犬吠ゆる夕薄暑 ✤ あんのん
61 ✤ 2点 【弥生】 博学なシニアガイドや街薄暑 ✤ アイビー、コビトカバ
62 ✤ 0点 初夏の藤無料ガイドの五稜郭
63 ✤ 3点 【かをり】 薔薇切るや呼ばれし気して振り向かず ✤ ◎あんのん、コビトカバ
64 ✤ 0点 昼下りエアコン洗い野球観る
65 ✤ 2点 【てつを】 壜に香を詰めて帰らむ花蜜柑 ✤ ◎にゃんこ
66 ✤ 1点 【弥生】 プードルがよく似合う場所薔薇の園 ✤ コビトカバ
67 ✤ 0点 深くまで木曽駒は碧夏の風
68 ✤ 1点 【岩宮】 襖戸の何やら重き梅雨入かな ✤ ヨ ヨ
69 ✤ 2点 【ヨシ】 故里の四方の山々新樹光 ✤ ◎ちとせ
70 ✤ 0点 細麺を食べて至福の涼夜かな
71 ✤ 1点 【ナチーサン】 またまたか横綱不在五月場所 ✤ 和 談、
72 ✤ 5点 【アイビー】 待つといふ揺るがぬ知略蟻地獄 ✤ ヨシ、てつを、あんのん、◎コビトカバ
73 ✤ 6点 【かをり】 水無月や碁石をあらふ父の息 ✤ 弥生、てつを、ダイアナ、あんのん、コビトカバ、ラガーシャツ
74 ✤ 3点 【あんのん】 満ち足りて留守居の夫に買ふ鰻 ✤ ヨ ヨ、ダイアナ、茶々
75 ✤ 2点 【森野】 耳遠き夫に老鶯届く今朝 ✤ 胴長おじさん、かをり
76 ✤ 1点 【ヨシ】 耳鳴のしては止まらぬ走り梅雨 ✤ 森野
77 ✤ 0点 ジメジメもめげぬ六月の花嫁は
78 ✤ 0点 山開き誰となく詠む俳句かな
79 ✤ 3点 【ヨヨ】 柔らかに万緑生みし大地かな ✤ 和 談、ラガーシャツ、岩宮
80 ✤ 1点 【茶々】 湯上りのあやめ紺染め浴衣かな ✤ 和 談
81 ✤ 0点 夕闇に皐月のあかり庭照らす
82 ✤ 1点 【コビトカバ】 幽霊海月毎日同じ事をして ✤ 弥生
83 ✤ 1点 【ヨシ】 よく見れば愛しき花よどくだみは ✤ 茶々、
84 ✤ 6点 【てつを】 捩花や断ちきりたきは負の連鎖 ✤ にゃんこ、◎森野、ダイアナ、アイビー、ナチーサン
85 ✤ 1点 【あんのん】 リズムごとつかず離れず夫婦生く ✤ 胴長おじさん、
86 ✤ 1点 【岩宮】 老鶯をしかと聞きたる木立かな ✤ かをり
87 ✤ 2点 【ナチーサン】 若葉風入れ墨の香の流れけり ✤ 弥生、にゃんこ
88 ✤ 1点 【弥生】 わんぱくの怖くて好きな蜥蜴かな ✤ ナチーサン
89 ✤ 2点 【胴長おじさん】 山滴る惚けないことは惚れること ✤ ダイアナ、アイビー
90 ✤ 4点 【ヨヨ】 数独を競ふ夫婦や走り梅雨 ✤ 胴長おじさん、てつを、和 談、かをり
91 ✤ 1点 【ダイアナ】 洞爺湖を見下ろすホテル五月晴 ✤ ちとせ、
煩雑を避けるため、二つの記事を一つに纏めました。文責アイビー。
【猛暑日や首に取り付く保冷剤】 (和談) 2 ◎束束子
私の大先輩にあたる小山幻堂先生は、俳誌「ホトトギス」の常連として有名だった方で歳時記にも掲載されるほどの実力者でした。
ある年の初句会で「便所にも行かねばならずお元日」の句を出され、恐ろしいほどの激震に見舞われたことを覚えております。
厠とか雪隠、トイレ、はばかり等の言葉を使わず句の格を落としておいて「お元日」で締めくくった巧妙な手法に驚いたのですが、
それからというもの、私の句作には「材料を選り好みしない」という変化が生じました。
沢山の俳句を勉強すると分かりますが、美しく飾ったものや、奥ゆかしさがある句に人気が集まる傾向にある。例として
【穏やかな海より上がりくる初日】 このような言葉だけで飾った句は美しいので高点句になることが多い。でも実際に潮騒の波打
ち際に立った時、この句に果たして中身があるのかな?という疑問に包まれる。 句の鑑賞ほど難しいものは無いが、多少の稚拙さが
見られても中身があるほうがいい。
掲句は【猛暑と保冷剤】の対比で成功していて、それを繋げているのが「首」。今は水に浸すだけで涼しい衣などが開発され、小型
扇風機なども使われている。しかし、保冷剤をタオルに入れ、それで首筋を冷やしているところに特選の価値があります。
かくいう私も5cm四方の保冷剤を2個タオルに包み、首に巻き、10cm四方の保冷剤は腰骨の内側へ置いて熱中症を防いでますの
で、この句には共感を覚えました。 扇風機やクーラーの風が直接顔に当たるのが嫌いだし、長時間もクーラーに当たっていると心筋
梗塞の症状が出るので31度以上にならなければクーラーは使わないようにしております。
【立秋や数学九十点の夢】 (萩) 3 束束子、ヨシ、アイビー
小学校で90点を取るのは難しいことでは無いが、高校などでは幾何や微分積分などがあって90点を取るのは至難の業である。
夏の暑さから逃れて涼しい秋へと季節が移れば、心が洗われて数学も「すらすらと解ける」と思うのだが、どっこい、秋から冬に
かけては数学というものはとんでもなく難しいものに変貌するのである。
ちなみに私の得意科目は数学と国語 高校ではどちらも80点以上は取ってました。
不得意科目は英語。 これは常に40点以下 いわゆる赤点で追試、追試
理由は戦前生まれで「敵国語」という 好き、嫌い以前の原因から。とにかく外人が大嫌いなのです。
高校では全国統一の学力テスト 各科目ごとに成績が高点順に上位30名が廊下へ張り出されましたから、
同級生の誰が1位で、誰が30位なのかが一目瞭然。
結構上位でしたから「もてた といえば もてた」ほうでした。 フフフ
「90点の夢見」を句にされた萩さんに脱帽ですね。 素晴らしい句です。
数学ぎらいのアイビーにとって異次元の世界の話のように思えます。半田市の住吉公民館の橋本館長は私の中学時代の恩師で、担当は数学でした。先だってもひとしきり恨み言をまくしたててきました。疾うに80歳を超え、なお矍鑠とお元気です。何よりも現役の館長というのが凄い。しかし教え子の私の数学ぎらいは筋金入りです。いつか、
数学を三年呪ひ卒業す
なるメイ句をものしたこともありましたね。
立秋や数学九十点の夢
この句は、中1の孫との会話から出来た句です。 平均点には遠く及ばないらしい彼女。 100点なんて夢のまた夢とあっさり言う。
90点とれたら「キャァー、ヤッタネ-(Vサイン)」と。 数学は苦手だけど、毎日眠い目をこすりながら学校だけは行っているから祖母としては陰ながら応援です。
束束子さんにコメントいただいてとても嬉しいです。これからも頑張ります。
森野さんが再々詠まれる夕菅は武豊町でも見られます。
この画像は、今年の7月17日の夕方にスマホで撮ったものです。
武豊町民会館(ゆめたろうプラザ)の横に、かつて日本油脂(株)が使っていた線路があり、その廃線跡に毎年花を咲かせています。
向日葵のような鮮やかな黄色ではなく、アイビーさんの言うレモンイエローがピッタリのしとやかな色。廃線という人の出入りのないところだから、昔からの野山の草花が残っているのでしょうね。
森野さんもウオーキングされるので、この辺りはよく行かれると思います。夕菅が咲くとメールで知らせてくれるので私も出かけ写真にしてきました。20~30本くらいは咲いていたと思います。(森野さんはこの掲示板を見てないので代弁します)
武豊とは知らなかった。日本油脂の廃線ですか、なるほど。ありがとうございました。
パソコン不具合により更新をさぼっていて申し訳ありません。ようやく回復がなりましたが、その間かをりさん、ナチ―サンさん、束束子さんから有意義なご意見をいただきました。有難うございます。ほかの皆さん、特に今回好成績を収められた蓉子さん、玉虫さん、ヨシさんから一言いただきたいものですね。
蔵書印薄れし父の書を曝す
父は五人の子を育てなければならない、労働者でした。
乏しい小遣いで少しずつ本を買って、将来子育てを終え
仕事を退いたらユックリその本を読む積りと話していました。
残念ながら病気の為に、僅かの本を読んだだけでした。
蔵書印を押す程の本ではありませんでしたが。
その蔵書印は
年々薄くなってしまいました。
私はその頃の父より歳を重ねています。
父の蔵書印に託した、夢?を愛おしく思っています。
・・・これだけのことを17音ではあっさりと表現できる
俳句って素敵とおもいます。
これからも勉強していきたいと思います。
皆様、ご指導ください。
アイビーの感想です。例によってアイビーの鑑賞3原則に則ての駄文です。お気を悪くされませぬよう願います。異論、異議、大歓迎です。
いつの世も憂苦に満ちて河童の忌 (ちとせさん)
河童忌は文豪芥川龍之介の忌で7月24日のこと。生前、河童が好きで揮毫などに好んで描いた。また俳句でも一家をなした。虚子との交際はよく知られる。ぼんやりとした不安にさいなまれ自死した龍之介に、上五中七のフレーズが利いている。ただ、「河童の忌」としたのは疑問。「河童忌」と一続きにすべきかとも思うが。
水やりのため息ひとつ酷暑かな (エミさん)
花か野菜か、水やりはエミさんの日課なのだろう。せっせと丹精込めて水をやるのだが、それにしてもこの暑さはどうか。思わずため息を漏らすエミさん。暑さは和らぐ気配すらない、うんざりした気持ちをため息で表現したところが巧い。
炎天や石の布袋の太鼓腹 (蓉子さん)
べんべんたる太鼓腹は、今ならメタボと言われるが、かつては有徳人の象徴だった。雨の日も風の日も、凍える冬も炎暑の夏も、いつも機嫌よく笑っている布袋。石製品だから当たり前だが、凡俗の身には到達できない境地だ。読者の側に、布袋様のイメージが定着していることが共感を呼んだ。作者の計算通りだろう。
底紅や姉妹の奏づ吹奏楽 (無点)
惜しくも無点句となった。底紅は木槿のこと。木槿と姉妹の楽器演奏を取り合わせた句だが、いま一つ読み手に状況が伝わらなかったようだ。具体的に楽器の名前を出すとかすれば、姉妹は何歳くらいなのか、読み手に想像が働くのではなかろうか。
廃線に夕菅ほのと灯り来し (森野さん)
夕菅は夕萓とも書くが、レモンイエローの可憐な花を咲かせる。夕方に咲く花の性質から、「ほのと灯り来し」
という表現が生きてくる。さらに舞台装置として廃線を配したあたりが心憎い。この句は何処に旅行された時の句なのか、作者の森野さんの自句自解をお願いしたいところだ。
しゃべるたびマスクはずれて秋暑し(ABCヒロさん)
本来マスクは冬の季語だが、コロナからこの方、通年ものになった感がある。立秋とは言え暑さ厳しい中、ただでさえ鬱陶しいのに人前ではマスクを外せない。しゃべる度にマスクがずれるから、その都度直さなければならない。残暑が募るばかりだ。まことによく分かる一句。
甲虫捕りに出かけてそれっきり (束束子さん)
男の子はとにかく虫類が好きだ。まして貫禄たっぷりの甲虫と来れば、寝食も忘れて追いかける。女の子はそんなことは無いのは、虫好きは太古から男にのみ刷り込まれた遺伝子なのだろうか。その方面に詳しい方、どなたか解説していただきたいものだ。座五の「それっきり」が可笑しい。
以下、不定期掲載
こんにちは。
アイビーさん、掲示板の運営いつもありがとうございます。
プールの句を採っていただきありがとうございました。この句は、幼かった子供たちを思い出して作りました。
まだ柔らかい子供の髪や肌からプールの匂いがして、、プールに入ると疲れますしウトウトしているという句です。
かをりさんに、愛情を感じ取っていただき嬉しいです。
私は初心者ですから、見たまま思ったままを自由に作っていましたが、勉強をはじめてから、どんどん難しくなってきました。
でも、楽しいので頑張ります。
このような勉強の場を与えて下さって感謝します。今後ともどうぞ宜しくお願い致します。
26 ぜいたくや日ごと夜ごとに髪洗ふ
私も薄くなった髪の毛は毎日洗う。この女性と思われる人はそれを贅沢と詠んでいる。多分、戦前戦後の生活を回想してのも
のと思われるがどうだろう。衣食住、全てに贅沢になった。それでも若手とは一線を画してはいるが。
30 向日葵や萬はあらうか目の前に
この句を見て例の子規の鶏頭の句を思い出した。作者は向日葵の絨毯を目の当たりにして圧倒されたのだ。思わず萬と。千で
は無く。私の次点の句の一つ。
34 秋立つ日ひとりもいいさ誕生日
「ひとりもいいさ」に共感した。事情があって寂しい誕生日になった。しかも秋立つというその日に。この日の晩酌はさぞほ
ろ苦かったと想像する。飲み過ぎたかも。
40 花錆びて梔子匂ふ狭庭かな
梔子は実が熟しても口が開かないと言う。庭にはその梔子が熟して香を放っている。花は何時しか萎れ無残な姿をさらしてい
る。作者は縁側に坐って物言わぬ梔子との会話に時を忘れているのかも知れない。
47 空港へ車窓に盆の月連れて
お盆の帰省だろうか。親御さんの待つ田舎へ子供を連れてしかも盆の月まで連れて。中七から下五への描写に惹かれた。
54 裏木戸を四十女の帰省かな
帰省にもいろいろあるが中七に悩まされた。私の田舎もそうだが、村中に血縁が多く常に他人の目がある。裏木戸からそっと
我が家に入る四十女。それだけの事情があるのだろうか。なんとも深みのある選に入れたい句だ。
66 炎昼や梅干しゃぶり庭師かな
例年に漏れず今年も酷暑が続いている。家主の心遣いか梅干しをしゃぶりながらの作業。「さあ一服、お茶にしましょう」の
声が聞こえてくる。中七が新鮮。心温まる作品だ。
73 恥じらいも無きやビキニ娘浜の夏
ビキニが流行したのは何時の頃だろうか。海に行かなくなって久しいが、この作者、家族とでも海水浴に出かけたのだろう
か。そこで見かけた風景に圧倒されたようだ。それとも目の保養になったか。いずれにしても切れ字「や」は浜の夏の前に持
ってきたい。
ご指摘のこと気になっていました。投稿前には揃っているんですが何故か乱れています。次回はプレビューで確認の上投稿します。
よろしくお願い致します。
何時も精力的に投稿していただき感謝に堪えません。一点、お願いがあります。それは折角のメッセージが不規則に改行されているため読み難い憾みがあります。おそらく別の稿からコピペして投稿されたものと思いますが、両方の書式が違うための現象かと想像します。投稿画面にコピペする際に[back space] のキーを使って、文頭を揃える工夫をされるようお勧めします。
私の「炎天や石の布袋の太鼓腹」の句に、思いがけず多くのご支持を頂きましたこと、有難うございます。
何時も皆様の句を見て勉強させて頂いていますが、まさか私の拙い句がトップになるとは想像もしていませんでした。この句は、私がいつも通る道に、墓石などを製造する石材店がありまして、そこの店頭に陳列されている石の布袋様を句にしたものです。ユーモラスな太鼓腹、雨の日も風の日も空を見上げて円満なお顔をしています。何の技巧もなくただ見たことをそのまま詠んだだけです。今後ともよろしくご指導願います。
【選句と得点について】
5人~9人句会 10点
10人以上句会 7点
40人程度句会 3点
200人級句会 1点
参加人数が多くなると得点数が減るのが普通。 10人以下の句会だと7句出句で10句選が普通。 この場合は10点取れれば御の字
ところが10人になると出句が5句で選句が7句と少なくなるので総合点で7点も取れれば「よし」となる。
更に人数が増えて40人ぐらいの俳句会となると3句出句で5句選と厳しくなってくる。こうなると総合点で5点は上位に入ってくるから3点も取れればいい。
そして200名を超す大きな大会ともなると2句出句で選者選になるので殆どの人は0点となり、1点か2点を取れば喜んで帰ることになる。
私は月に200句ほど句を作りIT俳句会には「わかり易く、深みのある句」を厳選して出すようにしております。中日新聞や芭蕉祭、みたま祭などの各地大会には「未発表」という制約があるのでIT俳句会とは競合しない200句中のピカイチ句を選ぶ。しかし、投句者数が数百人、数千人もの規模にもなると入選しないのが普通なので、まだまだ勉強が足りないと思っております。
IT俳句会の目標は5句出句7句選なので、目標はトータルで7点以上、加えて「5句が全部 点を得る」こと。 しかしこれがなかなか難しいのです。
ちなみに今回の句会では16名が参加してますが、5句が全て点を取れているのはアイビーさん、玉虫さん、山口さんの3人だけで(間違ってたらごめんなさい)いかにパーフェクトが難しいかが分かりますね。
点数などはどうでもいいのだ、誰かが私の句を拾ってくれればい。 と鷹揚に構えている人は大成しない。 点にこだわり「歯をくいしばって句作に励む人」は矢張りいい句を作る 1点も入らない句とか説明しなければ解らない句は「駄作」と考えて作り直すしかない。 これが40年間俳句を作り続けてきた私の感想です。
自切の尾離れ見てゐる瑠璃蜥蜴
点にこだわり「歯をくいしばって句作に励む人」
最近かをりも意識してますが、肩に力がはいってしまい、スローカーブも不調です。
先達のお話はとても参考になります。
先だってより選句数の問題が論議を呼んでいました。私の体験的に申すなら、2句出句なら3句選、3句出なら5句選、5句出なら7~8句選、10句出なら15句選というのがおおよその目途と感じています。つまり出句数の150%が選句数という法則らしきものがあるように思います。この法則に則れば、当句会は5句出で、、多くても8句が妥当となります。投句者が20人を越えたら再考することになっています。
アイビーさん、お疲れ様です。
盆の雑用、今日明日から目白押しなので、取り急ぎ選句の観賞を。
6 長き旅終る椰子の実初嵐
島崎藤村の「椰子の実」ヘのオマージュの句ですね。
伊良湖岬に滞在した柳田國男が恋路ヶ浜に流れ着いた椰子の実の話を藤村に語り、藤村がその話を元に創作したものである。とか・・・
初嵐がとても効いていて、初秋の透明感がでました。
24 黒揚羽弔旗の如く翅立つる
実は弔旗、検索して画像で知りました。多分時事の句でありましょう。
時事をモロ使いは川柳ですが、黒揚羽を以って弔旗。
これぞ、真っ当な慶弔句としていただきました。
27 碁敵を待ちて昼寝の高鼾
詠み手は寝ているのでこれは違うよ、というのは当たりません。
寝ている自分をも客観視する、堂々たる高鼾。
うらやましいのは、碁敵ならぬお友達がいることなんですねえ。
◎32 開けずとも木箱に匂ふメロンの香
果物と木箱、もう最近ではメロンでしょうか。
蜜柑箱や林檎箱とは違う、ここを感じました。
選句のとき、飢えて渇いていたのでいたのです。
お腹が減っていたのです。しかも格調高くお腹をぐーとならせてきたのです。
60 転た寝の子よりプールの匂ひかな
学校のプールは規定で塩素くさいですよね。
こうして短詩に詠むと、夏の午後の暑さも滲みでて。幼子の塩素も愛おしいです。
教室にプールの水の匂ひ来る 茨木和生 を彷彿とさせますが、愛情はこちらの句が優ります。
61 O型の儂に胡桃を割れと云ふ
これはオンリーワンの世界。優等生では読めませんまだまだガキ大将よ、降参ですよ(笑)
またこんなんを、よろしゅうに。
76 蚊帳に寝て子どもが聞いてならぬこと
もう昭和40年代、祖父母の家に行っての夏の三大謎は、蚊帳、井戸、外厠。
蚊帳で8時に寝ると、何時だかわかりませんが、低い声の祖父母の会話。
夫婦間のこと、お金のこと、近所のこと。
日本の昭和の夏をいただきました。
急ぎましたので、誤解釈、誤字脱字(いつもですが)、ご容赦くださいませ。
新宅の主の句を二句採れていい感じです。
リアル句会と違い、すぐには謝れませんが、深読みは楽しいので不愉快に受け取られないように続けます。
アイビーの句を2句も採っていただき恐縮です。何時もながらかをりさんの鋭い読みに敬服しております。深読みのし過ぎと思わなくもないのですが、一たび作者の手を離れた俳句は、もう作者の所有物ではありません。かをりさんの解釈の方が俳句として深みを増すように思われ、作者としては面映ゆいような心持です。
2 水やりのため息ひとつ酷暑かな (エミ) 2
一読通り過ぎたが何となく気になり再読、結局最後まで残ってしまった。ため息を吐き乍らも日課となっている水やり。ため
息ひとつに思いが凝縮されている。日射病にご留意を。
3 せせらぎに草分けて飛ぶ糸トンボ (和談) 2
糸蜻蛉はうっかりすると見失ってしまう。作者は見失うまいと草葉に目を凝らしているのだろう。私の経験では殆ど見失って
しまった。せせらぎの音を耳に残して。
4 炎天や石の布袋の太鼓腹 (蓉子) 5
何ともユニークな句。太鼓腹と言うととっくりを抱いた狸を思い出すがここは布袋。しかも石の布袋、炎天下に太鼓腹を抱
えて汗だくの布袋さん。想像するだにニヤリとしてしまう。
5 暑いてふ言葉呑込む暑さかな (山口) 3
今年の夏は格別、毎年繰り返している気がする。ここで想像を逞しくすると「家族で≪暑い≫を禁句に。言ったものには
罰を」・・・昔わが家で子供が考え出した。・・・そうなると艶消し。ここは素直に「言葉呑み込むほどの暑さ」と受け止め
共感した。
36 廃線に夕菅ほのと灯り来し (森野) 1
「夕菅」、初めて出会った季語に興味を持ち季寄せで「ゆうすげは孤を守るかや月細き」の例句を得た。
他の歳時記でも調べたが「夕菅」は無く菅刈りに例句が。菅は菅笠の材料になるようだ。
その上で、上5と中七、下五の解釈に悩んだが行きつく先は「孤独」。まだ句の理解には及ばない。力不足を痛感。
◎50 一握の砂零し行く素足かな (山口) 2
真夏の浜辺の夕刻、帰路に就く水着姿の数人の若い女性だろうか。砂を踏んでいるのは素足。内ひとりの女性の掌から砂が零れ
落ちる。啄木の「一握の砂」を思い出したが、何とも幻想的な描写。特選に戴いた。
74 風鈴や軒に生まるる陸奥の風 (かをり) 2
中七から下五のあしらいに痺れた。風もこのような扱いを受ければ満足だろう。読み返すほどに味わい深い句だ。
今回出した句で満足したのはこの句、ナチーサン,アイビーさんに拾っていただいて嬉しいです。
元句は 風鈴の音色をとへば南部鉄 でした。
こちらのほうがわかりやすいですよね。
今気付きましたが、返信昨日を使うと、スレッド?が上がりますね。
風鈴をそろそろ仕舞ふかなかなと 季重なりごめんなさい。