29日の正解 ①―C ②―A ③―A ④―B 前シリーズの好調を持続している尾花さん、見事パーフェクト。皆さん、第1問で躓きました。
第1問 客間とは誰もゐぬ部屋春の昼 片山由美子
第2問 ねむる子に北の春暁すみれ色 成田千空
第3問 にはとりのすこしとんだる春の暮 今井杏太郎
第4問 時計屋の時計春の夜どれがほんと 久保田万太郎
一番A 二番C 三番C 四番A お願いします🙇⤵️
29日の正解 ①―C ②―A ③―A ④―B 前シリーズの好調を持続している尾花さん、見事パーフェクト。皆さん、第1問で躓きました。
第1問 客間とは誰もゐぬ部屋春の昼 片山由美子
第2問 ねむる子に北の春暁すみれ色 成田千空
第3問 にはとりのすこしとんだる春の暮 今井杏太郎
第4問 時計屋の時計春の夜どれがほんと 久保田万太郎
一番A 二番C 三番C 四番A お願いします🙇⤵️
29日の俳句三択クイズ
お遊びの俳句三択クイズです。下記の設問の伏字のところに当てはまる言葉を三つの候補の中から選んで下さい。正解は明日の掲示板。
第1問 客間とは【①】部屋春の昼 片山由美子
A花活ける B物を置く C誰もゐぬ
第2問 ねむる子に北の春暁【②】 成田千空
Aすみれ色 B赤々と C白々と
第3問 にはとりの【③】春の暮 今井杏太郎
Aすこしとんだる B餌をついばむ C卵を産みし
第4問 【④】春の夜どれがほんと 久保田万太郎
A地下街の出口 B時計屋の時計 C相場師のグラフ
ヒント①普段は使わない ②青にも赤にも見える ③鳥だったんだね ④昔は進んだり遅れたり
1.B
2.A
3.A
4.B
今日も晴れです。プランターに花を植えます(^∇^)
三択クイズに挑戦!
1-C
2-A
3-A
4-B
これでお願いします。
三択クイズ初参加です。
第1問 B
Aと迷いましたが、Aだと付き過ぎかなあ。
第2問 A
第3問 A
第4問 B
よろしくお願いします。
一番B 二番A 三番A 四番B 宜しくお願いします🙇⤵️
3月句会の互選結果の記事はピン留めを解除しました。ご覧になりたい方はno.3307の記事までスクロールして下さい。
明日の29日はプロ野球の開幕です。もうひとつ始まるものがあります。当掲示板名物の「俳句三択クイズ」も明日29日開幕です。
高校野球も大詰め。山梨学院が負けたので春連覇は消えた。東北1、関東2、近畿1の準決勝、明後日に。
大阪桐蔭を破った昨年の準優勝報徳学園が優勝すれば惜敗した名電は準優勝の価値ありと思うが如何。
プロ野球開幕!
ドラゴンズの大方の予想はBクラス、何とか予想を覆がえしてほしいもの。巨人の大勢も復帰の兆し。
大相撲
待望の日本人横綱の兆しが見えて来た。今年の後4場所で何とか目星をつけてほしいもの。
そして
「俳句三択クイズ」
楽しみにしていました。お手柔らかにお願いします。
26 鶴引くを見守るがごと汀子句碑 (森野さん) 1
汀子と鶴の関わりは解らないが恐らく多くの鶴の句を残しているんでしょう。句碑の前に立って作者は改めて思いを巡らせこの句に出会ったんでしょう。この句から場所や風景も浮かんで来ます。句碑の句を知りたいものです。
51 啓蟄や水琴窟へ寄せる耳 (弥生さん) 3
不思議な世界ですね水琴窟は。耳を澄ますと別世界へと誘われます。傍に寄るだけでは飽き足らず耳を寄せたくなります。ただ季語に啓蟄を配したのが非凡。この季語が最適かどうか私には解らない。知りたい。
82 ミモザ咲く叱り上手な修道女 (玉虫さん) 6 ◎森野
季語を上手く活用した好感を持てる句です。中七が良いですね。おそらく厳しいベテランでしょうが初心者の扱いはお手のもの、硬軟織り交ぜて。ただミモザ咲くが夏季の季語のようですので今回は戴きませんでした。
96 陶狸淡雪暫し憩はせて (力丸さん) 1
徳利片手に太腹を突き出している大狸、怖いイメージは無く愛嬌すら感じます。その狸に淡雪が、暫しの逢瀬です。束の間の別れ、狸さんも心残りでしょうが一時の宿を借りたお雪さんも未練でしょう。また来年ねと。
102 矢ふすまに雑兵のこゑ鳥曇 (かをりさん)
座五が効いてますね。戦国時代の普段は農耕にいそしんでいる男たちが戦の度に徴収され前線に駆り出され命を晒す。雑兵の悲しさ。悲哀の象徴です。今世でも多くの傭兵たちが戦線に駆り出され銃弾に倒れています。ほとんどは個人的な恨みが無い者同士です。この世に戦が絶えないのは生き物(植物や微生物も)は種族保存と環境へのバランスをとるための必要悪なのでしょうか。
113 剪定や枝張り舞の所作に似て (てつをさん) 1
言われてみると確かに。舞の所作に似ています。枝張りは環境に適応するための自然の営みと思いますが剪定により人間の意図が加わり余分な枝が切り落とされその結果更に「舞の所作」と作者が感じ入る枝張りに落ち着いた。その思いを切り取った稀有な作品。剪定も作者の作品かも。
おをりさんへ
「二度美味しい歌」ですか。最高の誉め言葉ですね。いずれにしても一筋縄ではいかないのがかをり流。この持ち味は貴重な存在です。これからもよろしく。
ダイアナさんへ
角川の季寄せなど私の複数の季語におじぎそう(含羞草・ミモザ)として夏季になっていましたので当季雑詠から外れると思っただけのことです。この季寄せ昭和60年初版ですし青樹歳時記は57年初版です。このことと作品の価値は全く無縁です。この際歳時記買い替えも視野におきます。
花ミモザ、ミモザ咲く、どちらも春の季語です。ダイアナさんのご指摘の通りだと思います。
ミモザは春の季語で傍題は、花ミモザ、と私の角川の歳時記にありす。例句にミモザ咲き、と上五にあるので、82のミモザ咲く、は春の季語だと思うのですが。どうでしょう?
ナチーサンさん、鑑賞ありがとうございます。
冬の松本城は足が冷たく、私も足軽の気分で読みました。
矢ふすまに雑兵のこゑ鳥曇 ドローンあやつる少年の笑み
歌会で3番手に選ばれました。主宰から二度美味しい歌と意味深コメントでした。
82 ミモザ咲く叱り上手な修道女 (玉虫さん)
中世の現代にの色を塗った感じ。艶のある物語の句、いつか詠みたい句とはこれですね。
アイビーの俳句鑑賞 その4
内裏雛ボーンチャイナの玉の肌 (ダイアナ)
ボーンチャイナとは製陶原料に牛の骨灰を混ぜて焼成した陶器で、同じ白でも質感と温かみのある白が特徴。お雛様の白い肌をボーンチャイナに肌理に喩えた。ちょっと思いつかない意外な取り合わせだが、言われてみればなるほどと首肯される。しっかりした写生あればこその比喩だろう。
廻り来る3.11凍返る (ナチーサン)
東日本大地震は2011年のこと。もう13年経ったかというのが正直な感懐だ。しかし、その爪痕はあまりにも大きく、今なお故郷に帰れない人々。今年もあの3・11が巡り来た。季語の「凍返る」が利いている。「廻り来る」は「めぐりくる」と読みたい。
敷島の春は西からひろひろと (かをり)
敷島は我が国の古称。句意は春は西の方からやって来るという、ただそれだけの意味だが、「ひろひろ」と擬態語を使ったところがこの作者一流の感性。「ふわふわ」でも「ほかほか」でもなく、あくまで「ひろひろ」なのだ。これが分からない人は、かをりワールドへのパスポートが得られない。
たんたんと進む葬儀や寒戻る (力丸)
かつて葬式といえば地域社会が総出で営むのが常だった。最近は葬儀社に一切お任せのスタイルが殆んどだ。隣組でやっていた時代の事を思えば格段にシステム化され、スマートに進行する。言葉は悪いが、ベルトコンベアに乗ってれば事は終わってしまう。かくて葬式は滞りなく終了したが、折からの寒の戻りが一入身にこたえる。作者の意図はどうあれ、現代の社会に対する文明批評にもなっている。
雛祭り母の温もり伊賀饅や (無点)
惜しくも無点となったが作者の意図はよく分かる句だ。座五に切れ字の「や」を置くのは事例が無いこともないが、一般的ではない。俳句の坐りが悪いような気がする。こういう場合は、語順を変えて見るのも一つの方法だ。伊賀饅に母の温もり雛祭
別ルート辿り眼福花ミモザ (無点)
カーナビの指示する道とは違う道を行ったため、思いがけずモミザの黄色い花が見事に咲いているのに出合わせた。この感動を句にしたが、惜しくも無点となった。欠点というほどの欠点は思い当たらないが、強いて言えば「眼福」が句を重くしているような気がする。思い切って軽いタッチで詠んでみると カーナビの教へぬ道に花ミモザ
アイビーの俳句鑑賞、完
かをりさんの句
敷島の春は西からひろひろと(かをりさん)
「ひろひろと」という措辞が素敵で心に残るのですが、その意味を説明できなくて、辞書にも載ってないし、最後まで迷ったあげく捨てがたく選句させていただきました。 アイビーさんの鑑賞『あくまで「ひろひろ」なのだ』ときっぱり言われると「あーそれでいいんだ!」と納得しました。
今朝(27日)の天気図を見ていて、低気圧の前線がずっと東へ去り、西から高気圧が日本列島をあまねく覆い、暖かそうな天気図。これを見て「ひろひろ」はこのようなことかな? と思い一人合点しております。素敵な句をいただきました。
アイビーさん、ほめすぎですよ。
敷島の春は西からひろひろと 韓国の陰青と知らざり
と77読みましたが、どうも敷島と韓国(からくに)と気持ちが分散してしまいました。
雛祭り母の温もり伊賀饅や (無点) 雛の膳煮しめに母の割烹着 かをり
この無点句をとりあげたアイビーさんの慧眼。常に母は偉いのです。母の温もりは色々できます。
追記 尾花さん、「ひろひろ」は春の大地の広がりとか風の緩やかさ(等圧線の幅もそうですね)、花、蝶のひらひらとか、記憶の潜在意識にぽっとでたオノマトペ。
オノマトペはありきたりだと逆に難しいですね。
オノマトペプラス「と」で落ち着きます。 後はお好みの季語を入れれば・・・
今日の私は てつてつと教材を編む菜種梅雨 かをり
アイビーの俳句鑑賞 その3
恋バナは盛った者勝ち桜餅 (弥生)
昔の恋愛を肴に会話が盛り上がっている。この手の話は尾鰭がついて大袈裟なぐらいが面白い。聞く方も座興と分っているし、傷つく人は誰もいない。その辺の機微を詠んだが、季語の桜餅とあっている。流行語風に「恋バナ」としたが、「恋バナ」が広く定着した言葉なら問題は無いが。未成熟の言葉を安易に使うと、俳句が直ぐに陳腐化するリスクがあるのだが。
故郷は墨絵の世界なごり雪 (ちとせ)
なごり雪だから季節は春、重苦しい陰鬱な空から降ってくる白い雪、色を失ったモノトーンの景色を作者は「墨絵の世界」と表現した。言い得て妙、説得力のある形容だ。ちとせさんの故郷を存じ上げないが、温暖な知多半島に住む私には、ちょっと思いが至らない。音も無く降り続く雪、墨絵のような音のない世界が広がる。風姿のよい句になった。
待ちわびし風をとらえて鶴帰る (森野)
森野さんは、掲句のほかにも引鶴の句を投句されたが、鶴の飛来地として知られる鹿児島県の出水かどこかで、実際に鶴を観察されたのだろう。上五、中七の「待ちわびし風をとらえて」は、実際にその場にいた人でなければ出てこない。観察者の強みだろう。臨場感にあふれ、説得力の一句で、私が特選にいただいた。
半眼の花粉症めく御大仏 (にゃんこ)
大仏にしても仏像にしても目は半眼に開いている。諸仏は瞑想に耽るため半眼にしているのだが、なんと花粉症と結び付けた。そう言われればそう見えなくもないから不思議だ。意外性となるほど感。身辺の誰も気づかないところでアイデアが閃く。それには常にアンテナを張りめぐらせていなければならない。大いに見習いたいものだ。
研修のベトナム人や麦青む (ヨシ)
コンビニや製造工場、最近は病院や介護施設などでも外国人の労働者をよく見かける。掲句の場合はベトナム人だが、一概にベトナムの人はひたむきでやる気があるという評価が定着している。かつての日本人がそうであったように。発展途上のベトナムの心意気に麦青むが適っている。
天命を生き抜く覚悟蜷の道 (てつを)
蜷は川に棲む細長い巻貝で、川底を移動する時に筋がつく。それを蜷の道と言い、俳句の句材によくされる。上五、中七の「天命を生き抜く覚悟」は勿論、蜷のことではなく作者自身の人生観を言っているのは明らかだ。「蜷の道」は「道」というワードが入るので、人の生き方に重ねて、掲句のように比喩的に使われる場合が多い。
電車バス乗り継いで行く大試験 (無点)
この時期、受験生は大変だ。掲句は惜しくも無点になったが、その辺りの受験生の苦労を、移動手段にスポットを当てた。その通りだが、電車とバスを乗り継ぐのは当たり前といえば当たり前で、読み手にはいま一つピンと来なかったのではなかろうか。別の観点から、例えば受験生の一寸したルーテインとか、お守りとかを描写すればよかったかも。
以下次号、不定期掲載。
恋すてふひよいと咥える桜餅 かをり
アイビーさんの鑑賞いいですねえ。
恋バナは俳句ではあれですけど、弥生さんが女子なら、こんな感じではないでしょうか。
渋いお茶と捨てたものの話など。
アイビーさん
鑑賞ありがとうございます。
今年は花粉症で2月の半ばごろから目がしょぼしょぼしていました。
ずっと外におられる方は大変だと思います。
1 待ちわびし風をとらえて鶴帰る (森野)
鶴の呼吸が聞こえてきます。作者と鶴のシンクロニシティ。
空の鳥、見るたびにこの句を口すさぶと。
11 新若布鍋いつぱいに開く海 (にゃんこ)
爽快の一句。大鍋とやってしまいそうですが、字にはあらねど、大鍋大潮ですねえ。
男性的な大きな春の慶びをいただきました。
14 孫よりの春を飾れと色仏花 (ヨヨ)
最近、孫はいないので孫の歌はというお話をきいて、そうです、団塊jrは未婚が多く孫がいない比率が高まるのです。
大いに孫のいい句はとります。大甘でなければ。
孫の句は甘くなるなるなんて、いえない日もきてます。挙句の日常を大事にしたいです。
82 ミモザ咲く叱り上手な修道女 (玉虫)
ほんのりなめましさがあって、しかも上品な句です。
叱り上手がなめまかしいのです。ミモザの黄色がすがし。
90 山幾重木曽谷煙る春時雨 (ちとせ)
藤村いわく、 木曽はすべて山の中・・・山幾重は当たり前かなあ。もうひとつひねりがあれば。
自分も地名を説明しがちです。
107 捨つるもの捨て卒業子家を出る (ABCヒロ)
捨つるもの捨て、このリフレインが強烈。
卒業子家を出るが尻すぼみですが、いい感じです。
生意気すみません。
かをりさん、鑑賞ありがとうございます。
お湯に触れた新若布がさぁっと鮮やかな緑に変わる瞬間、何度見ても感動します。
和えたり、サラダにしたり、味噌汁に入れたり、茎若布を佃煮にしたり…最後には塩若布を作って冷凍して…毎年、この時季には新若布を存分に楽しんでいます。
16 内裏雛ボーンチャイナの玉の肌 (ダイアナさん) 5 ◎ナチーサン
一読「ボーンチャイナ」に戸惑った。辞書により「動物の骨を焼いて粉にしたものを混ぜて作った白色の上質磁器」と知った。改めて解説を頭に置き想像を逞しくしながら読み返しこの句を味わった。ぜひ一度拝見したいもの。白く輝く神秘的な内裏さんに魅せられ特選を動かせなくなった。
27 いにしえの星の彩りお水取 (弥生さん) 3
お水取りといにしえの星の取り合わせを確認したくお水取りを辞書で。やはりお水取りは歴史のある宗教行事ですね。丁度選句している時が3月12日夜。翌3月13日の午前2時が奈良東大寺の二月堂で行われる修二会のクライマックスとか。この若狭井から汲み取る水(御香水)は若狭・小浜からのもので同じ日にお水送りの神事が行われる由。本堂へ御香水を納める法式では大松明で道を照らし法螺の音が響き渡るなど厳かな風景が云々・・・と。「いにしえの星の彩り」はこの古式の光景になぞらわれたものか。知りたいものです。
35 飛梅や急拵への緋の袴 (かをりさん) 1
かをりさんの句でしたか。季語「飛梅」は確認できましたがはて何を言おうとしているのか。最後まで何となく捨てきれず選に戴きました。私だけでしたか、選は。ぜひ作者の自解を頂きたいものです。
38 生き恥をすべて流して雪解川 (ABCヒロさん) 2
思い切った句ですね。雪消川ですか。生き恥は人生には付き物、生きる証のようなもの。ただ重荷なのは確か。雪解川にすべて流して楽になりたいもの。ささやかな願い。雪消川が良いですね。
48 四次元の時空の歪み蝌蚪の紐 (アイビーさん) 7 ◎束束子、◎てつを
束さんが詳しい解説をしてくれています。要するに四次元は空間の三次元に時間の一次元を加えたもののようです。この時期田んぼの水取場付近に見られる蝌蚪の紐。確かにその紐状の卵の塊の様子は異次元のもの。不思議な空間です。「時空の歪み」と捉えた作者。子供ならずともいつまでも見ていたい誘惑に駆られる蝌蚪の紐です。
58 薄紙もて目鼻をふさぐ雛納め (ABCヒロさん) 2
上五が全て。映画「おくり人」を思い出しました。モノと見ず雛を人型との思いで大事に扱う所作。その一つ一つに感謝と願いを込めて。こんな深みのある句が作りたいものです。
95 二親の手掴む吾子の青き踏む (ダイアナさん) 3
ほほえましい光景ですね。踏青の季語も。若草のもえる季節野辺のそぞろ歩き。しかも両親の手をしっかり掴む子供。平和そのものの光景です。戦災の彼の国や震災の能登にも早く戻ってほしい平安の日々です。心温まる句です。
107 捨つるもの捨て卒業子家を出る (ABCヒロさん) 4
意味深な句ですね。「捨てるもの」、私は20歳でしたね。捨てたのは故郷、親。文字通りの武者修行。西洋ではアメリカなど18歳になれば家を出る習慣がある国も。この句も解説の欲しい句ですね。想像の広がる句ではありますが。
35 飛梅や急拵への緋の袴 理学修士の女(ひと)の形(なり)とは かをり
自解で「まあ院生の急ごしらえの巫女のバイトの歌です。日本の理系が冷遇されている歌ですが、575にはそぐわず。歌会ではこんなんでも、特選でした、恥かしい。」とありますが、「緋の袴」が巫女さんとは、恐れ入りました。そう聞いて飛梅が胸に落ちました。それにしても短歌の枕を俳句として切り取るとは。一本取られました。かをりさん絶好調ですね。
飛梅や急拵への緋の袴 理学修士の女(ひと)の形(なり)とは かをり
まあ院生の急ごしらえの巫女のバイトの歌です。
日本の理系が冷遇されている歌ですが、575にはそぐわず、よくアイビーさん採ってくださいました。
歌会ではこんなんでも、特選でした、恥かしい。
またしばらく選句にこもります。
テレビでしか知らないお水取り。鑑賞の機会を頂き有り難うございました。
ぜひ現地でその神秘さを体感したいものです。
ナチーサン、鑑賞ありがとうございます。
10年以上前になりますが、お水取りを見に行きました。
始まるまで、行事の行われる二月堂の下で1時間程待ちました。
次第に空が闇に包まれ星が現れ始めた時、ふと千年以上前に行われていた時も星は同じ位置に
同じように瞬いていたんだなぁという思いに至り、その時の事を思い出し「いにしえ」を星とお水取りと
両方に絡めて作句しました。
お水取りは想像以上に素晴らしい行事でした。
機会がありましたら是非お出かけになってみて下さい。
アイビーの俳句鑑賞 その2
紙雛小さく飾りしふたりかな (尾花)
大胆な推測をすれば、この句は作者自身の若い時、それも新婚当時の実体験が投影されているのではないか。幸せいっぱいだがマイホームは狭い。豪華な段飾りなど飾るスペースが無い。そこで慎ましく紙雛となる。段飾りなどなくても若い二人の前途は洋々。希望に満ちていたあの頃が懐かしい。座五の「ふたりかな」がまことに秀逸。読み手にいろんな連想をさせるキーワードとなっている。
啓蟄や息子は布団出て来れず (コビトカバ)
虫が穴から出てくるのが啓蟄。啓蟄の日に、朝、蒲団から出てこない息子と取り合わせたところに捻りが利いていて面白い。ユーモアたっぷりの愉快な句となった。家庭の日常の一コマを、主婦の視点で捉えた佳句。
里芋葉光る水玉春の朝 (和談)
和談さん丹精の菜園の、ある春の朝の表情を描写した句。一口に菜園とは言っても、作物も違えば気象条件も違うから、日々のちょっとした変化も見逃せない。このあたり、俳句の写生と通じるものがある。ところで芋には芋、薯、藷の三種があり、さといもが芋、じゃがいもが薯、さつまいもが藷と使い分ける。上五「里芋葉」は単に「芋の葉」としても意味が通るが、秋と紛らわしいので「芋の芽」としてはどうか。
月曜の雪崩のごとき仕事量(ふうりん)
週休二日制が当たり前の現代、休み中の仕事は月曜日にしわ寄せがくる。その様を「雪崩」と形容したところが言い得て妙で上手い。ところでこの句の季語の雪崩、実際に見たり経験した雪崩ではなく、比喩として使っているが、私はこういう使い方もありだと思う。
ミモザ咲く叱り上手な修道女 (玉虫)
この句も作者自身の見聞に基づいた句ではなかろうか。修道女だから威厳と優しさを兼ね備え、若い者の過りを叱る時も、柔和な物腰を崩さない。決して頭ごなしでなく、時にユーモアも交え淳淳と諭す。季語にミモザを斡旋したのが見事。気品のある句に仕立てた。
猛烈に君に逢いたい春の闇 (ラガーシャツ)
俳句というジャンル恋を語るには不向きな文芸と言われる。ところがこの句は、終始一貫、熱烈に求愛を訴える文言で埋め尽くされ、しかも季語が「春の闇」ときてはなにやら意味深長だ。私の乏しい異性経験をもってしては、到底手に負えない。しかし、女性の側からすると、こういう情熱的な求愛の言葉に魅かれるようで、入点の4点は全部女性票だ。
幸せのハンカチなびく鯉のぼり (ラガーシャツ)
大分前になるが、山田洋次監督、高倉健主演の「幸福の黄色いハンカチ」という映画があった。ラストで黄色いハンカチが翩翻となびくシーンが印象に残っている。それと同じシチュエーションだが鯉幟が加わった。映画のシーンと重なり、爽やかな感動を催す道具立てが見事。
お寺山片言鳴きの経読鳥 (無点)
経読鳥 (きょうよみどり)は鶯の異名。鳴き声が「ホーホケキョ」と聞こえることからこの名がついた。鶯は異名の多い鳥で金衣公子、黄粉鳥、禁鳥、春告鳥、歌詠鳥、花見鳥などがある。早春の頃の鶯はまだまだ鳴き方がぎこちない。それが晩春、夏の季語とされる老鶯と呼ばれる頃には、ほれぼれするような美声を聞かせてくれる。掲句はその辺りの事情を詠んだが、惜しくも無点となった。経読鳥になじみが無かったのかもしれない。
以下次号、不定期掲載。
鑑賞ありがとうございます。
幸せの黄色いハンカチをBSで再放送してまして
ラストシーンに再び感動して一句詠んでみました。
何度見てもいい映画ですねー。
紙雛小さく飾りしふたりかな
鑑賞して下さりありがとうございました。
アイビーさんの推測、新婚時代そんなこともあったような、なかったような・・・(笑)
この句は八十代のご夫婦にお呼ばれで行った時のこと、落ち着いた居間の飾り棚の上に、掌に乗るほどの小さい紙のお雛さまがあり可愛くて、お二人には息子さんが一人、たった一人のお孫さんも男の子で「これまでお雛さまは飾ったことがなかったけど、先日郵便局に行ったら、これ売っていたので買ってきたのよ」と嬉しそうに話す奥さん、ニコニコ聞いているご主人。雑誌のおまけで貰えるようなお雛さまでしたが幸せオーラいっぱいでした。
鑑賞ありがとうございます!
アイビーさんの読み通り、いつものうちの風景です。
虫さん達も土から出てくるのに自分でなかなか起きれない息子です。
困っています( ̄∇ ̄)
18日から始まった選抜高校野球、今年は愛知から名電と豊川の2校が出場する。豊川は明日19日第一試合で徳島の阿南光と対戦する。名電は第5日目に強豪前年準優勝の報徳学園と対戦する。