「ファンサイトの特別編」管理人の白虎です。
日頃から当サイトに足をお運び頂き、本当にありがとうございます。
このたび、2024年4月に当サイトが開設20周年を迎えたのを機に『世にも奇妙な掲示板』は、新たにスマホやタブレットにも対応した新バージョンへと移行致しました。
(※投稿は上部メニュー、またはページ下部の『新規投稿』から行えます)
もちろん新BBSになっても、従来通り「世にも奇妙な物語」や関連番組、当サイトに関する話題であれば、どなたでもお気軽に書き込んでいただいて構いません。ただし『映像作品の交換・販売・アップロードに関する依頼や呼びかけ』『違法動画の宣伝や誘導』などの不適切な投稿があった場合は、削除させていただきます。ご了承ください。
それでは、今後も引き続き『世にも奇妙な掲示板』をよろしくお願いいたしますm(_ _)m
なお、旧BBSの過去ログに関しては、新たに2015~2023年分を『BBSログ』ページへ追加致しましたので、そちらをご覧下さい。
(http://kimyofansite.g1.xrea.com/content/etc/log.htm)
(※このスレッドは告知用であり、返信できません)
お久しぶりです!前回の一夜限りの特別編も初見の作品ばかりだったので新鮮でしたが、今回遂に新作もお目見えということでワクワクしながら観ていました
・止まらなければ生きられないゲーム
デスゲーム系の創作作品は割と好きなので、初報の時点で「お、なんか面白そうだな」と思っていました しかし最後まで観た感想としては、あまりにも捻りがなさすぎないか…?というものでした 野暮なツッコミかもしれませんが、結局あの看護師は何だったんだとかこのゲームの主催者は誰なんだといった、素朴な疑問も沸いてしまったり…
・あなた博物館
主人公の死が最後に展示されるというオチは早めに読めてしまいましたが、彼氏の異常気質がどんどんと露呈していく演出はいい意味で気持ち悪さを存分に感じられました 道に迷うという誰にでも起こりうるシーンからこのような奇妙な世界に迷い込む、という構成が、いかにも世にもっぽいなと思ったりしました
・七階闘争
最近粗製濫造されていた、「家族や周りの人間が突飛な行動をとって主人公だけ置いてけぼり」みたいな作品とは一味違う、シュールとも言えないような絶妙なコメディの登場が嬉しかったです 特にこれといったオチが無いのも新鮮で、最後まで独特な世界観を保っていたのも好印象でした
・ハッピーバースデー・ツー・マイホーム(再)
最近の作品しか知らず、番組における監督の事情に関してもあまり詳しくはないので、作品単体としての感想になります 今はまだ年齢的に未成熟ですが、この落ち着いたトーンは、もっと年齢を重ねたら違う見方になるのかなと思った作品でした ド派手な演出があるわけでもない、本当に日常のそばにある奇妙とはこういうことか、と再認識させられた瞬間でもありましたね…
今回の個人的順位としては、
1位:七階闘争
2位:あなた博物館
3位:止まらなければ生きられないゲーム
新作3つはどれも素直に楽しめたので、作品の質だけみれば決して将来を悲観する必要はないんじゃないか、と思えた特別編でした それはそれとして、短縮OPとドッキングしたテラーパートに関する不満点は相変わらず据え置きでしたね… あなた博物館の後のテラーパートなんかとても綺麗にまとまっていたので、テラーのセリフの後にロゴを出してCMに入れば忙しなさも無くなったのになと わざわざその後のテラーパートとCM無しで連結する意味がどうしても分からなかったです
前回の一夜限りの特別編ではそれなりにCMのタイミングは改善されていたと思ったのですが、今回はまた元に戻ってしまったなと感じました
総括としては、ストーリーの質は間違いなく高水準、構成や忙しなさは大いに改善の余地あり といったものでした
しかし、厳しい状況でもなんとか新作3本を観させてくれたのは本当にありがたかったです スタッフの皆さんの苦労は察するに余りありますが、最後のテラーのセリフ含め、40周年に向けての力強いバトンを渡せた回だなと思いました
たこやきさんお久しぶりです!
>テラーパートとCM無しで連結する意味
ストーリーが終わってCM中にチャンネルを変えられないようにする(=すぐに次の話が始まればそのまま流れで見てくれる)という視聴率対策なのだと思いますが、まあ確かに忙しない印象は拭えないですよね。ほんとどうにかならないものか……(^^;)。
>なんとか新作3本を観させてくれた
この状況でも安易にダブル傑作選で行かなかった判断は、私も同じく感謝の一言です。色々文句を言いたくなる時もありますが(笑)、テラーの台詞に代表されるように、今後も番組を続ける意志をしっかり伝えてくれたので、まずは40周年に向けて引き続き応援していきたいなと思います!(^^)
お久しぶりです。ひとまず年内に新作が見られたことを嬉しく思います。
おまけつき3話編成みたいな今回の特別編でしたが、本格的な3話編成の布石だったりしないですよね…?
ひとまず、初見でのいつもの雑感を書いていきます。
「止まらなければ生きられないゲーム」★
悪趣味なサバイバルやデスゲーム系は過去作も意外と多作で、
「不眠症」、「かげふみ」、「恐怖のカラオケ歌合戦」、「自〇者リサイクル法」や「脱出不可」が記憶に新しく相当ハードル高かったと思うんです。
故に超期待してたのですがこれはちょっと…。いくらなんでも話の流れがわかりやすすぎるのとカウント減るの早すぎ、ラストシーンも当然蛇足で評価減です。
そもそも10人で10億でも物語としては何の影響もなく成立しうる話なので。てか一人一億ってどう計算して出たの?等、やはり粗が目立ちますね。
如何せん本格的なデスゲーム作品は見たことがないのであまり大それたことは言えませんが、作品としてはこれで良いのでしょうが世にも的にはどうなの?となる典型例でした。
「あなた博物館」★★★★
正直まったく期待してませんでしたが、これはしてやられました。
笠松将がいい仕事してましたし、何より久々のダウナーな植田演出が良かったです。
これは発想とタイトルの勝利ではないでしょうか。
間延び感は否めませんが、ありきたりなものをそう見せずにオチまでの過程を丁寧に見せていくお手本のような作品でした。東映版の「鍵」とかいい例だと思います。
オチの予想当てタイムアタックがしたいなら闇芝居見とけ派なので。最近は本編3分15秒しかないですし。
「七階闘争」★★★★★
見た瞬間全く違う手触りだとわかる画を録る監督がこの番組に登場すると異様にワクワクしてしまいます。
あとCoccoの7th floor流れるんだろうなーとか思ってたら本当に流れてきて思わず笑ってしまいました。
話はまさに王道で、テンポ良し。オチもこの系統にありがちな将来の伴侶とともに次の撲滅が……みたいな匂わせで終わり、に逃げなかったのが非常に好印象でした。
話を無駄に広げすぎない、でも雑に畳まない、ノイズになるおふざけもなし。色んな角度から解釈できる演出。
これは文句なく満点でしょう。ラストシーンはあれぐらいでいいんです。
「ハッピーバースデー・ツー・マイホーム」評価略
春の復活SPの際に某SNSでも一人しか見たかったという声を聞かなかった為に初見での選出が渋すぎて笑ってしまいましたが、91年の末では完全に一つの節目の話だったことを思い出しました。
雑感レベルでさえ感想が難しいのですが、過剰に多くを語らずともそれ以上に伝わるものがあるいい話だと思っています。
確かにこの機会にもう少し話題に上がってもよい話ではある気がしますね。
文句をつけるなら分割が下手でした。せっかくの傑作もこれではあまりにも浮かばれません。
「テラーパート」
もう手段と目的が入れ替わってるとしか思えません。CMの入れやすさ的にも普通に「捨て魔の女」形式でいいじゃないですか。
繋ぎ形式に難があると多々苦言を呈してきましたが、過去ワーストに下手くそでびっくりしました。
35億年前のくだりまでは良かったですが、そこがピークで後は繋げているというよりも、
何か一言→ぶつ切りで変なCG→次の場面の繰り返しで画的な感動が一切なく、
最新技術()とやらはどこに生かさてれるのか全く分かりませんでした。
後述しますが『タモリ=テラー』であることを強調しすぎるが故にどんどんタモリにしか見えなくなっている、何とも皮肉なことです。
『総評』★★★★
別会社の作品、国を超えた共同制作、大昔の傑作と歴代の中でもトップクラスにカオスな回で、
35周年記念を謳いつつ新作は全部バッドエンド、かつ4話トータルでも〇亡率半分と中々に攻めてきた印象です。
今回の編成だと仮に「おばあちゃん」が無名だったら傑作選枠にぶっ込んで来そうな悪意すら見えそうで中々良かったと思います。
各々の時間配分やバランスも良く四話編成の意地を見せつけられた気がします。このクオリティを毎回維持できるならおまけつき3話編成でもいい気がしなくもないんですが。
あとエンディングは蝶を飛ばさないとタモリによる蘊蓄披露コーナーになりつつあるのはいい加減気づいたほうがいいですね。本来あまり喋らないはずのテラーが饒舌に喋ると役柄が薄れるというか。
某闇芝居でもシーズンごとにOP15秒ED30秒の尺をとって様式美しているんですがね…。
お久しぶりです!
今回は各話の評価は別にして、思っていたより攻めの姿勢が印象に残りましたね。
当分、例の事件の影響で予算減少が続くことが予想される中でも、現スタッフのこういう所は安心できるといいますか……。
でもやっぱり掌さんの言うように、OPEDテラーパートの構成など、「本当にそれで効果出てるの?」と思えるような改悪っぷりはどうにかしてもらいたいもの…(^^;)。
勝手ながら旧サイトがどんなだったか久しぶりに見たくなって、ウェイバックマシンという過去サイトを再現できるサイトでurlを打ち込んでみました(スミマセン)。そしたら以前世にものキャプチャ画像を紹介されたページを久しぶりに見ることができました。「プリズナー」の画像を見たんですが(サイトの性質上文字化けが起きてて解説が読めませんでしたが)懐かしすぎて涙が出そうになりました。まだY○u○u○eもニ○ニ○動画も配信もない時代に管理人さんが紹介してくれた作品の数々、画像を見ながら想像力を掻き立てられたあの日の思い出が昨日のことのように蘇ってきました。またリンクのページも久しぶりに見れまして(こちらも文字化けが起きてて探すのに苦労しました。)以前、管理人さんに質問した「テレホンカード」のキャプチャが見れるサイトにやっと行きつきました。こちらも削除されてますが「2001年お宝の旅」というサイトで久しぶりに画像を見て懐かしかったです。私はネットを始めて20年ちょっと経ちますが、時を超えてまた見れるようになって嬉しい反面、最近は2001年〜みたいなサイトが殆ど無くて寂しい気がします。管理人さんはこの頃の事を覚えてらっしゃいますか?。
もちろん覚えています(^^)。もう20年近く前になるんですよね、懐かしい…。後のブログや動画サイト、SNSなどの台頭により、あの手の個人サイトやページがどんどん無くなっていますよね。これも時代の流れというやつなのでしょうが……。
20年くらい前は当サイトのような作品に対して濃い情報と愛に溢れたサイトが沢山あったと思うんです。ところが10年くらい前からこれらサイトが消え去っていきキュレーションサイトっていいますか?トレンドアフィリエイトブログみたいなwikiで拾った安い情報をコピペしたブログばかりになってしまい悲しくなってしまいます。今の時代のネットを見てると悪い意味で奇妙な世界をのぞいてるような気がします。いや現実が奇妙な世界に追いついてしまったのかもしれません。スマホの台頭とsnsが誕生しちゃったおかげで毎度芸能人がくだらない事で叩かれたり、犯罪者の家や心霊スポットに凸するような節操のないYouTuberの出現、違う意見を言っただけだけで炎上する事も日常茶飯事です。作品を検索して調べたりするとキャラを批判するような人も増えて私が好きだったネットがすっかり変わってしまいました(笑)。
管理人さんは「夜のミステリー」と「ミステリーゾーン」は聴いたことがありますか?。私は昔某動画サイトにUPされた作品を聴いてハマってしまい聴きまくってました。40年位前にtbsでやってたラジオ番組内のミニコーナーだったため、古くて情報が少ないのが残念ですが、中々世にもに負けない位ブラックで奇妙で怖い作品がたくさんありました。中には「俺に関する噂」や「さとるの化物」のように後に世にもでドラマ化された作品もあったそうです。出演された方も清水綋治さん、石橋蓮司さん、橋爪功さん、西田敏行さんetcと中々豪華で特に三好美智子さんや「急患」に出演されてた松本留美さんの怪演が怖くて忘れられません。長々と失礼いたしました。
追伸すんません。ラジオだから音だけで恐怖を表現するんで世にもとは違う怖さが味わえました。特に遠藤周作さん作の「あなたの妻も」は2度と聴きたくないくらい怖かったです。
一応その辺りの番組名だけは存じております。(ほか「夜のドラマハウス」なども有名でしょうか)。ラジオドラマ方面は興味はあるものの、映像以上にアーカイブへのアクセスが難しいので、なかなか手を伸ばせていないんですけどね…(^^;)
ちなみに91年の「廃校七番目の不思議」は、夜のミステリー内の『幽霊屋敷』というエピソードから着想を得たことがプロデューサーの口から語られており、意外な形で「世にも」と縁のある番組だったりします。
返信ありがとうございます。幽霊屋敷も某動画サイトで聞きました。今は亡き岸田森さんや上田忠好さんが確か出られてて廃校~よりも嫌なオチだったと思います。夜のミステリーと世にも奇妙がこんな形で繋がってたとは感動しますね。
それとこれも同じtbsなんですが「怪奇千夜一夜物語」をご存じですか?。こちらはラジオドラマではなくテレビドラマですが「ミステリーゾーン」と同じようにtbsの番組内で放送されたミニコーナーで世にもをもっとダークでブラックにした作品と聞いてdvdboxを買った記憶があります。残念ながら私にはあまり刺さらなくてすぐにブックオフに売っちゃいましたけどね(笑)。
余談ですがミステリーゾーンと怪奇千夜一夜物語の両方に出演された俳優で村松克己さんという方がいまして中々いい味を出してましたが早くに亡くなられたのが惜しまれます。管理人さんはこの俳優さんもご存じですか?。
>怪奇千夜一夜物語
こちらも存じてます!ただ、かなり作家性の強い番組なので、四捨五入さんと同じく私もあんまり刺さらなかったですねぇ…(^^;)
>村松克己
「恐竜はどこへ行ったのか?」など番組に数回出演されているので、お名前を拝見したことがある程度ですね。他の出演作では「12人の優しい日本人」辺りが印象的でしょうか。
恐竜はどこへ行ったのか?は佐野さんのマッドサイエンティスト役が強烈に印象に残りすぎてて、村松さんがどこにいたか忘れてましたが多分松下さんと階段(❓)を降りながら会話をされた教授でしたよね?。多分。他にも清水さんだったり長江英和さんと面子が濃ゆかった記憶があります。
最後に私個人が好きだったミステリーゾーンの回を紹介して〆たいと思います。拙い文章ですが管理人さんが興味を持ってくれたら幸いです。
最後のダイビング
大学のサークルの皆さんが海水浴に来ますがその中の一人、タカオ(安藤一夫さん)が崖から海に飛び込んだ後死んでしまう。ヒロイン(平沢智子さん)は彼が飛び込む瞬間に撮った写真を形見にしようと写真屋に行くが店主(樋浦勉さん)は現像した写真を見せようとしない。その写真には何が写っていたのか?。有名な都市伝説をラジオドラマ化。私も学校の怪談の本で読んだことがあるので暫く海に飛び込むのが嫌でした。
大判、小判は山吹色
埋蔵金発掘が趣味の夫婦(西田敏行さん、倉野章子さん)が戦国時代?の侍の霊に導かれ大判が眠る洞窟にやってくるが…。鈴木清順さんが書かれた作品なのでとにかくシュール。高橋昌也さんのコミカルなナレーターが主人公たちに語りかけてきたり、夫婦の掛け合いが漫才みたいで笑える分オチがかなりブラックでした。
笑えない話
ある日男(西田敏行さん)は周りらから顔が笑っていると言われはじめる。自分は笑ってないのに…。西田さんがひたすら可哀想な話であります。
旧盆
大学の夏休みに里帰りした主人公(佐古正人さん)。彼が林で休んでるいと知らない女性(二木てるみさん)にこの村には妖怪(村松克己さん)が出るという話を聞かされる…。ラストの女のセリフにゾッとさせられました。
踊る一寸法師
あるサーカス団の物語。一座の団員の豆蔵(村松克己さん)は今日も他の団員たちから凄惨なイジメを受けていた。一座の花形お花(三好美智子さん)はそんな豆蔵に〝美人の獄門“というマジックをやれと命令する。それは豆蔵の陰惨な復讐劇の始まりでもあった。江戸川乱歩の名作をドラマ化。村松さんの怪演を堪能できました。
以上一部分ですが、私が聞いて印象に残った回です。他にもまだ色々な作品がありますがこの辺で失礼させていただきます。
世にも初のお色気回として有名な「視線の町」のオリジナルキャラクター あずさについてですが妙に腑に落ちました。
このエピソードの脚本を手掛け(てくれ)た劇作家の故・岸田理生先生の出身地が長野県岡谷市だったのはないかと推測しました。
(世にもあずさ川がありますが実際の梓川は同じ長野県松本市の上高地付近に流れています。)
信じるか信じないかは皆様次第ですね。
えーと、『「視線の町」に出てくる登場人物・あずさの名前の由来は、脚本家の岸田さんの出身地である長野県の梓川から来ているのではないか』というお話でよろしいでしょうか?
そういう切り口からの見方はなかなか面白いなと。個人的には、偶然の一致のようでもあり、脳内の片隅にあった記憶が影響した可能性もあり、判断が難しい所ですねぇ…(^^;)。
こんばんは。今更な質問お許しください。10年前にCSで再放送された中島唱子さんの「シンデレラ」の回の冒頭にタモリさんが誰かにキスをしてるシーンがありましたよね。いったい誰にキスをしてたんでしょうか?。いつものbgmも唐突に始まってるしなんか著作権に触れるシーンでもあったんでしょうか?。
>いったい誰にキスを
答えとしましては、テラーの後ろにある映画『プリティ・ウーマン』の看板にいるジュリア・ロバーツです。遠近感を使ってまるで本人にキスしているように見せているというやつですね。
>著作権に触れるシーンでもあったんでしょうか
確認した所、オリジナル版と同じ仕様で一切カットは行われていません。BGMに関しても、恐らく尺の都合上そうなっているだけかなと。
そうだったんですね。長年胸につかえてたものが取れた気分でスッキリしました。ありがとうございました。
お久しぶりです。
初期が少ないという声もありますが35年の月日が流れた今、土曜のプライムタイムにおいて一般的に視聴に耐えうるという意味ではこれ以上ない選出かと思います。
加えて、近年の傑作選に見られる自社制作でありながら少しでも権利関係が絡む作品は再放送すらされていなかった風潮を考えるとかなり頑張ったほうではないでしょうか。
今回は評価はではなく、それぞれの作品のいつも以上に雑感と初放送時のリアルタイム視聴の思い出を書いてみたいと思います。
「BLACK ROOM」
かなり終盤になっても話が進まないのでずっと展開が読めなかった覚えがあります。
今となっては引っ張りすぎの一言で済まされるのかもしれませんが、それ以上にインパクトが強かったのでとにかく一度見たら忘れられない作品としか言いようのない作品でした。
あと「City Lives」の時も改めて思いましたが、東北新社の作品お金かかってるんでしょうね…。
「夜汽車の男」
当時中学生で横で見ていた母親に、CGで駅弁の中身を解説し終えた後ぐらいで「玉葱じゃない?」と言われ、最後まで見て大喧嘩にまで発展した懐かしの作品です。
母曰く、揚げたリングの形が整いすぎていたのと烏賊にしては厚みがありすぎたからそう感じたそうで。
これだけならまだしも、後々久住氏本人が『僕の名前を世に教えてくれた名作』とか建前でも言うことなく『イメージと違った』、『脚本が好きじゃなかった』等の暴言を呟いた挙句、
他局のドラマの時間を割いてもう一度あの店に行くと称して毎週テレビに出演したりと、
作品愛よりかは自己愛に満ちた人だったんだなという印象も作用して、他の要因で厭なノイズが纏わりつく逸品でした。
また、単純に某五郎さんが過って純粋に楽しめないかもしれない人がいるかもしれないという意味ではこの中では最も不遇かもしれません。
この放送を見て思ったのですが、説明的なセリフを嫌う当番組において「玉葱……。」は何故受け入れられているのでしょう?
「ロッカー」
地方在住ですので不定期でこの番組が制作会社別にランダムに再放送されていました。故に数十年前当時は初回放送がいつだったのかは不明で、再放送時も毎回何故かOPが違うなといった印象でした。
また、当時はそこまで番組データが揃っておらず、再放送されている制作会社しか作品は存在しないものだと思っていました。
ですので、最初期の作品は終わりにタイトルロゴが出ないなんてことはつゆ知らず、「闇の精霊たち」が始まっても状況が呑み込めずただ呆然としていました。が、今回は一応親切仕様になっていましたね。
個人的に橋本以蔵氏は『軍鶏』の印象が強烈だったのでこんな作品書くの?と驚きを隠せなかった作品です。
改めて感じたのは『見つかったら詰む状況』から『見つからないと死ぬ』構成の変化は何度見ても流石です。
「美女缶」
「倦怠期特効薬」~「あなたの物語」の流れがあまりに薄すぎて少し飽きていた所にいきなりぶっこんできたので思わず笑ってしまいました。
これを書いていて思い出したのですが当時は4話目のポテンシャルが異様に高く、各々の特別編ピークタイムといっても過言ではなかった気がします。「迷路」、「誘い水」、「過去からの日記」、「ネカマな男」……。
それはさておき、あのラストの演出は今の視聴者にどれぐらい伝わるんでしょうか?
「恋の記憶、止まらないで」
VHSの擦れた感じをベタ褒めた覚えがあります。特に静止画の出来の良さはフェイクドキュメンタリーQよりも上だと思っています。
楽曲も「こいのきおく」から「このきょく」に変わっていく時に感じたタイトルからは想像すらしないおぞましさは本当に鳥肌が立ちました。
当時唯一残念だったのはネタバレしがちなフジテレビ公式サイトの出演者インタビューで『輪廻的なテイストがあると思います』と言ってしまっていたので、見る前に『ああそうなるのね』と斜に構えてしまった所でしょうか。
とは言えこの5つの話で、この話順にしたスタッフの手腕は素晴らしいですね!非の打ち所がないです。
『新録ガラモンソング評』
音源化されていないので細かい部分は聞き取れていないかもしれませんが、音が綺麗になりすぎているのに加えてコーラスでメロディを誤魔化すチープさが何とも微妙です。
そもそも全体的にキーが高く怖さがあまり感じられないのと、コーラスの声が鮮明かつ前に出過ぎている印象を受けました。
特にラストにテンポダウンする所も頂けないですね。楽曲が淡々と進む怖さが損なわれてしまっています。
で、サントラはいつ出るんでしょうか。サントラが難しいならストーリーテラーとメインタイトルの全アレンジ集とかでもいいんですけどね。
『総評』
ふざけて(いるけどそう見せ)ない、ストーリーに無駄がない、俗っぽさがない。今回選出された5つの作品にはこの要素が全て当てはまります。
タモリが選んだ~となると「覆面」、「驚異の降霊術」、「水を預かる」、監督がアイドル視・神格化されている作品、マイナー悪乗りコメディ作品とかが挙がりそうな気はしていましたが、杞憂でしたね。
とりわけ「ズンドコベロンチョ」、「ハイ・ヌーン」がないのは心底評価したいです。どちらも個人的にそこまで好きでもないという点、何回擦る気なのかという点もありますが、
特に前者は一度聞いたら忘れないような言葉にナルシストな自称情報強者の転落という要素を足しただけの作品が現代においてどれほどの価値があるのでしょうか。
若い世代のファンの皆様には毎回楽しみにしている番組に触れる機会がリアルタイムのたった一度きりだった恐怖紛いの使命感に囚われたのではないかと思います。
久々にフジテレビの番組を見たので本当にCMが減っていて唖然としたのでこればかりはどうなるかわかりませんが………できれば近いうちに新作の放送があって、ここで思いの丈をぶつけられるよう、いち番組ファンとして願っております。
ひとまず、35周年おめでとうございます。
>「玉葱……。」は何故受け入れられているのでしょう?
やはり、映像のみだと何なのかわかりにくい…というのもあるからじゃないでしょうか。私の知人も本作を見るまでオニオンリングなる存在を知らなかったようですし、これはストーリー上必要なセリフかなと。
ちなみに久住さんは今回の再放送に際し、『素直にこれはこれで面白いと思うように。あの時こういうドラマになってよかったというのが今の本心』という趣旨のコメントを出されています。ご参考までに。
>サントラはいつ出るんでしょうか
ほんと、出て欲しいですよね。テーマ曲を再録音すると知ってから、てっきり放送前後にそういう発表があるものと思っていたんですが。まあ『35周年』はまだ10ヶ月ありますから、希望は持っておくものとして……(笑)
>「ズンドコベロンチョ」
私としても大々的に評価をしている作品ではありませんが、やはり世間一般の世にもファンにとって知名度No.1作品ですので、今回テラーが選ぶという趣向であれば入っても良かったんじゃないかなとは思ってますね。そういう意味で、『古典』としての価値は十分あるのではないかと。
管理人様はじめまして、実は前々からサイト覗いて好奇心満たしたりしてます、素敵なデータベースありがとうございます…。
今回(色々事情を察しつつ…)まさかのストーリーテラー!もといタモリさんによる選出!という凄い内容が発表されましたね、しかもラインナップも名前は聞きながらも中々再放送さえなかった(特にロッカーと恋の記憶、止めないではリアルタイムで見れなかったから感激です)作品ばかりで最高に楽しみです。
そこで変な質問なのですが、いつもスペシャル後に管理人様の感想ブログを読むのが楽しみなのですが、今回のある意味総集編的な形でもブログは執筆されますか…。
私的な我儘ですが改めて名作な作品に対する管理人様の感想を読んでみたく…勿論こちらの勝手な要望なので管理人様の都合などありましたら全然大丈夫です!
カレーあんぱんさん初めまして。
毎回、毒にも薬にもならないような稚拙な感想で恐縮ですが、そう言って頂けると大変有り難いです(^^;)
>今回ブログは執筆されますか
今回は35周年にして初となるゴールデンでの傑作選SPということもあり、今改めて各作品を視聴してみた雑感をまとめた記事を書こうかなと、一応考えてはいます。
返信ありがとうございます!
放送後の楽しみとして期待しております…!
お久しぶりです。
たまにファンサイトを訪れるとエラー表示のようなものが出てしまうのですが、これはサイトのバグでしょうか?
お手数おかけしますが返信よろしくお願い致します🙇♂️
>エラー表示
どのような表示かわからないのですが、単に繋がらないという事であれば、サーバー元のメンテナンスや不具合などが原因で度々そうなる場合がありますね。
ただ、こればかりは私にはどうする事もできませんので、発生した際はしばらく時間を空けてアクセスして頂ければと思いますm(_ _)m
返信ありがとうございます。
エラー表示は「ドメインウェブの設定が見つかりません」という文章が書かれたものです。
メンテナンスや不具合でなるんですね、わかりました。時間を空けてからアクセスさせていただきます。
お久しぶりです。
以前、このサイトでお色気シーンがある回についてのデータがあったと思うのですがサイトのどこにあるでしょうか?
良ければ教えて下さい。
・・・お色気シーンと言えば木村拓哉さんの「トイレの落書」のオープニングで男性がAVを見ているシーンがありましたがあれは再放送ではカットされたのでしょうか?
ザンバラさん、お久しぶりです!
>お色気シーンがある回についてのデータ
恐らく『Q&A』ページで少しだけ言及していた件かなと。近年そういった質問が皆無だった事やご時勢的なこともあり、現在その部分は一旦取り下げています。
>「トイレの落書」のオープニング
2023年の傑作選ではカットされています。といっても元々この枠ではテラーパートはほぼカットされているので、AV云々とは関係ないでしょうね。
返信ありがとうございます。
お色気回の話、ちょっと気になります(笑)。
昔はテレビで裸とか普通に流れていましたよね。
昨日、久しぶりに録画してある「世にも奇妙な物語」、いくつか見直したのですがやはり昔の物の方がよく話が出来ているなと思いました。
見ていて感情移入して「ハイヌーン」の料理が美味しそう、「最後の喫煙者」に出て来たタバコ吸いたい、「不定期バスの客」のバスに乗ってみたいとか思いました。
・・・まあ「懲役30日」の主人公にはなりたくないですが。
返信ありがとうございました。
