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ここから詩人として巣立った人は数知れず、です。あなたの詩を継続的に見守り、詩の成長を助ける掲示板です。
(あのーー、私が言うことでもないんですけど、詩は自由を旨としていますから、どこにでも投稿しようと思えば、投稿できないところはないんですけど、いきなり大きなところに挑戦しても、世の多くのものがそうであるように、ポッと書いて、ポッと通用する、ポッと賞が取れる、なんてことは、まずありえないことというか、相当に稀有な話なのです。
やってみることは止めませんけど、大きなところのノー・レスポンスにがっかりしたら、
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狭い入口だった
石畳の階段
座っていると
まるで通せんぼしているようだった
黒い猫と遊んだ
長い髭をたくさん持っているようなので
ひとつ頂戴と言った
猫はくれなかった
「ソゥリー」と言いながら紳士が脇を通り抜けた
知らずにスカートを踏んづけていった
私が邪魔してたから悪い
だけど
これから素敵な所に行く予定なのに
うっすらと足跡が付いた
私は足跡を連れて行くんだと思った
みんなは何と言うだろう
新しい友だちだと紹介しよう
恋人だとからかわれるかもしれない
貴方のことが好きですと
私はいつの日か、告白するのだろうな
そしてゆくゆくは
家庭を持つのだろうな
私は腰を上げた
足跡は幾つも付いていた
どうやら眠ってしまってたらしい
最後に残る思い出は
いつも必ず一つだけ
それでも私には声があり
言葉があり
詩があるから
毎日新しい扉を開ける
たとえ外が寒くても
可愛く生き残れ
拾えなかった声たちよ
明日咲くかもしれない花がある
私の綴る言葉には
どんな未来が待つだろう
どれだけ
憧れを抱いたとしても
あの歌の世界の中に
僕のような
人間は存在しない
ドラマチックな
あの世界に
ふさわしくない
僕は
異物でしかなく
どこを探しても
居場所は見つからない
そこにあるのは
美しい言葉とメロディー
僕の濁った声では
まるで届きそうもなく
憧れは僕の首を
強くしめつける
今いる現実世界で
僕にできることといえば
濁った声で
叫び続けるしかなく
ドラマチックとかけ離れた
世界の中で
僕は必死に叫ぶ
美しさとかけ離れた
この声が尽き果てるまで
私は言霊を 信じている
見えないけれど
話すたび
するりと口から抜けでて
空気中をただようものを
言霊を信じているから
誰かの陰口をきいたとき
少しさびしくなる
ばれることのない嘘をついたとき
何かに
とがめられているような気がする
言霊よ
あなたの姿を
一度でいいからみてみたい
きっとあなたは
持つ意味や音の通りの
衣装をまとっている
たとえば
春、なら
やわらかく あたたかく
浮かぶように流れる姿が
夜、なら
しんと冷えた
つややかな紺色の姿が
走る、なら
素早い でもまとまりのある
一群の風が
見えないけれども
きっと ある
言霊よ
私の名は
私が自分につけた名は
どんな姿をしているのだろう
朝霧綾め
くっきりしているのか
ぼんやりしているのか
青いか
赤いか
あたたかいか
つめたいか
言霊よ
いつか姿を表しておくれ
私も自分の感じたことを
そのままの言葉で語るから
寒風の下 空を仰ぐ
が 直に項垂れる
堪え難くなってくる
目は既に霞んでしまった
白いもの ちらつき始めた
この季節 仰ぎ見る先にあるのは
あの隆々と間近だった 夏のそれや
秋の遥かだったそれとも 異なるもの
冬の空 空ではないのだあれは
見上げる先 拡がるのは
蒼穹の取り払われた 虚ろ極まる
吹抜けに過ぎない
空には海月が浮遊するものだが
傘が凍るのを厭うのだろうか
脚も残さず 消え失せた
跡形もなく 虚しさすらも
ただ展かれた空間より
ただ降り注ぐ曖昧に
私は堪えられそうにない
堪えられるはずがない
寒風の下 空を仰ぐが
顔向ける先は どこまでも
がらんどう もう私は
脚が動かなくなってきた
街の色んな聲が聞こえた
聴こえたくない聲も聴こえた
けど一つ綺麗な聲見つけたよ
山に囲まれた街木霊して
今日が無事に昨日になるまで
起きててもいいかな
あなたの聲が繰り返している
あの口癖が巡り巡ってる
今はそれがとても苦しいの
時々あなたになってしまう
気づかずあなたを真似てしまう
今はそれがとても恥ずかしいの
眠れない時は耳を澄ませて
一番小さな音を探すと
気づかないうちに夢の中いるの
国道の聲
踏切の聲
川崎さん家の犬の聲
遠く鳥の聲
遠い夏の聲
教室の隅
君が呼ぶ聲
瞼の中に浮かぶ色模様
宇宙の名残
蠢いては消える
外界の聲も消えてゆく夜
人々が会話をしている
他愛もない笑い話
真剣な恋話
数え切れない程に会話をしている
皆話すことが好きだ
それ程聞いてほしいことがある
関係についてやある出来事
本当に話すことが好きだ
しかしながら齟齬も見受ける
隣からは怒号が聞こえた
「何で!」と言うばかりで
言葉が迷走している
分かり合えないから
そのような結末を迎える
言葉を探す当も無く
消えてゆく
楽しいだけではない
考えて話そう
常にそう思っている
そう感じている
人々が会話をしている
数え切れない程に
散歩をするには寒すぎて
吐く息さえも凍りそうな夜に
家路を急いでいた
今夜は初雪が降るらしい
初めての恋をなくした時も
可愛がってくれた祖父が逝ってしまったのも
こんな夜だった
僕にとってはあまり嬉しくもない季節で
早く過ぎるのを待つばかりだ
鼻先に冷たさを感じてポケットから手を出した
静かに落ちてくる白い綿帽子を
手のひらに乗せて真っ暗な空を見上げた
儚げな
地面に落ちて汚れてしまう前の
清らかな結晶が僕の手のひらで
冷たい水になって流れ
寂しさだけが残った
こんばんは。
もう先月になってしまうのですが、私の投稿した「山茶花」に感想をどうもありがとうございました。お礼が遅れてしまい大変申し訳ございません。
千紫万紅の
花々が咲き乱れる野原に
独り佇んでいる
夢を見た
遥か霞む地平線にまで
色とりどりの絨毯が
果てしなく続く
それらの花々は
太古より今までの
永い永い年月の間に
散って逝った全ての花々
なぜだかわからないが
乳色の空に溶け込むように
霞む地平線を見て
直感的に
そのことがわかった
そして
その花々の中に独り
佇んでいる私は
野に咲く花々に見送られ
次の世界へと旅立つ
その侘しさや哀しさは
花々がみな吸い取って
己の花色へと換えてゆく
元は己のため
虫を呼ぶため生まれた花も
人と共に咲き
人と共に散ることにより
その哀しみを知り
花を愛でる者の
双眼に宿る
仄かな侘しさをも
己の花色へと昇華させて
路往く人の傍らに
そっと寄り添う
旅立ちの時を独り待つ
夢の中の野原にて
花が散る侘しさも
人が逝く哀しさも
みな千紫万紅の色となり
次の新たな季を
彩ってゆく
君は待っているんだね
冬が来るのを
君は待っているんだね
小雪がちらつくのを
君は待っているんだね
機が熟するのを
あと十年待つかもしれないよ
まだ良い頃合いに……ならないね
そろそろ木枯らしが舞う頃か
毎日メモ帳に向かって
君は文を綴っているね
時に頭を抱えて
時にうんうん唸りながら
寒さを耐え忍んで
時に熱い紅茶を啜りながら
気を落ち着けて机に向かって
今日も一筆重ねていくのか
報われることはなくとも
まず君は君のために書くんだ
よければ僕にも見せてくれ
寂しさを詩っておくれ
嗚呼、優しさを詩っておくれ
君は待っているんだね
今年も冬が来るのを
君は待っているんだね
いつか小雪がちらつくのを