◆ここは「MY DEAR掲示板」です。
詩をある程度の期間書いている方、詩に意欲的に取り組みたい方、詩人に向け成長を目指す方はこの掲示板をご利用下さい。
あなたの詩をしっかりと読み、評や感想を、しっかりと書かせて頂きます。
ここから詩人として巣立った人は数知れず、です。あなたの詩を継続的に見守り、詩の成長を助ける掲示板です。
(あのーー、私が言うことでもないんですけど、詩は自由を旨としていますから、どこにでも投稿しようと思えば、投稿できないところはないんですけど、いきなり大きなところに挑戦しても、世の多くのものがそうであるように、ポッと書いて、ポッと通用する、ポッと賞が取れる、なんてことは、まずありえないことというか、相当に稀有な話なのです。
やってみることは止めませんけど、大きなところのノー・レスポンスにがっかりしたら、
あきらめてしまう前にMY DEARに来ませんか?
MY DEARは投稿された作品全部に評をお返しします。
本来、こつこつ実力をつけてから、賞などに挑戦するのが、スジだと思いませんか?
MY DEARはあなたのこつこつを、支援するところです。)
なお「MY DEAR掲示板」では、新規ご参加の際に、ペンネームとメルアドの届け出が必ず必要です。
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をご用意しております。(上記リンクから飛んで下さい)
こちらは、「メルアド届け出不要・いきなり書き込みOK・出入り自由」ですので、
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誰でも、どんな人でも、気軽に詩に親しんでもらうための掲示板です。学生さん、小中学生の方も歓迎です。
投稿された詩については、詩を読んだ感想を、レギュラーメンバーの誰かが、手短なコメント(5行程度)で返してくれます。
どうぞご希望に応じて、各掲示板をご利用下さい!!!
1 じじいじじいさん 「こころ」 7/1
小売業・サービス業・接客業では接客七大用語というのがあるんですが、この詩はこころ表す三大用語といったところでしょうか。前者は制度化、規律化されたものですが、後者はあくまで自然な感情の表出であり、この詩もその範疇にあります。1連目「かんしゃ」が、この詩の設定年齢の子どもが使うかどうか、少し引っ掛かりますが、それはスルーしましょう。2、3連で「みとめる」が重複するので、3連は「はげます」くらいにして、バリエーションをつけたいところ。一番注目したいのは4連ですね。この相互性は早いうちにわかっていてほしいものでしょう。ここ大事ですね。恋愛の「すきだよ」はまた違うものであることは、歳と共に、おいおいわかってくるものでしょう。
終連はシンプルにまとめ。いいでしょう。甘め佳作を。
2 麻月更紗さん 「テッセン」 7/1
調べたところによると、クレマチスとテッセンは詳しい人が見ないとわからないくらいに“似ても似つく”んだそうですが、とりあえず
テッセン花びら6枚。クレマチス花びら8枚~
のようです。しかし「似ても似つかない」とはこの花、何でしょうねえ?島さんならたちどころに答えを出しそう。花の色とか形を書いてもらってもいいですね。名称の勘違いも含めて、この詩のお母さん、いい味出してるじゃありませんか。「愛すべき初心者ぶり」と言ったところか?かくいう評者も最近、園芸の真似事を始めたのですが、まんま、お母さんと一緒で、親近感というか、妙に励まされたというか。ひまわり植えたのも一緒。
いっぽうで、「一応、言って」みたけれど、どこか気後れ気味の主人公さんもなかなかの雰囲気。
両者の醸す、釈然としない感、あいまい感、不思議感、あっけら感が、かえって愛すべき詩に仕上がったと思います。いや、楽しく読ませて頂きました。佳作一歩前で。
3 妻咲邦香さん 「雫(しずく)」 7/1
前回と今回、妻咲さんの中で作風変換のようなものがあったように思います。それで僕のほうも少し変更します。つまり、今まで無関係性の中で、それでも輝いていたようなアクロバット的比喩、そういったものを期待していましたが、それらを少し後方にさげて論じたいと思います。
さて、この詩、まず光のあり方です。擬人法とは少し違うのですが、それを何か、生身の、生あるもののように捉えていること。次に「私」です。これは普通に人間と捉えていいでしょう。両者はファミリアーな関係にあるけれど、どこかよそよそしい、決定的に何かが違う。もうひとつ絶望的に違うものがあって、それは光と星。もちろん、この詩の本心は全くわかりません。ただ大づかみに言えば、そんな感じなんです。終わり近く、二つの光が離れていくさまが描かれますが、星を目指したのでしょうか。しかし「すぐに~戻って来る」という。それは前記、光と星の決定的な違いに由来するものでしょうか?結局、この詩は意味の全貌を掴めないまま、終わります。仕切り直しの意味を込めましょう。
佳作一歩前で。
4 galapa(滝本政博)さん 「新米のレジ打ち」 7/1
まずもって「おつかれさまです!」と本心ご挨拶したいです。
評者は若い頃、10年ほどスーパーに勤めていたので、レジの大変さ、重要さがよくわかるのです。
詩は1、2連のリアル。レジ打ちになった背景とその実務。特に2連ですね。覚えることの多いこと。臨場感あります。レジシステムとは複雑化と軽減化のせめぎ合いの場。加えてスーパーのレジは「行列が常態」です。これに耐え得る心理が大変でしょう。当初は当然のように3、4連でしょうね。結果としての終わり2連です。還暦過ぎて、瞬時の判断、行動が必要で、ひとつとして同じ事例がない職種とは本心畏れ入りました。これはですねえ、詩の優劣やモチーフの良否を越えている。この環境への挑戦はGREATと言う他なし。技術論で言うならば、galapaさんの作品群では、裏も表もない、額面通りの詩なんですが、そんなことはどうでもいい。上記したように“越えて”います。
今回、免許皆伝を得ました。大変喜ばしいことです。過去の作品が皆伝達成を雄弁に物語っています。それら作品が激励・祝福しての佳作です。
5 cofumiさん 「それは10年前の恋」 7/1
タイトルは10年前ですが、7年前から“こっち”に来てるのは、何かわけがあるのかな?
そんなことを思っていましたが―。まあ、深くは考えますまい。年ごとに連分けされてるのに、アイデアを感じました。それぞれに個性的な味付けの詩行が並んでいますね。初連は粋でおしゃれな感覚だし、2連の後半3行はドキッとさせられますが、これも、まあ、深くは追いますまい。
ちょっと奇妙に思ったのは5年前は、「昔の男のことなんて/忘れてしまった方がいい」なんですが、
3年前では仲睦まじい感じなんです。(ここ、何だろか?)
紙切れのような恋だったと
燃やした振りをした
ここの表現、好きなんで書いてみました。ただ、ここ、「燃やした」の解釈の仕方なんです。
A……紙切れのイメージから→燃やして捨てちゃった(恋を止めた)
B……紙切れのようだけど→だからこそ、逆に心を燃やした(恋、継続中)
文脈から言って、Aと思いますが、Bと取れないこともない点、どこかに意識されて損はないと思います。終連はなかなかです。終わった恋とは、こういったものかもしれません。詩行はなかなかいいんですが、それを支える事情の骨組みは少し整理してみたい気がします。佳作一歩前で。
6 荻座利守さん 「眠る種」 7/3
出た、来た、佳作です。作者と評者が一発で出会った。そんな気持ちでいます。
なるほど、種は「時間」の別名ですね。化身していくその過程。それが前半。「何故なら」の連、ここは植物にとって、種がいかに始原であり発祥であり吉祥であり、美しい結果であるか、を詩的に気づかせてくれています。そんな内面を抱えながら、じっと待っている描写もいい。この詩は俯瞰的に読むといいかもしれない。要は概念をできるだけ大きく取って。すると、この詩は種とは全ての存在を包むもの、全ての舞台を用意するもの。そんな感覚が伝わってくるのです。荻座さんの持ち味がナチュラルに出たイメージがあって、論理の筋・量も過不足なし。これ、いいです。蛇足で言うならば、好み上で言うならば、「海」でもいいんですが、対象上「地中」みたいなほうがいいかな、など思いました。「地中という沈黙に耐え」とか「遠い記憶の地中に鎮まり」みたいな。聞き流してもらって問題ありません。
つづく。
かすみ じゅん様、水無川 渉さま、瀬未さま、青島江里さま、妻咲邦香さま、藍音ななを様、
お言葉をありがとうございます。
もともと文章を書くのはそんなに得意な方じゃなかったのです。
そんな私が五十歳を過ぎて突然、詩を書いてみようと思ったのです。突発的な文学的衝動というやつでした。まさか自分の身の上にそんなことが起こるとは思いもよらないことでした。
最初はアルコール依存症からのうつ病の発症があり、そのリハビリとして趣味で作詞をしはじめたのでした。そんなことを二、三年やっていたのですが、とくに音楽的な素養があったわけではないので、作詞はできても作曲は出来ないわけでつまらなくなっていきました。また作詞は一番二番と文字数を合わせるのがとても大変で、少しずつ詩作の方にシフトしてゆきました。そちらの方が書きたいことが書きやすくて私に合っているように思ったのです。
その後はまた孤独に詩を書いていたわけですが、ここ「ネット詩誌MY DEAR」を知ったのです。投稿し自分の詩を読んでもらうこと、批評したいただくことは大きな喜びでした。
免許皆伝をいただくまでに随分と長くかかりましたが、ここで学びました、多くのことを。本当に本当に感謝しております。
そしてまた新しくスタートできることに、新鮮な喜びと不安を持っています。よろしくお願いいたします。
今度生まれてくる時は高原の草花
誰にも見られず誰にも看取られない
今度生まれてくる時は生命以外のものがいい
生命は増えていく使命があるから
僕は例えば路傍の小石
誰にも顧みられず誰にも意識されない
生命の持つ焦りも欲望もない
僕はただそこにあるだけ
僕はただそこにあるだけ
galapa(滝本政博)さん
ピロット(紗野玲空)さん
免許皆伝おめでとうございます。
お二方とも私とは違う切り口で物を見られているなぁと感じながら拝見させていただいています。
これからは新作コーナーでご一緒させていただきますね。
そしていつか書かれるであろうお二人の評も拝見するのを楽しみにお待ちしています。どうぞ今後ますますのご活躍を。
改めてこのたびは免許皆伝おめでとうございます。
藍音ななを
ここに判子をください
そう、その四角い枠の中に
そうすれば貴方の夢は
今日にでも動き出すでしょう
窓の外
蓑虫がゆっくりと這っている
頭だけ出して
街外れの小さな工務店
アルミサッシの窓枠の上
作りかけの家を大事そうに引き摺って
嵐は止んだだろうか
未来は眩しいだろうか
出来れば誰も傷付けないままに生きられたらと
そしていつか何処かで見かける貴方が
穏やかな目をしてますようにと
願う私はほんの小さな紙切れの前で
動けないでいる
判子を押す場所はとても小さい
けれど私のこれからが詰まっている
貴方と同じだ
そう
貴方と同じ
間違えて生を受け
間違えて夢を見た
貴方と同じで
私と同じだ
蓑虫は歩みを止めた
諦めたのか、休んでいるのか
誰もが木のように生きられず
風のように進めない
そんなことはわかってる
嵐はまた来るだろうか
私たちは
果たして
弱いだろうか
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galapa(滝本政博)様、 ピロット(紗野玲空)様、免許皆伝おめでとうございます。
特にgalapa様はいろいろな所でお見かけして、時にはご一緒されて、いつも凄いなあと思って見ております。
Twitterでもいつもいいねを頂きありがとうございます。
お二人とも今後の益々のご活躍を楽しみにしております。
galapa(滝本政博)さま ピロット(紗野玲空)さま
このたびは、免許皆伝、おめでとうございます。
いいことがある日も、そうでない日も、常に根気よく、ご自身の詩作について向き合われてこられたgalapaさん。
それは、まるで匠の心意気に似たものを感じさせてくれました。これからもそんな気持ちで詩を磨いてゆかれるのでしょうね。
好きなものがあること、得意な分野があることは、自身の好奇心を広げ、さらなる高みをみつけることができるのだということを
みせてくださったピロットさん。これからも詩作について、視野を広げてゆかれるのでしょうね。
これから、新作欄でご一緒できますこと、とてもうれしく思っております。
改めて、よろしくお願いいたします。
本当におめでとうございます!!
galapa(滝本政博)さま ピロット(紗野玲空)さま
このたびは、免許皆伝お祝い申し上げます。
はじめまして(たぶん…?と思います)。新作のほうで書いている瀬未と申します。
掲示板では自称・お祝い魔として、うろうろさせてもらっています。
おふたりの御作もよく、こちらで拝見していました。
どちらの方も、それぞれ魅力的な詩世界を展開されていて素敵です。
これからもますますのご活躍・ご健筆をお祈りいたします。
今後は新作紹介でご一緒ですね。
最近は家族のことばかり書いていて恐縮なのですが…、どうぞよろしくお願いいたします。
素敵なおふたりが加わってくださることで新作紹介のコーナーもきっともっと鮮やかになることでしょう。
あらためて、免許皆伝おめでとうございます!
手に握っているのは
小さく折り畳んだ青いハンカチ
何かにすがっていたくて
呼吸を整えるための相棒が欲しくて
手に汗握る瞬間も
手中にある安心感で
ギュッと小さく一握りしたら
飛び出しそうな心臓が落ち着く
通り雨にも
陽射しの攻撃にも
一振りで大きくなって
何の取り柄もない私を
守ってくれる
心が汚れて曇ったら
汗や涙が埃にまみれたら
綺麗に拭うこともできる
昔の映画で見た
黄色いハンカチなら
君への合図にもなるのに
僕のは青いハンカチだ
galapa(滝本政博)さん
ピロット(紗野玲空)さん
この度は免許皆伝まことにおめでとうございます!
おふたりとも、それぞれ個性的な詩を書かれますね。ご自分の「声」をお持ちなのだと思います。その個性を生かしてますますご活躍されることをお祈りいたします。
新作紹介でもご一緒できることを楽しみにしています。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
galapa(滝本政博)さん
紗野玲空さん
お二人の勤勉さと根気の賜物だと思います。
免許皆伝(祝)!!
本当におめでとうございます。
僕はいつもこじんまりした
薄っぺらなものばかり書いていますので、
お二方の詩を見習い
自作により豊かな尺度と奥深さを
出していければなと思っています。
新作紹介で学ばせて頂きます。宜しくお願いします。