◆ここは「MY DEAR掲示板」です。
詩をある程度の期間書いている方、詩に意欲的に取り組みたい方、詩人に向け成長を目指す方はこの掲示板をご利用下さい。
あなたの詩をしっかりと読み、評や感想を、しっかりと書かせて頂きます。
ここから詩人として巣立った人は数知れず、です。あなたの詩を継続的に見守り、詩の成長を助ける掲示板です。
(あのーー、私が言うことでもないんですけど、詩は自由を旨としていますから、どこにでも投稿しようと思えば、投稿できないところはないんですけど、いきなり大きなところに挑戦しても、世の多くのものがそうであるように、ポッと書いて、ポッと通用する、ポッと賞が取れる、なんてことは、まずありえないことというか、相当に稀有な話なのです。
やってみることは止めませんけど、大きなところのノー・レスポンスにがっかりしたら、
あきらめてしまう前にMY DEARに来ませんか?
MY DEARは投稿された作品全部に評をお返しします。
本来、こつこつ実力をつけてから、賞などに挑戦するのが、スジだと思いませんか?
MY DEARはあなたのこつこつを、支援するところです。)
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もう真っ白な世界で
子供たちよ
太陽に照らされて
つくられた影に
私たちを思い出してくれ
愚かな者は 深海に 都市と共に
沈んで行って見えなくなる
今はまだ緑の上の
つくられた影に
後ろめたさを感ずる私を
君たちよ
ふと思い出してはくれないか
代わりに私も思い出そう
私が立てる土に
埋もれ去った幾人を
海の夢を見た
砂浜に立つ小さな小屋の前
膝を抱えて座っていた
荒れた海は
大きな波を浜に打ち寄せていた
横には、あなたの気配
あの頃
二人の幼い心は
互いの存在を信じて疑わなかった
こうして、肩寄せ合っているだけで
満ち足りていた
空はただ青く、海は穏やかに広がっていた
そして、二人の指が触れた
時が経てば、幼い心も少しずつ大人になる
当たり前のことに気付かず
いつの間にか
隣に、あなたは居ない
心の隙間に砂が入った
海が遠ざかっていく
青い空の中、嵐の前触れの風に
雲々は、千切れて夏の尾となり渦を巻く
海を渡る遊覧船が、白い泡粒を残し、うすく消えていくとき
海の底で眠っていた秋は、白い泡粒となって出てくる
私は、取り残された貝殻ように
乾いた砂の中で窒息するでしょう
胸の中に小さな氷の欠けらがある
夏の終わりの夜空で凍える星の震えは
空っぽの身体の中で、虚しく共鳴した
凍えた身体は
あの時、飲んだのと同じ
あなたの好んだバーボンで紛らわし
怪しく揺れる琥珀の液体に
焼け爛れた胸の中
それでも、氷の欠けらは溶けないのです
齋藤さま
「君が出て行った」に評をどうもありがとうございました。いつも丁寧に読んでくださってとても嬉しく思います。最近、また色々と書き始めていますが、いつもどこかで詰まってしまうのでそのままにしてある中途半端なままの詩が沢山あるのに気がついて、自分なりに完成させようとしている所です。また投稿するかと思います。どうぞ宜しくお願い致します。
青島さま
お礼が遅くなりまして申し訳ありません。何度もお礼を投稿しようとしたのですが、エラー(不審なリモートホストを検知しました)と出て、投稿出来なかったのです。
「風鈴」に評を頂きましてどうもありがとうございました。「風鈴の音が遠くまで広がるようなあたたかい気持ちに包まれました。」とあって、とても嬉しく思いました。
夜の土浦
窓を覗くと
電線に
びっしりと
敷き詰められた
かのように
椋鳥の大群が
無数に留まる
一羽一羽の
並んだ影が
重く連なり
鳴き喚き
夜が深まる
に連れて
静かになる
出発の朝
椋鳥の
騒めきが
突然止まり
皆が一斉に
嵐の如く
夜明けの空に
飛び立ってゆく
どんよりとした
曇天から
雨が滴り
落ちてゆく
君は座っている
石畳の上、足を投げ出して
急な階段、手摺りに凭れるようにして
座っている
座って、僕を見ている
真っ直ぐに
作りかけの猛獣のような目で
悟り切った爬虫類のような息をして
見ている
それは僕ではなかっただろう
それでも見ている
石畳の上に、座っている
夜は濡れている
濡れて光っている
鞄の紐が肩からずり落ちて
でもそんなことお構いなしに
座っている
冷たい風も来ないままに
優しい時も待てないままに
見ている
黙って
見つめている
僕を
僕じゃないものを見ている
呼んでいる
今日、消え失せてしまうものを
呼び寄せている
弔うように
嘲笑うように
電車の音がする
季節が徐々に引き裂かれていって
中の肉が顕わになって
血生臭い匂いがする
その匂いを嗅ぎながら
君は僕を見ている
見て座っている
石畳の上
全部投げ出して
持っていたもの全部
鞄や化粧道具や飲みかけのペットボトル
投げ出して、転がって
急な階段
滑るように、落ちていく
君の周り
君以外全部
転がり落ちていく
街も景色も何もかも
それを君は見ている
僕も見ている
夜も見ている
夜は濡れて光って、いる
居酒屋の引き戸が開いて
ビールケースの空の瓶、が
触れ合う、音が、する
僕の、カメラ
は
壊れ、て
いる
すっかり窮屈になった本棚
ガラス戸の向こうには
幽玄と混沌が広っている
それは、作者の生きた証
それは、読者の生きた証
どちらも、その人を象るパズルのピース
作者が消えてなくなった後
尚も輝く
彼や彼女の道しるべ
読者が消えてなくなった後
傍らに残る
彼や彼女の断面図
パズルのピースが増えるほど
奥深くも、明快で難解に、
なっていくのだろう
今宵も本棚と言う名の額縁に
そっと、ピースをはめ込んだ。
____________________________
初めまして、 松宮 定家 と申します。
初めて投稿させていただきました。
よろしくお願いいたします。
可哀相なちいちゃん偲んで、
かげおくりをいたしましょう。
さらの紙に似た日向に立って
横一文字、四人並んで
かげおくりをいたしましょう。
いち、にぃ、さん、で瞬きこらえ
数え上げます、そのあいだ
瞬きするの、禁止です。
ずるっ子いたら、連帯責任
また、いちからやり直し。
しぃ、ご、ろく、で瞬きこらえ
なな、はち、く、と瞼ふるわせ
とおっ、と、いっせい仰向けて、
平(ひら)たいお空へ、五人のひと影
昇っていった。と思いきや
解夏のお空は丸くて高い。
中の空まで昇ったものの、
高さ届かぬ彼の子の影が
つないだ手々を諸共に
真っ逆さまに落っこちた。
土煙もなく貼り付いた
日向にべったりと、黒。黒い影。
ほくろみたいな影を前して、
賢しい子らは、知らぬ存ぜず
素知らぬ顔で、散ってった。
誰か下敷きになったわけでなし、
怪我したわけでもあるまいし。
矢庭な日向のでっかいほくろ
はじめ大人らも狼狽したが
流石大人だ、こりゃ踏んでも足は取られぬと
合点いけば、果(はて)には今じゃ日向の影も
舗装の下。コンクリートの下。
どっこい、姿失くしたのをいいことに、影のやつ
根っ子の真似してずんずん浸り
この町、あの街へと拡がって、挙げ句には
黒海染めて、チリくぐり抜け
わたいらの影を、いっそう深いものとする。
近頃影が一際重く感じられるのは、そのせいなのかもしれません。
彼が
信じる
正義
と
彼が
信じる
正義
どちらが
正しいのか?
あるいは
どちらも
正しいのか?
もしかしたら
どちらも
正しくないのか?
彼と
彼は
仲良しだが
彼の正義と
彼の正義は
仲が悪い
正義は
武器ではないのに
振りかざすから
時に
人を
切り捨てる
正義に
答えは
あるのだろうか?
自分の正義が
正しいことを
証明するために
互いに構える
正義は
望んでいないのに
彼の正義と
彼の正義が
ぶつかったら
メッキが剥げた
彼の欲望と
彼の欲望が
本性を現し
戦いは止みそうにない
二人とも
正義を
履き違えている