MENU
23,301

クシバタンポポ その5

クシバタンポポ最終回です。
5月10日大豊町の調査を行いました。キビシロタンポポもありますが、この日はクシバタンポポを中心にした調査です。事務局の田邉さんに生育地の情報を引き継ぐ意味もかねて、一緒に調査しました。
大豊町のクシバタンポポの生育地で最も標高の高いのは京柱峠すぐ下の公園入口です。標高は1075mあります。

ここもシカの食害を受けているのですが、この日はシカでなくて人の手で刈り取られていました。直前に刈り取られたと見えて、サンプルとしての価値を失っていませんでした。

香美市物部町に比べ大豊町は人口流出に伴う環境の変化がやや緩慢で、この日の調査地区で生育が確認できなかったところはありませんでした。

写真は刈り取られたクシバタンポポ。頭花は散らばっていましたが、元の株の位置に集めて写真を撮りました。

引用して返信編集・削除(未編集)

クシバタンポポ その4

今回のタンポポ調査も大詰めになりました。
5月5日は香美市物部町の調査を行いました。
上韮生川方面と槙山川方面それぞれの最奥の生育地の調査です。
上韮生川の笹方面は別の方に調査お願いしてありましたので、久保方面の調査をしました。最奥地は久保和久保です。ここでは非住家となったお家の庭に2株確認できました。住んではいないが、休みの日には管理のために通っているそうです。
残念なことに大西分岐と堂の岡(お堂前の県道と安野尾口バス停)、久保沼井(ぬるい)では、確認できませんでした。

槙山川側は別府峡の竜頭山登山口(標高625m)が最終地です。
シカの食害がひどく、ガードレール下の個体のみが花を1個つけていました。
物部町のクシバタンポポは人口流出に伴う環境の変化に加え、シカの食害で危機的な状況に置かれていることを痛感しました。

写真はガードレールの下で食害を受けずに開花したクシバタンポポです。サンプルは採集せずに、写真を証拠としました。

引用して返信編集・削除(未編集)

大洲城のタンポポ

 大洲城のタンポポです。在来種そう言えば総苞型外来種?かな。なんだか、そよ!っと生えています。大月町の70cmを越えるシロバナのオラオラ感が違う。宿毛の在来総苞型?もこんな感じです。宿毛は、文化的に愛媛と交流が大きかったからかも。

引用して返信編集・削除(未編集)

 大洲城のタンポポ。こんな写真のタイプのようなタンポポもありました。

引用して返信編集・削除(未編集)

 さかもと様、忙しい折りに、貴重な知見をありがとうございます。
 大洲城のタンポポについて、侵入可能な場所について、出来る限り調べてみました。中には、いくつかセイヨウタンポポのように総苞が反り返ったタンポポもありました。その為在来総苞型と思ったのですが。沖の島タンポポと同封した宿毛のよしなで採集したタンポポもなんか似ているような気がしました。ありがとうございました。

引用して返信編集・削除(未編集)

ノムさん、大洲城のタンポポの提供ありがとうございました。
本来なら、藤川さんからコメントをいただくべきですが、お忙しい様子なので私が代わってコメントします。
大洲城を中心に大洲市に分布するタンポポは「謎のタンポポ」で、タンポポ調査西日本2010以前はツクシタンポポ、タンポポ調査2010では「オオズタンポポ(仮称)」とされていました。
タンポポ調査2010以降、高知大学・大学院学生の和食敦子さん、愛知教育大学の渡辺幹夫教授などによる形態的な観察、遺伝子解析によりトウカイタンポポであることが分かりました。併せて、鳥取の米子城周辺にも同じ形態のタンポポが分布しており、大洲城城主の加藤貞泰(さだやす)が、岐阜から米子、大洲と国替えをしたことに伴って、分布が移ったものと考えられるにいたりました。
西日本全体でタンポポぽ調査を行った成果の一つだと考えております。

トウカイタンポポの県内のもう一つの分布地である旧窪川町の集団は、大洲のものとは形態が異なり、遺伝子解析の結果でもトウカイタンポポとカンサイタンポポの中間的なタンポポで、セイタカタンポポではないかと考えられています。
こちらの分布域は狭く、近年に持ち込まれたものと考えられますが、その由来はつかめておりません。

国替え説に関する新聞記事を添付しておきます。

引用して返信編集・削除(未編集)

クシバタンポポ その3

先月29日に、大豊町杖立山の麓を、時計回りにほぼ3/4周しました。地名で言いますと、北川、久寿軒、中村大王、穴内、庵谷になります。
狙いはクシバタンポポですが、その他のタンポポも最低1メッシュで1サンプルの確認が必要ですので、結構時間を要しました。
クシバタンポポの確認状況は次のとおりでした。

北川 杖立山登山口の西方の三差路近くの林道路肩で6株(M5033-45-86)

久寿軒 シロバナタンポポ、セイヨウタンポポはありましたが、クシバタンポポは今回も見つかりませんでした。

中村大王 今回も見つかりませんでした。ちょうど穴内川が四国山地を横切る場所で、地形が急峻なことが関係しているのかなとも思いますが、よくわかりません。

穴内 これまで3か所の生育地が確認されていましたが、今回は1か所のみでした。(M5033-55-15)
その1か所は松岡さんという方のお家で、庭を中心に20株ほどが確認されました。前回調査の際も訪問していて、子どもさんに在来タンポポとセイヨウタンポポの違いを説明させていただいたことを覚えていてくれました。前回は小学生だった子どもさんも、中学生になったとかで、5年の経過を感じました。

庵谷 4か所で確認でき、その内3か所は新たに確認できた場所でした。前回確認していて今回確認できなかった場所が1か所あります。いずれもメッシュ番号は5033-55-27です。生育場所は道路の舗装面と路肩で、このような環境の場所は結構変動があると感じました。

写真は松岡さんの庭に咲くクシバタンポポ

引用して返信編集・削除(未編集)

クシバタンポポ その2

25日に香美市槙山川流域(大栃から別府方面)のクシバタンポポの調査を行いました。
調査した個所は12か所、そのうち6か所は確認できませんでした。前回調査(2020年調査)の際「次回は難しいかな??」と考えていた場所ですが、6/12も確認できなかったのは衝撃でした。
一方、新たに確認できた場所もありました。別府峡の左岸側駐車場で、セイヨウタンポポが咲いている中を丁寧に探すと2株だけ、クシバタンポポがありました。
(確認できた場所)
大栃梶ヶ谷(M5033-47-52)、別府土居(M5034-50-13)、別府米野(集落 M5034-50-22)、別府別府峡(M5034-50-22)、別府(別府-光石林道 M5034-50-31 未開花のため要再調査)、別府別府峡(M5034-50-22)
(確認できなかった場所)
岡ノ内西谷(M5033-47-75)、仙頭中平(5033-47-46)、別役津々呂(M5033-47-87)、別府秋田(5034-50-12)、別府米野(別府峡への道路わき耕作放棄地 M5034-50-22)、別府奈路(谷沿いの事業所庭 M5034-50-12)

写真は別府土居の国道195号路肩に咲くクシバタンポポです

引用して返信編集・削除(未編集)
合計120件 (投稿64, 返信56)

ロケットBBS

Page Top