こんにちは。
ヤマザトタンポポに関心を持つあまり最近頭の中がヤマザトタンポポ一色になっている気がします。
今日はいの町の個体群と比較するために四万十のメッシュを探索してきました。
四万十メッシュでは2020年に複数の方がヤマザトとして記録なさっており、メッシュの位置と「車道沿い」という条件から探索範囲は相当に絞れますから、これも確実に観られるだろうと思っておりました。
ただ、そういう楽観的な姿勢は殊ヤマザトタンポポにおいては裏切られるもののようです。
メッシュ内のすべての車道を行ったつもりですが、とうとうヤマザトタンポポは見られませんでした。
周囲のメッシュでは2020年の調査でキバナシロタンポポが記録されており、これも期待しましたがシロバナタンポポばかりでした。
キバナシロタンポポが白花に混じって時たま黄色の花を付けるものだとすると、シロバナタンポポの盛りを過ぎたこの時期に探すのは悪手ですね。
この辺りのメッシュは既に今年の調査でサンプリングされていますが、それでもヤマザトは上がってきていないようです。
帰りに今年2月にキバナシロタンポポが採取されている七子峠にも寄ってみましたが、観たのはシロバナタンポポだけです。
ヤマザトタンポポは山陰では普通と聞きますが、高知ではなぜこんなにも少ないのか不思議です。
最後5月に檮原の個体群を捜しに行って今年はおしまいかなと思っております。
No.67やまなこうへい2024年4月22日 22:45
昨日のHPの更新で整理番号3944191のヤマザトタンポポのサンプルがアップされていました。
四万十金上野のヤマザトタンポポは健在のようです。
探しているつもりでも見落とすものだと自覚できました・・・。
No.70やまなこうへい2024年4月24日 13:06
AKR1948 様、こんばんは!
この法面に局在していたのですね。
次行く際にしっかりチェックしておきます。
金上野近傍の峯の上のメッシュは、このメッシュに掛かる車道自体がほぼ1本であるためまず見落としは無かったと思います。
周囲が何となく最近綺麗に整備された雰囲気がありました。
たんぽぽが精力的に記載された1930年代の当時からだいたい90年が経ち、当時の記録にまで遡ることがどんどん難しくなる一方ですが、ポジティブに考えると今が最後のチャンスなのかなと考えています。
戦後の拡大造林で一気に環境が変わり、それを経てなお残ったかつての環境を維持してくださっている農林業従事者も、もう10年もすればいよいよ現役ではいられなくなるはずです。
特にたんぽぽのように人の暮らしと関係の深い植物を観るのは今のうちだという思いが、今回のヤマザトタンポポ探しでより一層強くなりました。
同時に、山奥の廃村にもよく進出していたセイヨウタンポポの強かさに感心せずにはいられませんでした・・・。
No.69やまなこうへい2024年4月23日 22:10
やまなこうへいさま すごい行動力ですね。
旧窪川町金上野のヤマザトタンポポの生育地は国道56号の法面です。一度しか行ったことがありませんが、N 33.18052 E 133.13981あたりです。
四万十市方面に向けてやや上り坂になった道路の法面にシロバナタンポポと混生していました。生コン工場が目印です。登りつめたあたりでは、道路から少し離れた草地にも生育していました。
ここも、いの町清水上分の生育地と同じく、分布はごく狭い範囲に限られており、自然分布とするには疑問を感じます。
梼原町は各所に分布し、愛媛県の生育地とも連続することから、自然分布と考えます。
タンポポは人の生活と密接に関連している植物ですので、意図的・非意図的に人の活動に伴って分布が拡大することが考えられます。
分布を考察する上では難しい植物ととらえています。
No.68AKR19482024年4月23日 10:04
やまなこうへいさんが「ヤマザトタンポポ、どこにあるのだろう。」で投稿されたキバナシロタンポポの写真はヤマザトタンポポかもしれませんね。
ヤマザトタンポポはシロバナタンポポよりスレンダーな姿をしており、頭花の色がすっきりしたレモン色をしています。
総苞外片の形態からシロバナタンポポの黄花品キバナシロタンポポとされたと思いますが、ここののヤマザトタンポポの総苞外片は悩ましく、判断を迷わされます。
総苞外片の形状について詳しいことは、別に書きます。
No.64AKR19482024年4月22日 16:34
こんにちは。
今日の午前中だけ予期せぬ晴れ間があったので、昨日閉じていた花も開いているのではないかと再訪してきました。
昨日とは打って変わって満開で、雨の夕方とは見え方がこうも変わるものかと思い知らされました。
この産地はまだ群生が観られます。
周囲のメッシュも環境としては同じようによく手入れされた良い畑に思えますが、なぜかこの畑に局在していますね。
全体的な印象として私にはどうしてもシロバナタンポポと重なって見えるのですが、シロバナタンポポが周囲に普通に観られる一方、このヤマザトタンポポは分布を広げられていない点で、やはり根本的な部分が違うのかもしれません。
私にとってはこれが初めてのヤマザトタンポポなので、今後各地のものを観てその幅を捉えたいと思います。
シロバナタンポポの総苞も反り返り具合が1-3くらいで変わり得るのなら、ヤマザトもそのくらいのバラつきがあっても良いのでは無いかとイメージする一方、兵庫の3枚目のものはクモ毛の様子が違って見え、これはシロバナとは重ならない特徴のように思えました。
No.66やまなこうへい2024年4月22日 22:25
いの町清水上分のヤマザトタンポポの総苞外片の変異の様子を示す写真です。併せて、兵庫県のヤマザトタンポポの写真も付けました。
ヤマザトタンポポについては平凡社新版の図鑑には掲載されていません。著者の森田先生は「ヤマザトタンポポとケンサキタンポポについては不明な点があり、掲載できませんでした」と話しておられます。
四国のヤマザトタンポポについては、タンポポ調査・西日本報告書2015調査報告書には「小泉(1936)が記載したイヨタンポポに相当すると思われる」とありますが、ヤマザトタンポポが何者か、ヤマザトタンポポとイヨタンポポが同じものか違うものかなどなど、未解決の部分はたくさんあります。
No.65AKR19482024年4月22日 17:13
(要約)
いの町のヤマザトタンポポ、見出せず・・・。
代わりにキバナシロタンポポを見つけました。
前回の愛媛県西条市での"シコクタンポポ"探しの続きです。
余吾一角氏の記録のある場所では見出せなかったため、今日は横峰寺への道のさらに奥、石鎚ロープウェイのある下谷、平組、野地、名古瀬、東之川の各集落を観てきました。
2015年の愛媛県の調査報告のヤマザトタンポポのメッシュを見るに、おそらくこのあたりなのではないかと考えたためです。
ただ残念ながらいずれの集落にもセイヨウタンポポが進出しており、特に野地、名古瀬、東之川は廃集落となっていて「山里」の環境は既にありませんでした。
愛媛側の横峯山周辺の山間集落ではとうとう見つけられなかったため、石鎚山を跨いだいの町側でのヤマザトタンポポのメッシュに着目し、夕方から2020年の記録のある場所に行ってきました。
2020年に確認されており、明確なメッシュ情報もあり、さらに「車道沿い」となっているわけですから、これは確実に観られるものと信じて疑いませんでしたが、残念ながら今日見つけることは出来ませんでした。
また晴れの日の本腰を入れて捜してみようと思いますが、車道沿いにあるものを見落とすことがあるかなあと若干自信を無くしました。
ただ思いがけない発見もあるもので、同メッシュでキバナシロタンポポを観ることが出来ました。
お恥ずかしながら、初めこれがヤマザトタンポポだと思ったのです。しかしどう見ても草姿はシロバナタンポポで、花の色だけ黄色という状況だったのでキバナシロタンポポなんだろうと思い直しました。
既にほとんどが結実していましたが、萎んだ花を観て回ると見た限りすべて黄色です。
この点たんぽぽ調査2010の掲示板で坂本さんが言及されている、個体群すべてが黄花のシロバナタンポポと同じ性質のものなのかもしれません。
また来年の本調査の時には時期を早めて観に行かないとと、課題が一つ増えた一日でした。
No.59やまなこうへい2024年4月21日 22:28
AKR1948 様、こんばんは!
詳細を有難うございます。
頂いた座標を観て驚きましたが、このキバナシロタンポポを観たのはまさにその座標の場所でした。
キバナシロに目を奪われて肝心のヤマザトを観なかったようです。
もう一度行ってみようと思います。
このメッシュの場所では今でも耕作が続けられているようで、車を走らせていて「これが山里という環境か!」となった場所でした。
たんぽぽ調査のおかげで普段のスタイルでは行かないような場所にも行くことになり、大変勉強になっております…。
No.63やまなこうへい2024年4月22日 00:01
やまなこうへい様 精力的な調査お疲れさまです。
いの町清水上分のヤマザトタンポポの生育地は N 33.68795 E133.36859です。東向いて(奥の方を向いて)道の右側に小さい車庫があり、その近くの路傍と休耕畑、左手山側のこんにゃく畑?、果樹園に生えています。2019年4月23日に調査していますので、時期的にはまだ大丈夫だと思います。2019年の際には、左手の上の方に民家があって、その方が手入れをされているようでしたが、今年はどうでしょう?
5年たって行ってみると、家に人が住まなくなったり、畑を管理しなくなった事例が多いですので、ヤマザトタンポポの生育地も気になっています。
同じ集団内で総苞外片に変異があります。1個体だけでなくたくさんの頭花の形態を確認してみてください。
場所は緯度経度で分かると思いますが、念のため下流側からの写真を付けておきます。
No.62AKR19482024年4月21日 23:13
そこでキバナシロの種子と近隣メッシュのシロバナの種子を比較してみました。
複数の画像を提示してその差異を共有したかったのですが、代表的な一枚を載せておきます。
傾向として、キバナシロの方は果実の棘の先端がやや開出する方向に向くため棘が目立つ一方、シロバナの方は同程度の棘でありながら先端が頂端(綿毛の方)を向くので、棘が立っていると印象をキバナシロよりかは受けません。
シロバナタンポポは基本的に全国で同一クローンだと聞いていますので、こういう個体群差が出てくるとは思いませんでした。
他のシロバナタンポポの種子も検めてみようと思います。
No.61やまなこうへい2024年4月21日 22:41
花の色で言えば、黄色みの強いシロバナタンポポというわけでなく、しっかりとした黄色です。
ただ、総苞片の開出具合や角状突起の様子はシロバナタンポポと同じで、花茎がよく伸び、やや厚ぼったくツヤのある大型の葉もシロバナタンポポと変わりません。
挙句近隣メッシュには普通のシロバナタンポポもありました。
ただし、キバナシロタンポポの場所にはシロバナタンポポは無いようで、シロバナタンポポの場所にもキバナシロタンポポは無いようでした。
No.60やまなこうへい2024年4月21日 22:33
こんにちは。
先の投稿から連投で失礼いたします。
仁淀川町の北川集落は牧野富太郎が多くの植物を観察した記録のある場所なので勉強によく通っていますが、舗装道路沿いに総苞外片の開出具合が2-3のアカミタンポポを観ました。
早速タンポポ調査のWebページで「総苞」の項目は"上にななめになる"と"横になる"で、「タネ」は"赤褐色"にチェックを入れて検索してみると59件がヒットし、高知全体で観られるものの、特に仁淀川町で多くサンプリングされていることが分かりました。
情報の蓄積具合に圧倒されました。
No.55やまなこうへい2024年4月19日 20:45
AKR1948 様、コメント有難うございます。
改めて地図を見返すと北川集落というのは不適切で、その手前の下北川集落に当たります。
奥の北川集落にはセイヨウタンポポがよく咲いていました。
2020年の調査で国道33号線沿いの50332151メッシュにてアカミの記録があるため、南東の風が吹けば二ノ滝、下北川方面に種が飛んでいくのかもしれません。
一方で深い谷筋のため、山の位置関係を踏まえると国道から二ノ滝、下北川方面へ吹き抜ける南東の風が吹くものだろうかとも思います。
高齢化の進んでいる小集落ではありますが行くたびに車とすれ違う程度には往来がありますから、地元の方の車や靴に着いて入ったのかもしれませんね。
頑張って奥へ奥へ行っている途中なのかもしれません。一回進出してしまえばアカミタンポポにとって殖えるのは造作もないでしょう。
一方で安田町の例を考えると若干この拡大の仮説に疑問を覚えます。
安田町の50331779メッシュや50341080メッシュでは2020年の調査でアカミタンポポが出ていますが、その奥では確認されていないようです。実際今年私がこの県道12号線に沿ってサンプリングしていった際も、アカミタンポポはこの辺りに限定され、馬路村の方に拡がっているということはありませんでした。
風通しは仁淀川町よりもずっとよさそうである上、車の往来も活発に思われますが、アカミタンポポは5年でそう拡がれなかったようです。
車や靴に付着して拡大するというのは、案外たんぽぽにとってはそうそう無い貴重な拡大の機会なのかもしれません。
風散布の植物の分布拡大を考える上でも、継続して実施されているこのたんぽぽ調査の重要性を実感している今日この頃です。
No.58やまなこうへい2024年4月21日 21:46
仁淀川町の在来総苞型のアカミタンポポについては、前回調査で仁淀川町潰溜から県境までの国道と、右岸側の大度ダム公園付近を調査しました。国道沿いに多かったので、国道33号経由で入ってきているのかな?と考えましたが、北川集落にもあるとなると、そんな単純な話ではなさそうですね。この形状のアカミタンポポは県下に広くみられるというより、仁淀川町に特異的に見られる気がします。写真は2020年4月22日に大度ダム公園で写したものです。
No.57AKR19482024年4月19日 21:23
このアカミタンポポと同所に生えているセイヨウタンポポは頭花が5.5 cmと大きめで、葉身はクシバタンポポのような裂け方をしています (写真)。種子は褐色で、総苞外片は強く反曲します。
先ほどの投稿はちょうど4つの頭花と1つの綿毛が写っていますが、向かって左側の縦に2つ並んだ頭花の下の方のがセイヨウタンポポで、残りは綿毛を含めアカミタンポポです。
セイヨウタンポポも頭花の大きさや葉の裂け方に注目してみると色々な姿をしており、まれに見慣れない姿のものを観るとワクワクします。
No.56やまなこうへい2024年4月19日 20:52
こんにちは。
私の住むいの町本川地区でもたんぽぽの盛りの時期になりました。
ただ当地には水田も土手も無いので在来のたんぽぽは見られず、延々セイヨウタンポポや在来総苞型のよくわからないものを観ています。
石鎚山を超えた向こう側、愛媛県西条市では点々と在来のたんぽぽが記録されており、勉強がてらシコクタンポポ (Taraxacum shikokianum Kitam.) を捜していますが、たんぽぽを取り巻く厳しい現状を実感させられました。
シコクタンポポは横峰山で採られた余吾一角氏の標本に基づいて北村四郎が記載し、後に北村自身がツクシタンポポの異名としたたんぽぽと理解しておりますが、愛媛県のタンポポ調査2015でもその実態の把握が課題に挙げられています。
安直に林道通行料1500円を払って横峰寺を探索してみましたが、そもそもたんぽぽが生えるようなオープンな環境はほとんど無く、延々陰湿な杉植林地が続きます。伐採跡地、駐車場、奥の院星が森遥拝所はセイヨウタンポポが侵入し、境内は丁寧に整備されていてたんぽぽすらありませんでした。
納経所でお話を伺うと、植林は大分進み、今ある道も最近均してこしらえたものだということでした。ただし、昔は山全体が草原だったというようなことは無く、昔から植林地ではあったようです。
落胆して帰宅し、手掛かりを求め余吾一角氏について調べていると『周桑郡植物誌』の存在を知りました。幸い国会図書館のNDLで読めたのでキク科のところを見てみるとビンゴ! 「カンサイタンポポ?」という記述で横峯山と戸石山が挙げられており、環境として"山地の乾地"とありました。戸石は西条市丹原町楠窪、志河川ダムの奥の集落です。さらに愛媛県のタンポポ調査2015でもちょうどいい感じの位置のメッシュにヤマザトタンポポとしてのマークアップがありました。ヤマザトタンポポであれば余吾氏の「カンサイタンポポ?」の表記も納得です。2015年の調査で確認されているわけで、山奥の集落なんだから雰囲気のある場所を当たればまず観られるだろうとウキウキで観に行きましたが、延々あるのはセイヨウタンポポ。戸石、影無、借宿、小谷などの集落をしらみ潰しに回りましたが、シロバナタンポポが辛うじてあるくらいでセイヨウタンポポがほとんどです。
どうしてこんな山村にセイヨウが侵入しているのだろう。地元の方に聞きとりをしてみると、余吾氏の歩いたであろう90年ほど前は一体に野稲、アワ、小麦、イモ類の畑があり、戸石の集落も尾根筋まで家が見えるほど広がっていたそうです。通学路ではセンブリやリンドウなども普通に観られたとのこと。ただ現在その集落跡にはスギが植えられ、全面植林地となっており、辛うじて残る影無のクリ・ユズ畑も除草剤をたくさん使うとのお話でした。なるほど道理で写真のような”ありそうな環境”にたんぽぽがまったく生えていないわけです。さらに悲しいことに、ここ10年での土地の変化をお伺いしてみると天ヶ峠と余野に抜ける林道が全通し、台風等で山の上に続く道の管理が断念され、また繰り返される氾濫対策で川原が嵩上げされたとのことでした。セイヨウタンポポが多い理由もハッキリしました。
植物誌の感覚では2015年というと最新情報のように感じてしまいますが、10年もあれば消えるものは消えるのかと勉強になりました。これで余吾氏にまで遡れる産地は絶望的になりました。余吾氏と交流のあった山本四郎氏の『愛媛県産植物の種類』でも特に新事実は追加されていません。もっとも、単純に私が見落とした可能性もありますが、草原性の在来たんぽぽは今後ますます観るのが難しくなっていくのかもしれませんね。
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No.54やまなこうへい2024年4月19日 20:31