OJACの練習はまずストレッチから。脚の筋をじっくり伸ばすストレッチメニューを3〜4種類します。3〜6年の男女がみんな一緒に。
「伸脚して・・伸ばした脚のつま先をつかめる?」
これはみんな楽勝。余裕の顔。
「じゃあレベルを上げるよ。遠い方の手でつかめる?」
これで数人が急に険しい表情に。指先はつま先に届きません。ここで分かれます。あきらめる子と粘る子に。
「あきらめないで、1ミリでも近づけてごらん」
ここで分かれます。黙ってやり続ける選手と、「ムリ」と言ってあきらめる選手に。
この言葉が出るのを実は待っていました。
「目標をもったスポーツ選手が『無理』という言葉を使うものではないよ。」
ボカンとしています。
「『無理』じゃなくて、『今はできないけど1か月後にはきっとできる』と言うんだ。そう言って粘れば、本当にできるようになるかもしれない。」
ここでうなずいてくれる子が多い。OJACの練習に来る子どもたちは、目を見て話を聞いてうなずきで応えてくれる。
少し助け舟を出す。
「少しヒザを曲げてもいいから両手でつま先をタッチしてごらん」
脚のストレッチは、少しヒザを曲げても効果がある。腰痛防止にはむしろその方がよいそうです。
11/19 この上ない快晴の空の下、岡山市ジュニア陸上クラブ3年ぶりの練習を行いました。
競技場での振る舞い方を2つの場面で指導。こんな話をします。
「競技場のトラックは高速道路です。信号のない9本の道を速い車がビュンビュン走る。君たち小学生は普通の車で、高校生や大人はダンプカー。そんな高速道路で急ブレーキで止まればどうなる?後ろも見ずに隣の車線を横切ったらどうなる?」
3〜6年生の男女18名の選手はきちんと話を聞いている。
目が合うのでそれが分かる。
「急ブレーキ、横への急移動は必ず事故になる。信号のない高速道路でダンプカーとぶつかると‥」
子どもたちは真剣に耳を傾けている。小さいうなずきからそれが伝わってくる。
「走り幅跳び。順番待ちの選手が助走路に縦一列でズラッと並んだらどうなる?」
「仲間の跳んでいる姿が見えない。いい動きの選手を見て学ぶことができない。」
もう一つある。
「走り幅跳びは、自分に合う助走距離を見つけるのがポイント。でもすぐ後ろに待っている人がいると、助走距離を伸ばすのがやりにくい。待っている人みんなに下がってもらわないといけない」
この瞬間に大きくうなずいた一人の選手。彼女は、今までこのことに困っていたのかもしれません
競技を、練習を始める前に、まず『競技場での振る舞い方』を身につけたい。
そう思います。
OJACの練習を12/4(日曜)と12/17(土曜)に行います。小学3年から6年が対象です。9:00〜11:00 神崎山陸上競技場にて。予約不要。300円を集めます。お好きな服と靴でどうぞ。ご質問はメールでojac@goo.jpにお寄せください。短距離走・走り幅跳び・ハードル走をいくつでも選んで練習できます。
OJAC3年ぶりの練習を11/19(土)に行います。対象は小3〜小6です。神崎山陸上競技場にて9:00〜11:00。短距離走・走り幅跳び・ハードル走をいくつでも自由に選んで練習できます。競技場の駐車場は東側の広い駐車場が便利です。服装、靴は自由。費用は300円をその場で集めます。マスクは練習中は不要です。事前申込みは特にいりませんが、ご質問はメールで ojac@goo.jp にどうぞ
雨天中止の場合は、7:30までにこの掲示板でお知らせします。
OJAC3年ぶりの練習を11/19(土)に行います。対象は小3〜小6です。神崎山陸上競技場にて9:00〜11:00。練習再開にあたり、クラブの育成方針を前回ひとつご紹介しました。
〚選手が自分で成長する力を伸ばすための競技場での振る舞い方を指導します〛
そう述べました。
具体的にどうするか。
トラックを走り終えたら、今走ってきた方向を向いて軽く礼をする。
そう教えます。
これには2つの意味があります。
1つは感謝の気持ちを伝えること。小学生陸上選手の走る姿は誰かが見てくれています。保護者かもしれないし、コーチかも知れない。同じクラブの選手も見ている。競技場にいる別のクラブの選手も見ているかもしれません。見てくれている人は、あなたのことを応援してくれている人です。
もらった応援に、感謝の気持ちを伝えるのです。
ここで大切なのは、考え方の順番です。『感謝』しているから『礼』をするのではないのです。『礼』をするから『感謝』の気持ちがわいてくるのです。
練習で10本走ったら、毎回毎回、10回も礼をするのですか?
そのとおりです。
そこにも意味があります。
安全確認という意識
この意味です。
トラックが9レーンあれば、9人の陸上選手が走っています。車の運転をイメージすると、信号がない高速道路を9台のスポーツカーが駆け抜けている。急に止まって、急に車線変更したら大惨事です。運転手は、必ず後ろを見てから車線変更します。
これと同じ
小学生にこのことを教えずに走らせると、100%の子が後ろも見ずにヒュルッとトラックを横切ります。横のレーンを走っている人にぶつかる事故がよく起こるのです。
走り終えたら振り返って礼をする。安全確認できたらトラックを横切って外へ出る。
周りの人も、礼をする姿を見て(あぁ、あの選手は走り終えたから外へ出るんだな)と分かるので、ぶつからないよう配慮をしてくれます。(感謝の対象が1つ増えました)
これが、OJACが最初に教える〚自分で成長するための競技場での振る舞い方〛のひとつです。