ナチーサンさんから選句数を増やしてはどうかとのご提案がありました。私としては7句選句に拘ってはいませんので、皆さんのご意向であれば増やすことにやぶさかではありません。私見としては、こっちの句も採りたいな、この句も捨てがたいなと、あれこれ悩むことも、また句会の醍醐味かとも思います。多数の方のご意見があれば考えます。
無点句の作者名を明かす件はどうでしょう。全く気にしていない人もあれば、意外の不評にがっかりしている人もあり、一概には言えないと思います。自分から進んで名乗る人もいるから現状で良いかとも思います。これも多数意見に従います。
今、NHKでトマトの調理を見ました。複雑な行程にうんざり。特に洋風の素材が加わるので。鈴鹿の義弟からトマトが届き最近はトマト三昧。と言っても塩掛けるだけですが。特にプチトマトがいいですね。1句と思いますがこれが中々。
無点句に作者名を
理由・・・これらの句には冒険句が多いから。恐らく忖度して無記名にしているものと思いますが、この句会はアイビーさんの3原則を反映して自由な雰囲気です。誹謗中傷もまず見かけません。全く平等な学びの場です。忖度は無用と思います。無点句の受け止め方はそれぞれです。束束子さんは残念がっていますが内心では。1句くらい冒険句を試みたいものです。失敗は成功の基と言いますね。
8月も近づきました。新天地への引っ越しも一部にハプニングはありましたがお蔭様で無事滞りなく済みました。
ご心労に改めて感謝申し上げます。
そこで提言ですが、他の句会を見ましても投句に対して選句の割合が少し低いのではないでしょうか。この句はと思いながら涙を呑んで採らなかったことが何度も。今回は85句で選は7句。次第に参加者も増え句数も増えています。今後のことも視野に入れせめて1割の8句にすれば無点句も減り句会も活性化されるのではないでしょうか。これはあくまでも私見、どこが適正なのか私も解りません。ただ、無点句に啓発されることが(私の場合)続いているのでおこがましくも提言する次第です。内心、今が適正規模かな、とも思っています。ご一考いただければ幸いです。よろしくお願い致します。
束束子さんにはまんまとやられました。てっきり奥様の味覚の修業場と。私にはそこまでの体験はありませんがいつか努力が報われますよ。奥様に認められる日の近からんことを。
それから59の蛇を呑むの句も。鶏舎が蛇を呑むんですか。卵を狙う他の動物も。そうお聞きすると見方が替わります。愉快な句ですね。恐れ入りました。
今回の無選句は28句、出句85句の約33%である。平均1人約2句は無点句か。内10句を鑑賞した。いずれも私のメモにはチェックが
入っている。
6 ひと匙のスウプ眩しき桜桃忌
桜桃忌はご存知太宰治の忌日である。誕生日が忌日だそうだ。桜桃は作品からとったとのこと。私も忌日の句には困惑している。
付かず離れずが基本と思うが、故人を偲ばせる事実は容易に掴めない。掴めたとしてもそのまま使うと付き過ぎる。この句、ひと
匙のスープ眩しきと詠んでいる。きっと太宰治に心酔しているのだろう。でも句は付過ぎていない。句に教えられた。
9 鳥数多餌場失ふ青田風
都市開発で自然が失われている。この傾向は田舎へも及びつつある。作者は日頃からこの風潮に心を痛めている。それが地元に及
んできたのかも知れない。青田風が切ない。
10 稼ぎたる石工の吼えて月見草
「石工の吼えて」と月見草が結びつかない。野村克也が長嶋茂雄を意識した言葉が月見草、向日葵を意識したが社会への抗議か。
「稼ぎたる石工」は解るが「吼える」は。深い意味があると思うが私を含めて共感を得られなかった。作者に意図を聞きたい。
20 青蛙鳴き声届け銀の笛
「銀の笛」がここでは問題と思うが、虫や動物の声を楽器にたとえている句は多い。ただ、動物の声とされる場合と楽器とされる
場合が区分されている。さて、この句の場合はどうか。私は「銀の笛」が浮いているように見える。童話風に。
21 トマト煮る庫裡は味覚の修業場
「味覚の修業場」とは言いえて妙。主婦の作と思われるが恐らく長時間の修行と思われる。「味覚」とあるから究極を求めての庫
裡なのか。トマトに限らず次々と挑戦しているのだろう、永年。あやかりたいもの。
45 パレットへ筆たっぷりと青山河
この句、私の次点句。どこがと言うわけではないが何となく。しいて言えば「筆たっぷり」かな。下5がしっかり受け止めてい
る。
58 何かかや主婦忙しなき麦の秋
上5が心地よい。何でもない日常だが何となく愚痴ってみたい心根が垣間見える。下5が句を絞めている。
59 蛇を呑む鶏舎の横に卵売機
この句無点句だが気になる句だ。多分実景だと思うがどうだろう。「蛇を呑む」とあるが「蛇の呑む」の誤りか。とすると実に
面白い発想だ。いろいろと想像力が広がる。そんな句だ。
74 磯野家塀に凌霄かづらかな
磯野家はサザエさんちですよね。昭和人間はサザエさんで育ったようなもの。凌霄かづらとの取り合わせもそれらしく思い出され
てくる懐かしい風景。サザエさん、時折見かけるが復刻版?
75 栗の花しだれ厩舎の影崩れ
この句も次点。中7から下5の流れがジンと来る。しだれと影崩れが微妙に相関して心に迫る。最近
栗の花を見る機会があったが(勿論ネットで)この句を見て膝を打った次第。
ナチーサンさん、ありがとうございます。ナチーサンさんの仰る通り太宰治の小説が大好きです。
6 ひと匙のスウプ眩しき桜桃忌
このスウプの句は、『斜陽』の冒頭に出てくるスウプを飲む描写からです。
スウプを飲む描写がとても素晴らしくて真似て飲んでみたこともあります。太宰のどの文章も大好きです。
今回の桜桃忌は、お洒落に詠んでみようと思いました。
無点句のうち2個は小生の駄句でして
> 21 トマト煮る庫裡は味覚の修業場
実際は庫裡では無くて台所。 妻が3週間にも及ぶマイカーによる国内旅行に出かけてしまったので、あまり
やったことの無い炊事・洗濯・掃除・庭の水やりなどの諸事を毎日やらねばならなくなった。ひとつのことをやれ
ば必ずそれの後始末をしないと、どんどん「ごみ屋敷状態」になってしまうから必死である。
その中でも一番大変なことは炊事。 飯を食うのが面倒くさい性分なので、これまでは一人の時はカップラーメン
や、具を入れない「素ラーメン」で済ましていたのですが、長期となるとそうはいかない。
5日目からは自分で調理して、最低でも2品は作らねばならないので、料理本やパソコンを開き、レシビを見て
1時間前から俎を鳴かせなければならない。 スパゲチィを食べるためにトマトを煮るのだが、どれほどの時間煮
るのかが分からない。一応2回分を作って手間を省きたいが、やってみると、ついつい余分に作ってしまう。 味
見をすると妻の作るものとは全然違う。 何んだかんだと苦労の連続だ。 この句はその苦行の結果として出来た
もので、小生にとっては極めて珍しい類の句なのです。
無点句なのは残念ですが、捨てることが出来ない1句なのです。
> 59 蛇を呑む鶏舎の横に卵売機
カーマホームセンターなどでは鶏糞が1袋250円で売っている。ところが耕作地の近くに鶏舎があって、そこ
では100円で買うことが出来るので随分お世話になった。更に農場の入り口には卵の自動販売機もあって、大中
小の大きさ別 自分の好きな卵を選んで買うことも出来るので便利。
肥料を買いに行く途中、道を横切った蛇が鶏舎方向へ進んだが、恐らく卵を呑みに行ったのでしょう。 「入っ
て行った」と作ると平明な句になってしまうので、大袈裟な表現だが鶏舎が蛇を呑んだように作ったが「やりすぎ」
たか無点句になってしまった。 卵を呑もうとする蛇を鶏舎が呑み込んだのだ。鶏舎は蛇の他にもイタチや狐、タ
ヌキやハクビシンなども呑み込むのです。 面白い句だと思うんだけどなあ。
蛇さん、蛇さん 卵が欲しかったら卵売機で買ってー 何! お足が無い だって~~
みんなのネット俳句会はかれこれ1年半、teacup掲示板のお世話になってきましたが、どうやらおしまいの時が来たようです。使い勝手の良い掲示板でしたが仕方ありません。本日をもって閉板とします。
今後はロケット掲示板で、今まで以上に充実した運営に努めたいと思います。皆様の一層のご指導、ご協力をお願いいたします。
あっちこっちを探すと結構 色んな写真やイラストがあります。 それをパクリしてくるんです。
パソコンで公開している写真やイラストは使うのには特別な許可は不要だと思いますのでね。
ただし、個人の顔写真などは使いません。 また画素数の大きい写真などは貼り付けようと
すると受け付けてくれない。 一番いいのはイラストですね。 そう難しいテクニックじゃありませんよ。
下の「梅花藻」の写真などはぎりぎりセーフのケース。 画面が大きい写真だとアウトです。
泥棒とはおだやかでない。せめてパクリぐらいにしておいたらどうでしょう。
83梅花藻や澄める流れに浮き沈み (ちとせ) 4 ◎束束子、淑子、ヨシ
滾々と湧き出る水を集めた高地の小川などに育つ梅花藻。 富士の裾野:忍野八海や、長野:千曲川
の上流で見ることができる。冷涼で流れのある清流にだけ育つが、初夏から初秋にかけてウメの花の
ような白い花を水中につける。 清純な水中花ですが、その梅花藻が水の流れを受けて浮き沈みをし
ているという。 美しい風景までもが思い浮かべられる達人級の一句。 特選で頂きました。
なお、私の母の名前は「ヨシ」 淑子、ヨシ と並んでいるのにびっくりしました
毎回の投稿に写真を貼られておられますが、よくこんなお誂え向きの写真がありますねえ。梅花藻の写真など何処にもあるというものではないのですが。
束束子さん、こんにちは。
お母様のお名前と同じとのこと、何だか嬉しくなりました。
ありがとうございます。
83梅花藻や澄める流れに浮き沈み (ちとせ) 4 ◎束束子、淑子、ヨシ
私は、醒ケ井の梅花藻を見に行ったことがあり水面に首をもたげるように浮き沈みしてる様を思い出しました。
本当に水が澄んでいて町中が甘いような水の匂いでいっぱいでした。
また行ってみたくなりました。
ありがとうございます。
束束子さん有難う御座います。
思い出が脳裏を掠め句になりました。挿画の様な華やかではなく
2、3の花が流れに必死でしたが、これが梅花藻だわと、出逢いに
感謝でした。句が皆さんの心に其々に届き嬉しい限りです。
身に余る賛辞に戸惑っています。有難う御座いました。
投稿後に自分の投稿を編集したい、削除したいという時は記事の最後に、記事のナンバー、ハンドルネーム、投稿時刻が並んでいるその横に点点が三つあります。そこをクリックして編集キーを送信すれば編集画面になります。