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8月句会を始めます

8月句会を始めます。下記開催要領に従い奮って投句願います。
現在までの投句者は  名です

8月度みんなのネット俳句会・開催要領
1・投句期間    8月5日(火)~8月10日(日)
2・投句      当季雑詠 5句まで
3・清記発表    8月11日(月)
4・選句      8句選句 8月11日(月)~8月13日(水)
5・成績発表    8月14日(木)
6・その他     投句代行可、投句後の訂正、差し替えも可
       
投句内容は幹事が確認次第、非表示にします。
句会開催中であっても一般の書き込みは制限はしません。

投句後の訂正依頼のやりかた
(誤) 古池や海豚飛び込む水の音 バショウ
(正) 古池や蛙飛び込む水の音 バショウ

編集・削除(未編集)

アイビーの感想 その1

アイビーの感想 その1
例によってアイビーの俳句鑑賞3原則 (①作品に対するリスペクトの気持ち ②仲間褒めはしない ③入点の少ない句、無点句でも積極的に取り上げる) に則って感想を述べます。お気を悪くされたら平にご容赦を。

辞表出す君へ檸檬の放物線 (かをりさん)
いきなり檸檬が出てきて唐突といえば唐突だが、ここでの檸檬は単なる小道具に留まらない。勿論、同僚がどうして会社を辞めることになったかは分かっているから、余分な言葉は無用なのだ。去り行く友へのエールを檸檬に託した。

補聴器に秋鯖焼くる音高し (無点句)
私も補聴器を着用しているのでこの辺の機微はよく分かる。機械音や無機質な音は煩わしいほどよく響く。蝉時雨などはオーバーフローするほどだ。その旨を補聴器センターの人に言ったら、蝉時雨という言葉自体が理解できなくて往生した経験が私にはある。脂の乗った秋鯖も盛大に、補聴器をあふれ出るほどの音がしたのだろう。

鬼灯の佛花となりてより赤し (ナチ―サンさん)
鬼灯は赤い。しかしお墓や仏壇に供える時、いよいよ赤さを増す。理屈を言えばそんなことがあるわけが無いが、そう把握した作者の感性が素晴らしい。7点の支持を得た句。

蛇笏忌の蒼き山々遙かにす (ナチ―サンさん)
これもナチ―サンさんの句でいただいた。大正、昭和前期のホトトギスの重鎮、飯田蛇笏の忌は昭和37年10月3日。山梨県の大地主の家柄で、生涯、山梨県を出ず独自の俳壇に重きを為した。代表句「芋の露 連山影を 正しうす」を念頭に置き、蛇笏に対しリスペクトの気持ちが現れている。忌日句の常道。

コンダクターゐるかに虫のコンサート (ヨシさん)
秋の庭に鳴いている虫の音。その虫の音をヨシさんは虫のコンサートに喩えた。色んな虫の音を聞き分けて楽しむのは、どうも日本人だけのようで、西洋人にはただの騒音に聞こえるそうだ。騒音なら俳句にはならない訳で、日本人で良かったと思うのは私一人ではあるまい。

虫の夜のソロよりやがてシンフォニア (えのころ草さん)
これも同様に虫のコンサートに喩えた。最初は一匹だけだと思ったらあちこちで鳴き始めた。それをソロからシンフォニアと捉えたところが年期の入った句作で、感じ入った次第。

夫もまた方向音痴ながれ星 (玉虫さん)
夫もまたというからには、作者自身も方向音痴なのだろう。夜のドライブ、方向音痴の夫婦がどこを走っているのか分からなくなってしまった。地図を見ながらああでもない、こうでもないと悪戦苦闘していたら、空の一角に流星が飛んだ。どんな苦境も俳句に結び付けるところが俳人魂か。ユーモラスな情景をうまく句にしたのがお手柄。

Sサイズ着てもだぶだぶ案山子立つ (ABCヒロさん)
案山子はそれだけで格好の句材になるが、この句は何とも面白いところに目をつけたものだ。お古を下げ渡したのだが、Sサイズでもだぶだぶになってしまった。こんなのイヤダと案山子は生意気を言わない。上品なユーモアを感じる。

以下、不定期掲載

引用して返信編集・削除(編集済: 2022年09月17日 19:44)

 管理人さん、お疲れ様です、案山子の句の講評ありがとうございます。

「こんなのイヤダと案山子は生意気を言わない」、この部分に、思わず吹き出しそうになりました。
 アイビーさんは、句もうまいが、講評もうまい、思わず、座布団一枚‼ 否、座布団二枚‼❣ 差し上げたい気分です。
 
 

引用して返信編集・削除(未編集)

自立

敬老日棹物菓子を厚く切る(ABCヒロさん)に◎をしました。糖尿病もへったくれもあるもんか。
昔娘が友達と友達の家へ遊びに行った。友達のお兄さんの嫁さんが細くてすごい美人だったそう。
カステラと紅茶を出してもらったが、カステラが自立できないほど細かったとぼろくそ。
男なら別嬪さんに免じて不問にするけどな。以来我が家では切る目安は安定的自立。

引用して返信編集・削除(未編集)

 タイトル「自立」を見て、何の話かと思いました。まさか、私の句の棹物菓子だとは、糖尿病のことなど頭になく、好きなものを
 好きなだけと思った次第で、丹治さん、かをりさん、楽しく講評していただき、うれしかったです。
 しかし、俳句は解釈いろいろで、楽しい、おもしろいに尽きますね、

 これだから、俳句は、やめられない、とまらない、かっぱえびせん、(古い古いと 突っ込まれそう)

引用して返信編集・削除(未編集)

丹治さんのお話、おもわず噴出しました。そして落語の「鰻の幇間」を思い出しました。
だまされた幇間が鰻屋の二階で愚痴りだしまして「奈良漬け、よくまあこんなに薄く切ったねぇ。一人で立ってないよ、隣の沢庵に寄りかかっている。」
失礼しました。

引用して返信編集・削除(編集済: 2022年09月15日 22:45)

自句自解

9 鬼灯の佛花となりてより赤し 
わが家の墓は2か所あります。一つは跡継ぎの居なくなった家内の実家の墓。もう一つは七年ほど前に三重・志摩から改葬したもので家からはそれぞれ2~3Kmほどの距離にあります。家内の方の墓は造花が2割ほどですが、こちらは全て生花です。私は住職の許しを得ては鉢植えを置いています。日日草など随分持ちます。最近お墓を身近に感じるようになりました。月に二度は通っています。
この句は同じ年に建てられたお隣さんのお墓の鬼灯を詠んだものです。

25 蛇笏忌の蒼き山々遙かにす 
飯田蛇笏は信州の俳人。ご子息の飯田龍太共々「青樹」時代に生活環境、人となりなどいろいろ教わりました。俳誌「雲母」は龍太に引き継がれましたが龍太の手により生前に廃刊、間もなく「青樹」も廃刊となりました。
一月の川一月の谷の中(龍太)、をりとりてはらりとおもきすすきかな(蛇笏)など好きな俳句です。

56 風出でて草蜉蝣の翔透きぬ 
「草蜉蝣はトンボを弱々しくしたような薄緑の虫で羽脈もうす緑」を歳時記で知りそれを予備知識として草蜉蝣らしきものを見つけた時の句です。名前に惹かれたわけですが目は金色でしたから多分草蜉蝣でしょう。なお、優曇華は草蜉蝣の卵だそうです。

67 呆けては風愉します芒かな
実は遊び心から昨年の秋に芒を1本残しそのまま部屋に飾りました。勿論水を与えましたが次第に吸わなくなりすっかり銀色に。間もなく1年になりますが心なしか威厳すら出て扇風機に身を任せています。何故か癒されています。
 
76 終戦記念日球児等の直立す
高校野球が好きで若いころは良く甲子園へ通ったものです。私は故郷が三つあるのでこの夏も三つのチームを応援しました。智弁和歌山の夏2連覇と大阪桐蔭の春夏連覇が掛かった大会でした。15日の正午になるとゲームを中断黙祷をします。これが何とも清々しい。
 

引用して返信編集・削除(未編集)

御礼

9月句会は皆様のご協力で無事に終わりました。厚く御礼申し上げます。
今回は最多の18名の投句があり、それぞれに個性豊かなレベルの高い作品が多数出句されており、喜ばしく存じます。
いつものように感想、自句自解、あるいは質問等、活発な書き込みをお願いします。

引用して返信編集・削除(未編集)

結果発表結果発表

9月度みんなのネット俳句会の結果を発表します。
今回のトップはふうりんさんの天の川の句で8点でした。次いでナチ―サンさんの鬼灯の句で7点でした。
8点句 国境など小さなことよ天の川 (ふうりん)
7点句 鬼灯の佛花となりてより赤し (ナチ―サン)
6点句 掘るやうに担ぐがやうに踊りけり (ふうりん)
6点句 残る蚊に刺されて足で足を掻く (ABCヒロ)
6点句 敬老日棹物菓子を厚く切る (ABCヒロ) 
個人別総合ではABCヒロさんが20点でトップ、次いでふうりんさんが17点でした。

9月度みんなのネット俳句会 互選結果一覧         ◎は特選 特選2点、並選1点で計算
 1 秋の夜やラインメールはただ既読 
 2 辞表出す君へ檸檬の放物線 (かをり) 3 尾花、アイビー、えのころ草、
 3 加齢てふ診断下る残暑かな (萩) 3 かをり、淑子、ナチ―サン、
 4 これからが本番ですよ秋出水 
 5 いかずちや観音堂に雨宿り (ちとせ) 1 蓉子、
 6 補聴器に秋鯖焼くる音高し 
 7 魂のあるを信じて盆の月 (ふうりん) 2 ゆめ、和談
 8 丸き尾を振るプードルに草の絮 
 9 鬼灯の佛花となりてより赤し (ナチ―サン) 7 束束子、ABCヒロ、かをり、玉虫、◎てつを、淑子、
10 秋暑し不即不離とはいと難し (てつを) 2 ◎えのころ草、
11 感情はすぐにもつれて萩の花 (ABCヒロ) 1 ナチ―サン、
12 コンダクターゐるかに虫のコンサート (ヨシ) 2 森野、和談
13 淡き色狭庭に散らし秋海棠 (森野) 2 ナチ―サン、ふうりん、
14 よだれかけ線香の香り地蔵盆 
15 虫の夜のソロよりやがてシンフォニア (えのころ草) 5 ちとせ、かをり、◎蓉子、ふうりん、
16 手伸ばせば届きさうなる秋の雲 
17 夫もまた方向音痴ながれ星 (玉虫) 4 ゆめ、てつを、ヨシ、丹治、
18 県道に小蟹涸びて夏終る 
19 客帰り厨に澄める虫の声 (ちとせ) 1 ふうりん、
20 Sサイズ着てもだぶだぶ案山子立つ (ABCヒロ) 4 束束子、萩、尾花、アイビー、
21 蓑虫や眉も描かずに籠りゐて (ヨシ) 3 ◎かをり、丹治、
22 大楠の踊り狂ゐし野分かな (丹治) 2 束束子、尾花、
23 風そよぐ白絨毯や茅道 (淑子) 2 和談、ナチ―サン、
24 二百十日刈られたる田のちらほらと 
25 蛇笏忌の蒼き山々遙かにす (ナチ―サン) 3 ABCヒロ、かをり、アイビー、
26 算盤の音まちまちの夜学かな (ゆめ) 3 ABCヒロ、玉虫、ヨシ、
27 掘るやうに担ぐがやうに踊りけり (ふうりん) 6 ABCヒロ、ゆめ、◎玉虫、萩、アイビー、
28 早稲の架をこごまり往きぬ国訛り (かをり) 1 ナチ―サン、
29 名月を称ふ城址の陣太鼓 (森野) 5 ちとせ、◎萩、蓉子、淑子、
30 稲刈りの早やも済みたるそこかしこ  
31 蜻蛉やあの日に君は朝鮮へ (てつを) 3 森野、かをり、尾花、
32 老い入れば老いたるように鯊を釣る (玉虫) 2 ナチ―サン、えのころ草、
33 果のなき闇を流るる天の川 
34 若きかな水着で滑る砂スキー 
35 冷ややかにヒールの音をたて去りぬ 
36 残る蚊に刺されて足で足を掻く (ABCヒロ) 6 ◎束束子、ちとせ、萩、丹治、えのころ草、
37 サルビアや紅一色の身だしなみ 
38 甲子園夏の幕退く優勝戦 (和談) 1 淑子、
39 観月の御酒置かれたる湯殿かな (萩) 3 ちとせ、アイビー、丹治、
40 国境など小さなことよ天の川 (ふうりん) 8 ◎ABCヒロ、森野、◎ゆめ、てつを、和談、ヨシ、
41 病室の母といっしょに眺む月 
42 好物の枝豆食べて限りも無し 
43 篠笛の澄みし城址や月の宴 (森野) 3 ◎淑子、◎ヨシ、
44 古城跡妣の愛した月見台 (淑子) 5 ◎森野、◎ナチ―サン、ふうりん、
45 路地へ出すこんろ秋鯖渋団扇 
46 双角の子宮を月光濯ぎたり 
47 耳たぶに秋色濃ゆきキャッツアイ 
48 朝顔の紺をきはめし高みかな (アイビー) 1 蓉子、
49 天井まで積み上げてこそ今年米 (ABCヒロ)  3 ◎ちとせ、玉虫、
50 秋簾庭に一条光差す 
51 篝火の弾けし城址月の客 (森野) 1 丹治、
52 窓に見て外にも出て見る今日の月 (てつを) 3 束束子、森野、蓉子、
53 霧沸きて山肌蒼く絵画めく (ちとせ) 2 森野、アイビー、
54 虫の音や旧家に今も釣瓶井戸 (束束子) 5 ABCヒロ、ちとせ、萩、てつを、えのころ草、
55 破芭蕉とうとう八方破れかな (えのころ草) 1 ヨシ、
56 風出でて草蜉蝣の翔透きぬ (ナチ―サン) 1 えのころ草、
57 先駆けて稲刈り終へし田の匂ひ (玉虫) 2 てつを、和談、
58 法師蝉別れを告げに山門へ (淑子) 4 ◎和談、ヨシ、ふうりん、
59 幾度も秋草の名を尋ねけり (ゆめ) 1 てつを、
60 移ろう季無言で告げし彼岸花 (和談) 3 淑子、◎ふうりん、
61 星飛んで無限の闇を彷徨へり 
62 隠密の旅かもしれぬ虫時雨 (萩) 2 かをり、玉虫、
63 農高の圃場におばけかぼちゃかな (アイビー) 2 ゆめ、萩、
64 流れ星背負へば直に寝てしまひ 
65 野分過ぐ風鈴元へ戻すべき 
66 二百十日恋うる人の噂なぞ (かをり) 2 ◎尾花、
67 呆けては風愉します芒かな (ナチ―サン) 2 ヨシ、丹治、
68 藤の実や筋骨ていふ飛騨の路 
69 秋高し丸々肥えし地域猫 (蓉子)  1 尾花、
70 新豆腐ぴりりと辛い韓国風 (ふうりん) 1 ABCヒロ、
71 女子会の話は続く秋日和 
72 孫去りて虫の音浸かる老夫婦 
73 葛の蔓切りて切りても切りもなや (てつを) 2 束束子、玉虫、
74 鬼やんままつすぐ飛んで目指すもの (えのころ草) 2 森野、萩、
75 台風の生きもののごと経路あり (萩) 1 束束子、
76 終戦記念日球児等の直立す 
77 広前に神話聞きつつ月を待つ
78 新涼の寺の野仏赤き帽 
79 有りがたや頭を垂れる稲穂哉 
80 秋鯖の皮の焦げ目に手を打ちて 
81 イケメンの案山子にぢっと見つめらる (アイビー) 1 てつを、
82 プレバドにそろそろ飽きて鉦叩 (束束子) 1 尾花、
83 音ひとつせざり留守居の秋彼岸 (かをり) 2 淑子、ふうりん、
84 吹き渡るポプラの風や秋彼岸 (玉虫) 2 ちとせ、和談、
85 野を行けば爽風あそぶ赤トンボ 
86 枝豆の塩を利かせてよき色に 
87 敬老日棹物菓子を厚く切る (ABCヒロ)  6 玉虫、蓉子、◎アイビー、◎丹治、
88 避難所へ行くも危ふし秋出水 (ヨシ) 1 ゆめ、
89 菜虫を殺めウイルスに怯えゐる (てつを) 1 えのころ草、
90 百幹の竹打ち合へる野分かな (えのころ草) 2 ゆめ、蓉子、

投句者はABCヒロ、森野、ゆめ、束束子、萩、玉虫、丹治、ふうりん、ヨシ、蓉子、ナチ―サン、かをり、アイビー、和談、淑子、ちとせ、えのころ草、てつをの18名。ほかに選句のみ参加が尾花。
お気づきの点をお知らせください。

引用して返信編集・削除(未編集)

催促するわけではありませんが

9月句会の選句は順調に進んでおり、残り2名の方を除き選句が済んでいます。催促するわけではありませんが、本日中に選句を済ませていただきますようお願いします。

引用して返信編集・削除(編集済: 2022年09月13日 12:54)

選句頑張って

ABCヒロさん、ご指摘ありがとうございます。さっそく訂正しました。
9月句会の清記一覧が出来ました。投句者が18名となり、全部で90句になりました。ここから7句を選句するのも大変でしょうが、頑張ってお願いします。

引用して返信編集・削除(未編集)

清記&選句

9月句会の清記一覧を発表します。投句された方は速やかに選句に入って下さい。
今回の投句者は▼ABCヒロ、▼森野、▼ゆめ、▼束束子、▼萩、▼玉虫、▼丹治、▼ふうりん、▼ヨシ、▼蓉子、▼ナチ―サン、▼かをり、▼アイビー、▼和談、▼淑子、▼ちとせ、▼えのころ草、▼てつをの皆さんの18名です。(▼印のついている方は選句済み) ほかに選句のみ参加の▼尾花さん。
全員の選句が終了しましたので結果発表まで暫時お待ちください。
選句要領
1 選句期間  9月11日(日)~9月13日(火)
2 選句数   7句 うち1句を特選とする。特選は無しでも構わない。特選2点、並選1点で計算します。
3 選句方法  句番号を書き出すだけでもよい。
4 結果発表  9月14日 ただし進捗状況により早まることもあります。
5 その他   投句された方は全員、選句をして下さい。投句してない方も選句に参加できます。ただし、投句者全員の選句が終わった時点で締め切ります。

9月度みんなのネット俳句会 清記一覧
 1 秋の夜やラインメールはただ既読
 2 辞表出す君へ檸檬の放物線 
 3 加齢てふ診断下る残暑かな
 4 これからが本番ですよ秋出水 
 5 いかずちや観音堂に雨宿り 
 6 補聴器に秋鯖焼くる音高し
 7 魂のあるを信じて盆の月 
 8 丸き尾を振るプードルに草の絮 
 9 鬼灯の佛花となりてより赤し
10 秋暑し不即不離とはいと難し
11 感情はすぐにもつれて萩の花 
12 コンダクターゐるかに虫のコンサート 
13 淡き色狭庭に散らし秋海棠 
14 よだれかけ線香の香り地蔵盆 
15 虫の夜のソロよりやがてシンフォニア
16 手伸ばせば届きさうなる秋の雲 
17 夫もまた方向音痴ながれ星 
18 県道に小蟹涸びて夏終る 
19 客帰り厨に澄める虫の声 
20 Sサイズ着てもだぶだぶ案山子立つ
21 蓑虫や眉も描かずに籠りゐて 
22 大楠の踊り狂ゐし野分かな 
23 風そよぐ白絨毯や茅道 
24 二百十日刈られたる田のちらほらと 
25 蛇笏忌の蒼き山々遙かにす
26 算盤の音まちまちの夜学かな 
27 掘るやうに担ぐがやうに踊りけり 
28 早稲の架をこごまり往きぬ国訛り 
29 名月を称ふ城址の陣太鼓 
30 稲刈りの早やも済みたるそこかしこ  
31 蜻蛉やあの日に君は朝鮮へ
32 老い入れば老いたるように鯊を釣る
33 果のなき闇を流るる天の川 
34 若きかな水着で滑る砂スキー 
35 冷ややかにヒールの音をたて去りぬ
36 残る蚊に刺されて足で足を掻く 
37 サルビアや紅一色の身だしなみ 
38 甲子園夏の幕退く優勝戦 
39 観月の御酒置かれたる湯殿かな
40 国境など小さなことよ天の川 
41 病室の母といっしょに眺む月 
42 好物の枝豆食べて限りも無し 
43 篠笛の澄みし城址や月の宴 
44 古城跡妣の愛した月見台 
45 路地へ出すこんろ秋鯖渋団扇 
46 双角の子宮を月光濯ぎたり 
47 耳たぶに秋色濃ゆきキャッツアイ 
48 朝顔の紺をきはめし高みかな 
49 天井まで積み上げてこそ今年米  
50 秋簾庭に一条光差す 
51 篝火の弾けし城址月の客 
52 窓に見て外にも出て見る今日の月
53 霧沸きて山肌蒼く絵画めく 
54 虫の音や旧家に今も釣瓶井戸 
55 破芭蕉とうとう八方破れかな
56 風出でて草蜉蝣の翔透きぬ 
57 先駆けて稲刈り終へし田の匂ひ 
58 法師蝉別れを告げに山門へ 
59 幾度も秋草の名を尋ねけり 
60 移ろう季無言で告げし彼岸花 
61 星飛んで無限の闇を彷徨へり 
62 隠密の旅かもしれぬ虫時雨 
63 農高の圃場におばけかぼちゃかな 
64 流れ星背負へば直に寝てしまひ 
65 野分過ぐ風鈴元へ戻すべき
66 二百十日恋うる人の噂なぞ 
67 呆けては風愉します芒かな 
68 藤の実や筋骨ていふ飛騨の路 
69 秋高し丸々肥えし地域猫  
70 新豆腐ぴりりと辛い韓国風 
71 女子会の話は続く秋日和
72 孫去りて虫の音浸かる老夫婦 
73 葛の蔓切りて切りても切りもなや
74 鬼やんままつすぐ飛んで目指すもの
75 台風の生きもののごと経路あり 
76 終戦記念日球児等の直立す 
77 広前に神話聞きつつ月を待つ 
78 新涼の寺の野仏赤き帽 
79 有りがたや頭を垂れる稲穂哉 
80 秋鯖の皮の焦げ目に手を打ちて 
81 イケメンの案山子にぢっと見つめらる 
82 プレバドにそろそろ飽きて鉦叩 
83 音ひとつせざり留守居の秋彼岸 
84 吹き渡るポプラの風や秋彼岸 
85 野を行けば爽風あそぶ赤トンボ 
86 枝豆の塩を利かせてよき色に  
87 敬老日棹物菓子を厚く切る  
88 避難所へ行くも危ふし秋出水 
89 菜虫を殺めウイルスに怯えゐる
90 百幹の竹打ち合へる野分かな

引用して返信編集・削除(編集済: 2022年09月13日 17:23)

締め切り前ですが

16名ですか  全部出揃ったのかなあ
    【新涼や満員電車発車前】

引用して返信編集・削除(未編集)

いろいろ手違いがあり、結局代理投句となりました。
あと一人は、今月はパスします・・・と言うことでした。
アイビーさん、首を長くして待ってて下さった方々、お待たせしました。
私もキリンさんになりました。

引用して返信編集・削除(未編集)

「待ち人点にあらはれぬ」
かをりさん、うまい!! 思わずうなる程うまい。登高は少し季節が外れても、そんなことは気になりません。

引用して返信編集・削除(未編集)

アイビーさん、お疲れさまです。
私は事前に作ることはできないので、遅いときが多いので恐縮です。
規定どおりに明日の24時まで待ちます。
登高や待ち人点にあらはれぬ

引用して返信編集・削除(編集済: 2022年09月09日 21:17)

萩さんの見立てではあと一人は必ず投句するとのこと。待っていますが、当掲示板にたどりつけていない可能性もあるようで。前のteacupの時はGoogleで検索すればどれか当たりましたが、ロケットではそうはいきません。URLを打ちこんでアクセスして貰うしかないようです。ちなみに当掲示板のURLは https://bbs1.rocketbbs.com/haiku575 です。

引用して返信編集・削除(未編集)

もう少しお待ちください。
あと1名は必ず来ます。
もうあと1名は、もしかしたらたどり着いていないかもしれませんが?

引用して返信編集・削除(未編集)

訂正了解

丹治さんの投句訂正の件、たしかに承りました。

引用して返信編集・削除(未編集)
合計4235件 (投稿2095, 返信2140)

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