11月句会を始めます。下記開催要領に従い奮って投句願います。
現在までの投句者は、えっちゃんあら、ヨヨ、の皆さんの2名です。
11月度みんなのネット俳句会・開催要領
1・投句期間 11月5日(水)~11月10日(月)
2・投句 当季雑詠 5句まで
3・清記発表 11月11日(火)
4・選句 8句選句 11月11日(火)~11月13日(木)
5・成績発表 11月14日(金)
6・その他 投句代行可、投句後の訂正、差し替えも可
投句内容は幹事が確認次第、非表示にします。
句会開催中であっても一般の書き込みは制限はしません。
投句後の訂正依頼のやりかた
(誤) 古池や海豚飛び込む水の音 バショウ
(正) 古池や蛙飛び込む水の音 バショウ
アイビーの俳句鑑賞 その2
鍬休め柄に一服の赤トンボ (和談)
今月のトップにふさわしい佳句。棒状の物の先に止まる習性のあるトンボ。私たちが日常的に見る光景だが、余分な描写をせずに、外連味なく事実のみを描写した。それでいて、いかにも秋の雰囲気を醸し出している。しかし欲を言えば、まだ言葉を削る余地はありそうだ。例えば「休め」「一服」は省いても差し支えないと、私は思うのだが。
真夜中の月小説の中は雨 (にゃんこ)
鶏頭の句が今月のトップだったが、ここではこの句を取り上げたい。月のきれいな夜、読書をしている作者。小説はいよいよ佳境に差し掛かりクライマックスを迎えた。場面設定はしのつく雨だ。小説の中の主人公に感情移入する作者が、ふと我に返り外を見やれば中天に煌々たる月が。この一瞬の心の動きを捉えた手並みの鮮やかさ。私も参考にしたい手法だ。
蹴たぐれば菌撒き散らす毒茸 (ちとせ)
作者は毒茸と断言している。見た目は色鮮やかに、いかにも食べてくださいと言わんばかりだ。この鮮やかさが、逆に警戒心を惹起する。「その手は食わないよ」とばかり蹴とばすのだが、茸は「バレたか」と言うように菌を撒き散らす。その様をユーモアで包み、ややぶっきらぼうに表現した。ここまで来れば、もう一ひねりして「煙を吐く」とかの表現も面白かったように思う。
秋雲に首を突っ込む大クレーン (ABCヒロ)
高いところで作業するクレーンのブーム。長いこと見てると、高さの感覚が分からなくなって、まるで雲の中に突っ込むような錯覚に陥る。そんなバカなことがある筈もないが、俳句や詩の表現としては許される。役所の公用文や学術論文でこんな表現をすれば大目玉でも、俳句の世界では逆に褒められる。
頂きの雄山の神に天の川 (ラガーシャツ)
趣味の広いラガーシャツさんは登山もよくされるとか。登山も天の川も季語だが、ここでは天の川を季語にして、季重なりを回避する配慮をした。頂上で見る天の川は、巷のそれとは違い、息を呑む見事さであったろう。それこそ神の存在を確信したことであろうか。この句は天の川に焦点を絞ったのが成功したように思う。字数の関係もあるが、山の名の固有名詞を出してもよかった。
草生ゆる土も遺品や秋夕焼 (尾花)
私が特選にいただいた句。雑草が生い茂ってはいるが、かつては大事な人が、よく手入れをした土地であったに違いない。その大事な人(多分、作者の夫)も今は故人となってしまった。秋の夕暮れ、故人のことが一入偲ばれる。故人が愛した木立、草花、道具一つといえど遺品ならざるは無い。そう思うと、雑草も一片の土くれすらも愛おしい。季語の「秋夕焼」が効果的だ。
以下次号、不定期掲載。
アイビーさん、拙句を選んでいただき、また、鑑賞していただき、ありがとうございます。
日によってはまだ汗ばむような日があるこの頃ですが、
さすがに日が落ちてからは涼しくなり、
秋の夜長を楽しめるようになってきました。
静かな夜の雰囲気が伝われば…と思います。
返信が遅くなり申し訳ありません。
86草生ゆる土も遺品や秋夕焼
アイビーさん、選句と鑑賞をありがとうございました。
狭い畑ですが日々成長する雑草に閉口しています。 私は草取りが嫌いです。膝は痛くなるし虫に刺されるし・・・。でもお隣さんに迷惑をかけてはいけないので、境界の辺りは常に気を使って草を伸ばさないようにしています。
身ほとりの整理を進めていますが「草生える土」が一番やっかいかもしれません。
ねんりんピック、特選入賞おめでとうございます。
しかも2年連続入賞はそうはいないでしょうね、快挙です!
表彰式と鳥取の旅はいかがでしたか?
是非、入賞句をご披露してください。
ラガーシャツさん、アイビーさんへ
ありがとうございます!
ラガーさんは同期なのでいてくださると安心します。
これからも一緒に作句しましょうね^_^
アイビーさんへ
帝王ですか笑
そんな貫禄は全くないです。
他の方の応募句を拝見すると感動する句ばかりで大変刺激になりました。
今後も沢山作句して、沢山勉強していきたいと思います!!
素晴らしいです。ねんりんピックの帝王の風格が出てきましたね。
おめでとう㊗️御座います。
私と同じ頃鸚鳴庵の俳句教室に参加してからのコビトカバさんの
上達には目を見張るものがありますねー応援していますから
来年もねんりんピック特選を目指してください。
3周遅れのラガーシャツより!
こんにちは!
尾花さん、アイビーさんありがとうございます(⌒▽⌒)
今回ねんりんピック鳥取で選者特選賞を頂いた句は
筑紫磐井先生 選
焼酎を何と割っても泣ける夜
です。
鳥取砂丘が吟行会場でしたが、雄大でまた行きたいなと思う場所になりました!
私も同感です.ぜひご披露を。
アイビーの俳句鑑賞 その3
忘るるも生きてく術や猫じゃらし (てつを)
星霜を重ねたてつをさんならではの人生哲学。忘れることも大事だという立場をより徹底し、忘れることが生きる術だと言う。季語は「猫じゃらし」。別名狗尾草(えのころぐさ)。何があっても柳に風と受け流し、それでいてしたたかである。あたかも猫じゃらしのように。
塾帰り弓張月の頼りなき (コビトカバ)
弓張月は、上弦の月あるいは下弦の月を言うが、塾帰りなのだから上弦の月だろう。月齢二日か三日の月が、鋭く湾曲し西空に輝く様は鮮やかでもあり,凄絶ですらある。そんな上弦の月を作者は「頼りなき」と捉えた。このあたりの作者の感性は繊細だ。座五を「頼りなし」ではなく連体形の「頼りなき」として、句に余韻をもたらした。
身に入むや逝去の欄にガキ大将 (玉虫)
昔はガキ大将が必ず一人はいた。勉強は苦手だが、悪いことは率先してやる。ある種のリーダーシップがあり、クラスメイトから恐れられる存在だ。星霜を経て、ある時同窓会名簿の物故者欄にくだんのガキ大将の名前を見た。なまじ優等生でなかっただけに、彼のことが思い出されてならない。それだけ年を取ったことだと感慨に耽る作者。
三日月や新たな命娘に宿り (ダイアナ)
嫁いだ娘に、どうやら新しいが生命が宿ったようである。さあ忙しくなると、まだ生まれてもいないうちから張り切っている作者。なんにしてもめでたい慶事だ。今はさほどお腹も目立っていないが、これから産み月までどんどん胎児も成長することだろう。今は細い三日月も,月齢を加えて見る見る成長するように。
敗荷や議論の果ての樹木葬 (ナチ―サン)
この頃多くなった樹木葬をテーマに取り上げた。旧来の墓地の在り方に一石を投じるものだ。しかし、従来のしきたりと大きく異るやり方だけに、決定するまでに様々な葛藤や議論があったであろうことは想像できる。季語に「敗荷(やれはす)」を持ってきたのは、非常に勇気の要ったかと思う。見るも無残な敗荷と、この句のテーマとが響きあえばよいのだが。
初尾花愚痴を言ふよりまづ歩け (ヨシ)
作者は何か気鬱なことがあり、ついつい愚痴が多くなる。そんな作者が、散歩の途中であろうか、薄を見つけた。風に靡く様は秋の夕日に映えまことに美しい。今まで悩んでいたことがいっぺんに馬鹿らしくなった。気を取り直し、「愚痴を言うより先ず歩け」と自らを鼓舞する作者。後味の良い句になった。
以下次号、不定期掲載。
推敲し ていて「橙」に気づきました。
橙は正月と秋、二つの季語を持つんですね。主題にはふさわしいかと。
アイビーさん
塾帰りの句の鑑賞ありがとうございます。
頼りなきの下五に関しては熟考しました。それが良かったと言って下さり嬉しいです^_^
あ!鳥取行ってきました!!
今帰りの車の中です( ^∀^)
敗荷や議論の果ての樹木葬 (ナチ―サン)
拙句、鑑賞いただきありがとうございました。ご多分に漏れず我が家も妻の実家も重い課題に直面しています。我々の代で何とかしなくてはと長男長女の責任として墓じまいも視野に苦慮しています。
それは兎も角この句の場合ですが「突かず離れず」ということで斡旋に悩みました。蓮の事を考えると付き過ぎの感もします。
季語の斡旋が今の私の課題とするところです。気にしていたところをご指摘いただきました。また推敲してみます。アドバイス等いただけましたら幸いです。ご指摘ありがとうございました。
最近気になること(お願い)
私アイビーは当掲示板の管理人ではありますが、決して指導者ではありません。
最近の皆さんの書き込みを拝見すると、「今後ともご指導ください」とか「ご指導有難うございます」などの文面が目立ちます。たまさか、偉そうなことを言っておりますが、ただの感想を述べているにすぎません。
ご指導云々は、単に社会的儀礼で言っておられるのなら構いませんが、あくまで私は皆さんと同じ立場の投稿者の一人です。
その辺をご理解いただいて、当掲示板を盛り上げていただきますようお願いします。
アイビーさん、運営等いつもお世話になっています。
私もあまり感想とか、もう書かなくて申し訳ないです。
だって甲斐が無いもん。
少なくともと、高得点者は選句の鑑賞や、選句されたならありがとうございます、、この句は・・・と一言あるのが、普通かと。
いや、ネット句会や歌会では常識ですよ。
8点、7点取ってる人、ここの投句の優先順位が低いのかなあ。面倒くさいのかなあ。
15人いくか行かない頃が楽しかったーー
秋雲の流れて次の峠かな かをり
将棋竜王戦7番勝負第2局が福井市あわら温泉で行われ先手番佐々木勇気八段が103手で藤井聡太竜王を破り対戦成績を1対1の五分とした。この勝負終始挑戦者が優位に立ち終盤藤井マジックが出るかと期待を持たせる場面もあったがあっけなく午後五時前に終局。
丁度渡辺明永世竜王・棋王が仕事で福井へ、対局を観戦。藤井の王頭への置き駒(歩・桂)を「気づかない手、相手のミスを突いた手だ」と感心していた。次回第3局は10月25~26日京都・仁和寺で行われる。
なお、将棋界は順位戦や王位戦の予選も始まり藤井永世棋聖・王位にとってもここ1~2年は七冠防衛の正念場を迎えることに。
将棋竜王戦七番勝負第3局は、福井はあわら温泉で藤井聡太竜王の1勝を受けて二日間にわたり行われたが103手で先手番佐々木勇気八段が勝ち対戦成績を1
佐々木勇気八段やりましたね正確な寄せでした。
藤井竜王は中盤で少し無理をした様に思われました。
今週にはもう第3局がありますので楽しみですねー。
アイビーさん10月20日付中日俳壇特選句
碑の泥を拭い伊勢湾台風忌
おめでとうございます㊗️アイビーさんの俳句に対する情熱には
感心し尊敬致しております。
これからもお身体をお大事に無理をなさらずご指導よろしくお願いいたします。
遅ればせながら、アイビーさん
中日俳壇第一席、
おめでとうございます‼️😆🎉
素晴らしいですね👏
これからもご指導よろしくお願いいたします🙇😆
有難うございます。伊勢湾台風忌だけで10文字ありますから苦労しましたが、運よく入選しました。先行句があまりなかったことも幸いしました。
将棋竜王戦7番勝負第2局が、明日から藤井聡太竜王の1勝を受けて佐々木勇気八段の挑戦があはら温泉を舞台に2日間の幕を開ける。
羽生世代を受け継ぐZ世代の中核を担う二人、AIを下敷きに駆使した独自の戦いに期待が集まる。勝負は翌、日曜日の夜決着する。
アイビーの俳句鑑賞 その1
声あげて泣きたくなりぬ秋の能登 (えっちゃんあら)
自由奔放に言葉を駆使する作者が、まさにツボにはまった一句。少々の瑕疵はものともせず、圧倒的なパワーでもって共感を呼んだ。上五、中七の「声あげて泣きたくなりぬ」はそれほど迫力のある表現なのだ。
風なびく手折れぬ強さ尾花かな (ヨヨ)
尾花は「すすき」のこと。野山に風に揺れている様は秋を感じさせ、風情のあるものだ。風が吹けば薄は靡く。風が強ければ強く、弱ければ弱く靡くが、決して折れることはない。薄の嫋やかな強さに作者、読み手の側も実生活を重ね合わせ、共感するのではないか。つまるところ、俳句はどれだけ読み手が共感できるかに尽きる。
赤い羽根小銭なき日の遠まはり (いちご)
ボーイスカウトなどが「赤い羽根」の共同募金を募っているところに出くわした。善意の人とは言っても、まさか一万円を出すわけにはいかない。そこで、少し気はひけるが迂回する。吝嗇ではない、小銭がなかっただけのことなのだ。誰にでもある、そんな心理をうまく表現した。ほどよいユーモアを感じさせる一句。
秋終へし野を広げいる古戦場 (森野)
どこの古戦場であろうか。古戦場と言うからにはかなりの広い空間であろう。多くは田んぼや野原であろうが、秋の収穫の終わった今は、それ以上の広さを感じる作者。「広げいる」に広獏たる感じがよく出ている。ただ、上五の季語は「晩秋の」ぐらいに留めておきたい気もする。
里芋の煮ころがしは母の味 (ふうりん)
よくあるパターンと言えばその通りだが、おふくろの味を求める中年男性にとっては、たまらない共感を覚える一句。舌を噛みそうな名のフランス料理より、里芋の煮ころがしの方に世の男は郷愁を覚える。時代遅れと言われようが、好きなものは好きなのだ。
花魁の簪装う曼珠沙華 (茶々)
曼殊沙華のユニークな花弁を、簪に喩えたところが秀逸。しかも、ただの簪ではなく、花魁が頭に差す簪なのだ。比喩の句は暗喩と直喩があるが、いずれも読み手が「なるほど」と納得できる比喩でなければならない。当たり前すぎてもいけないし、奇抜な比喩では読み手の共感が得られない。そこへ行くとこの句は申し分ない。
以下次号、不定期掲載。
アイビー主幹さん簪の句を取り上げていただき有難うございました。初心者故喜びひとしおです。
花魁は、かって京都の花魁道中で観賞いたしました。八の字を書くように歩く姿が目に浮かびます。
江戸時代大門界隈の花街で活躍し、時代の変化につれて簪も沢山挿すようになったようです。時のファッションリーダーとして
庶民の憧れの的でもあったらしい。(出典 Youtyubeより)
アイビーさん、下五秋の能登を鑑賞していただきありがとうございます。二度の試練もなぜ能登だけなのかと友達の実家が輪島の朝市の有名なお菓子屋さんでした。何も役にたてない気持ちをそのまま俳句にしました。
令和6年度 芭蕉翁献詠俳句 入選句
(一般の部)
小川軽舟 門前に寺伝読みゐる炎暑かな 愛知県 鳴海浅葱
長谷川櫂 大浪に攫はれ亀の子消失す 半田市 新美達夫
長谷川櫂 この杜はすべて神木木菟鳴けり 東海市 斉藤浩美
堀本裕樹 キャッチャーの真上にノック雲の峰 半田市 新美達夫
(テーマの部)
片山由美子 生きもののごと柿の皮剥かれゆく 東海市 斉藤浩美
当俳句会のメンバーの入選作です。洩れがあったらご連絡ください。