互選結果発表
8月句会の結果を発表します。8月のトップはダイアナさんの「広島忌」の句で10点を集めました。続いて尾花さんの「風鈴」の句で7点、にゃんこさんの「原爆忌」の句、アイビーの「端居」の句、弥生さんの「新涼」の句が6点で並びました。以下、5点句には7句が並ぶ激戦でした。
10点句 10 小六の語り部ガイド広島忌 (ダイアナ)
7点句 87 風鈴にふれてにこにこ抱つこの子 (尾花)
6点句 4 サイレンへ風止まる街原爆忌 (にゃんこ)
6点句 42 端居して世の喧騒と距離を置く (アイビー)
6点句 64 新涼や新作パンの並ぶ店 (弥生)
個人別総合ではにゃんこさんが20点でトップでした。
8月度みんなのネット俳句会・清記一覧 特選2点、並選1点で計算。 7・8・14
1 止まらないポテトチップス秋涼し
2 八十路来て良き汗かける幸せを (てつを) 2 ラガー、茶々、
3 迎え火の吠え出す犬と男の子
4 サイレンへ風止まる街原爆忌 (にゃんこ) 6 ◎えっちゃ、◎ちとせ、かをり、アイビ、
5 鷺の首白き紋様青田原 (和談) 2 ◎ヨヨ、
6 しんがりの船鉾雨に悠悠と (尾花) 2 ちとせ、和談、
7 緑蔭へ漢孤独な翳を曳く (ナチーサン)
8 腹当は明日の元気を約束す (コビトカバ) 1 弥生、
9 夫運転私助手席雲の峰
10 小六の語り部ガイド広島忌 (ダイアナ) 10 ふうり、えっちゃ、尾花、ちとせ、コビト、◎ヨシ、森野、茶々、ナチー、
11 好きな夢選べる未来水中花 (ヨシ) 1 玉虫、
12 平幕は元気はつらつ名古屋場所 (ラガーシャツ) 3 ◎ふうり、比延、
13 流星や幾人残る同級生 (玉虫) 2 ちとせ、ABC、
14 鉢植えに灯る夕菅ひと夜花 (森野) 1 みにょ、
15 しかけたりしかけられたり水鉄砲 (ABCヒロ) 1 比延、
16 極暑日に線香燻り香り立つ
17 つかの間の生とも知らで蝉鳴けり (みにょん) 4 ふうり、えっちゃ、茶々、ヨヨ、
18 水の日に記録的雨皮肉かな
19 鶏も卵を産まぬ極暑かな (ふうりん) 2 ちとせ、ヨシ、
20 更衣逢ひたき奴は何処やら
21 青芦の風を呼びたりあひびきし (かをり) 1 えっちゃ、
22 向日葵や凛と老人寄せ付けず (和談) 1 ヨヨ、
23
24 ほおずきやほの口をして吹き鳴らす (弥生) 2 ◎にゃん、
25 夕菅や湖に暮れゆく比良比叡 (てつを) 3 みにょ、森野、比延、
26 向日葵や人と違ふと吸えぬ息 (コビトカバ) 1 玉虫、
27 夕暮れへ秋は密かに紛れ込む (にゃんこ) 5 ◎てつを、森野、和談、弥生、
28 水着着て昭和モダンの砂スキー (アイビー) 1 和談、
29 鉾の輪に噛ませたる梃子木屑とぶ (尾花) 2 ダイア、アイビ、
30 立つ秋や季節は歪み飛来せず
31 暑くなる予感小石に躓けり (ナチーサン) 4 尾花、ヨシ、玉虫、アイビ、
32 闇深き夫の故郷や天の川 (玉虫) 2 ラガー、ダイア、
33 今朝の秋雨は田畑を潤さず
34 夏草は胸の丈までここ空き家 (ABCヒロ) 3 みにょ、てつを、ラガー、
35 運転は夫におまかせ雲の峰
36 夢心地推しコンサート夏の夜 (みにょん) 1 えっちゃ、
37 玄関を出れば秋津の群るる空 (森野) 2 てつを、にやん、
38 熱風浴ぶ木々も疲るる40度 (ヨヨ) 5 ちとせ、◎みにょ、ヨシ、和談、
39 新盆の供物の礼の昔めく (比延) 1 森野、
40 長崎の鐘の復元盆供養 (茶々) 5 ふうり、えっちゃ、ABC、◎ナチー、
41 みんみんやとく眼帯のもどかしさ (かをり) 5 ちとせ、コビト、てつを、ヨシ、にゃん、
42 端居して世の喧騒と距離を置く (アイビー) 6 ダイア、◎ABC、◎比延、弥生、
43 蝉時雨背に一刀浴びにけり (和談) 2 玉虫、ヨヨ、
44 目を剥いて暑いと言ふや仁王像 (尾花) 3 ラガー、和談、比延、
45 今朝の秋ひこうき雲は茜色
46 八月の悼みごころの靴並ぶ (えっちゃんあら) 3 コビト、かをり、ナチー、
47 句集編む時の流れや梅雨湿り
48 炎天や悲鳴を上げる室外機 (てつを) 1 ヨヨ、
49 炎暑果てほっと一息夕日観る
50 無人駅風は青田を渡り来る (にゃんこ) 5 ふうり、みにょ、てつを、森野、比延、
51 炎暑なり荒れに荒れてる名古屋場所 (ラガーシャツ) 1 茶々、
52 寝室に蟷螂全身に寒気
53 老犬の座り込みたる秋暑し
54
55 語り部の白髪三千丈原爆忌
56 このセット取れば優勝蝉時雨 (ヨシ) 2 コビト、ダイア、
57 猛暑日も牌で鍛える古き脳 (みにょん) 3 えっちゃ、尾花、コビト、
58 迷い道して出会いたる花鬱金 (森野) 1 尾花、
59 母と見るプレバト俳句蚊遣香
60 師の病快癒願ひて笹飾る
61 原爆忌さらけ伝えよ世界中
62 踏み上る崩れ石段花は葉に
63 初めての町に既視感百日紅 (アイビー) 4 みにょ、ヨシ、ABC、玉虫、
64 新涼や新作パンの並ぶ店 (弥生) 6 てつを、ラガー、ダイア、◎アイビ、
65 すれ違ひざまに見上ぐる百日紅
66 向日葵は今太陽に挑みたり
67 雨の京都地につくほどに夏柳 (尾花) 3 ◎茶々、玉虫、
68 冷奴何も吸収したくない
69 ペン胼胝の名残かすかに桜桃忌 (てつを) 2 ヨシ、弥生、
70 孫を待つアロハで変身米寿なり (和談) 1 ヨヨ、
71 蚊遣香持ちつつ移動庭仕事
72 夢に入ることもできずに明易し
73 憧れて届かぬ遠さ夏茜 (ヨシ) 3 にゃん、◎玉虫、
74 面痩せの何処に立ちても夕立かな (かをり) 1 ナチー、
75 溜息を繰り返しつつ夜の秋
76 美しく儚きものに揚花火
77
78 森更けてなほ蜩の鳴き止まず (森野) 1 にゃん、
79 みちをしへ遥か先行く父の背ナ (玉虫) 4 ◎尾花、てつを、アイビ、
80 あれこれと歳時記片手に熱帯夜 (みにょん) 1 ラガー、
81 昼日向ビール三昧蝉時雨
82 マスカット一房囲む甘さかな (ふうりん) 3 かをり、茶々、弥生、
83 愛猫も興奮夏の甲子園 (茶々) 1 ABC、
84 手花火のじじと弾けてみな終る (かをり) 2 にゃん、玉虫、
85
86 表札はローマ字表記秋の薔薇 (弥生) 2 かをり、比延、
87 風鈴にふれてにこにこ抱つこの子 (尾花) 7 ちとせ、コビト、ヨシ、茶々、和談、◎弥生、
88 太陽のコロナ閉じ込めスイカ玉 (てつを) 4 コビト、かをり、ナチー、和談、
89 生き過ぎたといふ義父逝きし初の盆 (えっちゃ) 3 みにょ、◎コビト、
90 日を浴びて畑に向日葵凛と立つ
91 なまくらなこの身を嗤へ蝉時雨 (にゃんこ) 4 ◎ラガー、ダイア、ABC、
92 寝室を出たらあちらに蝉王国
93 蛍の点滅闇を争はず (ナチーサン) 2 にゃん、茶々、
94 御所東膳を揃えて生身魂 (ラガーシャツ) 1 かをり、
95 豊漁の鰯クレーンの網開く (ダイアナ) 5 えっちゃ、尾花、ABC、アイビ、弥生、
96 秋簾昭和の会話聞こえそう (ABCヒロ) 2 てつを、ナチー、
97 今の子に貧乏話終戦日 (アイビー) 1 弥生、
98 名は名古屋朝顔とあり江戸の鉢 (森野) 1 ふうり、
99 旅先で席譲られし冷房車
100 盆唄や炭坑節を繰り返し
101 熱波の水桶で伸びてる蛙の子
102 古本の書き込み侘し夜の秋 (比延) 3 ◎森野、アイビ、
103 茄子馬で迎え火求め先祖来る (ヨヨ) 2 ◎和談、
104 ひまわりも俳句も好き麻雀も (みにょん) 1 ラガー、
105 万博リングそぞろ歩めば風涼し (ふうりん) 2 尾花、ダイア、
106 夏場所や光る土俵に巨人舞ふ (和談) 1 ヨヨ、
107 ちはやぶる一生懸命蝉の声 (ラガーシャツ) 1 ふうり、
108 初穂の田雨渇望す地割れかな (ダイアナ) 2 ふうり、みにょ、
109 朝戸開く外に暑熱が横たふる (ちとせ) 2 ◎ダイア、
110
111 やわらかき野に膝をりて今朝の秋 (かをり) 3 尾花、森野、ヨヨ、
112 奪衣婆の乳房あらはに黴の堂 (アイビー) 3 かをり、ABC、ナチー、
113 唖蝉の不意に翔ちたる翅音かな
114 藍浴衣男嫌ひをとほすかな (えっちゃんあら) 5 かをり、にゃん、ナチー、比延、アイビ、
115 雷鳴に居間を離れて長電話
投句者は、ヨヨ、和談、コビトカバ、えっちゃんあら、ラガーシャツ、弥生、にゃんこ、ABCヒロ、尾花、森野、ふうりん、ヨシ、ダイアナ、ちとせ、みにょん、てつを、ナチーサン、アイビー、玉虫、茶々、比延、かをりの22名。
間違いその他不都合をご連絡下さい。
棋王5番勝負を2勝1持将棋と王手をかけていた棋王が対戦相手伊藤匠7段を114手で破り八冠を守った。
これで藤井聡太八冠はタイトル戦防衛21となり自己記録を更新した。さて、八冠の一角を崩すのは誰か興味は尽きない。今行われているタイトル戦の予選にも目が離せない。
将棋藤井八冠の防衛戦の一つ棋王戦5番勝負、棋王の1持将棋2勝を受けての第4戦、明日17日栃木県日光市で始まる。同僚でありライバルの伊藤匠7段が一矢報いるか棋王がそのまま押し切るか興味が尽きない。勝負は明日夕刻決まる。
特選句についてコメントします。
119 にこにこと貴女はだあれ春の宵 (ヨヨ)
「誰そ彼」ともいわれるように、宵はどことなく不安を感じる時間。秋冬を越して暖かさの増してくる春の宵は、心も体も少しずつ緩んでくる気がします。そこで出会った貴女はだあれ? 可愛らしい笑みを浮かべているけれど…。怪しさも感じます。「春の宵」ならではの雰囲気を強く感じました。(「怪しさも感じます」の部分は勝手読みかもしれません。ご容赦ください)
アイビーさんも同じようなことを書かれていますが、私はこの句を読んで認知症のことは浮かびませんでした。
その理由を考えた時に、私は、「にこにこと」している人と、「貴女はだあれ」と問う人、作中主体を二人として読んでいたことに気づきました。現代川柳といわれる句には、こういう読みをさせる句もあり、川柳寄りの読みになってしまっていたかもしれません。
119 にこにこと貴女はだあれ春の宵 (ヨヨ)
「怪しさも感じます」・・・にゃんこさんのコメントから。
私はこの句から直感したのは認知症です。痴呆の進んだ親から声掛けされた娘と。時も黄昏、しかも春。深読みしてしまい取れませんでした。あまりにも切なくて。にゃんこさんの気持ち良くわかります。
アイビーの俳句鑑賞 その1
春の猫鼠小僧と鉢合わせ (えっちゃんあら)
春の猫は恋猫と同意。恋猫が、あるまいことか鼠小僧と鉢合わせしたのだからぶっ飛んだ。まことに自由自在にして奔放不羈、楽しい世界に私たちを誘ってくれる。この作者の一流の手法である。こういう肌合いの俳句もあってよい。私は大賛成。
つばくろの低き一閃雨意の路地 (蕨)
つばくろは燕のこと。私たちの丁度目の高さを、急降下、反転と自由自在、身軽に飛ぶから馴染み深い鳥だ。今にも雨が降りそうな、重苦しい雰囲気の路地を軽快に飛ぶ燕。視覚的に訴える、鮮やかさが身上の一句。
長じては黄となる薔薇の芽の赤し (蕨)
牡丹もそうだが、薔薇の芽は鮮やかな赤に躍動感がある。そこを的確に描写した作句態度は好感が持てる。ただ、上五、中七は若干、理屈が入っているように思うがどうだろう。
捨つるもの捨て卒業子家を出る (ABCヒロ)
よくある卒業の句とは明確に一線を画する。それは、「捨つるもの捨て」「家を出る」の楚辞に、並々ならぬ卒業子の決意が感じられるからだ。卒業子には志があり、志が成就するまで生家の敷居をまたがないという強い決意表明と私は解釈した。おそらく、作者自身の実体験が投影されているか、あるいは身辺の誰かの実話に基づいた句ではなかろうか。
路地の闇引っ掻く声や猫の恋 (束束子)
繁殖期の猫はどこからあんな声が出るのだろうと不思議なくらい、凄まじい声を出す。それを作者は「闇引っ掻く」と把握した。まことに当を得た形容で、読み手も素直に共感するところ。ベテランの芸を見た心地がする。
節電の名を借りている朝寝かな (エミ)
「春眠暁を覚えず」というぐらい春は睡魔に襲われる季節だ。ことに朝の5分なり10分が、この上もなく幸福な時間だ。そこであれこれ理屈をこねては、朝寝を決め込む。この句は、なんと節電のための朝寝だという。屁理屈もここに極まった。愉快な一句。中七の「名を借りている」が若干、句を重くしている気がする。節電にかこつけ朝寝貪りぬ とか
にこにこと貴女はだあれ春の宵 (ヨヨ)
私の推測が誤っていたら御免なさいだが、認知症の症状が進んでいる人の描写かとも思う。近親者を識別できなくなった老人、日がな機嫌よくにこにこしている。それに対し、決してイライラすることなく、暖かく接する家族。作者のヨヨさんの眼差しも、また暖かい。座五の「春の宵」がよく利いている。
買つてけと試食促す目刺売 (無点)
海が近い知多半島は魚市場などで朝市が開かれる。売り子も漁師だから武骨だ。惜しくも無点となったが、漁師の武骨ぶりを、もっと大袈裟に表現すればよかったかも。方言を丸出しにするとか。
以下次号、不定期掲載。
アイビーさん。鑑賞していただきありがとうございます。以前屋根に泥棒さんがいてそれを警察官達が捕まえるとこでした。そんな泥棒でも昔の鼠小僧だったら悪党でなく貧乏な人達に小判をばら蒔いたそうな。そこへ春の猫と遭遇してしまったと作り話しです。
俳句で遊んでしまいました。すみません。
<闇を引っ掻く声>を選んで頂き ありがとうございます。
「ミミ」という名の三毛猫のメスを20年も飼っていて、ゴロゴロとすり寄って来るので可愛がっておりました。
平生はおとなしい猫なのですが、春の気配を感じる頃になると近所の猫と大喧嘩。 その声たるや、あれがウチ
の猫なのかと思うほどの絶叫。板塀一枚を隔てた闇での絶叫にたまらず見に行ったところ、二匹が睨み合い中。
殆ど動かないのですが、声だけで交戦している。 近づいても動かないので「コラ~~」と脅かすと、10m
ほどの所でまた睨み合いです。こんな夜が3日も続きましたね。 ともかく物凄い声です。
一ヶ月も過ぎた頃に4~5匹のあかちゃんを産みましたよ
アイビーさん、投句・選句のまとめ、お疲れさまでした。
いつもありがとうございます。
皆さん、トップに選んでいただき、ありがとうございました。
皆さんの句を読みながら、まだ見たことのない風景を想像したりもして春を満喫しました。
今回も良句がたくさんあって、8句に絞るのに悩みました。
やっぱり俳句は難しい。これからも楽しく勉強させていただきます。
よろしくお願いいたします。
梅の香を辿れば白きカタコンベ
これが川柳とは。俳句と川柳の境目はまことにファジイですね。カタコンベは俳句人間流に言えば「黄泉平坂(よもつひらさか)]といったところでしょうか。
「川柳は発想力、俳句は表現力」。なるほど」と膝を打ちました。我が意を得たりです。もっとも当掲示板の有力な寄稿者である、かをりさんは、従来の花鳥諷詠の俳句に飽き足らず、詩的感興を前面に打ち出した俳句に取り組んでおられるように見受けます。私の勝手な憶測かも知れませんが。しかし、現段階では「これだ」という手応えには至っておられないようです。今、彼(彼女)の壮大な試みに固唾を、私どもは固唾飲んでみ見守っているところです。是非、かをりさんのお考えをお聞かせ願いたいものです。
川柳は十年以上やってます。川柳は発想力、俳句は表現力が試されるような気がしています。
先日、京都であった川柳大会では、こんな句を提出して入選しました。
梅の香を辿れば白きカタコンベ
梅の花からインスピレーションを得たイメージ吟に近い句です。
梅は季語ですが、これは俳句ではありませんね。
(コメントを何度も書き直してすみません)
にゃんこさんは川柳をおやりになるのでしたね。俳句と川柳は兄弟のようなもの。いつもながら、言葉に対する細やかな感覚に感心しています。
◎48 四次元の時空の歪み蝌蚪の紐 (アイビー) 7 ◎束束子、◎てつを、ABCヒロ、にゃんこ、ナチーサン
60億余の生物:ヒト、数千万種の動物や植物が犇めき、生殺与奪、死闘が当たり前のこの地球は一次元の世界。
そしてヒトが想像で描いた黄泉の世界が二次元。神や釈迦尊、イエスや諸神はあくまでも架空の崇拝対象で全てが
「無」 無のものをあたかもあるように作り上げた架空の世界であって、二次元から一次元へと回帰はできない。
「お~~神よ 救い給え」と唱えたところで、想像上の神は応えてはくれないのだ。60億の人間が絶え間なくゴ
ッドに願いごとを唱えても、ゴッドが救いの手を差し伸べる筈もないのである。宝籤に当たる、二人が結婚する、
ミサイルの着弾で瞬殺される、地震で溺死する・・・全てはゴッドの仕業では無く偶然なのだ。
三次元は距離の次元。 宇宙には果というものが無く無限で歪んでいる。尺や寸、メートルやキロは人間がひと
つの尺度として決めたものであり、宇宙の尺度は得体のしれない距離となっている。太陽系の直径なのかも知れな
いし、銀河系の直径が尺度なのかも知れない。 距離は途中にあるガスや宇宙空間物質、恒星などの引力によって
歪められている。 光の速さを単位として「光年」が使われるが、200万年光先の恒星の光は地球に届くまでに
様々な「歪み」によって、ウネリっている。 地球から200万光年先の恒星へ向けて宇宙船を飛ばしても、宇宙
船は直進せず歪みながら前進するので恒星付近に到着する頃にはかなりの「ずれ」が生じているし、宇宙塵との衝
突によって減速する。
四次元は時間。 地球の公転を基準に決めた時間は宇宙の時間とは大きな開きがある。 地球人より数万年も進
化したエイリアンは時間と距離、引力さえもを克復していて銀河系からアンドロメダ星雲へ瞬時にワープする。
当然ながら彼らの乗り物であるUFOも地球人が理解できない物質によって作られている。 アメリカでは地球の引
力の影響を受けない物質の開発に成功しているようだが、距離や時間、ましてやワープを克復できていない。
克復するには数万年以上はかかるであろう。
私は考える。 五次元はワープの次元、六次元は「バン」の次元、七次元は「モス」の次元かも。
かくして一次元の地球にある水たまりには「蝌蚪の紐」が歪んで存在する。これも生きているのだ。
17時というお約束を大幅に遅延しましたことをお詫びします。
ご指摘の通り11番でした。用件が長引いて集計に手間どりました。大体の腹積もりで見通しを言ってきましたが、当方の年齢的な衰えが計算に入っていませんでした。これからは、控えめに見通しを言うようにします。
入選句10番でなく11番では。ご確認を。
気にしないで。時には焦らしてください。相撲のように。
阿吽の呼吸は微妙です。
互選結果を発表します。トップは7点句が、森野さんの引鶴の句、にゃんこさんの若布の句はじめ、5句並ぶという接戦でした。6点句も5句が並びました。
7点句 1 待ちわびし風をとらえて鶴帰る (森野)
7点句 11 新若布鍋いつぱいに開く海 (にゃんこ)
7点句 29 半眼の花粉症めく御大仏 (にゃんこ)
7点句 48 四次元の時空の歪み蝌蚪の紐 (アイビー)
7点句 101 特技無し賞罰も無し目刺焼く (アイビー)
個人別総合ではにゃんこさんが22点でトップ、次いで蕨さんが20点、アイビーが18点、ちとせさんが16点で続きました。
3月度みんなのネット俳句会互選結果一覧 ◎は特選、特選2点、並み選1点で計算。R6/3/13
1 待ちわびし風をとらえて鶴帰る (森野) 7 弥生、かをり、てつを、◎ちとせ、◎アイビー
2 買つてけと試食促す目刺売
3 目覚め前木々を揺りし春一番
4 啓発本並ぶコーナー四月馬鹿 (弥生) 2 ◎ABCヒロ、
5 窓越しの柴犬ねんね春日和
6 長じては黄となる薔薇の芽の赤し (蕨) 2 弥生、てつを、
7 凍てかえる夕暮れ猫が待ちわびる
8 待望の和製横綱竹の秋
9 強東風や芥箱の蓋何処まで (玉虫) 1 力丸、
10 幸せのハンカチなびく鯉のぼり (ラガーシャツ) 2 えっちゃんあら、アイビー、
11 新若布鍋いつぱいに開く海 (にゃんこ) 7 弥生、ヨヨ、◎ラガーシャツ、◎かをり、ヨシ、
12 父留守の介護ベッド春日差
13 春眠を覚め女とは問はれけり
14 孫よりの春を飾れと色仏花 (ヨヨ) 2 和談、かをり、
15 蘆の角日がな綺羅波漉く岸辺 (束束子) 2 玉虫、ちとせ、
16 内裏雛ボーンチャイナの玉の肌 (ダイアナ) 5 ちとせ、◎ナチーサン、アイビー、ヨシ、
17 友の来て寝顔を見せる春炬燵
18 故郷は墨絵の世界なごり雪 (ちとせ) 6 ◎弥生、束束子、◎和談、ラガーシャツ、
19 若布干す不気味な島となりにけり (ABCヒロ) 3 弥生、てつを、にゃんこ、
20 ババ抜きに興ずる患者うららけし
21 伊勢道や椿大社の大椿 (ふうりん) 1 ヨシ、
22 残るらしけふも睦める番鴨 (てつを) 3 弥生、玉虫、ダイアナ、
23 軒根回り確かめたしかめ山椒の芽
24 語り継ぐ吉良の仁吉や梅真白 (アイビー) 2 蕨、茶々、
25 卒業やみなそれぞれに径分かれ
26 鶴引くを見守るがごと汀子句碑 (森野) 1 てつを、
27 いにしえの星の彩りお水取 (弥生) 3 ラガーシャツ、ナチーサン、ふうりん、
28 風船を飛ばす式妣見ていてと
29 半眼の花粉症めく御大仏 (にゃんこ) 7 えっちゃんあら、エミ、ちとせ、◎ふうりん、◎ヨシ、
30 春昼や時計の小人出て踊る (蕨) 5 束束子、ABCヒロ、ちとせ、◎力丸、
31 冴返る外の国にある地獄図絵 (ナチーサン) 3 蕨、森野、えっちゃんあら、
32 荒れ野にも啓蟄来たる希望なり (ラガーシャツ) 1 ヨヨ、
33 お寺山片言鳴きの経読鳥
34 隣人らコップの足らぬ花筵 (えっちゃんあら) 1 コビトカバ、
35 飛梅や急拵への緋の袴 (かをり) 1 ナチーサン、
36 飯蛸に借家を許す空セ貝 (束束子) 1 蕨、
37 春塵や歪み勝ちなる靴拭ひ
38 生き恥をすべて流して雪解川 (ABCヒロ) 2 えっちゃんあら、ナチーサン、
39 桃の節句小ギャルも雛に嫁欲しや
40 気高しや雑草なれど仏の座 (ヨヨ) 1 和談、
41 女雛に扇持たせて飾り了ふ (ちとせ) 2 玉虫、茶々、
42 春泥や靴を抱えて登下校
43 春雷の一喝惰眠破りけり (てつを) 4 束束子、和談、尾花、ふうりん、
44 月曜の雪崩のごとき仕事量 (ふうりん) 2 ラガーシャツ、茶々、
45 悪者にされて飛ぶなり杉の花
46 共食に馴染めぬ人も春浅し
47 春の灯や隠し切れない恋ありて (ダイアナ) 2 えっちゃんあら、ABCヒロ、
48 四次元の時空の歪み蝌蚪の紐 (アイビー) 7 ◎束束子、◎てつを、ABCヒロ、にゃんこ、ナチーサン、
49 嫁(か)せし子の雛のほほんと眠りおり (にゃんこ) 1 和談、
50 猛烈に君に逢いたい春の闇 (ラガーシャツ) 4 ◎蕨、えっちゃんあら、ダイアナ、
51 啓蟄や水琴窟へ寄せる耳 (弥生) 3 束束子、玉虫、力丸、
52 冴え返り冴え返りつつ日脚伸ぶ (和談) 2 ◎ヨヨ、
53 風を待ち風をいただき鶴帰る
54 風光る新入社員揃う朝 (コビトカバ) 1 茶々、
55 ウォーキング花待つ心恋に似て
56 春うららギャルは大宮渋谷かな
57 別ルート辿り眼福花ミモザ
58 薄紙もて目鼻をふさぐ雛納め (ABCヒロ) 2 ナチーサン、力丸、
59 廻り来る3.11凍返る (ナチーサン) 5 森野、和談、◎コビトカバ、尾花、
60 春の猫鼠小僧と鉢合わせ (えっちゃんあら) 3 茶々、にゃんこ、ふうりん、
61 梅過ぎて栞四枚の唐詩選 (かをり) 1 玉虫、
62 つばくろの低き一閃雨意の路地 (蕨) 3 ヨヨ、にゃんこ、アイビー、
63 電車バス乗り継いで行く大試験
64 夫の頭バリカンで刈る雨水かな
65 年寄りのポツリと歩く冬菫 (ヨヨ) 1 和談、
66 トンネルを抜けて斑の雪の村 (ダイアナ) 2 ABCヒロ、力丸、
67 コンタクト探す中洲に桜貝
68 暖かや上着脱ぎ捨て伊勢の旅
69 天命を生き抜く覚悟蜷の道 (てつを) 5 森野、玉虫、茶々、ダイアナ、尾花、
70 小走りに軒からの木へ春時雨
71 たんたんと進む葬儀や寒戻る (力丸) 1 コビトカバ、
72 啓蟄の蝲蛄(ざりがに)吾子を威嚇せり (アイビー) 1 尾花、
73 雛飾り七段は無理ガラス越し
74 木々の芽のささやき初む雨水かな (和談) 2 ヨヨ、にゃんこ、
75 雛祭り母の温もり伊賀饅や
76 春の夢たまごぼうろの脆さかな (にゃんこ) 6 ラガーシャツ、コビトカバ、◎玉虫、エミ、ふうりん、
77 目に止まる吾のごと小さきチューリップ
78 今日こそは出来るスキップ黄水仙 (弥生) 4 ダイアナ、ちとせ、◎尾花、
79 朝の陽に光る水滴雪解急 (尾花) 2 ヨヨ、ABCヒロ、
80 まず東シナ海へ鶴引けし
81 机上には小さき雅紙雛 (ABCヒロ) 2 森野、コビトカバ、
82 ミモザ咲く叱り上手な修道女 (玉虫) 6 蕨、◎森野、かをり、てつを、ダイアナ、
83 春の日を飲み込んでゐる大欠伸 (蕨) 6 えっちゃんあら、コビトカバ、てつを、ダイアナ、にゃんこ、ふうりん、
84 敷島の春は西からひろひろと (かをり) 3 森野、尾花、アイビー、
85 節電の名を借りている朝寝かな (エミ) 2 蕨、ヨシ、
86 雛段に螺鈿細工のオルゴール
87 春愁の車窓にとほく伊吹山
88 啓蟄は人にもありぬ夜明けかな
89 研修のベトナム人や麦青む (ヨシ) 2 ちとせ、アイビー、
90 山幾重木曽谷煙る春時雨 (ちとせ) 6 束束子、ヨヨ、かをり、ダイアナ、エミ、にゃんこ、
91 雛の日に吾子の挙式の晴れやかに (てつを) 3 ラガーシャツ、◎茶々、
92 我来るか山門で待つ春告鳥
93 竜天に上り人類黄昏るる (アイビー) 1 エミ、
94 妻もまた同じ思ひや草の餅 (ふうりん) 2 ◎えっちゃんあら、
95 二親の手掴む吾子の青き踏む (ダイアナ) 3 森野、尾花、ナチーサン、
96 陶狸淡雪暫し憩はせて (力丸) 1 ちとせ、
97 菜の花の黄色少女は夢見がち (にゃんこ) 1 ABCヒロ、
98 夕べ見し田鶴の一家も引きしかな
99 恋バナは盛った者勝ち桜餅 (弥生) 3 かをり、玉虫、ヨシ、
100 ババ抜きや歓喜の子らの春祭り
101 特技無し賞罰も無し目刺焼く (アイビー) 7 蕨、弥生、束束子、ラガーシャツ、かをり、てつを、ヨシ、
102 矢ふすまに雑兵のこゑ鳥曇 (かをり)
103 啓蟄や息子は布団出て来れず (コビトカバ) 3 エミ、力丸、アイビー、
104 雛飾る暫し机を脇に寄せ
105 里芋葉光る水玉春の朝 (和談) 1 ふうりん、
106 孫娘飄々として卒業す (ナチーサン) 1 コビトカバ、
107 捨つるもの捨て卒業子家を出る (ABCヒロ) 4 かをり、エミ、尾花、ナチーサン、
108 紙雛小さく飾りしふたりかな (尾花) 2 ◎ダイアナ、
109 菜の花の黄をそこなわず春の雪 (蕨) 4 ヨヨ、ラガーシャツ、コビトカバ、力丸、
110 猫欲しか桜の和菓子うち作り
111 春雨やできたる一句書き留めて
112 自動車をゆさゆさゆさと春疾風
113 剪定や枝張り舞の所作に似て (てつを) 1 力丸、
114 プリン揺れ話もはずみ春の昼 (ちとせ) 2 弥生、束束子、
115 蕗味噌や白いご飯があればよい (ふうりん) 2 ◎エミ、
116 別れ雪列車に届く義兄の訃
117 春炬燵夢に見る夢涙ぐむ (力丸) 1 森野、
118 路地の闇引っ掻く声や猫の恋 (束束子) 5 茶々、ABCヒロ、エミ、アイビー、ヨシ、
119 にこにこと貴女はだあれ春の宵 (ヨヨ) 2 ◎にゃんこ、
120 健康は腹七分目ヒヤシンス (ヨシ) 1 ふうりん、
投句者は、えっちゃんあら、蕨、 ABCヒロ、束束子、エミ、ヨヨ、和談、尾花、コビトカバ、玉虫、ふうりん、ラガーシャツ、弥生、ちとせ、森野、にゃんこ、ヨシ、てつを、ダイアナ、アイビー、ナチーサン、茶々、かをり、力丸の24名
間違いその他不都合な点をご連絡ください。
おはようございます。会場の都合により、嚶鳴庵俳句教室は明日です。
兼題は、余寒、雛あられ、または当季雑詠の合計5句を12時50分までに提出してください。(組み合わせは自由です)
参加費、550円、句会終了後にお菓子とお抹茶を頂きます。
持ち物、筆記用具、歳時記、国語辞典、電子辞書など
投句用紙については規定のものがありますので当日配ります。
気の張らない句会ですので、初心者歓迎、みんなで楽しいひとときを過ごせれば、それで合格点、
気軽にお出かけください。
管理人さん、お邪魔いたしました。
生憎、用事があり出席できません。皆さんによろしく。