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5月句会を始めます

5月句会を始めます。
下記開催要領に従い奮って投句願います。
現在までの投句者は、えっちゃんあら、コビトカバ、ラガーシャツ、森野、弥生、ABCヒロ、夏蕨、ちとせ、ふうりん、ヨヨ、尾花、の皆さんの11名です。

5月度みんなのネット俳句会・開催要領
1・投句期間    5月5日(月)~5月10日(土)
2・投句      当季雑詠 5句まで
3・清記発表    5月11日(日)
4・選句      8句選句 5月11日(日)~5月13日(火)
5・成績発表    5月14日(水)
6・その他     投句代行可、投句後の訂正、差し替えも可
       
投句内容は幹事が確認次第、非表示にします。
句会開催中であっても一般の書き込みは制限はしません。

投句後の訂正依頼のやりかた
(誤) 古池や海豚飛び込む水の音 バショウ
(正) 古池や蛙飛び込む水の音 バショウ

編集・削除(編集済: 2025年05月07日 16:53)

アイビーの俳句鑑賞 その4

アイビーの俳句鑑賞 その4
例によってアイビーの俳句鑑賞三原則に則っての駄文。お気に障る向きには平にご容赦。

歌ふやうに絵筆が動く紅葉山 (ヨシ)
上五、中七の「歌ふやうに絵筆が動く」がまことにユニークで秀逸だ。ちょっとやそっとで類句や類想にはならない独創がある。それでいながら読み手が膝を打ってなるほどと同感する。俳句とは、つまるところ場面の状況が手に取るようにわかり、共感を得ることに他ならないと再認識した。

冬萌や孫より下がるスニーカー (ナチーサン)
衣類などを、年長者から年少者へ下げるのは私たちの年代の者には常識だが、この句は逆に孫から祖父に下げた。孫の成長が早くてスニーカーが窮屈になったのであろうか。おじいちゃんは小柄な部類なので履けそうだ。試しに履いてみたら頗る調子が良い。かくて孫のお古のスニーカーはおじいちゃんがもらい受けることとなった。早速このスニーカーで、冬萌の野や公園に出かけるとするか。微笑ましい一句。

咲き競う小春日和の齢草 (和談)
齢(よわい)草とは何だろうかと検索したら、どうも菊の別名のようだ。小春日和と菊で季重なりを避ける配慮があったものか。あるいは、延齢草という植物もあるので、ここは作者自身の説明を聞きたいところだ。

店頭に辰の装い暦売 (和談)
先だっても本屋をのぞいたら、来年の暦、カレンダー、日記、システム手帳といったアイテムが、ところ狭しと平積みになっていた。今年もそんな季節になったのだなあ、と改めて感じたことであった。来年は辰年ということで、竜にちなんだ飾りつけや工夫を凝らした品ぞろえで、顧客の購買心を掻きたたせる。この商魂、何処も同じ年末風景だ。

大根焚参道埋める老いの声 (ヨヨ)
大根焚というから、浄土宗のお十夜のことであろうか。参拝者や講中の信徒に振舞う煮炊きも楽しみの一つだ。参道前の賑わいも雰囲気を盛り上げる。お十夜にしても浄土真宗の報恩講にしても、集まるのはどうしても老人が多くなる。冬の仏教行事は信心深い老人の心の拠りどころでもある。

日向ぼこだうやら医者の品定め (門柳)
中高年ともなると持病の一つや二つはあるものだ。顔見知りの老人仲間が焚火を囲んで四方山話に花が咲く。聞くとはなしに聞いていたら、どうやら医師の品定めが始まったようだ。どこそこの先生は不愛想だが腕は良いとか、大先生はよいが若先生が頼りないとか、医者談義は果てしなく続く。平和そのものの焚火風景だが、口コミの恐ろしさを再認識させられる。

少子化の世に薩摩藷の子沢山 (茶々)
かをりさんの句評にアイロニーという言葉が出てきたが、なるほどそういう把握の仕方もありそうだ。薩摩藷を掘った時に、地下茎で繋がった薩摩藷がビックリするほど沢山収穫できた、その驚きを素直に句にしたら「子沢山」という表現になった。前段に「少子化の世に」と振ったことで、思いがけず社会時評になった。

金鈴子空へと綺羅を広げをリ (無点) 
惜しくも無点句となったが捨てがたい句だ。金鈴子は栴檀、あるいは楝(おうち)の実のこと。つるつると美しい実を綺羅と表現したところに作者の工夫がある。なお、掲句は金鈴子という言い方をしているので問題ないが、栴檀、楝の場合は、花が夏の季語なので栴檀の実、楝の実としなければならない。南天は、ただ南天と言った場合は実をつけた南天で、夏の花は南天の花と言わなければならない。

アイビーの俳句鑑賞・完

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門柳さんの「日向ぼこ」の句を鑑賞したつもりで、何時の間にか「焚火」に変わってしまった。大変失礼をいたしました。まあ、日向ぼこでも焚火でも、雰囲気的には大差がないから勘弁して下さい。

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2023年月別互選トップ

2023年を振り返って各月のトップになった句を再掲載します。

最多入点句   ( )は作者名、投句時点の名
1月  生くるとは人送ること枇杷の花 (てつを)
2月  和紙透くる柔き光や春立ちぬ (ナチ―サン)
    所作美しき茶事の七則梅三分 (ウグイス)
3月  真ん中は妻の領分畑を打つ (玉虫)
4月  初蝶や動きの止まぬ牛の顎 (春雨)
5月  米寿など途中駅とて草を取る (てつを)
6月  蛍火の向うに父の大工小屋 (ヨシ) 
7月  裏切りも不倫もなくて竹夫人 (ABCヒロ)
    病棟を丸ごと射貫き大西日 (蜜豆)
8月  露草や係累絶えし兵の墓 (アイビー)
9月  言ひ難き事も言はねば秋扇 (糸瓜)
10月 善も悪もこの星のもの鳥兜 (高田井)
    ややこしき十四歳や新松子 (尾花)
    お喋りも長寿の術よ猫じゃらし (てつを)
11月 年毎に省略増える冬支度 (弥生)
12月 冬の日を集めし丘や鳥語降る (森野)

個人別総合最多入点者
1月  森野
2月  菫
3月  玉虫」
4月  春雨
5月  そらまめ 
6月  森野
7月  ABCヒロ、森野、
8月  アイビー
9月  アイビー
10月 尾花
11月 アイビー
12月 にゃんこ

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アイビーの俳句鑑賞 その3

アイビーの俳句鑑賞 その3
例によってアイビーの俳句鑑賞三原則に則っての駄文。お気に障る向きには平にご容赦。

海峡に潤む漁火冬銀河 (弥生)
何処の海峡かは分からないが、冬の澄み切った夜空の冬銀河と、それに呼応するかのように水平線の下に瞬く無数の漁火。陸地の黒い塊が両側から迫る中、銀河と漁火とが光のページェントとして私たちの目に映る。作者は漁火を「潤む」と把握したが、このあたりの詩的感性はまことに鋭い。読み手を幻想の世界に誘って、しばしの冬景色を満喫させる。

里の義姉に毛糸選びてベスト編む (ちとせ)
里の義姉というからには作者の兄嫁であろうか。年老いた両親の面倒を見て貰い、実家を継いだ兄を助けて献身する兄嫁。一方ならぬ義姉への感謝と作者の思いがひしひしと伝わる。義姉によく似合う毛糸のベストはもう完成したであろうか。

冬紅葉香嵐渓の朱き橋 (ちとせ)
紅葉の名所、奥三河の香嵐渓のシンボルとも言える待月橋を詠んだ句。見事に色づいた香嵐渓に朱色に塗った待月橋が映える。ただ、作者は季語を冬紅葉としたが私は紅葉で構わないと思う。南北に長い日本列島、紅葉の季節もまた長いのだから、秋の季語の紅葉でよいのではないか。冬紅葉には華麗なイメージのほかに一抹の哀歓を含んでしまう。おそらく作者の本意ではあるまい。

木の葉髪労多かりし母の肩 (ダイアナ)
「母の肩」と具体的に身体の部位を示したところに作者のダイアナさんの工夫が見て取れる。単純に木の葉髪と苦労多かった母と取り合わせたのでは、予定調和の弊を免れないが、それを救った。実際に木の葉髪が抜け落ちるのは肩の部分だろうから、母の木の葉髪を見つけた作者が、母の苦労を思い遣ることは自然だ。ぎりぎりまで言葉を吟味し、説得力のある句に仕立てた。

生くるとは忘るることよ木の葉髪 (てつを)
老境に達したてつをさんが到達した境地。忘れるということに二通り考えられる。ひとつは記憶からすっぽり抜け落ちた忘却、もう一つは忘れようという意思があっての忘却だ。いずれにせよ、畢竟、人生とは忘れることに他ならない。これは人生経験が言わせるアフォリズムで、噛みしめて味わい深い。季語の木の葉髪を随分離して使ったが、見事に感応し上五、中七と季語とが響きあっている。

喉が鳴る釜揚げ泳ぐうどんかな (ラガーシャツ)
季語は釜揚げうどんで冬。上五でまず「喉が鳴る」と切り出し、一体、何事が始まるのかと読み手を引きつけた。いわゆる〝ツカミ〟というやつである。次に「泳ぐ」とカウンターパンチを見舞った。これで読み手を、まんまと作者のペースに乗せてしまった。

好物や汁だくさんの大根焚 (ふうりん)
ふうりんさんは食べ物に関する句を多く出される。私はひそかにグルメ俳句と名付けて、今月はどんな趣向だろうかと楽しみにしている。今回はぐっと庶民的な煮大根で来た。汁(つゆ)だくさんの大根焚、中年以上の男性には母親の味だろう。長年連れ添った妻の味かも知れない。母の味、とりもなおさず妻の味である。

年満つや終のお骨の喉仏 (無点)
惜しくも無点句となったが、厳粛な気持ちになる句だ。人間の喉仏の骨は仏が座禅を組んだ形に似ていることから、特に丁重に扱われる。大事な人が亡くなって葬儀も終わり、遺体が焼かれて戻って来た際の最後の別れを告げる場面だろうか、胸を打つものがある。季語の「年満つ」はもっとよい季語がありそうな気がする。例えば、冬菊とか。

以下次号、不定期掲載

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アイビーさん、句を深く掘り下げての鑑賞ありがとうございました。
アイビーさんの鑑賞のおかげて句の世界がより美しく拡がった気がします。

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アイビーさん2句も鑑賞頂き有り難う御座います。
里の義姉に毛糸選びてベスト編む
 深読みに感激しました。八ヶ岳に住む義姉が何時も歓待してくれるので感謝の意でモヘヤの赤の余り毛糸に青、緑、茶を交えベスト編みました。今日渡せるので、喜んでくれるかしら。
選句下さった茶々さん、朱き橋の句でてつをさん、和談さん有り難う御座いました。

引用して返信編集・削除(編集済: 2023年12月20日 14:07)

あれれ?   

10年に一度級の大寒波がやってきたとかで、今朝は金魚の水槽に薄氷が張ってました。 室内の温度は7度。
散歩に出たところ、顔面  特に鼻先や耳たぶが特に冷えましたが、●●さんチの前を通りがかったところ、フロ
ントガラスの凍結を溶かすのに、ご主人がヤカンの熱湯をガラスへ流してました。
 え?  れれれ?  これ ありなの?  大丈夫なのかなあ?  どう思いますか?

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 大型特殊車両5台、①営業車2台、②業務用車2台、大型バイク2台、原付バイク3台を職場で持ってましたが、積雪でフロントガラスが凍結することがよくあって、上司からは「寒くても水道水で洗え!」と指導されてました。 スチームの上に置いた鉄製の容器には何時も温かい湯がありましたけど、凍えた手を温めるのに使うだけでした。 ①、②は常に外に駐車していたので、凍結するのは4台。 寒い朝などは洗車で「ヒーヒー」言ってましたよ。 

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私も勤め人だった頃、よくやってました。

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雪虫

束束子様、ちとせ様、ありがとう御座いました❢ 雪ばんば、知りませんでした。私は団体さんにびっくりしてその虫自体、見る余裕もありませんでした❢ お二人の俳句で綿虫から卒業出来ました❢ ありがとう御座いました❢ 

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雪虫

ちとせ様、雪虫の句、ありがとう御座いました❢ 知床より下り来てその日の夜を楽しみましょうと話が進み飲み物とおつまみを買いに斜里のコンビニに入ろうとした時、頭上に畳1畳では言い足りない程の団体さんが飛んでいました❢ 思わず、ガイドさんに綿虫ですか!?と尋ねましたらこちらでは雪虫とも言うんですよとの答えをいただきました❢ 初めての事でしたので興奮しました❢ その後オホーツクを染める夕日に感激しながらもスマホに残す事さえ忘れてしまいました❢ あの綿虫たちを見てから私の中では綿虫の句をと思いながら未だ出来ていません❢ どうにか一句、当たって砕けろ感じで出した句でした❢ ありがとう御座いました❢

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嘗て兼題で綿虫が出て困り果て夕方庭に出た所多分綿虫が1匹?ふわふわと、そこで生まれました。
 夕暮れは人恋しくて雪ばんば

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もう一句  知床の海原青く雪ばんば    

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 雪虫、綿虫はこのあたりでも時々見ることがありますよ。 沢山ではありませんが、空中に白い物がフワフワと漂っているような場合、風に流されずに留まっているようならこの虫です。 手の平に乗せてよく見ると動くので綿虫だとわかります。 小さくて、頭の部分に細くて黒い触覚があるのですが、脚部分は細くてよく見えません。翅はほぼ透明  「雪虫 画像」で検索すると拡大で見ることができますから試してみて下さい。
         フワフワと軒端の下の雪ばんば  「雪ばんば」は雪虫のことです。

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テレビドラマ『北の国から』で冬到来の頃雪虫が舞うと、見てみたいな〜とずっと思ってました。北海道に幾度も行きましたがその時期には中々。そんな思いから選句しました。実際に見られたとの事良かったですね。ドラマでは雪降る様に舞っていましたが。光とか暖かい場所に押し寄せたのかしら。良い出会いでしたね。羨ましい限りです。

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ナチ―サンさんへ

ナチ―サンさんへ
1先ず、みんなのネット俳句会のサイトを呼び出す
2上部やや右よりの☆印をクリック
3フォルダーのところのvの印をクリック
4お気に入りバーをクリック
験してみて下さい

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アイビーさんへ
 パソコンの故障でピンチに、困っていたところを上記のアドバイスをいただき有り難うございました。
お陰様で「みんなのネット俳句会」を画面に表示することが出来ました。「お気に入り」の使い方を初めて知りました。
今後ともよろしくお願いいたします。

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アイビーの俳句鑑賞 その2

アイビーの俳句鑑賞 その2
例によってアイビーの俳句鑑賞三原則に則っての駄文。お気に障る向きには平にご容赦。

幸せや鼻まで浸る冬至の湯 (あい)
月日が経つ早さをしみじみ感じる昨今。今年も色々な出来事があったが、今日は12月、気がつけば冬至も間近だ。様々な事どもを振り返り、うたた感慨に耽る作者。わが家に関しては、家族が健康で大過なく過ごしえたこの一年。湯に浸かりながらしみじみ感謝する作者。上五の「幸せや」にすべてが言い尽くされている。

冬芽今静かに力溜めてをり (わかめ)
すっかり葉を落とした枯木。しかし、一陽来復の言葉通り自然の摂理は厳粛だ。来たるべき季節に備え、枝枝にしっかり冬芽が出ている。そのことを「静かに力溜めてをり」と捉えた作者の感性は鋭い。ただ一つ私の提案だが、上五の「今」をかな表記の「いま」にしてはどうだろうか。漢字が4つ続いて若干、読みづらさがあるので。冬芽いま静かに力溜めてをり

三日分買ふ食料や寒波来る (玉虫)
私もいただいた句。災害時やこの句のように寒波の襲来が予想されると、差し当たって困るのが食糧の確保だろう。昔のように各町内に八百屋があった時代と違って、最寄のスーパーでも数キロ離れている現代、特に高齢者には切実な問題だ。夫婦ともにいわゆる後期高齢者、子どもはそれぞれに独立、という家族形態が進行すればなおさらだ。せめて食料を三日分買うぐらいしか対策がない。

どちらかと云ふとパパ好き浮寝鳥 (束束子)
パパが好きかママが好きかと幼子に問えば、答えに窮するに違いない。概して、男の子はママが好き、女の子はパパが好きという人、いやそんなことはない、逆だ、いや設問自体がナンセンスと喧しい。ところで掲句の場合は浮寝鳥ときた。正直なところ、頭を抱えざるを得ない。質問したところで、我関知せずとばかり寝たふりを決め込むに違いないからだ。作者が「パパ好き」と言っているから、読み手も納得するしかない。少々強引でも、言い切ってしまえば説得力を持つのが俳句だ。

近松忌一か八かのプロポーズ (ABCヒロ)
近松門左衛門の忌日は旧暦11月22日、太陽暦に直せば丁度今ぐらいに時期になろうか。男女の情念を描いた。封建時代の事とて、道ならぬ恋を成就させようとすれば、手に手をとっての心中ということになる。それを太棹の調子に乗せての名文句のオンパレードで大衆の喝采を浴びた。翻って現代、男女の愛情表現も直截ならプロポーズも大胆だ。ダメ元で「一か八か」プロポーズしてみる。嫋々たる近松の世界とは大違いだ。現代風俗をカリカチュアして近松忌と対比させたところに味がある。

ブレーキ音ヘアピンカーブ冬紅葉 (無点)
惜しくも無点となったが、言わんとするところはよく分かる。欲を言えばカタカナ語が多すぎて見た目が煩わしいことか。季語に冬紅葉を持ってきたのは、冬の句会という意味合いもあるだろうが、私個人の考えは、目の前に紅葉があるのならば、秋の季語でも紅葉を使って構わないと思う。紅葉は華麗なイメージ、対して冬紅葉は一抹の淋しさと、ニュアンスの違いがあるので無理に冬紅葉とすることはない。

日もすがら菊のほか見るものなくて (無点) 
これも惜しくも無点となった句。俳句は、見たもの全部を描写する必要はないが、さりとて必要最低限度の情報は読み手に与えたいものだ。この句は恐らく菊花展かなにかの催しに出かけた時の情景かと思われる。それを菊花展を省略しては読み手は戸惑う。再考されたい。

以下次号、不定期掲載

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えっちゃんあらさん、私のとんだ解釈違いでえらい失礼なことを申し上げました。気になさらんで下さい。

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日もすがら菊のほかに見るものなくて。。を詠んで頂きありがとうございます。これは1日位家の庭の勝手に咲いてる野菊だけを見ている朝から夕方まで出かけることもなく。こんな1日も野菊でなんか俳句にならないかな🎵と。

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アイビーの俳句鑑賞 その1

アイビーの俳句鑑賞 その1
例によってアイビーの俳句鑑賞三原則に則っての駄文。お気に障る向きには平にご容赦。

セーターの毛糸ほどきて母との日 (えっちゃんあら)
失礼ながら回想風の句であるところから、お母さんは既に亡くなっておられるのかと想像する。毛糸を解いてほかの衣類に編み直すことは、少し前の時代にはごくありふれたことだった。母と過ごした濃密な日々のことどもが、毛糸を解くという作業を通じ思い起こされる。作者の、お母さんへの追慕の心が切ない。佳句。

冬の日を集めし丘や鳥語降る (森野) 
今月の巻頭句。「冬の日を集めし」という楚辞も素晴らしければ「鳥語降る」はさらに素晴らしい。鳥が盛んに囀っていると言うより「鳥語降る」とした方が俳句らしい表現だろう。これが仮に「冬の日の照りをる丘に鳥が鳴く」という句であれば、ただごと俳句の謗りを免れない。ただごと俳句のすぐ隣に傑作俳句があるんだなあと再認識した次第。

仲直りしたくてケーキ買う小春 (コビトカバ)
微笑ましい後味のよい句になった。普段は仲の良い夫婦でもたまには喧嘩もする。喧嘩の原因は些細な事で、そろそろ仲直りを、と思ってもきっかけが掴めない。そんな夫婦の機微を上手く捉えたと思う。小道具のケーキがよくきいている。季語の小春も妥当。

寒暁や遠き電車の音ぞ疾し (にゃんこ)
まだ暗さの残る冬の暁。静寂が朝を支配し、電車の音にも神韻を感ずるほどだ。そのあたりの雰囲気がよく出ている。かをりさんの評にもあったが、係り結びの法則に則れば「音ぞ疾し」は「音ぞ疾き」となる。中七に使うなら「音こそ疾けれ」となろうか。そうなると上五で「寒暁や」と切るのは疑問。強い切れが一句の中に二つ出来るからだ。「寒暁の遠き電車の音ぞ疾き」あたりかなあ。

電飾の街や師走の献血車 (にゃんこ)
私が特選に頂いた句。動詞や形容詞を使わないで、師走の町の雑踏、雰囲気を活写した。一般的に動詞や形容詞を多用するのは良くないとされるが、一句の中に動きや、人間の五感に訴えるものが欲しい時、どうしても用言に頼ることになる。言うは易く、行うに難しだ。その点、この句は見事にクリアした。

笹鳴や少女にも見ゆ阿修羅像 (尾花)
面白いところに目をつけたものだ。たしかに阿修羅像は少女に見える。見えるどころではなく、少女そのものと言ってもよい。また、季語に笹鳴を持ってきたところが非凡だ。ただ瑕瑾があるとすれば「見ゆ」だろう。連体形を使うべきところを終止形で代用した。代用自体は止むを得ない場合の特例で使うことはあるが、この句の場合は若干気になる。「笹鳴や少女に見ゆる阿修羅像」だったら、私は特選にいただいたところ。

雑炊の豊かな香り啜りつつ (無点) 
季語は雑炊。惜しくも無点となったが雰囲気のある句だと思う。無点になった理由は、少し表現が穏当すぎるというか、おとなしすぎたのかも知れない。特に中七の「豊かな香り」はそんな気がする。ありきたりで少し気が引けるが、例えば故郷への思いとか、家族への思いとかを絡めたら印象がガラッと変わりそうだ。「雑炊を妣偲びつつ啜りけり」とか。

以下次号、不定期掲載

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なるほど。ありがとうございます。
感覚的には、まだよくわからないのですが、詠み読みしていくうちにわかってくるのかな、と思います。

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寒暁や遠き電車の音の疾し
良いと思いますよ。ただ、私がつくるとしたら、
寒暁や遠き電車の音の疾く
と、軽く流す手もあるかなあ。切れ字の「や」「かな」「けり」は強く切れますからね。そこへいくと、体言止めなら万能です。

引用して返信編集・削除(未編集)

アイビーさん
鑑賞していただき、ありがとうございます。
お聞きしたかったのは、まさにこの点、文語と切れ、です。

>係り結びの法則に則れば「音ぞ疾し」は「音ぞ疾き」となる。中七に使うなら「音こそ疾けれ」となろうか。
「係り結びの法則」、一つ覚えました。

>強い切れが一句の中に二つ出来るからだ。
短い詩形の中に感嘆する部分が2カ所もあっては、読者が戸惑いますね。欲張り過ぎました。上五で一呼吸置きたいので、「寒暁や」の方を生かしたいと思います。

寒暁や遠き電車の音の疾し

いかがでしょうか。

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アイビーさん、阿修羅像の句の選句と鑑賞をありがとうございました。

興福寺の阿修羅像は、三つの顔と六本の腕を持つ異形な立像で、その正面の顔は眉を少し寄せ遠くに視線を送る眼差しが、少年のようにも少女のようにも見え純粋で美しい若者を思い浮かべます。各所にある阿修羅像の中でも、私は興福寺のそれに強く心を惹かれます。 中七の切れが気になっていたのですが、「少年のようにも少女のようにも・・・」の曖昧さを「少女に見ゆる・・・」とはっきりさせた方がいいですね。ありがとうございました。

引用して返信編集・削除(未編集)

アイビーさん鑑賞ありがとうございます!
心穏やかでない状態から、小春のように心がわーい!となる私の気持ちをそのまま句にしました。
選んで頂いた方々ありがとうございます(^ ^)

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残る6句選の鑑賞

アイビーさん、お纏めお疲れ様です。

★23 隠れんぼ見つけたし子の冬帽子 (えっちゃんあら)
親御さんになられてからの、または子供の頃の思い出か。独自の解釈、失礼をお許しください。
私は後者なら楽しいなあ。初めて知る恋心なんて。。。どちらも口元がほころぶ冬の一風景ですね。

★56 手のひらの上の暮らしや賀状書く (にゃんこ)
日常をいつくしむ、そんな作者の姿勢にに感動です。
素直に生きてみたい、素直な歌を詠みたいとおもいます。歳末の毎日残業の日々、心に響く得選句です。

★73 歌ふやうに絵筆が動く紅葉山 (ヨシ)
sing like talk と言う言葉がありますが、それを地にいくような、軽快な句ですね。
この句で心は、秋のやわらかな日差しと空気でいっぱいに満たされていきます。

★102 冬帝や寝癖頑固な親子です (コビトカバ)
冬帝の斡旋がよかったです。そのあとのユーモラスな口語が生きるのですね。
一家の主が額の皺で冬の蝿を捉えた、そんなエッセイを思い出しました。尾崎一雄 『 虫のいろいろ』
家族愛あふれる一句。

★107 くつさめの谺を返す山眠る (門柳)
「白髪三千丈」ええ、このくらい大きく詠んでもいいとおもいます。
冗談が通じないということが息苦しいと感じる世の中ですもの。

★114 少子化の世に薩摩藷の子沢山 (茶々)
アイロニーを昇華した、いい句ですねえ。少子化、世俗の言葉をさっと薩摩藷という花鳥風月に昇華されたのですね。
社会的な句はこうありたい、詩なんですというお手本です。

今月はバラエティに富んで、とても選句が楽しかったです。勝手な解釈等はお許しください。
自分の境涯、はたまた社会性の句、意外と多いですが、季語や物に託す、あえて喜怒哀楽を隠すと言うことを学びました。
ありがとうございました。

幹事のアイビーさんはじめ、皆様のよき年越しをお祈り申し上げます。

引用して返信編集・削除(編集済: 2023年12月13日 23:16)

かをりさん114の薩摩芋の子沢山を鑑賞していただきありがとうございました。私は無点句が多いのでホットしています。紅東か、紅はるかの苗を舟底状に植えましたら、適度の大きさの芋が4つぐらい弦についていました。今年の収穫は上出来で喜び一入でした。
 少子化の世、という部分は私の句の中核をなす部分ですが、国にチョットという感じがありました。そこを
かをりさんはアイロニという言葉を使って、ソフトに味わい深く句の良さを取り上げてくださいました。
 幹事のアイビーさんの見識も深く浸透して来ていて、よい句会になりそうですね。

引用して返信編集・削除(未編集)

かをりさん
鑑賞していただき、ありがとうございます。
丁寧な暮らしをしたいと思うものの、忙しさに紛れて流されていく日々です。
そんな日々に、川柳や俳句が潤いを与えてくれます。

引用して返信編集・削除(未編集)

皺で蝿を捕えるんですか!すごい面白いですね!
私の句を選んで頂いてありがとうございます!
冬帝という季語がとっても好きです。
冬の帝王だと勝手に思っています。帝王なのに寝癖!!って作句をしていて一人で楽しくなってました。

引用して返信編集・削除(未編集)
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