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タクト(叙述語)を会話で増やすには?

Q
 小学校5年生の息子のことです。「学校どうだった?」とたずねても、「息してた」と答えるくらいで、なかなか話してくれません。課題の分離を心がけてきましたが、タクト(=叙述語、反対語はマンド=要求語)がなかったとも思います。私はもともとタクトの少ない会話しかできない人間です。タクトを増すにはどうしたらいいか、勇気づけをお願いします。

A
 なぜタクトが少ないか?1つは本を読まないからでしょう。子どもに絵本・物語を読んであげたりしたお母さんは、そこで覚える。子どもがどんなお話を喜ぶか。このごろ、絵本・物語の代わりにCDがおとぎ話してくれる。あれをやると、母親のお話する能力が開発されない。小さい子がいなかったら、近所の子にでも自分1人でもいいから、声に出して朗読するお稽古をなさってはどうですか。面白いよ。高橋さと子さんは朗読上手です。私(野田)も声に出して本を読むの好きです。文学作品でも黙読しないで、声に出すと感じが違う。面白い話をできる力は練習によって身につくんです。ぜひ朗読して、それを人に聞かせてあげてください。(回答・野田俊作先生)

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病気治療で肉禁止の夫が隠れて食べる

Q0490
 夫はダイエットが病気治療のために必要なのですが、心臓手術のあと、魚しか食べないと言いつつ見てないところで肉を食べています(おいしそうやなあ)。「肉も食べるの?}と聞くと、「お前の作った肉は食べたくない。イヤなら食事も作らなくていい」と言いつつ、みんなが食事していると帰ってきて顔を出すので、作らないのは意地悪と思い、魚料理と別に作って出します。彼の言葉どおり作らないほうがよいでしょうか?

A0490
 もう一回冷静に話(はなし)したら?何はともあれ。感情的になって売り言葉に買い言葉で何かが起こっているときに、良いのしょうでか悪のでしょうかもないので、両方がクールダウンして話し合う地盤を先に作るほうが先決問題だと思いませんか?小泉さん(元総理大臣)が靖国神社へ行くのに中国や韓国が感情的になって反発しているのに、小泉さんがムキになって行っているようなもんで、今話し合いしようたって話し合いにならないじゃないですか。両方ともクールダウンして、現実的に話し合えるようになるまで待たないとしょうがないじゃない?今のところ今のままでいいけれど、いつか病気療養のために夫婦が共同で課題を解決することについてもう一回話し合うのがいいと思う、冷静にね。そのときに、奥さんはお肉作らないでお魚料理作って、それで旦那がときどきどこかでお肉の盗み食いをするというのも、すごいステキな生活だと思うんですよ。禁じられているものっておいしいから、ために食べるときっと彼は幸福でしょう。(回答・野田俊作先生)

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離婚すべきか仲良く暮らすかの基準は?

Q 
 離婚すべきか、努力して仲良く暮らすべきかの選択の基準は何で決めればいいでしょうか?(そんなんないと思う。)相手の欠点を見ず、自分次第だという話なら、私たちは誰とでも結婚でき仲良く暮らせるということではないでしょうか?

A
 ほんとはそうです。ほんとは誰とでも結婚できて仲良く暮らせるに近いと思う、実は。あのー、昔そうだったもの、まず。まわりのシステムが整いさえすれば、たいていの男とたいていの女は一緒に暮らせるのではないかと思う。だからそんなに難しくないんです。みんながわがままを言わなきゃね。ちゃんと学んで、この人と一緒に暮らすんだよって両方が決心してね。今までの暮らし方は、恋愛というような動物的な本能を愛だと思い込んで、欲を愛だと思い込んで、それに頼って結婚して、そのあと夫の収入と妻の家事労働をアテにして暮らしてきたけど、それは根本的に間違いだった。結婚というものについて、ちょうど育児について学び直したように、もう一回勉強し直す必要があると両方が認識して、きちっと学べばたいていの夫婦はうまくいくと思う。十組いたら八組・九組はうまくいくと思う。今までうまくいってなくてもね。だからそれはそう思います。離婚するかどうかというのはわかりません。僕らの関与することじゃないから。カウンセリングする側は、ある夫婦が離婚したほうがいいのかしないほうがいいのかを一切判断しません。だって、それはその人たちの人生の決断で、僕たちが何かの意見を言うべきことじゃないもの。だから「あんた別れなさい」も「別れずに添い遂げなさい」も言いません。それはそっち側が「別れます」とか「別れずに添い遂げます」と言えば、じゃあわれわれはそれに向けて何か作戦を立てましょうかということだと思うんです。カウンセリングする側に決められることと決められないこととがあると思う。人生の根本的な方針というのは、僕たちが決められないと思う。ある夫婦に「あなた方、努力したらいけますよ」と言っても、それでも「別れます」と言ったら、「ああそうですか」で、それはもうしょうがない。別れるというなら別れてもらう。離婚す「べき」もない、仲良く暮らす「べき」もない。離婚し「たい」と仲良く暮らし「たい」とがあるんです。私としては、仲良く暮らし「たい」と願い、仲良く暮らすことにエネルギーを投資しようと決心し、そのために理解し訓練するだけの努力を注いでくださるほうがありがたいんです。そうすればたいていの夫婦は何とか暮らせるんです、かなり。今思っているよりもずっと幸せに暮らせるだろうと思うんですが、それはそうであってもイヤですなら、話はない。(回答・野田俊作先生)

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野田先生の活動

Q
 アドラー心理学を学ぶ若い方、専門家の方を増やすよう、野田先生が力を入れていることの大切さを私も感じています。それに加え、アドラー心理学を学ばれる男の方も増えてほしいと思うのですが、野田先生はそのことについてどのような活動が必要だと思われているのでしょうか?

A
 あのー、僕は何も考えてないんです。私のやることにみんながどう反応するかをみんなが決めるので、みんながどう反応するかのために私が何かをしたくないんですよ。読者を意識して私のやり方を変えたくないので、私のやり方についてくる読者にだけ読んでほしいという、でかい態度で生きていきたいんです。それはずっとそうじゃなかったんですよ。あのー、もうすぐ60歳ですからね、もうおじいさんですから。おじいさんになれば、世の中に媚びるのをもうちょっとやめたい。今までも大して媚びていなかったけど、それでもそれなりに遠慮はしていたんです。こちらが持っているエネルギーを一番たくさん発揮できるようにして、それで話を聞きに来たい人は聞きに来てくれたらいいし、もうあの話はええわ、野田さん昔と違ってイヤなことばかり言うから、もうあんなんかわなん言うたら来なくてよろし。でかい態度で生きていってもええのではないかと思うので、そういうセールス戦略・マーケティング戦略というのは、僕の側にはまったくないんです。私の使い道は何か?私は、おっちゃんやおばちゃん相手にいつまでも話してていいのかな?それはアカンやろ。たとえおっちゃんやおばちゃんしか来てなくても、あるいは人間来なくて、お猿と蝶々しか来てなくても、それでもやはり専門家向きの話をするのが私の仕事だろう。聴衆がどうかの問題と違うぜ。私が何するかが問題だぜと、こう思っているわけ。だからマーケティング的に発想してないので、わかりません。(回答・野田俊作先生)

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夫の家の冠婚葬祭に参加したくない、夫とは仲良くしたい私

Q 
 夫の家の冠婚葬祭にまったく参加したくない私は、夫のことを好きではないんでしょうか?夫にかかわる夫の姉、夫の母、夫の父とは仲良くしたいとは思いませんが、夫とだけ仲良くしたいという暮らしは歪んでいませんか?

A
 歪んでいます。わがままだと知ってわがまましてもいいよ。「当然の権利だ」とか「これが自然だとか当たり前だ」とか思わないで、私はわがまましてて申し訳ないと思うなら、わがままして暮らしてもらうのはかまわないです。人間はこの世のすべきことdutyを全部果たして暮らせるわけじゃないもん。人間はしなければならないことをみんなできるほど立派じゃないんです。しなきゃいけないとわかっていることもさぼったり、してはいけないことをついしたりするのが人間ですけど、そこに恥の心と申しますか、申し訳なさと申しますかがなかったらほんとの悪人ですからね。「盗人にも三分の理」と言いまして、「私は冠婚葬祭に一切出ないし、夫の父親ともつきあわない、それは当然よ!」と言ったら、ただの悪人よ。極悪非道。「ごめんね、ごめんね、許してね」と言ったらいくらか許してあげもいいと思う。だから、「出なさい」って言いません。でもそれはちゃんとした結婚生活をしていなくて、結婚生活の中の自分の欲しいものだけもらおうとしているし、少しやり方がずるいんだよと知っていれば、ずるいことをやっていてもOKだと思う。道徳ってそういうことじゃないですか。「これはいけないことですね」と知りながらやるならしょうがない。(回答・野田俊作先生)

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