何十年も電子機器を企画設計してきたのですが、ユーザーの使い方を調査すると、企画した仕様のほんの一部しか使われてない場合がほとんどです。自分だったら、自分の企画した製品を自宅でDIYできるんじゃないだろうかと考えてみると、自分の使い勝手に合わせた、新しい企画と仕様でDIY出来ることに気づきました。自宅で自作できないコアパーツだけユニットにして、供給してもらえばあとは、3Dプリンタと電子工作で、自分流の製品が作れたほうがDIYとして楽しいのではないかと思います。今まで作ったのは、ロードバイクパワーメーター、ピトー管式風速計、3Dプリント6軸力覚センサ、丸棒型6軸力覚センサ、6軸キャリブレーションシステム、スキー運動計測システム、3Dプリント防水ケースなどですが、まだまだ、アイデア次第でいろいろDIYできるので、80歳まであと10年間でどこまで、手を伸ばせるかトライしていきます。
当初Arduinoとセンサをつなげてプログラムだけで遊んでいただけの電子工作でしたが、3DプリンタとFusion360を使って、3Dプリントで6軸力覚センサを作ったり、自転車用のピトー管作ったりしてきたおかげで、スキーの計測システムでは、防水ケースを開発して、基板とセンサ類を全て完全防水構造に収納できるようになりました。ここまで7年かかってますが、もし、3D設計できなかったら、メイカー活動とブログは続かなかったと思います。ソフト専門、電気専門、機械専門、文化系とか自分の活動範囲を決めてしまっては、DIYは楽しめませんので、現役の皆さんは、退職後楽しめるようになるために、自分の専門外のスキルをこつこつと身に着けていく活動をしておくと、現在の仕事にも良い影響があると思います。私の場合は、70歳でも頭が衰えないで済んでいるので、ボケにはならないと思います。
GPSを使っているデバイスは非常に多いのですが、GPSを製造している業界は苦境にあえいでます。
半導体メモリー業界みたいに、価格だけのデバイスになってしまっています。
原因考察1:GPS技術が陳腐化していて、デバイスに新規要素がないから価格のみになっている
原因考察2:メイン市場がスマホ、自動車用途に限られるので、低コスト、省電力、小型化できる技術でないと製品化できない。
原因考察3:GPSのスマホ、自動車以外の用途は、船舶、航空機、測量などヘビーDUTYな用途で数量がでない市場のため、参入メーカーが少ない、売り上げも小さいから開発投資できない。
現在のGPS技術の最先端は、RTKに代表される搬送波測位による分解能を向上させることによるcm級GPS技術ですた、これも、用途が限られてしまって、普及できずに、参入メーカーも少なく、売り上げも小さいため、普及、技術開発が進みません。我々RTKユーザーができることは、より多くの人に恩恵が及ぶ用途の開発だと思います。現在はスキー計測ですが、次は歩行計測をしようと思います。今までトライした歩行計測は、失敗だったので、デバイスを変えてトライしていきたいです。
ここ5年RTK技術を使ってスキーの運動計測をしているのですが、開発は順調に進んでいるのですが、
RTK業界と市場が縮小していて、メーカーが投資を減らして新製品開発をやめたりしてます。
それにともなって、ブログの記事閲覧もどんどん減っていて、新たにRTKデバイスを購入しようとする人が減っているのが、判ります。逆にIMU分野は、どんどんアクセス数が増えてます。ロボコンを代表とするロボット制御で欠かせないデバイスだからです。RTKも発展する用途を捕まえられないから、衰退していくのは自明です。私はスキー分野なので、元々マイナーですがこの技術を老人の健康問題で大きなフレイル分野で使えば、非常に有効で、世の中に貢献できる技術となると思います。
信州MAKERSは、大学、高専、企業様から毎日200-300ページビューで100数十人の来訪者様からアクセスをいただいてます。平均は1VISITで2ページVIEWですが、実際は、おひとりで5ページ以上購読される方がいて、平均値が2ページになります。分野別だと
1位;IMU BNO085の記事
2位;VisualStudioでシリアル受信プログラム、データグリッドビュー、データ処理速度改善
3位:ロードセル、ひずみゲージアンプ HX711で課題をもって検索されてきた人がADS122U04に関心
4位:マイコン間無線 ESP NOW UDP などの入門
5位:RTK関係
訪問者の業界仕分けをすると
①IMUは、一般的な電子工作 ロボット製作関係者が多そうです。企業からはほとんど来訪ありません。技術的にそれなりの知見がある方が多く、BNO085のデータ詳細にチェックされてます。
②VisualStudio関係は、圧倒的に企業からのアクセスが多いです。業務時間中にアクセスされるので、仕事でVisualStudio入門されている方が多くいるということだと思います。
③ひずみゲージアンプ関係は、大学高専が多いです。ロードセルとアンプが高価なので、自作で作りたいニーズが多いのだと思います。企業でも研究開発のコストダウン検討で参照されてます。
来訪者は、機械系の技術者が多い感じです。
④無線関連は、大学、企業が多いです。実験システムを組むにあたって無線をどうするかを検索して来訪されてます。マイコン初心者が多い感じです。
⑤RTKは、電子工作とは関係ない人が来訪されているので、マイコンシステムを参照される方がほとんどいません。自作をされてない感じで、RTKとかRTCM3という単語が判らなくて来訪されてます。
RTK関連は、WEBが少ないので、信州MAKERSの記事が検索上位にあるので、訳がわからなくても来訪されるみたいです。ですので、単発短時間のページアクセスばかりで内容を詳細に読む人は居ません。
上記①~④分野に比べると技術的にも人数的にもRTK分野は、マイナー分野であることがわかります。