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昭和初年のレコードより

以前、昭和13(1938)年頃の斎藤達雄のレコードの歌声をご紹介しましたが、この時、第二次世界大戦は始まっていませんでしたが、昭和12(1937)年7月の盧溝橋事件に始まる日中戦争が起きていました。それより以前の少年による録音を聴くと、童謡を中心としながらも、戦時色は強く感じられません。「戦前」とひとまとめにするのではなく、その曲が何年に録音された曲かを確認することも大切です。
日の丸の旗・鳩・おきあがりこぼし(村山忠義) (1927年)


かたつむり・人形(村山忠義)(1929年)  

子供行進曲 (小笠原 英夫) (1932年) 

旗は日の丸 (小笠原 英夫) (1932年) 

僕が大きくなったなら(佐々木行綱) (1936年)

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兄弟のデュエット

 テリー・ウェイとロリン・ウェイの兄弟は、デュエット曲も録音しています。
ロリン・ウェイ・テリー・ウェイ「猫の二重唱」  


ロリン・ウェイ(ボーイ・ソプラノ)テリー・ウェイ(テノール)「エーデルワイス」 

 このことから、テリー・ウェイは、現在はカウンターテノールとして活躍していますが、本来の声はテノールではないかと考えられます。

 ウインズバッハ少年合唱団の歌声は、そのホームページから視聴することができます。
ウィンツバッハ少年合唱団「目を覚ませ、声が私たちを呼んでいる |」(J・S・バッハ) 

ウィンツバッハ少年合唱団クリスマスキャロル  


みのる(実)の加入したフィンガー5の曲は、ほとんどありませんが、「恋のラッキーストライク」が映像として残っています。司会の体を張ったどつき漫才のレッツゴー三匹も懐かしいですね。
フィンガー5「恋のラッキーストライク」 https://www.youtube.com/watch?app=desktop&v=EjRPCzbwqeI

YouTubeとリンクしている先は、boysopranolover2が利用できなくなって2月近く経っても復活しないので、この際、それ以外も含め全体を再点検し、「この動画に関連付けられていた YouTube アカウントが停止されたため、この動画は再生できません。」というメッセージが出て利用できないところは消し、別のチャンネルで視聴できるものは、新たにつなぎ直しました。NEWマークは、同じ曲の演奏でも、ライブなど別の映像が出てくるところの印です。

前回の「赤い屋根の家」の特集は、好評でしたので、これからも、ボーイ・ソプラノを中心としながらも、一つの曲をいろんな歌い手が歌うという特集をしてもいいなと思っています。

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時代とともに変わるもの、変わらないもの

 少年合唱の録音は、これまで独唱を中心に書いてきたことの延長線上にあり、特に新しい発見はありませんでしたが、時代と共に変化していることを中心に記載しました。

 フィラデルフィア少年合唱団の演奏は、最近の演奏をYouTube映像などで聴くことができます。いかにもアメリカの少年合唱団らしい演奏とも言えます。半世紀前近くに来日した時の演奏と比べても、どこかつながっていると感じます。
フィラデルフィア少年合唱団 「世界への喜び」 (2010)   


フィラデルフィア少年合唱団と合唱団が「フェリス・ナヴィダ」を歌う(2019) 


 日本のソリストでも紹介した斎藤達雄の歌声を聴くことができます。なお、「日本のソリスト」にも加筆して、YouTubeにもリンクしていますが、情報が統制されていたとはいえ、当時の日本の人々が、このような内容の歌と、少年の歌声を求めていたという側面もあります。加賀美一郎の戦時中と戦後の歌声の違いを聴き比べると、特にそのような感じがします。
兵隊さんの汽車 (齊藤達雄 大久保遼子)

愛國行進曲(斎藤 達雄・大久保 澄子・矢島 英子・佐々木 陽子)1938年

日の丸ハイキング(斎藤達雄) 1938年

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「赤い屋根の家」聴き比べ

 「赤いやねの家」は、平成元(1989)年にNHK「おかあさんといっしょ」で放送された曲です。(作詞:織田ゆり子、作曲:上柴はじめ)
小学校の音楽の教科書(小学4あるいは5年生)に掲載され、合唱曲として歌われるほか、リコーダーの演奏曲としても広く用いられています。いろいろな少年の独唱・児童合唱、ソプラニスタの独唱などで聴き比べてみましょう。主人公が少年の歌なのに、意外と日本の少年合唱の歌声で聴く機会に出会っていません。

田中 希空(小1)


Sakamoto (小4) 

奄美市立緑が丘小学校

杉並児童合唱団

岡本知高

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レポートを書きながら

 フレーベル少年合唱団第61回定期演奏会では、組の数を3から4にしたことの成果のようなものが見えてきました。一方、フレーベル少年合唱団第61回定期演奏会のレポートを書きながらも、考えたことは、音楽的なことだけでなく、「少年合唱団」という組織をいかに、維持・発展させていくかということでした。ヨーロッパの聖歌隊は、混声合唱という形でそれを可能にしてきました。しかし、宗教的な背景もなく、ウィーン少年合唱団のような童声合唱団としてスタートした多くの日本の少年合唱団は、同じようにはいきません。今回は、コンサートレポートから発展して、そのようなことも書いてみました。

 さて、フレーベル少年合唱団の歌声をネットで聴くことは比較的容易ですが、歌っている姿を見ることは少ないです。フレーベル館のホームページには、「団歌」を歌う姿が、メンバーを更新しながら常時公開されています。


 また、最近では、西田美術館の企画展「生誕120年 童謡詩人 金子みすゞ展」関連イベント フレーベル少年合唱団ミニコンサートを鑑賞することが可能です。
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 本日紹介したノルウェーのソルヴグッテン合唱団(Sølvguttene シルバー・ボーイズ)の演奏は、かなり多く、いろいろな時代の演奏を視聴できます。
ソルヴグッテン合唱団 1996 パート I - パニス・アンジェリクス/ピエ・イエズ 

シルバーボーイズはクリスマスを歌います  


「第1回全日本こどもの歌コンクール全国大会」の公式映像が公開されました。昭和の終わりごろから開催されている「童謡こどもの歌コンクール」とはまた理念が違うようで、童謡・唱歌だけでなく、いわゆる流行歌やミュージカルのナンバーなども歌われています。また、コンクール出場の年齢区分も違い、幼児から中学生までが参加対象のようです。

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情報提供

 今年の5~6月に来日公演したウィーン少年合唱団の演奏が、NHK BSプレミアム クラシック倶楽部で放送される予定です。夜明け頃の放送ですので、録画予約されることをお勧めします。6月15日の録画のようですので、Aプログラムです。
NHK BSプレミアム クラシック倶楽部 9/29(金)5:00~5:55 ウィーン少年合唱団

奏やんが、8月16日、神戸市北区コアキタマチショッピングセンターにて、U-15のど自慢大会に参加し、茉奈佳奈バージョン『いのちの歌』を歌ってグランプリを獲得しました。


 約1年前の同曲の演奏と比べれば、ピアノ伴奏と、おそらくカラオケ伴奏という違いはありますが、歌声と共に緩急のつけ方や山場の作り方などその歌唱の成長がわかります。

 8月29日には、名古屋でスコラカントラム少年合唱団のソリストたちとの共演があります。どのような歌を歌うのかは、当日のお楽しみですね。

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「時代感覚」と「不易と流行」

8月23日に行われたフレーベル少年合唱団第61回定期演奏会に行ってきました。コンサートレポートは、9月2日にアップする予定で、下書きを書き始めています。

「日本の少年合唱」の中の、3 少年合唱をめぐる社会的背景の中の1節「失われた20年」の中では、かつてこのホームページを開館した頃には、「失われた10年」だったのが、「失われた20年」になり、今回「失われた30年」になりました。それだけ、失われたものが大きく長期化しているということです。同時に、子どものファッション等、新しくわかってきたことを加筆しております。   

パリ木の十字架少年合唱団が歌う“Stand by me”を鑑賞すると、振り付けを大胆に取り込んでいることに気が付きます。かつてはパリ木の十字架少年合唱団の演奏にこういうことはありませんでした。これは、時代の流れで、「観る音楽」が好まれるようになってきたことの影響でしょう。時代感覚を採り入れないと、衰退していくというのは、あらゆる分野について言えることでしょう。変えてよいものと変えてはいけないもの(不易と流行)を見極めることは大切です。



 ところで、日本では、「君達は太陽さ」という題名で紹介されたエンリコ・マシアスの歌の原題は、「あらゆる国の子どもたち」で、フランスでは、パリ木の十字架少年合唱団やポピーズによっても歌われています。
「あらゆる国の子どもたち」 エンリコ・マシアス(1962年) 

「あらゆる国の子どもたち」 パリ木の十字架少年合唱団(1965年)  

「君達は太陽さ」 大野かおり・ビッグマンモス(1980年頃) 

「あらゆる国の子どもたち」エンリコ・マシアスとポピーズ (2003) 

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ルートヴィヒ・ミッテルハンマーの少年時代の歌声

 本日の更新は、INDEXページのとおりですが、ルートヴィヒ・ミッテルハンマーの少年時代の歌声は、むしろ、来日公演のときに録画・録音されたものが多いです。「天涯」の初演にもかかわっており、この録音は、CD化されています。。

 ウォルター・ローレンスの歌声は、YouTubeチャンネルのboysopranolover2で知りましたが、現在チャンネルが閉鎖されているので、別の動画をリンクしています。ところで、boysopranolover2は、復活するのでしょうか?

 ソプラノ♪7ボーイズのソリストは、今中学1年生のメンバーを採り上げています。
平賀晴・照兄弟の歌声は、『ぼくたちの夏やすみ vol.2』のYouTube映像が公開されたら、楽しむことができそうです。
宮澤伶輔がすごく日焼けしていたのは、サッカーの練習のためのようです。
小暮航ノ介のダンスは、インスタグラムで鑑賞することができます。
https://www.instagram.com/p/CmjDAh3jtgd/ 

 童謡こどもの歌コンクールの公式YouTubeチャンネルでは、昨年度より、前年度の第二次予選通過者の歌声をアップするようになりましたが、名前のあいうえお順に公開しているようです。ここでは、子ども部門(中学生まで)の変声前の歌声をリンクして紹介します。しかし、特に最近は、大人部門に、カウンターテナーの人が出てくるようになって、「失われたボーイソプラノを取り戻す!」というお気持ちなのかなあと思うこともあります。   
重永 大武 大きな古時計


末松 晃一 うたえバンバン

杉保 知隼 にじ

鈴木 結斗 ドロップスのうた  

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ソプラノ♪7ボーイズ3rd はっぴょう会を鑑賞して

 ソプラノ♪7ボーイズ3rd はっぴょう会を鑑賞して先ず感じたことは、日本の少年でなければ表現できない歌とはどんなものだろうということでした。日本の合唱界は、昭和の終わりごろから、大人も子どもの合唱団とも厳しく、特に少年合唱団は、現在、地方へ行くほど厳しい状況にありますが、それは指導者が、少年の歌声や活力を活かすことよりも、自分たちが歌わせたい歌を歌わせていることも、その一因ではないのかと感じることもあります。
 童謡・唱歌が学校の門を超え、世代を超えて歌い続けるために何をすべきかということをソプラノ♪7ボーイズの指導者陣は感知して、このような選曲と振り付けをしているのではないかと感じました。これまでで、ソプラノ♪7ボーイズの編曲(アレンジ)に疑問を感じたのは、「小さな木の実」だけです。このコンサートに少年合唱団(児童合唱を含む)の指導者が来られていたかどうかは、私にはわかりませんが、「○○少年少女合唱連盟○○大会」のようなある意味同質な団体が集う大会に参加して、演奏を交流したり、愛唱歌の歌唱でさえ楽譜を見て歌うような指導をするだけでなく、このような異質なもの(観る要素の強い音楽)から学ぶということは、とても大切だと感じました。特に、コロナ禍の影響もあり、入団生も減少して今ピンチと思っておられる団体はぜひ、このようなところから学んでほしいと思っています。

 この日歌われた中から、平賀晴の 小さな星の歌 (ギター Ver.) と、4年前の1期生が演じた「汽車ポッポ~動物メドレー」と、中館翔一の「ふじの山」独唱が聴ける「ふじの山〜かわいい魚屋さん」をお聴きください。 
平賀晴 小さな星の歌 (Cover) (ギター Ver.)


ソプラノ♪7ボーイズ(19.11.2①)「汽車ポッポ〜自己紹介〜動物メドレー」 

ソプラノ♪7ボーイズ(19.11.2③)「ふじの山〜かわいい魚屋さん」 


 これから、新規レッスン生から昇格してソロを与えられたら、「日本のソリスト」に新登場になると思いますが、本日は、中館翔一とOBの竹内彰良、吉浦陽、深澤幸也の4人を加筆します。また、比嘉一稀と阿部カノンも加筆します。

 ストックホルム ゴスコールの歌声を生で聴いた人は、日本には少ないでしょうが、ヨーロッパの少年合唱団の主流は、少年だけの合唱ではなく、混声合唱です。その辺りも含めてお聴きください。
ストックホルム ゴスコール ボヘミアン・ラプソディのメド  

ストックホルム ゴスコール 私たちは花です (G. リーデル)  

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中学生の比嘉一稀と阿部カノンが新境地に

 比嘉一稀は、変声後は、カウンターテナー志向ではないかと思っています。変声期が早く訪れたため、苦悩もあったと推察されますが、今、新境地に立って歌っているものと推察します。同じ歌唱をカメラマンの位置・角度を変えた撮影した映像を比較するのも楽しいです。
「When You Wish Upon A Star ~星に願いを~」比嘉一稀  


「When You Wish upon a Star - 星に願いを」 比嘉一稀

「見上げてごらん夜の星を」 比嘉一稀  

「Jupiter」 比嘉一稀  


 阿部カノンは、変声後も、頻度は減ってもYouTubeチャンネルにその時点での歌唱をアップしてきました。変声後約1年半後経って、シューベルトの「魔王/Erlkönig」に挑戦しています。しかも、演劇的な要素を加えた映像として。私も中学生の頃、鑑賞曲として聴いたこの曲を一人の歌手が4人の声を使い分けて歌うことに関心を持ちましたが、それは、声帯模写のレベルの発想でししかなかったかもしれません。阿部カノンは、もっと違った演劇的な角度からもこの歌に取り組んでいます。
シューベルト「魔王/Erlkönig」【阿部カノン/Canon Abe/Produce:Kohei"s.i.s"Noda/Performance:Masumi】


ボーイ・ソプラノが美しかった少年を変声後も見守ることは大切なことで、声が変われば、「ハイ・それまでよ。」という姿勢はとりたくありません。本ホームページの「ボーイ・ソプラノと変声期」では、そのような問題も積極的に採り上げています。

 ソプラノ♪7ボーイズ第3回はっぴょう会の正式名称は、ソプラノ♪7ボーイズ3rdはっぴょう会です。今、推敲の段階ですが、「観る音楽」という要素は、今後、日本の少年合唱団が学んでほしい要素だと思います。

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