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編集・削除(編集済: 2024年09月10日 18:37)

評を頂きありがとうございます。

三浦様。
忙しい中、丁寧な評を頂きありがとうございます。ただ今、スランプ真っ最中という感じで、詩が浮かばなくなっており、それでも何か書きたい、書かなきゃ。と作った詩なので、それを見透かされたような気持ちになり、赤面してしまいました。優しく感想のみにとどめていただけたことを感謝します。もっと頑張りたいとおもいます。

編集・削除(未編集)

濡れたサドル  cofumi

君がお気に入りの傘は
私の腕の中で
二時間待ち続けている

夕立は隣町を通り過ぎて
東の山で休憩中
見えない時間は
墨汁で一杯の海

信じることしか
できないから

君がお気に入りの傘は
君の姿を確認できるまで
待ち続けるだろう

君が 違う貝殻を 見つけて
雨宿り していても

編集・削除(未編集)

感想と評 9/9~9/12 ご投稿分  三浦志郎  9/16

1 おおたにあかりさん 「れん、れん、れん」 9/9

僕はSNSを使わないので、、もしかしたら、この詩の気分が今一つ掴めないのかもしれません。
まあ、早い話が、詩集タイトルのことですよね? どうして、この言葉が出て来たのか?まあ、あまり深くこだわらず、フィーリング一発で出て来たような気がしてます。確かに「らん×3」や「りん×3」よりは、ありきたりではなく、ちょっと“ひねり”はありそうです。「連」もイメージにあったと思われます。苦吟ではなく、楽しく詩が書かれたようです。そんな軽快感、爽快感は感じました。これらはおおたにさんが常に詩に吹き込むところのものです。けれど、作品の真意がどの辺にあるか半信半疑だったので、今回は評価はパスさせてください。


2 北目気球さん 「立ち止まりのわがままに」 9/10

申し訳ないですが、解釈はわかりませんでした。最後のセリフに代表されるこの詩の発話主体は
(どうやら、星か?)あるいは(人間が星か自身のことを思いやる隠喩のことか?)そんな推測だけが残っています。後半を読んで行くと、人間の心情に近づいているような……。
タイトルからすると自身のことのようです。そこはかとなく憂鬱や憂いが感じられることはわかりますが、ヒントのような匂わせ方は欲しいと思います。中盤あたりに主格的人称を持ってくるだけでも大分違うと思います。評価のほうは、すみませんが、もう一回待ってください。


3 喜太郎さん 「消しゴム」 9/10  初めてのかたなので、今回は感想のみとなります。

よろしくお願い致します。消しゴムの独り言。フレンドリーで、ちょっぴり切ない流れを含んでいます。
出だしは少し文句言ってるけど、両者には基本的に良い繋がりがあるような気分の中での「ちょっとしたこと」のようです。詩の主旨としては基本的合意が感じられるのがいいですね。
「それにしても よくこんな~」以降がとてもいいのです。ホロッとさせられます。ホントにこの部分がいい!自分は消えてなくなるけど、最後まで相手への愛情と激励を忘れない。道具とは酷使されてもいい。愛用されてこその本望と言うべきでしょう。特に技巧的ではありませんが、素直にまっすぐに書け好感です。この心情、伝わる部分は大きいです。連分け無しもいい判断だったかもしれない。少し児童詩的に読んでもよさそうです。ぜひ、また書いてみてください。


4 荻座利守さん 「明月」 9/10

今年の仲秋の名月は9/10でした。そうすると、この詩は殆どその場で書かれたことになります。
その”同時通訳的“”ライブ感覚的“筆致には畏れ入りました。「明月=名月」と把握して差し支えないでしょう。「美しい」と思うのは誰しもでしょうが、荻座さんは、それプラス、「孤独、孤高、寂寥」といった感覚で、これを把握し詩化しています。それが今回のテーマでしょう。そして、それは読んでいくうちに、何処にも無理が無いことがわかるのです。自身の孤独感、ひとつ、ポツンと浮いている月の寂寥感。これらが何処かで繋がっている。やや古風な表現ながら「肝胆相照らす」といった形容までできそうです。古風と言えば「明月よ」の呼びかけは良くも悪くも少しオールドファッションドかな?まあ、日本人が月を想う場合、そういう傾向は殆ど織り込み済みでしょうけど。それだけに、今回やや平凡か? ただし冒頭既述の事情―当意即妙により佳作を。


5 cofumiさん 「アフリカの仔象」 9/10

この詩の味読や解釈上の焦点は次のようになると思います。
「主人公は誰で、何処にいるか?」なんです。その関連で言うと初句「夢を見た」です。この詩の全体像として、かなりリアルなものを感じるのですが、それでは、この夢の範囲は何処までか?それによって対し方が違ってきます。それはしばし措きます。冒頭の疑問に戻って考えます。
主人公は2連以降があるので、現地の原住民などではなく、たとえば、アフリカを旅する文明人などが適切のように思えます。この詩の謎及び不可解は何の予兆もなく「バスタブ」が出て来る事です。ほぼ全篇無事に読んで来られるんですが、ここでガツンとやられるわけです。それは冒頭「何処にいるか?」にも濃厚に関わってきます。この「バスタブ」は初句「頭から水をかぶった」に関係あるのか? この詩の全てがバスタブでの幻想だったのか?詩行自体は細かく深く書かれて、力量を感じさせるものです。「生きるために生きている/死ぬために生きているんじゃない」などは非常に名句なのです。詩に至る構成上の手続きが少し違うように思えるんですが……。佳作一歩半前で。


6 エイジさん 「黄昏」 9/10

日常を淡々と(やや気だるく?)語る。実感だったのでしょうね。大きな詩ではないですが、慣れて安定した書きぶりが受け取れます。それほど深堀しない叙景の適度さとふっと出る呟き・心情の対比が面白く、全体を作り上げています。意気の上がらない内容なんですが、読んでいると何故かホッとするこの詩の不思議。「お金使っちゃったな」は気分的なテンションを示して、詩の中で効果をあげています。この詩のキャラクターの一端を表していると思う。趣味的な件で強いて言えば「僕の人生って~」は少し大きいので、日常ラインのフレーズと入れ替えて、周囲と揃えてもいいかも、です。佳作を。


7 晶子さん 「銀杏」 9/11

この詩は中間部を味わえるかどうかにかかっている気がします。出だしから「虫達が蠢いていた」
まではわかります。「大地の温もり~」あたりからあやしくなってきて、「~許して欲しい」まで(中間部)が、僕は作詩意図、解釈、雰囲気の掴み方、がわかりませんでした。何か出典のようなものがあって、それを隠喩したのかもしれない。僕の読み不足が多くを占めるのでしょうが、ここは詩の雰囲気統一から言って、再度検証されてもいいかもしれない。「夜明けが近づいている」以降、最後までは当初のトーンに戻っていて、いいと思います。最後は滅ぶにあたってのその望み方でしょう。すいません、中間部が今一歩、この抒情に乗り切れなかったので、一歩前で。


8 秋冬さん 「捨てられないゴミ」 9/11

この詩は……弱ったなあ……、ある意味、最も難しい評になりそうです。ネット上とはいえ、お付き合いがあるわけだし、「はい、そうです」とは書けないし、「そうですか、大変ですね。お察し致します」でも、所詮は他人事のように響くし、最善の評的策は、この詩はフィクションで、比喩的、デフォルメが利いているのだ、と解することだと思われます。 そのようにすれば、終連はオチ的な雰囲気が味わえそうです。
「佳作」などとしても全肯定のようになってしまうし。困ったなあ、評価は今回、お休みとさせてください。


9 紫陽花さん 「前に進め私」 9/12

(この詩の勢力・精強に佳作を以って報いん!)―こういう詩は珍しいです。「自らを慰める」といった慣用句がありますが、こちらは「自らを鼓舞する」―(鼓、舞う。僕、この言葉好きなんです)。
そんな詩。まずは定規と線の比喩がとてもいい。利いています。僕はこの評の中で「積極的生産性」と定義付けます。そして一連の「流してしまえ」を「積極的廃棄性」と把握します。この両作用によって、タイトルスローガンの達成を見ます。この詩、他者に向けたら大変なことになるんだけど、自分への事。それが爽快!前向きにエッジが利いてます。この詩 “攻めてますなあ~”

アフターアワーズ。
こういう勢いのある詩は、もっとセンテンスを短くしたほうが切れ味出ます。興が乗ったので、やってみます。(ええい、全文表記じゃあ~)。

私よ
定規を取れ 線を引け
この退屈な曇り空に
地面に向かって
無数の線を引け
雨になれ
とうとうと流れる雨になれ
思い込みや馴れ合い
そんなつまらないもの全部
流してしまえ
この単調な毎日に
漫然と息をしている私ごと全部
洗い流してしまえ

もう一度
私よ
定規を取れ 線を引け
この真っ白な私の未来に
今度は強く
ただただ真っ直ぐな1本の
光の線を描け

(策としては、命令形、強調部分はなるべく独立行としました)


10 ふわり座さん 「大本命」 9/12

はい、実におもしろいです。人称を「彼女」と「あの(この)子」に意図的に書き分けてくれたおかげで、ストーリー、スッキリ!「僕」の揺れる心のどぎまぎ感もいいし、対して「あの子」のあっけら感も特筆もの。 特筆します。

「このタイミングでまた君か」
「渡さないの?それじゃ私がもらってあげるよ 一生大切にするね」
「フラれたんだね、よしよし」

それ以降の流れ、それを受けての最後のオチは見事。まさに“オチ”ですな。どこを読んでも、可愛く、おもしろく楽しいです。
(けど、これ、二股にはならないんじゃないかなあ) おそらく「この子」は「僕」に好意を持っている、と見ます。前回、確かスタートの二歩前だったけれど、大躍進のSWEETな佳作を。


11 もりた りのさん 「そんなわたしです」 9/12

詩とは小説と違い「隠す文学」だと勝手に思っています。「隠しながら“匂わせ”」、作者と読者の共同作業によりイメージを、インスピレーションを広げてゆく。それらに両者間で微妙にズレる事は日常茶飯時です。しかし、それだからおもしろい。両者により、さらに解釈のレンジが広がるからです。この詩はそのような詩だと思っています。端的に言えば、この詩の主人公の事です。人間か?それとも、けっして外には出されず鉢の中で一生を終える花なのか?多分もりたさんのイメージとは違うでしょう。弁解のように聞こえますが、それでいいと思います。両者にある広がりの事です。もっと本音を言うと、僕にとって「それは何であるか?」は二の次になります。意味や状態のリアルを大汗かいて追うよりも、この詩行の持つ言葉自体の美しさ、深み、抒情味、泣き笑いのようなニュアンス、そして終連。これらが伝わったことによって、この詩は充分に価値達成しています。
これ以降は注意的指摘になります。
上席佳作です。―漢字を使って書いていれば―。全文ひらがなの現状では、評価なし、となります。この落差を考えましょう。
上手いです。想像力があり、それを活かす書き方も知っている。しみじみとした抒情もある。それは僕が漢字使用の標準仕様に置き換えて別紙に書き、読んでいるから理解できたのです。子ども向けに書いた(?)傾向なしとしないんですが、―それで全ひらがな?―とも思ったのですが、この詩は子どもには理解できません。あくまで大人向けの詩です。ところで、全ひらがな使用はシンプルなものにこそ似合います。大人の詩で、このサイズで、この内容で、全ひらがなだと、解釈~味読に倍以上の時間を要するでしょう。(わかったような、わかんないような)で終わらされる恐れがあります。(めんどくさい)―飛ばされる可能性さえありそうです。TPOが違います。意味深長な詩だけに表意文字である漢字を援用しない事には、この事態はこの詩にとって不利に働くばかりです。盟友評者の雨音さんが、全ひらがな詩に慎重なのがわかるというものです。ぜひ、標準仕様版を持っていてください。


評のおわりに。

(関東では)今朝は寒かったくらいでした。少しづつ季節が動いてゆくようです。三連休ながら台風が心配。 では、また。

編集・削除(編集済: 2022年09月16日 16:47)

詩の評、お礼です。  じじいじじい

青島様

お世話様です。
詩の評、ありがとうございました。
ご指摘のとおり色々と書きすぎてます。テーマを絞って書いたほうが良かったですね。

これからも宜しくお願いします。

編集・削除(未編集)

Lisztsさん

訂正、了解です。

編集・削除(編集済: 2022年09月16日 10:49)

自身とは

時代に寄り添うように生きていても
どこか空しさという寂しい風が
そ知らぬ顔して身体中を吹き抜ける
自分は何者なのか
どこへ向かおうとしているのか
何を目標とするのか
どの路を選択するのか
どのように生きていくのか
自問自答しながら
掴みきれていない心情に
素直に向き合ってみる
小さな悩みでも
考え出したらきりがない
自分ががんじがらめになってしまうから
もっと自由に
あるがままの私を受け入れ
向かい風を迎え入れよう

編集・削除(未編集)

9月 6日(火)~ 9月 8日(木) ご投稿分、評と感想です。 (青島江里)

 ◎9月 6日(火)~ 9月 8日(木) ご投稿分、評と感想です。


☆夜蝉     小林大鬼さん

今年の夏は本当に暑かったですね。しかも未だに暑さは続いていますね。

このような炎暑とも酷暑ともいわれるような中でも、蝉は生まれて鳴き声を響かせていますね。
お住まいの地域では、日が暮れても蝉の鳴き声が響いていたのですね。

四連目の命を絶やさないために命を削っているととらえているところ。自然界の大きさや、生
きていくということについての大変さを感じさせてくれました。

五連目から七連目。

蝉よ
眠れない蝉よ

機械的な
耳障りな音で

これでは俺も眠れない


こちらは、メインになる連だと思います。昼だけではなく、日が暮れても鳴くことをやめよう
としない蝉。炎暑が続き、自らの命の短さをより強く感じているだろう蝉に向けての「これで
は俺も眠れない」という言葉。こちらは、単にうるさくて眠れないという意味ではなくて、蝉
に対する思いやりの言葉であるように思いました。

本能とはいえ、もっと自分のために鳴いてもいいではないか。そんなに生き急ぐように鳴くな
よ・・・・・・という悲哀を表現されているようにも思えました。


気になったところは、ひとつだけ。六連目の「機械的な/耳障りな音で」の「機械的な」の部分。
「~的」でひとくくりにしてしまうのは、ちょっともったいない気がしました。{~的」の閉
じられた部分を、思い切って作者さんの言葉で開放してあげることで、もっと広くこの作品の
味わいを広げることができるような気がします。

作品は、とても短い、限られた時間の中に生きる、小さな生き物に対する愛情を感じさせてくれ
る作品になっていると思いました。今回は佳作一歩手前で。




☆廃線跡    妻咲邦香さん


ずっと昔。鉄道の主流が電気で走るものではなかった頃、蒸気機関車は日本各地でみかける
ことができたのでしょうね。現在の町の風景の中に、自分だけの列車を走らせること。それ
は、空を見て、自由に雲に思いをはせるような気持ちにも似ているような気がしました。

二連目以降は、読み手の味わい方の道筋が分かれていくと思いました。ひとつは、「私」が
想像しているうちに、さらに深みにはまって、夢の中を夢の中ではないと信じこんでしまう
パターン。もう一つは、夢の中ではなく、この世の中では存在しない異次元の世界に迷い込
んでしまうパターン。どちらをとっても、「UFOを見た」というような感じで、現実の世界に
ありそうなお話になるので、違和感はないと思いました。

夢かそうでないのかという不思議な体験をされたあとに浮かび上がってくる気持ち。六連目
の「ある筈のない路線」・・・こちらの方から、タイトルの「廃線跡」の意味合いの輪郭が
みえてきました。路線を辿った想像の後を「廃線跡」とされているのでしたら、これ、すご
い発想力だなぁって思ってしまい、腕を組んで目をまるまるさせている自分に気づいてしま
いました。

そんなことを言っていますが、ここに辿り着くまでに、私は路頭に迷っていました。場合に
よっては、大きな落し穴になるうるかもしれません。というのも、一番初めに拝見させてい
ただいた時、タイトルの「廃線跡」から入ってしまったからです。実際の廃線跡を訪れてそ
の場所を思うという詩なのかという風に入ってしまったのです。次元軸?時間軸?というも
ののつじつまが合わないので、四苦八苦するという失態を犯してしまったのです(汗)もし
かしたら、私以外にもこのようなパターンは起こりうるかもしれません。タイトルを作中に
取り込み、他のタイトルにするのも一手ですが、もったいない気もするし・・・。一応レポ
ートだけして、あとは作品の保護者であります作者さんにゆだねます。それからもう一つ、
作品全体に「私」という言葉が多いのような気がするので、整理されてもいいかなと思いま
した。

全体的には、静けさに包まれる作品。その静けさのひとつひとつに微妙な違いがあるのです
が、その時々を、言葉を選びながら丁寧に表現されている点もこの作品の大きな魅力だと感
じました。今回は佳作半歩手前で。




☆かみひこうき じじいじじいさん


かみひこうきで遊ぶのは、楽しいですね!大人と子供が一緒に遊んでも、どちらも同じように
楽しめる遊びだと思います。

思ったことを飾ることなく、きれいそのままに書き綴られていると思いました。それはとても
大切なことのひとつであると思うのですが、今回の作品は、たくさんたくさん思ったことを書
き込みすぎてしまっているように思えました。魅力的だったことをたくさん書くのは、楽しい
ですが、余りたくさん書き込んでしまうと、ひとつひとつの魅力が薄れてしまって、もったい
ない気がするのです。

そこで、今回の作品について、私のおすすめは、「テーマをしぼる」ということです。
それが、どうすれば伝わるのか、無い知恵を絞りつつ考えてみました。

まずは、じじいじじいさんの今回の作品のしろいかみひこうきの設定を、とんぼという言葉に
置き変えて読んでみてください。

そのあとで、私の好きな童謡のひとつなのですが、ネットで「とんぼのめがね」歌詞にアクセ
スし、今度は、とんぼのめがねをしろいかみひこうきに変えて読んでみてください。たとえば、
「とんぼのめがねは みずいろめがね」→「しろいかみひこうきは みずいろかみひこうき」
のような感じで読んでみてください。

「とんぼのめがね」はとんぼの飛んでいる姿に魅かれる様子を表現されているのですが、「目
に映るもの」だけに焦点をあてて想像されていますよね。目に映る姿から、きれいな風景も見
えてきて、とっても魅力的だと思いませんか。じじいじじいさんの「しろいかみひこうき」を
重ねてみた時、短い詩の中にいろんな世界を感じませんでしたか。すごいですよね!焦点をし
ぼって書くと、同じ空を飛ぶという内容でも全然雰囲気が違ってきますよね。面白いですね。

情報提供をしている私ではありますが、こんな風に完ぺきに書くことはできません。でも、意
識することは可能だと思うのです。じじいじじいさんの今後の何かのご参考になればうれしい
です。今回は佳作二歩手前で。




☆竹藪     Osadaさん


夜明け前に鬱蒼と茂った竹藪の坂道を登っていくなんて、なんだか怖いなぁ~、と思いながら
拝見していたら、いつのまにか鉄橋の上?その時初めて、ああ、そうか。夢の中の世界なんだ
と肩をなでおろしました。夢から入って現実に帰るという設定にされたことで、夢の内容が、
説明っぽくならずにすんだと思います。夢から覚めた後の小さい頃の私からの小学生、大人
の私。こちらも整えられた時系列のおかげで、迷うことなく、どういう理由があって、この夢
のことが気になってしまうのか読むことができました。

この作品のテーマが面白かったです。「夢の続き」っていう言葉は、私のなかでは、歌や物語
の世界と結びつくことが多いワードだったので、実際に見た夢の続きを、現実の世界で思い、
それを追求しながら詩に書いてみるって、ありそうで、なかなかないように思えたからです。
印象の強い夢を見て、ずっと覚えているっていうテーマは、たくさんあると思いますが。

さやさやの部分は、音だけでなく、視覚的なものも、文字で表現してくれようとしたのですね。
最終連は、このままでも特に大丈夫だと思いますが、個人的にはもう少しおさまりやすくする
ことができるように思えました。私ならこんな感じにするかな。微妙なところですが。

道路の造成工事で
随分小ざっぱりした姿になった
竹藪は今も郷里の島で揺れている

二連目の風に揺れている姿と時間の流れをつなぎたくて、「揺れる」を使ってみました。

幼少期の一つの記憶から大人になった時間まで、とても大きな時間の流れを扱っているのに、
説明的な表現に頼らず、うまく時間の流れと、その時々の出来事をまとめ、表現されていると
思いました。ありそうでないテーマで、読み手を話の世界に引き込み、読ませてくれる作品だと
思いました。佳作を。




☆夢列車    暗沢さん

なんて言っていいのか。独特な空気感。それも、他の人がなかなか真似のできないような空気感。

「八十(やそ)でもみすゞでも」という表現を用いることによってできた、現在地。この現在地から
どこか知らない遠くへ吸い込まれていうような感覚に陥り。

眠りという言葉を使わずに表した「切符が有るのは 瞼の裏です/ああ そう目をきつく瞑らずに」
は、目を閉じて眠ってしまうというよりかは、目を閉じて見えてくるものがあることを感じさせて
くれました。言葉でというより、感覚で伝えてくれているようにも思えました。


「あとは もう容易です」 場面転換で使われたこの表現。とってつけた感もなく、強引さも感じ
させず、空気をかえることなく、とても自然です。天の川を描いた連は、夜空の様子だけではなく、
通過する速さも感じさせてくれました。


非常に幻想的な世界。リアルから夢への誘導や境目も、「いつのまにか」という流れになっている
と感じました。最終連に書かれた「荷列車や 貫通扉へ押し込まれても 苦情は受け付けかねます
よ」は、意外な展開。くすっと笑ってしまいました。


いつの間にか夢の中に吸い込まれていくような流れと、誰かにゆっくりと語りかける口調で、まと
められた静けさも魅力的です。秀作を。




++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++


もう九月だというのに、まだまだ夏の暑さが残りますね。このような中でも、詩作に集中し、意欲
的に投稿されているみなさま。読み手に一旦、味わい方をゆだね、本人と違う読み方をしても、こ
ういう読みをする人もあるんだと、受け取り方を広げるその向上心の深さと豊かさには、脱帽いた
します。

毎回、みじかな方に手紙を書くような気持ちで感想をお届けしたいと思っています。わたしがお伝
えしたことは、どうぞお気軽に、ご自身が参考にしたいと思ったことだけ参考にしてください。投
稿者さんの充実した詩生活の何かの足しになればさいわいです。よろしくお願いいたします。

みなさま、今日も一日おつかれさまでした。

編集・削除(未編集)

齋藤純二様  Liszt

齋藤純二様

いつも私の詩を丁寧にお読み頂き、誠にありがとうございます。
9月14日に投稿させて頂いた「剪定」(No.655)という詩につきまして
先ほど編集機能を利用して訂正しましたので、お知らせ致します。
どうかよろしくご指導のほどお願い申し上げます。Liszt

編集・削除(未編集)

雨音様、批評のお礼です  U.

ご批評ありがとうございます。
書き足りないような気がして、つい盛り込み過ぎてしまようです。
ご指導内容に気を付け推敲していきます。

編集・削除(未編集)

ブルームーン  hikiko

2度目の満月の静かな時

夜空を照らし薄紫に浮かぶ魅惑の月

花の香り漂わせ幻想の世界へ連れてゆく

誰が名付けたか誰に生み出されたか
知る者は居ない孤高の月

26%の魔術にかけられ
深い深い夢の中へ

気付けば朝日に起こされ
姿はもう見えない

その奇跡的な出逢いは
あなたが完全なる愛を願う夜まで...

編集・削除(編集済: 2022年09月15日 08:19)
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