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色なき風が吹く季節になると
誰も来なくなる。
枯れた葉が揺れて
一枚一枚落ちる音さえ聞こえる。
静まり返った湖は
忘れられた人と同じくらい寂しい。
台風で私は流されないように
縛り付けられている。
水面に映る景色は
どうしたって美しくて、
オールでかき混ぜてしまいたいくらい
嫉妬してしまう。
そのうち雪が積もって
私の化粧も剥がれ落ちる。
古くなれば目をかけてはもらえない。
悲しみばかりが積もる。
いつかの若い二人が乗ってきたら、
一番素敵な場所へ誘ってあげる。
それができたら、解体されるのもいい。
7/13 「日常」への品評をありがとうございます。
思いつくままにぱっと書いて出してみました。
情景描写が少し伝わりづらいようで、工夫できるようになれたらいいなと思います。
明るい情景を描くことができたらとも。
ありがとうございました。
また逃げたよと笑ってみせた
麦わら帽子に口笛のシャワー
言葉も無しに杯を満たして
無理矢理に握手を迫る
いい子だったよと口にしかけて
それ以上は記憶になくて
それじゃ当たり前だと
偉そうに先輩ぶられても
半分過ぎた夏の、もうあと半分
誰にも会いたくないのに
扉は開けたまま
砂の上、ストローの影が揺れて
蜃気楼が唇寄せる
選んだ砂浜が間違いではなかったと
眩しい夢など見なくて済むなら
心なしかこけた頬、鏡に映して
早くも癖になりそうな
蜜に隠した毒の苦みが
打ち寄せて
また帰っていく
海を選んだ灼けた肌
龍宮城を素通りして
おかげで二日酔い、酷いお目覚めさ
空のベッドに光が差して
優しさ欠片も無い朝に
いい子だったねと今更
次は誰が拾うんだろうねと
乾いたバゲット齧りながら
武官も
文官も
文字の中で
書面の中で
生きて死んだ
正治二年(1200年)
相模介・平朝臣義澄(年 七十四)
通称・次郎の死が簡潔に記されていた
年の初めに
椀飯(おうばん)の振舞をし
束の間の美しい平穏
最後の輝かしい想い出
殺戮にまみれた鎌倉で
乱にも名は見えず
ましてや闘死でもなく
すぐ隣の過去として
事実だけのその記録は
”畳の上”で死ねたこと
自己の生を全うしたこと
幸福に逝ったことを告げている
****************************************
吾妻鏡……鎌倉幕府の公式記録。
椀飯の振舞……宴席に将軍を招待すること。現在の「大盤振る舞い」の語源。
ご批評ありがとうございました。
今回は、ご指摘のとおり少し実験的な作品になりました。
一連の小品を構成して一つの詩になるかと思いやってみました。
作っている自分はとても楽しかったのですが、
難しいものですね。
戦争のことでどうしても伝え残したい話がある。
戦後生まれの僕が親から聞いた話。
母方の医師だった祖父。
防空壕の中で病気と栄養失調で生死を彷徨っていた母の弟。
薬も医療器具も不足する中で 祖父の治療もままならず、僕の叔父になるはずだった小さな命は息絶えた。
祖父の無念は如何程だったのか 想像するに難くない。
祖父のことは あまり知らない僕だけれど 戦争のことも何だかよく分からなくなった。
齋藤純二様
拙作「かなしみを知らない」に、ご批評をありがとうございました。
毎回たいていは自分なりの懸念点を持ったまま投稿することになってしまうのですが、本作では、「ぼくはトーイチになっていた」という表現が、あまりに直截で都合よく安易ではないか?という疑問がありました。しかし許容範囲内ではあったようで、まあよかったなと思っています。
お尋ねの「じゃが」は方言です。こちらは瀬戸内海沿岸の某県ですが、恐らく逆接の接続詞「だが」の訛ったものだと思います。
実は本文の「じゃがの」は、「じゃが」だけにしたり、「じゃがのう」にしてみたりしました。
特に「~のう」は何処かの方言として聞いたことのある人は多いのではないかと思います。それもあって本来的には「じゃがのう」にするところだろうと思うのですが、耳に馴染みのある音から少しズレた感じ、あるいは舌足らずな感じにしてみたいという気持があったのと、会話においては「じゃがの、」としか聞こえない場合が多いこともあり、「じゃがの」にすることに自分では抵抗がありませんでした。
ちなみに標準語では「じゃがのう」は「でもねえ/しかしねえ/だけどねえ/けれどもねえ」等となるのだろうと思います。
しかし、恐らく「じゃがのう」を「じゃがの」にしたことも原因の一つとなって、もともと分かり難さのある方言に益々分かり難さが生じ、「じゃが」の意味の分からなさも増してくるということが、今回のご批評によって分かったように思います。方言の使用は変えないとしても、ここはやはり「じゃがのう」にした方がいいのでは?という気持に今はなっています。このこと一つ挙げても大きな収穫です。批評していただいて感謝しております。
では、またよろしくお願いいたします。
誰かを演じていれば
恋愛は楽だと思った
本物の自分が嫌いだ
君と出会い愛しくて
愛しさが愛と知って
嫌われるのが怖くて
強がったフリをして
そんな日々が続いて
苦しさ心締め付けて
やがて偽りは剥げて
君は迷いから嘆いて
お互い手探りあって
お互い傷つけ合って
君の為だと嘘ついて
ありのままが怖くて
信じる事出来なくて
信じるものもなくて
もともと演じていて
自分はもういなくて
君は演じた僕愛して
僕は君自身を愛して
君の涙別れを告げて
僕の涙別れを知って
初めての愛を知って
愛の辛さに苦しくて
誰かを演じていれば
恋愛は楽じゃなくて
ありのままで愛して
それは辛さもあって
でも本当の恋愛って
きっと幸せであって
お互いに助け合って
行くものなんだって
気付くのが遅くて。
雨音さま、評ありがとうございます。
概ねポジティブに評価していただけて嬉しいです。
ご指摘の2連目と6連目に関して自分でもなんとかならんかなと思っていたので
手直ししたいと思います。
ありがとうございました。
雨音様、「蓑虫」に評をいただきありがとうございました。
貴方と私が流れを横切る部分は、確かにそうですね、一瞬混乱します。どちらかというと正確な意味を伝えるというよりも言葉の響きの方を重視してしまったのでこうなってしまったというのとそれと、二人の関係よりも、それを出発点にして、みんな同じ、全人類同じ、地球上に存在するもの全て同じ、というふうに広がっていけるニュアンスを持たせたかったので、言葉的にはっきりさせてしまうと詩の中で完結してしまって読み手に対する投げかけにならないかな?と思えたので。そこは今後の課題ですね。ご指摘ありがとうございます。
今改めて読み返すと、書いた時には気付かなかったのですが、私的には逆に作品全体的にイメージをはっきりさせ過ぎてるような気がして、収まりの悪さを感じます。それはそれで良いのかな?とも思いますが、何処かにもうワンクッション息抜きが欲しい気がしますね。
また次回よろしくお願いいたします。