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編集・削除(編集済: 2026年05月30日 02:08)

感想です  10月10日(火)~10月12日(木)分です  滝本政博

◎10月10日(火)~10月12日(木)ご投稿分
ちょっと早いですが載せます。明日から一週間くらい忙しくなってしまうので、頑張って書きました。
今月より評者の一員になりました、滝本政博と申します。
新米ですので至らぬ点も多いと思いますが、よろしくお願いいたします。
初回ですので、すべて感想となります。
では始めます。緊張いたします。


「I AM GONE」  三浦志郎さん  10/10

印象的な導入部です。居合の刃が抜かれるように鮮やかです。
映像が浮かんでまいりました。モノクロの街に雨が降り、そこに、そこだけパートカラーで一輪の赤い花弁をつけた薔薇が落ちている。雨は花に容赦なく打ちつける。
設定は単純なのですが、とてもドラマチックな内容になっていて驚きます。
薔薇の花弁の赤は血を、生命を象徴(寓意)しているようです。昨今のきな臭い世界情勢を考えると、当事者ではないというだけで、関わらず、考えずに思考停止してしまう人々に対する警鐘のようです。それを声高に叫ばずに、詩の中の私もそのような世間の一員として、花を持ち帰ることはないと自分を告発している。苦い態度ですが、薔薇を救う手はあるのだと、希望の芽もなかに書かれています。

形式としては後半、

( SAME OLD STORY )―よくある話さ
過ぎ去る人々はそう思いつつ
視線を柔らかにして
気持ちだけ薔薇の姿に
白いヴェールを掛けていく

それだけだ

 中略

( I AM GONE )―さよなら もう行くよ
その旋律のまま立ち去った
見つめたまま何もしなかった
所詮は
私も世間という名の一人

くだらぬ男だ

と英語からの繰り返しがあり、リズムが整っています。
英語パートは私が疎いだけで、なにか元歌になるものがあるのかも知れません。



「秋のひととき」  喜太郎さん 10/10

詩の中に優しい時間が流れていて気持ちがいいです。
時間がゆっくりとながれている
と表現していますが、平和で美しい時間はゆっくりと流れるのでしょう。

<二人を秋の日差しが
 木々の間からキラキラと照らしていて
 まるでお姫様にプロポーズしている王子様の様
 そこだけがゆっくりと時間が流れている>
ここいいですね。
世界は美しいのだと、確信させてくれます。

老夫妻の仲睦まじい様子と終わりの方の僕と彼女の対比も良いです。

これは秋の詩ですが、
ブラウニングの春の詩を思い出しました

春の朝  上田敏訳

時は春、
日は朝、
朝は七時、
片岡に 露みちて、
あげひばり、名のりいで、
かたつむり、枝にはひ、
神、空に しろしめす、
すべて世は 事もなし。

こちらは宗教的な詩ですが、流れる時間に共通するものがあるのを感じます。



「純粋惑星の放浪」  おこぜさん 10/10

最初の感想でこう言うのは避けたかったのですが。
ごめんなさい、正直よくわかりませんでした。
タイトルに救いを求めようとしたのですが、う~むと唸ってしまいました。
五音と七音の心地よいリズムで進みますが、
「隠し子は」で迷ってしまいました。この言葉がその後のキーを握るとおもわれるのですが、具体的に何を表し、示すのかわからないのでした。
わたしとは合わなかっただけかもしれません。
また書いてください。



「茶褐色」  大杉 司さん 10/10

この詩も昨今の世界情勢を憂えている内容にないっています。
そのように関心を持ち表現することはとても重要だと感じます。

米国の作家カート・ヴォネガットに「坑内カナリア理論」があります。〈芸術とは社会全体の表現にほかならないもので、社会が危険な状態になったとき、芸術家は率先して炭鉱のカナリアのように声を上げるべきである〉(伊藤優子編著「カート・ヴォネガット」)。
昔、欧米の炭鉱員はカナリアの籠を先頭にして進んだ。人間が感知できない有毒ガスが多ければ、その歌声は止まり、卒倒する。人間はいち早く退避した。

わたしなどそのあたり反省するべき点が多いのですが、やはり詩人も社会的な問題に関心を持ち、その芸術分野特有のやりかたで対応してゆくのも大切なことだと思います。

秋の色(オータムカラー)を「茶褐色」と表現することで、爆撃され蹂躙された町や人が立ち現れるのですが、その辺のからくりや表現を、もう少し整理し推敲されるとさらに良くなる作品だとおもいます。



「西瓜➗」  えんじぇるさん 10/11

面白いな^^。
<西瓜は割るものである。>
と断定から入る。
次の行は
<果たしてそうであろうか?>
と疑問文である。
それ以後も言葉を使って考察し遊んでいる。
詩の中にユーモアがあるのがいいよね。
最終行は
<女ではない。女はメロンだ。>
と断定である。なぜそうであるのかは書かれていない。
笑ってしまった。だが、なんだか納得してしまった。
タイトルもお洒落で、センスを感じ感じます。
なお、井上陽水の歌に「ダメなメロン」というのがあって、私は結構好きです。



「満月の夜」 紫陽花さん  10/12

<まあここにお座りなさい
満月の夜のお茶会が始まりました>
詩の導入部はとても大切だと思うのですが、これは自然でいいですね。
です、が、
最後の二連を読んで疑問に思ったのですが、お茶会は月で行われていたのですか?
わたしは夜、どこかの場所で月光を浴びて行われていたのだと思っていたので、少し混乱いたしました。あとでよく読み返して、あっそうかー、と思いましたが、やはりこれでも不十分だと感じます。その辺はよくわかるように書いた方が良いかと思います。

眠れぬ夜、孤独な老女たちが月でお茶会をする。そのうちに老女は固まりはじめ、月そのものとなり、寂しく悲しく光り出す。
幻想的で不思議な雰囲気の作品です。
ベルギーのシュルレアリスム絵画を代表する画家、ポール・デルヴォーの世界を思い浮かべました。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
以上6作品でした。
少しずつ慣れてゆくと思うので、温かい目でみてやってください。

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たいよう じじいじじい

そらがはれているとわたしはきもちいい
たいようのえがおがみれるから

そらがくもっているとわたしはいやたな
たいようのえがおがみれないから

そらがあめだとわたしはさみしい
たいようがないているみたいだから

わたしはたいようがすき
いつもげんきをくれるから
たいようはずっとずっとわたしのたいせつなおともだち

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空想サーカス  久遠恭子

溶け込んだ布団の中で
丸くなっていると

ふわっと宙に浮いて
世界が反転する

サーカス小屋は今日も大盛況

ぞうさんがグレープフルーツみたいなボールを転がして
今にも食べそうになっている

道化師は空中ブランコでショーをする
小刻みに震えてるのを隠しながら

まやかしの夜
楽しげに白い鳩がシルクハットから飛び出した

めくるめくサーカスにようこそ

夢見る時間は一瞬
目が覚めると

いつの間にか
朝が来ていて
でも夜の続き

テーブルがあって椅子があって
ベッドがひとつ
扇風機の風でティッシュペーパーが揺れている
簡素な室内
いつもの部屋

瞬きもせず
ただ見つめる
瞳を凝らして

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三浦志郎様 評のお礼 久遠恭子

三浦志郎様

評をいただきありがとうございました。とても嬉しいです。
これからも頑張ります。よろしくお願いいたします。

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評を頂きありがとうございます。 おおたに あかり

三浦さん。
お久しぶりです。
お忙しい中、丁寧な感想を頂きありがとうございます。ちょっと違うものをかいてみたく、挑戦してみました。また、頑張りますので、これからもよろしくお願い致します!

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上田一眞さんへ。 三浦志郎 

え~と、評者は辞めないです(汗)。「評の終わりに」の「それから後は」は、
「次の日取りの評順番はー」という意味です。混乱させてすいません。

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三浦志郎様  評のお礼  上田一眞

こんにちは、上田です。
この度は拙作「愛の風」をお読み下さり、ありがとうございました。なかなか大作の多いMY DEARの中で、私の短い詩、「ねがい」や「愛の風」にも高い評価を頂戴しました。望外の喜びであります。評者をお辞めになられるのは誠に残念ですが、今後も作品を提出していきますのでお読み頂きますようお願い致します。短い期間でありましたか拙作を丹念にお読み下さいましたこと感謝申し上げます。ご活躍を祈念しております。

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お詫びと訂正。 エイジさんへ。 三浦志郎 10/14

10/14付、エイジさんの評で「金木製」について指摘しましたが、
調べた結果、僕の間違いで、エイジさんが正しいです。
「金木製の香り」=木材から抽出されたオイルを使って作られた香り、とあります。
お詫びして訂正致します。申し訳ありませんでした。    三浦。

編集・削除(編集済: 2023年10月14日 11:32)

熱い胸の内

今か、今かと
待ちわびる日々に終止符を打つ
先延ばしはごめんだ
一瞬しかないこの大切な時間
分かち合いたい
感動
空気感
鼓動
どれが欠けてもダメなんだ
譲れない熱い想い
あなたの心に届け
心揺さぶられた一体感を
もう一度味わいたい

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感想と評 10/6~10/9 ご投稿分 三浦志郎 10/14

1 エイジさん 「詩情」 10/6

基本的に冒頭佳作です。なぜ「基本的に」を付けたかというと、この詩は少々キズがあるのです。
まず初連「金木製」は植物ならば「金木犀」ですね。それと下の方「(あっち、こっち)」はないでしょうね。この詩のムードとは違う。「あちら、こちら」か、煩雑だから、いっそ無しでも通りますよ。簡単に直せるけど、せっかくの良詩なんだから、こういうの、無しにしましょうよ。でも、エイジさん、上手くなりましたねえ。とても嬉しく思っていますよ。上記手直しして、屈指佳作の席に着かせてくださいな。
ところで、この詩で「待っている」ものとは何でしょうか? これは晶子さんの稿でも書くつもりですが、そのことをあまり詮索しなくてもいい。それよりも、もっと大事なもの―この詩全体から滲み出る言葉の良質や美しい抒情―を充分に味わえばそれでいい、そう思っています。小物的アクセサリーをさり気に配して、しかも、それは生死を越えてやって来るという。各連思考を深くし、言葉を精選し、世界を広げて、以って読み手に静かな感動をもたらすことでしょう。(上記軽いキズ以外)、良くないところは全くありません。

アフターアワーズ。
さて、「待っている」ものとは何か?こちらに軽く推測を書いておきます。タイトルからすると、詩又は詩の女神が降りて来るのを待っている、そんな気がしますね。結果、この詩に降りて来たわけですね。


2 上田一眞さん 「愛の風」 10/7

芒の花穂(かすい)―これだけでも僕にとっては勉強になるに充分です。ありがとうございます。
さて、その言葉と「あなたの黒髪」が共に「さらさら」と溶け合って音楽的な流れを作っていますし、
さりげない様式美も得ています。そんなブレンドもいい感じ。前半が音楽なら後半は言葉の華。
修辞の中に誠実な愛情が込められています。日本人が伝統的に持ち得た恋歌―しかも誠実で純粋な―そんな雰囲気を醸しています。おそらく欧米人にはこういったフィーリングは書けないでしょう。そこを重く見ておきたい。このように人に愛される「あなた」とはなんと幸せな人でしょう!世界を覆うような壮大な詩ではないですが、そのささやかさから滲み出るものを掬い取っておきたい。そのための佳作です。


3 久遠恭子さん 「別離」 10/7

恋の終わりにあたって「戻りたい」の手紙を書いてみた。けれどもそれは出さない手紙になりそうな気配です。「最期」は多くの場合、人の死に使われますので、「THE LAST」の意味では「最後」ですね。悲しい詩ではありますが、詩の書き方の土台がなかなかしっかりとしていて、結果、情景・心情の伝わり方が凄くいいと思います。言葉・句・連の整理整頓も出来ています。もうひとつは「30代半ば」「BARに通ってみた」「~相手をしてくれない」「アパートに~~おにぎりを食べて」などのフレーズ群です。いわゆる生活のリアルを此処に添えたのは正解だと思うのです。僕は此処はかえって注目しておきたい。詩の基本をクリアーしている気がします。今回から評価です。佳作二歩前からでお願いします。


4 freeBardさん 「私がゴキブリに産まれたというだけで」 10/7

モチーフとしてのゴキブリも珍しいし、ゴキブリをこのように書いた詩を僕は初めて読みました。
それだけで珍重すべし、でございます。これだけ嫌われる生き物も珍しい。作者さんはこれを詩の全力を挙げて“擁護的に”綴ります。必然としての悲惨な運命が待っているのだけれど、抗議も抵抗もしない。どんなにされようと、耐えながら静かに語るのです。彼らなりの美意識を、です。
ちょっとした仲間意識も感じさせます。詩の主体を成すくだりは感動的ですらあります。とりわけ5連~9連までに語られる意志の強さ・悲しみは特筆を以って報いたい。まさにこれは「一寸の虫にも五分の魂」といった名言を詩で再生したものでしょう。ところで、このゴキブリへの眼差しに見る精神は何処かで読んだことがある。そう、まさに前作で、笹船に投げかけた労りの視線。その心情の受け継ぎであり具現化であるでしょう。 いや~ゴキブリの詩で佳作を出すとは思わなかったですー!(失礼)

アフターアワーズ。
彼らの美意識とは何でしょうね。災厄をくぐり抜け、ひたすら子孫を残すことでしょうかね。
そして世界を征服すること!?(笑)
詩は別として、それは人間にとってはありがたいことではないんですが。
今、思い出しました。子どもの頃、祖父母からは「アブラムシ」という名で教わってました(分類上は別物)。


5 おおたにあかりさん 「こねこ」 10/9

こちらは、こねこ。 おおたにさん、お久しぶりでした。冒頭、谷川俊太郎氏の言葉遊び詩のような味わいで面白いです。さらに面白いのは……
初連「こねこねた」=「子猫寝た」
2連「こねこねた」=「粉や粘土をこねる×2」
これで合ってますかね?主旨は“こねこ”をモデルとして、ねん土で“こねこね”してブローチのようなものを作った?そんな両者を言葉遊びが橋渡ししている。冒頭とラストは子猫で締めてますね。
言葉遊びのようだけど、事情や情景はまずまず踏まえています。ちょっとアイデア賞みたいな作品でしょう。以前から感じていたおおたにさんの軽快さと可愛らしさを感じさせるものですね。久しぶりなので、評価はちょっと控えさせてください。


6 晶子さん 「言葉」 10/9

冒頭佳作を。この詩は読んでいて(ここにある「あなたと私」は何だろう?)と考えるのが当然の人情というもので、2連。「触れる・舐める・嗅ぐ・聞く・見る」と「言葉をください」―ここは「私」が発話者です。ここで考えられるのは「私」は言葉を持たず、「あなた」は言葉のある世界に身を置いているらしい。そこで考えられるのは―身近なものとしては―犬や猫(ペット)などと人間の関係などが思い浮かびます。あるいは産まれたての赤子と母を想起するほうがいいかもしれない。けれど、僕はそれ以上深く詮索することをやめました。なぜならば、それを探すことは、この詩においてさほど重要な意味を持たないだろうからです。極論的に下品な言葉を使うと、それはほっといても読める。晶子さんも必死こいてそれを伝えようとはしていないように見受けられるし、もちろんそれを追いかけるに越したことはないんだけれど、読み手側もそれを深く追い求めなくとも、この詩は充分味わえそうだからです。(この詩にはもっと大事なことがある)―僕はそう見てます。すなわち、3連以降最後まで。此処には言葉による言葉の造形、仄見える世界観、個人の意志があります。それらを気高いと言っていい詩行が支え飾っています。そこを見ておきたい。感動を呼ぶ詩行。これで充分。憂いなし。併称としてコレクション中、屈指の佳作です。

アフターアワーズ。
全くカンケーないことを書きます。田村隆一の有名なフレーズに「言葉なんか覚えるんじゃなかった」があります。これは彼一流の「逆リスペクト」と思っております。言葉とは万能ではなく不完全で、人間のフィーリングに追いつけない部分はあります。ですが、それをも踏まえつつ同時進行的にリスペクトしたいものであります。


評のおわりに。

今回読んでいて、とても感銘を受けた5作でした。それぞれがそれぞれの作品の中で、独自の言葉の小宇宙を成しているのが
とても清々しかったのです。
ここから後は滝本政博さん、よろしくお願い致します。 皆さん、PLEASE WELCOME! では、また。

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