おはようございます(^^)
倉敷の茶房のめぐちゃんは40歳という若さであるが、お茶や料理に使う水は遠方の山へ汲みに行くし、薪ストーブで暖を取り、三和土を水拭きする人なので、近所のお年寄りからも信頼されている。「タダであげても売ってもいいから店の隅に置かせてくれ」と頼まれ、人のいいめぐちゃんは、拭き清めた上、その通りにしていた。
「独特の匂いがあるから、楽かもしれない」という、一見重そうなのにとても軽くて触り心地のよい茶碗をタダ同然で持ち帰った。裏返すと、高台の感じも落款もいい雰囲気だ。しかし、めぐちゃんのいう匂いを感じなかったお吟さんも、湯で洗って抹茶を点てて一口飲むと、釉薬の匂いだろうか、臭くて飲めない。
ネットで調べると、抹茶を点ててはしばらくそのまま置く、ということを繰り返すと匂いは消えるとある。安い抹茶を買ってきて試してみよう。骨董に詳しいお客さんにも聞いてみよう。
煮凝や九谷の皿の尉と姥 大石悦子
昨日のプレゼント交換でお吟さんに当たったのは、隣町の銘菓、老松園の「瓊乃柚・たまのゆ」だった。茶人好みの柚子菓子であるが、蕎麦猪口にヨーロピアンブレンドを淹れてみた。なかなか渋いクリスマスなり(笑)。
まはり道して山茶花の花あかり 堀田房子
おはようございます😃
猫髭さん、楽しいクリスマスデートのお話、有難うございました♪
これからは、ひろみ、と聞くと天ぷらが食べたくなりそうです(笑)
猫髭さんは釣師だから、炭にもお詳しいですね。お吟さんは、ホームセンターで手軽に買える、成形された備長炭を使っています。優れものです。
右も左もドブネズミ色のおじさんで溢れている街中を、色目よく娘さんに逢いに行かれてよございました。あの太郎冠者もびっくりの作務衣、以後どんな派手衣装でも、「あれに比べたら目立たないわ」とOK貰えるんだから、縫って差し上げた甲斐があったというもの(笑)。口中に生章魚の身でくるんだ吸盤はありませんが、「オーソレミヨ」聴いています♪
今日はお針の会。先日買ったパキスタンの女性が刺子した古裂を、地味すぎるロングシャツに縫いつけてみたら、仲間から拍手が起こりました。編みあがったネックウォーマーを貰ったので、着こんで帰ってきました。
炭斗と固く絞りし雑巾と 波多野爽波
部屋で魚を焼くと、特に秋刀魚や赤次は煙と匂いが濃いのでカーテンに匂いが移り家中魚臭くなると御法度なので、庭に七輪を据えて外で焼いていた。炭は冷蔵庫の防臭剤で使っていたが、昔は風呂沸かしやストーブ用の石炭屋があって練炭や炭団も売っていたが、今どき石炭屋などないので、貰ったか買ったか記憶にないが櫟や楢の炭が常套だというので菊炭を使っていた。これは断面が菊の模様の上等な炭で防臭剤にもなるインテリアとしても使えるが、要は茶道用の炭で香りも火持ちもよくきれいな白い灰の形で残るので、これで干物を焼くと死後硬直を起こさずに焼けるので、アルミフォイルに烏賊の腸をお酒と醤油を垂らして包んで焼くと酒が飲みたくなる香ばしい「ゴロ焼き」が出来る。昔は掘炬燵の火は練炭や炭団を使ったが、昔の家は隙間風が付き物で一酸化炭素中毒など隙間に目張りして一家心中でもしなければ起こらなかった。今は昔で、炬燵も赤外線ヒーターになり、猫と一緒にもぐりこんだものだ。
赤外線炬燵の中は宇宙船 猫
娘と会うにはまず服装が要注意で目立たず騒がずのルックスを選ばなければならないが、最近はお吟服にも慣れて来たのかクリスマスなので白いタートルネックのセーターに赤いユニクロのフード付きオーヴァーを着て行ったら、電車の中も駅構内も街も金曜日の仕事帰りのせいか地味な制服姿ばかりで真っ赤なサンタ服はわたくしひとりで、今まで他人の目を気にしたことがなかったが、娘になんちゅうカッコしてるのよ遠くからでもすぐわかったと怒られたことがあるのでおどおどしていたら「クリスマスだし、いいんじゃない」とあっさりパスしたのでひと安心。娘と行き付けの店はコロナと後継者不足でみな閉店の憂き目に出会い、ここのところ江戸川橋の地蔵通りにある魚屋さんのやっている魚専門の小料理屋「魚谷」が娘の住んでいるアパートから歩いて行けるので定番となっているが、先ずは鮃の縁側のポン酢で熱燗で乾杯し、生タコの刺身(身で吸盤を包んで食べるとオーソレ見よと口中が歌い出す)、しめ鯖、コチ、赤貝の刺身を先ず頼み、次はメゴチと万願寺青唐辛子の天婦羅ではふはふ。娘はカミさんが鎌倉の天婦羅屋「ひろみ」で食べた夜産気づいてバレンタインデーに生まれたので天婦羅と言えば「ひろみ」(小林秀雄、小津安二郎の行きつけの店)の味が基本で、小学生の時の蔵王のスキー合宿に出た天婦羅をまずいとけなし「天婦羅はひろみに限る」と言ってカミさんは先生に一体どういう教育をしているのかと怒られたことがあるから、舌が肥えているが、ここの味は合格。高校生だった長女が板場に入って腕を振るっており、亡くなった女将に似て来たなあと心がなごむ。そう言えば「ひろみ」も親子三代目で長女と同い年だった気がするので鎌倉へ行ってみようかと誘ったら、ダメダメ、今の鎌倉は原宿みたいに混雑していてショック受けるから行かない方がいいと、横浜の中華街までが昔のままで限度だよと言われた。那珂湊から逗子へ結婚を機に本籍を移したのだが、もう鎌倉は娘にとって故郷では亡くなったようだ。横浜中華街の「海南飯店」も娘と同い年の息子が後を継いでおり、鎌倉の小町通りより横浜の中華街の方が懐かしいということか。時代は変わる。親子で大好きな「爆弾納豆」を食べながら最近の漫画やアニメや映画やドラマの話をすると、「薬屋のひとりごと」や「セクシー田中さん」「葬送のフリーレン」とか女子漫画の世界の話を出来るパパを子どもの時から見ているから、娘にとっては何でも知っている雑識パパと絶対味覚と絶対音感の持ち主のママに育てられる、というか囲まれてそれが当たり前だと育つと、特に「ひとりが楽しくてたまらない元気なパパ」を見ていると、今度は娘のちょっと美味しいピザ屋さんに行って、誕生日は中華街のコースにしようとデートコースが増えて喜んでいる親子というのはわたくしたちには普通だが、傍目に見ると変なのかねえ。
生タコの刺身を食べて脳内に流れた「オー・ソレミオ」。
Ron Carter - 'O Sole Mio - from Introducing Letizia Gambi by Letizia Gambi
写真は刺身の盛り合わせ。左端がタコの吸盤と身の刺身。
古季語など縁がないので詠まないだろうと思っていたのが、火鉢をつかうようになったので、図書館の宇多喜代子著『古季語と遊ぶ』をぱらぱらとめくってみた。
対局に炭斗の位置しかるべく 山本洋子
炭斗を持つて立聞きしてゐたり 大石悦子
炭斗の好みも女所帯かな 西村和子
お三人の俳人も魅力的だけど、句がまたいい。一酸化中毒が怖くて、追い炭はまだしていないのだが、こんな句を読むと、炭斗(すみとり・炭取に瓢を縦二つに割ったものを用いていた時代があり、その柄杓型が北斗七星に似ていたところから「斗」の字を当てたとのこと)を火鉢のそばに置いてみたくなる。そういえば、万屋銀蠅が、書き損じの和紙を竹かごに一閑張していたなあ、、、お吟さんの書き損じで作ってもらおうかしらん(笑)。
