猫髭さん達がご尽力なさった、かげおさんの遺句集『こほろぎ』拝読しました。猫髭さんとかげお句との出会いが瑞々しく語られていて、心温まる栞となっていますね。今日は図書館で、お吟流に、冬の句のみ鑑賞させていただきました。かげおさんの鋭い写生と写生を越えた感性に触れることができて、編まれた方々のお骨折りに心より感謝しております。
ラグビーの倒れて卵抱くごとし かげお
屋台から背中一枚冬銀河
極月の椅子は駆け出す形して
お吟さん、明日は一泊旅行です♪
図書館にて模写遊びと選句遊び。いい句を見つけた。
横額は八一の書なり鋤焼す 右城暮石
老舗のお座敷。牛肉は美味しいに決まっている。「横額」の存在感。八一って誰だろう。スマホをいじるのは苦手なので、司書さんに探してもらう。書庫から古い本が出てきた。書の写真がひとつだけ載っている。
香薬師を拝して
みほとけ の うつらまなこ に いにしへ の やまとくにはら かすみて ある らし 會津八一
歌もかな文字も、分かりやすく読みやすく、まろまろとしている。美しくても読めなければいらいらするので、お吟向きの書だ(笑)。
八掛の梅ちらしも粋な土佐紬が出来ましたよと昨日メールしておいたら、たまたま介護士の仕事がお休みですと、さっそく取りに見えた。生まれ故郷の、もう織られていない貴重な土佐紬を試着してもらうと、着物が身体に寄り添うように似合っておられる。ご両親の愛する文学や芸術に触れて育った彼女は、ぶれない女性である。昔から流行の服は興味が無いんですと、ヘップバーンやカトリーヌ・ドヌーブやソフィア・ローレンが着ていたような、ウエストを共布のベルトできゅっと締めるワンピースを今日もお召であった。所帯じみていない、地面から10㎝くらい上をぶれずに歩いている女性、好きです。
お母様が俳句を詠まれていたということで、俳句への近道をひとつ教えてさしあげた。<嬉しいな試着してみる土佐紬>が今日の貴女でしょ、「嬉しいな」を季節の言葉に置き替えるだけで、今日の一句になるのよ、と(笑)。
きりたんぽ話せば長くなるけれど 榎本好宏
猫髭さんの選句作業、苦楽しそうね♪
選句が趣味のお吟さんに言わせれば、平均すると、ノートに書き写すのは、50句に一句くらいかな。ラスカルさんの句集だと、3、4句に一句だけど、本によっては、500句に一句の時もある。倉敷の茶房での句会など、投句一覧眺めても、一句も採る句がない日もざら。そういう時は、おおらかで善良なお吟さんに変身して、二句くらい選び出す。あと五句は、陳腐なんて言ってられないから、とりあえず意味の分かる句を採るって感じですね(笑)。
今日は和裁の集まりの日。和歌山出身の万屋銀蠅が、熊野古道のそばでペンションを始めた知人から頼まれて、袋帯でタペストリーとクッションを作っていた。最近部分入歯を使いはじめた万屋銀蠅、よその家でお菓子を食べていて、入れ歯が邪魔で邪魔でしょうがなくなって、外して菓子袋に乗せたそう。その後話が盛り上がって、帰りしな菓子袋をゴミ箱に捨てて、もちろん、帰宅してから入歯が無いことに気づく。背に腹は代えられないので、恥を忍んでごみ箱を探してもらって一件落着したそう。いやだいやだ、明日は我が身だねえ。。。
てつちりと読ませて灯りゐるところ 阿波野青畝
