備前焼の里の染め屋さんへ仕上げた三枚のお届け方々、世界最古の庶民のための公立学校「旧閑谷学校」へゆく。↓国宝の講堂は、拭き漆の床が、生徒たちによって磨かれていて、火灯窓から入る光をやわらかく反射させている。お吟たち一般人は、四方を囲む縁側を歩くことが出来る。この木目の浮き出た無垢板の質感が大好きで、飽きるまで何週も歩いた(笑)。
創建当時は茅葺だったが、今は、堅牢な備前焼瓦である。先日染め屋さんで出された珈琲カップの備前焼を見て以来、備前焼を見なおしているので、今日も一枚一枚焼け色の違う瓦をしみじみ眺めて帰った。
春もやや瓦瓦のはだら雪 室生犀星
京都に住んでいる方が春から六年生になる女の子を連れてみえる。京都嵯峨の虚空蔵法輪寺へ十三参りに行かれるそう。倉敷に住むお祖母ちゃんの若い頃の小紋を着せたいのでと、揚げを頼まれる。↓十三参りにぴったりの愛らしい小紋だ。日焼けした前髪ぱっつんの子ながら、「黒が入っているのが好き♪」と、しっかりお洒落に目覚めている(笑)。
抽斗に古りゆく小紋春の雪 岡本差知子
小筆遊びの後、いつものメンバーでランチへ。旧家守り人が、来週は広島の福山美術館へ藤田嗣治を観にゆくのでランチは出来ないとツレナイことを言う。その代り、朝のうちに仕上げた出来たてほやほやのクラフトバッグをくれる。これを編むのって、けっこう指が痛いのよね。小筆遊びの道具をさっそく入れて、ぼろぼろのバッグはゴミ箱に(笑)。
三椏や見上ぐれば花金色に 岩田由美
三椏や見下ろせば花しろがねに 々
今日のお客さん、ノースリーブの黒のワンピにちりめんのショールを巻いてみえた。とてもお洒落さんなのに、来月股関節の手術をするという。膝も悪いそう。「座って仕事をしているのに、貴女は膝が悪くないんですか?」と聞かれる。そのうち悪くなるかも知れないけれど、今は、熱中していると、1時間でも2時間でも正座してしまっている。椅子に腰かけていても、気づいたら正座をしていることも(笑)。
暫くは山廬に正座百千鳥 鈴木鷹夫
ラスカルさん、ありがとう♪
ぴのこさん、体調が落ち着かれたようでよかったですね。
木の芽時はトラブルも多いようです。今日はW宅にて蕎麦ランチをいただいたのですが、連れの一人が、アナフィラキシーのような呼吸困難を起こして心配しました。本人も周りの者もとても冷静だったので、一生懸命お料理を作ってくれているWたちに知られずに、30分ほどで会話ができるほどには快復しました。
本人が後で思い出したのは、以前漆工房を訪れた時、似たような症状になったこと。揮発性の刺激物に過剰反応したとすれば、今日は石油ストーブだったのかな?という結論に。
臈たけて紅の菓子あり弥生尽 水原秋桜子
