アイビーさん、お纏め大変、お疲れさまでした。
ナチーサンさんの件、投句が多くなりますと、そういう事例も多くなります。
なので、私は番号と句を連ねて選句、投稿している次第です。
では特選の観賞です。
身に覚え無きことながら草虱 (アイビー)
洒脱な句なのです。草虱が季語のレバレッジ(梃子)のように倍数的に効いております。
身に覚え無きこと、肯きます。
アイビーさんの句なら、余計な感想よりも西東三鬼の「女靴下の話」を引用いたします。
――さてその晩の汽車で帰る彼を大阪駅に送り、別杯さめやらぬままにウトウトしながら郊外電車で帰宅した。そしてその翌朝、外套のポケットの煙草がほしいと家人にいうと、煙草の代りに指先にぶらさげて来たのが、何と二、三度用いたナイロンの女靴下。それが膝までの短いやつで、ごていねいに両足そろつている。私は不覚にも狼狽した。――
青空文庫で読めますので、
https://www.aozora.gr.jp/cards/001668/files/54458_49687.html
No.553かをり2022年10月13日 22:15
拙句を特選に採っていただき光栄です。大体この手の句の種明かしをすると、なんやしょーむない、聞かなきゃよかったとなりがちです。しかし、第三者に説明するのに大汗かくことがよくあります。どなたにも経験のあることでしょう。事実をありのままに言えば、却って不自然なのです。説得力がまるでないのです。もうどうでもよくなって初めから無かったことにしよう。それでも草虱という動かぬ証拠は消えない。途方にくれます。
No.556アイビー2022年10月14日 13:16
管理人さん、お疲れ様です。少し気がついたことがありますので書き込みをします。
数え方についてです。完全な間違いとは言えないですが、やはり少しでも完成度の高い句をめざすのであれば
注意を払いたいポイントだと思います。
その例です。鳥の場合、一羽、二羽です、報道でも、鴉の一匹、二匹などと耳にしますが、ここは一羽、二羽としたい、
78番の鴨二匹も5音で納まりがいいので匹にされたのでしょうが、鴨の二羽としたい、魚についても同じです。
たとえば、秋刀魚二匹ではなく、秋刀魚二尾としたい、蝶は、匹ではなく、一頭、二頭と数えます。
少しでも参考になればと思い投稿しました。最近、些細なことが気になりまして、(どこかの刑事ドラマの影響かしら?)
No.554ABCヒロ2022年10月14日 10:31
耳の痛いご指摘ですがまことにごもっともで、有難うございます。字数を合わせるために敢えて単位を違えて使うケースもあるでしょうが、そこを何とか工夫するのも俳句の醍醐味です。これからも気がついたこと、いろいろご指導願います。
No.555アイビー2022年10月14日 12:42
ナチーサンさんから選句内容に誤りがあるとのご指摘があり、調べたところご指摘の通りでした。早速に訂正させていただきました。関係する皆様にご迷惑をお掛けしました。深くお詫びいたします。
No.552アイビー2022年10月13日 20:33
穴まどひ五十路をんなの朝帰り まあ渋滞を避けて夜道を自動車で帰ってきたのを洒落てみたというところでしょうが生臭い気もして外しました。 代わりに 酌をする指しなやかや花芒 類句あったような気もしますが◎ 40番 石仏や赤き淀掛け花野道 涎掛けが淀掛けに化けたのでしょうが淀掛けというのは男性用の小便器にある用語なんですね 知らなかった 横着選句で何とか7句に絞りたいので読めない分からないはパスしてしまいます なかなか調べるところまで行きません 句会では時間がないのでもっといろいろあるんでしょうね
No.549観音寺2022年10月13日 16:26
10月句会は過去最多の19名の投句をいただき終了することが出来ました。厚く御礼申し上げます。
今回のトップはかをりさんの穴まどひの句で、なにやら少しアブない感じがする、かをりワールド全開の句でした。かをりさんは6月に続いて今年2回目のトップでした。
句会は終わりましたが、またいつものように感想、自句自解、作者への質問など活発な意見交換を期待します。
No.548アイビー2022年10月13日 14:09
今回のトップはかをりさんの穴まどひの句で8点でした。次いで7点句が玉虫さん、ナチ―サンさん、アイビー、悦ちゃんあらさんの4句が並びました。
8点句 穴まどひ五十路をんなの朝帰り (かをり)
7点句 長き夜や縁から嵌めて行くピース (玉虫)
7点句 精米機潜りて温し今年米 (ナチ―サン)
7点句 姿よき松茸褒めて買はで行く (アイビー)
7点句 復興のおれが担ぐぞ秋祭 (悦ちゃんあら)
個人別総合ではアイビーの19点がトップ、次いでかをりさんが15点でした。
10月度みんなのネット俳句会互選結果一覧 ( )は作者 ◎は特選、特選2点、並選1点で計算
1 停泊のおしょろ丸見ゆ秋の暮れ
2 蟹の爪一つ転がる秋の浜
3 露の世や八十路をふたり愛ほしみ (てつを) 1 玉虫・
4 秋の蚊のくの一のごと忍び刺す (いちご) 3 ◎ABCヒロ・てつを・
5 変わり種があるか朝顔実を取りぬ
6 さはやかにバンビーかける東大寺(悦ちゃんあ) 2 萩・蓉子・
7 秋気澄むポツンと駅舎我が故郷
8 陶工の轆轤勇めり鵙の晴 (かをり) 2 萩・ナチ―サン・
9 秋うらら豊橋筆に墨含ませ (ナチ―サン) 1 悦ちゃんあら・
10 掃除機をまあるく掛けて秋湿り (ヨシ) 2 ナチ―サン・ふうりん・
11 月愛づる人それぞれの思ふこと (金平糖) 2 森野・悦ちゃんあら・
12 絵画如風に描かれいる稲穂
13 身に入むや円楽享年七十二 (アイビー) 2 ABCヒロ・かをり・
14 新聞を見て思ひ立つ彼岸花
15 長き夜や眠りをさそふ読み聞かせ
16 毬栗を投げ少年の悪ふざけ (ABCヒロ) 1 束束子・
17 しまはれずデスクの上に秋団扇 (ふうりん) 2 ◎悦ちゃんあら・
18 秋晴れや歴史探訪兵糧路 (和談) 2 萩・観音寺・
19 黒鯉の鱗際立つ秋の川
20 真っ先に烏降り立つ刈田かな (ヨシ) 3 てつを・玉虫・和談・
21 指先で簡単レシピ秋茄子
22 長き夜や縁から嵌めて行くピース (玉虫) 7 束束子・ナチ―サン・蓉子・ヨシ・観音寺・アイビー・金平
糖・
23 栄転は先送り蛇穴に入る (ABCヒロ) 4 ◎いちご・悦ちゃんあら・ちとせ・
24 秋雨や振りゆるやかな舞扇 (束束子) 2 ◎ふうりん・
25 封を開け紅葉一枚こぼれ来し
26 秋出水引きて小川に鯉跳ねる (てつを) 1 蓉子・
27 鰡跳んで釣れても海へ返しけり
28 水底を魚影よぎりぬ秋の川 (金平糖) 2 ふうりん・てつを・
29 椋鳥の群れて電線撓みをり (いちご) 2 萩・淑子・
30 身に覚え無きことながら草虱 (アイビー) 6 森野・ABCヒロ・◎かをり・てつを・玉虫・
31 新走り杉玉掲ぐ神事かな (ナチ―サン) 1 淑子・
32 飾られし菊花堆肥となるとかや (観音寺) 1 かをり・
33 地平線こと紅いや秋夕焼け
34 朝寒み紅茶のマグを包み居り (ちとせ) 1 アイビー・
35 傘マーク続いて二百十日かな (ふうりん) 1 いちご・
36 集く虫音色聞き分く妻探し (淑子) 1 和談・
37 精米機潜りて温し今年米 (ナチ―サン) 7 ◎束束子・◎ヨシ・◎玉虫・和談・
38 豊年や大社に据うる薦被 (かをり) 2 ABCヒロ・ちとせ・
39 秋空に楽しき雲を描きたし (ヨシ) 1 淑子・
40 石仏や赤き淀掛け花野道
41 おしろいの喪中の家に咲き満てり (蓉子) 2 ヨシ・かをり・
42 朝寒や今朝は小走り修道女
43 撓なる渋柿に傷ひとつなし (いちご) 2 ふうりん・かをり・
44 短冊の仮名美しき水の秋 (アイビー) 4 束束子・森野・てつを・金平糖・
45 次々に浮かぶアイデア夜業かな (ふうりん) 1 いちご・
46 出自まで問はぬ就活秋夕焼
47 タンカーの寄せ来る波や秋入り日
48 秋深し通ひし居酒屋(みせ)はこの辺り
49 磴百段荒るる境内茸採る (萩) 1 観音寺・
50 老農夫芋掘る鍬に孫の笑み (和談) 1 淑子・
51 露時雨葉上に溶けず輝けり (ちとせ) 1 和談・
52 露けしや日ハムドーム予定の地
53 逍遥や秋の千草を摘みながら
54 一合を二人であける温め酒 (蓉子) 3 玉虫・◎和談・
55 陶房のあるじ留守とか柿熟るる (かをり) 1 森野・
56 敬老日今日で何秒生きたやら (ナチ―サン) 1 悦ちゃんあら・
57 金平糖一つ摘めば金木犀
58 栗持ちて免許返納ぽつり言う (森野) 2 萩・ナチ―サン・
59 秋侘し亡き思ひ人猪口に見ゆ (淑子) 1 玉虫・
60 川に沿ひ浄土に続く彼岸花 (蓉子) 4 ABCヒロ・ふうりん・金平糖・淑子・
61 人柱とはかなしきぞ菊人形 (ABCヒロ) 3 蓉子・ヨシ・アイビー・
62 同室のあゐつに会ひたし秋の夜 (観音寺) 2 萩・いちご・
63 母の目は何時も優しく卵酒
64 夫の背な歩幅合わず立松月 (悦ちゃんあら) 1 ふうりん・
65 弁論のテーマ墨書す文化祭 (玉虫) 2 かをり・観音寺・
66 団子食む子は正座して月見かな (ふうりん) 1 和談・
67 敗荷の城堀に立つ夕間暮れ
68 姿よき松茸褒めて買はで行く (アイビー) 7 森野・ちとせ・ヨシ・観音寺・金平糖・◎淑子・
69 秋高く洗濯物の白揺れる
70 鶏頭の深紅を超ゆる真紅なし (てつを) 1 アイビー・
71 我先に川面揺らして上る鮭 (森野) 4 束束子・いちご・◎ちとせ・
72 朝咲きの曼珠沙華へと蝶吸はれ (ちとせ) 1 金平糖・
73 田の色をあれこれといふ散歩かな
74 名月を乗せさえざえと松一樹 (金平糖) 1 森野・
75 晩酌は考の楽しみ衣被
76 穴まどひ五十路をんなの朝帰り (かをり) 8 束束子・◎萩・悦ちゃんあら・◎てつを・◎金平糖・
77 瓢箪から駒のごとくに烏瓜
78 白い月川面を照らす鴨二匹 (淑子) 1 ふうりん・
79 間引き菜の香る味噌汁朝餉かな
80 逆上がり初めて出来た吾子の秋 (金平糖) 4 ◎森野・ちとせ・アイビー・
81 ポケットに目薬用意本の秋 (いちご) 1 ABCヒロ・
82 怖いもの知らずの若さ青檸檬 (ヨシ) 2 いちご・蓉子・
83 木の実落つ音なく何か切れるらし(ABCヒロ) 1 かをり・
84 秋晴や影踏み鬼の入れ替はる (束束子) 2 観音寺・金平糖・
85 自転車のワイドな籠や木の実落つ
86 秋祭り頭上で舞うや梯子獅子 (淑子) 2 てつを・和談・
87 柿の葉のしきりに落つる日暮なり (観音寺) 1 束束子・
88 復興のおれが担ぐぞ秋祭 (悦ちゃんあら) 7 いちご・◎ナチ―サン・◎蓉子・◎アイビー・
89 一葉してをぐらき堂の写経会 (かをり) 2 ナチ―サン・ちとせ・
90 酌をする指しなやかや花芒 (ふうりん) 4 ヨシ・◎観音寺・淑子・
91 冷まじや境内に置く加農砲 (萩) 2 ABCヒロ・アイビー・
92 秋天や「元気ですね」と医者の言ひ
93 梯子獅子鎮守どよめく秋祭 (和談) 4 ナチ―サン・ちとせ・ヨシ・玉虫・
94 伊那谷や早生の林檎の色づきぬ (ちとせ) 1 蓉子・
95 爽やかな子供落語の下げの笑み (ナチ―サン) 1 悦ちゃんあら・
投句者は束束子、ナチ―サン、いちご、萩、森野、悦ちゃんあら、蓉子、ABCヒロ、和談、淑子、金平糖、ふうりん、てつを、玉虫、ちとせ、アイビー、観音寺、ヨシ、かをりの19名
お気づきの点がありましたらお知らせください。
No.547アイビー2022年10月13日 13:15
今回の投句者全員の選句が完了しましたので選句を締め切ります。ただちに集計作業に入りますが、本日14時頃を目途に結果を発表します。それまでお待ちください。
No.546アイビー2022年10月13日 10:18
豊明市で無く西尾市でした。
No.533ナチーサン2022年10月11日 17:57
メー友で豊明の現職時代の先輩が、私の俳句を見ていて「俳句を始めたいので添削を」と一句届けて来ました。飼い猫が居なくなり諦めていたところひょっくり帰って来てその喜びを月をバックに詠んだものです。季語が二つあったり猫の名前(茶々・・・秀頼の母?)が入っていたりで添削して返送しました。メールも始めたばかりですが勉強して初めての写真も転送、熱心な方です。しばらく様子を見ます。ご期待ください。よろしくお願い致します。
No.532ナチーサン2022年10月11日 17:53
10月句会は投句が出揃い選句に入りました。投句者は過去最多の19名、100の僅かに足らぬ95句の投句をいただきました。心から御礼申し上げます。この95句から7句を選ぶのは大変ですが、頑張って選句して下さい。
No.526アイビー2022年10月11日 10:39
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