夏のミニ句会を開催します。下記の開催要領に従い奮って投句して下さい。
2025夏のミニ句会・開催要領
1・投句期間 5月10日(土)~5月20日(火) 兼題句1句を含め当季雑詠4句
2・兼題 麦の秋 または「海」を詠みこんで
3・清記&選句 5月11日(水)~5月30日(金) 選句要領は後報
4・結果発表 5月31日(土)
新之助さん、夏のミニ句会の幹事ありがとうございました。
小生の選評です。
〇 卒寿来て未だ余白あり新茶汲む
人生100年時代、卒寿とてまだまだ余白があります。
「新茶汲む」と詠んだことで、作者のこれからの人生への
意気込みを感じます。頑張りましょう。
〇 夏めきて陽に力あるけふの空
夏が来て暑さが増してくると言うごく当たり前のことを
詠んだ句です。でも暑いと言う言葉を使わずに「陽に力ある」
としたことによって、この句は見事に生まれかえったように
思います。
〇 河骨の星の如くに濠に浮き
典型的な花鳥諷詠の俳句です。俳人は、類句、類想を殊更に
排しますが、元々、花鳥諷詠の場合はそれは避けられないもの
だと思います。作者は、水に浮いている河骨の黄色い可憐な花
を見て感動し、それを素直に星に見立てたものと思います。
〇 起重機に退かぬ構への鯉幟
五月空に泳ぐ鯉幟の近くで起重機による土木工事が行われて
いたのでしょうか。「退かぬ構へ」とは言い得て妙なりです。
風を受けて翩翻とひるがえる鯉幟の様はまるで起重機に立ち向
かい一歩も引かぬ構えだと言うのです。
心地よい五月の空が想像されます。特選にいただきました。
以上
新乃助さん
泉也です
今回の句会お世話様でした。皆さんのお陰で俳句を愉しめる事喜んでいます。有難うございました。
いつもの泉也の自作あれこれです
格子戸をくぐり啜るや心太
蔦若葉昭和に戻る茶房かな
今回の兼題「心太」独身時代寮の近くの喫茶店に日曜日毎に行き、友達と時間を潰した、昔昔の事想いだしを詠んだ句です。蔦若葉が格子戸を覆っている様子を詠みたかったのですができませんでした。
俳句つて昔の想い出を現在に置き換え詠めますから面白いですね。
卒寿きてまだ余白あり新茶汲む
どうも歳をとると、その歳を自分の「売り物」にしてしまいます。この句もよくぞ90迄生きたを自慢したくなり詠みました。上五「卒寿きて」投句後「卒寿越へ」の方がと気が付きました。
宇治の橋渡れば匂ふ新茶の香
宇治と言えば平等院ですがお茶の産地でもあります。これも昔宇治に遊びに行った時の想い出を俳句にしました。道筋の店どの店からも、お茶の香りが流れてきます。この句類句がありそうですね。
野の風の感想です。
新緑を浴びつ熊野の古道行く(てつを)
「熊野古道」は現在ユネスコ世界遺産にも登録され、古道には樹齢800年を超す大樹なもあるとのこと、そして新録浴びて古道の石畳を歩けたらすばらしいですね。是非経験したいです。
卒寿来て未だ余白あり新茶汲む(泉也)
卒寿の90歳を迎えてもまだまだ余命を感じ、ゆったり新茶を飲んで俳句をつくっている泉也さんの姿を想像します。
故障せしパソコン直り風薫る(新之助)
パソコンが故障すると本当にエラエラします。それだけに直った時は気持ちがほっとします。新緑、若葉のころのさわやかな「風薫る」ときの気持ちですね。、
日常の出来事をこうして俳句に出来るのは、我々俳句をつくる者の特権ですね。
藤村の馬篭の宿に心太(アイビー)
馬篭は小説「夜明け前」に出てくる島崎藤村の出身地、 馬篭の宿で贅沢な豪華な食べ物でなく、むしろお口に入れたときのぷりぷりな歯ごたえと、ツルンとしたのどごしの良さ、そんな素朴な心太を食べるのはむしろ何となくほっとしますね。
新之助です。
お待たせしました。
夏のミニ句会の成績を発表します。
今回の句会で、高順位となられたてつをさん、アイビーさん、野の風さん、おめでとうございます、
高得点賞:清記順
1位:てつをさん、アイビーさん13点
2位:野の風さん、12点
高得点句:(清記順)
6点句:あっけらかん生きて食して心太(野の風)
4点句:緑さす修築成りし朱の鳥居;新緑を浴びて熊野の古道行く(てつを)
卒寿来て未だ余白あり新茶汲む(泉也
故障せしパソコン直り風薫る(新之助)
河骨や星の如くに濠に浮き(野の風)
藤村の馬篭の宿に心太;目の遭ひし犬が尾を振る五月かな(アイビー)
各人の投句に対する選句一覧(敬称略、清記順)
(なお、選句者の名前は最初の文字のみで省略して表示してます)
てつを(13点)
1.母の忌のひとつ話や心太(泉、◎ア;3点)
2.覚えある風の過ぎりて花蜜柑(野、ア:2点)
3.緑さす修築成りし朱の鳥居(泉、野、◎新:4点)
4.新緑を浴びつ熊野の古道行く(泉、野、ア、新:4点)
泉也(9点)
5. 格子戸をくぐり啜るや心太(野、新:2点)
6. 蔦若葉昭和に戻る茶房かな(ア、新:2点)
7. 卒寿来て未だ余白あり新茶汲む(野、て、ア、新:4点)
8. 宇治の橋渡れば匂ふ新茶の香(て:1点)
新之助(9点)
9. 旧友と語る夕べや心太(泉、野:2点)
10.故障せしパソコン直り風薫る(泉、◎野、ア:4点)
11.夏めきて陽の力あるけふの空(て、ア:2点)
12.富士山の冷水ほしき薄暑かな(て:1点)
野の風(12点)
13.あっけらかん生きて食して心太(◎泉、て、ア、◎新:6点)
14.あまりにも短き盛り牡丹かな(て、ア:2点)
15.河骨や星の如くに濠に浮き(泉、て、ア、新:4点)
16.白き月夜に映しぬ代田かな(0点)
アイビー(13点)
17.藤村の馬篭の宿に心太(泉、野、て、新:4点)
18.目の遇ひし犬が尾を振る五月かな(泉、野、て、新:4点)
19、薫風やボール蹴る子の声変はり(泉、新:2点)
20.起重機に退かぬ構への鯉幟(野、◎て:3点)
それでは、いつものように、選句された相手方の句に対する感想や、このように修正されたら
良かったという助言のほか、ご自分の句の背景など、自由に述べて下さい。
よろしく、お願いします。
新之助です。
アイビーさん、てつをさん、野の風さん、皆さんの選句受領し、記録しました。
アービーさん、これらの選句を非表示にしてください。
しんがり、新之助さんの選句を非表示にしました。
最初の泉也さんを含め、泉也、アイビー、てつを、野の風の皆さんの選句を非表示にしました。
新之助です。
泉也さんの選句、受領しました。
投句も選句も一番乗り、すごいですね。
アイビーさん、泉也さんの選句を記録しましたので、非表示にしてください。
泉也さん
小生の清記一覧中のEブロックの番号の誤記を指摘頂き、有難うございました。
アイビーさん、
小生に代わり、アイビーさんが正しい表示に修正頂き、有難うございました。
皆さん、現在の清記一覧に基づき、選句のほどよろしく、お願いします。
新乃助さん
泉也です、いつも有難うございます。今回の清記表Eブロックの番号が17~20ではないでしょうか・訂正方お願いします。
アイビーが新之助さんの名前で再投稿しました。
投句の通し番号が違っていました。差し出がましいとは思いましたが、私が修正し、新之助の名前で投稿しなおしておきました。
既投稿記事を修正することもできますが、急場には間に合いません。ご了解願います。
新之助です。
お待たせしました。皆さんの投句を順序不同にして清記します。下記要領で選句の程、お願いします。
記
2024年夏のミニ句会選句要領
ミニ句会の場合、投句数が少ないので、兼題句、当季雑詠句を含めて選句します。
その選句要領は、次の通りです。
1. 選句期間:5月21日~5月29日
2. 選句数 :AからEまでの各ブロック中、自分の句のブロックを除くすべてのブロック毎に各2句、自分の句のブロックを除くブロックの中から2句、合計10句を選句する。特に良いと思う句(複数で可)を特選(◎表示で示す)、その他は並選とする。
特選は2点、並選は1点として加算する。
3. 結果発表:5月31日(金)但し、投句者全員の選句が早まって場合は、繰り上げて発表します。
2024年夏のミニ句会清記一覧
-Aブロック-
1.母の忌のひとつ話や心太
2.覚えある風の過ぎりて花蜜柑
3.緑さす修築成りし朱の鳥居
4.新緑を浴びつ熊野の古道行く
-Bブロック-
5. 格子戸をくぐり啜るや心太
6. 蔦若葉昭和に戻る茶房かな
7. 卒寿来て未だ余白あり新茶汲む
8. 宇治の橋渡れば匂ふ新茶の香
-Cブロック-
9. 旧友と語る夕べや心太
10.故障せしパソコン直り風薫る
11.夏めきて陽の力あるけふの空
12.富士山の冷水ほしき薄暑かな
-Dブロック-
13.あっけらかん生きて食して心太
14.あまりにも短き盛り牡丹かな
15.河骨や星の如くに濠に浮き
16.白き月夜に映しぬ代田かな
=Eブロック-
17.藤村の馬篭の宿に心太
18.目の遇ひし犬が尾を振る五月かな
19.薫風やボール蹴る子の声変はり
20.起重機に退かぬ構への鯉幟
以上