夏のミニ句会を開催します。下記の開催要領に従い奮って投句して下さい。
2025夏のミニ句会・開催要領
1・投句期間 5月10日(土)~5月20日(火) 兼題句1句を含め当季雑詠4句
2・兼題 麦の秋 または「海」を詠みこんで
3・清記&選句 5月11日(水)~5月30日(金) 選句要領は後報
4・結果発表 5月31日(土)
野の風さん
泉也です。
春の句会幹事よろしくお願いします。
句会の合間に一寸私の駄句を披露します
新之助さんから釣りの成果の俳句をと言われ、色々思い出しました。そこでこれまで作った釣りの俳句の一部を披露します。
これは私が実際、釣った時の情景もありますが、人様のを見て詠んだり、テレビで見て詠んだ句もあります。
鮎釣りの四囲にとけこむ竿捌き
上っ瀬に竿影しずめ山女釣る
釣りあげし山女を焼くや渓日和
太刀魚の潮目求めて闇を航く
釣行に手袋の指切落とし
波止小春尺余のぐれに竿しなる
釣りあげし鱚の尾鰭が肘叩く
お粗末でした。 泉也
泉也さんの釣り好きは承知していましたが、海釣りと川釣りの両方やられるのですか。随分、趣が違うように思われますが。魚の名では、鮎、山女、鱚が夏の季語、太刀魚が秋ですが、あとどんな魚が季語になっているのでしょうか。
野の風です。
泉也さんから推薦がありましたので、次回幹事引き受けます。3月、早めに要項を発表させていただきます。
泉也さんの釣りの俳句楽しく拝見しました。
私も釣り楽しみにしていますが、今年度も待ち遠しいです。
野の風です。
令和6年度春のミニ句会も投句者全員の自句あれこれ、そして感想も投稿が終わりました。皆さんありがとうございました。
しかし次回春の句会までは時間がありますので、自由に投稿お願いします。
次会、春の句会の幹事ついては野の風が引き続き担当したいと思っています。ご了承いただける方は推薦お願いします。
春のミニ句会の結果発表の記事のピン留めを解除しました。ご覧になりたい方はno.544の記事までスクロールして下さい。
野の風さん、幹事のお骨折りをいただき有難うございます。皆さんの句へのアイビーの感想です。
春寒や能登の荒磯慟哭す (てつをさん)
大地震のあった能登。震災を早速句にしたが、寄せては返す怒涛を慟哭と形容されたのが素晴らしい。季語の斡旋も「春寒」で妥当。荒磯は「あらいそ」とも「ありそ」とも読めるが、この句の場合は「あらいそ」だろうか。
早春の日射しに弾む釣り心 (泉也さん)
早春とはいえ、このところの陽気は春そのもの。さあ、そうなると趣味の釣り心が頭をもたげてくるのは当然だ。本格的な春を迎える喜びに満ちている。
ウオーキング土手に点々蕗の薹(野の風さん)
鵜の目鷹の目で捜すとなると簡単には見つからない蕗の薹。散歩を兼ねたウオーキングで土手を行く。何気なく目を見やると、あるではないか。思いがけなく春の使者に逢ったことで、一日気分よく過ごせそうだ。
白梅の中の紅梅艶めきて(新之助さん)
咲いているのは白梅が多く、紅梅はこれからのようだ。 圧倒的に白優勢の梅林で、数少ない紅梅が艶めいている。勿論、艶めいていると感じたのは作者の印象であり主観だが、読み手の側も十分共感できる。
野の風さん、お世話いただきありがとうございました。
小生の選評です。
特選句 〇早春の日射しに弾む釣り心
小生も、若かりし頃は釣りキチでしたのでこの気持ちがわかりすぎるほど
わかります。風はまだ冷たさがあるのだけれど春の陽気にはやる心が抑えき
れない心情、上手く詠めていると思いました。
佳句 〇白梅の中の紅梅艶めきて
「紅一点」と言う言葉がありますが、満開の梅林の中にある一木の紅梅は
正しくこのことを言うのでしょう。想像するだけでも得も言われぬ艶めかし
さが伝わってきます。
〇厨より妻の吾を呼ぶ初音かな
厨で家事をしていた奥さんが庭から聞こえる初音を耳にしたのでしよう。
その感動を旦那さんにも分かちたいとの思いから声をかけられたものと思
います。初音を耳にした感動とそれを旦那と共に共有したいと言うやさし
さ、そして春を呼ぶ初音の美しさも同時に感じとれます。
以上
新之助の感想です。
今回の句会進行をされた野の風さん、お世話様でした。
今回の高得点者の泉也さん、おめでとうございます。
さすが、我らの最長老だけあって、経験が豊かで、俳句の幅が大と感じました。
これからも、頑張って下さい。
では、小生の選句感想です。
☆早春の日射しに弾む釣り心(泉也)
早春の日射しを身に受けて、釣り心がうずく気持ちがよく詠われていると思いました。
どうぞ、防寒対策もして、お出かけになり、今度は釣りの成果の句を作って下さい。
☆春寒や能登の荒磯慟哭す(てつを)
能登のニュースは毎日出ていますが、作者は能登の人ではなく、荒磯の視点から
俳句にされている点が面白いと感じました。
その点を具体的に指摘されている野の風さんの感想に同感します。
☆ウオーキング土手に点々蕗の薹(野の風)
ウオーキングの途中で、土手にあちこちに生えている蕗の薹をご覧になり、
早春を写生されるセンスに惹かれました。
☆蕗味噌や遠い昔の恋ひとつ(アイビー)
作者は青年時代に初恋の女性を見初めたのに、うまくいかなかったのでしょうか。
蕗味噌の味は、初恋の頃を思い出すほろ苦い味ですね。
野の風さん
泉也です
この度はお世話様でした
皆さん 私の句に沢山の選有がさうございます。
いつもの泉也の自作あれこれです
浅春の空に首振るクレンかな
毎年この2月・3月になると予算執行の形であちこち工事が多いですが、この俳句は民間のマンション建設の工事のクレーンです。朝起きてカーテンを開けると約300メートル先の街並みの上空にクレーがが首動かしているのが目に入りました。真っ青の2月の空を「浅春」としました。「クレン」本当は「クレーン」五音にするため意図的に「クレン」としました。間違っているかも知れません。野の風さん岩木山・平原の雪のなかのクレーンの写真有難うございます。
早春の日射しに弾む釣り心
おん歳90で中々釣りに行けませんが、どうしてもこの季節になると心が疼きます。今年は特に早く暖かくなり、風も穏やかな朝を迎えると、どうしても頭の中でウキの動き‣潮の流れなどの情景を思い泛べます。
この句皆さんに沢山の選を頂き、私の釣り心に同感頂いたと喜んでいます。有難うございました。
神泉の細き流れに水草生ふ
この句京都山科の神社の風景です。静かな神苑・湧水を引いた境内の溝川に水草が生え、その流れに泳いでいる姿を詠みました。あの荘厳さ・静けさの中での水草。 なかなか17音では難しいと感じ詠みました。
蕗味噌やいにしえの恋ほろ苦し
兼題「蕗味噌」と出た時、昔の昔、祖母の蕗味噌の味と、同じ少年時代の初恋を想いだしました。
中七「いにしえ」漢字では「古」どちらにしようか迷いました。それと「いにしえ・古」はどうしても「古代」と感じてしまいますね。「ほろ苦し」はうまく出来たと思っています。
野の風です
野の風の感想です。
浅春の空に首振るクレンかな (泉也)
まだ寒さが残っている春の空に高々とクレン車の先端が動いて工事をしている。それを首振ると表現したのが良かったと思います。
雪原の岩木山の写真を撮っていたら赤いクレン車が写っていました。クレン車は目立ちますね。
春寒や能登の荒磯慟哭す(てつを)
今回の能登半島の地震は未だ春寒の中、その爪痕が残され、まさしく荒れ狂う波が悲しみに耐えきれず激しく泣いているようだとの句です。そんな状況を的確に句にまとめていますね。
白梅の中の紅梅艶めきて(新之助)
この句から尾形光琳の紅白梅図屏風を思い出しました。艶めくとの表現が良かったと思いました。
厨より妻の吾を呼ぶ初音かな (アイビー)
正月、台所からアイビーさんを呼ぶ奥さんの声、料理が出来たので運んでくれないとの声だろうか。:仲睦まじい二人の様子が見えるようだ。
野の風です。
結果が出ましたので、予定より早く発表します。
(2013yc春)ミニ句会の結果を発表します。何かありましたら投稿お願いします。
結果発表後の意見交換お願いします。
これまでと同様、俳句を愛好するメンバーの交流の場として、お互いの俳句に対する理解を深めるべく、『特選句』、『印象に残った句』、『共感を得た句』及び選句の感想、質問、回答等を自由に投稿 『 自句あれこれ』も投稿お願いします。
(2013yc春)ミニ句会結果
①高得点者 ( 同点は投句順 )
9点 泉也
7点 てつを
7点 野の風
②高得点句 ( 同点は清記順 )
5点 春寒や能登の荒磯慟哭す(てつを)
5点 早春の日射しに弾む釣り心(泉也)
4点 ウオーキング土手に点々蕗の薹(野の風)
3点 白梅の中の紅梅艶めきて(新之助)
3点 蕗味噌や遠い昔に恋ひとつ (アイビー)
3点 水温む二羽のあひるの睦びゐて(新之助)
3点 靴底に春泥厚し庭手入れ(野の風)
③投句者の句に対しての選句者一覧
泉也(9点)
1.浅春の空に首振るクレンかな (泉也) アイビー 野の風
2.早春の日射しに弾む釣り心 (泉也) ◎てつを アイビー 野の風 新之助
3.神泉の細き流れに水草生ふ (泉也) てつを
4.蕗味噌やいにしへの恋ほろ苦し(泉也) アイビー
てつを(7点)
1、苗木植う結果見る日と吾が生と(てつを) 泉也 野の風
2、春寒や能登の荒磯慟哭す(てつを) ◎アイビー ◎野の風 新之助
3、紅梅や孫の婚礼待ちわびて(てつを)
4、蕗味噌やこつそり捨てて叱られて(てつを)
野の風(7点)
1.春の風邪あなどりあそぶ子らの声(野の風)
2.靴底に春泥厚し庭手入れ(野の風) ◎泉也 新之助
3.ウオーキング土手に点々蕗の薹(野の風) 泉也 アイビー ◎新之助
4.蕗味噌を作り己れをもてなさむ(野の風)
新之助(6点)
1. 春雪や子は喜ぶも親苦戦(新之助) 泉也
2. 白梅の中の紅梅艶めきて(新之助) てつを アイビー 野の風
3. 水温む二羽のあひるの睦びゐて(新之助) 泉也 てつを
4. 蕗味噌や妻の味なり甘辛し(新之助)
アイビー(6点)
1.蕗味噌や遠い昔に恋ひとつ (アイビー) 泉也 てつを 新之助
2.厨より妻の吾を呼ぶ初音かな (アイビー) てつを 野の風
3.高からぬ権現山も笑ふかな (アイビー)
4.春浅し兎おどおど震へゐて (アイビー) 新之助
④ 選句一覧 ( 番号は清記番号)
泉也 2, 7. 10. ◎11. 14. 18
てつを 1、6、7、10、◎16、17
アイビー 2、◎5,6,12,16,20
野の風 ◎5.6.12.14.16.17,
新之助 ◎2,5,7,11,13,16