◆ここは「MY DEAR掲示板」です。
詩をある程度の期間書いている方、詩に意欲的に取り組みたい方、詩人に向け成長を目指す方はこの掲示板をご利用下さい。
あなたの詩をしっかりと読み、評や感想を、しっかりと書かせて頂きます。
ここから詩人として巣立った人は数知れず、です。あなたの詩を継続的に見守り、詩の成長を助ける掲示板です。
(あのーー、私が言うことでもないんですけど、詩は自由を旨としていますから、どこにでも投稿しようと思えば、投稿できないところはないんですけど、いきなり大きなところに挑戦しても、世の多くのものがそうであるように、ポッと書いて、ポッと通用する、ポッと賞が取れる、なんてことは、まずありえないことというか、相当に稀有な話なのです。
やってみることは止めませんけど、大きなところのノー・レスポンスにがっかりしたら、
あきらめてしまう前にMY DEARに来ませんか?
MY DEARは投稿された作品全部に評をお返しします。
本来、こつこつ実力をつけてから、賞などに挑戦するのが、スジだと思いませんか?
MY DEARはあなたのこつこつを、支援するところです。)
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投稿された詩については、詩を読んだ感想を、レギュラーメンバーの誰かが、手短なコメント(5行程度)で返してくれます。
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人も街も色を失い
匂いもしない
過去も未来も
無機質な風の中に
押し流されてゆくだけ
日本を飲み込む
身勝手な情報の渦
ごらん
乱立する箱の狭間を
人の形をした影が蠢いている
この度は、拙詩「松島や」に評をいただき、ありがとうございました。
「程がいい」とは、最高のお誉めの言葉です。
佳作までいただき、大変嬉しく感じております。
ありがとうございました。
また、直前の訂正でご迷惑をおかけし、申し訳ありませんでした(連続2回、本当にすみません)。
二年前に訪れた松島…ほとんど記憶になく、そのまま、ありのままを詩におとしました。
「松島や~」は相模州田原坊の吟と『松嶋図誌』にあるようです。
(松島や ああ松島や~ではなく、松島や さて松島や~のようです)
芭蕉の『奥の細道』には、「扶桑第一の好風にして~」と、松島の美しさは漢詩などを引き合いにし綴られており、俳句は記されず、「いづれの人か筆をふるひ詞を尽さむ」と結ばれています。
(「島々に 千々にくだきて 夏の海」との松島を詠んだ句が『蕉翁句集』にあります)
私が松島の地を踏んだのはそれから約330年後、芭蕉の想いも響き、色々な意味で言葉には尽くせないものがありました。
美しい景色の前に、言葉を響かせ、詩を紡ぐことの難しさを痛感しました。
学びを深くし、様々な詩のスタイル、構成を身につけていきたいと思います。
励ましのお言葉、ありがとうございました。
今後ともご指導のほど、よろしくお願いします。
眉間に皺を寄せて
牛の舌を凝視する
赤い炭火 禿げた頭をてからせる
黒縁眼鏡 丸顔の親父
焼き網の上
太い指に菜箸握り
慣れた手付き
丁寧に 素早く 肉を返してゆく
しわがれ声で お喋りに興じる
出勤前のマダムたち
上司の愚痴に 口角泡飛ばす
会社帰りのサラリーマン
無表情の親父は 客に目もくれず
ただ黙々と
寸胴鍋のテールスープ
ゆるりゆるり かき混ぜる
暖簾のしみ 黒光りした柱
壁に貼られた 色褪せた切り抜き
親父そっくり 調理衣の初代
人知れず 沈黙の中語られる 老舗の歴史
麦飯 牛たん テールスープ
伝統が培う優しさ 体中の血と共に駆け巡る
旨味 塩梅 言葉も滅する妙なるものの
滋味深く ほんわか湯気に包まれる
カウンターの前
親父は脇目も振らず 肉を焼く
無愛想な顔に
人情の皺 刻み込んで
みかん色 裸電球の火影は揺れる
「伊達の夢」 盃重ね
穏やかにたゆたう 重たい頭
仙台の夕餉 仙台の夢幻……
客のざわめき 熾火のはぜる音
巨大な飾り駒 「王将」背後に従えて
きらっと 静かに光った 親父の目
そのふくよかな厚い手は 休むことを知らない
あなたが寝静まったころ
そっとベットから起き上がる
朝まで起きないあなた
玄関で寝巻を脱いで
ウィンドブレーカーと手袋
懐中電灯とビニール袋
そっと表に出る
近くの神社の草むら
石灯籠の消えそうな灯り
どくだみを取りにいく
昼間の茂み
夜もそのまま
袋一杯に詰める
鼻を刺す匂い
飛び散るしずく
寝室に戻り
寝ているあなたにそっと
どくだみを擦り付ける
あなたの首にどくだみ
首を絞めるようになぞる
生きたまま
たくさん
たくさん
消毒してあげないと
夏至はいつだろう、あの子の呟きに
いつだろうね、と答える
繊細な感性、敏感な自然観
そう思ってもらう計算も期待もない
私たちはそこまで器用ではないのだから
あの子が夏至のことを聞いたので
私も安心して、
日がどんどん長くなっていくね、と答えた
二日後、校門の前で会って一緒に帰った
小テストのこと、先輩のこと
学生らしい話題のあと
ゆったり訪れた沈黙に
あの子は口を開いて言った
「おととい、夏至の話を、したのだけれど」
学生だらけの道路は暑くてうるさくて、
え、と聞き返すと、
しっかりゆっくり、もう一度言ってくれた
「おととい、した、夏至の話」
私はあちこち走り回ってつかれていて
げし、の意味がわからなかった
それでもあの子は凛として
「家に帰って調べてみたら、その日が夏至だったの」
ようやく思い出して、なぜかうれしくて
じゃあ、あの日の太陽がいちばん高かったんだね、と目をみひらいた
めったに表情を変えないあの子も
小さく笑って、そうだね、と言った
古事記の神さまにちなんでつけられた
その子の名前が美しかった
ギターの旋律の向こうに
草むらが見える
木が見える
花も見えると
風を感じる
暑さの中の
涼しい風を感じる
空気が漂うのを感じる
低音の弦が鳴ると
土を感じる
土の柔らかさを感じる
土を踏みしめて行く
またあの公園に行った
すると耳に馴染んだ音が
一人のギター弾きが
公園でギターを弾いていた
公園の椅子に腰かけて
親指で低音を
残りの指で他の弦を
ポーンビオロンビオロン
ザッ ザッ ザザッ ザザ ザザッ
僕は彼の前に立ち止まって
しばらく微笑んで
音を感じていた
ある空梅雨のよく晴れた午後に
三浦様、「不思議」に評をくださりありがとうございます。佳作をいただき嬉しいです!
書きながら、「私」と「眠っている二人の子ども」の関係性がわかりにくいような気がして不安だったのですが、ちゃんと伝わってよかったです。
2連についてのたくさんのコメント、ありがとうございました!身に余るお褒めの言葉、嬉しくて、じたばたしながら読んでいました。
今後ともよろしくお願いいたします!
雨音様、「だるま落とし」に評をくださりありがとうございます。
ご指摘の通り、だるま落としに、上にのせなければならないというルールはないと思います。長らくやっていないので勝手に新ルールをつくってしまっていました…こういうところに自分で気づくのって難しいですね。
最終連はこだわりがあったので、お褒めいただき嬉しいです。
これからもよろしくお願いいたします!
僕には誰にも言えない事がある。
家族にも友人にも決して明かせない時間と空間がある。
何十年も通い続ける とある居酒屋。ある事を終えた後の儀式とも言うべき格別の杯。
カウンター越しの お店の大将も歳を取ったものだ。背中が少し丸くなって 白髪が増えた。かつて新人店員をどやしつけていた威勢はどこへやら。かくゆう 今の僕も大将と同じく 似たりよったりだ。
本当の事を言おうか。何を隠そう 僕は買淫していたのだ。
ここだけの 内緒の話。誰にも言えない内緒の話。
こんばんは。この度も温かな言葉を頂き、ありがとうございます。
出張帰りの新幹線で青島さんの丁寧な評を読ませて頂いたら、疲れが心地良さに変わりました。
引き続き、よろしくお願いします。
三浦様、詩の評をありがとうございます。
出来上がってみれば、なんてことのない詩になってしまったのですが、今僕の中で書くべきことの一つであるような気がして、思い切って書きました。
それを「好感が持てる詩」とご評価いただき、大変うれしく思います。
そうですね、詩は精神によるところが大きいですね。その精神を病んでしまっているのですが、今後もいい詩を書くために精進したいと思います。
三浦様の詩、「ベイシー夫妻のメリーゴーラウンド」拝読いたしました。
ジャズをあんな風に書けるのって本当に素晴らしいなあと思いました。
また今後ともよろしくお願いいたします。