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◆ここは「MY DEAR掲示板」です。
詩をある程度の期間書いている方、詩に意欲的に取り組みたい方、詩人に向け成長を目指す方はこの掲示板をご利用下さい。
あなたの詩をしっかりと読み、評や感想を、しっかりと書かせて頂きます。
ここから詩人として巣立った人は数知れず、です。あなたの詩を継続的に見守り、詩の成長を助ける掲示板です。

(あのーー、私が言うことでもないんですけど、詩は自由を旨としていますから、どこにでも投稿しようと思えば、投稿できないところはないんですけど、いきなり大きなところに挑戦しても、世の多くのものがそうであるように、ポッと書いて、ポッと通用する、ポッと賞が取れる、なんてことは、まずありえないことというか、相当に稀有な話なのです。
やってみることは止めませんけど、大きなところのノー・レスポンスにがっかりしたら、
あきらめてしまう前にMY DEARに来ませんか?
MY DEARは投稿された作品全部に評をお返しします。
本来、こつこつ実力をつけてから、賞などに挑戦するのが、スジだと思いませんか?
MY DEARはあなたのこつこつを、支援するところです。)

なお「MY DEAR掲示板」では、新規ご参加の際に、ペンネームとメルアドの届け出が必ず必要です。
これは掲示板内の安全を守るため、管理人に限って把握させて頂くものです(他へは一切出しません)
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「MY DEAR掲示板」ではハードルが高すぎるよと感じる方には、別途、

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誰でも、どんな人でも、気軽に詩に親しんでもらうための掲示板です。学生さん、小中学生の方も歓迎です。
投稿された詩については、詩を読んだ感想を、レギュラーメンバーの誰かが、手短なコメント(5行程度)で返してくれます。

どうぞご希望に応じて、各掲示板をご利用下さい!!!

編集・削除(編集済: 2025年01月02日 01:55)

狂人の夢  U.

張りつめた空気に満たされた夜
ママの夢で目が覚めた
長い槍で胸を突いていた
苦しくはなかった
私の目に涙はなかった

どこかで
赤ん坊が泣き出した
狂っちまった夜に
失ってしまったママを捜しに出よう
ママは死んじまって、腐っちまって
ほら、君が足で踏みつけているのがママの骨さ
ぼろぼろに腐っちまった骨さ

夜が煙草を吸う
紫の煙が飲み込まれていく
煙を伝って私も飲み込まれた
胸が焼けて
身体の血が逆に流れだした

赤ん坊が闇を引き裂く
狂っちまった夜に
ママを捜しに出よう
今夜は、十一月の夜、空気が張り詰めだした夜
そして、狂気に掴まれた私

編集・削除(未編集)

癇癪  理蝶

美しさが美しさ然として
煌めいているのが
はためいているのが
癪に障ってたまらない

なあ、歪めよ世界
澱めよ世界

血に滲んだ桜とか
泥まみれの涼しい瞳とか
精神を病んだ子パンダとか
モノクロのオーロラだとか

そういう物を思いきし
抱きしめたいんだよ
それが僕の心を
撫でてくれるんだよ

僕たちの内側にあるのは
さもしくて汚くて
醜くて甘い
溶けかけのキャンディのような
そんなものだろ?

何で君はしたり顔で
イルミネーションに
照らされてるの?

何を君は楽しくて
塵一つない部屋で
落ち着かない顔をしているの?

美しさって
汚くないだけなんだよ
ねえ気づいてよ
お願いだから

さもしさ、汚さ
僕たちの内側にも外側にも
どこにだって誰だってある
そんな澱んだ溜まりの中に
美しさを越えるような
愛らしさとでもいうべき
心を掴んではもう離さない
そういうものがあるんだよ

ねえ気づいてよ
お願いだから

編集・削除(編集済: 2022年11月25日 16:05)

豹紋よ 暗沢

 ヤマザクラの葉へ赤がともる頃だった
何処よりかひらりひらりと迷い込んできた おまえら

豹紋よ 染色を経て枝より離れ
舞い落ちたとりどりの葉がさながら化身した おまえら

あの一見毒々しい芋虫ども
やわな朝陽を受けての忠実忠実しき(まめまめしき)行進が
人びとの目を瞠らせた小さな斑点のうねりであった おまえら

紅葉は盛りを過ぎて路傍に隅にて重なる
それらの枯葉はおまえらの
成れの果てであるか 豹紋よ

華々しき秋の身罷りのもと
運んだ末の彩りに紛れて おまえらは

 豹紋よ 消え行くままなおまえら
その輝かしき羽の一枚を
私は書物へと栞として挟もう
そのとりどりに鮮やかな羽で
一枚のきらびやかな頁を織ろう
それらを綴じた書物を密かに
汗牛充棟の一隅へでも忍ばせよう しかし
これらも不純な想念(イメージ)に過ぎないのだ
豹紋よ

 冬を越せぬおまえらの 悉皆失せた
季節はもう間近だ 豹紋よ

編集・削除(未編集)

ひん死  可行

ベールを捲ると夜だった
生身の体から、皮膚をはぎ取り、悶えた
暗澹たる鬱屈の巣窟で 私は横たえる
内から音が漏れだして 空気となって消えていく
あ、とか う、とか それだけが全て
「苦しい」は形容詞 本当の苦しさは品詞以下
母音こそが本当の苦しみ

編集・削除(未編集)

街  妻咲邦香

街が街に恋をした
私は何処にいたらいい?
お邪魔にならないように
どいていたらいいのかな?

気まずくさせないように
口笛とか鳴らさぬように
少しドキドキしながら
ビルの影から見てる

教えてあげられることはないけど
愛することなら少しだけ
講釈たれて
先輩ぶって
あとは、あとは
呪文のように
トカゲが尻尾をのぞかせて
陽だまりも予感も立ち止まる

街が街に恋したら
それは街中お花畑で
素敵な匂いにむせ返る
何処にも逃げ場がないから
住んでる人はパニックよ

消防車の音が次第にハミングに
私は長袖セーターで
素敵なことを探しに出掛ける
ル、ル、ル
道草くってる羊雲
誰も責めてはいけないの

編集・削除(未編集)

乖離 成城すそ

ねえあたしちゃんとまてたよ
しずかにしてたよ
ちょっぴりさみしかったけど!

ひさしぶりのおひさまはとてもとおくて
もうこえなんてとどかないかも。

ちょっとあしにあたってるおおきなみずたまりは、しょっぱいあじがした

あたしほんとにたのしいのに、うれしいのに、なんでぬれてるの?
あたしはしあわせなのに、なんであやまるの?

夢の中は生暖かい羊水で満たされた胎児のようにやらかくて、苦しい。

夢の境界は空から解けて、カーテンの向こう岸を灯す、太陽の恋人になる。

遠くから聞こえるさざ波の音は少しだけの塩を料理に加えた。

私は苦しいし悲しい。だから泣いているの。
あなたは笑って、私に幸せを沈めてくるのに、私は何も出来ないまま。

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デュシャンよ切に  猫目屋倫理

探せ探せ
デュシャンを探せ!

パイプに目を奪われるな
どのみちコレはパイプではない
顔のない紳士に挨拶
おっと失礼急がねば

探せ探せ
デュシャンを探せ!

溶けた時計を流し見て
ミューズが与えた不安は的中
途方に暮れる眦の
例のガラスの涙のように

切に切に
デュシャンよ切に!

世界はなんて無慈悲なのだ
道標などまるでナンセンス
順路は須く守るべしと
あゝ泉は遥か遠く…

親愛なるマルセル・デュシャン
果てなき回廊
焦燥の波
表題は差詰め




「あの!トイレはどこですか!!」

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山茶花  ゆき

カーテンを開けて
窓から見下ろすと山茶花の花が
地面に散らばっていて
もう秋はここにはないのだと
教えてくれた

目を見張るような鮮やかな花びらが
癒してくれたのに
短い秋はもう僕を通り越してしまったようだ

厚手のセーターを探しながら
ため息をつく

冬はやってくる
青白い早朝と共に
吐く息が白くなって
肌が痛くなるほどに
日毎に凍えていく

そのうちに雪も降るだろうから
マフラーも探しておこう

初めて貰った手編みのマフラーは
今でも僕のお気に入りだ

二人で煌びやかな
クリスマスのイルミネーションを
観にいった時に写真を撮るのに夢中になって
寒さも気にならないでいると
風邪ひいちゃうよと
後ろからそっとかけてくれた

雪の中の散歩で
繋いだ君の手が暖かかった事も
来年もよろしくねと笑った
可愛らしい笑顔も

まだそんなに前の事ではないのに
思い出に変わっていきそうで

山茶花の花が散って
君からの返事が来なくなっても

君が戻って来るまで
寒くて凍えそうな夜も
僕は一人で過ごすだろう

編集・削除(編集済: 2022年11月23日 20:05)

川面  秋冬

川面を走る女を見たのは 
一昨日の朝のことだ

たぶん
誰も
信じてくれまいと

今朝は
いつでも
撮れるように
構えている

年齢は
分からず
思い返せば
髪が長かっただけで
男だったかもしれない



待ち構えると
現れない





ぼくは
川に近づき
スマホを
尻ポケットに入れ
大きく深呼吸する

一回、二回、三回と

心が決まり
向こう岸を
目指して
川面を
走り出す

一歩目から
浮かばず
ランニングシューズは
ずぶ濡れになる

川幅
十メートルほどの
浅瀬


髪の長い人が
追い越していく

年齢も
性別も
分からないが
川面を
走り抜けていく

向こう岸に
着いたら
消えた


あれくらい
髪が伸びるまで
続けたら
ぼくも
川面を
走れるように
なるだろうか

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夜になると  cofumi

夜になると
歌が聞こえた
それは隣の部屋から聞こえた

夜になると
歌は泣き声に変わった
それは隣の部屋から聞こえた

夜になると、あなたは
悲しみをフランス人形の様に抱き
明日のために涙を出し切った

夜になると、あなたの姿を
小指が入るくらい襖を開け
ただじっと見ていた

幸せとは何かと
問う自分と
幸せに形はないと
思う自分と
その人が幸せであって欲しいと
願う自分と
早く夜よ明けてくれて
胸が窮屈になる自分と

今、あなたは幸せなのですか?

夜になると尋ねたくなるのです。

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