午後から雨になりそうなので、早めに深山公園の道の駅で、下仁田葱(この葱に出逢うと、ミミさんを思い出します(笑))・セロリ・みかん・大根キムチ・焼き立て葡萄パンなど買い、山茶花の小道を歩く。柊の芳香でさえ強すぎると感じる鼻悪お吟であるが、山茶花のかすかな芳香は好きである。雑木紅葉はまだまだきれい。
山茶花に雨待つこころ小柴垣 鏡花
和裁の集まりの日。金蠅は、親戚の子の振袖にとりかかる。綸子のとてもよい反物をネットで格安で見つけられている。裏地や長襦袢はみんなで新古品を調達してあげたので、貸衣装の何分の1かの値段で、振袖一式が自分のものになるという計算♪季語に「春著縫ふ」ってのがあるんだから、がんばってねと激励しておいた(笑)。
針美し糸美しと春著縫ふ 穴井 まき
倉庫カフェに出没。店の外に、珈琲豆の麻袋がどさりと置いてあったので、ぱちり。月曜にしてはお客が多く、「少し遅くなります」と言われると、「大丈夫です、することいっぱいあるんで(笑)。」と、写真を見ながらスケッチして、俳画をこさえる。
檜紀代さんの句集から、冬の句を書き写す。↓巧すぎ♪
髪切つて通力失せし雪女 檜紀代
もう七、八年にもなるだろうか。倉敷の茶房で句会をしていたら、黒づくめの長身美女が来店した。ついつい、「どうしてそんなにかっこいいんですか?」と聞くと、「これから、そこの古いお屋敷でジャズを歌います」とのお返事。「どうりで!でも今日は残念。今度どこで歌われます?」と興味津々のお吟。「うちのお店のクリスマスコンサートで歌います」「ひょっとして今、チケット買えます?」「もちろん♪」
ということで、毎年のように聴きに行っている。支援のいる子たちの作業所のある施設で、レストランも併設。ガラス張りで田園風景の見渡せるお洒落な空間だ。サンタ帽に真紅のフレアースカートのジャズシンガーのミーナさんは、そこの子達からとても慕われている。みんな懸命に仕事にとりくんでいる姿が清々しい。
おじさんおばさん好みの、ビートルズやユーミンを大音量で聴く。映画『ゴースト』のテーマ曲が一番よかったかな。前菜に好みのパスタがつく。途中、盛り合わせのスイーツと珈琲のサービスも。旧家守り人は、突発性難聴をしているので、予防に耳栓をしていた(笑)。
山に雪どかつとパスタ茹でてをり 松永典子
美星町の青空市にて、人参・里芋・九条葱がなかったので白葱・柚子・美星満天豚・田舎巻きなど買い、小野竹喬美術館へ。新出作品と新資料を見せてくれる<知られざる竹喬展>をしている。京都国立美術館にある「夕空」の「大下絵」が面白い。逡巡した様子が、自筆メモに残っている。
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「、、、右下の柿の木一本にては重量右にかたよりて面白からず。左端より色々と桜の枯木等出し見るもよき結果とならず夜に入りて漸やく解決。草稿の上に本紙を張りて寝につく。
本紙に着手す。左端上方よりのぞきし枯木尚疑問ありて本紙に写しとる気になれず。ふと考えて浮びて左端下部に若木の枯木を出さんと思う。焼炭をあたるによきようなるまゝ慎重に墨をおく。成功々々。」
下絵のごちゃごちゃ感が、完成品にはすっかりなくなっている!朝の内2、3時間、縫い仕事をしたら、外をうろつきたくなり、外をうろついていたら、早く帰って仕事の続きがしたくなる、、、毎日その繰り返しであることよ(笑)。
枯木宿蚊帳の吊手をのこしけり 安住 敦
