竹川先生は、分子栄養学と精神疾患あるいは発達障害との関連性についてどのように考えますか?
先日、私がいつもお世話になっているある方が、分子栄養学(要は、食べ物や栄養の学問と理解しています)の要素を絡めて適切な食事や栄養補給をしていけば、発達障害や精神障害がよくなるということをおっしゃっていました。
私(ADHDです)は、その話を聞いて、「民間療法の域ではないか」と思ってしまったのですが、検索などすると確かに関連する情報が出てくるようです。
確かに、感覚的には、体にいいものを食べれば、朝早く起きられたりイライラしにくくなったりしそうなものだなとは思ったのですが、
実際のところどうなのだろうと気になっています。
こんにちは、投稿ありがとうございます。
正直分子栄養学は詳しくありませんが、
昔から栄養療法は効果があるという研究者は多いですよね。
ドーパミンの原料であるアミノ酸 トリプトファンや
鉄 亜鉛、ビタミンB1やビタミンD 葉酸など、
色々と調べれば出てくると思います。
発達障害の患者さんは食に対してのこだわりが強かったり、
毎回同じものを食べようとする常同行為や、
そもそも栄養管理 自己管理が苦手という症状があり、
栄養不足やビタミン不足には陥りやすいです。
それで倦怠感や眩暈ふらつきが起きることもありますので、
栄養剤やビタミン剤が効果あるのも納得です。
実家や、グループホーム レストランでの手料理ではなく、
仮に3食コンビニ弁当だったとしても、バランスの取れた食事をしていれば、
糖質(炭水化物)、脂質 タンパク質 ビタミン 金属などは普通に摂取出来るものですので、
あまり細かく神経質に栄養剤やサプリを飲む必要は無いと私は考えております。
しかしながら、発達障害の患者さんは被暗示性が更新しておりますので、
ありとあらゆる民間療法は効果ありますよ。
(それゆえ有効性を証明できず、保険適応になる可能性は低いですが・・・)
自分で調べて「効果あるかもしれない」と思った民間療法は
どんどん試してみてはどうでしょう?
因みに私は発達障害に一番有効なのは「運動」と考えております。