皆さん、こんばんは。
>恩讐の彼方に中華彼岸花 句念庵
「恩讐」とは「憎しみ」のこと。中国との「国交正常化五十年」を踏まえた句ですね。
当時の田中角栄首相により、日本と中国は1972年9月に「国交正常化」に到りましたが、その2カ月後の11月に生まれたあたしは、今年で50歳になります。
先日、TBSラジオが当時のニュース音源を流したので聴きましたが、田中角栄首相に同行した大平正芳外相が、何度も「あ~う~」と言いながらスピーチしたのを聞き、「これが伝説の大平さんの『あ~う~』か!」と、あたしは感動しました(笑)
本来は、「に」による主観を嫌って「恩讐の彼方の中華」と詠むべきところですが、この句の場合は、この「に」という一文字の助詞に、句念庵さんの当時の思い、これまでの思い、そして、今現在の中国とのギクシャクした関係性への悲しい思いなどがすべて詰まっています。
一見、ツキスギと思う「彼岸花」という季語も、「曼珠沙華」と表現せずに距離を取り、自分の「思い」をそこはかとなく発露させています。句念庵さん、とても素晴らしい句ですね♪
>角馬場の訓馳にまるく秋の風 かをり
「角馬場(かくばば)」とは、別に四角いコースではなく、円形や楕円形の短い練習用のコースです。
たぶん四角く柵に囲まれているから「角馬場」と呼ぶのだと思いますが、そこでの乗馬の練習中に「丸く秋風が吹いた」という把握、とても素敵ですね♪
ただ、申し訳ありませんが「訓馳」が読めませんでした。これは「くんち」で良いのでしょうか?
文字から「乗馬の練習」であることは想像できましたが、「乗馬」ではなく「競馬」が専門のあたしは、初めて見る言葉でした。
以前、世田谷区の二子玉川に住んでいた時、目の前の多摩川沿いの道を自転車で10分ほど下流へ下ると、第三京浜の高架をくぐったところに「アバロン乗馬クラブ」がありました。
今は神奈川県へ移ってしまったようですが、高校生の時は、学校が終わると馬を見に行っていました。
ここも敷地が狭い「角馬場」で、ポクポクポクという四拍子の「常歩(なみあし)」、タタン、タタンという二拍子の「速歩(はやあし)」、パカラン、パカランという三拍子の「駆歩(かけあし)」、馬の走るスピードによってリズムが変わることを、この「アバロン乗馬クラブ」で知りました。
でも、サラブレッドたちが全速力で走る「襲歩(しゅうほ)」は、狭い「アバロン乗馬クラブ」では見ることができなかったため、今、あたしは、各地の競馬場で馬券を握りしめながら堪能しています♪(笑)
あ、撫子さんを跨いでしまいました!
ごめんなさい!
きっこさん、皆さん、こんばんは🌙
お馬さん用語に疎くて調べてみたのですが、訓馳は馴致と同義でしょうか?
良かったら教えて下さい♪
きっこさん、みなさん、こんばんは。
揚句は猫髭さんのalone together から。私はpaul desmondのtake tenを寝る前に好んで聴きます。
秋海棠は植えた記憶が無いのに毎年咲いてくれます。
俳話はどちらでみれますか。いまさらで、ごめんなさい。
兎波さん10月の連休は輪島へ。能登って大きな半島ですねえ。
猫髭さん、ありがとうございます!
いつも筆圧に圧倒されております。Beautiful so much!
>俳話はどちらでみれますか。
ハイヒール図書館 きっこ俳話集
https://bbs1.rocketbbs.com/Highheelshaiwa
Dave Brubeck Quartetの最高傑作「Audrey」(オードリー・ヘップバーンに捧げた曲です)を猫髭の隣の矢印をクリックしてお聴き下さい。オードリーが丘をフレアースカートを揺らしながらスローモーションで下りて来るようなポール・デスモンドのアルトサックスの音色が素晴らしい♪
きっこさん、句念庵さん、皆さんこんばんは。今日は筑波山の麓つくば市へ足を伸ばしました。夏のような雲が面白かったです。きっこさん、拙句へのアドバイスありがとうございます。励みになります。頑張ります。
皆さん、おはようございます。
きっこさん、猫髭さんのお話しをいつも参考にかつ楽しませて頂いています。
きっこさん紹介の…
さやけしやまためぐりあふ山のいろ かもめ
リンク先『増殖する俳句歳時記』の清水哲男さん鑑賞文と三句は感慨深いです。
明日は朝から病院の検査なのに、今夜はしこたま飲んでいるので、酔った勢いで再び登場しました!(笑)
>さやけしや爽波の湯呑漂白す きっこ
これは、あたしが「爽波の第2句集『湯呑』から受けた数々の衝撃をきれいさっぱりと漂白してリセットし、これからはあたし自身の表現で俳句を詠んで行きたい」という決意を詠んだ句ですが、そこに置いた「さやけし」という秋の季語は、「爽やか」という大季語の傍題であり、「爽波」への感謝の心を示したものです。
「爽やか」「秋爽」「爽涼」「爽節」など「爽」の字の入る季語を用いてしまうと、あまりにも作為的なため、「さやけし」を選択して、ほど良い距離感を取りました。
そして、もう1つの「あたしの思い」は、「さやけし」と言えば、かもめさんの「さやけしやまためぐりあふ山のいろ」です。
この秀句は、詩人で俳人の清水哲男さんが『増殖する俳句歳時記』 https://www.longtail.co.jp/~fmmitaka/cgi-bin/g_disp.cgi?ids=20031109 で取り上げてくださいましたが、ハイヒールの座友、かもめさんの代表句でもあります。
そして、かもめさんの住む西九州に、このたび開通した新幹線の名前が、なんと「かもめ」なのです。
こんなことって、あるのでしょうか?
あたしは、この新幹線のニュースを聞いた時に「奇跡か起こった!」と思いました。
この句の「さやけし」という季語の斡旋は、あたしの爽波に対する感謝とともに、かもめさんへの「あたしの思い」であり「挨拶」なのです。
あたしは、以前から「自句解説はダサい」「自句解説をしなければ伝わらない俳句はそもそもB級」というスタンスで俳句を続けて来ました。
しかし、この「しりとり俳句」は「楽しみながら俳句を上達させる場」なので、皆さんに「俳句の心」を伝えたくて、今回は、あえて自句解説をさせていただきました。
この解説から、何か1つでも学んでもらえたら、俳人として最も恥ずかしい自句解説をしてしまったあたしも本望です。
>渡るさに雀鷹は翡翠襲ひけり 猫髭
あたしがベストと感じた「漂流」を嫌うなんて、猫髭さんはセンシティブですね(笑)
でも、それが「身の丈俳句」なのですね。
あたしは常に「より良く」を基本に添削しますが、相手が実感している「身の丈」までは分かりませんので、逆に猫髭さんから教えられました。
ありがとうございます。
>さやけしや雲に無限の目的地 杜人
杜人さんらしい爽やかで壮大な景をイメージさせる句ですが、「さやけし」という漠然とした季語自体が、すでに「雲に無限の目的地」という描写も含んだ大景を内蔵しているのです。
その一方で、「さやけし」という季語には、読み手それぞれが思い浮かべる「漠然としたイメージ」しかないのです。
このような漠然とした季語には、具体的な景を取り合わせましょう。
漠然とした景には、具体的な季語を取り合わせましょう。
色鳥や雲に無限の目的地
白菊や雲に無限の目的地
鬼やんま雲に無限の目的地
このように具体的な季語を斡旋すると、杜人さんの作風のよろしさが、さらにグンとアップします。
>初紅葉宿の柱の赤漆 兎波
兎波さんらしい落ち着いた実感のある句ですし、「紅葉」と「赤漆」の取り合わせも面白いのですが、パッと目にした時に、漢字の羅列が重たすぎて、ゆったりとした軽みが感じられないところがもったいないですね。
初もみぢ宿の柱の赤漆
と、表記の一部を変えるだけで、時間の流れがゆったりとして、この句のよろしさが倍増されます。
俳句は基本、縦書きなので、「初紅葉」と「初もみぢ」、両方の句を縦書きにして比べてみると、さらにイメージの違いが分かると思います。
兎波さんのアーティストとしての感性は素晴らしいので、俳句の表記にも生かしてほしいと思います。
きっこさん、みなさんこんばんは。
かをりさん、連休は輪島にいらっしゃるのですね。
私は7日から金沢へ行きますが9日の夜には戻ります。
お時間ありましたら、アトリエにおりますのでお立ち寄りください。
ナビで「陶房眠兎」で検索すると出てきます。
分かりにくい場所で前は地図見て辿り着くまで大変でしたが、最近は皆さん迷わずいらっしゃいます。
昨年はお馴染みの一作さんは来られなかったのですが、お友達二人が迷わずいらっしゃいました。
能登は車はがらがらで走りやすいのですが却って、スピード違反で切符を切られて
辿り着く方が多くて、一日に2回もつかまり、もう2度と来ないと怒って帰った人もいます。
くれぐれもご用心。