MENU
57,024

論語でジャーナル’25

17,子曰く、誰か能(よ)く出づるに戸(こ)に由(よ)らざらん。何ぞ斯(こ)の道に由ることなきや。

 誰だって、室から堂へ出るときは、戸を押し開け、そこを経由して出ていく。それは決まったことである。人間の「道」も同じで、誰も経由しなければならないのが「人道」である。それなのになぜ人々は、この人道に頼ろうとしないのであろうか。

※浩→古代中国の家は、南に向いた横に長い矩形で、南半分が「堂(表座敷)」、北半分の西側が「室(寝室)」、東側が「房(居間)」でした。堂と室の境に「扉」があったのです。
 家の中の道ですから「家道」と仮に名づけておきます。そこは誰でも通るのに、人の道「人道」には人々は頼ろうとしない。政治的に対立していても、「人道的」立場から食料などを援助することはよくありました。現実は、どこかの国の非道に対しては対立する諸国による「制裁」とそれへの「応報」の連鎖で、国際緊張は一向に改善されません。現在、紛争のある地域ではいったいいつになれば平和が戻って、人々が安全に幸せに暮らせるようになるのでしょうか?核兵器保有国の動向によっては、いつ地球が核汚染されるかわかりません。もっと身近なところでは、学校では「いじめ」が、家庭では児童虐待が、高齢者には特殊詐欺の被害が……と、今の世の中は危険でいっぱいです。メールチェックをすると、毎日迷惑メールがどっさり来ています。必要なものと区別していましたが、一々めんどうなので今は一括全部削除しています。必要なメールは別のソフトを使っています。そこにはなぜか一切迷惑メールは来ません。今はまさに乱世だと言えます。いつ何が起こるかわかりません。「治にいて乱を忘れず」は、自然災害に備えることには適用できますが、人的災害・紛争・戦争にはどう対処すればいいのでしょうか?ロシアとウクライナは先祖は同じ、中国と台湾は同じ漢民族です。南北朝鮮も同じです。それなのにどうして和解できないのでしょうか?そういえば、血のつながっている者同士の諍いや争い、家族や血縁者が互いに対立して争うことを「骨肉の争い」「骨肉相食む」と言われます。
 孔子や孟子では「仁」や「義」、アドラー心理学では「共同体感覚」の育成が必要だとされています。共同体感覚については、たびたび触れていますから、ここでは、『孟子』から「仁義の徳」について引用してみます。
 孟子曰く、仁は人の心なり。義は人の路(みち)なり。その路を捨てて由らず(よらず)、その心を放ちて(はなちて)求むることを知らず、哀しいかな。人は鶏犬の放つことあらば、これをさがし求むることを知るも、心を放つことあるに求むることを知らず。学問の道は他なし、その放心を求むるのみ。
 仁は本心にかかわる徳、義はその心を実現していく手段にかかわる徳だ。真の人としての生活は、片時もこれから離れることはできないはずであるのに、人々はその本心を放ち失いながら気がつかない。鶏や犬が逃げれば大騒ぎをして探すのに、肝心の心がなくなっているのにおかまいなしである。道徳修養の方法、それは他でもない。自らこの放心つまり糸の切れた風船のように離れ去っている本心を取り返そうと勉めるだけのことだ。
(←『中国古典選 孟子(下)』朝日新聞社、金谷治先生の訳から)

引用して返信編集・削除(未編集)

ハングル講座6/8

第21課 尊敬の表現1
<キーフレーズ>
@中へお入りください。
アヌロ トゥロオセヨ
안으로 들어오세요.

<公式> 尊敬の表現「お~になります」「お~ください」(丁寧な命令)
・「動詞の語幹+세요 セヨ/ 으세요 ウセヨ」
  @入る=들어오다  お入りになります=들어오세요
 @笑う=웃다 ウッタ  お笑いになります=웃으세요 ウスセヨ
・「パッチムㄹは取って + 세요」
  @住む=살다 サlダ   お住まいです=사세요 サセヨ
・「名詞 + 세요 セヨ/ 이세요 イセヨ」 (パッチム型)
  @歌手です=가수예요 カスエヨ
   歌手でいらっしゃいます=가수세요 カスセヨ

<練習>
@行く=가다  お行きになります=가세요 カセヨ
@先生です=선생님이에요 先生でいらっしゃいます=선생님이세요 ソンセンニミセヨ

<聞き取り>
大丈夫でいらっしゃいますか?
クェンチャ’ヌセヨ?
괜찮으세요?

<ワンポイント>
자전거 チャジョンゴ=自転車

#パズルで単語
 お題=소중한 것 ソジュンハン ゴッ(大切なもの)
家=집 チp
友だち=친구 チング
家族=가족 カジョk
ごはん=밥 パp
朝=아침 アチ’m
太陽=해 ヘ
お母さん=엄마 オmマ
弟・妹=돈생 トンセン
車=차 チャ’

引用して返信編集・削除(未編集)

論語でジャーナル’25

16,子曰く、祝它(しゅくだ)の佞(ねい)あらずして、宋朝(そうちょう)の美あるは難(かた)いかな、今の世に免れんことは。

 先生が言われた。「祝它のように口上手でなくて、宋朝のような美貌の持ち主というだけだと、今の世を無難に送ることは難しいな」。

※浩→祝它(しゅくだ)は衛の霊公の時代の名家臣であり、相手を議論で打ち負かす『雄弁術の才能』に優れていたと言われます。祝它は、当時の覇権国・晋(しん)と会合したB.C.506年の『召陵の会』という大国際会議に衛の霊公に従って参列し、会議の席次について議論が起こったときに、大いに雄弁をふるって、自国の優位を主張したそうです。「侫」はここでは「雄弁」の意味です。一方、宋朝は、宋の公子・朝で、大変な美形だったそうです。衛の霊公の夫人・南子はなかなかの女性だったそうですが、この女性が衛に嫁入りする前、まだ宋の姫君だったころ、最初の恋人として愛したのが、この宋朝でした。南子を喜ばせるために宋から招かれたと言われます。この道ならぬ恋が、以後の衛の騒動の遠因になります。
 この箇所の解釈は古注と新注で分かれます。古注では、「祝它のような弁舌はなくて、美貌だけ持っている者は危ない。美貌の上に弁舌を兼ね備える者にして、はじめてやっていける」となり、新注(朱子)では、「祝它ほどの弁舌があり、その上に宋朝ほどの美貌を持つ者でない限り、今の世の中のおそろしさを免れ、くぐり抜けて生きていくことは難しい」となります。
 やたら「美貌」とか「不器量」とかが登場します。外見ではなくて、もっと内面の美について語られないものでしょうかねえ。昔、富士フイルムのコマーシャルの、「美しい人はより美しく、そうでない人はそれなりに」というキャッチフレーズが大ブレイクしたことがあります。樹木希林さん扮する綾小路さゆりと岸本加世子さん扮する街の写真店の店番(のち店長)とのやり取りです。この言葉は樹木さんの発案で、当初は「美しくない方も美しく」でしたが、樹木さんが言葉に違和感を覚えて、「それなりに写ります」のほうが日本語としてきれい。「美しくないという表現も美しくない」と、彼女の発案でこうなったそうです。のちのリメイクでは、「そうでない人はチョーそれなりに写ります」と「チョー」が加えらました。樹木希林さんを「そうでない人」の役にするなんて、失礼だと思いましたが、この役は樹木希林さんでないとできないと思います。まさに「内面の美」がにじみ出ていて、えもいわれず微笑ましくもくつろげる雰囲気を醸し出していました。その樹木希林さんもすでに故人です。映画「大誘拐」ではコミカルな農家のおばさんを、「38 刑法第38条」では被告に寄り添う弁護士役を好演されていました。心からご冥福をお祈りいたします。

引用して返信編集・削除(未編集)

中国語講座6/6

第2課 別れの挨拶
<キーフレーズ>
「さようなら」
zai4jian4 (「チアン」でなく「チエン」と発音する)
再见。
「さようなら」のほか、「それじゃあね」、「またね」、「失礼します」

※発音:第4声+第4声
 第4声は「高いところから急激に下がる」

<ショート会話>
「おはよう」
Zao3.
早。
「おはようございます」
Zao3shang hao3.
早上好。
「さようなら」
Zai4jian4.
再见。
「さようなら。お気をつけて」
Zai4jian4. Man4 zou3.
再见。慢走。
 @ 慢走 = 「ゆっくり行って」→「お気をつけて」

<料理を中国語で>
チャーハン=chao3fan4 炒饭
青菜炒め=chao3qing1cai4 炒青菜
麻婆豆腐=ma2po2 dou4fu 麻婆豆腐
豚の角煮=hong2shao1rou4 红烧肉
焼きそば=chao3mian4 炒面
水餃子=shui3jiaor3 水饺儿
小籠包=xiao3long2bao1 小笼包

引用して返信編集・削除(未編集)

論語でジャーナル’25

15,子曰く、孟之反(もうしはん)は伐(ほこ)らず。奔(はし)って殿(でん)たり。将(まさ)に門に入らんとして、その馬に策(むちうち)て曰う、敢えて後(おく)れたるには非(あら)ず、馬進まざるなりと。

 先生がおっしゃった。「孟之反は、自分の功績を自慢をしない。軍が敗北したときに、殿(しんがり)を務めた。遅れて城門に入ろうとするときに、馬を鞭打ちながら言った。「わざとみんなのために殿(しんがり)を守って遅れたわけではない、ただ馬が前に進まなかっただけだ」と。

※浩→魯の猛勇な勇士として知られていた孟之反は、自分の手柄や功績を顕示して自慢することがまるでなかったそうです。孔子はその謙譲の徳に敬意を覚えていて、斉との戦争で一番苦しい殿(しんがり)軍を勤めた功績を讃えています。
 “しんがり”というのは、戦いに敗れて撤退する軍の最後尾です。これは敵からの追撃があるので最も危険なポジションだということを、NHKの大河ドラマでも何度か見たことがあります。“秀吉もの”や“家康もの”でよく出てきます。確か、『功名が辻』で山内一豊がつとめたシーンがあったように微かに記憶しています。
 私は大学ではボート部で、シェルフォアという艇の「2番」を漕いでいました。艇はもちろん後ろ向きに進みます。艇の最先端(トップ)を「バウ」と言い、その前が「2番」「3番」「整調」そして舵取り「コックス」という配置です。「整調」はクルーのリーダーで、頭の切れる冷静な人が最適で、向かい合わせのコックスと作戦を協議できる位置にいます。「3番」と「2番」はいわばエンジンで、パワーが必須です。「エンジンペア、アホでも漕げる」とひやかされたりしていましたが、機動力を支える重要なポジションです。トップの「バウ」は対抗相手の艇と小競り合いなどになって緊張すると、クルーの戦闘意欲に影響しますから、これも動揺しない、根性の座った選手が最適です。全日本選手権(1962年@戸田)で準優勝したときのメンバーがまさにそうでした。コックス=新谷勝義くん(1学年下)、整調=水野久隆さん(主将、同期生ながら年齢は4歳上)、3番=今村穣さん(同期生、滋賀県甲賀出身だったのであだ名が「ドロン」)、2番=私、バウ=三宅一雄さん(同期生ながら4歳年上)。このうち、現在は新谷くんとドロンの消息はわかりません。三宅一雄さんと水野さんは80歳ころまでマスターズに出場されました。三宅さんは惜しくもすでに他界されました。水野さんは俳優の里見浩太朗さんと同じくらいの年齢で、私は石坂浩二さんと同い年です。お二人とも大河ドラマ「べらぼう」に出演されていて大活躍です。私もまだ当分は頑張れそうです。この月曜日に血圧のお薬をもらいにかかりつけのお医者へ行きました。お薬がよく合い安定しています。血液検査の結果も先生から「100点です」と言われ、おまけに「長生きしてください」とも言われました。そんなことを言われる年になりました(笑)。

引用して返信編集・削除(未編集)
合計535件 (投稿531, 返信4)

ロケットBBS

Page Top