互選結果発表
8月句会の結果を発表します。8月のトップはダイアナさんの「広島忌」の句で10点を集めました。続いて尾花さんの「風鈴」の句で7点、にゃんこさんの「原爆忌」の句、アイビーの「端居」の句、弥生さんの「新涼」の句が6点で並びました。以下、5点句には7句が並ぶ激戦でした。
10点句 10 小六の語り部ガイド広島忌 (ダイアナ)
7点句 87 風鈴にふれてにこにこ抱つこの子 (尾花)
6点句 4 サイレンへ風止まる街原爆忌 (にゃんこ)
6点句 42 端居して世の喧騒と距離を置く (アイビー)
6点句 64 新涼や新作パンの並ぶ店 (弥生)
個人別総合ではにゃんこさんが20点でトップでした。
8月度みんなのネット俳句会・清記一覧 特選2点、並選1点で計算。 7・8・14
1 止まらないポテトチップス秋涼し
2 八十路来て良き汗かける幸せを (てつを) 2 ラガー、茶々、
3 迎え火の吠え出す犬と男の子
4 サイレンへ風止まる街原爆忌 (にゃんこ) 6 ◎えっちゃ、◎ちとせ、かをり、アイビ、
5 鷺の首白き紋様青田原 (和談) 2 ◎ヨヨ、
6 しんがりの船鉾雨に悠悠と (尾花) 2 ちとせ、和談、
7 緑蔭へ漢孤独な翳を曳く (ナチーサン)
8 腹当は明日の元気を約束す (コビトカバ) 1 弥生、
9 夫運転私助手席雲の峰
10 小六の語り部ガイド広島忌 (ダイアナ) 10 ふうり、えっちゃ、尾花、ちとせ、コビト、◎ヨシ、森野、茶々、ナチー、
11 好きな夢選べる未来水中花 (ヨシ) 1 玉虫、
12 平幕は元気はつらつ名古屋場所 (ラガーシャツ) 3 ◎ふうり、比延、
13 流星や幾人残る同級生 (玉虫) 2 ちとせ、ABC、
14 鉢植えに灯る夕菅ひと夜花 (森野) 1 みにょ、
15 しかけたりしかけられたり水鉄砲 (ABCヒロ) 1 比延、
16 極暑日に線香燻り香り立つ
17 つかの間の生とも知らで蝉鳴けり (みにょん) 4 ふうり、えっちゃ、茶々、ヨヨ、
18 水の日に記録的雨皮肉かな
19 鶏も卵を産まぬ極暑かな (ふうりん) 2 ちとせ、ヨシ、
20 更衣逢ひたき奴は何処やら
21 青芦の風を呼びたりあひびきし (かをり) 1 えっちゃ、
22 向日葵や凛と老人寄せ付けず (和談) 1 ヨヨ、
23
24 ほおずきやほの口をして吹き鳴らす (弥生) 2 ◎にゃん、
25 夕菅や湖に暮れゆく比良比叡 (てつを) 3 みにょ、森野、比延、
26 向日葵や人と違ふと吸えぬ息 (コビトカバ) 1 玉虫、
27 夕暮れへ秋は密かに紛れ込む (にゃんこ) 5 ◎てつを、森野、和談、弥生、
28 水着着て昭和モダンの砂スキー (アイビー) 1 和談、
29 鉾の輪に噛ませたる梃子木屑とぶ (尾花) 2 ダイア、アイビ、
30 立つ秋や季節は歪み飛来せず
31 暑くなる予感小石に躓けり (ナチーサン) 4 尾花、ヨシ、玉虫、アイビ、
32 闇深き夫の故郷や天の川 (玉虫) 2 ラガー、ダイア、
33 今朝の秋雨は田畑を潤さず
34 夏草は胸の丈までここ空き家 (ABCヒロ) 3 みにょ、てつを、ラガー、
35 運転は夫におまかせ雲の峰
36 夢心地推しコンサート夏の夜 (みにょん) 1 えっちゃ、
37 玄関を出れば秋津の群るる空 (森野) 2 てつを、にやん、
38 熱風浴ぶ木々も疲るる40度 (ヨヨ) 5 ちとせ、◎みにょ、ヨシ、和談、
39 新盆の供物の礼の昔めく (比延) 1 森野、
40 長崎の鐘の復元盆供養 (茶々) 5 ふうり、えっちゃ、ABC、◎ナチー、
41 みんみんやとく眼帯のもどかしさ (かをり) 5 ちとせ、コビト、てつを、ヨシ、にゃん、
42 端居して世の喧騒と距離を置く (アイビー) 6 ダイア、◎ABC、◎比延、弥生、
43 蝉時雨背に一刀浴びにけり (和談) 2 玉虫、ヨヨ、
44 目を剥いて暑いと言ふや仁王像 (尾花) 3 ラガー、和談、比延、
45 今朝の秋ひこうき雲は茜色
46 八月の悼みごころの靴並ぶ (えっちゃんあら) 3 コビト、かをり、ナチー、
47 句集編む時の流れや梅雨湿り
48 炎天や悲鳴を上げる室外機 (てつを) 1 ヨヨ、
49 炎暑果てほっと一息夕日観る
50 無人駅風は青田を渡り来る (にゃんこ) 5 ふうり、みにょ、てつを、森野、比延、
51 炎暑なり荒れに荒れてる名古屋場所 (ラガーシャツ) 1 茶々、
52 寝室に蟷螂全身に寒気
53 老犬の座り込みたる秋暑し
54
55 語り部の白髪三千丈原爆忌
56 このセット取れば優勝蝉時雨 (ヨシ) 2 コビト、ダイア、
57 猛暑日も牌で鍛える古き脳 (みにょん) 3 えっちゃ、尾花、コビト、
58 迷い道して出会いたる花鬱金 (森野) 1 尾花、
59 母と見るプレバト俳句蚊遣香
60 師の病快癒願ひて笹飾る
61 原爆忌さらけ伝えよ世界中
62 踏み上る崩れ石段花は葉に
63 初めての町に既視感百日紅 (アイビー) 4 みにょ、ヨシ、ABC、玉虫、
64 新涼や新作パンの並ぶ店 (弥生) 6 てつを、ラガー、ダイア、◎アイビ、
65 すれ違ひざまに見上ぐる百日紅
66 向日葵は今太陽に挑みたり
67 雨の京都地につくほどに夏柳 (尾花) 3 ◎茶々、玉虫、
68 冷奴何も吸収したくない
69 ペン胼胝の名残かすかに桜桃忌 (てつを) 2 ヨシ、弥生、
70 孫を待つアロハで変身米寿なり (和談) 1 ヨヨ、
71 蚊遣香持ちつつ移動庭仕事
72 夢に入ることもできずに明易し
73 憧れて届かぬ遠さ夏茜 (ヨシ) 3 にゃん、◎玉虫、
74 面痩せの何処に立ちても夕立かな (かをり) 1 ナチー、
75 溜息を繰り返しつつ夜の秋
76 美しく儚きものに揚花火
77
78 森更けてなほ蜩の鳴き止まず (森野) 1 にゃん、
79 みちをしへ遥か先行く父の背ナ (玉虫) 4 ◎尾花、てつを、アイビ、
80 あれこれと歳時記片手に熱帯夜 (みにょん) 1 ラガー、
81 昼日向ビール三昧蝉時雨
82 マスカット一房囲む甘さかな (ふうりん) 3 かをり、茶々、弥生、
83 愛猫も興奮夏の甲子園 (茶々) 1 ABC、
84 手花火のじじと弾けてみな終る (かをり) 2 にゃん、玉虫、
85
86 表札はローマ字表記秋の薔薇 (弥生) 2 かをり、比延、
87 風鈴にふれてにこにこ抱つこの子 (尾花) 7 ちとせ、コビト、ヨシ、茶々、和談、◎弥生、
88 太陽のコロナ閉じ込めスイカ玉 (てつを) 4 コビト、かをり、ナチー、和談、
89 生き過ぎたといふ義父逝きし初の盆 (えっちゃ) 3 みにょ、◎コビト、
90 日を浴びて畑に向日葵凛と立つ
91 なまくらなこの身を嗤へ蝉時雨 (にゃんこ) 4 ◎ラガー、ダイア、ABC、
92 寝室を出たらあちらに蝉王国
93 蛍の点滅闇を争はず (ナチーサン) 2 にゃん、茶々、
94 御所東膳を揃えて生身魂 (ラガーシャツ) 1 かをり、
95 豊漁の鰯クレーンの網開く (ダイアナ) 5 えっちゃ、尾花、ABC、アイビ、弥生、
96 秋簾昭和の会話聞こえそう (ABCヒロ) 2 てつを、ナチー、
97 今の子に貧乏話終戦日 (アイビー) 1 弥生、
98 名は名古屋朝顔とあり江戸の鉢 (森野) 1 ふうり、
99 旅先で席譲られし冷房車
100 盆唄や炭坑節を繰り返し
101 熱波の水桶で伸びてる蛙の子
102 古本の書き込み侘し夜の秋 (比延) 3 ◎森野、アイビ、
103 茄子馬で迎え火求め先祖来る (ヨヨ) 2 ◎和談、
104 ひまわりも俳句も好き麻雀も (みにょん) 1 ラガー、
105 万博リングそぞろ歩めば風涼し (ふうりん) 2 尾花、ダイア、
106 夏場所や光る土俵に巨人舞ふ (和談) 1 ヨヨ、
107 ちはやぶる一生懸命蝉の声 (ラガーシャツ) 1 ふうり、
108 初穂の田雨渇望す地割れかな (ダイアナ) 2 ふうり、みにょ、
109 朝戸開く外に暑熱が横たふる (ちとせ) 2 ◎ダイア、
110
111 やわらかき野に膝をりて今朝の秋 (かをり) 3 尾花、森野、ヨヨ、
112 奪衣婆の乳房あらはに黴の堂 (アイビー) 3 かをり、ABC、ナチー、
113 唖蝉の不意に翔ちたる翅音かな
114 藍浴衣男嫌ひをとほすかな (えっちゃんあら) 5 かをり、にゃん、ナチー、比延、アイビ、
115 雷鳴に居間を離れて長電話
投句者は、ヨヨ、和談、コビトカバ、えっちゃんあら、ラガーシャツ、弥生、にゃんこ、ABCヒロ、尾花、森野、ふうりん、ヨシ、ダイアナ、ちとせ、みにょん、てつを、ナチーサン、アイビー、玉虫、茶々、比延、かをりの22名。
間違いその他不都合をご連絡下さい。
アイビーの俳句鑑賞 その2
梅凛と二輪咲おり朝日受け (和談)
たった二輪でも梅が開花した。朝日がさして神々しいまで美しい。遅い早いはあるが自然の摂理に背かず必ず開花する。自然界の営為の前には、人は敬虔な気持ちになる。そんな感懐を俳句にして間然とするところがない。ただ、全体に表現が控えめというか、インパクトが弱いように思う。語順を変えるとか、切れを工夫するとか、推敲の余地はありそうだ。
アイビー流に 「朝の日を浴びて凛たり梅二輪」
玉手箱民話の杜や梅含む (玉虫)
「梅含む」は「梅ふふむ」と読み、蕾が膨らんできて開花寸前の状態を言う。浦島伝説は各地に存在するが、愛知県で言えば武豊町にもある。念の入ったことに、太郎が竜宮城から土産にもらった玉手箱まであるそうだ。きっと伝承を尋ねて神社巡りの途中、梅の蕾が綻んでいたのを即興で詠んだのだろうか。浦島伝説と梅の組み合わせは一見、何の関係もないように見えて、よく考えれば雰囲気があって悪くない取り合わせだ。
明日見えぬ時代を生きて紀元節 (ABCヒロ)
出口の見えない迷路にいる私たち。現代は個人も社会も名状しがたい閉塞感に覆われている。過去の歴史を振り返る時、同じような体験を私たちはしたような気がする。折しも昭和百年に当たる今年。ことさら「建国記念日」ではなく、「紀元節」を持ってきた作者の意図もその辺にありそうだ。
剪定のゆずらぬ考の形になり (えっちゃんあら)
季語は「剪定」。考と言うからには作者のお父さんは既に亡くなっている。そのお父さんは庭いじりが趣味だったのだろうか。独自の美意識があったに違いない。今もって剪定をすれば、自然に亡き父好みの形になってしまうのだろう。この句は亡き父を懐かしむ気持ち、同時に限りなく父を敬慕していた作者の心情が読み取れる。
紅さしてまだ百ニ歳春そこに (ポジ)
今月の巻頭句。一読して、よく推敲が行き届いた句と感じた。まず句材が良い。長寿社会を象徴するかのように百ニ歳の老人を登場させた。「百ニ歳」と具体的なのも良い。「春隣」「春近し」としても句意を損ねないにもかかわらず、「春そこに」とソフトに受けた呼吸の良さ。大いに参考にさせてもらいたい。「春」という言葉が出てくるが季節としては冬の句。
冴返る言の葉ときに凶器にも (てつを)
二物取り合わせの句。季語の「冴返る」と中七以下の楚辞とよく響きあっていると感じた。二物取り合わせは二つの異なるテーマを取り合わせるのだが、不即不離が大原則。ありきたたりの取り合わせだと答えがすぐ分かってしまうし、離れすぎても響きあうものがない。その点、この句の離れ具合は理想的だ。
以下次号、不定期掲載
アイビーさん、鑑賞ありがとう😆💕✨ございます。亡くなった義父が愛した庭の松等を脚立に足かけて剪定していました。他の人が剪定しても同じ様な形にしています。剪定の人に感謝と有り難みを強く思ってので俳句で詠みました。暫く義父の思い出を庭を見ながら幸せな時間でした。
絵踏寺は名古屋にあります栄国寺です❢ 東別院の中を失礼して信長のお母さんの屋敷跡とやらを右手に見まして裏手に出ます。左側へ暫く進めば栄国寺があります。その手前の公園かな〜?角に日本で初めての腑分け跡と言う立札が有りました。そこを過ぎて左側にお墓があり右手に栄国寺があります。その頃の踏み絵が置かれていました。その隣の部屋にはお雛様が飾られていました。童女のお墓を見て来たあとでしたから何とも言えない思いをしました❢ 私がキリシタンの人達を思い始めたのは長崎の西坂の丘に建てられて居る日本26聖人の像を見てからです❢ その中には3人の少年もいました❢ 記録にはその中の一人が僕の十字架はどれですか?と発したとか❢ 京都、大阪で捕らえられ片耳を切られ長崎まで歩かされ処刑された人達。昭和50年代になってバチカンから聖人とされたとの事❢ 秀吉は怖かったのでしょうか?信仰心の薄い私には分かりませんがひたすらキリストを信仰する人達の事が❢ 栄国寺か何処だが知りませんが大戦が終わる迄、十字架はあったそうですが戦後、進駐軍が持って行ったとの事です❢
懇切なるご教示、ありがとうございます。意外に近いところにあったのですね。
アイビーさん、「雨水」の句の鑑賞ありがとうございます。
「雨水」は俳句を始めて歳時記を見るようになってから知った言葉です。
美しい言葉だと思います。
具体的ではない言葉なので何か具体的な物と取り合わせられればよかったのですが、
光る様に感じる物が多過ぎて巧くまとめられませんでした。
弥生
将棋王将戦第4局は大阪高槻市で行われていたが熱戦の末124手で後手番挑戦者永瀬拓矢九段が藤井聡太王将を降し一矢を報いた。この一戦、互角で終盤を向かえたが最終盤になって際沿いところで後手番が勝利した。素人目で藤井には余力がありそうに思えたがあっという間に押し切られてしまった。これで挑戦者の1勝3敗となった。
第五戦は3月8.9日の週末に埼玉は深谷市で行われる。次回は挑戦者の先手番。熱戦が期待される。
将棋王将戦は藤井王将が3勝し挑戦者の永瀬九段が門番に追い込まれた。この一番大阪は高槻市で行われている。過去3番とも挑戦者としては善戦するも結果が出ず永瀬としては不本意なまま終わるわけにはいかない。先手は藤井王将。
結果は明日の夕刻判明予定。
25 明日見えぬ時代を生きて紀元節 (ABCヒロ) 5 ◎ナチー
紀元節も死語となりつつあります。この多様性の時代確かに明日は想像の域を超えています。最近も一般での国旗掲揚もまれです。日本はどうなるのでしょう。たまたまこの日に生を受けたものとして忸怩たるものがあります。因縁めいたものもあり特選に。
39 紅さしてまだ百ニ歳春そこに (ポジ) 12 ◎明、◎弥生
人生100歳の時代百歳越えで矍鑠とした方も増えました。特に女性に。紅さしてですか、男ならどうしましょう。
「老いらくの恋」といきましょうかね。遅まきながら.
42 だうしても訛りの抜けぬ雪女 (アイビー) 11 ◎尾花、◎ダイア
お芝居でしょうか。方言訛りの雪女。様になっていませんがご愛敬で。愉快な句です。
51 大雪や逆さ金閣鏡湖池に (茶々) 2
鏡湖池は不明にして存じませんが大きな句ですね。雪と金閣寺、それに逆さ金閣、三島由紀夫に見せたい風景ですね。
54 どんど焼漁師になると漁師の子 (尾花) 9 ◎ヨシ
最近とみに第一次産業につく若者が減りました。テレビで移住の番組がありましたが各地域でこのような企画が広がると良いですね。どんど焼きとの取り合わせですが、一年の締めくくりのどんど焼き。若者の決意を一番喜んでいるのは両親家族か。
79 木の芽吹く一樹一樹にある月日 (森野) 2
下五に惹かれました。最近は剪定され剥き出しの樹木をよく見かけます。よく見ると芽吹きの兆しが人間と変わりませんね。
93 冴返る言の葉ときに凶器にも (てつを) 6 ◎ABC
鋭い指摘、季語がもつ特性を良く生かした佳句と思います。最近はAIによる第3の言語による誹謗中傷などが社会問題となっています。お互いに心して生活したいものです。
103 雪解けを待てぬ小さき鼻緒かな (ポジ) 4 ◎にゃん、
子どもは顔を出しませんが小さき鼻緒がそれを物語っています。恐らく早く外に出たい子を親がなだめすかして待たせているんでしょう。上手い句ですね。
ナチーサンさんへ
どんど焼漁師になると漁師の子
この句の選句と鑑賞をありがとうございました。 今年の1月下旬、南知多町の海岸近くの広場で、どんど焼があり見学に行ってきました。地区の人達総出の年間行事らしく、大きな青竹に設えた幟、NO・WARと書かれた戦艦の模型、小学生が作ったと思われる小さい(高さ3m位はある)幟が沢山並べられていて、神事のあと火が入り次々と火に焚べられていきます。 小学生の幟を作った子には一人一人将来の夢を語ってもらい、その中で「漁師になりたい」と言った子にはあちこちから拍手がおこっていました。
私もお札さんと書初めを持っていき火に焚べ家内安全をお願いしてきました。
明さんへ(お願い)
1月、2月と「みんなのネット俳句会」に選句参加され、ありがとうございます。これを機会に是非、3月句会には投句の方も参加をお願いします。
アイビーさんへ
明さんは掲示板を見てないので、私からお伝えしておきます。
互選結果発表
2月句会の互選結果発表します。
トップはポジさんの「春そこに」の句で12点を集めました。続いてアイビーの「雪女」の句が11点、以下、尾花さんの「どんど」の句が9点、ふうりんさんの「初場所」の句が8点、ナチーサンさんの「寒卵」の句が7点と続きました。
12点句 39 紅さしてまだ百ニ歳春そこに (ポジ)
11点句 42 だうしても訛りの抜けぬ雪女 (アイビー)
9点句 54 どんど焼漁師になると漁師の子 (尾花)
8点句 19 初場所や寝たきり母の指動く (ふうりん)
7点句 77 一つ割らば一つの孤独寒卵 (ナチーサン)
個人別総合ではポジさんとアイビーがともに19点でトップでした。
2月度みんなの俳句会互選結果一覧表 ◎は特選 特選2点、並選1点で計算 2025/2/14
1 この世には数多の出来事春吹雪 (ABCヒロ) 1 悦ちゃ、
2 やはらかく雲佇むや梅の丘
3 リフォームの釘打つ音や日脚伸ぶ (ヨシ) 2 ふうり、玉虫、
4 薄氷にやつと陽の射す飼育小屋 (玉虫) 1 尾花、
5 朝餉には魚に勝る寒卵
6 豆撒きや保育士鬼に泣く園児 (ちとせ) 2 茶々、ABC、
7 猫柳鯉の背びれの見え隠れ (てつを) 1 塚口、
8 冬茜値万金孫便り (ヨヨ) 1 ちとせ、
9 黄菫風に吹かれて笑み浮かべ
10 介護して介護されつつ卒業す (えっちゃんあら) 3 茶々、ヨシ、明、
11 人生を見つめ直せば花筏 (コビトカバ) 1 悦ちゃ、
12 孫娘入試乗り越え春よ来い (和談) 1 ヨヨ、
13 鋤焼に九ちゃん偲ぶ今宵かな (ナチーサン) 4 尾花、◎ラガー、明、
14 春の雪微かに聞こゆ鳥の声 (にゃんこ) 1 ラガー、
15 大幟焚べしどんどに走る記者 (尾花) 1 にゃん、
16 高窓に尖る明かりや月凍てし (森野) 1 和談、
17 薄氷の溶けざるままに日の暮るる (塚口) 5 ヨヨ、ラガー、悦ちゃ、にゃん、玉虫、
18 裏木戸のきしみご機嫌いぬふぐり
19 初場所や寝たきり母の指動く (ふうりん) 8 茶々、尾花、ラガー、森野、明、てつを、ポジ、コビト、
20 春雪を背に鴨すくむ渡月橋 (ダイアナ) 2 ふうり、ラガー、
21 降りやめば人出て雪を掻き始む (アイビー) 1 ABC、
22 春めくやスキップ混ぜて散歩道
23 原野行く君の黄色のアノラック (玉虫) 2 ヨシ、にゃん、
24 味噌カツに美味く滲んだ甘藍や
25 明日見えぬ時代を生きて紀元節 (ABCヒロ) 5 森野、弥生、◎ナチー、アイビ、
26 閉鎖さる京阪国道雪しまく
27 ピンコロリ従兄弟の逝きし寒椿 (ヨヨ) 3 ◎和談、明、
28 末黒野や向かい側には新工場 (ちとせ) 3 てつを、ABC、塚口、
29 山茶花の競い華やぐ赤と白 (茶々) 1 ポジ、
30 寒明くもシベリア気団襲ひきて
31 ふりふりとワンコのしっぽ春近し
32 リュックには二枚チケット春の匂 (えっちゃんあら) 1 ちとせ、
33 絵踏寺童女の墓と刻みあり (森野) 5 ヨシ、尾花、ダイア、てつを、塚口、
34 枝先の初芽和みて春隣り (和談) 1 弥生、
35 又一つ悔を重ねて親鸞忌 (ナチーサン) 2 ラガー、森野、
36 ジェット発つ春夕焼へその先へ (尾花) 5 ◎森野、ダイア、ポジ、にゃん、
37 声高の病人ふたり日向ぼこ (塚口) 6 ヨヨ、森野、弥生、コビト、◎アイビ、
38 淡雪ややがて二人は黙り込む (にゃんこ) 2 コビト、ABC、
39 紅さしてまだ百ニ歳春そこに (ポジ) 12 ふうり、尾花、ラガー、森野、悦ちゃ、◎明、◎弥生、ちとせ、ナチー、アイビ、
40 大寒や潜そんでをりし新コロナ (ふうりん) 1 和談、
41 二歳児の追儺手作り鬼帽子 (ダイアナ) 1 茶々、
42 だうしても訛りの抜けぬ雪女 (アイビー) 11 ヨシ、◎尾花、◎ダイア、てつを、ちとせ、ナチー、コビト、玉虫、塚口、
43 黙食や消えいりたきは咳の吾 (ヨシ) 2 ヨヨ、明、
44 新春に夫従えて映画かな (ラガーシャツ) 1 アイビ、
45 味噌汁の余りに落とす寒卵 (ABCヒロ) 1 弥生、
46 稜線のなだらかとなる睦月かな (弥生) 1 にゃん、
47 追儺(なやらひ)や心の奥に棲む鬼を
48 玉手箱民話の杜や梅含む (玉虫) 1 アイビ、
49 後一つ作句出来ずコブシ咲く (えっちゃんあら) 1 ふうり、
50 丘からはビル影遠く寒夕焼
51 大雪や逆さ金閣鏡湖池に (茶々) 2 ダイア、ナチー、
52 信長の家紋木瓜花咲き初じむ (ヨヨ) 1 和談、
53 バレンタイン笑った顔が見たくって
54 どんど焼漁師になると漁師の子 (尾花) 9 ◎ヨシ、悦ちゃ、ちとせ、ナチー、にゃん、ABC、玉虫、塚口、
55 白々と満ちゆく空や冬の月 (和談) 3 ヨヨ、◎ふうり、
56 それぞれの主張をしつつ草青む (森野) 2 茶々、ちとせ、
57 初場所や新大関の大銀杏
58 青きもの草木に見えて春隣
59 中陰の鉦の音響く余寒かな (塚口) 1 てつを、
60 配達の軽き足音どこか春 (ポジ) 1 ダイア、
61 春寒し手に包み込むホツトミルク
62 春雪の表裏表裏を見せて落つ (ダイアナ) 1 コビト、
63 東京の暮し馴染めず春寒し (アイビー) 1 ヨシ、
64 クロッカス風にたじろぐ事のなく (弥生) 1 ポジ、
65 瑠璃残し翡翠よぎる冬の池
66 春寒し纏まりつかぬ吾が癖毛
67 竹箒逆さに軒の氷柱折る (玉虫) 2 ◎塚口、
68 春雪の郷へ異邦人異邦人
69 笑ひにも表裏のありてヒヤシンス (てつを) 1 森野、
70 花よりも花を咲かせる土となり
71 水仙を揺らさば手出す膝の猫 (茶々) 3 悦ちゃ、◎ポジ、
72 奥ゆかし黄の明るさに蝋梅花 (ヨヨ) 1 和談、
73 剪定のゆずらぬ考の形になり (えっちゃんあら) 1 てつを、
74 梅凛と二輪咲おり朝日受け
75 この恋は叶わないのね花の雨 (コビトカバ) 3 茶々、尾花、弥生、
76 母逝けどなん事なきかに梅の咲く (ポジ) 2 明、塚口、
77 一つ割らば一つの孤独寒卵 (ナチーサン) 7 ダイア、◎てつを、◎ちとせ、コビト、ABC、
78 名水を汲む順待ちや梅固し (尾花) 1 玉虫、
79 木の芽吹く一樹一樹にある月日 (森野) 2 弥生、ナチー、
80 神妙に噴き出しさうに恵方巻 (にゃんこ) 4 ふうり、弥生、◎コビト、
81 陶狸見上ぐる空に春の雪 (塚口) 1 にゃん、
82 逆転のシュートが決まり風光る (アイビー) 5 ヨヨ、ダイア、てつを、コビト、ABC、
83 焼きそばの嵩増すもやし寒鴉
84 裃の息子声張り豆を撒く (ダイアナ) 2 ◎茶々、
85 光るもの徐々に増えゆく雨水かな (弥生) 1 和談、
86 待たされて余寒の踏切たたら踏む (ABCヒロ) 1 ラガー、
87 春泥や石炭殻の上を行く
88 田に氷芥閉じ込め標本めく
89 咳こみし吾に縁なき尿の漏 (ヨシ) 1 茶々、
90 柊やほのかに香り夫(ひと)を待つ (ヨヨ) 3 ふうり、◎悦ちゃ、和談、
91 蝋梅の便りを聞くやステップ踏む
92 胃の検査縁担ぎなど椿落つ (茶々)
93 冴返る言の葉ときに凶器にも (てつを) 6 森野、ポジ、ナチー、◎ABC、アイビ
94 無駄な物捨ててしまおう春はそこ (コビトカバ) 2 悦ちゃ、明、アイビ、
95 足組みてコーヒーと言ふ春の朝 (えっちゃんあら) 4 ポジ、◎玉虫、塚口、
96 茶柱のすっくと立ちて利休の忌 (ナチーサン) 3 ダイア、ポジ、アイビ、
97 恵方巻口に銜えて福を呼ぶ (和談) 1 ヨヨ、
98 放物線描く餅投げ一の午 (アイビー) 1 ヨシ、
99 火吹き竹好きな少年灰均す (尾花) 1 玉虫、
100 雪のせし枯菊ひそと耐へにけり (塚口) 2 ◎ヨヨ、
101 地下街に見つけて久し福寿草
102 蝋梅や触れれば壊れさうな夢 (にゃんこ) 2 ふうり、玉虫、
103 雪解けを待てぬ小さき鼻緒かな (ポジ) 4 ちとせ、ナチー、◎にゃん、
104 春寒し心乱るる夫の熱
105 トランプのサイン乱発冬怒涛 (ふうりん) 3 ヨシ、尾花、和談、
投句者は、ヨヨ、森野、弥生、塚口、尾花、コビトカバ、ラガーシャツ、和談、玉虫、ABCヒロ、ポジ、えっちゃんあら、てつを、ちとせ、ナチーサン、ふうりん、ヨシ、にゃんこ、アイビー、茶々、ダイアナの21名。ほかに選句のみ参加の明。
一部の方のハンドルネームを短縮した(選句のみ)。コビトカバ=コビト、ラガーシャツ=ラガー、ABCヒロ=ABC、えっちゃんあら=悦ちゃ、ナチーサン=ナチー、ふうりん=ふうり、にゃんこ=にゃん、ダイアナ=ダイア、アイビー=アイビ、
間違い等不都合な点をご連絡下さい。
清記&選句
2月句会の清記一覧を発表します。投句された方は速やかに選句に入って下さい。
投句者は、▼ヨヨ、▼森野、▼弥生、▼塚口、▼尾花、▼コビトカバ、▼ラガーシャツ、▼和談、▼玉虫、▼ABCヒロ、▼ポジ、▼えっちゃんあら、▼てつを、▼ちとせ、▼ナチーサン、▼ふうりん、▼ヨシ、▼にゃんこ、▼アイビー、▼茶々、▼ダイアナの21名。ほかに選句のみ参加の明 (▼は選句済み)
選句要領
1 選句期間 2月11日(火)~2月13日(木)
2 選句数 8句 うち1句を特選とする。特選は無しでも構わない。特選2点、並選1点で計算します。
3 選句方法 句番号を書き出すだけでもよい。
4 結果発表 2月14日(金)
5 投句に参加しない方も選句することも出来ます。投句者全員の選句が終わっても、スケジュールの前倒しは行いません。
2月度みんなの俳句会清記一覧表
1 この世には数多の出来事春吹雪
2 やはらかく雲佇むや梅の丘
3 リフォームの釘打つ音や日脚伸ぶ
4 薄氷にやつと陽の射す飼育小屋
5 朝餉には魚に勝る寒卵
6 豆撒きや保育士鬼に泣く園児
7 猫柳鯉の背びれの見え隠れ
8 冬茜値万金孫便り
9 黄菫風に吹かれて笑み浮かべ
10 介護して介護されつつ卒業す
11 人生を見つめ直せば花筏
12 孫娘入試乗り越え春よ来い
13 鋤焼に九ちゃん偲ぶ今宵かな
14 春の雪微かに聞こゆ鳥の声
15 大幟焚べしどんどに走る記者
16 高窓に尖る明かりや月凍てし
17 薄氷の溶けざるままに日の暮るる
18 裏木戸のきしみご機嫌いぬふぐり
19 初場所や寝たきり母の指動く
20 春雪を背に鴨すくむ渡月橋
21 降りやめば人出て雪を掻き始む
22 春めくやスキップ混ぜて散歩道
23 原野行く君の黄色のアノラック
24 味噌カツに美味く滲んだ甘藍や
25 明日見えぬ時代を生きて紀元節
26 閉鎖さる京阪国道雪しまく
27 ピンコロリ従兄弟の逝きし寒椿
28 末黒野や向かい側には新工場
29 山茶花の競い華やぐ赤と白
30 寒明くもシベリア気団襲ひきて
31 ふりふりとワンコのしっぽ春近し
32 リュックには二枚チケット春の匂
33 絵踏寺童女の墓と刻みあり
34 枝先の初芽和みて春隣り
35 又一つ悔を重ねて親鸞忌
36 ジェット発つ春夕焼へその先へ
37 声高の病人ふたり日向ぼこ
38 淡雪ややがて二人は黙り込む
39 紅さしてまだ百ニ歳春そこに
40 大寒や潜そんでをりし新コロナ
41 二歳児の追儺手作り鬼帽子
42 だうしても訛りの抜けぬ雪女
43 黙食や消えいりたきは咳の吾
44 新春に夫従えて映画かな
45 味噌汁の余りに落とす寒卵
46 稜線のなだらかとなる睦月かな
47 追儺(なやらひ)や心の奥に棲む鬼を
48 玉手箱民話の杜や梅含む
49 後一つ作句出来ずコブシ咲く
50 丘からはビル影遠く寒夕焼
51 大雪や逆さ金閣鏡湖池に
52 信長の家紋木瓜花咲き初じむ
53 バレンタイン笑った顔が見たくって
54 どんど焼漁師になると漁師の子
55 白々と満ちゆく空や冬の月
56 それぞれの主張をしつつ草青む
57 初場所や新大関の大銀杏
58 青きもの草木に見えて春隣
59 中陰の鉦の音響く余寒かな
60 配達の軽き足音どこか春
61 春寒し手に包み込むホツトミルク
62 春雪の表裏表裏を見せて落つ
63 東京の暮し馴染めず春寒し
64 クロッカス風にたじろぐ事のなく
65 瑠璃残し翡翠よぎる冬の池
66 春寒し纏まりつかぬ吾が癖毛
67 竹箒逆さに軒の氷柱折る
68 春雪の郷へ異邦人異邦人
69 笑ひにも表裏のありてヒヤシンス
70 花よりも花を咲かせる土となり
71 水仙を揺らさば手出す膝の猫
72 奥ゆかし黄の明るさに蝋梅花
73 剪定のゆずらぬ考の形になり
74 梅凛と二輪咲おり朝日受け
75 この恋は叶わないのね花の雨
76 母逝けどなん事なきかに梅の咲く
77 一つ割らば一つの孤独寒卵
78 名水を汲む順待ちや梅固し
79 木の芽吹く一樹一樹にある月日
80 神妙に噴き出しさうに恵方巻
81 陶狸見上ぐる空に春の雪
82 逆転のシュートが決まり風光る
83 焼きそばの嵩増すもやし寒鴉
84 裃の息子声張り豆を撒く
85 光るもの徐々に増えゆく雨水かな
86 待たされて余寒の踏切たたら踏む
87 春泥や石炭殻の上を行く
88 田に氷芥閉じ込め標本めく
89 咳こみし吾に縁なき尿の漏
90 柊やほのかに香り夫(ひと)を待つ
91 蝋梅の便りを聞くやステップ踏む
92 胃の検査縁担ぎなど椿落つ
93 冴返る言の葉ときに凶器にも
94 無駄な物捨ててしまおう春はそこ
95 足組みてコーヒーと言ふ春の朝
96 茶柱のすっくと立ちて利休の忌
97 恵方巻口に銜えて福を呼ぶ
98 放物線描く餅投げ一の午
99 火吹き竹好きな少年灰均す
100 雪のせし枯菊ひそと耐へにけり
101 地下街に見つけて久し福寿草
102 蝋梅や触れれば壊れさうな夢
103 雪解けを待てぬ小さき鼻緒かな
104 春寒し心乱るる夫の熱
105 トランプのサイン乱発冬怒涛
間違い等、不都合な点をご連絡下さい。
9.29.51.71.92
作者名が入っています。よろしく。