2026・6月度みんなのネット俳句会 互選結果
金賞 37 【ちとせ 】 立ち漕ぎの生徒眩しや更衣 (11点)
銀賞 33 【ヨ ヨ】 新茶入れ朱泥急須の淡緑 (9点)
銅賞 17 【弥 生】 歓声はきっと缶蹴り夏木立 (7点)
々 23 【岩 宮】 子らの言ふじじ反抗期冷奴 (7点)
々 25 【ふうりん】 忍冬咲いて愁眉を開きけり (7点)
次点 39 【にゃんこ】 父の日に黒いクレヨン画の眼鏡 (6点)
々 73 【かをり 】 水無月や碁石をあらふ父の息 (6点)
々 84 【てつを 】 捩花や断ちきりたきは負の連鎖 (6点)
※銅賞の3句はそれぞれ特選1のため同点としました。
※参考
総合点
ヨヨ21点、かをり19点、ちとせ17点、弥生14点、アイビー12点
2026・6月度みんなのネット俳句会 互選結果一覧表
1 ✤ 1点 【岩宮】 明易し夢の続きは又今夜 ✤ 胴長おじさん
2 ✤ 2点 【あんのん】 鯵大漁釣果の報にうそ少し ✤ ダイアナ、アイビー
3 ✤ 0点 油虫探し求めて朝が来る
4 ✤ 2点 【ダイアナ】 ドアフォンの上に雨待つ雨蛙 ✤ にゃんこ、ふうりん
5 ✤ 1点 【ヨヨ】 行かないで心地よき風五月尽 ✤ ラガーシャツ
6 ✤ 3点 【和 談】 初孫の六月賞与初傲り ✤ ちとせ、◎ヨ ヨ
7 ✤ 5点 【かをり】 裏富士の雲ほどけたり桜桃忌 ✤ ちとせ、ヨシ、てつを、森野、アイビー
8 ✤ 3点 【アイビー】 えいやあと五句を投ぜり心太 ✤ ヨシ、弥生、コビトカバ
9 ✤ 1点 【コビトカバ】 お局の小言も交わす若葉風 ✤ ふうりん
10 ✤ 2点 【アイビー】 鬼平になつたつもりの鮎の飯 ✤ ラガーシャツ、岩宮
11 ✤ 0点 降りぐせの梅雨空罵りペダル踏む
12 ✤ 0点 カーテンの向こうに聞こゆ四十雀
13 ✤ 0点 燕子花あやめ菖蒲か紺光る
14 ✤ 0点 各駅の車窓に見つけ花柘榴
15 ✤ 1点 【てつを】 かはたれの雲の澱みて栗の花 ✤ ちとせ
16 ✤ 1点 【あんのん】 蚊遣香先を知りたし栞ぬく ✤ ダイアナ
17 ✤ 7点 【弥生】 歓声はきっと缶蹴り夏木立 ✤ ヨシ、◎てつを、にゃんこ、ナチーサン、ラガーシャツ、かをり
18 ✤ 1点 【茶々】 黄菖蒲の八重咲き揃ひ踊りかな ✤ ふうりん
19 ✤ 1点 【胴長おじさん】 貴婦人の頃が懐かしバナナかな ✤ ナチーサン
20 ✤ 0点 酷暑かな歳時記忘れた自然界
21 ✤ 1点 【ちとせ】 子育てらし威し鳴きすや夏烏 ✤ ふうりん
22 ✤ 0点 子燕の口犇めいて餌を求め
23 ✤ 7点 【岩宮】 子らの言ふじじ反抗期冷奴 ✤ ちとせ、にゃんこ、森野、ダイアナ、あんのん、◎ナチーサン
24 ✤ 3点 【ダイアナ】 彩雲の流れて初夏の十四夜 ✤ 森野、ヨ ヨ、岩宮
25 ✤ 7点 【ふうりん】 忍冬咲いて愁眉を開きけり ✤ 弥生、てつを、森野、ヨ ヨ、◎ダイアナ、岩宮
26 ✤ 1点 【てつを】 召集の命下りしかウリハムシ ✤ 和 談
27 ✤ 0点 焼酎瓶買物篭に鎮座して
28 ✤ 0点 樟脳の匂ふ押入れ衣更
29 ✤ 2点 【ラガーシャツ】 初夏晴れに熊鈴の鳴る遊歩道 ✤ ちとせ、ふうりん
30 ✤ 3点 【ちとせ】 白壁に青田広がる散居村 ✤ ヨ ヨ、岩宮、かをり
31 ✤ 0点 白南風や部下のデートを目撃す
32 ✤ 2点 【ちとせ】 新じゃがを束子で擦るつるり膚 ✤ ふうりん、岩宮
33 ✤ 9点 【ヨヨ】 新茶入れ朱泥急須の淡緑 ✤ 胴長おじさん、ヨシ、てつを、◎和 談、ナチーサン、ラガーシャツ、◎茶々
34 ✤ 2点 【ラガーシャツ】 素麺や喉ごしも良しその細さ ✤ 和 談、茶々
35 ✤ 2点 【森野 そぼつ降る泰山木の咲く寺苑 ✤ ヨシ、ヨ ヨ
36 ✤ 1点 【ふうりん】 ダービーを取つて競馬の二連勝 ✤ アイビー
37 ✤ 11点 【ちとせ】 立ち漕ぎの生徒眩しや更衣 ✤ 胴長おじさん、◎ヨシ、てつを、◎ふうりん、あんのん、◎アイビー、コビトカバ、ナチーサン
38 ✤ 4点 【ヨヨ】 頼りたき身内は遠く梅雨間近か ✤ 胴長おじさん、アイビー、和 談、ラガーシャツ
39 ✤ 6点 【にゃんこ】 父の日に黒いクレヨン画の眼鏡 ✤ 胴長おじさん、ヨシ、◎弥生、岩宮、茶々
40 ✤ 1点 【胴長おじさん】 父の日や空白の文字のみ占めて ✤ 森野
41 ✤ 0点 夫剪定羽抜鶏ごと羅漢槙
42 ✤ 1点 【にゃんこ】 梅雨曇ますます重き貨車の列 ✤ ちとせ
43 ✤ 0点 梅雨間近繙いてゐる闘病記
44 ✤ 5点 【かをり】 手鏡に映る水無月風過ぐる ✤ 弥生、にゃんこ、森野、ヨ ヨ、あんのん
45 ✤ 1点 【アイビー】 でで虫のオブジェの上の蝸牛 ✤ にゃんこ
46 ✤ 0点 でで虫を見らば口つくあの唱歌
47 ✤ 0点 てふてふに蕾のあらば柿の花
48 ✤ 1点 【森野】 天国と思へる一歩冷房車 ✤ 弥生
49 ✤ 4点 【ヨシ】 剥く手間も美味しさのうち夏蜜柑 ✤ アイビー、ナチーサン、かをり、茶々
50 ✤ 0点 搭乗の手続はスマホかたつむり
51 ✤ 2点 【ラガーシャツ】 登山帽ウェストン碑より動き出し ✤ ◎かをり
52 ✤ 2点 【ナチーサン】 樋伝ふ雫を染めて柿若葉 ✤ ふうりん、岩宮
53 ✤ 0点 夏風にだるだるせざるを得ない吾
54 ✤ 0点 夏蝶の色深まりて海賊旗
55 ✤ 1点 【和 談】 夏場所や土俵が命藤凌駕 ✤ 茶々
56 ✤ 0点 夏野菜紫小かぶカリカリと
57 ✤ 2点 【森野】 何にでも神宿りてか花は葉に ✤ ◎ラガーシャツ
58 ✤ 3点 【弥生】 なみなみと注ぐ地酒や江戸切子 ✤ あんのん、かをり、茶々
59 ✤ 3点 【ヨシ】 俳句本開いたまんま明易し ✤ コビトカバ、◎岩宮
60 ✤ 1点 【アイビー】 バイク見て柴犬吠ゆる夕薄暑 ✤ あんのん
61 ✤ 2点 【弥生】 博学なシニアガイドや街薄暑 ✤ アイビー、コビトカバ
62 ✤ 0点 初夏の藤無料ガイドの五稜郭
63 ✤ 3点 【かをり】 薔薇切るや呼ばれし気して振り向かず ✤ ◎あんのん、コビトカバ
64 ✤ 0点 昼下りエアコン洗い野球観る
65 ✤ 2点 【てつを】 壜に香を詰めて帰らむ花蜜柑 ✤ ◎にゃんこ
66 ✤ 1点 【弥生】 プードルがよく似合う場所薔薇の園 ✤ コビトカバ
67 ✤ 0点 深くまで木曽駒は碧夏の風
68 ✤ 1点 【岩宮】 襖戸の何やら重き梅雨入かな ✤ ヨ ヨ
69 ✤ 2点 【ヨシ】 故里の四方の山々新樹光 ✤ ◎ちとせ
70 ✤ 0点 細麺を食べて至福の涼夜かな
71 ✤ 1点 【ナチーサン】 またまたか横綱不在五月場所 ✤ 和 談、
72 ✤ 5点 【アイビー】 待つといふ揺るがぬ知略蟻地獄 ✤ ヨシ、てつを、あんのん、◎コビトカバ
73 ✤ 6点 【かをり】 水無月や碁石をあらふ父の息 ✤ 弥生、てつを、ダイアナ、あんのん、コビトカバ、ラガーシャツ
74 ✤ 3点 【あんのん】 満ち足りて留守居の夫に買ふ鰻 ✤ ヨ ヨ、ダイアナ、茶々
75 ✤ 2点 【森野】 耳遠き夫に老鶯届く今朝 ✤ 胴長おじさん、かをり
76 ✤ 1点 【ヨシ】 耳鳴のしては止まらぬ走り梅雨 ✤ 森野
77 ✤ 0点 ジメジメもめげぬ六月の花嫁は
78 ✤ 0点 山開き誰となく詠む俳句かな
79 ✤ 3点 【ヨヨ】 柔らかに万緑生みし大地かな ✤ 和 談、ラガーシャツ、岩宮
80 ✤ 1点 【茶々】 湯上りのあやめ紺染め浴衣かな ✤ 和 談
81 ✤ 0点 夕闇に皐月のあかり庭照らす
82 ✤ 1点 【コビトカバ】 幽霊海月毎日同じ事をして ✤ 弥生
83 ✤ 1点 【ヨシ】 よく見れば愛しき花よどくだみは ✤ 茶々、
84 ✤ 6点 【てつを】 捩花や断ちきりたきは負の連鎖 ✤ にゃんこ、◎森野、ダイアナ、アイビー、ナチーサン
85 ✤ 1点 【あんのん】 リズムごとつかず離れず夫婦生く ✤ 胴長おじさん、
86 ✤ 1点 【岩宮】 老鶯をしかと聞きたる木立かな ✤ かをり
87 ✤ 2点 【ナチーサン】 若葉風入れ墨の香の流れけり ✤ 弥生、にゃんこ
88 ✤ 1点 【弥生】 わんぱくの怖くて好きな蜥蜴かな ✤ ナチーサン
89 ✤ 2点 【胴長おじさん】 山滴る惚けないことは惚れること ✤ ダイアナ、アイビー
90 ✤ 4点 【ヨヨ】 数独を競ふ夫婦や走り梅雨 ✤ 胴長おじさん、てつを、和 談、かをり
91 ✤ 1点 【ダイアナ】 洞爺湖を見下ろすホテル五月晴 ✤ ちとせ、
煩雑を避けるため、二つの記事を一つに纏めました。文責アイビー。
今朝、悦子さんが私にラインを下さって新聞に載ったよ❗️ってとても喜んでおられます。悦子さんのスマホがちょっと不具合でネット俳句の方に投稿出来ないらしいのです。皆さんから祝福のメッセージが投稿されているよとお伝えしたらまた、喜んでおられました😃
今朝9月28日の中日新聞にネット句会から私の知る限り二名の方が入選されました‼️おめでとうございます‼️🎉💐🎉素晴らしいです👏
ありがとうございます😊
実は立山にハイキング旅行に奥方と行ってまして朝刊を見てなく
コビトさんから何か載ってるらしいとのLINEをいただき早く紙面を
見たかったのですが夕方になり奥方がさきに紙面を見てなんだか
訳の分からない俳句だねなんて言われちゃいました!
それでも一応富山で買ってきた鱒寿司を肴に乾杯🍻してくれました。
皆さん激励ありがとうございます!
鈴虫や子規の心を読みふけり 名古屋市 田中一
9・28 中日俳壇 高柳克弘選入選
郡上までかの世の夫の浴衣着て 東海市 荒谷悦子
9・28 中日俳壇 高田正子選入選
お二人ともおめでとうございます。いずれも当ネット俳句会の常連投句者です。先週の竹内あけみさんに続いての快挙です。
2名の方、おめでとうございます。
ラガーさん、奥方に掲載された新聞をちゃんと見せるんだぞ、そして今回こそ、乾杯だぞ!!(笑)
Eちゃん、ご主人様に報告だぞ、きっと喜ばれるはず、
ほんとうに喜ばしいことです、俳句は人生の杖、手離してはダメ、黒田杏子先生はことあるごとに
結社の会員に言っていたそうです。
腕試しにいかがですか?
常滑文芸コンクール 俳句大会の部です。
会場 常滑中央公民館 2階 学習室2
日時 10月4日(土)
参加費 500円
受付 13時~13時30分 投句締め切り 13時30分
内容 自由題2句を出す、 未発表のもの、
出席者の互選により点数を競う
賞 常滑文芸コンクール大賞、他
*どなたでも参加できます。
腕だめし、運試しにぜひ、お出かけください。
全員に参加賞
あくる日、10月5日には「武豊町民俳句大会」があります。
1、10月5日(日) 出句締め切り12時30分
2、武豊町中央公民館にて (武豊町図書館隣)
3、5句出句
4、招待選者 斎藤朗笛先生
5、参加料 500円
9月句会の互選結果の記事のピン留を解除しました。ご覧になられる方はno.6104の記事までスクロールして下さい。
明日29日から「俳句三択クイズ」を始めます。
アイビーの俳句鑑賞 その4
今月も惜しくも無点の句が出た。中には少し手を加えれば入点もあったと思われる句もあった。では、どこをどうすれば良かったのか、皆さんの一緒に考えてみたい。
秋夜空音と光の競い船
ライトアップした船のことは分かるが、それが何であるのか肝心なことが不分明。明らかに説明不足だ。くどくどと説明過多も拙いが、どういう状況なのか分からないのも問題だ。作者ひとりが分かっていて、読み手に状況が伝わらないことはベテランでもよくある。独りよがりはお互いに気をつけたい。
店先に郷愁誘ふ青蜜柑
作者の思い入れがある青蜜柑の句。何故、青蜜柑に郷愁を感じたのか、読み手が一番知りたいことが分からない。「故里の匂ひを乗せし青蜜柑」
秋めくや心踊るるポストかな
「秋めく」と「心踊る」と来て、なにが始まるんだろうと読み手に期待を持たせたまではよいのだが、座五の「ポストかな」
で一気に分かりにくくなった。説明不足。上五で「や」で切っておきながら、座五に切れ字「かな」を使うことは俳句の禁忌とされる。
俳句本並ぶ机や獺祭忌
獺祭忌は近代俳句の改革者・正岡子規の忌日。俳句本が並ぶ机と獺祭忌、当然と言えば当然だが、ありきたりといえばありきたりの組み合わせ。季語をもっと離して使えとは、言うは易く行うに難いことだろう。その点、作者に同情する。
しとしとと里芋濡らす恵みの雨
座五の「恵みの雨」は6文字となり、俳句のリズムを壊してしまっている。止むを得ず字余りにするときは、座五より中七、中七より上五と、上に持っていくようにしたい。「この雨は芋を育てる慈雨ならん」
雲映ゆる秋の夕焼け絵画かな
絵画の中の「秋夕焼」を詠んだものか、実景色の「秋夕焼」を詠んだのか判然としない。もし、絵画の「秋夕焼」だとしたら季語として成立するのかという問題が生ずる。
ウォーキングニキロももたぬ残暑かな
その通りだが、皆が感じていることを当たり前に詠んだ気がする。俳句にするには一工夫欲しかったように、思わないでもない。一例として「ウォーキングニキロでダウン秋暑し」
菊酒や無事の退院祝い酒
上五に「菊酒」があり、座五にも「祝い酒」があり「酒」が2回出てくるのが、やや煩わしいと感じた。「菊酒や無事退院を寿ぎて」
愛犬のトリミング終へ虫の秋
座五の「虫の秋」がやや抽象的になってしまったのが残念。「虫鳴けり」「ちちろ鳴く」ぐらいに留めたい。
魁となるや孤高の秋茜
一見して言葉が難しすぎると感じた。赤とんぼを形容するのに「魁」や「孤高」は大袈裟過ぎではなかろうか。
木木の風ひたるひととき昼の虫
座五の「昼の虫」が句全体を印象を弱めていると私は思う。あまりにも漠然とし過ぎている。例えば「昼ちちろ」とか。
だらだら〜り用済み陰嚢(ふぐり)残暑酷
陰嚢(ふぐり)は男性のシンボル。ふぐりを詠んだ先行句もある。老齢な俳人が枯淡の境地に達し、軽妙洒脱な味わいを持つのが普通。ふぐりを句材にすること自体、脂っけの抜けた年代の証拠でもある。正直なところ、上五の「だらだら〜り」はいかがなものか。もっと品よく詠みたいと感じたが…。暴言多謝。
アイビーの俳句鑑賞:完
アイビーさん
ウォーキングの句、普通になりすぎました。
またウォーキングして考えます(^。^)
ABCヒロさん
俳句は人生の杖。
しかと心に入れました。
昨日は海に行ったので沢山詠みました!
困った。ダラリを品よくと言われてもねえ。精子を体温より低く保つために陰嚢があるらしい。放熱のためか表面積が伸び縮みする、眼瞼下垂みたいに陰嚢下垂というのもあるらしい。病気まではいかない下垂をサポートするパンツもあるそうな。ついでにある日ころっと行く場合はいいけど意に反して介護される身になったときアンダーヘアの脱毛も介護の現場では話題らしい。ちゃんとするには10万以上かかるとか。それも白髪が増える前にしないと脱毛しにくいとか。マア介護の現場から言わせれば終活てなアホなこと言わんと脱毛でもしとけと言いたいかもね。品がないけど現実厳しい、以上今日の深夜番組でした。そうそうあの句は残暑酷が言いたかった。
17 秋祭り影一灯に神隠し (かをり) 2 ◎ナチー、
この句私のみの選。どうも神隠しに原因がありそうだ。実は私も迷った。影一灯に。祭りには大小の提灯が登場するが神域での提灯は宗教の気配が漂う。特に夕刻に。作者は大提灯の醸し出す影に神を見たのでは。私も以前吟行で行った神社の大提灯の下で同じような心境になったことを思い出している。
23 杉玉や尾州半田の新走り (尾花) 7 ◎ヨヨ
知多の半田は酢どころ酒どころ。年ごとに神社へ新酒が奉納される。新走りだ。同時に大きな球状の杉玉が毎年掛け替えられる。
先回の山車祭りに半田市を訪れた際、神酒を買い損ねたのを悔いたことだった。
29 病棟の九時は真夜中蚯蚓鳴く (まる) 6
入院の経験者なら誰でも経験があると思います。早い夕食、早い消灯。そして不気味な静寂。
寝付けぬ夜。3ヶ月の入院生活が思い出されます。私の場合救いは優しい看護婦と俳句でした。
闘病記を読むと幾つか詠んでいます。退院の際世話になった方に短冊にして贈っています。20数名ですが名前を聞き出しています。
この句蚯下五蚓鳴くが効いていますが中七が患者の複雑な気持ちを想像させる.。
37 いわし雲越の国から羽の国へ (かをり) 5 ◎尾花
古の地方名を巧みに使ってそれぞれの国へ心を通わせている作者。自身を鰯雲に託して。巧みな句だ。
68 篝火や鮎に二か所の鵜の歯跡 (尾花) 5
長良川の鵜飼いだろうか。60数年前の鵜飼いを思い出した。それにしてもこの句よく観察されている。鵜は餌を吞み込むと覚えているが噛むんだ。生々しい描写に惹かれて選んだ。
101 猫じゃらし見ると抜く癖廻す癖 (玉虫) 12、◎ヨシ、
一見ストンと胸に落ちた作品だ。「身近な素材を平易な言葉で素直に表現する」をモットーとしている私の見本のような句だ。迷わず戴いた。
106 風の盆踊りで恋す八尾人(やつおびと) (ダイアナ) 3
風の盆は私も何句か作った。現地に行ったことはないが伝説に根差した土地土地の物語があるようだ。盆歌や踊りの中にもふんだんに盛り込まれ表現されている。その中の一コマを切り取った作品。胡弓の音がが聞こえてくるようだ。
108 旅雑誌付箋の増える葉月かな (弥生) 6
葉月は陰暦の8月、作者は旅雑誌を紐解いている。そこへ中七の付箋と来た。どう理解すれば。正直戸惑った。それで私なりに下記のよえぅに解釈した。これは旅行記、作者は旅に出ている、旅雑誌を見ながらの旅。おりしも季節は秋、付箋代わりに
彩られた葉っぱなども挟まれているかも。いずれにしても想像をかき立ててくれる楽しい作品だ。
ナチーさん(かをりさんを真似て省略させていただきます。)鑑賞をありがとうございました。
杉玉や尾州半田の新走
半田運河沿いに国盛酒の文化館があります。 黒壁に窓枠が白で彩られ、落ち着いたお洒落な雰囲気の建物で正面に杉玉が飾られていました。茶色の杉玉でお酒が熟成されたことがわかります。 新米が出て新走が出来るころ緑色の杉玉が飾られるのかな? また見にきたいと思います。
篝火や鮎に二か所の鵜の歯跡
芭蕉の句「面白うてやがて悲しき鵜飼かな」をしみじみ感じました。傷ついた鮎を見せられた時に・・・!
秋祭り影一灯に神隠し (かをり) 2 ◎ナチー、
ナチーさん、ありがとうございます、しかも孤高の二重丸の特選なんて。
これは 冬うらら双子のひとりさらはれて
がモチーフです。伝統俳句から逸脱しますが、俳諧自由を満喫しました。
祭の夜の片隅にはブラックホール的な寂寥、孤独感がいつも影を引いているようなきがいたします。
また、選句の鑑賞は後日に。
特選句として感想を頂き、有り難うございます。
湯船でホッとしていたら、外から思いもよらぬ虫の声が、、、、。
連日の猛暑で、暑い熱いの連発の中での生活。そんな時急に季節の移ろいを感じた一瞬でした。その時の句です。
にゃんこさんの「夜の野は我等が天下虫の秋」と一脈通じているようですね。
アイビーの俳句鑑賞 その3
病棟の九時は真夜中蚯蚓鳴く (まる)
まるさんと和談さんは、投句の内容から見て、入院しておられたようで、知らぬ事とは言いながら大変失礼しました。その後、体調はいかがでしょうか、お見舞い申し上げます。病棟の夜は早い。消灯後の九時はすっかり睡眠モードで、時折トイレに立つ人のスリッパの音がするばかりだ。季語に「蚯蚓鳴く」を持って来た。秋らしいしみじみとしたムードを醸しだしている。作者が考え抜いて決めた季語、これ以上何を付け加える必要もない。
空澄みて縄文土器の並ぶ館 (みにょん)
「空澄みて」という季語があるかどうか知らない。だが、「空が澄む」ことと、「縄文土器」が並ぶこととは直接には関係ないから、ここははっきり二句一章の形をとりたい。上五は明確に切れを入れて「秋澄むや」としてはどうか。「や」切るということは、いろいろほかに述べたいことはあるけれども、以下省略ということだ。省略を利かせれば韻文らしさが出る。逆の場合は散文的になってしまう。「秋澄むや縄文土器のある館」
退院し空気の美味き赤トンボ (和談)
まるさんともども退院おめでとうございます。上の句と同様に若干、散文的なのは、上五の「退院し」としたことが説明調だ。ここはぼんやりと「退院の」と受けてみたい。代わりに中七に切れをいれて「退院の旨き空気や赤トンボ」とすれば韻文らしくなるのではないか。
とぼとぼと歩く残暑を引きずって (にゃんこ)
上五の「とぼとぼと」は下五の「(残暑を)引きずって」を効果的にするための伏線。いつまでも暑さが続く毎日への「うんざり感」がよく出ている。もっともこのそのほかの秋の景物、例えば「夜長」「虫の音」などは例年通りだが。
出会ひたる団栗ひとつポケットに (ナチーサン)
拾った団栗をちょっとポケットに入れてみる、そんな経験は誰にでもある。ポケットに入れてどうする、何のおまじないかと問われても返事に窮するのだが。何気ない人間の動作に焦点を合わせた句。ただ私としては、「出会ひたる」は少し大袈裟な気もするが。
嫌ひとは好きといふこと出会ひたる晩稲刈 (かをり)
アフォリズム(警句)+季語のパターンの句。「嫌い」とは「好き」の愛情表現だと言っている。意味深長なフレーズだ。季語がまた、一切関係の無い稲刈りときた。しかもただの稲刈りではなく、晩稲(おくて)ときた。ますます、意味深長だ。正直なところ、私の手に負えない。しかし惹かれる句だ。
大小と値札較ぶる秋刀魚かな (八坂)
今年は久しぶりに秋刀魚が豊漁と伝えられる。かつて、大衆魚の代表として君臨した秋刀魚だが、近年は高級魚とまでは言わないが地位も値段も相対的に上がった。秋刀魚の大きい、小さいと値段を見比べる、庶民の哀歓が上手く表現されている。願わくば、昔のように庶民の魚として秋刀魚の復活が成りますように。
以下次号、不定期掲載。
出会ひたる団栗ひとつポケットに (ナチーサン)
アイビーさん、拙句の鑑賞有り難うございました。今日もサロン活動(年寄りの居場所づくり)のため約1km弱を徒歩で出かけました。
歩道にはマテバシィの並木があり団栗だらけ。朽ちる運命の数多の彼らを何とか句にと「躓きし」「・・・」などメモしましたが
思うに任せません。集会は来週もありますので何とかと思っています。
アイビーさん、拙句鑑賞ありがとうございます。
彼岸に入り、やっと涼しくなってきました。
今は夏の疲れがどっと出て、相変わらずとぼとぼ歩いていますが…。
ま、ぼちぼちと進んでいきます。
遅くなりましたが、私がいただいた特選句について感想を書きます。
虫の声湯船に浸り聞く夜かな (和談さん)
忙しい一日を終えてのお風呂。温かいお湯に身体も心もほぐれ、今日も良い一日だったなとしみじみと思います。私の心にゆったりと広がった句でした。改めて読ませていただいて、今、湯上りの余韻を楽しんでいます。