2026・6月度みんなのネット俳句会 互選結果
金賞 37 【ちとせ 】 立ち漕ぎの生徒眩しや更衣 (11点)
銀賞 33 【ヨ ヨ】 新茶入れ朱泥急須の淡緑 (9点)
銅賞 17 【弥 生】 歓声はきっと缶蹴り夏木立 (7点)
々 23 【岩 宮】 子らの言ふじじ反抗期冷奴 (7点)
々 25 【ふうりん】 忍冬咲いて愁眉を開きけり (7点)
次点 39 【にゃんこ】 父の日に黒いクレヨン画の眼鏡 (6点)
々 73 【かをり 】 水無月や碁石をあらふ父の息 (6点)
々 84 【てつを 】 捩花や断ちきりたきは負の連鎖 (6点)
※銅賞の3句はそれぞれ特選1のため同点としました。
※参考
総合点
ヨヨ21点、かをり19点、ちとせ17点、弥生14点、アイビー12点
2026・6月度みんなのネット俳句会 互選結果一覧表
1 ✤ 1点 【岩宮】 明易し夢の続きは又今夜 ✤ 胴長おじさん
2 ✤ 2点 【あんのん】 鯵大漁釣果の報にうそ少し ✤ ダイアナ、アイビー
3 ✤ 0点 油虫探し求めて朝が来る
4 ✤ 2点 【ダイアナ】 ドアフォンの上に雨待つ雨蛙 ✤ にゃんこ、ふうりん
5 ✤ 1点 【ヨヨ】 行かないで心地よき風五月尽 ✤ ラガーシャツ
6 ✤ 3点 【和 談】 初孫の六月賞与初傲り ✤ ちとせ、◎ヨ ヨ
7 ✤ 5点 【かをり】 裏富士の雲ほどけたり桜桃忌 ✤ ちとせ、ヨシ、てつを、森野、アイビー
8 ✤ 3点 【アイビー】 えいやあと五句を投ぜり心太 ✤ ヨシ、弥生、コビトカバ
9 ✤ 1点 【コビトカバ】 お局の小言も交わす若葉風 ✤ ふうりん
10 ✤ 2点 【アイビー】 鬼平になつたつもりの鮎の飯 ✤ ラガーシャツ、岩宮
11 ✤ 0点 降りぐせの梅雨空罵りペダル踏む
12 ✤ 0点 カーテンの向こうに聞こゆ四十雀
13 ✤ 0点 燕子花あやめ菖蒲か紺光る
14 ✤ 0点 各駅の車窓に見つけ花柘榴
15 ✤ 1点 【てつを】 かはたれの雲の澱みて栗の花 ✤ ちとせ
16 ✤ 1点 【あんのん】 蚊遣香先を知りたし栞ぬく ✤ ダイアナ
17 ✤ 7点 【弥生】 歓声はきっと缶蹴り夏木立 ✤ ヨシ、◎てつを、にゃんこ、ナチーサン、ラガーシャツ、かをり
18 ✤ 1点 【茶々】 黄菖蒲の八重咲き揃ひ踊りかな ✤ ふうりん
19 ✤ 1点 【胴長おじさん】 貴婦人の頃が懐かしバナナかな ✤ ナチーサン
20 ✤ 0点 酷暑かな歳時記忘れた自然界
21 ✤ 1点 【ちとせ】 子育てらし威し鳴きすや夏烏 ✤ ふうりん
22 ✤ 0点 子燕の口犇めいて餌を求め
23 ✤ 7点 【岩宮】 子らの言ふじじ反抗期冷奴 ✤ ちとせ、にゃんこ、森野、ダイアナ、あんのん、◎ナチーサン
24 ✤ 3点 【ダイアナ】 彩雲の流れて初夏の十四夜 ✤ 森野、ヨ ヨ、岩宮
25 ✤ 7点 【ふうりん】 忍冬咲いて愁眉を開きけり ✤ 弥生、てつを、森野、ヨ ヨ、◎ダイアナ、岩宮
26 ✤ 1点 【てつを】 召集の命下りしかウリハムシ ✤ 和 談
27 ✤ 0点 焼酎瓶買物篭に鎮座して
28 ✤ 0点 樟脳の匂ふ押入れ衣更
29 ✤ 2点 【ラガーシャツ】 初夏晴れに熊鈴の鳴る遊歩道 ✤ ちとせ、ふうりん
30 ✤ 3点 【ちとせ】 白壁に青田広がる散居村 ✤ ヨ ヨ、岩宮、かをり
31 ✤ 0点 白南風や部下のデートを目撃す
32 ✤ 2点 【ちとせ】 新じゃがを束子で擦るつるり膚 ✤ ふうりん、岩宮
33 ✤ 9点 【ヨヨ】 新茶入れ朱泥急須の淡緑 ✤ 胴長おじさん、ヨシ、てつを、◎和 談、ナチーサン、ラガーシャツ、◎茶々
34 ✤ 2点 【ラガーシャツ】 素麺や喉ごしも良しその細さ ✤ 和 談、茶々
35 ✤ 2点 【森野 そぼつ降る泰山木の咲く寺苑 ✤ ヨシ、ヨ ヨ
36 ✤ 1点 【ふうりん】 ダービーを取つて競馬の二連勝 ✤ アイビー
37 ✤ 11点 【ちとせ】 立ち漕ぎの生徒眩しや更衣 ✤ 胴長おじさん、◎ヨシ、てつを、◎ふうりん、あんのん、◎アイビー、コビトカバ、ナチーサン
38 ✤ 4点 【ヨヨ】 頼りたき身内は遠く梅雨間近か ✤ 胴長おじさん、アイビー、和 談、ラガーシャツ
39 ✤ 6点 【にゃんこ】 父の日に黒いクレヨン画の眼鏡 ✤ 胴長おじさん、ヨシ、◎弥生、岩宮、茶々
40 ✤ 1点 【胴長おじさん】 父の日や空白の文字のみ占めて ✤ 森野
41 ✤ 0点 夫剪定羽抜鶏ごと羅漢槙
42 ✤ 1点 【にゃんこ】 梅雨曇ますます重き貨車の列 ✤ ちとせ
43 ✤ 0点 梅雨間近繙いてゐる闘病記
44 ✤ 5点 【かをり】 手鏡に映る水無月風過ぐる ✤ 弥生、にゃんこ、森野、ヨ ヨ、あんのん
45 ✤ 1点 【アイビー】 でで虫のオブジェの上の蝸牛 ✤ にゃんこ
46 ✤ 0点 でで虫を見らば口つくあの唱歌
47 ✤ 0点 てふてふに蕾のあらば柿の花
48 ✤ 1点 【森野】 天国と思へる一歩冷房車 ✤ 弥生
49 ✤ 4点 【ヨシ】 剥く手間も美味しさのうち夏蜜柑 ✤ アイビー、ナチーサン、かをり、茶々
50 ✤ 0点 搭乗の手続はスマホかたつむり
51 ✤ 2点 【ラガーシャツ】 登山帽ウェストン碑より動き出し ✤ ◎かをり
52 ✤ 2点 【ナチーサン】 樋伝ふ雫を染めて柿若葉 ✤ ふうりん、岩宮
53 ✤ 0点 夏風にだるだるせざるを得ない吾
54 ✤ 0点 夏蝶の色深まりて海賊旗
55 ✤ 1点 【和 談】 夏場所や土俵が命藤凌駕 ✤ 茶々
56 ✤ 0点 夏野菜紫小かぶカリカリと
57 ✤ 2点 【森野】 何にでも神宿りてか花は葉に ✤ ◎ラガーシャツ
58 ✤ 3点 【弥生】 なみなみと注ぐ地酒や江戸切子 ✤ あんのん、かをり、茶々
59 ✤ 3点 【ヨシ】 俳句本開いたまんま明易し ✤ コビトカバ、◎岩宮
60 ✤ 1点 【アイビー】 バイク見て柴犬吠ゆる夕薄暑 ✤ あんのん
61 ✤ 2点 【弥生】 博学なシニアガイドや街薄暑 ✤ アイビー、コビトカバ
62 ✤ 0点 初夏の藤無料ガイドの五稜郭
63 ✤ 3点 【かをり】 薔薇切るや呼ばれし気して振り向かず ✤ ◎あんのん、コビトカバ
64 ✤ 0点 昼下りエアコン洗い野球観る
65 ✤ 2点 【てつを】 壜に香を詰めて帰らむ花蜜柑 ✤ ◎にゃんこ
66 ✤ 1点 【弥生】 プードルがよく似合う場所薔薇の園 ✤ コビトカバ
67 ✤ 0点 深くまで木曽駒は碧夏の風
68 ✤ 1点 【岩宮】 襖戸の何やら重き梅雨入かな ✤ ヨ ヨ
69 ✤ 2点 【ヨシ】 故里の四方の山々新樹光 ✤ ◎ちとせ
70 ✤ 0点 細麺を食べて至福の涼夜かな
71 ✤ 1点 【ナチーサン】 またまたか横綱不在五月場所 ✤ 和 談、
72 ✤ 5点 【アイビー】 待つといふ揺るがぬ知略蟻地獄 ✤ ヨシ、てつを、あんのん、◎コビトカバ
73 ✤ 6点 【かをり】 水無月や碁石をあらふ父の息 ✤ 弥生、てつを、ダイアナ、あんのん、コビトカバ、ラガーシャツ
74 ✤ 3点 【あんのん】 満ち足りて留守居の夫に買ふ鰻 ✤ ヨ ヨ、ダイアナ、茶々
75 ✤ 2点 【森野】 耳遠き夫に老鶯届く今朝 ✤ 胴長おじさん、かをり
76 ✤ 1点 【ヨシ】 耳鳴のしては止まらぬ走り梅雨 ✤ 森野
77 ✤ 0点 ジメジメもめげぬ六月の花嫁は
78 ✤ 0点 山開き誰となく詠む俳句かな
79 ✤ 3点 【ヨヨ】 柔らかに万緑生みし大地かな ✤ 和 談、ラガーシャツ、岩宮
80 ✤ 1点 【茶々】 湯上りのあやめ紺染め浴衣かな ✤ 和 談
81 ✤ 0点 夕闇に皐月のあかり庭照らす
82 ✤ 1点 【コビトカバ】 幽霊海月毎日同じ事をして ✤ 弥生
83 ✤ 1点 【ヨシ】 よく見れば愛しき花よどくだみは ✤ 茶々、
84 ✤ 6点 【てつを】 捩花や断ちきりたきは負の連鎖 ✤ にゃんこ、◎森野、ダイアナ、アイビー、ナチーサン
85 ✤ 1点 【あんのん】 リズムごとつかず離れず夫婦生く ✤ 胴長おじさん、
86 ✤ 1点 【岩宮】 老鶯をしかと聞きたる木立かな ✤ かをり
87 ✤ 2点 【ナチーサン】 若葉風入れ墨の香の流れけり ✤ 弥生、にゃんこ
88 ✤ 1点 【弥生】 わんぱくの怖くて好きな蜥蜴かな ✤ ナチーサン
89 ✤ 2点 【胴長おじさん】 山滴る惚けないことは惚れること ✤ ダイアナ、アイビー
90 ✤ 4点 【ヨヨ】 数独を競ふ夫婦や走り梅雨 ✤ 胴長おじさん、てつを、和 談、かをり
91 ✤ 1点 【ダイアナ】 洞爺湖を見下ろすホテル五月晴 ✤ ちとせ、
煩雑を避けるため、二つの記事を一つに纏めました。文責アイビー。
大相撲秋場所が始まりました。今場所の見どころは二つ。横綱の優勝と大関の誕生です。偶には平幕優勝もいいですがやはり横綱同士の優勝争いを見たいものです。また、関脇若隆景の大関昇進も見どころ。今場所11勝すれば基準を満たします。東西に横綱、大関の揃った九州場所への期待大です。
一山本いいねー
ナチーサン私も一山本のユーチューブを見ましたが
なんだか正直でほんわりしていいですよね。
今日までは2勝6敗と成績はいまいちですが後半戦
がんばれー!
ラガーシャツさんご贔屓の一山本の横顔が紹介されていましたね。驚かされたのは部屋のちゃんこ鍋の世話にはならず自前の料理で健康管理をしていることです。映像で紹介されていましたが材料仕入れから始まり全て手作り。北海道の恩師が相談役で付いており公務員から角界への転身も相談「人生は一度きりだから」との助言を得て決めたそうです。インタビューにも好感が持て応援したくなる力士です。
大相撲秋場所
昨日は大の里負けましたねー!
僕の一押しの一山本は1勝3敗で調子がいまいちです
まだまだ序盤です一山本頑張れー勝ち越すぞー!
句談義のLINE娘と夜は長し 愛知・阿久比町 竹内あけみ
㋈㏴ 中日俳壇高田正子選 二席特選
おめでとうございます。ハンドルネームを言うと誰のことか判ってしまうので止めますが、当句会の常連投句者です。
もうすぐです。
9月の嚶鳴庵俳句教室は24日(水)、13時からです。
兼題は、月、鮭です、組み合わせは自由ですが、兼題と当季雑詠の合計5句を12時50分までに提出してください。
参加費 550円、持ち物、筆記用具、歳時記、国語辞典
句会終了後に、お菓子とお抹茶をいただきます。
*嚶鳴庵周辺の景色も少しは秋に近づいているのでしょうか、ほんのわずかの変化を見逃さず、575に仕立てる
ことができれば、人生も俳句も楽しくなっていくはず、心の余裕を持ちたいものです。
俳句募集のお知らせです。
◎令和7年度「おくのほそ道」最上町俳句大会
締め切り 10月31日(金)当日消印有効
一般の部、ひとり3句まで、 お題の部、湯(温泉)に関する句を1句、自由句の部、お題句の他に2句。
審査員、大類つとむ氏、松田佳津江氏
応募方法、投句用紙を郵送、FAX、メールも可
◎第9回 伊吹山俳句コンテスト
締め切り 11月30日
投句用紙1枚につき3句まで、期間中投句は3回まで(最大9句まで)
〒503-1501
岐阜県不破郡関ケ原町1586番地
伊吹山ドライブウェイ 管理事務所宛
HPからも応募可
*詳細はそれぞれのタイトルで検索してみてください。
みんなでまた、バンザイしましょう。
アイビーの俳句鑑賞 その2
座りこみ土と格闘草むしり (ヨシ)
誰だって草むしりは重労働で、まして炎天下とあればなおのことだ。それを「疲れ」を前面に出して言ってしまえば、単なる報告に過ぎない。「土と格闘」と工夫したことで、立派な俳句になった。ほんのちょっとしたことだが。
新米や炊けましたよと今朝も鳴る (ラガーシャツ)
拙宅の電気ガマはそんな仕掛けはないが、作者の電気ガマは炊き上がると軽快な音で知らせてくれるのだろう。炊き立てのご飯、それも新米とあれば皆がハピーな気持ちにさせる。一日の始まる朝、朝飯が旨いと、今日も一日はりきって仕事をしようという気持ちになる。食べ物の句は、この句のように旨そうに詠みたいものだ。
風の盆踊りで恋す八尾人(やつおびと) (ダイアナ)
越中・八尾の「風の盆」は根強いファンがいる。石川さゆりや菅原洋一の名唱でも知られる。独特の哀調を帯びた胡弓の音にあわせて踊る。これを「風の盆」と言う。人口2万人余の八尾町。風の盆以外に全国に知られた行事は無く、文字通り、町を挙げての催しなので、「踊りで恋す」という感じに説得力がある。一体によく知られた行事を題材にするときは、読み手の予備知識を活用するとよい。
猛暑でもお湯かけ菩薩涼し顔 (茶々)
この稿を書くにあたり「お湯かけ菩薩」なるものをネットで検索したところ、複数あることが分かった。伊豆・熱川温泉にもあるが、菩薩ならぬ七福神であることも。いずれ観光地の客寄せの位置づけと思われる。作者も湯治に行き、訪れたのかも知れない。早速その時の見分を句にした。上五の「猛暑でも」は句に理屈が入るので改めたい。第一、季語が二つになってしまう。季語は「涼し」に一本化してはどうだろう。「お湯かけて石の菩薩も涼しげに」
篝火や鮎に二か所の鵜の歯跡 (尾花)
「新走り」の句が入点を集めたが、ここでは「鵜飼」の句を取り上げてみたい。上五に「篝火や」と投げだしておいて、「なにが始まるんだろう」と読み手に思わせる、そのあたりの呼吸が見事。中七、座五に「鮎に二か所の鵜の歯跡」とタネ明しをして見せた。俳句のツボを心得た佳句だ。
ぬるめの湯浸かりて聞くや秋の音 (ヨヨ)
具体的に「秋の音(声)」が聞こえた訳ではない。目には見えぬが、気配とでも言うか、確かな秋の足どりを感じた作者。そのように思ってこの句を鑑賞すると、一際味わい深い。伏線として、上五の「ぬるめの湯」がまことに良い味を出している。
おやおやと案山子の軍手填(は)め直す (玉虫)
収穫を控えた田園風景。役に立っているのかよく分からないが、あり合わせの古着を着た案山子も立っている。よく見ると案山子の軍手が外れている。中の骨格がムキ出しになっている。それを黙って填め直してやる作者。
思わずホッコリさせられるホッコリ系の俳句。
猫じゃらし見ると抜く癖廻す癖 (玉虫)
9月句会の巻頭の句。何気ない仕草の中に「ある、ある」と読者の共感を得たのだろう。猫じゃらし自体はありふれた草だが、たしかに作者の言う通り見れば抜き、抜けば回してみる。そういう事はよくある。
以下次号、不定期掲載。
アイビーさん新米の句鑑賞ありがとうございます。
何気ない生活の中でふと気づいたことを詠んでみました。
それを上手く観賞していただきありがとうございます😊
今月はなんと言うことか!
思いがけなく点を頂きました。
田園地帯に暮らし、猫じゃらしも案山子も自らの日常。
最近は特に
作句に迷い悩みの真ん中。
諦めかけた時に思いがけないことでした。
皆様、励ましていただき、ありがとうございました。
私らしい句を探してまいります。
アイビーさん、鵜飼の句の鑑賞をありがとうございます。
繋留された舟から篝火に鵜飼を眺めていると、見物の舟の近くを鵜匠の手綱に操られながら鵜とともに舟が通り過ぎます。鵜の泳ぐ足までしっかり見え嬉々として泳いでいきました。そして鵜飼が果て夜風の余韻に浸っている頃〝今鵜が捕った鮎です″と言ってバケツに入った鮎が回ってきました。活き活きとした鮎ではなく弱りきったあるいは死んでいるような鮎だったので、美しくも美味しそうでもなく淋しい思いになりました。
アイビーの俳句鑑賞 その1
路樹の葉をカサカサ掃きし台風過 (えっちゃんあら)
路樹はおそらく作者の造語だろうが、道端の樹木ぐらいの意か。作者一流の言語感覚が遺憾なく発揮されたのは「カサカサ」と言う擬音だろう。不思議な雰囲気を持った句だ。
遠花火まだ隠したい好きだつて (コビトカバ)
俳句は、従来ともすれば恋愛を表現するのに不向きとされた。橋本多佳子や三橋鷹女の例外はあるが、概ね短歌の領域とされた。その限界に敢然と挑戦した作者の心意気を諒としたい。口語調で外連味なく詠んだお手並みは見事。
何処までもまだ阿蘇抜けず草紅葉 (森野)
雄大な阿蘇山麓を詠んだ。特に中七の「まだ阿蘇抜けず」としたのは見事な措辞。果てしない阿蘇山麓の広さを強調する表現だ。季語に「草紅葉」を持ってきたのは適切。
西瓜切るきっ先がぶり旨さ来た (ちとせ)
その場に居合わせた全員の視線が集まるというのが、「西瓜」の句の定番だがこの句は包丁の切っ先に焦点を合わせた。特に「がぶり」と擬態語を駆使して描写した。ただ、助詞を省きすぎて、表現がやや乱暴になってしまったのが惜しまれる。下五は「旨さかな」で収めたいが…。
コスモスに鈴木しづ子の風が吹く (ABCヒロ)
異色の俳人、鈴木しづ子の「コスモスなどやさしく吹けば●ねないよ」の句が下敷きになったた。戦後、売春婦とも言われ、数奇な運命をたどった俳人で、奔放な作風で注目を浴びた。俳誌「樹海」に投句していたがそれも絶え、その後の消息は知れない。そんな鈴木しづ子への鎮魂の一句。引用俳句に禁止コードにかかるワード、伏字にした。
小鳥来るスイーツ持って友も来る (弥生)
一読して口調のよさに驚いた。「来る」を繰り返し使い、リフレイン効果を狙ったのが、ものの見事に成功した。口調のよさも俳句には大事な要素だ。句の内容も女性には、まことに調子が良い。
回覧の印鑑滲む残暑かな (ふうりん)
回覧の文書が回ってきた。よく見ると、回覧済みの印鑑が滲んでいる。それにつけても今年の暑さはどうだ。9月と言うのに、暑さが治まらない。異常な残暑と印鑑の滲みをくっつけたところが上手い。俳人の感性としか言いようがない。
以下次号、不定期掲載。
アイビーさん、鑑賞ありがとうございます。
まだ隠したい、でも言いたい気がする!
そうゆう気持ちを花火に託しました。
恋心、何歳になっても心に潜ませておきたいものです。
すみません。二回も送信してしまいました。
アイビー様 台風過の俳句を鑑賞していただきありがとう😆💕✨ごさいます。台風の悲惨な句にしようかと思いましたが掃き掃除位のボランティアの気持ちを入れたかったのですが。。
アイビー様 台風過の俳句を鑑賞していただきありがとう😆💕✨ごさいます。台風の悲惨な句にしようかと思いましたが掃き掃除位のボランティアの気持ちを入れたかったのですが。俳句はそのような気持ちはどうしたら良いのかな
互選結果発表
9月句会の互選結果を発表します。トップは玉虫さんの「猫じゃらし」句で12点を集めました。次に同じ玉虫さんの「赤とんぼ」の句で8点。トップと2位を独占する形となりました。続いて尾花さんの「新走り」の句とコビトカバさんの「遠花火」句で7点でした。
12点句 101 猫じゃらし見ると抜く癖廻す癖 (玉虫)
8点句 74 父恋し母なほ恋し赤とんぼ (玉虫)
7点句 23 杉玉や尾州半田の新走り (尾花)
7点句 54 遠花火まだ隠したい好きだつて (コビトカバ)
6点句 18 回覧の印鑑滲む残暑かな (ふうりん)
6点句 29 病棟の九時は真夜中蚯蚓鳴く (まる)
6点句 34 おやおやと案山子の軍手填(は)め直す (玉虫)
6点句 65 鳴き止めば彼方鳴き継ぐ秋の蝉 (アイビー)
6点句 108 旅雑誌付箋の増える葉月かな (弥生)
個人別総合では玉虫さんが、2位以下を大きく離して33点でトップでした。
9月度みんなのネット俳句会互選結果一覧
1 虫の夜や五十年目の母子手帳 (尾花) 4 ダイア、◎かをり、まる、
2 初物の光なまめく秋刀魚かな (ABCヒロ) 2 ヨヨ、弥生、
3 耳鳴のしげき日なり野分立つ
4 しろがねの頭を垂るる芒かな (ナチーサン) 1 和談、
5 病窓に観る月明日は我が家にて
6 秋待てど日増しにきつきコルセット
7 稲光カートに足を踏まれたり (コビトカバ) 2 ダイア、弥生、
8 秋夜空音と光の競い船
9 秋蝶や好みの花のありさうな (森野) 2 かをり、八坂、
10 神名備や太古と同じ月愛でて (玉虫) 5 森野、ヨヨ、まる、ふうり、みにょ、
11 新米や炊けましたよと今朝も鳴る (ラガーシャツ) 2 ◎コビト、
12 今年から幸齢者とや敬老日
13 虫の声湯船に浸り聞く夜かな (和談) 3 尾花、◎にゃん、
14 やっと子と旅の日決まり小鳥来る
15 虫の声湯船に浸り聞く夜かな (和談) 1 森野、
16 花園やアフタヌーンティーとスコーンと (ダイアナ) 1 ふうり、
17 秋祭り影一灯に神隠し (かをり) 2 ◎ナチー、
18 回覧の印鑑滲む残暑かな (ふうりん) 6 てつを、弥生、にゃん、玉虫、ABC、アイビ、
19 とぼとぼと歩く残暑を引きずって (にゃんこ) 3 ◎ダイア、ラガー、
20 小鳥来るスイーツ持って友も来る (弥生) 2 ABC、アイビ、
21 底紅や菩薩マリヤに似てをはす (アイビー) 3 尾花、森野、玉虫、
22 大小と値札較ぶる秋刀魚かな (八坂) 3 ちとせ、和談、茶々、
23 杉玉や尾州半田の新走り (尾花) 7 ダイア、ちとせ、◎ヨヨ、ナチー、八坂、ABC、
24 それぞれの処得て咲く秋の草
25 主留守に夏草高き畑かな (ヨヨ) 1 和談、
26 座りこみ土と格闘草むしり (ヨシ) 2 まる、ふうり、
27 徳川の名残の城や菊人形 (ABCヒロ) 1 ふうり、
28 手をつなぎ花火大会胸躍る
29 病棟の九時は真夜中蚯蚓鳴く (まる) 6 ダイア、ちとせ、ナチー、てつを、ふうり、ABC、
30 秋めくや心踊るるポストかな
31 竹の春サイズアウトの靴綺麗 (コビトカバ) 2 ◎弥生、
32 何処までもまだ阿蘇抜けず草紅葉 (森野) 5 尾花、ヨシ、◎玉虫、アイビ、
33 退院し空気の美味き赤トンボ (和談) 2 ヨヨ、茶々、
34 おやおやと案山子の軍手填(は)め直す (玉虫) 6 コビト、森野、ラガー、かをり、みにょ、アイビ、
35 空澄みて縄文土器の並ぶ館 (みにょん) 1 ちとせ、
36 店先に郷愁誘ふ青蜜柑
37 いわし雲越の国から羽の国へ (かをり) 5 ちとせ、◎尾花、ナチー、八坂、
38 古稀迎へ図書館の席決める秋
39 手に掬う水面に山の粧へる (弥生) 2 茶々、八坂、
40 俳句本並ぶ机や獺祭忌
41 気の合はぬ奴が隣に休み明け (アイビー) 2 玉虫、八坂、
42 七夕や銀座にくればオムライス (ふうりん) 1 玉虫、
43 水筒のお茶の喉越し秋暑し (にゃんこ) 1 コビト、
44 残暑とはとても申せぬ見舞状 (アイビー) 2 ラガー、みにょ、
45 地蔵盆行事予定を外れたり
46 終戦日好きなのり子の詩集読む
47 ぬるめの湯浸かりて聞くや秋の音 (ヨヨ) 2 ◎和談、
48 七輪の秋刀魚昭和は匂い出す (ABCヒロ) 3 コビト、弥生、ヨヨ,
49 国宝の石垣に咲く草の花 (尾花) 2 ◎ABC、
50 出会ひたる団栗ひとつポケットに (ナチーサン) 4 えっちゃ、弥生、まる、ヨシ、
51 しとしとと里芋濡らす恵みの雨
52 移ろふて蛇口の水に秋を知る (まる) 2 尾花、ヨヨ、
53 新涼やあと一品を作ろうか (玉虫) 2 ラガー、弥生、
54 遠花火まだ隠したい好きだつて (コビトカバ) 7 尾花、えっちゃ、◎まる、茶々、◎アイビ、
55 病棟の涼しき窓辺猛暑空
56 確かなるホーム抜け来る風は秋 (森野) 1 ちとせ、
57 雲映ゆる秋の夕焼け絵画かな
58 コスモスややさしき色に南吉を (みにょん) 2 えっちゃ、茶々、
59 朝一の牧に一ト鳴き時鳥 (ちとせ)
60 秋場所へブロンドの髷抱負述べ (ダイアナ) 1 コビト、
61 句の友の来期手続き豊の秋
62 夜の野は我等が天下虫の秋 (にゃんこ) 2 ラガー、和談、
63 嫌ひとは好きといふこと晩稲刈 (かをり) 4 ◎てつを、アイビ、えっちゃ、
64 秋分の木曽三川の分かつ水
65 鳴き止めば彼方鳴き継ぐ秋の蝉 (アイビー) 6 ◎森野、和談、まる、にゃん、ヨシ、
66 虫の声補聴器しかと付けにけり (八坂) 2 森野、まる、
67 月蝕に出会ひ叶はず秋の空 (ナチーサン) 1 和談、
68 篝火や鮎に二か所の鵜の歯跡 (尾花) 5 ヨヨ、ナチー、にゃん、アイビ、てつを、
69 大木を覆ひ尽くすや葛の花 (ヨシ) 1 ちとせ、
70 秋風や猫の髭まで伸びやかに (茶々) 1 コビト、
71 コスモスに鈴木しづ子の風が吹く (ABCヒロ) 3 てつを、にゃん、アイビ、
72 句作りの意欲も萎ゆる猛暑かな (ヨヨ) 1 てつを、
73 歳時記の手擦れを慕ふ夜長かな (まる) 1 ヨシ、
74 父恋し母なほ恋し赤とんぼ (玉虫) 8 ◎ラガー、かをり、◎ふうり、◎茶々、みにょ、
75 ウォーキングニキロももたぬ残暑かな
76 西瓜切るきっ先がぶり旨さ来た (ちとせ) 3 かをり、まる、茶々、
77 それぞれの思い抱きて人の秋 (森野) 1 えっちゃ、
78 マンドリン二百十日のコンサート (みにょん) 1 森野、
79 秋場所や綱の重みを堂々と
80 鶏頭は悲し血の色子規忌かな (ダイアナ) 1 ABC、
81 菊酒や無事の退院祝い酒
82 一リットル水飲み切れば萩の風 (ふうりん) 2 ヨシ、玉虫、
83 愛犬のトリミング終へ虫の秋
84 手洗の窓にたしかに秋の空
85 外人がかうてさげたる秋の鮎
86 秋燕空を自分のものとする (弥生) 3 ABC、みにょ、
87 魁となるや孤高の秋茜
88 子を二人呑んでしまひぬ踊の輪 (アイビー) 4 コビト、ダイア、ラガー、にゃん、
89 今日はもう一度も聞かず法師蝉 (八坂) 1 みにょ、
90 靴下の片方さがす休暇明け (ABCヒロ) 2 ラガー、にゃん、
91 青柿やかつて横綱在(ま)せし部屋
92 草引けば心臓踊る音したり
93 猛暑日や夫退院門に立つ (ヨヨ) 1 茶々、
94 木木の風ひたるひととき昼の虫
95 どこどこどこ小さな秋を探す日々 (ナチーサン) 3 ◎えっちゃ、弥生、
96 青きほど空青きほどカンナ燃ゆ (まる) 5 ダイア、◎ちとせ、にゃん、玉虫、
97 意気込みを口に出したる休暇明 (コビトカバ) 1 八坂、
98 天高し槍の穂先で君思ふ (ラガーシャツ) 1 えっちゃ、
99 猛暑でもお湯かけ菩薩涼し顔 (茶々) 2 ヨシ、みにょ、
100 庭の草朝露宿し白露かな (和談) 1 ヨヨ、
101 猫じゃらし見ると抜く癖廻す癖 (玉虫) 12 コビト、ダイア、尾花、森野、ナチー、てつを、かをり、ふうり、◎ヨシ、八坂、ABC、
102 路樹の葉をカサカサ掃きし台風過 (えっちゃんあら) 2 ◎みにょ、
103 厨居て白壁に黒蝙蝠ゐ
104 台風やずぶぬれながら庭掃除 (みにょん)
105 いつの間に家のまはりを赤とんぼ (ふうりん) 2 ◎八坂、
106 風の盆踊りで恋す八尾人(やつおびと) (ダイアナ) 3 ナチー、えっちゃ、かをり、
107 物干しに月待ちかねる謡本 (かをり) 1 ふうり、玉虫、
108 旅雑誌付箋の増える葉月かな (弥生) 6 尾花、和談、ナチー、てつを、かをり、ヨシ、
109 赤蜻蛉群れる校庭の昼休み
110 だらだら〜り用済み陰嚢(ふぐり)残暑酷
投句者は、えっちゃんあら、コビトカバ、森野、ちとせ、ABCヒロ、弥生、ふうりん、ヨシ、ラガーシャツ、ダイアナ、茶々、尾花、ヨヨ、玉虫、まる、みにょん、和談、にゃんこ、ナチーサン、アイビー、かをり、八坂の22名。ほかに選句のみ参加・てつを。
間違いその他不都合な点をご連絡下さい。
アイビーさん、いつもありがとうございます。
早速ですが、37番と85番のいわし雲の句がダブっていますよ!
ご指摘ありがとうございます。早速に差し替えました。幸か不幸か選句者が皆無でしたので、事なきを得ました。
清記&選句
9月度みんなのネット俳句会の清記を発表します。投句された方は速やかに選句に入って下さい。
投句者は、▼えっちゃんあら、▼コビトカバ、▼森野、▼ちとせ、▼ABCヒロ、▼弥生、▼ふうりん、▼ヨシ、▼ラガーシャツ、▼ダイアナ、▼茶々、▼尾花、▼ヨヨ、▼玉虫、▼まる、▼みにょん、▼和談、▼にゃんこ、▼ナチーサン、▼アイビー、▼かをり、▼八坂の22名。 ほかに選句のみ参加の▼てつを。 (▼は選句済み)
選句要領
1 選句期間 9月11日(木)~9月13日(土)
2 選句数 8句 うち1句を特選とする。特選は無しでも構わない。特選2点、並選1点で計算します。
3 選句方法 句番号を書き出すだけでもよい。
4 結果発表 9月14日(日)
5 投句に参加しない方も選句することも出来ます。投句者全員の選句が終わっても、スケジュールの前倒しは行いません。
9月度みんなのネット俳句会清記一覧
1 虫の夜や五十年目の母子手帳
2 初物の光なまめく秋刀魚かな
3 耳鳴のしげき日なり野分立つ
4 しろがねの頭を垂るる芒かな
5 病窓に観る月明日は我が家にて
6 秋待てど日増しにきつきコルセット
7 稲光カートに足を踏まれたり
8 秋夜空音と光の競い船
9 秋蝶や好みの花のありさうな
10 神名備や太古と同じ月愛でて
11 新米や炊けましたよと今朝も鳴る
12 今年から幸齢者とや敬老日
13 虫の声湯船に浸り聞く夜かな
14 やっと子と旅の日決まり小鳥来る
15 帰省して姉妹顔よせ西瓜食む
16 花園やアフタヌーンティーとスコーンと
17 秋祭り影一灯に神隠し
18 回覧の印鑑滲む残暑かな
19 とぼとぼと歩く残暑を引きずって
20 小鳥来るスイーツ持って友も来る
21 底紅や菩薩マリヤに似てをはす
22 大小と値札較ぶる秋刀魚かな
23 杉玉や尾州半田の新走り
24 それぞれの処得て咲く秋の草
25 主留守に夏草高き畑かな
26 座りこみ土と格闘草むしり
27 徳川の名残の城や菊人形
28 手をつなぎ花火大会胸躍る
29 病棟の九時は真夜中蚯蚓鳴く
30 秋めくや心踊るるポストかな
31 竹の春サイズアウトの靴綺麗
32 何処までもまだ阿蘇抜けず草紅葉
33 退院し空気の美味き赤トンボ
34 おやおやと案山子の軍手填(は)め直す
35 空澄みて縄文土器の並ぶ館
36 店先に郷愁誘ふ青蜜柑
37 いわし雲越の国から羽の国へ
38 古稀迎へ図書館の席決める秋
39 手に掬う水面に山の粧へる
40 俳句本並ぶ机や獺祭忌
41 気の合はぬ奴が隣に休み明け
42 七夕や銀座にくればオムライス
43 水筒のお茶の喉越し秋暑し
44 残暑とはとても申せぬ見舞状
45 地蔵盆行事予定を外れたり
46 終戦日好きなのり子の詩集読む
47 ぬるめの湯浸かりて聞くや秋の音
48 七輪の秋刀魚昭和は匂い出す
49 国宝の石垣に咲く草の花
50 出会ひたる団栗ひとつポケットに
51 しとしとと里芋濡らす恵みの雨
52 移ろふて蛇口の水に秋を知る
53 新涼やあと一品を作ろうか
54 遠花火まだ隠したい好きだつて
55 病棟の涼しき窓辺猛暑空
56 確かなるホーム抜け来る風は秋
57 雲映ゆる秋の夕焼け絵画かな
58 コスモスややさしき色に南吉を
59 朝一の牧に一ト鳴き時鳥
60 秋場所へブロンドの髷抱負述べ
61 句の友の来期手続き豊の秋
62 夜の野は我等が天下虫の秋
63 嫌ひとは好きといふこと晩稲刈
64 秋分の木曽三川の分かつ水
65 鳴き止めば彼方鳴き継ぐ秋の蝉
66 虫の声補聴器しかと付けにけり
67 月蝕に出会ひ叶はず秋の空
68 篝火や鮎に二か所の鵜の歯跡
69 大木を覆ひ尽くすや葛の花
70 秋風や猫の髭まで伸びやかに
71 コスモスに鈴木しづ子の風が吹く
72 句作りの意欲も萎ゆる猛暑かな
73 歳時記の手擦れを慕ふ夜長かな
74 父恋し母なほ恋し赤とんぼ
75 ウォーキングニキロももたぬ残暑かな
76 西瓜切るきっ先がぶり旨さ来た
77 それぞれの思い抱きて人の秋
78 マンドリン二百十日のコンサート
79 秋場所や綱の重みを堂々と
80 鶏頭は悲し血の色子規忌かな
81 菊酒や無事の退院祝い酒
82 一リットル水飲み切れば萩の風
83 愛犬のトリミング終へ虫の秋
84 手洗の窓にたしかに秋の空
85 外人がかうてさげたる秋の鮎
86 秋燕空を自分のものとする
87 魁となるや孤高の秋茜
88 子を二人呑んでしまひぬ踊の輪
89 今日はもう一度も聞かず法師蝉
90 靴下の片方さがす休暇明け
91 青柿やかつて横綱在(ま)せし部屋
92 草引けば心臓踊る音したり
93 猛暑日や夫退院門に立つ
94 木木の風ひたるひととき昼の虫
95 どこどこどこ小さな秋を探す日々
96 青きほど空青きほどカンナ燃ゆ
97 意気込みを口に出したる休暇明
98 天高し槍の穂先で君思ふ
99 猛暑でもお湯かけ菩薩涼し顔
100 庭の草朝露宿し白露かな
101 猫じゃらし見ると抜く癖廻す癖
102 路樹の葉をカサカサ掃きし台風過
103 厨居て白壁に黒蝙蝠ゐ
104 台風やずぶぬれながら庭掃除
105 いつの間に家のまはりを赤とんぼ
106 風の盆踊りで恋す八尾人(やつおびと)
107 物干しに月待ちかねる謡本
108 旅雑誌付箋の増える葉月かな
109 赤蜻蛉群れる校庭の昼休み
110 だらだら〜り用済み陰嚢(ふぐり)残暑酷
間違い等、不都合な点をご連絡下さい。