互選結果発表
8月句会の結果を発表します。8月のトップはダイアナさんの「広島忌」の句で10点を集めました。続いて尾花さんの「風鈴」の句で7点、にゃんこさんの「原爆忌」の句、アイビーの「端居」の句、弥生さんの「新涼」の句が6点で並びました。以下、5点句には7句が並ぶ激戦でした。
10点句 10 小六の語り部ガイド広島忌 (ダイアナ)
7点句 87 風鈴にふれてにこにこ抱つこの子 (尾花)
6点句 4 サイレンへ風止まる街原爆忌 (にゃんこ)
6点句 42 端居して世の喧騒と距離を置く (アイビー)
6点句 64 新涼や新作パンの並ぶ店 (弥生)
個人別総合ではにゃんこさんが20点でトップでした。
8月度みんなのネット俳句会・清記一覧 特選2点、並選1点で計算。 7・8・14
1 止まらないポテトチップス秋涼し
2 八十路来て良き汗かける幸せを (てつを) 2 ラガー、茶々、
3 迎え火の吠え出す犬と男の子
4 サイレンへ風止まる街原爆忌 (にゃんこ) 6 ◎えっちゃ、◎ちとせ、かをり、アイビ、
5 鷺の首白き紋様青田原 (和談) 2 ◎ヨヨ、
6 しんがりの船鉾雨に悠悠と (尾花) 2 ちとせ、和談、
7 緑蔭へ漢孤独な翳を曳く (ナチーサン)
8 腹当は明日の元気を約束す (コビトカバ) 1 弥生、
9 夫運転私助手席雲の峰
10 小六の語り部ガイド広島忌 (ダイアナ) 10 ふうり、えっちゃ、尾花、ちとせ、コビト、◎ヨシ、森野、茶々、ナチー、
11 好きな夢選べる未来水中花 (ヨシ) 1 玉虫、
12 平幕は元気はつらつ名古屋場所 (ラガーシャツ) 3 ◎ふうり、比延、
13 流星や幾人残る同級生 (玉虫) 2 ちとせ、ABC、
14 鉢植えに灯る夕菅ひと夜花 (森野) 1 みにょ、
15 しかけたりしかけられたり水鉄砲 (ABCヒロ) 1 比延、
16 極暑日に線香燻り香り立つ
17 つかの間の生とも知らで蝉鳴けり (みにょん) 4 ふうり、えっちゃ、茶々、ヨヨ、
18 水の日に記録的雨皮肉かな
19 鶏も卵を産まぬ極暑かな (ふうりん) 2 ちとせ、ヨシ、
20 更衣逢ひたき奴は何処やら
21 青芦の風を呼びたりあひびきし (かをり) 1 えっちゃ、
22 向日葵や凛と老人寄せ付けず (和談) 1 ヨヨ、
23
24 ほおずきやほの口をして吹き鳴らす (弥生) 2 ◎にゃん、
25 夕菅や湖に暮れゆく比良比叡 (てつを) 3 みにょ、森野、比延、
26 向日葵や人と違ふと吸えぬ息 (コビトカバ) 1 玉虫、
27 夕暮れへ秋は密かに紛れ込む (にゃんこ) 5 ◎てつを、森野、和談、弥生、
28 水着着て昭和モダンの砂スキー (アイビー) 1 和談、
29 鉾の輪に噛ませたる梃子木屑とぶ (尾花) 2 ダイア、アイビ、
30 立つ秋や季節は歪み飛来せず
31 暑くなる予感小石に躓けり (ナチーサン) 4 尾花、ヨシ、玉虫、アイビ、
32 闇深き夫の故郷や天の川 (玉虫) 2 ラガー、ダイア、
33 今朝の秋雨は田畑を潤さず
34 夏草は胸の丈までここ空き家 (ABCヒロ) 3 みにょ、てつを、ラガー、
35 運転は夫におまかせ雲の峰
36 夢心地推しコンサート夏の夜 (みにょん) 1 えっちゃ、
37 玄関を出れば秋津の群るる空 (森野) 2 てつを、にやん、
38 熱風浴ぶ木々も疲るる40度 (ヨヨ) 5 ちとせ、◎みにょ、ヨシ、和談、
39 新盆の供物の礼の昔めく (比延) 1 森野、
40 長崎の鐘の復元盆供養 (茶々) 5 ふうり、えっちゃ、ABC、◎ナチー、
41 みんみんやとく眼帯のもどかしさ (かをり) 5 ちとせ、コビト、てつを、ヨシ、にゃん、
42 端居して世の喧騒と距離を置く (アイビー) 6 ダイア、◎ABC、◎比延、弥生、
43 蝉時雨背に一刀浴びにけり (和談) 2 玉虫、ヨヨ、
44 目を剥いて暑いと言ふや仁王像 (尾花) 3 ラガー、和談、比延、
45 今朝の秋ひこうき雲は茜色
46 八月の悼みごころの靴並ぶ (えっちゃんあら) 3 コビト、かをり、ナチー、
47 句集編む時の流れや梅雨湿り
48 炎天や悲鳴を上げる室外機 (てつを) 1 ヨヨ、
49 炎暑果てほっと一息夕日観る
50 無人駅風は青田を渡り来る (にゃんこ) 5 ふうり、みにょ、てつを、森野、比延、
51 炎暑なり荒れに荒れてる名古屋場所 (ラガーシャツ) 1 茶々、
52 寝室に蟷螂全身に寒気
53 老犬の座り込みたる秋暑し
54
55 語り部の白髪三千丈原爆忌
56 このセット取れば優勝蝉時雨 (ヨシ) 2 コビト、ダイア、
57 猛暑日も牌で鍛える古き脳 (みにょん) 3 えっちゃ、尾花、コビト、
58 迷い道して出会いたる花鬱金 (森野) 1 尾花、
59 母と見るプレバト俳句蚊遣香
60 師の病快癒願ひて笹飾る
61 原爆忌さらけ伝えよ世界中
62 踏み上る崩れ石段花は葉に
63 初めての町に既視感百日紅 (アイビー) 4 みにょ、ヨシ、ABC、玉虫、
64 新涼や新作パンの並ぶ店 (弥生) 6 てつを、ラガー、ダイア、◎アイビ、
65 すれ違ひざまに見上ぐる百日紅
66 向日葵は今太陽に挑みたり
67 雨の京都地につくほどに夏柳 (尾花) 3 ◎茶々、玉虫、
68 冷奴何も吸収したくない
69 ペン胼胝の名残かすかに桜桃忌 (てつを) 2 ヨシ、弥生、
70 孫を待つアロハで変身米寿なり (和談) 1 ヨヨ、
71 蚊遣香持ちつつ移動庭仕事
72 夢に入ることもできずに明易し
73 憧れて届かぬ遠さ夏茜 (ヨシ) 3 にゃん、◎玉虫、
74 面痩せの何処に立ちても夕立かな (かをり) 1 ナチー、
75 溜息を繰り返しつつ夜の秋
76 美しく儚きものに揚花火
77
78 森更けてなほ蜩の鳴き止まず (森野) 1 にゃん、
79 みちをしへ遥か先行く父の背ナ (玉虫) 4 ◎尾花、てつを、アイビ、
80 あれこれと歳時記片手に熱帯夜 (みにょん) 1 ラガー、
81 昼日向ビール三昧蝉時雨
82 マスカット一房囲む甘さかな (ふうりん) 3 かをり、茶々、弥生、
83 愛猫も興奮夏の甲子園 (茶々) 1 ABC、
84 手花火のじじと弾けてみな終る (かをり) 2 にゃん、玉虫、
85
86 表札はローマ字表記秋の薔薇 (弥生) 2 かをり、比延、
87 風鈴にふれてにこにこ抱つこの子 (尾花) 7 ちとせ、コビト、ヨシ、茶々、和談、◎弥生、
88 太陽のコロナ閉じ込めスイカ玉 (てつを) 4 コビト、かをり、ナチー、和談、
89 生き過ぎたといふ義父逝きし初の盆 (えっちゃ) 3 みにょ、◎コビト、
90 日を浴びて畑に向日葵凛と立つ
91 なまくらなこの身を嗤へ蝉時雨 (にゃんこ) 4 ◎ラガー、ダイア、ABC、
92 寝室を出たらあちらに蝉王国
93 蛍の点滅闇を争はず (ナチーサン) 2 にゃん、茶々、
94 御所東膳を揃えて生身魂 (ラガーシャツ) 1 かをり、
95 豊漁の鰯クレーンの網開く (ダイアナ) 5 えっちゃ、尾花、ABC、アイビ、弥生、
96 秋簾昭和の会話聞こえそう (ABCヒロ) 2 てつを、ナチー、
97 今の子に貧乏話終戦日 (アイビー) 1 弥生、
98 名は名古屋朝顔とあり江戸の鉢 (森野) 1 ふうり、
99 旅先で席譲られし冷房車
100 盆唄や炭坑節を繰り返し
101 熱波の水桶で伸びてる蛙の子
102 古本の書き込み侘し夜の秋 (比延) 3 ◎森野、アイビ、
103 茄子馬で迎え火求め先祖来る (ヨヨ) 2 ◎和談、
104 ひまわりも俳句も好き麻雀も (みにょん) 1 ラガー、
105 万博リングそぞろ歩めば風涼し (ふうりん) 2 尾花、ダイア、
106 夏場所や光る土俵に巨人舞ふ (和談) 1 ヨヨ、
107 ちはやぶる一生懸命蝉の声 (ラガーシャツ) 1 ふうり、
108 初穂の田雨渇望す地割れかな (ダイアナ) 2 ふうり、みにょ、
109 朝戸開く外に暑熱が横たふる (ちとせ) 2 ◎ダイア、
110
111 やわらかき野に膝をりて今朝の秋 (かをり) 3 尾花、森野、ヨヨ、
112 奪衣婆の乳房あらはに黴の堂 (アイビー) 3 かをり、ABC、ナチー、
113 唖蝉の不意に翔ちたる翅音かな
114 藍浴衣男嫌ひをとほすかな (えっちゃんあら) 5 かをり、にゃん、ナチー、比延、アイビ、
115 雷鳴に居間を離れて長電話
投句者は、ヨヨ、和談、コビトカバ、えっちゃんあら、ラガーシャツ、弥生、にゃんこ、ABCヒロ、尾花、森野、ふうりん、ヨシ、ダイアナ、ちとせ、みにょん、てつを、ナチーサン、アイビー、玉虫、茶々、比延、かをりの22名。
間違いその他不都合をご連絡下さい。
我家は農家ではありませんが縁あって50年回りは田んぼと小さな森に囲まれて暮らしております。
前に堀川が流れ、今は鴨が群れ青鷺が一羽ゆるりと暮らしています。 その中を翡翠が一羽忙しく飛び回っています。 又かつての引き込み線が今では廃線となり季節に触れる事が出来ます。
見えるネオンはパチンコ屋ひとつ。 でも遠花火には邪魔❣
あの人は又来てくれる刈田かな(ラガーシャツさん) うらやましかったです。大勢の家族を引き連れ稲刈りにいらしていたご一家も暮らしが変ったり代が変ったのでしょう。今では休田となり蘆の田となっています。 それでも季節になりますと葭切が子育てにやって来ます。彼らの鳴声を聞くのも時の流れでしょう。廃線にもそれぞれの季節があり楽しんでいます。
かをりさんの七七は素敵でした。
大文字草のこぼれ種がサボテンの間から白とピンクの花を咲かせていましたが、思い切ってサボテンと離してみました。
やはり誤字が多かったです。
2 冬来る暦どほりに進みゆく (エミ) 1 かをり、
今年は夏が長くて・・・やっと暦通りに季節が進む安堵感。冬とても暦どおりのうれしさよ。
5 廃線に木の実こぼして鳥語降る (森野) 5 かをり、ヨヨ、弥生、◎ナチーサン、
廃線とか廃校はあれですけど、降るが斬新ですね。句のとおりなら読み手が零すということになり、賑やかな中の孤独感がいい。
繋ぎます、 タップに踏みにぬ朽ちた枕木
6 あの人はまた来てくれる刈田かな (ラガーシャツ) 5 エミ、◎かをり、コビトカバ、弥生、
ロマンスやーー。ロマンスは儚いからロマンスなんですね。モノクロの逢瀬が映画の一シーンです。
39の玉虫さんの句と迷いましたが、ワクワク感があり特選にいただきました。
18 イヤホンの中へ木枯し入り込み (玉虫) 3 かをり、てつを、弥生、
不易流行の芭蕉さんでも詠めないですよ。キャッチーでポップ、若い感性が未来へつながります。
つなぎます。 レノンの髪をマフラーにする ビートルズもいいけどジョンレノンのその後の歌も大好きです。
39 藁塚に背中預けて語る夢 (玉虫) 14 人参、ダイアナ、◎森野、かをり、◎尾花、◎てつを、◎ヨシ、仕手原、◎アイビー
恋や友情、夢、最近語ってますか?と自問自答させられました。映画ならこちらは迫って具体的。6→39 とても美しいです。
そう、原節子さんの映画みたいです。
44 ベレー帽斜めに被り文化の日 (ヨシ) 3 エミ、尾花、かをり、
ベレー帽はかつてインテリの象徴?この斜に構えた雰囲気と文化の日対比がいいです。ダンディな句に乾杯。
つなげます。 晴れ女来るカフェの夕暮れ
47 薄墨のはがき一葉冬の虹 (にゃんこ) 6 人参、ダイアナ、かをり、尾花、てつを、ふうりん、
薄墨のはがきとは喪の葉書でしょうか。虹という光の季語でさらに故人への哀悼が深まった気持ちです。
人間関係の機微の間を句にしておられて、採りました。
98 柿すべて捥ぎ大空の青淋し (尾花) 10 ダイアナ、◎エミ、茶々、かをり、◎弥生、◎玉虫、にゃんこ、
淋しいと書かれなければ、特選へ残したい句でした。しかしですよ、柿からこの大景にいくのは目が覚めるおもいでした。
大いに尊ぶ句です。
鑑賞にあたり、いつも失礼の段、お許しください。
また酩酊の句を採ってくださった皆様には感謝です。
来月は超多忙につき、投句はできませんが、鑑賞はさせてくださいませ。
「今」でなくてもいいんです、皆様の美しい記憶の欠片を句にしていただければと。
アイビーさん、こんばんは小寒い雨の週末です。
私なんぞは、一年ちょっとくらいカルチャースクール(師系?はホトトギス)で俳句を学んだだけなのです。
ここでは異端児でありまして。。。。
短歌の会では、もう厳しく、罵詈雑言w これは詩ではないとか言われたり(最近やっと短歌も俳句も詩のひとつの表現)がわかりかけてる気分です。
3年前からお世話になっておりますが、ここはゆるーく、詩心のない私も居心地がよいのです。
その先生は、俳句の詩は写生はご飯、ぱらっとふりかけのように、思いをいれよ。
三つ子の魂百までなので、境涯のふりかけの味が濃いのは採っていません。そういう句も多いのでいつもすみません。
5句投句できるのですから、3句はきちんとデッサンしましょうよ(これは自戒)
格段にこの句会の俳句の骨法、上昇するかと。(これも自戒)
と言っても私も読み勝ちでした。だって楽ですもんw で、
冬の雨灯油を切らす厨かな 冬の雨灯油の匂ふ懐かしさ 師匠いわく、境涯を昇華?どっちもあとはお好みだってさ。
逆に日々思うこと、境涯を一茶のように詩として昇華していただければ、積極的にとります。
なので私が鑑賞するとかより、皆様が詠みたい句をおおいに披露していただければ。
いつも、言いたいことを言ってばかりですみません。アイビーさんに甘えました。
リプライの多さ、反響の大きさはかをりさんならではです。アイビーの比ではありません。かをりさんの根強いファンがいます。もっと言えば、かをりさんに評価されたくて、当ネット句会に投句している人もいるのです。
老人で「そうろう」という生きかたはアイビーと相いれません。そこで、アイビーは新しい情報や風俗に遅れまいと努めてはいるのですが、そう意識すること自体が、既に時代遅れなのです。実に虚しいことです。滑稽ですらあります。
かをりさんはアイビーとは違い、バリバリの現役世代なので、時間の制約はあることでしょう。事情は重々承知します。お忙しい事情は承知の上で、当ネット句会に、より深くコミットをしていただけないでしょうか。無理を承知の、私の切なる願いです。
かをりさん、文化の日の句を鑑賞そして付句をありがとうございます。
実際、この日はお出掛けをしました。私は帽子が好きで幾つか持っています。あの日は、、文化の日だし、やっぱベレー帽でしょ!と決めました。
被り方も色々あって、今日は斜めが良い!気分アゲアゲの晴れ女は外国人に混じり道頓堀をぶらぶら、もちろんカフェにも行きましたd(>ω<。)
かをりさん、イヤホン、藁塚と、鑑賞して頂きました。
何だか近頃ある年代にスリップしてしまう事が。
ホント戻りたいとかは絶対思いませんが。
恥の多いあの時代の自分を再演するなんて、恐ろしい!
イヤホンの句は、電車で月に二度出掛けるのでその機会に。
藁塚の句は実体験。良き貧しき時代夢を語る喫茶店など無い時代。
因みに三重県出身の夫は、すすきぼうしと言ってたと。私は名前さえ判りません。
北海道の農家に嫁いでいる妹に尋ねても、馬を飼って居た頃は有ったけど、何て言ってたか忘れた!そうです。
藁塚って言うんだなあと今更。知らないことが山程有る!面白い!
また、かをりさんに鑑賞していただけるような句を作ります。ネット句会での一つの目標。
かおりさん拙句鑑賞ありがとうございます😊
ロマンスいいですねー俳句は僕の手を離れると世界が広がりますね。
俳句って何だか面白いですねなんて思いました。
かをりさん、柿の句を鑑賞して下さりありがとうございました。
青空に熟した柿はとても美しく、それを一つ一つ採って最後の一つを採ってしまうと、急に空が広くなり一抹の淋しさを感じます。
でも俳句にするには、淋しい、嬉しい、悲しいとかは禁句でした。他の言葉で表すのでした、時々大切なルールを忘れて・・・。
また推敲してみます。ありがとうございました。
かをりさん、謙遜なさってはいけません。酩酊状態ならばこそ詩になるのです。私の場合,俳句は素面で作りますが、推敲はほろ酔い状態で推敲します。発想が自由自在に飛び、最初の作句意図を離れ、無人の荒野を行く気分になります。怖いもの知らずというやつです。ただし私の場合、酩酊まで行っては支離滅裂になりますから、あくまでほろ酔い状態がよろしいのです。
かをりさん、拙句を鑑賞していただき、ありがとうございます。
今年も喪中はがきが届く頃となりました。様々な事情で疎遠になってしまった方から届く思いもよらない便り。故人への想いを冬の虹という季語に託して詠んでみました。
丁寧に読んで下さり、ありがとうごさいました。
協和区民展
11月23日~24日(土・日)
協和公民館(白山神社)
半田市文化協会芸術祭・作品展
11月30日~12月1日(土・日)
雁宿ホール(名鉄知多半田駅西) 講堂
いずれも半田俳句教室の会員の作品を展示します。是非、覗いてみて下さい。
展示の作品は両会場とも同じものです。
アイビーの俳句鑑賞 その3
芭蕉忌や見えぬ物見る心の目 (ダイアナ)
芭蕉忌は別名時雨忌とも言い、旧暦の10月12日。俳聖・芭蕉は言うまでもなく、俳句を単なる教養から芸術に高めた、俳句の創始者と創始者と言って過言ではない。中七から座五の楚辞は、そのまま翁へのリスペクトの気持ちを表したものだが、自分自身対する戒めでもある。何事によらず一つのことに打ち込み、道を究めためには、この謙虚さが必要と再認識させられた。
胡弓の音神仏酔はす風の盆 (ナチーサン)
風の盆をテーマにした俳句は数多いが、もの寂しい胡弓の音に神仏を登場させたところがユニークだ。作者の感性だろう。しみじみと胡弓の音に耳を傾けるとき、ある種の霊的ななにごとかを感応した作者。冒しがたい神韻を感じたのかも知れない。作者の感性が光る。
浜菊や老ゆるは潮の引くごとし (てつを)
浜菊はキク科の植物でマーガレットに似た花が咲く。もっともマーガレットがモダンで西洋風なのに対し、浜菊は日本的な趣がある。中七以降は老境の作者のしみじみとした述懐が述べられる。二物取り合わせの句。二物取り合わせはよく言われるように、「即かず離れず」の呼吸が会得できるかどうかにかかる。浜菊を季語に持ってきた、作者の意図をじっくり味わいたい。
吾が名のみ分かる老母も冬に入る (ふうりん)
誰しも一度は通る道とはいえ、肉親が年を取ってゆく過程は、家族にとって痛ましくもあり、曰く言い難いものがある。認知症が進行した母親の日常は介護なくては過ごせない。それでも息子の名前だけは反応するという。まことに切ない。季語の「冬に入る」は、本人と家族にとって、この先も長い時間の存在することを暗示している。
田舎風芋煮で夫を篭絡す (ヨシ)
中年男の弱点は、子供の頃に食べた母の味にある。従って田舎風などというワードが出てくるとたちまちメロメロになる。そこらへんの機微を逆手に取った亭主操縦法を「篭絡」としゃれのめした。この句でも明らかなように男の嗜好は保守的である。賢明な淑女はその辺のコツを体得すれば、男を支配できる。そんなことは先刻ご承知か。
薄墨のはがき一葉冬の虹 (にゃんこ)
冬になると届く欠礼挨拶の葉書。不幸があったための欠礼だから薄く印刷される。どの家にも2枚や3枚届く。これが届く時期になると冬の到来を感じる。あの人も逝ってしまったのかたとしばし故人の思い、感傷に耽る。思い出がまた別の思い出を呼び起こす。そんな心の動きを「冬の虹」に擬えた。この季語の斡旋は十分に説得力を持つ。
以下次号、不定期掲載
アイビーさん
拙句を鑑賞していただき、ありがとうございます。
「冬の虹」は、見つけた!と思った季語でした。
まだまだ勉強中ゆえ、「季語」にはいつも悩みます。
説得力を持つと言っていただき、ほっとしました。
胡弓の音神仏酔はす風の盆 (ナチーサン)
過分なるお言葉に接し恐縮しています。風の盆はテレビでしか知りませんがあの雰囲気は何とも言えない独特なものがあります。
特に胡弓の神秘的な音色には魂の揺さぶられる思いがします。解説で風の盆の由来や歌詞の内容を知るにつけ踊り子の所作の一つ一つに意味があることを知りました。男女での盃ごと、夫婦で仰ぐ月代、などなどこの地域の悲しいまでの歴史が刻まれています。
恍惚として踊り継ぐ男女が神仏と一体になる様はまさに風の盆と呼ばれるに相応しい光景に想えました。
なお、三味線等の演者は複数なのに胡弓の奏者は特定された方のみというのも興味を注がれました。
嚶鳴庵俳句教室は20日です。
兼題は「もんぺ」「カリフラワー」、または当季雑詠の合計5句を12時50分までに提出してください。
用紙については規定のものがありますので当日配ります。
*毎回のように俳句の募集案内のチラシを配ってきました。
ぼちぼちと吉報が届いています、これもみんなでワイワイがやがや切磋琢磨した成果だと思っています。
あるお寺の掲示板(金言)に、継続はあきらめないこと、太文字で書かれていました。
20日もまた、みんなで楽しめたら、俳句は楽しいのがいちばん、そうでないと長続きしません。
どんな句に出会えるか、楽しみにしてお出かけください。
よんどころない事情で出席することができません。3か月連続で欠席という不名誉なことになりました。皆さんによろしくお伝え下さい。
将棋竜王戦7番勝負第4局が明日開幕する。藤井聡太竜王2勝、佐々木勇気八段1勝を受けて大阪府茨木市で2日間の日程で行われる。
佐々木八段は過去に藤井七冠の連勝記録を阻止した棋士でもあり最大のライバルでもある。巻き返しを期待したい。
★竜王戦
タイになったので第6局の指宿の方たちはホッとしていることでしょう。第7戦までと願っているのはラガーシャツさんだけでなく予定地の甲府市の皆さんです。過去には予定外に対局者を招いてイベントをした地域もありましたね。
★将棋の伝統について
将棋の場合NHK杯などは椅子を使っていますが、座布団に扇子、駒の並べ方も細かく決められているようです。何よりも上座と下座の決まり。駒も、上座は「王将」、下座は「玉将」を使用します。相撲の世界に通ずるものがありますね。
★時代劇の話し言葉・・・大河ドラマの「光る君へ」でも古式豊かですが話し言葉は現代語、何か違和感を覚えます。
11月17日中日俳壇高田正子選です。秋灯火百句つくりて一句を得る。。おめでとうございます。アイビーさんヤッホー👋😃自分の句でもないのに嬉しい😃💕です。可知豊親さんも日本民謡協会会長の 投稿の葉書を庇ふ初時雨。でした。おめでとうございます
将棋の世界は藤井7冠が22歳。伊藤叡王が同じく22歳、挑戦者の佐々木勇気8段が30歳と若く、大山、中原時代と違って、全盛期が若年化の傾向は明らかです。一方で勝負のスタイルは純和式を貫いています。畳敷きの和室で双方和服で対戦します。囲碁とその辺が違います。正直なところ、今の若者に和服は似合いません。最近の若い俳優が戦国武将の役で出てくる、あの違和感に通じるものがあります。皆さんはどのようにお考えでしょうか。
今回は藤井竜王の完敗でしたねー!
今後が面白くなって来ました7戦まで見たいですね。
アイビーの俳句鑑賞 その1
庭球のロブ高々と神送り (かをり)
作者本人の弁にもあったように、酩酊状態で作った一句。案外、俳句という文芸の本質がそんなものかも知れない。俳句は即興、挨拶の文芸だから。この句は、庭球のロブと神送りが響きあっているかどうかが要諦。私は、そこはかとなく漂ってくるものに感応したから取った次第である。
川べりの大鍋運ぶ芋煮会 (えっちゃんあら)
芋煮会、それも大人数で行った芋煮会を想像する。大鍋を用意したり、川べりに会場設営したりして、その雰囲気が雰囲気が伝わってくる。詳しい状況を説明せずに、芋煮会の規模を読み手に分からせたのは鮮やか。助詞の使い方で「川べりの」は「川べりに」の方がよくはないだろうか。
変装した小さな客のハロウイーン (ヨヨ)
ハロウィーンで大騒ぎする風潮は少し下火になったようだ。これはまた小さい子どもが変装して、知り合いの家を訪問したという微笑ましい光景を詠んだと言うか、本来の姿に戻ったと言うべきか。うまくまとめたが、上五の字余りは解消できる。「変装の小さきゲストハロウイーン」 とか。客をゲストにしたことにより、中七と座五の間に小さなきれが生じた。
温め酒一献受くる割烹着 (人参)
中年から老年にかかる夫婦の生活を詠んだと私は解釈した。かいがいしく立ち働く妻に、素直に感謝すればよいものを、私もそうだが照れくさくて言えない。「お前もどうだ」と言うのが、精いっぱいの愛情表現なのだ。そんなことは先刻承知の作者。割烹着を着たまま盃を受けた。ほのぼのとしたいい情景を詠んだと思う。
廃線に木の実こぼして鳥語降る (森野)
自然豊かな環境に住む作者。木の実が降り、鳥が囀るという絶好のロケーションを、そのまま使うのでなく、木の実がこぼれ、鳥語が降ると雅語を使ったことにより、俳句に格調が生じた。
あの人はまた来てくれる刈田かな (ラガーシャツ)
見当違いかもしれないが、恋しい人との逢瀬を待ち焦がれる風情にも見える。それにしては坐五の「刈田」がイマイチ腑に落ちないが。そうした瑕疵はあるが、自分の気持ちを素直に吐露したところに好感が持てる。俳句は作品として発表された時点で作者の手から離れる。それが証拠に5点も入っている。自信を持ってよい。
冬ぬくし寝癖のままの朝ご飯 (コビトカバ)
今年はいつまでも暑い日が続き、文字通り「冬ぬくし」である。朝のあわただしい時間、朝食を摂るのだが、髪の毛は盛大に寝癖がついている。新婚当初ならともかく、気心の知れた家族の前で、遠慮することもない。また、それをとがめる家族はない。そんな朝の雰囲気を活写して過不足がない。季語の「冬ぬくし」がいい味を出している。
以下次号、不定期掲載
アイビーさん、過分な感想身に沁みます。
私、社会人になってからテニススクールに通っていたのです。
清く正しくサーブからボレー、ロブショットの打ち方、模擬ゲームまで教えてくれるんです。
ボールに託し初冬の杜を俯瞰、気分はドローンになった感じです。
ドローン教室も行きたいですね。
アイビーさん鑑賞ありがとうございます。
アイビーさんの言われるようなロマンチックなものではなく
来年の秋にはまた稲穂に逢えるなんて事を詠んでみました。
でも僕の手をもう離れてますので皆さんに任せるとしましょう!
えっちゃんあらさんから、私の句が入選したことを喜んでいただき恐縮しています。ありがとうございます。実は同じ高田正子選の五席目に入選した桑田隆行さんも同じ句会に所属しています。同じ会から二人同時入選ということになりました。
将棋竜王戦七番勝負第4局は昨日から大阪府茨木市で行われていたが佐々木勇気八段が藤井聡太竜王を97手で破り対戦成績を2対2の五分に持ち込んだ。今日は午後から句会の日だったので午前中やや優勢の佐々木八段の棋譜を確認し出かけたが午後4時ころ帰宅したところ既に勝負は付き感想戦を行っている最中だった。次回は11月27日~28日和歌山からの3番勝負になるが藤井竜王が先手、この対局全て先手の勝利に終わっているのでどのような結果が出るか興味が尽きない。
なお、8冠の一つ棋聖戦の二次予選が11月18日、渡辺明九段と中村修九段の間で、22日には伊藤匠叡王対高見泰地七段が予定されている。また、翌日11月19日には大石直継七段対藤本渚五段、21日には丸山忠久九段対高柳秀行七段の王位戦の予選と続く。
虎視眈々と七冠を狙う挑戦者の群れ、果たして群雄割拠の時代が訪れるのか。藤井七冠がどこまで持ちこたえるか。羽生善治永世七冠の達成後の状況の再現になるのか、11月27日からの竜王戦第5局が一つのカギを握っている。
おはようございます。
自句自解の真似事を。
藁塚に背中預けて語る夢
藁塚の季節になりますと、凭れ掛った時の匂い、陽の光など浮びます。
北海道は生まれ故郷ではないのですが、私の中では故郷=北海道ですので
藁塚は其処の体験から出て来ました。ナイショ話も夢もそれぞれが空を見ながら語るのにはピッタリ。
叶った夢叶わなかった夢も有りますが、藁塚の季節に友の声まで蘇ってきます。
雪虫も雪も来たと報せがきました。厳しい冬の前の短い日々です。
藁塚の句、いい句ですね! 特選にさせていただきました。
最近はあまり見かけなくなりましたが、私の育った武豊ではこの藁塚のこと「つぼけ」と言っていました。 この「つぼけ」は当地方の方言なので果たして本当の名前は何なのかずっとわかりませんでした。 俳句をするようになり共通語が「藁塚」であることを知った次第です。
子供の頃、苅田にポンポンと置かれた「つぼけ」は遊び場でやんちゃな子は登ったりして壊れてしまったり・・・。すると数日後の小学校の朝礼の時、校長先生から「つぼけ」を絶対壊さないように・・・!と注意がありました。
藁塚の呼び名についてGoogle検索してみたら、全国に地域特有の呼び名が20種類以上あるそうです。
例えば、わらにょう、けらば、にご、わらぼっち、すぼけ、ちょばこ、におん、のうつんば、とべい、まるこづみ・・・等々
「つぼけ」は無かったけどよく似た「すぼけ」というのが??? この辺から訛ってきたのかな・・・なんて楽しいです。
アイビーさんありがとうございます
川べりの大鍋運ぶ芋煮会をアイビーさん鑑賞して頂きありがとうございます。川べりのをにですね🎵のをにするだけで視線目線が違ってきて俳句は楽しいですね。ありがとうございま
ぶっちぎりのトップ、おめでとうございます。
私の家は農家でもなんでもありませんが、それでも新藁に何かしら懐かしい、郷愁にも似たものを感じます。不思議な感情ですが、きっと稲作農耕民族の太古の記憶がそうさせるのでしょう。