阿久比町を中心に意訳的な活動を展開している「苗代句会」が展示会を開催します。その内容を紹介します。
阿久比苗代句会展示会
場所: 阿久比図書館
日時: 6月28日~7月9日
午前10時~閉館まで
休館日:毎週月曜日
会場の阿久比図書館は、旧松山藩・松平家(久松家)の菩提寺の洞雲院の近くです。
今日の例会、皆さんお疲れさまでした。秀句ぞろいで選句に難儀しました。この調子で来月も頑張りましょう。
梅雨入りとなり、会場クーラーをいれ全員参加ので楽しく座がすすみました。
今日の私の印象句 名水でなくてもよろし冷奴
この里に貴種流離譚蛍舞ふ
私の住む半田市岩滑から小さな川一つ隔てて阿久比町になる。南北に阿久比川が流れ、流域に田畑があり両サイドは小高い丘陵となっている。俗に阿久比十六ヶ村と言われ、古くから開けた地域である。美味い米の産地として知られ、夏は町内各所で蛍が見られる。この阿久比に流れ来た貴種が菅原の英比丸といって、例の太宰府に左遷された菅原道真の孫に当たる。この英比丸の後裔が坂部城主の久松氏で、時の当主久松勝俊に嫁いだのが緒川水野氏の出のお大の方、徳川家康の生母である。その縁で江戸時代には伊予松山に封ぜられ松平姓を名乗った。桑名松平も同じ一統になる。明治の廃藩置県で松山藩は廃されたが、藩主のお手元金で奨学金に制度ができた。その制度を利用して東京に出たのが正岡子規。子規に始まる松山の隆々たる俳句人脈と阿久比が思わぬところで繋がった。掲句は中日俳壇長谷川久々子先生の選に入った句である。(この稿は俳誌「白桃」に掲載されたものに、加筆修正をしたもの。今後不定期に掲載します。)
6月例会のご案内
半田俳句教室の6月例会が、6月24日(月)、雁宿ホール2階学習室で開催されます。会場には午後1時より入れます。午後1時半・投句締切り、当季雑詠7句出句。会費・500円(正会員は半年分前納)。会員は勿論のこと、おためし参加も歓迎します。
文協理事会について
昨日、半田市文化協会の理事会に出席しました
今月30日の通常総会のことが主議題でしたが、陪席した半田市生涯学習課の職員より、中学校の部活について協力の要請がありましたので、内容を報告します。
1 半田市立の各中学校の部活動については、土日・祝日の活動を廃止する方向である。
2 ついては、従来の土日・祝日の部活に代わる活動として、文協傘下の各団体の協力を得たい。
骨子は上記のとおりですが、まだ具体的なイメージが当局自体も定まっておらず、未確定の部分もあります。しかし、趣旨としては十分理解できるので、私の一存で、具体案が出れば協力することに吝かではないと表明しておきました。
6月30日の文協通常総会は私が出席します。
昨日は常楽寺俳句会に行ってきました。丁度、会場の常楽寺で説教師を目指す若手僧侶の勉強会が開かれていました。勉強会と言っても実地に信徒の前で説教をするもので、講評をするため先輩僧も控える本格的なものでした。滅多にない機会ですのでちょっと覗きました。僧といってもまだ若いこともあり、声朗々と一生懸命説教しており好感が持てました。ベテラン説教師であれば聴衆の笑いを取
ったり、緩急自在の話術がさえたでしょうが、若いお坊さんのこととてそんな余裕もありません。それが却って初々しく感じました。
SNSあへてやらぬと決めて今時代遅れが自分を守る 半田市 桑田隆行
6月16日 中日歌壇 小島ゆかり選 特選一席
SNSの普及拡大は、社会のあり方まで変えてしまった。プラス面も多いがマイナス面も深刻である。「時代遅れが自分を守る」は守りの言葉のようで、じつは積極的な意思表明だと思う。(選者選評)
隆行さん、おめでとうございます。
半田俳句教室の元会員の樫内健さんが亡くなられたという一報が入りました。詳細は未確認ですが、葬儀は既に済みました。
樫内健さんは心温まるヒューマンな俳句が持ち味で、在籍中は秀句を数多くつくられました。ご冥福をお祈りします。
【樫内健さんの主な句】
口開かぬ貝一つあり浅蜊汁
ハーモニカ何を吹こうか山開
父の日や娘のメール一番に
秋刀魚焼く二人一尾の昼餉かな
新しき出逢い目指せよ帰る雁
思い出多き方、復帰を待っていましたがざんねんです。
現会員では御存知ないかもしれませんが酒と、音楽を愛し
几帳面な一面をお持ちでした。御家族のみのお見送りとのこと。
ご冥福をお祈りいたします。
今日の俳句
松脂は秘密の仕掛しやぼん玉 山本なづな
子どもの頃、しゃぼん玉に松脂を混ぜると大きなしやぼん玉が出来ると聞き、夢中で松脂を集めた憶えがある。今では遠い日の、しかも懐かい記憶だ。
催花雨願いを託す吟行会 杉浦けんじ
3月の例会に併せ雁宿公園で吟行句会を行う話になった。例年3月の末には開花するのだが、今年はどういう訳か、寒い日が続き桜の開花が4月にずれ込んだ。折角の企画がおじゃんになってしまった。「催花雨」は桜の開花を促す春の雨。
リハビリの歩みたしかに芝桜 加藤倶子
倶子さんは去年に続き大腿骨を骨折するという奇禍に遭われた。3か月に及ぶ入院、それに伴うリハビリの毎日。しかし、リハビリの効果は一歩一歩だが、着実に上がっている。気がつけば季節は春、病院の芝桜が見事に咲き揃った。
中日新聞文芸サロン掲載句(R6・6・13)
姉妹掲示板「みんなのネット俳句会」6月句会は、10日が投句締切りです。まだ投句してない方、忘れておられる方は早めに投句して下さい。
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みんなのネット俳句会は現在、選句に入っています。ルールとして、投句しなかった人も選句には参加できます。あなたも選句に参加して下さい。選句は13日限りです。