今日の一句
新米を運ぶ軽トラ誇らしく 石川里子
名優も死ぬは独りや茸汁 桑田隆行
甲冑の暗き口あけ秋深む 榊原眞寿美
1月9日 中日新聞知多版 文芸サロン掲載句
半田俳句教室の会員の皆さん、明けましておめでとうございます。
輝かしい年頭に当たり、皆様のご健勝とご健吟を祈念します。
令和7年元旦
アイビー
明けましておめでとうございます
できる限り出席して、勉強させていただきます!
よろしくお願いします。
私の一句
まだ見たきもののありけり初御空
曲がりなりにも俳句を趣味にするなら、せめて年賀状に一句添えるぐらいのことはしたいと思い近年の恒例としている。
山本健吉先生は俳句の三要素として、挨拶、即興、滑稽を挙げておられる。また挨拶句の名手としては虚子の名が真っ先に上がる。
何も大虚子を引き合いに出すことはないのだが、この挨拶句、実のところ小生の手には負いかねる代物なのだ。どうしても相手を褒め、言祝ぐ必要があり、ことに年賀状であれば、陰隠と寂しいのは論外だ。いきおい俳句の出来は二の次、目出度づくしの言葉の羅列に終始し、客観写生どころではなくなってくる。かくして類型俳句の見本のようなものが毎年毎年出てくる羽目になる。その悪戦苦闘の歴史の中で、平成二十七年の年賀状に添えた冒頭の句が、まあ自分としては気に入った部類に入ろうか。
何時の日か生涯の一句を、と思ってはいるのだが、さてどうなることやら。(この稿は俳誌「白桃」に掲載されたものに加筆したもの)
今日の一句
枕辺に着替への包み震災忌 山本なづな
二つ三つたちまち百の赤とんぼ 新美達夫
空を見て一句つくれと鰯雲 石川里子
12/5 中日新聞 知多版 文芸サロン掲載句
11月30日と12月1日の両日、半田市文化協会芸術祭・作品展が開催されます。会場は雁宿ホール(名鉄知多半田駅西)です。半田俳句教室も参加しますので、ぜひ覗いてみて下さい。
半田俳句教室会員・準会員
石川里子 加藤倶子 桑田隆行 榊原眞寿美 杉浦けんじ 新美達夫 猫田千恵子 山下桂子 山本なづな
私の一句
農家より農家に嫁ぎ大根干す
この句の農家の婦人に特定のモデルがあると言えばある、ないと言えばない、曖昧模糊としたものだ。取り立てて言うほどもない平凡な設定ながら、俳句にストーリー性を感じてもらえば作者冥利に尽きる。
この近辺では武豊町の架大根が名高い。古くから「武豊たくあん」として知られ、一面をびっしり大根で埋め尽くした様は、一大盛観だ。真っ白な大根が冬の日にさらされて萎びるに従い、ほんのり黄ばんで来る。まさに冬の風物詩と呼ぶにふさわしい。
ところが武豊町にお住いの人に聞くと、最近は架大根を見ることも少なくなったという。味噌溜まりの醸造業は今も隆々たる威勢を誇っているのに対し、町内の漬物業は2社のみという。これには、様々な理由があるだろうが、時代の波で片付けるのは寂しすぎよう。
この句を、過ぎし日の郷愁にも似たオマージュとしてしまうのは私の本意ではないのだが…。
(この稿は書下ろし)
協和区民展
11月23日~24日(土・日)
協和公民館(白山神社)
半田市文化協会芸術祭・作品展
11月30日~12月1日(土・日)
雁宿ホール(名鉄知多半田駅西) 講堂
いずれも半田俳句教室の会員の作品を展示します。是非、覗いてみて下さい。
展示の作品は両会場とも同じです。
半田俳句教室のお二人揃って!
中日新聞に本当に替りたくなります。
桑田さんの鶏頭花に、さすが持ってくる花が違うと思いました。
新美さんの百句!!これにも圧倒されて。
勉強させていただきます。
有難うございます。私の句はどん尻の10番目にかろうじて引っかかったのですが、隆行さんは文句なしの入選です。
今日の一句
余生にも大波小波鶏頭花 半田市 桑田隆行
11.17 中日俳壇 高田正子選 入選
同じ高田正子選でどん尻の10席目に
秋灯下百句つくりて一句を得 半田市 新美達夫
も引っかかっていました。
ギャラリーの俳句が新しくなりました。
名鉄知多半田駅
豚汁のほかには要らず冬に入る けんじ
向背の龍目を見張る神の留守 眞寿美
短日の夕闇背負ひ下校の子 隆行
JR半田駅
燃えてるよ幼指差す冬茜 里子
ダックスに喧嘩売られし小春かな 達夫