◆ここは「MY DEAR投稿掲示板」です。
詩に意欲的に取り組みたい方や、詩をある程度の期間書いておられる方、
また、詩人に向け成長を目指したいという方もこの掲示板をご利用下さい。
あなたの詩をしっかりと読み、評や感想を、しっかりと書かせて頂きます。
ここから詩人として巣立った人は数知れず、です。あなたの詩を継続的に見守り、詩の成長を助ける掲示板です。
自分の大切な表現としての「詩」に、どうぞ、ここで磨きをかけていって下さい。
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今年に入ってから、お問い合わせフォームが故障していて、私の方に連絡が届かない事象が発生していたことが判明しました。
もしお問い合わせフォームからご連絡頂いていた方がありましたら、ご迷惑をおかけしました点、お詫び申し上げます。
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◆初めて詩を書く方や、おっかなびっくり詩を書いてみようかなあーという方、
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誰かと二人で、映画を観た。
制服を着ていた頃。
リチャード・ギアが
苦悩する。
男のダミ声と、
柔らかな女性の声。
喫茶店では
少し気取って
ブラックを、飲んだ。
口の中にえぐみが残る。
日焼けしていた腕は
緩んで、重くなった。
駆けることなく、
あしたへ続く。
かわいい微笑みは覚えている。
卒業アルバムで、名前をさがす。
音楽が流れる。
ピアノからはじまる。
十三歳
あれを恋と呼べるかは
わからないけれど
当時流行っていたキャラクターの
ノートの隙間からこぼれ落ちた
拙い言の葉たち
甘くて どこか尖った
金平糖のような想いの欠片
今ではもう
記憶の輪郭さえ
何ひとつ 思い出せない
眩しかった横顔は
誰だったのだろう
西日が射し込む教室に
置き去りのまま
傷痕さえも
降り積もる記憶の層が
奥底へと沈めていった
あのきれいな金平糖は
とうに溶けて
いまは私の血のなかを巡っている
友達のいない僕は
寂しさが一番の友達だ
いつでもただいまって言えば
おかえりって言ってくれる
今 とても泣きたいよ
そんなときも泣けばいいよと
そっと背中をさすってくれる
ふと僕の孤独じゃない時間は
誰かに奪われているんじゃないかと思った
すぐに返して下さいと
おねがいしたいけどそれが誰なのかわからない
鏡の前に座る僕の瞳をじっと見つめる
もう一人の僕がじっとこちらを見つめ返す
そこには無表情な僕がいて笑いかける
僕の笑い顔は瞳が淀んでいる
何か気にさわることでもしたのだろうか
それともお前か!お前なのかと
鏡に近づくにつれ僕から
瞳の中の僕が遠ざかっていく
一体何人の僕がそこにいるのだろう
僕のアイデンティティーを守る僕と
崩壊させようとする僕は同じところに存在するのだろうか
僕はひげを剃る
鏡の僕もひげを剃る
うまく剃れなくてイライラする
お前だ!僕の敵は!
僕のアイデンティティーがまた崩壊していく
鏡からひげそりの刃を新品に替える
よく剃れる
僕の憎しみも共に
何がそんなに憎いのだろう
何がそんなに恐ろしいのだろう
わからない
わからないが何か秘められている気がして
瞳の奥の剃り残しと淀んだ瞳の奥のさらに奥、
チカチカ点滅する光を見つめる
孤独よ 本当に僕の友達なのかい?
もし君に裏切られたら僕はきっともう生きていけない
其処には水色と黄色の金魚鉢
ニ匹の金魚は熱い視線を交わす
ハート模様が可愛いブリスト朱文金
パールな鱗が綺麗な出目ピンポンパール
風呂上がりの半裸状態で
キッチンの戸棚をガサゴソ
「召し上がれ」とパラパラ広がる
パクパク食べてモグモグと咀嚼する
先日、星になった蘭鋳のイヴ
もう開けないと思っていた
イヴのごはんのパッケージ
見つめて涙がキラリと輝く
ふと、横目で二匹をチラチラ
クルクル回ってヒラヒラと踊る
可愛いダンス大会が始まった
パクパクしながらモールス信号
ビールをゴクリ会話が気になる
もしかして一緒に居たいのかな
そっと出目ちゃんを優しく抱いて
ブリちゃんの元へそっと落とす
大きな口を開けて出目ちゃんをガブり
決して飲み込まず離さないブリちゃん
社交ダンスをしているかのように
クルクル回ってヒラヒラと舞う
渦を巻いて金魚鉢が大きく揺れる
色に溶けた景色が混ざり合う時
金魚鉢の中にいた二匹は消え
波打つように水が溢れていた
番いでいることを選んだ君達は
イヴが渡った虹の橋を越えて
ロミオとジュリエットが目指した
愛の果てに星空へと旅立った
その昔、とある作家が重い病にかかり。
あと何回の晩飯というエセーを書いていた。
詳しくは覚えていないが、作家らしい覚悟が静かに伝わっていた。
ひるがえって
病を得たわたしなら。
あと何回の朝飯だろう、と、かんがえている。
今朝も食べた。胡桃入りのパン。普段はこんな小洒落たものは食べないけれど、来客があり、ちょっと奮発したのだ。
*
カラダノナカデ
ナニガオキテイルノカ
シリタイカ?
*
あと一回の朝飯を
今朝に迎えるわたしは。
しっかりモサモサと。
まるで蛹になる前の幼虫のように、
喰い終えた。
三浦様。拙作「傘を干す」を丁寧に読み解いていただき、誠にありがとうございます。もったいないお言葉までいただき誠に恐縮です。わたしは普段は詩に季節感を盛り込むことはしないほうですが、降り続く雨の日々に鬱屈を溜め込んでいたため、ついつい季節を引っ張り出す形になり、それが逆に幸いしたかと思いました。今後もあまり制約を設けることなく、なるべくフリーなところからの発想と跳躍を目指してまいりたいと思います。重ねてありがとうございました。
おもむろに陽が陰った
目で見えぬ層が重くなる気配がある
遠くから耳に流れ込む 微かな予兆
西空のむこう側に重なっているのは
灰色の積乱雲
夏風 雨ふらし
あと少しで嵐がくる
道の端で立ち昇る蚊柱
一寸の虫にも五分の魂が宿っている
私は汗を垂らしながら
集(たか)る渦巻きを眺めていた
ともに強き風吹けば消し飛ぶモノ同士
遠雷よ
果たして此処へ至るまでに
どれほどの涙を流させてきたのか
予兆から目を逸らしてはいけない
遠雷よ
吹き晒せ風 嵐で洗い流したまえ
この道に染み付いた血の涙を
巧妙に隠された慟哭の轍を
お前の力で抉り更地にしてしまえ
風が止んで全てが終わったあと
愚者は涙を流して奇跡を叫ぶだろう
賢者は顔を伏して愛を唱えるだろう
※タイトルはフランス語で「嵐の雲」を意味する。
読み方:ニュアージュ・ドラージュ
みんな
今からミーティングに入る
集まってくれ
会議室に入る
さて、今週の売り上げ
どうなってるか説明してくれ
はい
Bが、目標数値と
達成率の説明を始める
各自、ノートパソコンの
画面を見ながら話を聞いている
バンッ
Y課長が、軽く机を叩く
蜘蛛を見つけたらしい
次に、Cが話している
ふと、Y課長を見ると
口を動かしている
いつ、ガムを口にしたんだろう
会議は続く
バンッ
Y課長が机のヘリを叩く
小さなヤモリらしき尻尾が見えた
さて、次が私だ
画面を見ながら進捗を説明する
ふと
Y課長を見る
まだ口を動かしている
端に、尻尾が見えた気がする
言葉に詰まる
どうしたんだ、A
Y課長は
何かを噛みながら
こちらに話しかけてくる
ネチャネチャと
生臭い
い、いいえ
何でもありません
説明を終える
よし、わかった
みんな、この調子でな
ミーティングは終わった
どこか空腹を覚えた
睨まれてる気がする
蛍光灯の明かり
ぼんやりと眺める
また夜のご機嫌取り
君はどんな夢見てるかな
ちょっと今日は
夜を独り占めした気分
この四畳半の銀河で
そんな事考えてたんだ
笑われてる気がする
天井の模様
星座みたいに繋がる
この宇宙は僕のもの
君はどんな夢見てるかな
ちょっと今日は
夜をはんぶんこしたい
この四畳半の銀河で
そんな事考えてたんだ
草を引き抜く
「雑草」を引き抜く
小学校の先生の言葉を思い出す
(根元から抜かないと、また生えてくるからね)
そんなことわかってる
草を引き抜く
根元から引き抜く
いのちを引き抜く
側溝の蓋を開ける
泥を浚う
向かいの家の子が叫ぶ
(虫がいる!)
あたりまえだ
人間だって
いる
隣の空き家の溝も浚う
空き家を見上げる
家はしっかり
生えている
草を引き抜く
人間も引き抜く
人間を引き抜いて
もしも風で飛ばされたなら
その人は自由になれるんだろうか
側溝の蓋を閉める
みな帰っていく
市民清掃には
参加するのも自由
参加しないのも自由
自由という概念は
いつだって大空をはばたくようだけれど
地中に隠れた根っこの部分を
わたしはまだ知らない