MENU
1,987,116
固定された投稿

★★ << 2つの掲示板のご案内 >> ★★

◆ここは「MY DEAR掲示板」です。
詩をある程度の期間書いている方、詩に意欲的に取り組みたい方、詩人に向け成長を目指す方はこの掲示板をご利用下さい。
あなたの詩をしっかりと読み、評や感想を、しっかりと書かせて頂きます。
ここから詩人として巣立った人は数知れず、です。あなたの詩を継続的に見守り、詩の成長を助ける掲示板です。

(あのーー、私が言うことでもないんですけど、詩は自由を旨としていますから、どこにでも投稿しようと思えば、投稿できないところはないんですけど、いきなり大きなところに挑戦しても、世の多くのものがそうであるように、ポッと書いて、ポッと通用する、ポッと賞が取れる、なんてことは、まずありえないことというか、相当に稀有な話なのです。
やってみることは止めませんけど、大きなところのノー・レスポンスにがっかりしたら、
あきらめてしまう前にMY DEARに来ませんか?
MY DEARは投稿された作品全部に評をお返しします。
本来、こつこつ実力をつけてから、賞などに挑戦するのが、スジだと思いませんか?
MY DEARはあなたのこつこつを、支援するところです。)

なお「MY DEAR掲示板」では、新規ご参加の際に、ペンネームとメルアドの届け出が必ず必要です。
これは掲示板内の安全を守るため、管理人に限って把握させて頂くものです(他へは一切出しません)

 ★★新規ご参加の際は、★★
 HP(掲示板上の「ホーム」ボタン)の、トップページ右側にある管理人リンクから、必ず届け出をお願い致します。
 これは参加者全員にお願いしております。
 

◆初めて詩を書く方や、おっかなびっくり詩を書いてみようかなあーという方、
「MY DEAR掲示板」ではハードルが高すぎるよと感じる方には、別途、

   <<初心者向け詩の投稿掲示板>>
https://www3.rocketbbs.com/13/bbs.cgi?id=mydear

をご用意しております。(上記リンクから飛んで下さい)
こちらは、「メルアド届け出不要・いきなり書き込みOK・出入り自由」ですので、
なんら気にするところなく、いつでも詩を書き込んで頂けます。
誰でも、どんな人でも、気軽に詩に親しんでもらうための掲示板です。学生さん、小中学生の方も歓迎です。
投稿された詩については、詩を読んだ感想を、レギュラーメンバーの誰かが、手短なコメント(5行程度)で返してくれます。

どうぞご希望に応じて、各掲示板をご利用下さい!!!

編集・削除(編集済: 2026年04月17日 03:38)

4/21〜4/23 ご投稿分の感想です。 紗野玲空

4/21〜4/23にご投稿いただいた作品の感想・評でございます。
素敵な詩をありがとうございました。
一所懸命、拝読させていただきました。
しかしながら、作者の意図を読み取れていない部分も多々あるかと存じます。
的外れな感想を述べてしまっているかも知れませんが、詩の味わい方の一つとして、お考えいただけたら幸いです。

******* 

☆「向こう側」 aristotles200さま

aristotles200様、こんにちは。
御投稿ありがとうございます。

冒頭、

1+1
+1
+1+1+1+1+1+...

という視覚的な数式から詩が始まりますね。
言葉ではなく数字を積み重ねることで詩が始まってゆく……その逆説的な出だしに、不思議な引力を感じました。

中盤の「昔話」の挿話が秀逸だと思います。
王様の命令によって550年間、1を足し続ける一族という設定は、おかしみを帯びながら、人間の営みの儚さや滑稽さをしみじみと映し出しています。
〈毎年、一度/王様のご子孫に報告する〉から続く淡々とした描写、そして〈お前も、父の跡を継ぐのだ〉という一言が、世代を超えた宿命の重さをさりげなく伝えています。
大げさに語らないからこそ生まれる、静かなおかしさと哀愁が印象的です。
 
後半、王様の独白へと転じると、詩の温度がにわかに上昇します。
〈無に至るのか/宇宙が爆発するのか/誰も理解らない〉という問いは、数学的な無限の先に広がる未知への畏怖そのものです。

そして究極の数をなお追い求める王様の姿に、知の限界に挑む人間の真摯さと、力業で何事も解決しようとする権力者の滑稽さ、その両方が重なって見えます。
無限という概念を哲学や数学の言葉で論じるのではなく、一族の物語という「人間の時間」を通して語ったところに、この詩の深みがあると思います。

「数字の向こう側」を知りたいという王様の願いは、そのまま人類の根源的な問いと愚かさに静かに接続されているように感じます。

無限という途方もない概念を、王家への「報告」や父から子への「継承」という人間的な営みの中に落とし込んだ構成の妙を感じました。
壮大なテーマがおかしみと哀愁を帯びて静かに着地しており、独特の余韻を残します。
完成度の高い一篇だと感じました。
御作、佳作とさせていただきます。
ありがとうございました。

※閑話ひとつ
アラブ、インドの民話に「チェス盤と小麦の話」があります。
チェスゲームの発明者が王様に褒美を求めた際に、チェス盤の1マス目に小麦を1粒、2マス目に2粒、3マス目に4粒……と倍々に置いていくと、最終的に世界中の小麦をはるかに超える量になる……逸話のようです。
「指数的な増大」や「無限の恐ろしさ」を語る際によく引用されるようですね。
本詩の場合は倍々ではなく「ひたすら1を足す」のですから、より愚直でのんびりとした無限感が漂い、そこにこの詩ならではのユーモアと哀愁があると思いました。

******* 

☆「スロウダンス」 上原有栖さま

上原有栖様、こんにちは。
御投稿ありがとうございます。

冒頭から、死という重いテーマが真正面から置かれます。
しかし、そこに気負いはなく、〈“サイエンス・フィクション”じゃないから〉という軽やかな一行が、読む者をふっと現実へ引き戻してくれます。
「令和」という言葉を使ったことで、遠い哲学的な話ではなく、今日を生きる私たちの問題なのだと、自然に感じられました。
〈刻まれた墓碑名もいつか掠れてしまうだろう〉という静かなイメージで、最初の連はそっと閉じられます。

第2連の〈何のために生まれて/何を成すため生きるのか〉は、誰もが一度は抱く問いですね。
答えを出すのではなく、「分からないまま終わるのは嫌だから探してみよう」と前を向く……。
その素直さが、とても好ましく映ります。
第3連……「ステップ・バイ・ステップ」が、この詩の核心と思われます。
他の人には小さく見える一歩でも、自分にとっては大きな一歩になる、という主張は、全ての読者に大きな励ましを与えることでしょう。
〈二つの踵で地面を鳴らして〉という行からは、ダンスの躍動感が体ごと伝わってきます。
詩自体も、生き生きと動き出す感じがしました。
〈前へ!前へ!前へ!〉の三連打は、自然と背筋が伸びるようです。

終わりに向かうにつれて、詩の速度や温度もゆっくりと落ち着いていきます。
スロウでいい、拙くてもいい、という言葉が、急かさない優しさで包んでくれます。
生きている限り歩いて踊り続ける、というシンプルな宣言が、静かな余韻を残しました。

重いテーマではありますが、前向きな考え方に貫かれた詩は、さわやかな読後感をもたらしてくれます。
口語と詩的言語のバランスも自然で、等身大の言葉で書かれているため読みやすく、普遍的で共感を得やすい佳作だと思いました。

細かいことですが、気になった点を少し申し上げますね。
冒頭の墓碑名のイメージと、終連のダンスの余韻が少し離れている印象を受けます。
どこかでそっと結びつけると、詩の輪がきれいに閉じるように思います。
『人生はダンスのようなもの』の引用は詩の流れを止めてしまっているような印象があります。
この比喩はすでに詩全体が体現していますので、あえて言語化しなくとも伝わるかと思います。

真摯に生と向き合った、誠実な眼差しが伝わってくる一篇でした。
御作、佳作半歩手前とさせていただきます。
ありがとうございました。

※閑話ひとつ
スロウダンス(Slow Dance)とは、恋人同士が寄り添ってゆっくり踊るペアダンスや、穏やかな曲に乗って流れるように舞うダンスを指すようです。
転じて、焦らず時間をかけて関係や愛情を育む様子にも使われるとか。
作品の主題は、前へ踏み出す一歩にあると思います。
題……私でしたら『ステップ・バイ・ステップ』とするかもしれません。

******* 

☆「イリス」 ゆづはさま

ゆづは様、こんにちは。
御投稿ありがとうございます。

〈今日は風が強い〉というごく日常的な一行から詩は始まります。
肩肘を張らない出だしが、かえって読者を詩の世界へ自然に引き込んでくれますね。
〈乾いてゆく洗濯物の/はためき〉という、どこにでもある午後の光景。
その片隅に、イリスが静かに咲いている……という導入の運びが、とても心地よいです。

第2連、〈白いシャツに風が宿る〉という一行が印象的です。
花と洗濯物という、一見かけ離れた二つのもの、白く清潔なものが「風」によってそっと結ばれているのが素敵です。
この感覚の細やかさに、詩人の眼差しの確かさを感じました。
黒豆を煮る……ゆづはさんらしさですね。

第3連の〈地を刺す 緑の刃〉は、イリスの葉の鋭さを鮮やかに捉えています。
そのあいだで〈白き冠がほどけてゆく〉という対比も美しく、力強さと儚さが一つの花の中に共存している様子が目に浮かびます。

第4連が、この詩の核心でしょう。
イリスが女神の名を持つ花であること、球根として土の底で冬を越すこと……その事実を踏まえながら、〈昏い土の底に眠る記憶を/密やかな 香りに変えて〉と展開するところに、深い詩的な想像力を感じました。
長い沈黙の時間が、香りという形で甦る。
その転換がとても美しいです。

そして〈いま 足元から/凛として空を仰ぐ〉という立ち姿。
土の記憶を携えたまま、まっすぐ空へ向かうイリスの姿が、静かな感動を呼びます。

終連、〈瞼を閉じても消えない/その純白〉という表現で、花の印象が視覚を超えて内側へ刻まれていく様子が伝わります。
〈まばゆい季節を/ひらいてゆく〉という結びは、春への讃歌として明るく、詩全体を柔らかく照らして閉じます。

日常の一場面から始まり、花の神話的な背景へと静かに深まっていく構成が巧みだと感じました。
「風」「白」「香り」といったイメージが詩全体を通して自然に響き合い、統一感があります。
言葉の選び方が丁寧で、押しつけがましさがなく、読後に清々しい余韻が残ります。

庭で実際に咲いた花を詠んだという背景も、詩に温かみと実感を添えています。
今年もイリスが咲いてくれたこと、それ自体が詩の喜びですね。
素敵な写真も添えていただきありがとうございました。
御作、佳作とさせていただきます。
ありがとうございました。

※閑話ひとつ
イリスは、もっとも高価な天然香料だそう。
ギリシア・ローマ時代から利用されてきたとか。
根をそのまま刻んで香料として使っていたのが始まりのようです。
日本には明治時代に香料採取を目的に輸入されたようですが、香料用に栽培された事例は不明。
香料の採取方法は、「生育した根茎を洗浄、剥皮、天日乾燥後、2~3年間貯蔵すると、収穫直後の青臭い馬鈴薯のような香りがイリス特有の強いスミレに似た香気に熟成される」そうです。

******* 

☆「晴れやかにして下さい」 じじいじじいさま

じじいじじい様、こんにちは。
御投稿ありがとうございます。

入学式の新入生の言葉がそのまま引用される形で詩は始まります。
〈私達は本日、、、、以上〉という省略の仕方が、式典の空気をユーモラスに、しかし少し冷めた目で切り取っていて、語り手の心境をさりげなく示しています。
日記や独白に近い文体で書かれていますね。
それがかえって、この詩の強みになっているように思います。
飾らない言葉だからこそ、十五歳の複雑な心のうちが、そのまま伝わってきます。
第一志望に敗れたまま入学式を迎えた悔しさ、喜ぶ両親への苛立ち、これから始まる三年間への不安……。
それらが整理されないまま、ぶつかり合いながら流れ出てくる様子に、読んでいてじんとするものがありました。
〈なんてひどい親だと私は感じている〉という言葉も、子どもらしい怒りでありながら、わかってほしいという切実さが滲んでいます。
「勝者と敗者の入り組んだ高校生活」という言葉には、鋭い観察眼も感じられました。

〈受験勉強だけではなく部活も恋もしてみたい〉という一行が、この詩の中でとても輝いています。
不安と悔しさに満ちた詩の中で、ここだけに十五歳の瑞々しい希望が顔を出していて、胸を打ちます。

最後の〈誰か私の精神状態を晴れやかにして下さい/お願いだから〉。
詩の作法としてどうこうではなく、この叫びの正直さに、心打たれました。

全体を通し、技巧よりも正直さを選んだ作品だと思います。
飾らない言葉で書かれているからこそ、語り手の感情はまっすぐ届きます。

詩としてさらに磨くとすれば、散文的な説明の部分を少し削ぎ落とし、感情の核心に近い言葉だけを残してみるのも一つの方法だと思います。
たとえば両親の描写や高校の偏差値の説明は、もう少し短くまとめると、悔しさや不安がより鮮明に浮かび上がるかもしれません。

御作、佳作半歩手前とさせていただきます。
ありがとうございました。

※閑話ひとつ
2行目の「受検戦争」は「受験戦争」
最後から3行目の「受験勉強勉強」は「受験勉強」ではないでしょうか……。

******* 

☆「命と魂」 相野零次さま

相野零次様、こんにちは。
御投稿ありがとうございます。

〈魂というものがあります〉という静かな一行から詩は始まります。
〈魂は誰に宿るのだろう/何に宿るのだろう〉という問いの連なりは、子どもが夜空を見上
げながらひとりごとを言うような、素朴な不思議さを漂わせています。
飾らない問いかけの積み重ねが、読者を詩の世界へ自然に誘ってくれます。

中盤で、希望と絶望を惑星に見立てた比喩が登場します。
宇宙をめぐる惑星のように、希望と絶望が命の周りを巡るという発想は、スケールが大きく、若々しい想像力を感じます。
スペースシャトルやUFO、スペースデブリといった言葉を詩の中に持ち込む大胆さも、この詩ならではの個性ですね。

〈私達一人一人が星であり、宇宙そのものです〉という一行が、この詩の核心でしょうか。
希望や絶望に輝いたりくすんだりしながら、それでも一つの星として存在しているという眼差しは、温かく、力強いです。

最後の〈僕の若き悩みよ/あの輝きの一部となって帰ってこい!/そして僕の愛するあの子のところへ届きますように!〉という結びには、思わず顔がほころびました。

全体を通して、宇宙という大きなイメージを軸に据えた発想の豊かさが本詩の一番の魅力だと思います。
しかし、宇宙のイメージが次々と登場する分、少し散らかった印象も受けます。
惑星、シャトル、UFO、デブリ、流星、オーロラ……と言葉を重ねるよりも、いくつかに絞って一つ一つを丁寧に描くと、詩の輪郭がより鮮やかになるように思います。

壮大なスケールで混乱するので図式化してみました。

魂について考える
→悩みの中でひとつ見出す
→それが希望と絶望

希望と絶望→宇宙をめぐり
      命(希望や絶望)の上にたどりつく

私たちが星であり宇宙である
希望と絶望により光景が変わる(絶景)

どこからでも見ることができる

宇宙の一部である自分
他の宇宙の美しい様態を見る
←悩み(希望や絶望)などなんてことない
   →輝きとなってあの子のところへ

場面により視点が変化していき、注意深く読まないと論点を見失いそうです。
結局、私たちは宇宙の一部であり、悩みなどは他の美しい宇宙の輝きとなり、愛する人に届いてほしいということでしょうか。
『命と魂』と題されていますが、問いがそこから始まってはいるものの、結論への考察の過程で、主となる問い自体が変化しているようです。
少なくとも「希望や絶望」の方に重点がおかれて紡がれていくような印象を受けました。
題を再考されてもよいかもしれません。

初めての方なので評は控えさせていただきますが、佳き作品でした。
ありがとうございました。

※閑話ひとつ
今回初めて担当させていただくにあたり、過去の相野さんの作品を拝読させていただきました。
長短、様々なタイプの詩をお書きになる方で、感嘆いたしました。
「孤独な季節に」「夢」…特に素敵な作品で印象に残っています。

******* 

☆「ヒーローになれたら良かったのに」 三津山破依さま

三津山破依様、こんにちは。
御投稿ありがとうございます。

〈ある日、突然/気づいたんだ。/ボクは世界を救えないってこと。〉という出だしから、一気に引き込まれました。
友人への打ち明け話のような親しみやすい語り口は、〈うすうす、分かってた/ボクが微力だってことに。〉と、「気づき」をふっと軽く運び、読者をすっと詩の中へ引き込んでくれます。
この小さな自己開示が、語り手をとても身近な存在に感じさせてくれます。

訓練して、勉強して、席を譲って、空き缶を拾って、迷子の仔犬を捜す……。
できる範囲で精一杯やってきた、その積み重ねが丁寧に並べられます。
読んでいると、これはヒーローの修行ではなく、善良に生きようとしてきた日々そのものだと気づきます。

そして〈けれどね〉という一行。
この短い接続詞一つで、詩が大きく転換します。
何かドラマチックなことが起きるのかと思いきや……。
〈お母さんが呼んでいる。〉
〈おばあちゃんの/オムツを/替えなくちゃ。〉
この落差に、息をのみました。
世界を救う夢と、目の前の介護。
大げさな言葉は一切なく、ただ事実だけが静かに置かれています。
だからこそ、じんと胸に沁みます。
そして最後の二行。
〈今日はよいお天気。/洗濯ものがよく乾く。〉
この明るさが、この詩の真骨頂だと思いました。
嘆くわけでも、諦めるわけでもなく、ただ今日の洗濯物がよく乾くことを、静かに受け取っている。
その小さな肯定の中に、本当のヒーローの姿が見えるようです。

大きな夢から日常の介護へという転換を、〈けれどね〉一言で成し遂げる手腕は見事だと感じました。
最後の二行の明るさと静けさが、詩全体を深く照らしています。
説明せず、語りすぎず、事実だけで感動を生み出す力があります。

あえて申し上げるとすれば、〈ずっと訓練してた〉の「訓練」という言葉がやや唐突で、ヒーローごっこのような印象を与えます。
詩の後半の静けさとの温度差も考慮しつつ、ご一考いただけますと幸いです。
初めての方ですので、感想をのべさせていただきました。
ありがとうございました。

※閑話ひとつ
「ヒーロー」の語源は、古代ギリシャ語の「ヘーロース」(ἥρως)だそうです。
その語根をたどると「守る」「保護する」という意味に行き着くとか。
ヒーローになるために必要なのは世界を救う力ではなく、「守る」力……。
おばあちゃんのオムツを替える「ボク」は、その語源にとても近いところにいるように思えます。
薫風に洗濯物がはためいています。

******* 

以上、6作品をご投稿いただき、誠にありがとうございました。
それぞれに、心を打つ素晴らしい作品でした。
拙い読みの中で、十分に 汲み取れていない部分も多かったかと存じます。
もし読み違いなどがございましたら、お知らせいただけましたら幸いです。
三浦さんのアフターアワーズ…ちょこっと真似させていただきました。
毎回、評をさせていただく度に大きな学びがあります。
閑話ひとつとして、調べたことを記させていただきました。

X内にMY DEAR園芸部発足☺️
育てている植物の情報交換を行っています。
緑燃える季節。
皆様の創作も豊かな緑につつまれますように、ご健康とご健筆を祈っております。

編集・削除(未編集)

白日の淵  ゆづは

窓枠に収まっていた空が
年を追うごとに 
狭くなってゆく
隣家の屋根がせり出し
かつての月光を 
幾何学に切り取る

溢れていたはずの光を
奪われたのではなく
私にとっての余白が
この形をしていただけなのだと
深く頷く

使い古したブランケットを
畳むように
日々の手垢がついた記憶を
一枚ずつ 奥へ仕舞い込む

無音の時間が 
足元から満ちてくる

月は変わらぬ眼差しで
閉ざされてゆく窓を 
見つめている

過去という薄い皮膜を
爪先で そっと剥がせば
その向こうに 
まだ名づけようのない光が 
透けて見える

欠けた空を抱きしめたまま
すべてを 
白日の淵へと 放してゆく

編集・削除(未編集)

永遠のカタチ  三津山破依

永遠を探しに旅に出よう。
どこから探したら良いのか、
何から探したら良いのか、
さっぱり分からない。
そもそも永遠がどんなものかさえ分からないのに。
「永遠」と名札に書いて、
突っ立ってくれていたら良いのだけれど。

虹色に輝いて、
ほんわか暖かいものなのか、
黒い爪楊枝のように、
ちょっぴり危険なヤツなのか。
金平糖のように甘ければ良いのだけれど。

それでも誰しもが
ポケットの中に永遠のカケラを隠し持っていて、
出会った二人で見せ合いっこ。
足りない部分を補い合えれば、
なんとなく理解できるのかも。
なんかヘンテコなものでも、
二人で作ったものなら
それはそれで一つの永遠のカタチ。
それは一つの幸せのカタチなのだと。

編集・削除(未編集)

改札  aristotles200

意識はある
身体が動かない
改札へ、駅員さんにいう
具合が悪いです、と
倒れてしまった

救急隊が呼ばれる
大丈夫ですかー
お名前は言えますかー
沈黙、動かない

担架で救急車へ運ぶことに
よっこいしょ
…びくともしない
すいません、駅員さんもお手伝いを
さあ、みんなで
よっこいしょ
…やはり、微動だにしない

大の男七人でも動かない
皆、顔を見合わせる

レスキュー隊が呼ばれ
昇降機で
大型ストレッチャーに
乗せれない

昇降機は
異音を発して壊れてしまった

警察も呼ばれ
ブルーシートで囲まれる
医師も到着し診察

分からない

大学の先生も呼ばれた
時空が違うとしか
身体はここにあっても
何かのタイミングで、今にいない

動かない、どうしようもない
医師も、警察も帰ってしまう
仕方がない
アクリル板で囲い
改札も通常運用に、日常が始まる

置き物と化して
時間だけが経っていく

最初は、妻と子が
……
老いた妻は来なくなり
成人した子、その家族
次に
老いた子と孫…
そして身内は誰も来なくなった

駅は改築されていく
いつの間にか
アクリル板の近くはゴミ置き場に
やがて
倉庫に変わり無人
忘れられたまま
時間だけが消えていく

突然

白いプラズマ光に囲まれ
一瞬で全てが、都市が吹き飛ぶ
辺り一面、ガラス化した荒野へと
それでも
宙に浮いたまま
横たわっている

もう、考えるのを止めた
荒野に一人、浮かんでいる

夢を見ている

通勤の途中
数千年前の現実
時空は止まっている

数十億年を経て
太陽は膨張し、星を呑み込む
最後は白色矮星と化し
何処かへ行ってしまった

宇宙空間に
一人、浮かんでいる…

涙が、頬をつたう…

意識が
遠ざかっていく

   ✳

お客さん、大丈夫ですか
身体を揺らされてる
救急隊の方、こちらです
いきなり、倒れられて…

起き上がり
辺りを見回す
数百億年前の光景が目の前に
だ、大丈夫です
そのまま
改札を出た

編集・削除(未編集)

青島江里様 評のお礼です。  松本福広

過去の疫病。ハンセン病や、ペストを経て一般論では「正しい知識があればパニックは防げる」なんてことを教訓にしていたけど、新型の疫病の教訓としては、どうなのだろう?

親の死に目に会えなかったり。エッセンシャルワーカーの方が心無い言葉をかけられたり。他県ナンバーの車の方に嫌がらせしたり。デマを振り撒く人もいたり。鉄にも似た布。世間。御指摘のとおり、具体例を一つでもあげれば伝わりやすかったかもですね。とは言え……他国を見れば、ロックダウンもあるから、その指摘も当然だなと。

我が国、我が身を振り返れば、過去の事例に、そんな一般論は神の目線でしかないなぁと。この反省はどう活かしたらいいだろう?
それでも、あの頃のことは覚えておきたい。日記をつける習慣はないのですが、あの頃のことはつけておいたら読み返したくなるだろうなぁと。

→ 言葉のイメージの一体感や、言葉織りなすイメージの変容の方法等

ここは特に嬉しいです!
モチーフが散らばることが多かった……指摘されていたけれど、自覚したのは、つい最近💧
書き終わって、投稿。投稿したら自分でも思っていた部分を指摘され「……やっぱりダメか。治していこう」と思い、意識しました。
なるべくなるべく一体感をもって!を意識しました。


佳作の評、ありがとうございます。励みになります。またよろしくお願いします。

編集・削除(未編集)

御礼 青島江里様  aristotles200

青島江里様
拙作「雨を歩く」にご講評とご感想をいただき、ありがとうございます。
佳作半歩前とのこと、精進いたします。

本作、実際に雨の森を歩いて、その場面を言葉にしました。
ご指摘の、過去形と連の入れ替えを行ったところ、余韻が深くなりました。感謝します。

静かな詩ですが、やはり詩自体のパワー不足を感じます。ご指摘の通り「穢れや喧騒」で終わらすのではなく、もっと深堀りが必要でした。

ご指導、感謝いたします。
次回も、宜しくお願いいたします。

編集・削除(編集済: 2026年04月28日 06:12)

青島江里様 お礼  ゆづは

この度も、拙作『Agneau Pascal ―春を告げる仔羊―』に、細やかで丁寧なご講評をいただきまして、ありがとうございます。
「痛みと喜び」の表現に触れていただけたこと、大変嬉しく思いました。
また、「抽象的な比喩と余白」についてのご助言は、今後の課題として心に留めておきます。
いただいたお言葉を励みに、また新しい景色を描けるように精進してまいります。

編集・削除(未編集)

◎2026年 4月14日~4月16日ご投稿分、評と感想です  (青島江里)

【2026年 4月14日~4月16日ご投稿分、評と感想です】

☆白い名札  松本福広 さん

コロナ禍の時代を彷彿させる空気感と自身の存在を確かめ、胸に刻もうとする心象風景を、白という色と布に重ねながら一つの世界を完成していこうとされている作品だと感じました。全体的には静かなイメージのする作品ですが、その中にもしっかりとした芯を感じられる作品だと思いました。

コロナ禍→マスク、隔離、消毒とイメージさせることで、白、始まり、リセットの意味が自然と結びつきました。そこからまた奥に踏み込んで、「白」については、時間の流れに応じて潔白、狂騒と、幾層にも意味を変えて変容させています。その変容の成り立つ様子、後になればなるほど、じわじわとしみてくるようなものを感じさせてくれました。

少し気になったところは、時間軸についてです。五連目の「以前と呼ばれた頃、以後と呼ばれた場所/その中間。」の表現は、個人的には、少し迷ってしまったので、迷いにくそうな言葉がみつかればよいなと思いました。それから、その後に続いている「鉄にも似たような圧の声」なのですが、無言なのか、それとも世間なのか、何らかの組織なのか……等々、はっきりではなくてもいいので、主語を表すような言葉を示せば、より伝わりやすさが高まると思いました。

コロナ禍という大きな悲劇を直接語らずに、白というカラーや布、消毒などのモチーフだけを使って静かに表現したところや、その表現の中に、時代の息苦しさを感じながらも、どうにか生きていきたいという心の表現を投入した組み立て方は上手だなぁと思いました、ある時はマスク、またある時は消毒液を含ませた白い布が、最後には一枚の名札になって、この時代に生きていた証になる名札に変わる表現も、強い意志を感じました。まるで白い布が生きているかのような変容の表現でした。そして独創的でとても印象深い表現でした。少し気になる部分があったというものの、これらの詩の構成やモチーフの取り入れ方、言葉のイメージの一体感や、言葉織りなすイメージの変容の方法等が、圧倒的に気になる部分をカバー、覆いつくしてくれているように感じました。今回はふんわりあまめの佳作を。



☆雨を歩く  aristotles200 さん

雨の中を歩くという行為自体が、日頃の沁みついてくる闇雲を洗い流すかのような「浄化」を感じさせてくれる作品だと感じました。

三連目の「雨に散る花びら」は哀愁をイメージさせるものでしたが、続く「薄緑の桜並木」からは「新緑」という新たな芽吹きやその周辺に広がる初夏の光を感じさせてくれ、心象の部分では「ほのかな希望」が浮かび上がってきました。

自然の時の流れを思わせてくれた連から続く「森の匂い」に関しては、吸い込むだけにとどまらず「ゆっくりと元に戻す」とした表現したところがとてもよかったです。たとえば、雨が降って空に戻ることや、二酸化炭素が酸素に変わるなど、自然の循環をイメージさせてくれた印象深い連でした。人間も自然の一部であるということや、雨もやがて晴れに変わるなど、未来に関する光も間接的に感じられました。

少しだけ気になったところは五連目です。「人間の喧騒と穢れ/嫌悪」ですが、この部分をもう少し具体的に表現すると作品の全体像がくっきりとすると感じました。

最終連の「雨と私が/ここにいる」……ここに在るだけという存在の意識がクローズアップされているところがよかったです。このままでもよいのですが、個人的には雨と私の一体感を更に印象付けるという意味で「ビニール傘を下ろす~」の連の「見つめる」を過去形にして(いつの間にか感を出すため)最終連の手前に置くと、雨の音が深まり、雨と私が見つめ合っているというような「雨と私だけ」を更にクローズアップすることができるような気がしました。一例として、少し手を加えたものを置いておきますね。何かのお役に立てればうれしいです。

人間が
人間にする
愚かさと哀しさを
洗い流している

ビニール傘を下ろし
一つ一つの雨粒を
顔に感じながら
空を見つめていた

雨と私が
ここにいる

雨の情景と心象の部分の重ね合わせがとても繊細で、静けさや余韻の感じられる作品でした。今回は佳作半歩手前を。



☆Agneau Pascal ―春を告げる仔羊―  ゆづは さん

目に見えるものや、香ってくるもの、触れるものを一つの空間で一体化。ここは、あたたかな日差しのある静かなキッチンだと、自然と感じることができました。また、二連目では、復活祭という特別な日であることを示しており、今日のテーブルのメニューは、特別な日のものだということを察することができました。一連目の最後では「香ばしい焼き色の/仔羊が目を覚ます」というところが、何かを比喩しているものなのか、それともテーブルにある食べ物かということで読みどまりになりそうですが、詩の終わりの注記があるため、「アニョー・パスカル」という言葉の意味と同時に、すぐに状態を理解することができました。通常の読み手の立場を考えた推敲の丁寧さを感じました。

二箇所にある対比の表現にも注目。①(二連目)復活祭を告げる鐘の音/テーブルに ひそやかに佇み……外界の音と室内の静けさの対比は、空間の高さや奥行きを感じさせてくれて、とても立体的な風景を感じさせてくれました。

②(三連目)ナイフを入れる その痛みさえ/ひとくちごとに/喜びに変わる……ナイフを入れるという痛みを伴うイメージと反する「ひとぐちごとに喜びに変わる」という言葉。凍てつく冬の痛みから解放されるイメージを感じさせてくれると同時に、あまくやさしい春の到来のイメージをふくらませてくれました。

そして終盤では「分厚い毛布を 折りたたみ/窓を明け放てば/こぼれる花の香り」という、日常にある所作を用いて季節の訪れを表現しているところも、自然と景色が浮かんできて心地よかったです。そして、外の世界につながる光や風を感じることができるところも丁寧な気持ちを感じました。

焼き菓子のことと季節の移ろいに焦点をあて、その世界観が最初から最後までブレていないところも好感を抱くことができました。ずっと同じリズムが続いていて、このままでも充分ですが、作中に抽象的な比喩を混ぜ込んで印象付ける余白もありそうですね。とてもなめらかで、おだやかなイメージのつながりを感じられる作品。佳作を。



+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++

いつもできること、長くから身近にあるものが、どれだけありがたいものか、心強いものなのかを、
いつも以上に感じるこのごろでした。今日をありがとう。

寒暖差の続くこの頃。どうぞご自愛くださいね。

みなさま、今日も一日お疲れ様です。

編集・削除(未編集)

三浦様 お礼です 上原有栖

三浦様、今回も丁寧な感想と評をありがとうございます。
現実にはなかなか難しいかもしれない、と思う事柄を表現できるのは詩の良いところだと思います。
(雨だれ音が果たして音楽を奏でられるのか……)
こう現実的に考えてしまってはそこで物語はお終いです。
雰囲気と勢いで描き切りました(笑)

雨の擬音問題、悩ましいですね。考えてみます。
『しとぴっちゃん』は子連れ狼が絶対連想されるほど結びついていますね。

学生時代、バンドを組んでアルペジオはたくさん練習しました。あの頃は指の皮がカッチカチだったのに今は随分と柔くなってしまいました。

次回は、私がお世話になっている横浜金沢に関する詩を投稿したいと思っています。どうぞ宜しくお願いいたします!

編集・削除(未編集)

雨音様 御礼 月森うさこ

この度はご感想いただきありがとうございます。
読み手としてのワクワク感や安心して謎解きが楽しめると、おっしゃっていただき書き手としてはとても嬉しいです。

次に繋げられるように、アドバイスも受け止め、改めて寄稿できればと思います。

次回もよろしくお願いします。

編集・削除(未編集)
合計6819件 (投稿6819, 返信0)

ロケットBBS

Page Top