◆ここは「MY DEAR掲示板」です。
詩をある程度の期間書いている方、詩に意欲的に取り組みたい方、詩人に向け成長を目指す方はこの掲示板をご利用下さい。
あなたの詩をしっかりと読み、評や感想を、しっかりと書かせて頂きます。
ここから詩人として巣立った人は数知れず、です。あなたの詩を継続的に見守り、詩の成長を助ける掲示板です。
(あのーー、私が言うことでもないんですけど、詩は自由を旨としていますから、どこにでも投稿しようと思えば、投稿できないところはないんですけど、いきなり大きなところに挑戦しても、世の多くのものがそうであるように、ポッと書いて、ポッと通用する、ポッと賞が取れる、なんてことは、まずありえないことというか、相当に稀有な話なのです。
やってみることは止めませんけど、大きなところのノー・レスポンスにがっかりしたら、
あきらめてしまう前にMY DEARに来ませんか?
MY DEARは投稿された作品全部に評をお返しします。
本来、こつこつ実力をつけてから、賞などに挑戦するのが、スジだと思いませんか?
MY DEARはあなたのこつこつを、支援するところです。)
なお「MY DEAR掲示板」では、新規ご参加の際に、ペンネームとメルアドの届け出が必ず必要です。
これは掲示板内の安全を守るため、管理人に限って把握させて頂くものです(他へは一切出しません)
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◆初めて詩を書く方や、おっかなびっくり詩を書いてみようかなあーという方、
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をご用意しております。(上記リンクから飛んで下さい)
こちらは、「メルアド届け出不要・いきなり書き込みOK・出入り自由」ですので、
なんら気にするところなく、いつでも詩を書き込んで頂けます。
誰でも、どんな人でも、気軽に詩に親しんでもらうための掲示板です。学生さん、小中学生の方も歓迎です。
投稿された詩については、詩を読んだ感想を、レギュラーメンバーの誰かが、手短なコメント(5行程度)で返してくれます。
どうぞご希望に応じて、各掲示板をご利用下さい!!!
おかあさん
おくすりのませてくれてありがとう
おなかなでてくれてありがとう
おかあさんあのね
わたしこのまましんだらいいね
だって
おかあさんは
わたしをうむんじゃなかったって
おもっているでしょう?
だからいつも
おこっているんでしょう?
わたしのこと
みてくれないんでしょう?
わたしがびょうきでいるときだけ
こんなにやさしいし
このままびょうきがつづいて
わたしがしんでしまえば
おかあさんは
ずっとやさしいおかあさんのままでいられるでしょう?
だけど
わたしがしんだら
おかあさんのわらったかお
みえるかな
みえるといいな
おかあさん
だいすきだよ
ーーーーーーー
島さん、皆さん、大変ご無沙汰しています。
詩から離れて、びっくりするような年月が経ってしまいました。
それでもこの掲示板がこうして今も盛り上がっていることがとても嬉しいです、なんだか故郷を訪れているようです。
記念に昔の断片を掘り返して、投稿させていただきました。(本当は新しいBBSの方がよかったかも汗)
今も詩や言葉に魅了されていますが、自分で書くかどうか、は流れに身を任せようと思っています。
今後もふらっと、立ち寄らせていただきます。
中途半端なご挨拶をだらだらと失礼いたしました。😂
さぁ、
初冬の朝まだき
身の引き締まる空気の中、
畳の上に正座して
まっさらな気持ちで始めよう
まずは
心を込めて
ていねいに墨をすろう
同じ力、同じ速度で
硯の上に円を描くつもりで
繰返して、根気よく
墨をすっているうちに
やがて、穏やかな朝日が差しはじめ
きみの心のスクリーンに
書きたい「ことば」が浮かんでくる―
くっきりと鮮明に
そうしたら
―いや、まだ慌ててはいけない
墨は十分にできただろうか?
墨の色は明るすぎないか?
それとも暗すぎはしないか?―
よく確認したら
いよいよ
真っ白な大きな半紙に
向かい合おう
大きく深呼吸してから
筆の根元まで
しっかりと墨を浸け
きみの書きたい「ことば」を
一息に書こう
でも、決して
力を入れすぎないように―
そして
一文字、一文字の間の
気持ちのつながりを大切にしよう
どうだろう
満足のいく出来栄えだろうか?
そうでなければ
納得がいくまで
書き直してみたらいい
きみが選んだ
「木枯らし」という文字に
いのちが
こもるようになるまで
昨日の夕方から
ついさっき
明け方まで吹きすさび
冬の到来を告げ知らせた
木枯らしの
荒々しさがまるごと
伝わるように
そして木枯らしが、
ごうごうと
不吉な音を
たてればたてるほど
却って
きみの心の中に
かき立てられた意志までも―
木枯らしに立ち向かおうとする
その意志までも
伝わるようになるまで
書き直してみたらいい
ちりめんじゃこに混じっているちっちゃなタコやイカたちを箸先でいじっていると
イワシのようにすばしこい魚と海のなかを逃げたくなった
研いだ米の濁りが透明になるまですすいだら
ネットで見かけた食肉工場の赤い風景が頭をよぎった
しなびかけたピーマンを輪切りにするとパンジーのような形が緑色に開いて
蜜を吸いにきたハチがこの夏のカマキリに食べられていたのを思い出した
とうに死んだはずのいきものたちが好みの味付けに染められていくのが怖くて
いただきますとかごちそうさまとか言っては感謝したフリをしているけれど
本当は忘れたかったのではないか
喰われる側の恐怖が食卓でいいにおいになって立ち上がるのをただ無視したかっただけじゃないのか
あるいは普段は眠っているだけの疑問をもってなにかに向かって謝ってしまえと
そうやって結局は食べられること無しで済む身分にほっとしていたいだけだったのではないか
なによりこんな煮え切らない想いのまま今この食卓を囲んでしまったら
俺の口はただおしゃべりなマシーンになっちまうんじゃあないのか
*
箸をしっかり一文字にそろえ
この世からあちらへのバリケードにして
父である彼は食卓に向かう
母である彼女はまだ出先から戻ってこない
なれない手つきで作った彼の献立に
子供たちはうまくつかえない箸を握りしめた
口いっぱいにして笑顔になる
理屈はあとから
追いかけてくる
うそ大袈裟は
君を喜ばせたい
その気持ちが
強すぎたのです
理路整然としているところが
兵士にみえて怖かった
規則正しい足音が
耳から離れず辛いのです
正義を振り翳す拳の影が
胸に刺さって痛いのです
昔、父に騙されて
自衛隊に入れられて
逃げだした時の傷跡です
腕っぷしが弱いから
口を使って生き延びました
権力の前にひれ伏す
理屈が言い訳となり
僕の体は逃げていきます
反面教師の役を演じて
迷彩服を纏いカッコをつける
本当は疲れて逃げたいだけです
鋭利な論理で
頭切り落とされても
胴だけ残して逃げられるよう
足腰だけは鍛えてきました
頭が落ちれば
どうにもならない
そんなことは分かっているけど
相手を困らせたところで
一人になるのが、ただ寂しい
それだけのことです
朝が恋しいのは、生まれたばかりの僕をおかあさんが呼んでいるからだ。お父さんは僕のことを忘れて寝ている。僕はと言えば冷蔵庫から自分の好物を探し当てるのに夢中だ。
この世界では誰の元にも雪が降る。触ると冷たい雪、ずっと触っていると霜焼けする雪、丸めて重ねると雪ダルマになる雪。雪解け水に涙を8対2でわけるとtears of waterという名のカクテルの出来上がりだ。
世界はみんな泣いている。少しずつ大きな声で泣いている。人も鳥も虫けらたちすら泣くことを恐れない。泣くとやってくるあの魔女のことが恐くないのかい?
涙は星からも降ってくる。星が生れるときに流す涙が流れ星だ。涙と一緒に願いを込めて一生に一度だけ願いを届けるんだ。神さまの元へ。
夜が明けるのは誰かが地球をゆっくり動かそうとしているからだ。とてつもない大きさの巨人が一生懸命動かそうとしている。えらいことだ。動かすのを手伝ってあげなくちゃいけない。だから人間は涙を流す。自分のために泣いてくれる人間たちのために巨人は地球を動かす。
これはおとぎ話だ。誰かが戦争に行って帰らなかったときのために置いておくおとぎ話だ。だから月は輝くんだ。美しい月光の世界を絵本にして置いておこう。あの巨人さんのためにも。
朝になればみんなは目覚める。昨日のことを忘れたふりして、ずっと続く朝のことを思い出して笑う。人間は何も忘れない。いつまでも生き続ける、バトンリレーを繰り返しながら。思い出は次の人へ託す。
おかあさん。
あなたが最初に目覚める人だ、さあ、お父さんを起こしに行こう。
そのとき雪が頬をなでて涙の一粒へと変わった。
おかあさん。
泣かなくていいからね。
大丈夫だからね。
そして世界は目覚める。
昨日の夜からの雪は降り続いたようで
窓を開けると家の前だけでなく
ずっと先の小高い丘まで白く染まっていた
冬の朝の太陽は さっき起きたばかりだから
まだ東の空で眠たそうにあくびをしている
目を擦りながら視線を前へと向けると
未だ誰の足跡も付いていない白銀の絨毯があって
まっさらな景色が拡がっていた
最初の一歩を踏みしめたいという欲望を抑え込む
わたしは もう「大人」なのだから
その特権をいま持っているのは五歳になる息子だ
そんなことを考えているうちに━━━━━
うちのわんぱく小僧が寝室からやってきた
窓から落ちそうになるぐらいに身を乗り出して
冷たい空気を吸い込むと
お気に入りのセーターとニット帽を身につけて家から飛び出していく
風邪ひかないでおくれよ と願いながらわたしは歓声をあげる小さな背中を見つめていた
冬の空には 乳白のひつじ雲が点々と水色のキャンバスに描かれている
天上までの距離は遠いはずなのに
綿菓子のようなかたまりに手を伸ばせば触れてしまうかも
そんな気持ちになってしまう
庭に目を向けて胸の奥に潜めた感傷に浸る
それは幼くして亡くなったもう一人の「我が子」のこと
氷のような悲しみを背負ってからだいぶ時間が経ってしまった
息子にはまだしっかりと話せていない
まっさらな白い雪を見ると純真無垢だった小さき生命のことを思い出す
誰かが言っていた 子供は「七つ前は神の内」
その存在は神様に少し近いのかもしれない
わたしの元から去った生命は尊いものになったのだろう
何処かで見守っていてくれるかもしれない そう願ってやまない
庭で息子がこちらに向かって手を振っている
気がつくとたくさんの小さな足跡が踏みしめられていた
眠っていた白い大地に生きている生命の証が刻まれていくようだ
わたしも手を振り返す
近くの木の枝に溜まっていた雪が重みで落ちる音がしたとき
相変わらず手を振り続けていた息子の顔が一瞬ぼやけて見えた
その時の表情はいまは亡きもう一人の「我が子」に似ているような気がした
家に戻ってきた息子に温めたココアを出してやると
美味しそうに飲む横顔を窓際から眺める
その時思い出したように息子が話し始めた
「向こうの丘の上にちっちゃな男の子がいたよ」
「あの子に気が付いてもらえるように一生懸命手を振ったんだ」
わたしは丘の上に立っていたという男の子の顔を
心の中で想い浮かべる
シルエットは少し揺らいでいて曖昧だったが
その表情は在りし日の「我が子」と
雪のように溶け合いながら 重なった
いえ、お互い同士されるのは、かまわないです。
ただし、批判的なものは禁止とさせて頂きます。
褒める分には、いくらでも褒めてあげて下さい。
ただ、これが頻繁になると、
それはそれで掲示板自体の様相が変わってしまいますので、
節度ある範囲でお願い致します。
また、これに関しても「1往復ルール」が適用されます。
個別に1往復で終了で、
それ以上、話を続けないように、して下さい。
(一部の人で盛り上がると、それ以外の人にとっては入りにくい環境となってしまうものです。
それ故、この掲示板では、すべて一往復で終りにして頂くことをルールとしています)
aristotles200さま
メッセージをありがとうございます。
身に余るお言葉をたくさん頂戴して、勿体なく、でもとても嬉しく、気持ちがふわふわしております。
aristotles200さまの作品も楽しみに拝読しています。毎回ひとつの大きな物語を読んでいるようで、その中に人や人の世の(或いは人でないものも)かなしみやせつなさが感じられるのがとてもいいなぁと思います。これからもお互いがんばりましょう。
(島 秀生さま
嬉しくてこの場を借りてお返事をさせていただきましたが、不都合であれば私もこのメッセージは削除させていただきます。)
人と庸様
「足跡」
拝読させていただきました。
凄いです。
相変わらず、私は貴方の大ファンなのです。
心に、言葉が刺さります。
私が、いつか描きたい世界そのものです。
感銘いたしました。
言葉の格調の高さと、
凛々と言葉が薫る、匂い立つ。
いつか、こういう詩を書きたいです。
ありがとうございました。
✳島 秀生様
投稿者の間で、このような投稿が不可であれば教えてください。
この投稿を削除し、今後はしません。
名前のない真夜中に
とつぜん窓の外が光った
その次に来るものを待つ
待てるほどに
わたしはこれまで天の災厄からも
人のかなしみからも遠いところにいた
その遠さを洗い流すように
こんどは激しい雨が
道は川のようになっていようか
枝わかれの先の枝わかれへと
水は無為の意志で運ばれる
これまでわたしを運んできたものは
わたしの意志にほかならないが
今このときは
その道程が洗われることを望むのだ
洗われると感じるのは
わたしが天の災厄からも
人のかなしみからも遠いところにいるからで
雨は実際には
おのれの足跡をくっきりと残す
また光った
その数秒後
天から咆哮が降ってくる
そして
天も山も街もその境界を失くし
ひとつのおおきな雨になる
街は濡れそぼち
まだ色彩のもどらない朝
雨は白い煙となり
黒い山を這い天に還る
今このときは思うのだ
わたしたちは
世界を借りて生きている
洗われたはずの道に残されているのは
雨だけではない わたしの足跡
この足跡だけは
借り物ではない わたしのものだ