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詩をある程度の期間書いている方、詩に意欲的に取り組みたい方、詩人に向け成長を目指す方はこの掲示板をご利用下さい。
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ここから詩人として巣立った人は数知れず、です。あなたの詩を継続的に見守り、詩の成長を助ける掲示板です。

(あのーー、私が言うことでもないんですけど、詩は自由を旨としていますから、どこにでも投稿しようと思えば、投稿できないところはないんですけど、いきなり大きなところに挑戦しても、世の多くのものがそうであるように、ポッと書いて、ポッと通用する、ポッと賞が取れる、なんてことは、まずありえないことというか、相当に稀有な話なのです。
やってみることは止めませんけど、大きなところのノー・レスポンスにがっかりしたら、
あきらめてしまう前にMY DEARに来ませんか?
MY DEARは投稿された作品全部に評をお返しします。
本来、こつこつ実力をつけてから、賞などに挑戦するのが、スジだと思いませんか?
MY DEARはあなたのこつこつを、支援するところです。)

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編集・削除(編集済: 2025年01月02日 01:55)

ダ・カーポのように争いは。 トキ・ケッコウ

── 私を、◯◯さないで ──
まさかにも不穏な言葉と聞き違えたくなくて、もう一度訊き直した、彼に。

──「溶か」さないで、て、言ったのよ ──
やや離れたところから、彼女が、ひそやかに、言った。



‥‥ 夕暮れが迫るなか。戦争の後始末が、始まっていた。こういうことだった。
‥‥ 彼女は自らを「ガラスの妖精」と名乗った。おまけにそのことばがまだ宙に浮かんだ、ままに。彼を「太陽の化身」だと
彼女は唐突に告げたのだ。そうして。

── もう、お互いに関係を結ぶときが、来た、でしょ? ──
と、あっけに取られるばかりの彼を、彼女は誘うのだった。

‥‥ もちろんガラスの妖精を演じることにすっかり疲れ果てた彼女ではあったので、そこに一切のヌカリはなかったし。さらには。
‥‥ 彼女の声と仕草はもはや魔法のそれのようで、どこにも不自然なアヤもなければやましさのかけらさえ
彼に与えることはなかったのだった。しかもそれには。
‥‥ なんの疑問もつゆにも思わなかった彼だったし、そもそも知らされることなく勝手に太陽の化身とされたことを
気にも留めないくらいにはウブだった、彼も。
‥‥ いつの間にか、男の気持ちと呼ばれるものがカラダの内側を、ざわざわ、音立ててせり上がるのを感じはじめてはいたので。

さて。こうなって、しまえ、ば。

── どうすればいい? ──
夕闇が濃くなっているのをいいことに彼は彼女の顔に顔をおずおずと近づけては、ささやき。

── そのままで ──
太陽の化身らしいその強烈な熱をほほの辺りに感じたガラスの妖精はその声のトーンを素っ頓狂な、うわっ調子にして。

まだふたつであるところの彼と彼女が、ひとつに向かおうとするのに、よほどのことがなければさほどの時間はかからないはずなのだった。
だが、悲鳴、は、上がるのだ。‥‥ むしろそれはガラスの妖精の、罵声、だった。

── アタイをどうしたいっていうの?
── アンタなんかじゃ、アンタなんかじゃ、ない!
── ああ、ああ、ああ、血が、血が流れていく
── もうもうもう、ほんとうに、流れちゃうじゃないのよ!
── お願いだから、ヤめてよ!ほんと、もうどっかへ、さっさと消えて!

‥‥ そのとき太陽の化身は、ダラダラダラと、涙を、流しているのだった。
‥‥ それは驚きと悔しさと怒りと、それらがコンコンと混ざり合ってスゥプになったものだったのだが。
‥‥ しかし彼自身の熱がソレを、瞬時に、蒸発させた。
‥‥ また意外なことに、彼にせよ、ガラスの妖精から流れ出してきた、彼女が血だ! と叫んだ液体は。

生暖かくサラサラとして、粘度もまるで低く、血とは似ても似つかない透明な体液を、感じさせ、彼のからだにクネクネとまとわりつくのだった。‥‥ そうして。



夜が来ていた。‥‥ 太陽の化身だった、彼はいまや「本当の太陽」となった。ガラスの妖精といえば。‥‥ もうすっかりとその姿かたちを熱に促された挙句、溶け無くしては。

いまも、太陽を、たゆたゆ、たゆ、と、‥‥ 波の音を立てながら包む。それは ‥‥ 太陽がふたたび「彼」に戻って顔を出さないようにしているということなのだ。あるいは ‥‥ 朝の輝きとなってまた戻って来るまでの、あいだを、まるですべてを知ったところから満ちてくる微笑みでもって。

大きな水平線の向こうから、じっと ‥‥ 彼女は目を、配っては配っては、しているのだった。そうして。



ダ・カーポのようにまた争いは。
繰り返す、の、だ。

編集・削除(編集済: 2025年12月03日 13:39)

生  荒木章太郎

乾杯
生ビールがなくなるんだって
人間も生ではなくなるんだって

ビールはもともと火を通しているよ
人間ももともと火が通っているよ

生半可だね
生焼けだよ

賞味期限の空の下
売買されて
生半可だよ

言葉を使うようになって以来
ずっと生にはなれない

僕らの肉は油が注がれて
表面を焦がされて
酒を飲まされる

経験に惹きつけられて
花の香りが鼻から抜ける

生で触れ合うことができない
でも血は通っているね

真っ赤な夕陽
夕焼けだね

編集・削除(未編集)

永遠に続く刑罰  光山登

僕はどす黒い岩に囲まれた断崖の上で、右手を見つめていた。

たしかに、この手がやったんだ。

海を見下ろすと、地獄のうねりがとどろいていた。


今の僕には、天使のような家族がいる。

笑顔の耐えない職場もある。

それでも心の奥底で叫ぶ闇の声は響き続いていた。


二十年前の悔恨が、頭の中を真っ黒に染める。

たしかに僕が彼女を刺した。

罰を免れたのはまさに天の恵みだった。

ああ、それはほんとうに恵みだったのだろうか。


真っ白な暮らしに差す一点の染み。

刑罰を逃れた僕は、今でも終わることのない罰を受け続けている。

断崖の下では、黒い波が地獄の使い魔となって僕を手招きしている。

誘われるように僕は鉛のような右脚を上げた。

ああ。

これでようやく、罰が終わるんだ。

次の瞬間、僕は右脚を救済の空間に向けて踏み下ろした。

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三浦志郎様 評のお礼です  松本福広

先ずは甘め佳作ありがとうございます!

実はこの作品、詩を書こうとしたけど、エッセイになってしまった失敗作を再考したものですが……自分で見ても粗が多く……「甘め」の評が今まで以上に腑に落ちる……本当ありがとうございます。

休憩所でも、喫茶店でもスマホを見ている人は多いこと。で、情報収集の密度は高いような気がするけど、ご指摘の開けたコミュニケーションがないから、いまいち偏っているような印象の知識。
SNSを開けば、自分の発信を見てもらいたい(自然と言えば自然ですが)とスマホを見る時間は増えていくばかり。
対面する時間の減少、スマホ首に繋がる世相は皮肉も感じるなー。なんて思って、書いたのはいいけど……自分でも皮肉を詰め込みすぎた部分で憂いが大きすぎる……。

全体的な文章の見直しと、テーマの縛り込みを課題にしてみたいと思います。

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三浦様 お礼です 上原有栖

今回も丁寧な感想と評を頂きまして、誠にありがとうございます。
ある時心に浮かんだ情景です。
仰るようにひとつは人生と演劇のクロスオーバー。もうひとつは舞台の上で演者のライフ(人生)が終わりを迎え、また次へ(アフター)と進む幕間のひとときが描き込めれば、と。
ご指摘の箇所は、確かにもう少し含みを持たせた表現が出来たと思います。(愛する親族なのか往年の友なのか……)
また次回の作品に活かしていきます。

手術は無事終わりました!
あとはひたすら回復に努めるのみです。
また、よろしくお願いいたします。

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三浦志郎様 評の御礼 多年音

三浦志郎様、今回も詩を評価して頂きありがとうございます。
佳作との評価、嬉しいです。
タイトルについてですが、
この詩は星について書いたつもりでした。
最初は「誰かの星」にしようと思っていたのですが、
少年に気持ちを代弁させてみると自分の事のように思えて来たので
いつか自分が飛ばした星という事で「いつかの星」という
タイトルに決めました。
そんな気がしてきた所まで書く選択肢もあったのですが、
今回はそこは削って投稿しました。
今までの自分の書き方と違う形式での制作だったので大変でしたが、
佳作という評価を頂けたので良かったです。
次回も、よろしくお願いします。

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斬首 喜太郎

後ろ手に縛られて
跪き河原の石を見つめていた

覚悟を決めた時
頭を上げて空を見た
空の青さが 雲の白さが
目に焼き付く

もたげた頭を静かに当てられた刃先が
俯かせるよう促す

うなじに微かに当たる冷たい刃先に
ただ深く息を吸い込んで
ゆっくりと吐いた

刀を持つ人の足先が
大地に力を入れるのを
微かな小石の擦れる音で感じ取る
きっと刀は青空に近く振り上げられている

ゴクリと生唾を飲み込んだ
閉じた瞼のまま眉間に皺がよる

「やっ!」

何の罪を冒したのか
消えゆく記憶の中
手探りで探す

痛み 苦しみ
何も分かりはしないだろう
ただ切られ離れゆく頭と身体
切腹の名誉も無いことなど
もうどうでも良い事

負けたのだ
ただそれだけの事
我が命で救われる者が居るのが救い………
掠れてゆく………

梢の枯葉よ
北風に吹かれる前に
ただ落ちゆくなり

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三浦志郎 様 お礼 詩詠犬

今回も、お忙しいなか、評をいただきありがとうございます。
なお、自分としては、この詩を「排泄というものを悲劇と捉えて」詠んではいないです。排泄という行為は生きていく上で根源的なもので、その意味では、詩を含めたその他の表現行為も、自分にとっては排泄行為そのもののような気がしています。というと、また誤解を招きそうですが😅。「糞袋」としてしっかりと生きていくことは、大変なことではあるが、ロマンチックで、とても素敵なことであり、それはまさに「夢みる糞袋」なのだ、とのおもいでこの詩をつくりました。うまく表現できず、ご容赦ください。
今後ともご指導よろしくお願いいたします。

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三浦志郎様 ありがとうございます  晶子

今年は寒くなるのも年末の忙しい感じも早いような気がします。
そのような時期に拙作に評をいただきありがとうございます。
今回の詩は良い先生に出会えた自分の運の良さで書いたようなものなので、佳作もその先生のおかげということで^_^
ありがとうございました。
インフルエンザが猛威を振るっているので、どうぞ三浦様、皆様、ご自愛ください。

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三浦志郎様  御礼  静間安夫

今回も私の詩にお目を通して頂き、誠にありがとうございます。佳作
との評をくださり、とても励みになります。

「詩人とは言葉の海という無限の『無』に漂流して言葉を磨く
存在」なのですね...仰ること、胸にこたえました。もっともっと、
言葉の選択と表現を磨くことに努力致します。

今後とも、どうかよろしくお願い致します。

編集・削除(編集済: 2025年11月25日 10:51)
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