MENU
2,218,271
固定された投稿

★★ << 2つの掲示板のご案内 >> ★★

◆ここは「MY DEAR投稿掲示板」です。
詩に意欲的に取り組みたい方や、詩をある程度の期間書いておられる方、
また、詩人に向け成長を目指したいという方もこの掲示板をご利用下さい。
あなたの詩をしっかりと読み、評や感想を、しっかりと書かせて頂きます。
ここから詩人として巣立った人は数知れず、です。あなたの詩を継続的に見守り、詩の成長を助ける掲示板です。
自分の大切な表現としての「詩」に、どうぞ、ここで磨きをかけていって下さい。

「MY DEAR投稿掲示板」は、投稿された作品全部に評をお返しします。
本来、こつこつ実力をつけてから、賞などに挑戦するのが、スジだと思いませんか?
MY DEARはあなたのこつこつを、支援するところです。

なお「MY DEAR投稿掲示板」では、新規ご参加の際に、ペンネームとメルアドの届け出が必ず必要です。
これは掲示板内の安全を守るために、管理人に限って把握させて頂くものです(他へは一切出しません)

 ★★新規ご参加の際は、★★
 HP(掲示板上の「ホーム」ボタン)の、トップページ右側にある管理人リンクから、必ず届け出をお願い致します。
 これは参加者全員にお願いしております。
 
<お詫び>
 今年に入ってから、お問い合わせフォームが故障していて、私の方に連絡が届かない事象が発生していたことが判明しました。
 もしお問い合わせフォームからご連絡頂いていた方がありましたら、ご迷惑をおかけしました点、お詫び申し上げます。
 ご連絡方法につきましては、上記のHP管理人リンクからご連絡頂く方法に統一させて頂きますので、あらためてよろしくお願い申し上げます


◆初めて詩を書く方や、おっかなびっくり詩を書いてみようかなあーという方、
「MY DEAR投稿掲示板」ではハードルが高すぎるよと感じる方には、別途、

   <<初心者向け詩の投稿掲示板>>
https://www3.rocketbbs.com/13/bbs.cgi?id=mydear

をご用意しております。(上記リンクから飛んで下さい)
こちらは、「メルアド届け出不要・いきなり書き込みOK・出入り自由」ですので、
なんら気にするところなく、いつでも詩を書き込んで頂けます。
誰でも、どんな人でも、気軽に詩に親しんでもらうための掲示板です。学生さん、小中学生の方も歓迎です。
投稿された詩については、詩を読んだ感想を、レギュラーメンバーの誰かが、手短なコメント(5行程度)で返してくれます。

どうぞご希望に応じて、各掲示板をご利用下さい!!!

編集・削除(編集済: 2026年05月30日 02:08)

三浦志郎さま 評のお礼です  相野零次

三浦志郎さま 評ありがとうございます。
最近スランプで詩がまったく書けません。
何を書いても後がつづきません。
例えるなら土の中のセミ、脱皮できない蝶でしょうか。
詩人としての才能の限界を感じています。
どうすればいいのやら……

編集・削除(未編集)

 ◎7月 7日(火)~ 7月 9日(木)ご投稿分、評と感想です。  青島江里

 ◎7月 7日(火)~ 7月 9日(木)ご投稿分、評と感想です。  


☆銀河の畔  ゆづは さん

七夕のシーズンにぴったりの作品ですね。
全体的にとても静かな時の流れを感じさせてくれます。その流れは星の流れてゆく風景も同時に感じさせてくれます。

「駅前」という言葉を筆頭に用いて、庶民の生活の動きを目の前に浮かばせるところを起点に、「五色の糸」で願い結ぶ、「織姫」と、徐々に幻想的な天空の世界へと詩の世界をスライドさせてゆく言葉使いが絶妙です。視覚的にも読み手に美しい世界を広げてくれます。

何気なく見えて、ひと工夫するだけで読み手が受け取ることのできる感覚が違ってくると思わせる、丁寧で繊細な言葉のセレクトやレトリックが印象深いです。例えば、「眠る街」とはせずに「眠りゆく街」としたところは、より細やかな時の静かな流れを感じさせてくれ、「笹の葉の影が揺れている」とせずに「夜風が揺らしている」とした表現は、影を映す星明りや月を強調させ、顔を上げずとも、晴れた夜空を彷彿させてくれます。

待ちわびるだけの
一日に思えても
巡る季節のひとひらに
「変わらない」という
奇跡が宿っている

この作品で一番印象深かった連です。季節の風景を見つめ、時の流れを感じ、「変わらない」ということを「奇跡が宿っている」とする表現は、宇宙という広い未知の世界を通じて沸き起こったような感性に溢れていて、とても心豊かな表現だと感じました。

ラストの方では「天の川が地平線に触れる/果てない砂漠の夜へ」という表現で天界から地上にスライドさせていますが、このスライドの方法も「地平線」という、目で見えても触れられない地点を用いていて、大変繊細な繋がりを感じさせてくれました。そして、空想の中の視点の着地点は、砂漠。満天の天の川の星の流れから、一気に、建物も人も何も存在しない砂漠という世界に着地させ、何もない世界から誰も見たことない星の地図を広げるとしたところは、未来という広大な未知の時間の広がりを感じさせてくれ、この何もないという180度違う世界が、大きな余韻をもたらせてくれました。とてもよくまとまっていて、こまやかな独自の表現も印象深い、神秘的な作品でした。秀作を。


☆白黒つける  三津山破依 さん

ユニークな詩のスタイルですね。「白黒つける」を色彩の面からと、勝ち負けの2パターンの視点を分け、一つの作品としてまとめる・・・・・・文庫本のショートショート特集を読んでいるような楽しさがありました。

「一、 ハーフあんどハーフ」については、カフェオレについての原料にあたるそれぞれが、コントのように会話して突っ込んでいたと思えば、最後に会話の外野から「ラテかよ」とツッコミが入って終わらせてしまうところが予想外で笑ってしまいました。結局のところ、ビターもある、簡単なものではないと、白黒をつけることってなかなか難しいが終点になっています。パンダのことが入る以降から、急に詩の雰囲気が変わっています。面白く来たので、コミカルな言い回しにしたり、「それはそれで/パンダは白と黒で成立する。/ただそれだけで。」の部分をラストに持ってきて、「それはそうと/パンダは白と黒/それだけで成立する。/どうしてなんでしょうね」みたいな問いかけで終わるのも面白いかもしれないですね。

「二、 水平線」については、海でゆっくり過ごす夏の世界が浮かんできました。一連目なのですが、個人的には二連目に繋がりにくかったです。再読して、入道雲がゲンコツのように浮かんで主人公の方と勝負を迫ってきているのかなというように思いました。もしも、そういう意味でしたら、一連目の冒頭で「握りこぶしをふりかざす入道雲」など、なにかひとつ、雲がグーの形をしているとわかるようなひとことをいれれば、すんなり入ってくると感じました。もうひとつ、「あの雨がやってくるまでに」の「あの雨」についてですが、さらっと読み流してしまうと、灼熱の晴れた夏空にいる入道雲という、晴れのイメージが強くなると思うので、「しだいに暗くなってくる空」や「雨を待つてのひら」など、雨を予兆させる言葉をどこかに追加すれば、より分かりやすいものになると思いました。

空とじゃんけんをしているという表現がとてもダイナミックで、ユーモラスでした。入道雲がグーでパラソルがパー。海で見かける何気ない光景をこのようなユーモアあふれる世界に表現できる感性は、とても素敵だなと思いました。勝ち負けの白黒の表現の隙間に、さりげなく、まぜこぜ色のミックスジュースを隠し味にもってくるところも素敵でした。今回は佳作一歩手前を。


☆七夕の空に  星影 流 さん

はじめてさんですね。今回は感想のみとさせていただきますね。
こちらも七夕シーズンにぴったりの作品ですね。

二連目。とっても素敵です。作者さんの誠実であたたかな優しさが感じられました。三連目に入ると、「今見える星の光は昔の光」という天文学的な部分にも触れてきて、かなり引き込まれるものがありました。星空のロマンにひたることのできる連でした。ところで一連目の「願いを叶える予感」ですが、「予感」とするのでしたら「願いが叶う予感」の方がすっきりするような気がしました。

四連目では、過去の現在がひとつになりそうな表現が目を引きます。「祈り」という形の見えないもので繋げるということで、夜空の幻想的な世界により一層の深みを増すことができたと思いました。

五連目では過去と現在と未来が一つになる部分。過去の方々のことを思い、そして自らも、今という時を繋げてくれた方々のような祈りや、光になれたらいいというイマジネーションは、読み手の最後の最後に、静かな空の星々の瞬きを目の前に広げてくれました。とても純粋で幻想的な作品でした。

******************************************************

毎日、とんでもない暑さ。一雨欲しいと思えば、とんでもないザザぶりの雨。いったいどうなっているのでしょう?ゲリラ豪雨。急な雨が降ると、足元が滑りやすいので、どうぞお気を付けください。夏は、朝顔や風鈴、夕涼みが似合う、おだやかな夏がいいですね。

みなさま、今日も一日、おつかれさまでした。

編集・削除(未編集)

感想と評 7/10~7/13 ご投稿分 三浦志郎

1 aristotles200さん 「ホーム」 7/10

前半はごく普通の風景を、極力感情を出さずに淡々と描写しているのがわかります。
逆にそこから風景の真理が滲み出て来るような気がします。そして「人間の営み~滅び」をひとつのブリッジとして、世界は(想像上の)逆転現象を起こします。そんな切り替えが「目を閉じる~目を開く」。これだけの操作で行われているのが興味深いです。ここに描かれる惨憺たる光景は作者さんが抱える想像上の反世界観と無縁ではない気がします。もしかすると世界とは、こういった二律背反的要素で、危うくバランスされているのではないか、そんな風にも思えてきて、この詩の主題にも関わって来る気がします。この二面性は明らかに人間の成せる業ですが、冒頭と最後に雨音が聞こえていますが、人間の所業を雨だけが見ていた、そんな風にも取れるのです。そこに空恐ろしさも感じるのです。佳作です。


2 上原有栖さん 「インヴォーカー」 7/10

おそらく「INVOKE」=「熱心な願望で呼びかける、嘆願する」に人を表す「ER」が付いたものと思われます。比較的、文語的で高尚な単語かもしれません。ファンタジーの世界では「召喚士」などと把握されているそうです。そんな要素も加味してみましょう。ここで感じ取れるのは、切に願うことには相当の交換条件、支払うべき代償、など厳しいGIVE AND TAKEの掟がありそうです。
(お主の~願いを言え)のくだりなどから、そのように感じ取れます。登場人物は「男」(冒頭と最後)と3連目に出て来る「相手」です。この人が(お主の~)のセリフを言ったのでしょう。ところが5連目「どうか許してほしい~」のセリフも流れからいって「相手」と思えるのですが、前段とは打って変わって優しい口調なのは何故か?そして、この連全体が何を指すかがわからない。最後は男の願いは叶わなかったようです。何か過酷な条件での願いという点はわかりますが、あとは不明です。ただ、詩行が硬質で、気高く書かれているのがよくわかるのです。甘め佳作を。


3 じじいじじいさん 「せかいいちのじゅうたん」 7/10

この始まりはなかなか個性的です。端的に言うと、4連まで「何が?」が明かされないのがいいんです。読み手も読んでて、なんだかおもしろい。そして、自分達ではない何か大きな存在や節理によって開かれる、その謙虚な喜びに価値が見出せるのです。
「せーの!」。ここが一番楽しいです。思い入れは個々にあるのですが、いざ咲いてみると、みな、なかよしで、お揃いに咲くのですね。結果、文中「きいろいたいよう」「たいようのじゅうたん」。みんなでほめあっての「なかよしばたけ」最後のフレーズがとてもいいですね!なんだか読んでて楽しいし”微笑の詩“ですね。佳作を。

アフターアワーズ。
私事です。3年位前に、行楽地としてのひまわり畑に行ったことがありました。ホントあたり一面ひまわりだらけ。だからこの詩はリアルに鑑賞できました。僕が行った所は近くに航空自衛隊の基地があって、帰ってくる輸送機がひまわりの上空を飛ぶのがとても印象的でした。


4 相野零次さん 「ろうそくの火」 7/10

ストーリーに徹した詩と言えそうです。主な登場人物は3人で「彼」と「その同僚の男性と女性」。
それらの関係を円滑に運ぶ為に架空名もしくは、たとえば、AとかEとかMとか何でもいいと思います。わかりやすくしたほうがいいです。まず薄暗い部屋の中の名札付のろうそく群は全く夢の世界であるでしょう。そこに「二つの正夢」があって、本当に人が死んでしまう正夢と死んでほしい人がどうしても死なない正夢です。後者が消えてほしい「仲の良い同僚の男性」です。
最後は「彼=自分」に振りかかる夢と現実のことです。僕が理解したところでは、「どのくらい時間がたっただろう」から「燃え尽きてしまった」の長い区間は彼が眠っている間に見た夢だと思っています。「明日は休みなので」と「次の日の早朝」も時系列的に繋がっているように思えます。
そして「……次の日の早朝」以降、彼は現実に車に乗って事故を引き起こして死亡したのです。
つまり前日の夢が正夢になったということです。そのように見ています。そう考えると「部屋にいた彼がなぜ/車に乗っていたのだろう」の疑問が僕には奇妙なフレーズに思えてきます。
細かくストーリー展開され、出来事が流れとして理解できます。ただ、全体を通読してこの作品の伝えたいコアな部分が何であるかは少し不明瞭な気はするのです。佳作半歩前で。


5 MAYさん 「ラ」の音で」 7/13 かなり久し振りとのことなので、今回は感想のみとなります。

よろしくお願い致します。なかなかリアルな詩でした。オフ会もあったようですが、やはり基本は相対ではなくネット空間上での接触です。此処もそうです。ですから、本作は大変参考になります。「君が隣の家のお兄さんなら良かった」が2度出て来るし、リアルに知り合うことを願っているようです。一歩踏み込んで考えると、主人公の相手への思慕のようなものも感じ取れるのです。相手の言葉自体は好きで信頼が置ける、だからこそ直に伝えて欲しい、そんな願いもあるでしょう。「ラの音」とは、おそらく「サヨナラ」の「ラ」だと勝手に解釈しております。そして、その言葉はかなりの悲しみと認識されている気がします。もうひとつの推測として、この「ラ」は“もし、そうなら」の「ラ」。そういった仮定としての記号でもありそうなのです。ネット空間ではなく、ひとつの会場にみんな集まって、ワイワイガヤガヤ話したり論評しあったりする、そういった環境では、おのずと個別感情も出やすいもの。そういった事情もこの詩の主旨ではないかと想像するしだいです。また、書いてみてください。


6 竹中ゆうすけさん 「ハナタレ小僧の夢口伝」 7/13

解釈が難しいですね。前回の評エリアで、僕は「作り手と読み手の立場は遂に越えられない」と書きましたが、この作品はその典型のような気もします。読み手の僕が感知し得たのは、僧侶の諭した「窮屈と解放」の概念。もう一人登場するハナタレ小僧のセリフらしきもの、もしかすると、この詩の全文がハナタレ小僧のもの?その文章的実態は不明です。「夢口伝」とあります。夢である以上、極端な表現で言うと「何でもあり」にはなります。僧侶とハナタレ小僧は師弟関係にあるような気もしました。「むらやま=村山」が何であるかはわかりませんでした。前作よりも、かなり手が込んでいる気がします。評価は延期保留とさせていただきたいと思います。


7 石川ぼうずさん 「家族になる」 7/13

まあ、一種のファンタジーなのですが、「妄想で見ていた女性が僕の妻になった」
―いいじゃないですか、最高ですね!
いい事づくめのまま、子供もできた。妻も子供を可愛がっている様子。しかし、話はそう上手く行くわけがない。ある日、突然もう一人の男。それも含めての「理想の家族」。なんとも、ハタ迷惑な話になってきましたが、評者の推測によれば、「僕」の妄想力が実現したように、妻の妄想力も見事に効いて別の男を結実させた、(そういえば、子供が出来た時点で、すでに妻の妄想力は機能していたのかもしれない)。さて、この「理想家族」は、この変則構成を続けていくのでしょうか?最後に「そして……」とあるので、続きが期待できそうです!? (あ、別に無くてもいいです。)
シンプルな口調で話を軽快に進めていくタイプでしょうか。コマをやや進めて、甘め佳作一歩前で。


8 河辺いすみさん 「夜明け」 7/13 初めてのかたなので、今回は感想のみになります。

よろしくお願い致します。非常に端正で抒情味のある描写力をお持ちです。初連で目を惹くのは「まっすぐな汽笛」。ありそうでない表現です、いいですね。「孤独な海→号令を求めた」もユニークです。総じて感じたのは、4連までの、どちらかというと、常套的な表現から離れて、以降は本人独自の表現形態を獲得しているように思えるのです。たとえば、個性的な単語を挙げます。「翼を離れた汐」「流木は割れる」 6連の不思議さ 「海~古い坂~錆びた窓枠」「蔦が揺れ 屋根が震えた」「駆けた子の足跡」など。思うに、表現の幅や領域に少しのズレを起こさせることによって、かえって現代的な抒情効果をもたらす、そんな意図がありそうです。また書いてみてください。


評のおわりに。

(伝わるかどうか、わからないけど)英国にいる雨音さん、感想ありがとうございました。感謝です。
そういえば、英国は首相がバーナム氏に替わるとか。けっこう替わってる気がしますが。
そのイングランドがワールドカップでフランスと3位決定戦。勝っても負けても3位、4位じゃ凄いですよ。 
では、また。

編集・削除(未編集)

雨音様 お礼です  石川ぼうず

ご丁寧で心のこもった講評をありがとうございました。

タイトルから物語の流れ、そして最後の一行まで丁寧に読み込んでいただき、とても嬉しく思いました。特に、主人公が少しずつカエルの置物に依存していく過程や、「世界は何事もなく回っていた」という結びの意図を受け取っていただけたことは、大きな励みになります。

また、置物が壊れた場面での主人公の絶望感についてのご提案も、大変参考になりました。物語の緩急や余韻をより深めるための視点として、今後の推敲や創作に生かしていきたいと思います。

ご自身の体験も重ねながら読んでくださったことにも感謝いたします。

温かいご感想と励みになる評価を、本当にありがとうございました。
暑い日が続きます。お身体をご自愛ください。

編集・削除(未編集)

評ですね。7月3日〜6日ご投稿分  雨音

「フィグ」上原有栖さん
有栖さん、暑中お見舞い申し上げます。
フィグって素敵なタイトルですね。これが無花果として作品の中に反映されていることもひねりがあって良いと思います。こちら佳作です。
この作品は、食事の時間を通して恋の始まりを重ねて描いているところが、とても印象的でした。無花果やムール貝、蝋燭の灯など、一つひとつの情景が丁寧に選ばれていて、落ち着いた大人の雰囲気が感じられます。最後の「さっきの無花果みたいに/柔らかく熟した/甘い恋の夜」という締めくくりも、作品全体をやさしくまとめていて素敵でした。
ひとつだけ提案するとすれば、「青い蕊を優しく包むのは/橙色の花弁だね」の比喩が美しく、これはろうそくの炎を見立てているのだと思いました。青い蕊の表現はとても美しいので、そのまま生かしつつ、その前にろうそくの炎だとわかるような描写をほんの少し加えると、読者にも見立てが伝わりやすくなるかもしれません。そうすると、その後の「蕾」や最後の恋のイメージへも、より自然につながっていくように感じました。

「カエルの置物」石川ぼうずさん
石川さん、暑中お見舞い申し上げます。
とても楽しく読ませていただきました。まず、タイトルが秀逸ですね。興味を引かれます。最初は「不思議な幸運の話かな」と思って読み進めていたのですが、いつの間にか主人公がカエルに心を支配されていく様子に引き込まれました。「こういうことってあるよな」という身近さ、そして何ともいえないおかしみがありつつ、どんどん依存していく姿が印象的でした。最後の「世界は何事もなく回っていた」という一行がとても効いていて、思わず「そういうことか」と納得する余韻がありました。
ひとつだけ提案するとすれば、幸運が続き、カエル様への依存が深まったあと、置物が壊れる場面で一気に物語が動きます。その瞬間の主人公の絶望感がもう少しだけ描かれると、その後の「世界は何事もなく回っていた」とのギャップがさらに際立つように思いました。
実は私にも似たような経験があります。結局は本人が頑張っていただけなんですよね。カエル様は、それを見守ってくれていただけなのかもしれない……そんなことまで考えさせられる作品でした。佳作一歩手前です。


*番外感想
「歴詩奇譚「三成二人」第二章」三浦志郎さん
三浦さん、まずは暑中お見舞い申し上げます。評なしで、と言うことでしたが、ささやかな感想をお届けします。
実は私は歴史の知識(というか物覚え)にあまり自信がありません。それでも人物の心の動きが伝わってきて、興味深く読むことができました。吉継が感じた小さな違和感や、弟が「影」として生きる覚悟には、それぞれの人物の思いがよく表れていて、とても惹かれました。最後は秀吉の死によって時代が大きく動いていく様子が描かれ、歴史の流れの大きさも感じられました。歴史って神秘的ですね。「歴詩奇譚」という呼び方も、とても味わいがありますね。

:::::
暑中お見舞い申し上げます。
夏は体調管理が難しいですね。皆様どうぞお健やかにお過ごしくださいね。
ところで、スイカの絵文字は日本では夏を象徴しますが、実はパレスチナの象徴でもあります。スイカを食べるたびに、スイカの絵文字を使うたびに、平和を祈っております。

(*諸事情により、英国にいる雨音さんから受けたメールを島が代理投稿しております)

編集・削除(未編集)

水無川 渉さま 評のお礼です  相野零次

水無川渉さま 評ありがとうございます
あらためて自分で読んでみて
マラソンよりも聖火ランナーに
したほうが良かったかなあと思いました。

編集・削除(未編集)

歴詩奇譚「三成二人」第四章 三浦志郎

〇 関ケ原
   
  石田三成ら西軍が挙兵すると、徳川家康は上杉征伐を止め反転、豊臣大名をそのまま連れ西進した(東軍)。 両軍は岐阜・大垣等
  で戦いつつ関ヶ原で決戦を迎える。関ケ原合戦当日の布陣図を見ると、西軍が完璧なほどに東軍を包囲している。
  歴史に「If」はないのを承知で書くと、この地図通り戦が推移すれば、家康は討死にし江戸幕府は開かれず、歴史は全く違った
  ものになっていた可能性もあった。結果は東軍が勝った。家康は西軍の多くを調略し、静観・不戦・裏切りの密約を取り付けてい
  た。結果、西軍は実数の半分しか戦っていない。このあたりに三成の、戦略家、戦術家、人間としての痛点、限界があったのかも
  しれない。ともかく関ヶ原はわずか一日で終わった。歴史一日の紙一重だった。


美濃 関ケ原 天下分け目
東西両軍約二十万 互角の戦い いやむしろ西軍優勢
そんな時に不幸は起こった
日和見をしていた小早川金吾中納言秀秋 突然の裏切り
攻勢で隊列の伸び切った大谷吉継の軍勢に襲いかかった
影響はたちまち現れた
結果 各陣 逃走あるいは崩壊
西軍 敗北
石田陣 ここも早晩 敵で蹂躙されるだろう
三成は先陣の島 左近の許まで駆けた
そこに弟・三成もいる 三人で合議しあり
その後 三成は舞 兵庫を伴い大谷陣に向かった
残った二人が拝跪して送り出す
痛恨の極み
それぞれ袂別(べいべつ)があったらしい


  大谷刑部吉継、その戦いぶりは悲痛であった。病み衰え鎧をつけられず馬にも乗れない。
  業病で崩れた顔を白布で覆い輿に乗り四人の武者に担がせた。失明の為、側近に戦況を聞きながら下知していた。その姿には鬼気
  迫るものがあった。彼の名将の所以は小早川のもしもの裏切りに備え、あらかじめ別勢を控置させていた事だった。その部隊が小
  早川を二度押し返している。   


「三成 来たか 今日は“どちらの”おぬしだ?(笑) 」
「刑部 幸い おぬしがかつて存じよりの三成だ!」
「さてこそ 安堵した」
「戦は負けだ かねての約定通り 死出の誘いに参ったぞ」
「弟のほうはどうした?」
「落ちるよう命じた 再起を図らせる」
「それがよかろう さて そろそろだ」
「この戦 義戦として後の世にも語られるであろう それでよい」
「五助 首は穴を掘って埋めろ 敵に渡すな」


  三成・吉継共に直垂のみの胸元をくつろげる。凄まじい気合いと共に刺し違えた。
  三成を舞 兵庫が、吉継を湯浅五助が、それぞれ介錯した。両名は首を山中深く埋め、
  主君の後を追い自害して果てた。


〇 左近

  二番家老の蒲生備中は島 左近と共に常に先陣を担っていたが、東軍・織田有楽斎の軍と戦い討死していた。
  すでに両翼の一角が崩れていた。
  石田家が戦に赴く時、弟・三成は必ず島 左近の手に属した。今日もそうだった。
  その時、弟は兜に必ず頬当(覆面)を付け顔を隠した。士卒たちはいつもの*陣借り牢人と思い不審には思わなかった。敗戦と決
  まり兄は自害した。今はその死を嘆いている暇はない。彼は初めて頬当(覆面)を取り顔を晒した。兄の遺志を継ぐのだ!


                            *陣借り牢人……牢人の武士が他家の陣を借り
                                    武功を挙げることにより仕官の道を目指すもの。
                                    現在のフリーランスの「就職活動」のようなもの。


左近 言う 
世間話でもするようにー
「蒲生も討たれました すでに負けでござるな」
“一人になった”三成に振り返る
「落ちられよ 兄・三成様の これは遺言です 
大坂で再起を図られよ 源頼朝公の吉例もあり」


  弟・三成は常に兄の影として裏の世界に生きて来た。影の任を解かれ、今晴れて真の石田三成として光の中に立ったのだ。
  しかしその途端、今までの平穏は奪われ、敗残の石田家、傾き始めた豊臣家を背負わされるとは一体どういうことであろう!?


左近 思う
(不幸なお人だ 弟君……)

「左近 今まで世話になった!」
涙とともに
三成 一声 “左利きで”馬にまたがり駆け去った

(さて 殿を落とし参らせー)
左近 己の務めは全て果たした
あとは武名で世に知られた
“島 左近”の最期を飾るためだけにある
士卒に告げた
「今から 老賊 家康の首を獲りに出かける わしと共に死を望む者  前に出でよ」
皆 賛同でどよめき あまねくつき従う
左近 破顔一笑 
「よし よし いよいよ わが配下 死が好みと見ゆる!」
即座に許した
「続け!何も難しいことは言わん 家康の首ひとつ獲ればよい!」
異様な軍団が動き出した

その後の
島 左近の行方 生死は  
誰も知らない


*               *               *

評なしで。 つづく。 次回は最終回、7/24。

編集・削除(未編集)

火の鳥  上原有栖

全てを喪った夜があった
世界から色が抜け落ちていった
空も地面も家々も
見つめる自分の掌さえも
灰を被ったようにみすぼらしかった

私はあてもなく歩いた
悲しかったからではない
この場所には未練があったのだが
ひとところに留まって居られなかったのだ

道を進み 坂を登って
ひび割れたトンネルを抜けた
見えてきたのは灰色の丘
色素の無い葉がさらさらと揺れていた

なだらかな斜面には
一本の枯れ木が生えていて
枝に火の鳥が止まっていた
世界は色を忘れてしまっていたから
翼に輝く飾り羽根も白黒だったが
紛れも無くそこには火の鳥がいた

甲高い鳴き声に魂が震えた
音が歌となって
冷えていた心を包んでいく
今までに貰ってきた愛情を思い出していた

鎮魂歌を聴きながら
次は此処に咲く花になりたい
そう願った私の意識は
細く 長く
糸のように伸び
最後は見えない線になって消えた

編集・削除(未編集)

御礼 水無川 渉様  aristotles200

水無川 渉様
拙作「ありがとう」にご講評とご感想をいただき、ありがとうございます。
佳作とのこと、精進します。

666と18連目のご指摘、感謝いたします。
数字に関しては推敲の失敗(ベタベタです)、18連目は推移が足らずです。今後に活かします。

入れ替わりもの、以前作った詩のアイデアを使いました。こういう詩は、作詩していて気晴らしになります。今後増やして行きます。

今回も深く読み解いていただき感謝いたします。
次回も宜しくお願いいたします。

編集・削除(未編集)

評のお礼 水無川様 トキ・ケッコウ

いつも拙作をお読みいただき、ありがとうございます。今回は「愛」という言葉を臆面もなくあえて使ってみることに挑戦し、ご指摘のようなストレートな表出となったように思います。それが詩として成立しているかについては甚だ心許ないのですが、いつものことながら私は出てくる(作ったではない)言葉を最優先させたい(完成度よりも)という趣向を持っており、今回はまさにそういう「蛮行」が功を奏したかもしれないなどと覚えております。重ねてありがとうございました。またよろしくお願いいたします。

編集・削除(未編集)
合計7105件 (投稿7105, 返信0)

ロケットBBS

Page Top