鼻水が止まらない
プラス くしゃみも
花粉症か
それとも寒暖差アレルギーか
どっちでもいい
思うのは 俺も人間なんだな
何がしかインプットされれば
何がしかアウトプットする
花粉というインプットには
鼻水というアウトプットを
寒暖差というインプットには
くしゃみというアウトプットを
忘れてた
人間を傍観ばかりして
忘れてた
自分も人間なんだって
目があって
鼻があって
口があって
花粉には鼻水を
寒暖差にはくしゃみを
寝不足にはあくびを
コーラにはゲップを
寂しさにはため息を
悲しみには涙を
なあんだ
すべては生理現象だったのか
プログラムどおりの結果を返す
俺は機械か ロボットか
愕然とする
俺も人間なんだって
苦笑する
俺も人体なんだって
というこれもまた
一アウトプットか 一鼻水か
鼻水が 止まらない
「グッドラック」に評をいただきましてありがとうございました。
「明るい気分になりました」とのご感想がとてもうれしかったです。
正直、そこまで明るい詩ではなくて、
マイナスにマイナスをかけてプラスにしただけのような内容ですが、
今後ともせっかく読んでいただくからには、そう言っていただけるような、
少しでも明るい詩が書けたらいいなと思いました。
いつもお忙しい中ありがとうございます。今後ともよろしくお願いいたします。
島秀生様、「知ってる人」に評をいただきありがとうございました。
最後をどう締めくくるか凄く悩みまして、でもちょっと逃げてしまったような感じで、何かいいヒントはないものかと取り敢えず形にしてはみたのですが、自分では今一つしっくりいってない状態です。着眼点は気に入ってるのですが、消化不良というかアイデア倒れというか、ロジックが取りにくいのはその迷いの部分があるからのような気もします。お察しの通りで前半後半のシンメトリー構成にもこだわり過ぎかもしれません。いただいた意見を参考にして再検討してみます。名作をありがとうございました。またよろしくお願いいたします。
三浦志郎様、「嘘」に評をいただきありがとうございました。
やはり改めて後から読んでみると、詰めが甘いなと思う部分がどうしても出てきちゃいます。特にこういったロジックをこねくり回すタイプの書き方は。今回はかなり恋愛ものに寄せて書いたのですが、読み手をどう混乱させるかというのを第一義に考えまして、暴走させるだけさせてストンと元に戻すみたいなイメージで、でも惜しい所でずれてしまったような気もします。ただ書いていて面白かったのは事実です。佳作もありがとうございました。またよろしくお願いいたします。
最後に澤一織様、詩集出版おめでとうございまーす。
澤 一織さん二作目の詩集が発行です!!
十代の痛みと足掻き、ドロップアウト、
そして潰された時間を取り戻すかのように微かな光、仲間を信じ
今は人と向き合う仕事に従事されているという経緯と
思いが言葉として詩集から溢れ出てくる力作になっています!
ぜひ読みたいという方は齋藤までご連絡ください。
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光が跳ねる
並木を跳ねる
夜雨の露に 桜の古木に
樹皮を飾った地衣類に
光が跳ねて 踊り子を照らす
濡れたコンクリートの舞台の上で
それは踊り子の晴れ舞台
春の踊り子の晴れ舞台
霞のかかる水色の空に
薄紅色の髪を泳がせ
緑のドレスを翻す
風に振られる腕樹に沿って
地衣に蒔かれたスパンコールが
きらりきらりと光を散らす
舞姫の門出をことほぐように
光が跳ねる
風に揺られるピンクの髪に
光を弾く
小枝の先に滴る雫が
雨滴に濡れた愛しき春よ
淡い薄紅のレヱスを広げ
幻の焔を灯しておくれ
光が跳ねる
ドレスを跳ねる
春の踊り子を包んだ風が
黒くうねった樹幹を抜けて
枝木の先の蕾に遊び
そしてまたひとつ春が咲く
はじめまして。この度は、朝を待つ、を読んでくださりありがとうございました。
歌のようなリズムを目指して言葉を選んでいたので、口ずさんで頂いたと知ってとても嬉しかったです!
また、明けない夜を過ごす主人公に注目してくださりありがとうございます。
暗く、前へ進みがたい夜のような時であっても、何か潤いになるものがあってほしいと思いながら書いた詩でしたので、心が辛くなったときに読みたくなる、と言ってもらえたことをとても嬉しく思います。
ありがとうございました。
三浦志郎様
『進め』に評をいただきありがとうございます。
「赤ん坊のような〜」は急に話が飛ぶ悪い癖が出ました。客観性が足りないのか、推敲中になかなか気が付けないです。
この詩は卒業式での子どもたちを見ていて頭に浮かびました。コロナ禍を耐え、そこから学び越えてきた卒業式だったので、感慨深かったです。ただ、その場にいられたことは幸せだったのですが、幸せでもう一つの側面の春を書いていないことが投稿後、とても気になっていきました。なので、次も書きます。
ありがとうございました。
三浦様
こんにちは。
詩の評、お礼です。
いつも有難うございます。
今回、意識したのは、子供の空想(子供ならどう考え想像)するかな?としました。
そこを評価して頂き大変、嬉しく思います。
これからもよろしくおねがいします。
紅茶を一杯いただく
奇々怪々縁あって
海の向こうで少年が死んだかもしれぬ
茶葉の揺れが遠くに響いて
千年後の大津波となったかもしれぬ
歩いてはころし
目を瞑っては草木を生かす
手を振れば彼方が絶え
息を吐けば此方が守られ
さりとて動かなくては我が消えゆく
星の胎動が軽く千の命を屠るように
ただの香気が万の民を産むだろう
故に紅茶を飲むときは
衆生の悲しみを極上の甘露とし
我のにがさを楽しみにかえて
精一杯いただかねばならぬ
十方を斬り伏せるのは何も刀だけではない
白いカップを一捻り
吾人をころすには事足りる
では活人茶とは何であろう
三浦様 詩の評をありがとうございます。
この手紙の形式のような詩のようなものを提出するにあたって、あまり自信がなかったのですが、前作と合わせて佳作とのことでとても嬉しく思います。
僕が二十歳前後の頃、よく手紙を書いたのを覚えています。それが電話以外の遠くの友人との唯一の連絡手段だった頃です。
数々のお褒めの言葉、ありがとうございます。また次も単体で佳作を取れるよう頑張りますので、よろしくお願いします。