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編集・削除(編集済: 2026年05月12日 01:28)

雨音様  お礼です。  松本福広

ありがとうございます。励みになります。

書いたきっかけはフェンタニルの記事と、自分の親知らずを抜いたことです。
雨音さんもつい最近抜歯されたとのことで。「歯を抜く」っていうのが、聞くだけで怖い。小心者なので、サラッと書いた通りに行けたわけではないです。
前の親知らずを抜いてから、次の親知らずを抜くまで心を決めるまで一年ほどかかっています 苦笑
自分の場合は書いた通りで、麻酔の処置そのもの以外の痛みはなかったのですが……。

フェンタニル。麻酔。元を辿れば大麻……それと人類の歴史に繋がる。
フェンタニルを乱用した人。大麻から麻薬、モルヒネ、フェンタニルに繋がった今日までの歴史。そして、自分。根底にある願いはそんなに変わらなかったのかもしれない。
薬物はダメ。それは当然だけど。それだけじゃ詩にならない。
誰にでも共通の願いがあって
それを解消する方法のアクセスが容易だけれど
その方法は非合法……平穏な日常からの逸脱に繋がる。
フェンタニルは海外で目立つけど、ここまで書いたことを考えると無関係ではいられないし、怖いことだよね。とあの詩を作ることになりました。
人は痛みとの向き合い方で、歴史を、制度を、技術を、医療を発展させて、世界的な繋がりがあると考えれば、詩になるのかな?と試みました。

またよろしくお願いします。

編集・削除(未編集)

評ですね。4月10日〜13日ご投稿分  雨音

「ペインレス」松本福広さん

松本さん、こんにちは。お待たせいたしました。
こちらの作品は、親知らずの抜歯というごく日常的な体験から出発しながら、「痛み」と「幸福」、そしてそれを取り巻く社会や科学の問題へと自然に視野を大きく広げていく構成が強い印象として残りました。淡々とした静かな導入から後半にかけて不穏さが増していく流れはとても秀逸で、読者を知らず知らず深い思考へ導いていきます。
「管理される痛み」と「管理されない痛み」の対比や、「幸福=痛くないこと」というシンプルな定義から科学や薬へと展開していく流れには説得力があります。確かに、痛みを管理するという技術の進歩は「できる限り苦痛を取り除く」という発想からスタートし、それはフィジカルな苦痛にフォーカスされていますが、結果的には痛くないことから生まれる精神的な幸福感というのは確かにあって、読みながら色々深く考えました。後半の「贋作の奇跡」「科学的な処理で生まれた呪い」といった表現からは、理知的な語りの中に静かな不安を滲ませている点が魅力的です。
全体として、個人的な体験から普遍的なテーマへと深く踏み込んでいく、思索性と余韻のある力強い作品だと感じました。佳作です。
あえて一点だけ挙げるなら、冒頭の語りの位置づけをわずかに調整することで、作品全体の広がりがより自然に伝わるかもしれません。もう少しだけ読者が理解しやすいところまで降りてくると、詩本編への導入として入り込みやすくなるように感じました。こちらは好みの範囲なので、ご参考までに。
余談ですが、私も最近抜歯をしました。それでより感情移入して拝見しましたが、松本さんらしい思考の展開がとても印象的でした。

「名探偵とドジな学者」月森うさこさん

月森さん、お待たせいたしました。
とても個性的で、楽しく読み進められる作品ですね。この作品は、「コーヒーが溶けてなくなる」「論文が盗まれる」といったちょっと不条理な出来事から始まり、それをラブラドールが解決していくというファンタジー小説のような軽やかな展開が印象的です。出来事自体はどこか非現実的でありつつも、語り口はあくまで淡々としていて、そのギャップが作品全体に独特のユーモアを生み出しています。
特に素敵なのは、ラブラドールの存在です。「不満そうに探しに行った」「しっぽを振ってお座り」といった描写で、頼もしくも愛らしいキャラクター像が自然に頭に浮かんできます。読者は安心してこの“謎解き”を見守り、その安心感が同時に後半へのワクワク感にもつながっています。
終盤で明かされる「学者が爆睡しており、論文は真っ白、カップは床に落ちていた」という夢オチにより、大げさな事件のように見えていたものが、実は身近な出来事に収束することで、じんわりとしたおかしみの余韻が生まれています。
一つだけアドバイスするとしたら、冒頭の「突然」が繰り返される部分に少し変化をつけることで、リズムにより豊かさが出るかもしれません。こちらは好みの範囲ですのでご参考までに。
なんと言っても頭の中で物語が動きだし、それがなんともユーモラスなことがこの作品の魅力です。そしてきっと月森さんご自身の魅力でもあるのかなと感じました。次回も楽しみにしています。

:::
急用があり、渡英中です。
3月から多忙で桜も気づけば散っていましたが、英国は今ちょうど桜が満開で、こちらで春を感じています。
次回の評は日本からお届けいたします。
季節の変わり目、皆様どうぞご自愛くださいね。

編集・削除(未編集)

三浦志郎様 御礼 月森うさこ

この度は感想をいただき、ありがとうございます。
まだ始めたばかりで解説を付けて良かったのだと学びました。

ヴェセルはフランス語で食器類になります。
理由のわからない中、一つ一つ丁寧に読み解いていただきありがとうございます。

この度はありがとうございました。

編集・削除(未編集)

三浦志郎様  御礼  三津山破依

ご丁寧なご感想をいただき、ありがとうございます。

作風や書き分けについて、バリエーションをもっと増やしたいとは考えているのですが、なかなか難しいところです。
この度はありがとうございました。

編集・削除(未編集)

水無川 渉様  御礼  三津山破依

ご丁寧なご感想をいただき、誠にありがとうございます。

自分なりに、心情をなるべく直接説明しないよう心がけて書いておりますので、その部分に触れていただけたことをありがたく思います。
読み手の中で静かに広がっていくものがあれば本望です。

この度はありがとうございました。

編集・削除(編集済: 2026年04月25日 07:49)

感想と評 4/17~4/20 ご投稿分 三浦志郎

1 月森うさこさん 「ヴェセル」 4/17

英語表記は「VESSEL」でいいでしょうか。もし、そうならば、「文脈に応じて、船・血管・容器を意味する」とあります。文脈に応じて液体や物を入れる器の解釈を取りましょう。
しかし、この詩の詳細な解釈は、正直さっぱりわかりません。しかし、詩とは時にそういうものであります。感覚的に感じた事柄のみ書きましょう。タイトル通り器が準主役的な役割を果たし、内容を入れる容器のようです。登場人物は「母→私(長女?)→弟達(2名以上?)。主役は私と母。
この二人は姉妹のように仲が良いのだと思う。舞台は容器や食べ物を交えての食卓場面。
各人の表情・仕草・行動、あるいはちょっとした場面がよくわからない、といった感じですね。
わけわからないうちに引き込まれていくようなユーモアは感じますね。そんな中にあって、終連です。ここが案外、爽やかな感謝とホンネといった気がします。評価の初めは恒例の佳作二歩前からで願います。


2 三津山破依さん 「星が近づいてくる」 4/17 初めてのかたなので、今回は感想のみになります。

すでに、結構書かれているかたです。諸作概観させて頂きました。さり気ない文体の中に抒情や深さを忍ばせたもの、やや詩的荒唐無稽に振ったもの。そんな書き分け方を感じました。本作はどちらかと言えば、後者的ですが、案外、実生活に即した想像かもしれない。たとえば、二階の自室。
ベッドに寝そべって窓辺の夜空を眺めていた。そこでふと浮かぶ想像、幻想。ちょっとオチャメなユーモアもありそう。「ペペロンチーノとにんにく」が笑えます。こんな要素が、この詩の妙味でしょう。又書いてみてください。


3 上原有栖さん 「雨日のアルペジオ」 4/17

雨の日、雨音の妙味です。鉄琴を介して、マイナーのコード進行、アルペジオ。まあ、詩の世界の事とは言え、凄い自然の力が描かれていますね。これ、聴いてる人も絶対音階の持主でしょうね。
この詩の良い点は音が聴こえてくるのもさることながら、「屋根の端から雨垂れる」「錆びた鉄琴を鳴らす」など、風景も充分想像可能な点です。これらによって、音が出ているのですが、その音がかえって静かな気配を感じさせてくれたりしています。ところで、この詩には絶対、擬音は必要なのですが、冒頭と中間に出て来る擬音が僕にはどうしても「子連れ狼」のテーマソング(歌・橋幸夫)
のイメージになってしまいます。まあ、殆ど趣味の領域なので、問題ないのですが。これはこれで完成形。甘め佳作を。ただし、雨の音の擬音って、結構難しくて、考えてみたけど、いいのが浮かびませんでした。もしも気になるようでしたら、暇な時に考えてみてください。
アフターアワーズ。
解説もありがとうございます。僕はリズム以外、メロディーもハーモニーも全く無知ですが、調べたところ「マイナーキーのスリーコードの基本はAmとDmとE7」とありました。メジャーかマイナーかは、素人でも、不思議とわかるものですね。アルペジオはクラシックギターが一番しっくりくるようなイメージですね。



評のおわりに。

「切通しにて」

歩いている

山道
切通し
あまりの急坂に
亀も引き返した
そんな言い伝えを
思っている

今は
つつじの盛りを見ている

来るべきもの

紫陽花が静かに
”支度している“ことを
想っている


では、また。

編集・削除(編集済: 2026年04月24日 16:18)

御礼 水無川 渉様  aristotles200

水無川 渉様
拙作「囁き」に、ご講評とご感想をいただき、ありかとうございます。
佳作半歩前とのこと、精進いたします。

作品の主旨は、既存の世界での真理が、実は巧妙な設定に過ぎず、何気ない一歩を踏み外した時に、直感で事実を知る、です。

本作、ツメが甘かったですね。ご指摘の通り、最後の仕掛けも不発、具象化もならず、作者の思いだけで、読者様への配慮が不足してます。
再度、挑戦してみます。

ご指導、感謝いたします。
次回も、宜しくお願いいたします。

編集・削除(編集済: 2026年04月24日 05:52)

詩の評、お礼です。  じじいじじい

水無川様

こんにちは。
佳作の評価ありがとうございます。
誤字がありました事、お詫び致します。

今後ともよろしくおねがい致します。

編集・削除(未編集)

25分の1のこんにちは  松本福広

ひとつの、こんにちはを一輪挿しに飾ってみた。
一方通行の花瓶は寂しい。
爛漫に交わし合うことで
美しさが際立つ。
たくさんの、こんにちはを束ねたブーケを
大きくなったつもりの君がトスする。

受け取るのは誰だっていいんだ。
女の子でも、男の子でも。
遠い国にいる彼でも。
孤独にうずくまる彼女でも。
名前を持たない誰かでも。
小さな町で小さな僕たちが
ブーケを空に舞い合わせる夢を見る。

僕たちは
過ごしてきた時間や環境が違うから
何が幸せに感じるのか、その答えも違う。
そんな僕たちはお互いに
玉手箱の煙みたいなものに遮られている。
君の悲しみを全部知ることはできないし
僕の喜びを全部伝えることもできない。

花びらの色から
花全体の色を想像するように
25分の1のカケラでも
君を知りたい。僕を知ってほしい。
まずは僕から君に
おもちゃ箱の花畑から
お気に入りの花を。

お互いを知り合う過程は
一日一日の積み重ねしかないけれど
一日で何ができるだろう。
例えば、花占いならできる。
……友だちになれるかな?
一日でも、僕と君
二つの世界が身近になれる。

僕はここで君を待つ。
たくさんの花々を化粧箱に収めて
君に見てもらう準備をしておく。
君が来てくれたら始めよう。
始まりはいつだって
それぞれの言葉の
「こんにちは。」


【補足】
栃木県日光市にある東武ワールドスクウェアというスポットの詩です。

東武ワールドスクウェアのURL
https://www.tobuws.co.jp/

イメージソング「夢のワールドスクウェア」動画

?si=eAxuhqKE4SdMyYaM

編集・削除(未編集)

感想と評 4/7~9ご投稿分  水無川 渉

お待たせいたしました。4/7~9ご投稿分の感想と評です。コメントで提示している解釈やアドバイスはあくまでも私の個人的意見ですので、作者の意図とは食い違っていることがあるかもしれません。そもそも詩の解釈に「正解」はありませんので、参考程度に受け止めていただけたらと思います。
 なお私は詩を読む時には作品中の一人称(語り手)と作者ご本人とは区別して、たとえ作者の実体験に基づいた詩であっても、あくまでも独立した文学作品として読んでいますので、作品中の語り手については、「私」のように鉤括弧を付けて表記しています。

●ゆづはさん「四月の微熱」
 ゆづはさん、こんにちは。こちらは前回の「怯える指先」と同じく、ファンタジー路線ではなくリアリズムを感じる作品となっていますね。一般的には生命の芽吹く春、そして新生活といった明るいイメージのある四月ですが、それとは裏腹な心のすれ違いが描かれています。
 作中の「あなた」と「私」は熟年あるいは老齢の夫婦でしょうか。「あなた」は定年後再就職した職場をりっぱに勤め上げ、四月からまた新しい仕事を始めます。積極的に老後の人生を充実させようとしているようです。
 対する「私」は在宅で昼夜逆転した生活を送っています。心身の不調でしょうか。タイトルに「微熱」とあるように、深刻な病気ではないけれども、かといって健康というわけでもない、そんな状況なのかもしれません。いずれにせよ、ベッドから抜け出せない「私」と活動的な「あなた」のギャップがうまく描かれていると思います。
 小道具のチューリップもうまく使われていますね。花言葉を調べてみると、「愛の告白」や「思いやり」といった言葉が見つかります。もしこれが意図されているものだとすると、深いアイロニーを感じます。
 私が特に心に残ったのは、「私」と「言葉」との関わりが描かれている点でした。はっきりとは書かれていませんが、詩作のことを暗示しているのかと思いました。人生の苦しみの中から詩が生まれることは多いと思いますが、とても身につまされる思いがしました。
 読み終わった後、しんみりと心に響いてくるような作品でした。評価は佳作です。

●上原有栖さん「山酔い」
 上原さん、こんにちは。タイトルの「山酔い」という言葉は、辞書によると高い山に登った時に低気圧や酸素不足によって起こる体調不良をさします。しかし本作品では、山中で酒に酔うという意味で使われているようです。いずれにしても、山の上での不思議な体験の話ですね。
 夜の山で焚き火をしていると、いつのまにか人数が増えている……というのは座敷童子の伝承を思い起こさせます。この詩に登場する山の精(?)もまた、悪意を持った存在ではなく、温もりを求めてやってきた「寂しがり」だという設定も、超常的な現象を描いているのにどこかほのぼのとした雰囲気を伝えるのに役立っていると思います。
 この作品は全体として、今は失われつつある人間と自然の交流を描こうとしたものかもしれないと思います。テーマや雰囲気はとても良いと思うのですが、詩中の人間たちの登場はやや唐突な印象を受けました。「山の民」とはどういう存在なのか、なぜ山中で夜焚き火を囲みながら酒盛りをしているのか――そういった背景情報をもう少し提供していただくと、読者としてもより作品に入り込みやすくなる気がしました。評価は佳作半歩前とさせていただきます。

●aristotles201さん「囁き」
 aristotles201さん、こんにちは。今回も哲学的な思索に満ちた作品ですね。
 不条理で残酷な世界にあって、自分が生かされているという感覚、他のいのちとの連帯を感じ、生と死の循環の彼方に超越的な救済を信じる……という、宗教的とも言える思想が語られていきます。それだけでも一つの作品になるような内容ですが、最終連でどんでん返しが来て、そのすべてが否定されます。ここがむしろ作者の本音ではないかと思います。
 そこまで語られていたような幸せな世界というものは虚構ではないか。自分たちを待ち受けているのは恐怖と絶望だけなのではないか……。そういった疑念が漠然とした不安として語られていきます。それが論理的思考の帰結としてではなく、「感覚の囁き」として描かれているのも、説得力がありますね。タイトルも的確につけられていると思います。
 非常に興味深い内容と構成を持った作品ですが、aristotles201さんの作品をいつも楽しませていただいている者として、あえて二点注文をつけさせてください。まず、最後のどんでん返しをより効果的にするためには、もう少しそこに至るまでの部分を長く書いた方がいいのではないかと思いました。現状ではあまりにも早く結論に達してしまうので、どんでん返しのインパクトが弱まってしまっている気がします。
 もう一つ。aristotles201さんの詩の魅力的なところは、哲学的な主題を単なる抽象的な論で終わらせず、具体的・地上的な生活に根を下ろした描写に落とし込んでいるところです。その点今回の作品は最初から最後まで抽象レベルで終始してしまっていて、詩として訴えてくる力が弱まってしまっているように思えるのが少し残念でした。
 以上、ご一考ください。さらなるレベルアップに期待して、佳作半歩前とさせていただきます。

●じじいじじいさん「ずっと」
 じじいじじいさん、こんにちは。今回は桜の季節にちなんだ作品ですね。時が来ると一斉に開花し、一斉に散る。その桜の性質は古来日本人の美意識や世界観に絶大な影響を与えてきたわけですが、この作品ではそこを逆手に取った視点から見ているのが新鮮です。
 満開の桜の様子を「まんいんでんしゃみたいでたいへん」と描写するのは、とてもおもしろい感覚だと思いますし、そこから一年を通して順番に咲いていけばいい、とつなげていく発想も素敵です。「桜」と言えば「春」という日本人の固定概念を打ち破って、町が一年中桜のピンクに彩られていく様子を想像するだけで楽しくなってきますね。
 この作品、とても良いと思うのですが、いくつか形式的な点についてコメントをさせてください。まず初連一行目の「わたしにもおさないでよ!」という表現は日本語として違和感があります。「あなたこそおさないでよ!」あるいは「きみこそおさないでよ!」としてはいかがでしょうか。そして最終連四行目「みんだで」は「みんなで」の誤字ですね。これは単なるケアレスミスかと思います。せっかくの作品ですので、提出前に念入りに推敲することをおすすめします。
 以上の点を直していただくことを条件に、佳作とさせていただきます。

●三津山破依さん「春なのに」
 三津山さん、こんにちは。初めての方なので感想を書かせていただきます。
 昔「春なのに」という歌がありましたが、タイトルからして明るくあたたかい春のイメージを裏切るような内容を予感させます。妻の乗る車椅子を夫が押しながら桜を見に行く、という設定はよくあるもので、一般的には心温まるイメージとして提示されることが多いと思います。しかし、この夫婦の心情はどうもそれとは裏腹であることが暗示されています。そのことを表しているのが、

咲き始め
咲き乱れ
桜は散りゆく

の一連でしょう。

「春なのに」何が問題なのか。ここからは読者として想像するしかないのですが、一つの解釈として、「妻」の余命はいくばくもない、ということなのかと思いました。そうすると、散りゆく桜が「妻」のいのちのメタファーになっていると考えることができます。もしかしたら「私」はそんな桜を見るに忍びなくて、妻が桜を見上げる側で空(=「妻」が旅立とうとしている天国)を見上げるしかないのかもしれません。
 この詩の素晴らしいところは、登場人物の心情を説明する言葉を一つも用いず、すべてを夫婦の何気ない会話と動作だけで表現しているところです。この抑制された表現が二人の悲しみをかえってよく伝えていると思います。
 そういえば、昭和のヒット曲「春なのに」(柏原芳恵が歌いましたが、作詞・作曲は中島みゆきです)も別れの歌でした。あちらは卒業を迎えた学生カップルの歌ですが、こちらの「別れ」もしみじみと心を打つ話ですね。作者がこの歌を意識して書かれたのかどうかは分かりませんが。
 味わい深い作品をありがとうございました。またのご投稿をお待ちしています。



以上、5篇でした。今回は春にちなんだ作品が複数ありました。毎月評を担当させていただいていると、投稿作品からも季節の移ろいを感じることができて感謝です。もちろん、季節と無関係な作品も大歓迎ですので、今後ともよろしくお願いいたします。

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