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編集・削除(編集済: 2024年09月10日 18:37)

11/19〜11/21までにご投稿分の評と感想です。  井嶋りゅう

11/19〜11/21までにご投稿分の評と感想です。
遅れてすみませんでした。
ご投稿された詩は、一生懸命書かれた詩ですので私も一生懸命読ませていただいておりますが、上手に意味を読み取れなかったり疑問を書いたり頓珍漢な感想になったりする場合もございます。申し訳ございませんがそのように感じた場合には深く心に留めず、そんな読み方もあるのだとスルーしていただけると助かります。どうぞ宜しくお願いいたします。


*****

「酒と後悔と男とワンカップ」喜太郎さん

喜太郎さんこんばんは。
なんとなく昭和の雰囲気が漂う切ない詩ですね。年末が近くなるとクリスマスやお正月など賑やかな雰囲気が街中にあふれてきますが、同時に道路工事なども増える気がして、土木作業員の方達をよく見かけます。確かにコンビニの前にいらっしゃいます。労働のあとの一杯というのは、どんな職業のかたでも美味しいですよね。その一杯が体に染み渡ったあとの、世の中の賑やかさがこの詩の対比としてよく描かれていると思います。ただ、なんとなく、どこかで読んだことがあるようなありきたり感も否めないのです。否定ではありません。ひとつだけ、その人ならではの感情あるいは動作などがあると、もっとリアリティが増すと思いますので、宜しかったらご一考ください。佳作一歩前といたします。


*****

「あなたがいなくなった朝」晶子さん

晶子さんこんばんは。
本当に、さみしいことだと思います。どなたがお亡くなりになっても世界はまわっていて、いつも通りの日常があって、だからこそ私たちは生きていけるのかも知れませんね。昔聞いたことがあるのですが、大切な方がお亡くなりになったあと、残されたかたの気持ちが悲しみに引っ張られすぎないように、遺族のかたにはお葬式など、やることを残すのだと聞いてなるほどと思った記憶があります。絶対とは言えませんがある意味理にかなっているところもあるのだと思いました。
こちらの詩は追悼詩として読ませていただきましたので、評価は割愛させていただきます。ありがとうございました。


*****

「猫 月に走る」萩原趙也さん

萩原趙也さんこんばんは。
初めまして。井嶋りゅうと申します。宜しくお願いします。
萩原朔太郎のファンのかたでいらっしゃいますかね?「猫」や詩集「月に吠える」を想像してしまいますね。こちらの詩には、猫の動作が沢山描かれています。確かに雰囲気はありますね。何となく黒猫のイメージがあったりします。ただ、やっぱり萩原朔太郎のイメージを払拭することが出来ず引っ張られてしまいますね。比較対象とされるのは望んでいないことかと思いますので、そういう意味では、萩原朔太郎の要素をなるべく外したほうが良いかも知れません。萩原朔太郎は偉大すぎますので、不利に働く可能性が大きいと思いますので、そういう意味です。宜しかったらご一考ください。


*****

「砂漠を見てから」津田古星さん

津田古星さんこんばんは。
とても切ないですが、強い心持ちの詩だと思いました。私には子育ての経験がありませんので、知ったふうなことは書けないのですが、そんな私でもこの詩のような心の現象が起こることを聞いたことがあります。お辛いと思います。空虚な様子が伝わってまいります。友人の心無いひとことや、旦那様の悪意のない正直な本音など、このように言って欲しいと強要は出来ないけれどでも寂しくなる気持ちに同感です。この詩は何と言ってもラストの前向きさが素晴らしいと思いました。立ち上がる姿が凛々しく眩しく感じました。私も日常の中で落ちてしまう気持ちがあって、そういう時には自分を優先しないといけないのだなあと感じておりましたので、とても勇気をいただきました。ありがとうございました。佳作といたします。


*****

「オーブン」飴山瑛さん

飴山瑛さんこんばんは。
素敵ですね。表現も良いし構成も良いです。流れも良いですね。シンプルな表現の中で言葉が立っています。とても沁み込んできます。特に6連目が素敵ですよ。こういう思考がクッキーを焼きながらであることが、私的にはとてもリアルなんですよね。そして9連目にクッキーが出来上がるシーンがきちんと入るのが最高に良かったです。
ひとつ、5連目にしゃぼん玉が登場しますね。このしゃぼん玉がすこーし、すこーし、引っかかりました。何かこう楽しげな思い出が割れるイメージがあってとても良いんですが、感覚的に引っかかりました。そして、ラストの連はもしかしたらなくてもいいかなあ、というふうに感じました。「窓に/朝焼けがある」で終わる方が余韻が残っていいかと思いましたのでその意です。飴山さんは1文字1文字に想いがのっているのを感じますので、私もほんの少しのひっかかりを書かせていただきました。受け取れるところがございましたら宜しくお願いします。佳作半歩前といたします。


*****

「真実を宿す詩人」荒木章太郎さん

荒木章太郎さんこんばんは。
この詩は大変面白いと思うんです。この詩の中に「私人」と「詩人」が登場しますが、この詩に限ってはこの言葉を使わずに「訪問者」と「俺」がドア越しにおおやけの話や(「公人」はそのまま使ったほうが良いと思います)、死人、夕闇などの話をするという設定のほうがより面白くなると感じました。そして、内容的にはもう少し細かく鋭く(公表とありますので)書き込まれてあるとなお宜しいかなと思います。タイトルももう少しシンプルでもいいかも知れません。たぶんこの詩は今の倍の長さが必要で、この長さでは荒木さんの伝えたいことは書ききれていないと思いますよ。とても素材が良いのでもったいないと思いますので、さらに推敲をおすすめいたします。頑張ってください。


*****

「新生」温泉郷さん

温泉郷さんこんばんは。
温泉郷さんは映画の「CUBE」をご存知ですか?正方形の箱の中で目覚めるシーンから始まるのですが、結構古い映画なんですけど数年前にリメイクされて日本バージョンが作られました。私は最近Netflixを契約したので(地面師が観たくて)日本版を観たのでした。この詩を読んで最初CUBEが思い出されたのです。読み進めていくうちに、この四方の壁に囚われた暗闇とは自分自身の中、つまり肉体の中なのではないかと考えました。次に、いや「サイシンカイシケッテイ」と書いてあるところを読むともしかしたら刑務所の中なのかも知れないとも思いました。歯と爪、血だらけの頭蓋、そして後半にすでに失われている視力などから、長い年月と他者からの暴力あるいは自傷行為、冤罪などの想像をしました。途中で希望を感じる箇所も見受けられるのですが、ラストではやはりここから出られないことを暗示しているような気がして、一本の映画のワンシーンのように読んだのです。もしかしたら本当に何かの映画からのインスピレーションだったのかも知れませんね。アドバイスとしては「サイシンカイシケッテイ」が何を指しているのかをもう少し書いてあると背景が見えてくるかなということですね。佳作一歩前といたします。


*****

以上、7作品のご投稿でした。
どうもありがとうございました。
紅葉が見頃です。

編集・削除(未編集)

絶滅危惧種  静間安夫

今年も記録ずくめの
長く暑い夏がやっと終わり
11月にしてようやく
秋がきたようだ

ここにきて急に
いちょうの葉が黄金色に変わり
柿の実がいっそう色づき
空にはちぎれ雲が浮かんでいる

でも
そんなふうに
駆け足でやってきた秋は
やはり駆け足で
去って行ってしまう

なぜって すでに
木枯らし1号が吹きわたり
ツワブキが咲き
クリスマスソングが
聞こえ始めた街角は
早くも初冬の装いだから

こんな具合で
年を追うごとに
秋は短くなる一方

むかしは
秋といえば
夏の盛りの夕方に
ふっと吹き抜ける風の涼しさに
その訪れを感じとったもの

やがて
長雨に育まれ
スズムシの声に包まれて
秋はいっそう
秋らしくなり

さらに
長雨が明ければ
空は高く
青く透明になり…

こうして
秋は少しずつ
時間をかけながら
深まっていくものだった

そうした
秋の深まる様子ほど
わたしのこころに
生のはかなさを
感じさせたものはない
いや、それだからこそ
生を慈しむ気持ちも
いや増すのだ

それが今は
気候変動のせいだろうか
秋は慌ただしくやってきたと思ったら
さっさと立ち去っていく…
これでは感慨も情緒も
あったものではない

やがては夏から冬に
一足飛びに変わるようになり
秋という季節は
消えてしまうのだろうか?

わたしのこよなく愛する
この秋という季節は
やはり わたしの愛してやまない
昭和の面影を残した路地や
縁側のある家や
街角の本屋や
銭湯や
懐かしいお国なまりと一緒に
姿を消して行くのだろうか?

そうなのだ
これらはみな
次の時代には
生き残ることが困難な
絶滅危惧種

そうして何よりも
そんな滅びゆくものばかりに
愛着を持ち、いつまでも
その後ろ姿を追いかけていく
わたしそのものが
絶滅危惧種のひとりなのだ…

なぜって
ITやAIが支配する世界に
さっぱりなじめず
電子書籍より紙の本の温もりが
しっくりするわたしは
確かに絶滅危惧種に違いないから

けれども
そんなわたしだからこそ
失われゆくものに深く共感し
その在りようを書き残すことが
できるのではなかろうか?

もし詩神がおられるなら
どうかわたしが
せめて数行の
美しい詩句を生み出し
消え行くものに
捧げることができるよう
願わくは
慈悲を与えたまえ

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コミュニケーションツール?  じじいじじい

もうすぐクリスマスと気がついた
私は小さい頃 サンタクロースを信じていた
毎年 クリスマスイブに靴下をベッドにさげ
「サンタさん ○○が欲しい」と願っていた

クリスマスの季節にはお約束の論争
小学校高学年になるとクラスの話題といえば
「サンタクロースはいる?いない?」
私もそんな論争の渦中で信じる派だった

中学生になった私はそんな論争は卒業し
好きな男子に夢中でサンタクロースを卒業
サンタクロースに何をもらう?より
好きな男子にプレゼントを渡したい
好きな男子はプレゼント何が欲しいかな?
私がサンタクロースになっていた

高校生になると私というサンタクロースは
好きな男の子や友達にプレゼントをした
もはやクリスマスプレゼントはある意味
コミュニケーションツールになっていた

高校生の私はクリスマスの本質がわからなくなっていた
メディアやネットで騒ぎ立てて商売の糧?と
誤解を生んでしまうのでは状態
私もその経済効果の一翼?な状態
クリスマスプレゼントはそれで良いのか?
そんな疑問を持つ様になった

本当に好きな男の子へのプレゼントはOK?
コミュニケーションツールはNG?
クリスマスプレゼントってなんだろう?

愛情や友情にプレゼントは必要だろうか?
そんな気持ちで私はクリスマスをむかえる

どうだろう?クリスマスプレゼント廃止!
コミュニケーションツールとして廃止!
そんな発言をしたら嫌われてしまうかな?
と思いつつクリスマスプレゼントを今年も
私は買ってしまうのだろう
でも今年はクリスマスプレゼントの本質を
見極めイブを迎えたいと思う

編集・削除(未編集)

「あいさつを しない おじさん」

あいさつをしないおじさんが公園のラジオ体操にくるようになった
わたしより年上のはずだが
歳より若くみえる
ふとっているせいだろうか

このおじさんには30年まえに出会った
近所のひとだ
当時からこのおじさんはあいさつをしなかった
こちらからあいさつをしてもただうえむいて無視してた
だからこの人はこんな人なんだと内心嫌っていた

さいきん公園のラジオ体操にくるようになった
あいかわらずだれにもあいさつはしない
いつもひとりでいる
さみしくはなさそうだ

はじめのうちはあのおじさんだとおもってひややかにみてた
だけどまいにちみてるうちにだんだん
かわいくおもうようになってきた

おじさんもとしをとったし
わたしもとしをとった
おたがいにもうおじいさんだ

ひょうめんじょうはおなじかんけいだが
わたしはまるくなったのだろうか

このおじさんもこれでサラリーマンをながく
つとめてきたのだろうとおもうと

なんだかにくめなくてこのおじさんのじんせいを
あたたかくみつめてるじぶんにおどろいた
なんにもしらないおじさんだ
ただのにくたらしいふとったおじさんだ

だけど
おじさんがんばろうな
おたがいに!

編集・削除(未編集)

わくわく缶缶

この缶缶のなかはね
僕が わくわくすることが
たっくさん たっくさん
はいってるんだよ

詩や 映画 音楽 恋に 
朗読 お芝居 エトセトラ
そして あのひと このひとも
あれや これやで それ これや

この缶缶 持ってると
どんな悲しいことも どんな辛いことも
なんとか なんとか
なってくよ すぎてくよ

あおぞら 太陽 草木や花々
ワンチャン 猫ちゃん   
みいんな みいんな
この 缶缶のなかで うたって
おどってる

どんなに深い 暗闇を彷徨っていても
どんなにおもい 傷を負っていても
この缶缶は いつも かならず
あかりを灯してくれる 
それが とても 微かなかすかな ものであっても
暖かく あたたかく 
いつも ぼくを 包んでくれるんだよ

そして このいのちが 潰える そのときも
この缶缶を しっかりと しっかりと 抱いて
わくわく わくわく しているよ
きっと きっと

編集・削除(未編集)

空の線  松本福広

夕やけ小やけのチャイムの音が聞こえて
そんな時間になるのだなと空を見る
夕暮れになり空が赤く染まる中に
カラスらも帰る時間のようで仲間と共に飛び立っていく
送電塔の電線は「ここ」と「帰る場所」の境界線なのかもしれない

智恵子は東京に空が無いといふ、
ほんとの空が見たいといふ。
そんな書き出しからの高村光太郎氏の詩
智恵子さんのいう本当の空は
私にはきっと見られない
何本も空に浮かぶ黒い線は本当の空を遮る境界線なのかもしれない

コンクリートの森の中も、建っては消えるような場所もある
繰り返される想像と破壊に
自然破壊を憂える人間が植林した電柱並木の道が広がる
最近では無電柱化という電柱を地下に埋める計画もある
電線は依然とした文明と新しくなろうとする文明の境界線なのだろうか

東京の空は一部では計画が進み「空が広くなった」との意見もある
今まで小鳥が羽を休める姿が
昔から景色に溶け込んでいたものがなくなる
電線は都市に暮らすために僕らの生活の小指に結ばれた
信頼の黒い糸だと思っていた

昔から今を繋ぎ続ける線は
今も空で繋がれ
その役目を果たし続けている
記憶と歴史を忘却させていくような空洞の青が広がる
線と線で結んだ生活から思い出を編んできたんだ

あなたの本当の空で
私の空を否定しないでほしい

編集・削除(編集済: 2024年11月30日 18:30)

養母の記憶  上田一眞

実家の縁側
小春日和の光が柔らかい

私は
老いた養母の意識のなかを泳ぐ
一匹の金魚だ
タイスの瞑想曲が聴こえる
意識の淵を深く深く潜って行くと
タイムマシンのごとく
戦前の朝鮮・釜山に辿り着いた




1. 松脂採集

学校(釜山高女)の授業は行なわれず
終日 勤労奉仕
松林に行って樹液を採る
何でも航空機の代用燃料になるから
大事な作務らしい
それにしても
作業は危ないし 汚いし キツい

2. 憲兵

松林に行くまで
嫌な所を通らねばならぬ
釜山の憲兵隊
古めかしい煉瓦造の門の前で
赤ら顔の若い憲兵が
銃に着剣して突っ立っている
場所も
人も 気味が悪くてしかたがない
あの兵隊さんは何者だ?
何をする人だ?

3. スパイ

ある日
憲兵隊詰所の前で
引っ立てられている男を見た
あっ あのおじさん
丘の上からいつも港を見ている人
初めて見たとき
何をしてるのかと不思議に思った
スパイの嫌疑で捕まったともっぱらの噂だ
顔から血が出ていたが
さんざん
打ち据えられたんだろう
まさか殺されるってことはなかろうが

4. 英語禁止

学校では
英語の授業がなくなった
なんでも鬼畜米英の言葉は使ってはならぬ
ということらしい
言葉の理解なくして相手のことは分からない
相手のことを知らねば
戦に勝てぬではないか
バカバカしい
おとなは
そんな戦いのイロハも知らないのだろうか?

5. B29

家に帰り
晩ごはんを頂いていると
空襲警報が鳴った
急いで電気を消して空を見上げた
サーチライトが一機のB29を捉えた
夜空に浮かぶジュラルミン
姉が
まぁ綺麗!
と言ったから慌てて口を押さえた
この頃は度々
港に機雷を落としに来る

6. 炊出し

終戦を迎え 暫くして
大勢の日本人が
釜山の街に押し寄せて来た
帰還船に乗るためだ
北鮮や満州から辿り着いた者
難民のごとく
皆 着のみ着のままで
何も持っていない
家にあるお米を炊出した
苦しき同胞を救おうと
家族全員で懸命におむすびをにぎった

7. 帰還

百貨店の番頭だった父
ある日 走って帰って来た
ハアハアと息が切れ
水を飲み干すと
船に乗れるから
明日中に帰国の準備をしろ
と言う
家財など勿論置いたまま
リュックサックに詰めるだけ食料を詰め
船に乗った
対馬海峡の荒波に揺られ
ようやく着いたのは仙崎港だった  *1




養母は認知症
もの忘れが酷く 会話した内容を
たちどころに忘れる
この頃は
会話している最中
うたた寝をするようになった

たが自分の青春時代である
釜山での生活は
断片的だが明瞭に覚えている

私が養母に問いかけ
金魚となって心のなかに分け入る

彼女の記憶のなかを泳ぐと
戦時下に
青春を黒く色塗られた
ひとりの少女の悲しい歴史が見えて来る




 話してくれてありがとう
 よかったね
 昔に戻れて…
 もうゆっくりおやすみ

母はまた
忘我の世界に戻って行った





*1 仙崎港 現長門市仙崎

編集・削除(編集済: 2024年11月30日 21:30)

心の声を  司 龍之介

誰も聞いてくれやしないのさ
自分の心の声なんか
自分にしか聞こえないのさ

誰かが私を理解してくれるって?
だけど本当に自分を理解してあげられるのは
自分だけなのさ

伝えたいことがあるなら
言葉で伝えるという方法がある
思ってるだけじゃ
言いたいことは伝わらないのさ

感情は読み取れても
どうしてほしいのかは
よほど共に過ごさなければ
分からないのさ

時間を多く共有したとしても
相手のことが分からない時がある
そんなものさ
一人ひとり育った環境も考え方も
経験も遺伝子も違うんだから

誰も自分のことは
分かってくれないかもしれない
だけどそれでいいんだ
せめて自分だけは
自分の心の声を聞いて
理解してあげよう
でなけりゃ寂しいだろ

編集・削除(未編集)

淡い自我の君 佐々木礫

君の優しさを僕は知りません。ただ、分厚いガラスの向こう側で、穏やかな風が吹いているのを、何となく感じられるのです。
この手が君に触れずとも、君が持っている恋というもの、致し方なく湧いて出る愛というもの、その心を知る君の笑顔が、僕の網膜に映し出されます。僕はただ、それを観ている時間が好きです。
君の手を取り街を歩けど、恋することはできません。部屋で二人で映画を観ても、愛は溢れて来ないのです。
僕は君に触れられずとも、悲しいことはないのです。君が持つ心がこの世にあるなら、僕が持たずとも良いのです。
僕は幽霊のようでありました。心なき幽霊を支えるものは、いつも墓場の花束一つ。あなたの愛が欲しいのです。

編集・削除(編集済: 2024年12月04日 00:18)

詩の評、お礼です。  じじいじじい

三浦様

こんにちは。
詩の評、お礼です。
佳作有難うございます。
小さいお子さんがじいじに対して、どんな感情になるかな?という気持ちで書かせて頂きました。

これからもよろしくおねがいします。

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