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(あのーー、私が言うことでもないんですけど、詩は自由を旨としていますから、どこにでも投稿しようと思えば、投稿できないところはないんですけど、いきなり大きなところに挑戦しても、世の多くのものがそうであるように、ポッと書いて、ポッと通用する、ポッと賞が取れる、なんてことは、まずありえないことというか、相当に稀有な話なのです。
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荻座利守さま 評のお礼です
すっかり遅くなってもう仕分ございません。
もう少し変化をつけたほうがよかったですね。
これからもお願いいたします。
揺らぎは
揺らぎへと還っていく
大波に
揺られるように
ゆりかごで
揺らされるように
素粒子のダンス
対生成され
対消滅する
エネルギーは、常に揺らぐ
根底にある揺らぎ
不透明な確率の煌めき
地上を覆う
巨大な建造物と
無数の灯り
軌道上に浮かぶ
無数の衛星と
巡る宇宙ステーション
汎ゆるものは、生まれ
消えていく
様々な素粒子を
縁が
結びつけては、解いていく
人間
人間こそ
定まらない最たるもの
心も身体も
揺らぐ
変化していく
大波に
揺られるように
ゆりかごで
揺らされるように
明日に
来年、数十年後に
変わる
揺らぐ、一人の揺らぎから
百人の揺らぎ
万人の揺らぎ
時代、そのものを揺らしていく
大きな揺らぎは
力を失い
小さな揺らぎとなり
伏して再び
新しい縁を待っている
✳
存在とは
ダンス!
踊っている
決して
止まることはない
ダンス
祇園精舎の鐘の音
ダンス
沙羅双樹の花の色
ダンス
ただ春の夜の夢のごとし
さあ、ダンス!
姉
僕が高校一年の時
この家から嫁いで行った
成人式は婚家で迎えた
嫁ぎ先
何の不自由もなく
伴侶 子供 孫
全てに恵まれ
明るく生きた姉
しかし 人生 それだけではないらしい
天は そういう境遇に嫉妬したらしい
病を得て闘病
女性にしては早かった死
(ねえさん―)
今 僕は
彼女の墓前にいる
近くには
寺 神社 公園
どれも由緒あり美しい
横浜でも郊外
辺りには
花も木々も満ちている
姉
死後を過ごすには
死後を眠るには
申し分のないところ
彼女
生前
幸福だった
今は
眠るところも
冥福だった
(あたしは もう 大丈夫
だから シロちゃん
もう悲しまないで
あたしの分まで
これからを生きてちょうだい)
生者の僕のほうが
死者の姉(マコちゃん)から
暖かさをもらっている
(また 来るよ)
********************************
三月二十日。今日は、お彼岸のお中日。
広大な宇宙空間の中
コールドスリープの中に眠る一人の紳士
彼は治せぬ病を患っていた。
治療を未来にかけるべく
数百年の眠りにつくことになった。
彼は人生に大きな失敗などなく
家族や周囲に恵まれ
輝かしい未来を夢見る有望な紳士だった。
たった一つの不幸は
彼自身が周囲の心遣いに気づかなかったこと。
そんな彼が病床に伏せることとなった。
彼は自らの惑星が滅びたことを知らない。
無窮の宇宙を漂う箱の中で
命を凍らせたまま
音のない夢を見ている。
延々と続く夢の続き……結末はなくても。
当時の技術でも発見できなかった病原菌は
宇宙空間と時間経過で殺菌されていた。
来たるべき時が来て、生命維持機能が切れた時
彼に待つものは?
永遠というマイナスの数字に一を足し続ければ
いずれはゼロに収束する。
塵を寄せ集めたような未来の到着点は
棺の中の星屑。
十字架も、鎮魂歌もないまま
膨らみ続ける孤独の中で
一輪の花を信じた末に
限りない沈黙を海に落とす。
彼は今まで知ることのなかった感覚を
無自覚のまま
マリンスノウになる。
虚無に沈みゆく星の歌に
一匙のコーヒーシュガーのような流星群
── 多次元の破れ目が入る ──
彼の近くにいたのに
見過ごされていた
純度の高い遊星。
捨てたはずのピースは
静かで残酷な絵を塗り替える
愛の一行詩だ。
孤独で終わるピリオドなんて
打たせない──
コールドスリープに乗ろうとする
彼の手をつかまえる可能性が一粒。
音を吸い込むブラックホール
静寂の闇を破り
ホワイトホールから
G線上のアリア
遊星が描いたひとすじの軌跡
永遠に続く銀河に
消えていく星に
繋ぎ止めた形のまま
銀河の深海に落ちていく
ふたつ星。
星が織りなすデュオに
タクトが下りる。
終曲までに響くのは
ヴァイオリンの音だけ──
老後の趣味だよと
はにかんだ顔で
あなたは突然
応接間のピアノに向かった
子どもたちが巣立って
静かになった家に
ぎこちない音が
ひとつ またひとつ
零れ落ちてゆく
自己流で
鍵盤を探るその背中
長年スーツを着てきた肩が
今は少し丸い
間違いだらけの音
ちっともかみ合わない
右と左の指は
あちこちへ跳ねる
不協和音さえ
まったく気にしない
リズム感なんて
あったものじゃない
ぶつかり合う響きは
まるで
私たちそのもの
すれ違って 言い合って
それでも
同じ食卓を囲んだ夜
せっかちに先を急ぐ私と
どこまでも
のんびり歩くあなた
走ったり
立ち止まったり
揃わない歩幅で
よくここまで
来られたものだと思う
食べ物の好みも
映画のジャンルも
ばらばらで
同じものに触れても
感じ方や意見は真逆
それでも
たどたどしく紡がれる
その旋律に
私は思わず
洗い物の手を止める
ああ
これ──
私の好きな曲
一番大切な
心の音色だけは
出会ったあの日から
ずっと変わらなかったのだと
今さら気づく
凸凹なふたりの
不器用なアンサンブル
急がなくていいよ
ゆっくり
隣で聴かせて
途切れそうな音を
ひとつずつ
繋ぎ合わせてゆく
ふたりのメロディー
川の流れを見ている。
夕陽がきらきらと跳ねている。
風はまだ冷たい。
輝きの隙間には、
汚れて浮かぶものもある。
視線が定まらない。
雲の流れを確かめている。
思ったより速く
左から右へ。
少しずつ形を変えながら。
陽射しは暖かい。
たなびく雲の隙間には、
暗闇が隠れている。
傘を持たず。
腰をあげる。
家には
冷めた飯がある。
ただ君には
白が似合う気がしたんだ
白いサラサラな髪
白く柔らかな肌
白く澄んだ瞳
そして白く細く長い指
そんな君には白い世界が必要なんだ
ビルも道も行き交う人たちも
白く白く白くなくてはならないと願った
そんな世界の中で君を照らすのは
青空に白く輝く太陽
ビルにも行き交う人にも
君の白くしなやかな髪にも
細く長い白い指にも
光は白を際立たせる
だけど………
黒い影が生まれてしまった
真っ白だった世界
空と大地の境界も分からない
行き交う人も見えない
何より君自身もが見えなかったのに
影が全てを露わにしてしまう
僕の瞳に映る白の中で生まれた君は
僕の心の中で思うままで生きてきたのに
姿形が露わになった時
白と黒の狭間で僕の瞳は
ただの黒い瞳に戻って
そこには白い君はもう居ない
消えてしまった
白が全てだったのに
雪解けの都会の様に
灰色の汚れた世界
俯き目を閉じれば
黒しかない世界
そこに白い君はいない
いくら思い浮かべても
黒い世界に飲み込まれてゆく
もう二度と会えない
夜がくれば黒くなり
日が昇れば影がつきまとう
できる事なら
あの白く長く細い指先で
僕の目を突き刺して欲しい
そこには白でも黒でもない
赤が流れるだろう
拙作「横道坂48」をお読み下さり、ありがとうございました。
また、佳作の評を頂き、大変励みになりました。
「読みやすかった」とのお言葉も、ありがたく受け止めております。
ご指摘のとおり、この詩における「顔」と「道」は核となるモチーフでした。
その関係を的確に読み取っていただき、非常に腑に落ちる思いです。
また、「権力者・広告塔・ビラ」といった要素を外的な力として捉えていただいた点も、意図に近いものでした。
冒頭の「坂道の顔をした少女たち」は、秋元康プロデュースによる乃木坂46など坂道をモチーフとしたアイドルグループを意識した表現です。年齢を重ねると顔の見分けがつきにくくなることがありますが、それは普段、似た属性の人々の中で生きているがゆえに、異なる集団に対して認識が曖昧になる現象とも重なるのではないかと感じています。
「48」もまた、作者が若い頃に、はやっていたアイドルグループAKB48のような集団性へのアイロニーと、横道にそれた者同士の連帯を重ねています。「Again!」というよりは、回帰ではなく、その衝動を抱えたまま現在を引き受けていく感覚に近いかもしれません。
丁寧にお読みいただき、ありがとうございました。