◆ここは「MY DEAR掲示板」です。
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ここから詩人として巣立った人は数知れず、です。あなたの詩を継続的に見守り、詩の成長を助ける掲示板です。
(あのーー、私が言うことでもないんですけど、詩は自由を旨としていますから、どこにでも投稿しようと思えば、投稿できないところはないんですけど、いきなり大きなところに挑戦しても、世の多くのものがそうであるように、ポッと書いて、ポッと通用する、ポッと賞が取れる、なんてことは、まずありえないことというか、相当に稀有な話なのです。
やってみることは止めませんけど、大きなところのノー・レスポンスにがっかりしたら、
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MY DEARは投稿された作品全部に評をお返しします。
本来、こつこつ実力をつけてから、賞などに挑戦するのが、スジだと思いませんか?
MY DEARはあなたのこつこつを、支援するところです。)
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足元に落ちた微かな温もり
それを拾い上げたのは
あなただった
道端に咲く名もなき花に
微笑みかけるその眼差しは
木漏れ日の優しさにも似ていて
ぼんやりとした境界の向こう
透明な指先が触れたとき
ここに私はいたのだと
気づかされた
形を求めることに
意味はあるのだろうか──
あなたの目が問いかける
声もなき私は
無音の闇の中で
滲む月をただ見つめていた
存在とは
誰かの胸に宿る仄かな灯りか
それとも
誰にも見えぬ月の裏側に
隠した心か
輝く世界はまだ私を知らない
けれど あなたの瞳の中で
今もひそやかに息をしている
この度は、素敵な評をいただき、また丁寧に読んでくださり、ありがとうございます。
初連を幻想的だと感じていただけたこと、とても嬉しく思います。この部分は自分の中でも強くイメージしていたシーンでしたので、そのように仰っていただけると、大変励みになります。
また、「君」についてのご指摘、ありがとうございます。確かにその部分は少し曖昧だったかもしれません。もっと具体的に描けるように工夫してみます。貴重なご意見をいただき、本当に感謝しております。今後ともご指導のほどよろしくお願いいたします。
◎10月28日(火)~10月30日(木) ご投稿分、評と感想です。
☆永遠のパレード ゆづは さん
ハロウィンと仮面をかぶった本当でない「僕」の複雑な気持ちをうまくブレンドされている作品だと思いました。「ジャック・オー・ランタン」や「トリック・オア・トリート!」と、僕の表側の顔や心の奥、それらの対峙。ハロウィンという行事と「僕」の日常の重なり。どれもこれもデコボコに突起することなく、一つの作品として丸くおさめていらっしゃいます。読み手からすると、ハロウィンの場面を想像しながら、「僕」の心の面に関しても同時に読み追い続けることができますね。
少し気になったのは登場する「君」の存在です。愛想笑いなど、仮の微笑みをされる人なのかな。最終連では「本当の君と」「もう一度」とされているのですが、「君」の仮の笑いをされている「以前の君」ことについては、どういう人だったのかはわからないままです。なので、このままでも特に問題はないのですが「もう一度」を消されるか、或いは昔は違う君だったという内容をどこかにおいておかれると、個人的には、今よりもすんなりと作品が流れるような気もしました。
今回の作品で一番印象に残ったのはこちらです。
オレンジの光が闇を引き裂くたび
僕は 仮面の下で素顔を隠す
ジャック・オー・ランタンの笑みが
僕の顔に重なる夜
とても幻想的なオープニングでした。映画を彷彿させてくれそうな初連でした。すっかり日本にも溶け込んだ「ハロウィン」の行事。秋という季節も感じさせてくれる作品でした。今回は、ふんわりあまめの佳作を。
☆友愛 つる さん
はじめてさんですね。今回は感想を書かせていただきますね。
短い詩行の中に、作者さんの様々な思い出が込められていますね。作者さんの一人でどこか遠くを見ながら人生を振り返り、静かに、これまでを回想をしている姿が目の前に浮かんできました。
思い思われ振り振られ。などという言葉を子供の頃、年上の女子から聞いたころがあります。思ったり思われたり。うまくいきそうだったり。そうでなかったり。友情だったり愛情だったり。人生、山あり谷あり。そしてまた、さまざまな出会いや別れもあり。そのような心の行き交う様子を一本道ではなく「愛の返る循環」と表現されているところは、印象的でした。
程良き苦に幸せを感ずる心
とても深い言葉だと感じました。苦に幸せを感じると言われてもピンとこない気がするのですが「程良き」とつけると、どこか納得させられるものが、個人的にはありました。ちょっとした切なさや愛情にきゅっと縛れるような、物悲しいような酸っぱいような気持ちです。言葉を一つ入れるだけで、こんなにイメージがかわるものなのだと感じさせてくれました。呟きのような回想が印象深い作品でした。
☆これは恋です 喜太郎 さん
告白されてから徐々に相手のことを思ううちに、しだいに恋愛の感情が芽生えるということは、ありえそうですね。零から始まる恋もあるっていう感じでしょうか。詩は、実体験でもそうでなくても、自由に思うままに表現できるところも魅力の一つですよね。この作品はどちらのものであるのかは定かではありませんが、楽しそうに書いているなぁという雰囲気はたっぷりと伝わってきました。
ただ、今回の作品におきましては、書きたいことがありすぎたのか、もしくは、伝えたいことを取りこぼしたくないという思いが強すぎたのか、一から十まで行動を書き込みすぎたように、個人的には思いました。
一から十まで詳しく書き込みたいという気持ちは、とてもわかりますが、そうであるなら、文章であってもよいことになってしまいそうな気もします。どこかで何かを読み手に想像してもらうという部分を、少し増やされると、読み手にとっても想像する空間を楽しむという余白を広げることもできますね。連の一部を足したり減らしたりしながら、作品全体を整えてみてはどうでしょうか。表現してみたい詩のテーマについては、繊細なものがあり、作品に取り組みがいのある良いものだと思いました。
今回の中で一番印象に残った連はこちらです。
好奇心が芽生えた
心は少し熱くなり私の頬を染めてゆく
私を恋しいと思ってくれる人がいる
特に「私を恋しいと思ってくれる人がいる」という一行には、血の通う熱い思いが感じられました。一粒のタネが、太陽の光を感じて芽吹き、のびのびと双葉を開くかのような温もりを感じさせてくれました。新しい感情の始まりを感じさせてくれました。
LINEでも送ってみようと携帯を持ったら
あなたからLINEが届いた
最終連の偶然の部分もよかったです。ますます相手への良好な思い、わずかではあるけれども、また少し距離が近くなったような感情をみせてくれました。お互いをわかろうとするあたたかい気持ちが感じられる作品でした。今回は佳作一歩手前を。
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あっというまに11月も半ばです。街ではクリスマス用品が並び始めました。一年は早いですね。通勤途中でキンモクセイの木々に出会えます。とてもよい香り。アスファルトの上の花ガラはオレンジの星砂みたいです。あと少し、短い秋を楽しみたいこの頃です。
みなさま、今日も一日おつかれさまです。
何度夜空が流れてきても、それが晴れでも曇りでも、ベッドルームの小窓を開けて、私はあなたの星を見つける。
今朝会社へ行く途中でね、無機質な雨の隙間から、あなたが私を覗いていたの。
あなたが独りなら私は嬉しい。
灰色に光る美しい世界で、赤い大きな傘を差しましょう。
もしも行く宛がないのなら、その傘の下にいればいい。
私の静かな毒。隣家の子どもが笑う声。
グラスの水が綺麗に揺れる。
あなたがくれた白いハンカチ、そこに縫い付けた赤い刺繍の、荒い縫い目が少し綻ぶ。
あなたが二度とここに来ないなら、もう誰もここに呼ばないわ。
季節を過ぎて薄らいで、柔らかな影になったあなたが、ふわりと消えてしまわないように。
暗い寝室の片隅で、
「君となら、黙っているのが怖くない。」
と、あなたが私に囁いた時、何も言わずに寄り添いながら、私はとても怖かった。
あなたの横はとても寂しくて、掠れた声で、羊を数え始めたら、あなたは、私の口を優しく塞いでくれて、一匹だけ静かな眠りに落ちた。
あなたが寂しくならないように、抱き留めることも忘れたまま。
小窓から風が一つ吹いた。
頬を伝う、涙を拭いた白布の、濡れた心臓のほつれた糸が、ふらりと闇へ攫われる。
それは流れ星が消えるように、雨上がりの夜を紐解いた。
ご講評ありがとうございます。
別の空間が重なるような情景設定で、主人公が今いる場所(リビング)と過去である学生時代の記憶と空想が入り混じったものを描いていました。やはり、シュールな描写で満足してしまい、その混沌とした情景それ自体の具体性が欠けていたようです。
今回も大変参考になるご指摘ありがとうございました。またご講評頂ける際も、どうぞよろしくお願いします。
『祝辞』に評をいただきありがとうございます。
思いを言葉で表せられるというのは幸せなことだなと思うことがありました。たとえそれが溢れる思いの百分の一であっても。誤解もあるかも知れないけど、それも自分の気付かない一面であるかも知れないし。
その言葉を読んでいただける場に帰って来れたのもまた幸せなことだと思います。
ありがとうございました。
僕の体は
冷たい細胞でできている
寒さなんて感じない
なのに手袋と赤いマフラー
ヘンテコだろう
訳はなんだと思う?
真っ裸だと恥ずかしいから?
それなら先に隠すとこがある
人間に近づきたいから?
それなら足も生やしてる
訳はね
可愛く見て欲しいから
おめかししてるんだ
くりくりな体に似合うように
くりくりお目目が映えるように
冬しか皆んなに見てもらえないからね
ほんとはね
そこの木の芽が
どんな色なのかも知りたいけれど
僕は今日も愛らしく笑う
みんなちょっとは癒された?
道路の轍は消えかけて
濡れたアスファルト
もうじき、ああなる
涙なんてしなくていいよ
ちょっと側を通った時に
思い出してもらえたら
三浦志郎様詩を評価していただきありがとうございます。
フレーズ大賞入賞、嬉しいです。
物の見方が持ち味だとおっしゃていただけると、
とても励みになります。
今後ともご指導の程よろしくお願いします。
雨音様
拙詩「通勤風景」に、詩とご感想をいただきありがとうございます。
佳作一歩前とのこと、さらなる精進に励みます。
自分らしさ、行き過ぎると読者様を置いてきぼりにする、しかと承りました。
今後に活かします。
本作、映像詩です。朝、通勤でJR大阪駅のホームに並ぶのですが、そこから見える早朝の暗い空を見ながら、
よし、巨大イモリを登場させようと思いました。
巨神兵は、後付けです。
最近、欲をかいて追加し、作品全体の評価を下げることが多く、かといってそのままでは痩せて見えるジレンマに悩んでいます。
詩は難しいですね。
次回も、ご指導お願いいたします。
ありがとうございます。
僕自身、前半と後半のアンバランスさがネックだとは思っていたので
ご指摘を受け、考えてみた内容を書くのがいいのかな?と思い、触れさせていただきます。
まず3つに分けて考えてみたいです。
①関係者以外立入禁止。秘密の扉みたいだよね?(前半空想パート)
②実際、関係者になると……そこまでファンタジーではなかったけど(後半現実ドラッグストアのパート)
③私たちも関係者以外立入禁止の扉はあるけどね。(主旨)
に分けられるのかな?と。
指摘を受けて見返した方がいいなと感じられる点は
②のパートで言えば
①の列挙だけを置くと、①の必然性が分からない。
①の空想を結びつける書き方にしたいこだわりが強すぎた?
③のパートで言えば
締めの部分。個人的にはここが強く引っかかる。うまい締めが見つからず。一般的に詩は余白を残して、読者に解釈や想像を大きく委ねる表現形態であるのに、締めの部分で説教くさくなっていないか?(個人的にも、そういうのは好きではないけど)
の部分になるのかな?と思いました。
人目に触れるのは大事で、指摘を受ける大事さを痛感する今日この頃です。
寒くなってきましたが、体にお気をつけください。
三浦志郎さんのお礼でも触れましたが、11月、12月はペースが落ちます。(投稿できるかな?)
戻ってくる気満々ですので、改めてよろしくお願いします。