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ここから詩人として巣立った人は数知れず、です。あなたの詩を継続的に見守り、詩の成長を助ける掲示板です。

(あのーー、私が言うことでもないんですけど、詩は自由を旨としていますから、どこにでも投稿しようと思えば、投稿できないところはないんですけど、いきなり大きなところに挑戦しても、世の多くのものがそうであるように、ポッと書いて、ポッと通用する、ポッと賞が取れる、なんてことは、まずありえないことというか、相当に稀有な話なのです。
やってみることは止めませんけど、大きなところのノー・レスポンスにがっかりしたら、
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編集・削除(編集済: 2025年01月02日 01:55)

★★★ 皆さんに、免許皆伝のお知らせ!! ★★★

この度、下記3名の方を免許皆伝とすることが決まりましたので、発表致します。

 ● 秋さやか さん

 ● まるまる さん

 ● 上田一眞 さん

免許皆伝おめでとうございます!!

秋さやかさん、お待たせしました。
秋さんは短歌の方で受賞されたり、実績ある方で、最初来られた時からセンスが光ってる方でしたが、いかんせんご投稿が寡作のため、また若干、休止期間もあったため、少々長引いてしまいました。美しい詩は当初より群を抜いております。晴れて、堂々の免許皆伝であります。

まるまるさんは、本当にお疲れ様でした。
あきらめず、たいへん粘り強くがんばってくれました。すばらしいです。
個性とポリシーを貫き、一貫してまるまるさんの詩でありました。特に2月に書かれた作は良かった。免許皆伝、お待たせ致しました。

上田一眞さんは、ご自身の歴史に基づく作品でありますが、大作をガンガン書いてこられたのには圧倒されました。情感にせよ、情景にせよ、非情に綿密に書かれるのが凄い。また、自分の文体を最初からお持ちの方でもありました。非常に短期間での免許皆伝となりました。

秋さやかさん、まるまるさん、上田一眞さん
これからのご活躍を期待しております。

この度は、免許皆伝、誠におめでとうございます!!

編集・削除(未編集)

針を持つ 津田古星

表編み3回に裏編みが2回
次が左上2目一度で
掛け目がひとつ
それから表編み1回で

そのとき 横でテレビを見ていた夫が
話しかける
ああ 数を数えているとき
話しかけないで
どこまで編んだかわからなくなる
わたしは話しながら編み物はできない

何かの本で読んだ酒場のおかみさんは
編み物をしながら
客の情報を編み込んだと言うけれど
あれは比喩だろうか

「赤毛のアン」の隣人リンド夫人は
窓辺に座って 縫い物をして
道行く人を眺め
あるいはおしゃべりをしながら
村中の噂をみんな知っていて
何十枚ものキルトの布団を作り
村の娘が結婚するとき贈ったという
これはありそう
手も動けば 目も耳も口も達者な人

「エデンの東」に出てくるキャシーは
お客が来たとき 何もしていなかったら
それを聞いた農場の主婦に
「縫い物も繕い物も編み物もなし?
富と怠惰 悪魔の武器」とまで言われている

手先を使う針仕事は
単調で根気が要る
二人以上が集って針を持つときは
耳と口を働かせながら
長い作業を続けたのだろう

一人で黙々と手を動かすときは
様々な思いが心をよぎるが
同じ作業の繰り返しは
瞑想をしたような脳波が現れてくるのか
憂いや悲しみが消えることはなくても
不思議と心が安らぐ

気の短いわたしが絡まった糸を 
時間を掛けて丁寧にほどく
それを見た人は
「私なら切る」と言うけれど
こんな作業も快いのを
多くの人は知らない

そして 出来上がった物は
使う人の身に添い
その人を護ってくれると信じて
また 針を持つ

編集・削除(未編集)

君と白い手の中で  佐々木礫

僕の最終目的は、
潰れた家畜小屋の下で流血した人間を見て、
心からの嘲笑を浴びせてやること。
彼らの飼料は、家族、恋人、友人、
仕事、アルコール、ファッション。

僕には堪えがたく生々しい、
濃い血液の入り混じる、
充実した人生の要素。
血の味が苦手な僕には、
身体的な感動は刺激が強く、
それを概念化して緩和した。

本質に思いを巡らすこともなく、
それらの概念を屠殺し、
ただ何となく食して来た。
しかし、咀嚼した筈の概念は、
僕の臓物を内側から圧迫して、
全く消化されていないのだった。

そして、僕の栄養不足の生命は、
これまでに蓄えた未使用の色彩を消費して、
永遠の停滞へ向けて白骨化を始めた。

鉛筆デッサンのような灰色の太陽が、
全存在の真上から照り付ける。
その光の元に、草原の獣たちは、
毛が抜け落ちて、肉は痩せ細り、
緑の草も灰色に変わり、
枯れたコスモスの影が踊り出す。

それを眺める僕は、周囲の人との接続を持たず、
伝わらない孤独は、何よりも凡庸な感想を導く。
寂しい、シにたい、やっぱり生きたい。

全く、つまらないよ。

どうか孤独者よ、生を愛するな。
君の手にある、たいそう美しい記憶の亡骸、
それを抱いたままでいてはいけない。
その縫いぐるみの次は自分だ。

もう、死はすぐそこにある。
「メメント・モリ」とは言うまい。
「死を忘れるな」とは、あまりに陳腐だ。
僕らは既に、死神の手の中に。
石灰岩のような手のひらに、
乾いた白い流木のような指。
その手の中で夢を見るのだ。

孤独者よ。
僕と君が出会えば、
そこに言葉は無く、
ただ木魚の音のみ響く。

そこは例えば、
家具の無い空き家の一室。
空のコーヒーカップを手に、
空虚なおままごとをしよう。

生の素晴らしさを興奮気味に、
死の意味を神妙な顔と声色で、
真剣に語るふりをしてから、
互いに力強く微笑んで、
分かり合えたふりをしよう。

ナンセンスな言葉の響きを、
何よりの福音として聞こう。

それが、死を望まず、
生きることもままならない、
無能な僕らに残された時間、
処刑前の過ごし方の最善だ。

編集・削除(編集済: 2025年04月08日 08:22)

またね  白猫の夜

貴女が私を見なくなって
久しく経ったある日のこと
貴女はあっと言う間に首を括った

息絶えようと一生懸命頑張った貴女の
首に巻き付く縄をほどいて
羽のように軽くなった貴女を
埃を払った床にゆっくりと寝かせて

込み上げてくるのはどす黒い怒り
怒髪天を衝く程の憤り
食い込んでいた縄の痕に
ぎゅっと眉根を寄せて息を吐くの

淀んだ空気に混ざる
貴女の残り香に
うすらと微笑みが浮かぶけど
それもきっと薄れていって
世間は貴女を忘れてしまうのね

私の唯一は貴女だけ
貴女が笑えない世界なんて
さっさと滅びてしまえばいい
だけど
だけど貴女は
こんな世界を愛してしまうの

愛してしまって
疲れてしまって
どこにも居場所がなくなってしまったの

だからね わたし
待っているわ
貴女が再び世界に来るまで

私は貴女の友人だから
貴女だけの特別だから
イマジナリーフレンドなんて大人は言うけど
友人であることに変わりはないの

だからね わたし
待っているわ
貴女が再び笑いかけてくれるのを
元気な産声をきける日を
心の底から待っているわ

今はおねむり
愛しい人

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荻座様、感想のお礼  朝霧綾め

このたびは感想をありがとうございます。丁寧に読んでいただき嬉しいです。
ここ一年ほど悲しいことが多かったのですが、そんな自分が前を向けるように、この詩を書きました。「『冬があるからこそ春がある』みたいな月並みな表現を採らなかったことが、この詩をより美しくしている」と言っていただけたことが、一番嬉しかったです。

逆説表現の部分は私自身少し気になっていたので、今回読んでいただいて、やはり変えた方が良さそうだと思えました。お恥ずかしい話ですが、自分でも何が言いたいのか混乱していたのだと思います。萩座様の「平等に訪れる」や「自分自身の投影」といった言葉をヒントに、推敲を重ねていきたいです。
この詩を書いたことも、こうして感想をいただけたことも、私を励ましてくれる光です。また作品ができたら、ここに投稿したいと思います。今後もよろしくお願いいたします。

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古書  静間安夫

思いがけず
その本を見つけた時の
わたしの心のときめきといったら
とても言葉には言い表せない

前々から
読みたくてたまらなかったけれど
長いこと品切れで
手に入らなかった「元禄快挙録」-
行きつけの古本屋さんの書棚に
突然現れたのだ…
きっと、ごく最近
誰かが売りにきたのだろう

早く読みたくて
矢も楯もたまらず
上・中・下の文庫本三冊を買って
急いでアパートに持ち帰り
今、こうして読みふけっている

もう、上巻を半分くらい
読み終わってしまった
せっかく手に入れた本なのだから
もっと丁寧に時間をかけて
読めばいいのだが
赤穂浪士の世界に
どっぷりはまりこんでしまって
先が読みたくてたまらない!

でも、あまり慌てて読まないで
せめて、気に入った文章には
線を引っ張るくらいはしよう―
そろそろ、赤穂城開城を巡って
内蔵助が類まれな統率力を
発揮し始めたところだし…

なになに、
「理義に明らかなる者に、明快なる決断はある」
か、いい言葉だなぁ…さっそく線を引こう
―あれ、待てよ!
同じ箇所に、もう既に、
色は薄くなっているけれど
鉛筆で線が引かれてるではないか…

そうか、きっとこの本の
前の持ち主が
―いや、もっと前の持ち主かもしれないー
わたしと同じ言葉が気に入って
こうして印をつけたに違いない!
いや、ここだけじゃない
よく見ると、薄くてよくわからなかっただけで
あちこちに線が引いてある…

でも、どうして
そんなに気に入った本を
持ち主は売ってしまったのだろう?
現金が入用だったのか?
それとも、ほかに
よんどころない事情があったのだろうか?
この類の本は、手放したら最後
もう二度と手に入らない…
もし、自分だったら
二の足を踏んだことだろう

だが、かりにその人が
この本を手放してくれなかったら、
こうしてわたしのもとに
たどり着くことはなかったろう
何とも不思議な巡り合わせではないか…

きっと、その人は
わたしと本の好みが一緒で
しかも、わたしが気に入った箇所と
同じ箇所に線を引くような、
いわば似たもの同士に違いない
そうした
全く未知の同好の士と
わたしの間を
古書が取り持ってくれたのだ

いや、こうは考えられないだろうか?
もしかしたらその人は
不承不承この本を手放したのではなく
自分が感動した本を
ほかの誰かに
読んでほしかったのかもしれない

この本が、どこの誰にたどり着くかはわからない
けれども、古本屋さんに引き取られれば
きっと、自分と同じような感性の人が
手に取ってくれるだろう…
そんなふうに考えて
本を旅立たせたのかもしれない

もし、そうなら
古書とは
未知の人から未知の人へ送られる
「投壜通信」ではなかろうか?
その不思議な縁で
結びつけられた人々は、
一見、連判状で団結した
赤穂浪士たちとは異なるようで
その実、お互いに
深く共感し合っていることにかけては
決して引けをとるものではない…
そんなふうに思われるのだ

さぁ、気ままな空想にふけるのは
このくらいにして
先を読み続けることにしよう―
そうして全三巻を読み終えたあと
思い残すことなく
「元禄快挙録」を
旅立たせてやれるよう
じっくり腰を据えて読もう―
内蔵助が同志たちを快挙に導いていった、
精彩を放つ記録を

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木村さんへ  雨音

くれさん(って呼ばせてください)
この度は第53回壷井繁治賞の受賞、本当に本当におめでとうございます!!
すてきなお知らせをありがとうございます。

一心に言葉を綴られてきたくれさんと、詩を書く仲間なのだと思うと誇らしく嬉しく幸せです。

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かたつむり

ああ、これが
「蛹」という名の
生き方かしら

渚に佇み
世間という名の
荒波を迎える

成虫になることはない
なると信じて
翼を授ける

ある日は鳥に運ばれ
ある夜は獣の背に乗り
人の背中で
ひそやかに花を咲かせる

ああ、これが
「希望」という名の
生き方かしら

でんでんむしむし
カタツムリ
お前の背中は
どこにある

電子の波が鳴いている
むしずの走る
湿った世界で
螺旋の殻を
静かに背負う

つのだせ
ヤリ出せ
目玉出せ

ジメジメしていて
歩みは遅いが
雨にも負けず

ああ、これが
「カタツムリ」という
生き方かしら

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くれさん、おめでとうございます!

くれさん

この度は第53回壺井繁治賞受賞おめでとうございます!
くれさんが綴ってこられた震災詩、反戦詩はどんな報道記事よりも強く深く響きました。
改めて詩の持つ力というものを感じ、信じることができました。
これからも益々のご健筆を心よりお祈り申し上げます。

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おめでとうございます!

くれ様
このたびは第53回壺井繁治賞のご受賞誠におめでとうございます!とても嬉しいお知らせありがとうございます!
くれさんから現実と言葉に向き合う姿勢、推敲の大切さ、いつも学ばせてもらっています。
今後の益々のご活躍をお祈り申し上げます!

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