◆ここは「MY DEAR掲示板」です。
詩をある程度の期間書いている方、詩に意欲的に取り組みたい方、詩人に向け成長を目指す方はこの掲示板をご利用下さい。
あなたの詩をしっかりと読み、評や感想を、しっかりと書かせて頂きます。
ここから詩人として巣立った人は数知れず、です。あなたの詩を継続的に見守り、詩の成長を助ける掲示板です。
(あのーー、私が言うことでもないんですけど、詩は自由を旨としていますから、どこにでも投稿しようと思えば、投稿できないところはないんですけど、いきなり大きなところに挑戦しても、世の多くのものがそうであるように、ポッと書いて、ポッと通用する、ポッと賞が取れる、なんてことは、まずありえないことというか、相当に稀有な話なのです。
やってみることは止めませんけど、大きなところのノー・レスポンスにがっかりしたら、
あきらめてしまう前にMY DEARに来ませんか?
MY DEARは投稿された作品全部に評をお返しします。
本来、こつこつ実力をつけてから、賞などに挑戦するのが、スジだと思いませんか?
MY DEARはあなたのこつこつを、支援するところです。)
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5人姉妹の
長女 5センチ3ミリ
二女 4センチ2ミリ
三女 3センチ7ミリ
四女 2センチ2ミリ
末っ子 1センチ3ミリ
何でもかんでも
物差しで測っては
ノートにつけていた息子の
記録を見つけた
ほかにも
鉢植え、コップ、掃除機の高さなど…
下手なイラストもある
息子が生まれる前
サンクトペテルブルクで買ってきた
玄関先の小さなマトリョーシカ
小さな末っ子は
よく倒れているのを
妻が出かけ際に
立てなおしている
少し縮んだ?
試しに
私たちも測ってみる
誰も見ていない間に
マトリョーシカは
爪の先ほど
縮んだのか……
何でもかんでも
測っていた息子は
流体やらを測りはじめ
玄関を飛び出し
今では何やら
わたしたちには
さっぱり
分からないものを
測っていて
めったに帰らない
縮んだの?
縮んでないの?
次帰ったら
もう一度
ちゃんと
測りなおしてあげてよね…
妻が長女を手に取って
見つめる
話しかける
雨が降っている
水滴が無数の雲で生まれ
地上で合わさる
雨が降っている
雲から大地まで
一滴の水滴は世界を表す
同一化した
無数の水滴の見る夢は
天から地までのパノラマとなる
異質化した
無数の水滴が見る夢は
現象と実存を秘めた異世界となる
水滴の内面に潜む
異なる個性は均一化される
同時に
一滴の映す世界は
多様性と個性を主張する
一滴の雨を私とする
無数の私が、地表を目指す
その瞬間に
私は私たちとなる
私は私だけの唯一性を示す
それぞれの一滴は
全て、多様化した私であり
内的に独立している
✳
私は、私らしく展開しよう
一滴の雨であると自覚した私は
落下する私でない私たちを
必然的に異物と知る
その瞬間に
私は、私以外の存在を強く否定する
一滴の雨とは、私以外許されない
私は合体はしない
唯一無二の存在であることに
誇りを抱きたい
・
斯くして
目覚めた一滴の水滴である私は
全ての水滴を吸収し
この世界を
再生に至らしめる
私は、存在である
この結果も
多様性の一例に過ぎない
故に
私、以外の私たちを吸収し
全てを
私にしなければならい
これは個という必然である
雨が降っている
水滴は巨大な一滴のみとなり
地上で破裂した
雨が降っている
存在から実存(在り方)まで
一滴の水滴のみが世界を表す
昨日、ようやく
動けぬ身体を起こして
自分をなだめながら
病院に向かったけれど
水曜日は休診だと
すっかり忘れていた
今朝は少し気分も和らいで
帰り道 大好きなスイーツを
買うつもりだったのに
お気に入りの洋菓子店の灯りは消え
冷たいガラス越しに
空っぽのショーケースだけが見えた
どうして今日なんだろう
晴れた空を睨みながら
ひとり文句を言ってみても
何かが変わるわけじゃないと
わかっているけれど
それでも、やっぱり
心が崩れてしまいそうで
こんな日が続くと
まるで自分だけが世界から
すり抜けてしまったように感じ
いつもの街並みが急に
見知らぬ風景に映る
長く伸びた影に引き摺られて
私は「そんな時に限って」を抱え
小さな歩幅で歩いて帰る
昼間の喧騒が
西の涯へと沈みゆく──
茜色の雲が瞳を染め
胸の奥で、涙が零れそうになる
いま
ここ
よこたわる
わたしのじつぞんもよこたわる
こきゅうをかぞえる
1、2、3…
「いま」にわたしをつなぎとめ
「ここ」にわたしをかきしるす
これまでおきたことも
これからおきることも
いまはない
ここにはない
こきゅうをかぞえる
4、5、6…
「いま」「ここ」「わたし」
きづかれにくいが たしかにある
おもいきってひっこししても
そこが「ここ」にかわるだけ
「いま」はいつでもそばにいる
7、8、9…
ここにはだれもいないから
わたしはわたし
すぐれていても
おとっていてもいいわたし
でんきのすいっち いれたり きったり
きょうはあかるいわたしでいよう
あしたはくらいわたしでいよう
10までかぞえて またさいしょから
雨音さま 評ありがとうございます。
この詩はスケールの大きな詩にしたかったつもりです。
自分でもうまく伝えるのが難しくて、矛盾点がでてきたのかもしれません。
推敲はいつもするのですが誤字脱字に留まるのがほとんどです。
思い切った改稿って難しいですね。
雨音様、作品の評価のお礼です。
この度は作品の評価をしていただきありがとうございます。
佳作と評価していただき、嬉しいです。
先生の等身大な所が良いというお言葉、自身も意識して書いた所だったので、とても嬉しく、自信になりました。
今回の評価を励みに、今後も創作活動に打ち込んでいきたいと思います。
雨音さん、はじめまして。よろしくお願いいたします。
私の拙い詩を深くお読みくださり、丁寧な評と、あたたかいお言葉をどうもありがとうございます。また、良きアドバイスもいただき、とても勉強になりました。
朝晩の涼やかな風の中に、秋の気配がそこはかとなく漂ってきますね。
雨音さんも、どうぞお身体にお気をつけください。
雨音様
評とご感想、ありがとうございます。
佳作一歩手前とのこと、精進します。
今回も、色々と入れ過ぎてしまい、主題がぼやけてしまいました。
中国の妖怪、饕餮を最終連手前にいきなりとか、確かに読者様を迷子にさせています。
足し算ばかりで、引き算が苦手である課題も見えました。
感謝いたします。
次回も、ご指導のほどお願いいたします。
お先に失礼いたします。
「祈りの声」ゆづはさん
ゆづはさん、こんにちは。暑い毎日が続きますね。
詩を書く意味、詩を書くきっかけ、詩を書き続ける思いって、きっと個人個人が違いますし、そして同時に変化していくものですよね。同時に自分の中でずっと光を灯すようなことでもあります。そんな思いの詰まった作品ですね。一般論として読むこともできますが、淡々とした口調の中は、自分と向き合う祈りの声でした。とくに四連目が素敵です。これは詩を書き続ける、という決意であり、ご自身の詩に対する愛情でもあり、直すようなものではないですし、このままのゆづはさんの思いが素敵だと思います。一つだけアドバイスするとしたら、冒頭一連目と二連目を入れ替えてみるのも良いかもしれないなと思いました。ポジティブな連で初めて少しトーンダウンする方が引き込まれやすいかもしれません。ご一考くださいね。
「青空の事」多年音さん
多年音さん、お待たせしました。
この作品冒頭、ダイレクトに「青空が好きだ」と言っているのかと思いきや、実はそう書くのを躊躇うのだという。そしてその理由も秀逸です。この発想がとても個性的で素敵だと思いました。さらに続く希望と田んぼの畦道で両手を広げたい、そこでようやく青空になるというのもすごくいいです。その後の展開もいいですね。とてもうまく構成されていますし過不足なくバランスの良い作品だと感じました。佳作です。この作品の最も良い点は等身大であること、そして、肩の力が抜けている事です。さりげなく書かれていますが、小さな物語としてドラマチックでもありました。
「正気の沙汰」aristotles200さん
aristotles200さん、こんにちは。お待たせしました。
タイトルが面白いですね。どんな正気の沙汰が出てくるのかなと興味をひかれました。これは顕在意識と潜在意識なのかななんて思いながら拝見しました。人の意識の95%あまりは自覚していない潜在意識なんですよね。それが作品に出てくる「深層心理」を意味しているのかななんて思いました。自覚していない分、じわじわとしたぼんやりとした不安、はとても人を苦しめるのかもしれません。そんな自分の深い部分に横たわる部分を描いた作品で、同じような苦しみを持つ人たちに寄り添うものだと感じました。その深い部分をまっすぐと見つめ表現されていますね。佳作一歩手前です。この作品は負の感情というのものがしっかりと描かれていますが、ほんの少し引き算をしてみるともっと伝わりやすくなると思います。次々に現れる表現に少し迷子になってしまう読者もいるかもしれません。八連がとても良いので、そこを生かしたまま、少し抑え気味の後半にするとバランスが取れるような気がします。ただ、これはもう好みでもあるので、ご参考までに。
「備蓄水」上原有栖さん
上原さん、こんにちは。お待たせしました。
タイトルがとてもいいですね。パッと見てそう思いました。そして出だしも良いですね。そしてそして内容もすごく良いと思います。佳作です。ちょっとだけおまけですが、でもこの作品に流れている静寂さがとても心に残ります。この作品はこのペットボトルのように、いっぱいになっていて、足りないと勿体無いし、これ以上だと溢れてしまう、そんな絶妙なバランスになっていると感じます。備蓄水というタイトルも読み終わって改めて読むとさらに良いものであることに気づきました。ちょっとだけおまけの部分、とても細かいことを書きますが、「容器が嘘偽りなく一杯になると」は少し緩めにしてもいいかもしれません。冒頭なのでさりげない方が音が立たないように思います。例えば、「容器がなみなみと満たされると」とかほんの少し変えるだけで夜の静けさにより収まるような気がします。それと、最終連です。最後にもう一つあるといいかな。その儀式を並んだボトルが眺めている、とか、そちらに締めくくりを預けるのもいいかもしれません。一言も悲しいとか寂しいとかそう言った感情は描かれていませんが、伝わってくるものがあり、それが素晴らしいと思います。
「祈り」水井良由木さん
水井さん(であっていると良いのですが)、お待たせいたしました。
大変筆力がある作品になっていると思います。テンポも良いし、骨組みがしっかりしています。この作品は「祈り」というタイトルですが、祈る側からの作品ではなく、祈りを受け取る方の視点から描かれています。それは神なのか、自然なのか、とにかく大きな対象です。その先にあるのは何か、そんな部分が見えてくるとさらに良い作品になると思いました。もしかしたら、今起こっている戦争への批判かもしれませんし、自然への賛美かもしれない、そんなことを想像しながら拝見しました。
「病」荒木章太郎さん
荒木さん、こんにちは。
とても良いですね。この作品の背骨の部分がとても素敵です。佳作です。佳作なのですが、この作品は少しだけ時間をおいて推敲し直してみてください。もっとよくなると思います。良い点はたくさんありますが、何よりも、怒りと空腹、そして、自分を飲み込んでいるにも関わらず、いや、だからこそ手放していくものがある、そして手放す自分を敬っていく、その過程がとても素晴らしいですし、大きなメッセージとして読む方に伝わると思います。推敲してみて欲しいのは、二連と四連のタイミングです。二連で腹を鳴らしたとあるので空腹なのかなと思っていたのですが、四連で改めて空腹に変わっている、その部分が少しだけ矛盾しているように感じました。目まぐるしく腹を直撃した、とかでもいいかもしれないななんて思います。この辺りは荒木さんがどういう展開にしたいのかというところを合わせて調整してみてくださいね。時間を少しおく方が良いかもしれません。とても良い作品でした。
「飛ぶ心」相野零次さん
相野さん、こんにちは。今回のトリは相野さんです。(トリだけに飛んでいる!などと思ったことも付け加えておきます)
すごく素敵な発想で、前半が素晴らしいですね。ときどき地面に心を強く打ちつける、からの二文がとても心に残りました。相野さんの個性なのかな、冒険心と躍動感を感じます。佳作一歩手前です。一歩の部分ですが、僕の心の一部が生まれ変わるわけですが、残りはどこにいるのかな、残りが生きている僕の中にいて、誰かと出会うわけなのかな?もしそうだとしたら、輪廻転生というわけではなく、なんだか矛盾が生まれるような気がしています。ただ、その矛盾も含めてありなのかもしれない、という思いもあります。きっと相野さんの中には明確なストーリーがあると思いますので、それがきちんと伝わるように書けているかだけ確認してみてくださいね。それと、何度も書いているような気がして申し訳ないのですが、最終行が勿体無いです。ここに「僕らはきっと何度も出会ってすれ違っている」って繰り返すだけでもだいぶ変わります。その辺りも含めて、推敲してみてくださいね。
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お彼岸が近づいているというのに一向に暑さが緩みませんね。
それでも夜はやっぱり涼しくなってきて、秋がやってくるのが待ち遠しいです。
季節の変わり目、皆様どうぞお身体ご自愛くださいね。