◆ここは「MY DEAR投稿掲示板」です。
詩に意欲的に取り組みたい方や、詩をある程度の期間書いておられる方、
また、詩人に向け成長を目指したいという方もこの掲示板をご利用下さい。
あなたの詩をしっかりと読み、評や感想を、しっかりと書かせて頂きます。
ここから詩人として巣立った人は数知れず、です。あなたの詩を継続的に見守り、詩の成長を助ける掲示板です。
自分の大切な表現としての「詩」に、どうぞ、ここで磨きをかけていって下さい。
「MY DEAR投稿掲示板」は、投稿された作品全部に評をお返しします。
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どうぞご希望に応じて、各掲示板をご利用下さい!!!
小雪の香りが 豊かに泡立つ明け方に
借りてきた傘の上を
漂い 流れ
ポンポン跳ねれば のっぺらぼう
「それで?」 と問う貝が
湿った眉を 淑やかに拡げた
絡まる香りは ふくよかで
厳かに立つ 音の知らせが
海底まで 届く
「指先が よく 冷えるの」
華やかに飾られた耳たぶが
瞬時に
吹き曝しの柱に擦《こす》れて温《ぬく》まる
柔肌のイルカは
堅気な貝と仲良し
霙が輝きを増すごとに
永遠の響きが流転する
登頂まで あと もう少し!
「でも、歩いて………ここまで?」
ふいに 驚き イルカは訊いた
貝は照れながら頷く
クネクネ道を 並び
はしゃいで泳いだ
そのあとで
貝とイルカは
珊瑚の周りに注ぐ木洩れ陽を 寄り添い合って眺めた
日が暮れると
潮の流れに舞う雫の影が
照り映える
一滴の息が漏れ
照らされた耳たぶに
返し忘れていた息が吹き込んだ
汗には 空《くう》を千切るように 塩味《えんみ》が染みて
ぼんやりと閃爍《せんしゃく》する切れ味となり
二者を惑わす
頭をヨシヨシすること(!)
それが唯一の蝶番
明けても まだ 帰らずにいる
錆びた金網に 意識が向くころ
一面 ──── 凪
大らかな商いして
こしょこしょ
ナイショばなし
「また遊びにおいで?」
泳ぎ疲れて
蒼い鼎の上に休むとき
巴の時化が咲き始める
カランコロん からンこロン
微笑みながら触れ合う背中
それらは いっそう ニコやかに
今回も読んでいただきありがとうございます。
私はタイトルを決めてから詩を内容を書くことが多いです。
この作品もタイトルから膨らませて書き上げました。
当初、タイトルは「遠雷」でした。
外国語の方が近付く嵐の雲=危機の予兆を、私達は
異国の事、他人の事(本来は身近に迫っているのですが)
として捉えてしまう皮肉を詩に込められたと思い気に入っています。
日々の生活で詩を書くことが定着してきました。
以前よりも、良い意味で肩の力を抜いて書いています。ここで教わる事がとても多いです。
次回の投稿もどうぞよろしくお願いいたします。
ありがとうございました!
青島江里様
この度はありがとうございました。
しっかりと読み込んでくださり、ご指摘もいただき、今後の糧にしていきたいと思います。
言葉の場面場面での表現力を磨いていきたいです。
またよろしくお願いします。
青島江里様
拙作「口」にご講評とご感想をいただき、ありがとうございます。
佳作一歩前とのこと、精進します。
登場人物は全て実在します。
繰り返される日常の平凡な会議風景の中で、少しホラーよりの変化を起こしてみました。
Y氏は上司でもあり長年の友人、彼に作中で蜘蛛やヤモリを食べさせる悪戯に私は喜びを覚え、その変化を何気ない日常のままとして終わる異変が主題です。
ご指摘の通り、ホラーかコメディか、解りにくい詩になってしまったようです。書き直してみます。
今回も、深く読み解いていただき感謝いたします。
次回も宜しくお願いいたします。
雨音さま、こんばんは。今も雨が降っています。
拙作に評をくださり、ありがとうございました。
構成に力があるとおっしゃっていただけて、うれしいてす。ご指摘のあった部分はもう一度練り直してみようと思います。
佳作をありがとうございました!
(余談:英国の、雨音さまがいらっしゃるところは過ごしやすいのですね。私は海外に行けることはないかもしれませんが、日本でいいものをいっぱい見つけたいです。)
大変お待たせいたしました
◎6月 9日(火)~ 6月11日(木)ご投稿分、評と感想です。
☆口 aristotles200 さん
会議室に入ってのミーティング中の出来事。出てくるものが半端なく不気味。蜘蛛に、ヤモリ。古い建物であるからか?それともAさんの頭の中でのイメージの世界の出来事なのか?考えれば考えるほど、不気味さは増します。
登場するY課長についてのイメージ。会議中に蜘蛛やヤモリを追いはらうために、会議中だというのに机をたたく行為。このような描写から、Y課長の周辺のことを考えない、無神経さが伝わってきます。また、会議中、人の話を聞かないといけない時、ガムを嚙むという行為についても同じようなイメージが湧いてきました。と、思いきや、追い払うだけでなく、読み進めると、動かしている口にしっぽが見えた気がする?????・・・・・え?え?え?これはいったい?!
これはいったい、ホラーであるのか?いや、気がするって言っているのでただの気のせい?それともコメディー?でもなぁ、生臭いってことは???拝見すればするほど不気味さが増します。エンディングがさらに不気味です。Aさん自身もどこか空腹を覚えたって?????背筋に寒気が走りました。いったいここはどこなんだ!登場人物たちの正体は人間なのか?それとも???
蜘蛛から始まり、ヤモリ、そして、Y課長の口、そして、その口を見てのA氏自身の感覚。段階的に不気味さが膨らんでいくところのインパクトの大きさ!
インパクトについては絶大なものがありました。全体的にみて、口にしているものの気持ち悪さについての焦点があたっていることについてはわかるのですが、その行為が匂わせているものについての意味を、今回は私自身の力不足により、感じることができませんでした。いいえ、特にないというのでしたら、あと少しだけ踏み込んで、コメディーよりにして笑わせたりするのも面白いかもしれません。
Y課長の行為について「~した気がする」という言葉を用いているところ、この曖昧さがこの作品の特徴なのだと思いました。また、ホラーとコメディーの中間的な、なんて言っていいのかわからない気持ち悪さが印象深く。今まで接したことのないアプローチの方法。とてもユニークな作品でした。今回は佳作一歩手前で。
☆nuage d'orage 上原有栖 さん
ニュアージュ・ドラージュ。フランス語なんですね。響きが映画のタイトルのようです。今回の作品がこの言葉から膨らんできたものでしょうか。それとも映画を鑑賞された後に浮かんできた心を描写されたものでしょうか。いずれにせよ、嵐の前の情景と、にんげんの言葉を絡めながら表現された数々は美しく、そして力強いものがありました。また、生きてゆくことの辛さや不安を感じることもできました。
「道の端で立ち昇る蚊柱/一寸の虫にも五分の魂が宿っている」という表現は、この作品の中で一番胸に残りました。小さきものも、にんげんも、生きるということについては同じなのだという、命の重さを感じることができました。
最終連のあたりで「愛と奇跡」を唱えるところ、恐ろしい嵐の後を想像すると、この「愛と奇跡」という言葉が更に身に染みてくるように思えました。また、作中の嵐は風が強すぎて恐ろしさを呼び起こすものだけではなく、生きてゆくことについて巻き起こる、人間の怒りや叫びのようなものも重ねられていると感じさせてくれました。佳作を。
☆あと一回の、朝飯。 トキ・ケッコウ さん
作家の「あと何回かの晩飯」のタイトルを対比させ、「朝飯」に置き換えて考えたところが目を引きます。一日の終わりではなく、一日の始まりに着目することで、明日あるかないかもわからない生きる時間についての「一秒一秒を生きている今」を浮かび上がらせています。生きるということと、病についてのこと、そして、迫ってくる命の終わりの三点について、蛹になる前の幼虫の様子を重ねたところ、幼虫が次のステージに進むためにひたすら、むさぶるように食するイメージは、生きることについての、あるいは、次の世界に生まれ変わるための熱を感じさせてくれました。
二連目の「ひるがえって」ですが、全体的に見て、この部分だけ少し硬い評論調の言葉で浮いてしまっているように感じました。「では」等にする、省略して改行にしてみるのもよいかなと思いました。また、その先の「シリタイカ」ですが、来客について触れていることもあり、誰かに対してか自分に対してかが、少しわかりにくので、もう一歩踏み込んでみるのもいいかなと感じました。また、最終連の「あと一回の朝飯」についてですが、今日が本当の最後かもしれないという強い覚悟を表現するのであればこのままで伝わると思いますが、前の方の連で「あと何回かの朝飯」となっていて、それを受けての「あと何回かの内の一回」をさすのでしたら「あと何回か分からない朝飯の、その一回」等にすると、より伝わりやすくなると思いました。
五連目のカタカナの使用は、病による体への異物感を読み手に感じさせ、効果的だと感じました。また、作中で登場する「奮発した胡桃パン」も、閉鎖的な病室に、一瞬の外からの風を感じさせてくれるモチーフになっていて、新鮮でした。
幼虫がモサモサと食するイメージの落とし込みは、食を楽しむとは違う、日常を生きていくための本能的なものを感じさせ、とても印象深い表現でした。今回は佳作半歩手前を。
☆ペアダンス 月森うさこ さん
水色と黄色の金魚鉢に、金魚の色。とてもカラフルで、頭の中の世界に、視覚的にもよい刺激を与えてくれました。風呂上がりの半裸状態の生活感増し増しの日常の風景からの「虹の橋を越えて/ロミオとジュリエットが目指した/愛の果てに星空へと旅立った」という、ファンタジーな世界へのスライドは魅力的でした。
少し読み止まってしまったところは、五連目でした。「出目ちゃんを優しく抱いて/ブリちゃんの元へそっと落とす」とあります。先頭で金魚鉢が二種類ありますが、五連目付近だけを見ると、別々の鉢にいた2匹を一つの鉢にいれていたという状況が分かりにくくなっている感じがしました。「一緒のところにどうぞ」等の意味合いのある言葉を加えてもよいかなと思いました。
六連目の「ガブリ」はいわゆる、共食いのシーンを彷彿させますが、ホラーのような状況表現の後に出てくる「社交ダンス」という言葉で、共食いとは違う別のことを描いているのかなと、一瞬迷ってしまいました。このシーンが単なる捕食ではなく、番いになる愛の儀式であることが伝わるように、「ガブリ」を、「抱擁する」や「引き寄せる」などのやわらかめな言葉にしてみるのもよいかもしれません。
全体的に見てオノマトペが多めですが、日常の様子に使用する分はバランスよく使用していると思うのですが、ファンタジーなシーンでは、少し多めになっていて、せっかくの美しい世界が少しあどけない世界になってしまいそうです。こちらを美しい動詞や名詞にかえてみるのもいいかと思いました。
全体的に生き物に対する愛情と日常から湧き上がってくるどこか切ない世界観が凝縮された作品になっていると思いました。今回は佳作一歩手前を。
☆寂しさ 相野零次 さん
タイトルの「寂しさ」からうかがえるように、「寂しさ」について表現された作品なのですが、寂しさを唯一の理解者として擬人化している視点が、読み手をより一層、詩の世界に引き込んでくれる気がしました。
鏡の前に座るシーンを取り入れるシーンでは、鏡に映すという表現で、自分が自分ではなくなってしまうような、自分が一体誰だか分からなくなってしまいそうな心情を明確に描きあげていると感じました。また、その一刻、一刻にある緊張感のようなものも引き出せているように思いました。
また、ひげを剃るという行為を取り入れるというシーンでは、体の内面から伸びてくる阻害したいものを、すべて削ぎ取ってしまいたいという心情を映し出せているように思いました。ずっと同じことをしていて、見たくないものを削げなくなってしまったという行為を、新しく刃を変えて、削げなかったものをすべて削いでゆくという行為に掛けたところでは、より一層のリアルな生々しさを感じさせてくれました。
このままでもいいのですが、「チカチカ点滅する光」について、暖色なのか寒色なのか一言付け加えると、その光のイメージが広がり、更に読み手のイマジネーションを深めてくれるように思いました。自分の中の真実に対する模索と、孤独に対する依存的な心情のリアルを生々しく表現された作品。佳作を。
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梅雨シーズン到来。今年は早くも台風まで到来。なぜ一気に二つも・・・・・・。
みなさま、どうか、どうか、ご安全に。
今日も一日おつかれさまです。
美しい花の蜜になってしまいたい
僕が蕩けても苦くておいしくない
のはなんとなくわかる
フロに入ってきれいになっても
内側から50年かけてたまった
渋柿のようなエグみは取れないだろう
一度内側から沸騰させれば
だいぶ甘くなるだろうけど
そんなことをすれば死んでしまう
横断歩道を渡る子供たちを先導したり
重い荷物を運ぶおばあちゃんの荷物を
持ってあげたりすれば
少しはマシになるかも
それに蜂蜜や練乳を一気飲みしたり
身体中に水飴を塗ったくったりすれば
さらにマシになるかも
だけどそうしたところで
誰に食べさせるんだい?
鬼か悪魔?ピラニアかライオン?
食べてくれないだろうなあ
食べられるのは痛いだろうなあ
誰か僕を美味しく気持ち良く食べてください
予報が外れて雨が降った夜
ずぶ濡れの幸運
勢いに任せて部屋へ連れ込んだことを
神さまは許してくれるだろうか
出逢ってまだ三ヶ月
運命なんて陳腐な言葉は信じていない
けれどこの気持ちは
一目惚れとしか言いようがなかった
横顔を見て
天使って本当にいるんだ、と思った
脱衣所の暗がりで着替える音が響く
「背中、見られたくないから」
その言葉と衣擦れが
火照る耳を刺激する
騒々しいテレビは早々に消した
夜が深まると
周りの音が呼吸(いき)を潜めていく
横になり手と頬で触れて感じた
あなたの背中
布越しの皮膚は砂のように硬くて熱い
すべてを知りたくて
背中を見せて欲しいと頼んだ
細く息を吐くと
あなたは寝間着を上へと捲っていく
乳房を隠しながら
髪を掻き揚げ顕になった背中には
白い羽模様の痣
大きく広がる羽痕が━━━
醜いでしょ、と微笑む仕草に
わたしの心は堕ちた
『天使って、やっぱりいたんだ』
今日から運命を信じることにした
〇 奇妙な生い立ち
近江の地侍 石田正継
戦国大名浅井家にしばし仕えた
その祖は一説に
相模国 石田郷(現・神奈川県伊勢原市付近)の住人なり
その祖は一説に
木曽義仲を討ち取った
三浦流・石田次郎為久
その功により近江石田村を与えられ という
正継の嫡男は早逝
二男は正澄
この度生まれた三男は
後の石田三成
実は―
双子なり
双子なり
この二人の幼名
佐吉(兄)といい
佑吉(弟)という
〇 秀吉と出会う
佐吉(右利き)
佑吉(左利き)
一卵性双生児
この時代 双子と左利きは共に忌避された
当時、先に産まれた方を弟とし、後に産まれた方を兄とした。
父・正継は思案の末、石田家菩提寺・観音寺住職・清湖和尚に、ある事を依頼する。
「当家にて三男が生まれた。ただし双子だ。而して願いあり。ひとり、寺男(てらおとこ)
として使い養育願えまいか?弟の佑吉と申す」
住職清湖和尚の思惑
(石田殿の依頼なり。どこぞの浮浪児を拾って雑用をさせ育てし、その理由で事は済む)
住職は承知した。
長じて名を三成という
当然ながら瓜二つ
ただし 性格はまるで違う
佑吉 寺に預けられ 育つ
武家で左利きは由々しきこと
寺で右手に矯正された
(この乱世に片腕を失っても片方が使える武家の習いでもある)
佑吉、織田信長の臣・羽柴秀吉と出会う。狩りの帰りの秀吉へのもてなし。
三度その都度湯の熱さを変える細やかな心づくし。三献の茶。
秀吉、その配慮に感じ入り、佑吉・三成を居城・長浜に召し出した。
ただし 父・正継の意向により
秀吉に差し出したのは(兄・佐吉)三成のほうだった
後年 秀吉政権の中枢は
切れ者(兄・佐吉)石田三成に託された
〇 政権下の二人
やがて石田三成・双子兄弟。佐吉・佑吉の役割分担のようなものが成立する。
兄・佐吉は多く大坂にあって秀吉の側近。豊臣政権に参与する。
弟・佑吉は秀吉から与えられし近江・佐和山十九万石の領地を差配する。
(兄・佐吉三成)
その才幹により
豊臣麾下の多くの大名に畏怖される
(弟・佑吉三成)
その慈悲により
多くの領民に慕われる
三成・双子の事実を知るのは
父母・正澄兄・菩提寺住職清湖和尚の他
石田家三人の重臣のみ
島 左近(しま さこん)
蒲生備中(がもう びっちゅう)
舞 兵庫(まい ひょうご)
それぞれ武勇に優れ 加うるに
島……軍師 その智謀 神の如し
蒲生……家臣団の掌握力あり
舞……家政・領土経営力あり
佐吉・三成が豊臣政権下で重んじられたのは
佑吉・三成が領地で統治よろしきを得たのは
本人たちの能力もさりながら
前記 三家臣の働きがあったからだ
三人 それぞれ 両・三成と誓詞を取り交わしている
* * *
つづく。 次回は7/3。