◆ここは「MY DEAR掲示板」です。
詩をある程度の期間書いている方、詩に意欲的に取り組みたい方、詩人に向け成長を目指す方はこの掲示板をご利用下さい。
あなたの詩をしっかりと読み、評や感想を、しっかりと書かせて頂きます。
ここから詩人として巣立った人は数知れず、です。あなたの詩を継続的に見守り、詩の成長を助ける掲示板です。
(あのーー、私が言うことでもないんですけど、詩は自由を旨としていますから、どこにでも投稿しようと思えば、投稿できないところはないんですけど、いきなり大きなところに挑戦しても、世の多くのものがそうであるように、ポッと書いて、ポッと通用する、ポッと賞が取れる、なんてことは、まずありえないことというか、相当に稀有な話なのです。
やってみることは止めませんけど、大きなところのノー・レスポンスにがっかりしたら、
あきらめてしまう前にMY DEARに来ませんか?
MY DEARは投稿された作品全部に評をお返しします。
本来、こつこつ実力をつけてから、賞などに挑戦するのが、スジだと思いませんか?
MY DEARはあなたのこつこつを、支援するところです。)
なお「MY DEAR掲示板」では、新規ご参加の際に、ペンネームとメルアドの届け出が必ず必要です。
これは掲示板内の安全を守るため、管理人に限って把握させて頂くものです(他へは一切出しません)
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◆初めて詩を書く方や、おっかなびっくり詩を書いてみようかなあーという方、
「MY DEAR掲示板」ではハードルが高すぎるよと感じる方には、別途、
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をご用意しております。(上記リンクから飛んで下さい)
こちらは、「メルアド届け出不要・いきなり書き込みOK・出入り自由」ですので、
なんら気にするところなく、いつでも詩を書き込んで頂けます。
誰でも、どんな人でも、気軽に詩に親しんでもらうための掲示板です。学生さん、小中学生の方も歓迎です。
投稿された詩については、詩を読んだ感想を、レギュラーメンバーの誰かが、手短なコメント(5行程度)で返してくれます。
どうぞご希望に応じて、各掲示板をご利用下さい!!!
お湯を沸かして
紙ドリップでコーヒーを淹れることにする
午前4時半過ぎ
昨夜は比較的眠れたので
心身も爽やかな秋の朝
外はまだ真っ暗
部屋はひんやりとしていて胃を温めることにしよう
お水を入れた薬缶をガスコンロの火にかける
じょじょに薬缶の金属の匂いを感じ取り
お湯が沸いて湯気がよく立つと
薬缶と湯気の匂いが台所で一緒くたになって
私の鼻に立ち込めてきた
人から聞いた話に従って
湧いたお湯を72秒ほど煮沸消毒する
薬缶から細口ポットにお湯を移して
いよいよ淹れる
器機はマグカップに設置してある
コーヒーの粉も入れてある
1度目
30秒ほど蒸らす
コーヒーの匂いが立ち上り
匂いと温かさを鼻や体に感じ取る
鼻がまず起きる心地のする
2度目から
「おいしくなあれ」と唱えながら淹れる
これも人から聞いた話で
そうしながら淹れるとおいしくなるそうだ
軽やかにコーヒーの湯気は立ち
粉は下へとゆっくり沈み込む
飲む為に待っている訳だけど
実際は待っている時間自体も
コーヒーを飲む行為の内と気付いた
3度淹れて器機を外して
上白糖をスプーン一杯分マグカップに入れる
スプーンでマグカップの底から掬い上げるようにして
数回混ぜ合わす
自分の部屋にそれを持ち込み
炬燵テーブルの上に置いた
少し冷ます為にこれを書いている
熱過ぎると味が分からないので
そうしてゆっくりとひと口飲んだ
今朝の最初の味と香りを
ほんのひととき楽しんだ
後はすっかりと飲み終えて
胃の温まった事を確かにして
一日を始めます
三浦志郎様
間に合うのであれば、
「金塊」第3連
この集団を知る者たちがいる
↓
この数人を知る者たちがいる
上記、訂正しています。
連絡が遅れ、申し訳ありません。
成長おめでとう
君を幸せにする力はなかったが
幸いにも僕には言葉がある
会えない日には小さな声で
出会えた日には静かな文字で
君に幸あれと祈りを積み重ねよう
欠けた君で良いんだよ
満ちようとする君が良いんだよ
世界を全て表わすには
全然事足りないものだけど
それでも言葉を使って
君のいる世界に幸あれと
成長して僕から遠く離れて
君が行く道に
小春日和の陽射しの様に
言の葉を振りまこう
遠く見えなくなるところまでも
まだ冬じゃないというのに
ひどく冷たい風が吹く
ひぇー!
無防備な手が
寒さを訴える
安心しろ
お前はポケットで守ってやる
縮こりながら歩を進め
目についたのは忙しない木々
急な冷え込みにびっくりして
赤く染まらねばと慌ててる
壁沿いに倒れた三角コーン
緑二つと赤一つ
緑の奴らは身震いしてる
赤いやつだけ暖かそうだ
途中に立ちはだかるのは歩道橋
ごめんね
階段は危ないから手は出さなきゃ
ふと見上げて
白い息を吐くビル
そりゃそうだろう
その図体で一身に受けて
寒くない事ないよ
ポチッと
建物に入る前に
あったか〜いを一押し
飲みながら振り返る景色
今日は
みんな寒そう
でも明日は
暖かいらしいよ
頑張ろうじゃないか
初期メンバーのTICOさんですね。
わあー、お懐かしいです。
お元気そうで、なによりです。
TICOさんは、『ネットの中の詩人たち 2』(2002年10月発行)には、すでに登場し、
~『ネットの中の詩人たち 4』(2005年12月)まで、参加してくれてますね。
今ではフツウのことですが、当時、携帯から参加してくれる人は少数派でした。
すごくセンスのいい詩を書かれる人で、よく覚えています。
当時の主力メンバーのお一人でした。
MY DEARは凝りもせず、細く長く続いております。25年目です。
(まだあるんで、驚いた??)
また、いつでも書きに来て下さい。
カムバックの人も全然ウエルカムです。
ここは出入り自由の、みんなのコタツであります。
おかあさん
おくすりのませてくれてありがとう
おなかなでてくれてありがとう
おかあさんあのね
わたしこのまましんだらいいね
だって
おかあさんは
わたしをうむんじゃなかったって
おもっているでしょう?
だからいつも
おこっているんでしょう?
わたしのこと
みてくれないんでしょう?
わたしがびょうきでいるときだけ
こんなにやさしいし
このままびょうきがつづいて
わたしがしんでしまえば
おかあさんは
ずっとやさしいおかあさんのままでいられるでしょう?
だけど
わたしがしんだら
おかあさんのわらったかお
みえるかな
みえるといいな
おかあさん
だいすきだよ
ーーーーーーー
島さん、皆さん、大変ご無沙汰しています。
詩から離れて、びっくりするような年月が経ってしまいました。
それでもこの掲示板がこうして今も盛り上がっていることがとても嬉しいです、なんだか故郷を訪れているようです。
記念に昔の断片を掘り返して、投稿させていただきました。(本当は新しいBBSの方がよかったかも汗)
今も詩や言葉に魅了されていますが、自分で書くかどうか、は流れに身を任せようと思っています。
今後もふらっと、立ち寄らせていただきます。
中途半端なご挨拶をだらだらと失礼いたしました。😂
さぁ、
初冬の朝まだき
身の引き締まる空気の中、
畳の上に正座して
まっさらな気持ちで始めよう
まずは
心を込めて
ていねいに墨をすろう
同じ力、同じ速度で
硯の上に円を描くつもりで
繰返して、根気よく
墨をすっているうちに
やがて、穏やかな朝日が差しはじめ
きみの心のスクリーンに
書きたい「ことば」が浮かんでくる―
くっきりと鮮明に
そうしたら
―いや、まだ慌ててはいけない
墨は十分にできただろうか?
墨の色は明るすぎないか?
それとも暗すぎはしないか?―
よく確認したら
いよいよ
真っ白な大きな半紙に
向かい合おう
大きく深呼吸してから
筆の根元まで
しっかりと墨を浸け
きみの書きたい「ことば」を
一息に書こう
でも、決して
力を入れすぎないように―
そして
一文字、一文字の間の
気持ちのつながりを大切にしよう
どうだろう
満足のいく出来栄えだろうか?
そうでなければ
納得がいくまで
書き直してみたらいい
きみが選んだ
「木枯らし」という文字に
いのちが
こもるようになるまで
昨日の夕方から
ついさっき
明け方まで吹きすさび
冬の到来を告げ知らせた
木枯らしの
荒々しさがまるごと
伝わるように
そして木枯らしが、
ごうごうと
不吉な音を
たてればたてるほど
却って
きみの心の中に
かき立てられた意志までも―
木枯らしに立ち向かおうとする
その意志までも
伝わるようになるまで
書き直してみたらいい
ちりめんじゃこに混じっているちっちゃなタコやイカたちを箸先でいじっていると
イワシのようにすばしこい魚と海のなかを逃げたくなった
研いだ米の濁りが透明になるまですすいだら
ネットで見かけた食肉工場の赤い風景が頭をよぎった
しなびかけたピーマンを輪切りにするとパンジーのような形が緑色に開いて
蜜を吸いにきたハチがこの夏のカマキリに食べられていたのを思い出した
とうに死んだはずのいきものたちが好みの味付けに染められていくのが怖くて
いただきますとかごちそうさまとか言っては感謝したフリをしているけれど
本当は忘れたかったのではないか
喰われる側の恐怖が食卓でいいにおいになって立ち上がるのをただ無視したかっただけじゃないのか
あるいは普段は眠っているだけの疑問をもってなにかに向かって謝ってしまえと
そうやって結局は食べられること無しで済む身分にほっとしていたいだけだったのではないか
なによりこんな煮え切らない想いのまま今この食卓を囲んでしまったら
俺の口はただおしゃべりなマシーンになっちまうんじゃあないのか
*
箸をしっかり一文字にそろえ
この世からあちらへのバリケードにして
父である彼は食卓に向かう
母である彼女はまだ出先から戻ってこない
なれない手つきで作った彼の献立に
子供たちはうまくつかえない箸を握りしめた
口いっぱいにして笑顔になる
理屈はあとから
追いかけてくる
うそ大袈裟は
君を喜ばせたい
その気持ちが
強すぎたのです
理路整然としているところが
兵士にみえて怖かった
規則正しい足音が
耳から離れず辛いのです
正義を振り翳す拳の影が
胸に刺さって痛いのです
昔、父に騙されて
自衛隊に入れられて
逃げだした時の傷跡です
腕っぷしが弱いから
口を使って生き延びました
権力の前にひれ伏す
理屈が言い訳となり
僕の体は逃げていきます
反面教師の役を演じて
迷彩服を纏いカッコをつける
本当は疲れて逃げたいだけです
鋭利な論理で
頭切り落とされても
胴だけ残して逃げられるよう
足腰だけは鍛えてきました
頭が落ちれば
どうにもならない
そんなことは分かっているけど
相手を困らせたところで
一人になるのが、ただ寂しい
それだけのことです
朝が恋しいのは、生まれたばかりの僕をおかあさんが呼んでいるからだ。お父さんは僕のことを忘れて寝ている。僕はと言えば冷蔵庫から自分の好物を探し当てるのに夢中だ。
この世界では誰の元にも雪が降る。触ると冷たい雪、ずっと触っていると霜焼けする雪、丸めて重ねると雪ダルマになる雪。雪解け水に涙を8対2でわけるとtears of waterという名のカクテルの出来上がりだ。
世界はみんな泣いている。少しずつ大きな声で泣いている。人も鳥も虫けらたちすら泣くことを恐れない。泣くとやってくるあの魔女のことが恐くないのかい?
涙は星からも降ってくる。星が生れるときに流す涙が流れ星だ。涙と一緒に願いを込めて一生に一度だけ願いを届けるんだ。神さまの元へ。
夜が明けるのは誰かが地球をゆっくり動かそうとしているからだ。とてつもない大きさの巨人が一生懸命動かそうとしている。えらいことだ。動かすのを手伝ってあげなくちゃいけない。だから人間は涙を流す。自分のために泣いてくれる人間たちのために巨人は地球を動かす。
これはおとぎ話だ。誰かが戦争に行って帰らなかったときのために置いておくおとぎ話だ。だから月は輝くんだ。美しい月光の世界を絵本にして置いておこう。あの巨人さんのためにも。
朝になればみんなは目覚める。昨日のことを忘れたふりして、ずっと続く朝のことを思い出して笑う。人間は何も忘れない。いつまでも生き続ける、バトンリレーを繰り返しながら。思い出は次の人へ託す。
おかあさん。
あなたが最初に目覚める人だ、さあ、お父さんを起こしに行こう。
そのとき雪が頬をなでて涙の一粒へと変わった。
おかあさん。
泣かなくていいからね。
大丈夫だからね。
そして世界は目覚める。