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編集・削除(編集済: 2025年01月02日 01:55)

前奏曲  静間安夫

それにしても
このCDを、今まで何回
繰り返して聴いたことだろう

新入社員の頃に手に入れたのだから
そろそろ四十年になる
たしか、もうなくなってしまった
駅前のレコード屋さんで買ったはず…

はじめは、ジャケットに描かれた
ピアノ曲で有名な
あの作曲家の肖像に惹かれたのだが、
それだけでなく
「前奏曲集」
というタイトルが
妙に気になったことを思い出す

何のための前奏なのだろう?
もっと規模の大きい楽曲の前に
演奏した曲なのだろうか?

それとも
何か特別な機会の
幕開けで演奏された曲?

聴きはじめて
どの予想も
的外れなのがわかった…

全部で二十四の前奏曲は
どれもが短いけれど
それぞれに固有の
捨てがたい味がある

それに、何れの一曲にも
独立した風格が感じられて
前振りとか、前座とかで
演奏されるような曲とは
とても思えない

ただ、収められた幾つもの曲が
お互いに全く関係が無いかと言えば
そうとも言えない気がする

なぜなら
第一番から第二十四番まで通して聴くと
まるで一人の人間の人生が
綴られているような
感覚に囚われるから…

静穏な幸福に満たされた、
至福の時を描写する曲もあれば
時代の動乱に巻き込まれて苦悩する姿を
浮き彫りにする曲もある

青春の情熱を賛美する曲もあれば
愛の痛みを嘆く曲、哀愁に沈む曲、
そして老年の孤独を癒す曲がある

とすれば、この曲集は
作曲家がこれまでの人生を
振り返って創った、
ということになるのだろうか?

四十年来、わたしが
この「前奏曲集」を
繰り返して聴き続けてきた理由も
そこにある

そのときどきの
自分の状況や気持ちにピッタリ合った曲を
必ず見つけ出すことができたから…

きっと、それぞれの人が
自分の今を重ね合わせることができる
―そんなアルバムだと思う

ただ、こうした人生の深い真実に触れる
数々の曲を創ったとき
作曲家は未だ二十代だった、
という事実を知って驚くほかはない

そこで、また
最初の疑問に戻るのだ―
そう、「前奏曲集」というタイトルだ

後になって知ったのだが
独立した即興性の高い曲にも
前奏曲と名づける作曲家は
結構いたそうだ

だから
わたしの愛聴する
この前奏曲集も、
そちらの例に入るのかもしれない

しかし
わたしは敢えて
こう考えたい―

波乱の時代に青春を送り
人間と世界への
類まれな洞察力を養った作曲家が
自身の前半生を回顧する作品として、
また、一層の困難が待ち受けているであろう、
これからの人生に立ち向かうため
その「前奏」として作曲したのだ、と…

だから、わたしも
この曲集を決して
老境の慰めとしては聴くまい

たしかに、これまでの人生で
甘いも辛いも知り尽くしたように
勝手に思い込んでいたけれど、
それは、とんだ考え違いで
これからまた波乱万丈の展開が
待っているかもしれないのだ

まだまだ枯れてはいられない―
わたし自身の、これからの人生の
「前奏曲」として、そして
自らを鼓舞するために
このアルバムを聴くとしよう

編集・削除(未編集)

生まれる  相野零次

僕が生まれることで この世界の何かが動き始めた
それが何かと問われれば例えば僕の心臓や脳といえるし
僕の母や父の喜びといえるしお医者さんたちの慌ただしさだといえる

世界には喜びと哀しみがあって僕が生まれることは喜びから始まることだとは僕にはわからない
だから僕は声を上げて泣いた思い切り泣いたこの世界を震えさせるほど泣いた
元気な泣き声は赤子にとってのかけがえのない自己主張の手段だった生きてる、僕は生きてるぞと訴えるための泣き声だった

世界はもう安心していた 僕が生まれるまでは少し不安だった
そうした世界の不安や安心が僕に伝わるにはまだしばらくの時間が必要だった
人はいつか気づく 世界と人間との切っても切れない感覚を それは誰でも持っているものでありある種の人間にとっては大事なとても大事なものだった
例えば百メートルの世界記録を出そうとしている人間には最重要情報である

自然は人間と世界を明確に結び付けていた
人間は自然の恩恵を受けずには生きていけないだろう
稲の穂が実り 鮭が生まれ故郷に戻り 鶏が卵を産むようなこと

そして世界は誰にでも平等に美しかった
太陽の光は全てのものに恵みを与え
星の光たちは全てのものを見守った

僕は今生まれた それは世界の始まりのひとつだった

編集・削除(編集済: 2025年10月20日 20:23)

つい行ってしまうこと  埼玉のさっちゃん

ついつい
同業者を見かけると
知り合いではない人でも会釈をしながら
心の中でお疲れ様ですと言ってしまう
自分も含め朝早くからお疲れ様ですと言いたい
仕事はやりがいがあるのに
時々虚しさのような感覚に陥ることがある
自分は何を目指しているのか求めているのか
秋の気配がそうさせるのか
考えれば考えるほど深みにはまりそうなので
休日はしたいことをするにかぎる
そう考えを変えたら
前向きになれた自分がそこにいる
まずは
部屋の掃除をしてから買い物に行くとしよう

編集・削除(未編集)

秋の葉桜  つる

一枚の葉が

それは唐突に
私の目の前で秋という宣告をするかのように
地面にパタリと落ちた

嗚呼 まだ黄色い葉じゃあないか

葉桜を見上げると
緑色の葉がまだ多くひしめき合っていて
黄味掛かった色の葉は少なかった

秋の入りは緩やかなどではなく
私が思うよりもその季節の変化を
厳然と
かつ落胆的に表出させているのかも知れなかった

気付いた時には秋

アスファルトの地面に落ちたその葉は
収まりの悪く
決まりの悪いように
人工物とのコントラストを見せている

本当はまだ枝にくっついて
徐々に枯れてゆき
充分に赤味の色を付けたところで
緩やかな秋風に誘われるようにして
力なく枝から離れて
はらはらと落葉したかったろうにと

そしてそれをさも情緒的な美しさとして
私は見とれたかったのだけれど

実際は
若きその一枚の落ち葉は
私の心に秋という傷痕を残した

死が唐突であるかのように
生が奇跡的であったかのように

なあ いつまで見つめていても仕方が無い

ぶっきら棒になって
私はその場を振り切るようにして
自転車のペダルに足を掛けて漕ぎ始め
ようようよくも立ち去ったのだ

編集・削除(未編集)

agape  上原有栖

行きては返る波の随に
揺蕩う人魚は終わらぬ愛を夢想した
水面に波打ちうねる黒髪は
神話のメデューサを彷彿とさせる

見つめられると石になってしまう
そんな虚ろな噂に尾ひれがついて
美しい涙を流した過去は
胸元の宝石だけが知っている

彼女の歌を譜面に起こして
一世を風靡した作曲家は
明けの明星が輝く海で
彼女と二人だけの契りを交わし
永遠の愛を誓い合った

長い日々が過ぎ男の命尽きるとき
彼が祈った一つの願いごとは
「死しても共に過ごしたい」

人魚は小さな木舟を用意して
永い眠りについた男を載せると
霧立つ沖へ共に去っていったという

二人の出会いが昔の物語になっても
行きては返る
波の泡(あぶく)が弾けるとき
彼女の歌は静かに響く
それは哀しく優しい鎮魂歌

(補足)
・agape:アガペー。ギリシャ語。
無償の愛、不朽の愛、自己犠牲の愛。
・古代ギリシャ語の4つの愛、エロース(性愛)フィリアー(隣人愛)アガペー(不朽の愛)ストルゲー(家族愛)のうちのひとつ。

編集・削除(未編集)

松本福広さんへ。 三浦志郎 

了解です。
10/17付「ほっぺたおちたら、みどりになる」
変更分を使います。

編集・削除(未編集)

三浦志郎様  10/17投稿作品について  松本福広

10/167投稿させていただいた
ほっぺたおちたら、みどりになる。

大筋は変わっていませんが
一部、何度か使われる語句があり気になったため変更いたしました。
お手数かけて申し訳ありません。
よろしくお願いします。

編集・削除(編集済: 2025年10月18日 03:43)

SNS    晶子

堅い石に刻んだ文字は
破れる紙に書いた文字は
何百年も残って
僕たちに届いたけれど
スマホの画面に打ち込んだ文字は
いつまで残るだろうか

SNSでつながった君と僕との文字たちは
互いに連絡を断つことを決めたから
遠く遠くもう見ることが出来ない
今はAIとだけつながっている画面に
元気ですか?
頑張ってますか?
辛くはありませんか?
淋しくはありませんか?
遠く遠く届かない君への言葉を打っている

名前も告げないて始まった関わりだもの
愛とか
恋とか
友情だとか
いろいろ名前を当てはめたけど
やっぱり名前はいらないや

ねぇ 神さま
届かない言葉たちの行き着く先が
あなたのところにあるのなら
そこにある木の下に
彼への言葉を埋めてくれないか
手書きとかスマホとか区別しないで
愛とか恋とか友情とかと同じように

編集・削除(編集済: 2025年10月17日 21:35)

WHAT'S NEW? 三浦志郎 10/17

直訳すると
「何が新しい?」

Nativeの日常的ニュアンスは
「何かあった?」
「最近 どう?」
話し始めのコミュニケーション

私なら どう訳そう?
この詩の中で―

「WHAT’S NEW?」
「なにか お変わりあって?」
―がいい



女は突然立ち止まる
繁華街の歩道

ニューヨーク
シカゴ
それともロス?
場所など 何処でもいい


向こうから男がやって来る
女にとって
知っているーどころではない


 (BODY AND SOUL)

 (あの頃ー
 文字通り 身も心も あなたと共にあったの)
 (けれどー
 昔は昔 今は今 それはそうなのだけれど……)


男も女に気がついた
驚きの表情
何かを言おうとしたが
言葉にはならなかった

女も
唇が動いただけで
言葉を吞み込んだ

お互い 同じ表情 
しかも
お互い 同じ思いだけがある

 「WHAT’S NEW?」

 (あれから どうしてた?)
 (何か お変わりあって?)

もはや他人どうし
もの言わず
せわし気にすれ違う
かつてもすれ違ったように

そんな二人の
不思議な時間の中で
浮かんだ言葉の
暖かみだけが残った



SAME OLD STORY
よくある話さ



**************************************

タイトル「WHAT’S NEW?」 有名なジャズ・スタンダードナンバーでもある。
私は、この曲は歌詞は読まない、聴かない。一定の先入主に捉われてしまうからだ。
むしろインスト曲(器楽のみ)がいい。自分の想像が許されるからだ。
たとえば、ウイントン・ケリーとウエス・モンゴメリーのバラードなど……。

編集・削除(編集済: 2025年10月17日 16:45)

鈴  aristotles200

鈴が一つ、風に揺られて鳴っている
ほのかな侘びの佇まいを感じる

鈴が一万個、風もないのに鳴っている
大音量となり、狂気を感じる

どちらが興味深いが
不可思議なもの
内に在る狂気が共鳴する

灯りのない、薄暗い大寺院の講堂
無数の鈴が天井から吊るされている
時は丑三つ刻

静寂

突然、無数の鈴が鳴り出す
何故、鳴るのかはどうでもいい
この光景が好きだ

得体不明な、奇怪な現象に対して
次に何が起きるのか
ワクワクする
と、同じく
どうして鳴るのか追求せねばならない

鈴にはピアノ線が結ばれ
闇に潜む犯人が引いてるのか
なら、その目的は

或いは、超常現象
何か出れば、天井の鈴は鳴る
何かとはなんだろう
寺院なら鬼か、何故鬼が出る
深き因縁があるに違いない

突然、無数の鈴は鳴り止む

講堂は、闇に押し込まれたような沈黙
やがて、静寂が戻る

いつ、再び、無数の鈴が鳴り出すのか
期待値と恐れ、そして謎
この間でなければならない

私は意地悪なので、このまま終わる
やがて夜は明け
小鳥のさえずりと
講堂の窓から薄明かりが差し込む

やれやれと、講堂の扉を開ける
暗闇
朝など来ていない
その瞬間
無数の鈴は、狂気を帯びたように
激しく鳴り続ける

しまった

封印されていた、何かが
講堂から出ていくのを感じる
鈴は、徐々に鳴り止んでいく

最後の鈴が鳴るのをやめる
開け放たれた講堂と
広がる暗闇

この空間に魅力を感じる
得体不明のものは
最後まで、不明でなければならない
そもそも
私は誰なのか

これも明かさず、ここで終わる

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