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群馬県榛名町……今は高崎市と合併している。そこに私の実家はある。
私が母の遺品を一人で整理していると、母が書いていたスケッチブックが出てきた。どのページも水彩画に、詩が添えられていた。一篇の詩画に目が止まった。赤ん坊の水彩画が描かれていた。
あたらしい ゆき
あたらしい あなた
あたらしいものは
いつも やわらかい
あなたの ほっぺたは
とっても やわらかい
との詩だった。
榛名山(※)の新雪はパウダースノー。軽くサラサラだ。踏み固められない新雪にやわらかいと感じて、そこに赤子の頬と結びつけたのだろう。
ただ、赤子の頬といえば血色がよく、あたたかなイメージもある。なぜ、雪と頬を結びつけたのだろう?
その時の私には分からなかった。その疑問は父のの話によって氷解する。
私は一人っ子として育てられてきたが、私を産む前に四人子どもを亡くしていることを話してくれた。
天から授かる度に、すぐに亡くなる子どもと
天から降り手にとれば溶けてしまう初雪が重なる。当時の母の心境ははかり知れない。
母のスケッチブックは白紙のページが残っている。
残された白紙の寂しさを埋めるように、自分の気持ちを整理するように続きのページに足してみた。
母が遺した水彩画の道具を使い、雪うさぎを描く。
なにがほしい?
きみに きいたら
とけない ゆき
きみが つくった ゆきうさぎ が
ないている
出来は分からない。それでも、数少ない母との繋がりに感じられた。他にも印象に残った遺品の中がある。小説や雑誌のバックナンバーの中に、一冊だけ詩画集があった。星野富弘氏のものだった。影響を受けた私も、ようやく県内にある星野富弘美術館を訪ねた。
印象に残ったのは母親と二人三脚で詩画を描いていたというエピソードと、そんな母親に対する愛と感謝に溢れたやさしい言葉の作品たちだった。
私は母と折り合いが悪かったので些細なことで口ゲンカをしていた。お互いに意地っ張りなのだ。語れるエピソードは持ち合わせていないからこそ、より印象に残ったのかもしれない。白紙のページを埋めるのは、親不孝だった私が出来る二人三脚。
母のほっぺたの詩画の隣に並べるなら、きっとこういう詩かもしれない。脳裏にT字剃刀の絵を思い浮かべる。
母が私の頬を見て
「ひげなんて生やして」と言う。
ひげ剃りはしてきたのにな
やせ細った母の頬
かたくなった私の頬
遠い面影は
雪にうつせば濃くうつる
あの榛名山が雪で染まるまで
どのくらいだろう。
そんな詩画を想像しながら、榛名湖の奥にある榛名富士を望む。まだ青々とした山並みが眩しい。火山活動で生まれた山々に緑が覆い尽くされるのにどれだけの年月がかかるのか?
それだけの時間があったとして有効に使えるだろうか?
時間……母のなぞなぞが唐突に思い出される。
「雪が溶けたら何になるでしょう?」
私に比べて詩が好きだった母なら春になると答えるかもしれない。当時の私は水と答えた。ただ、今なら少し言葉を付け足す。
雪が溶けて水になる
水は命を育む
あなたと同じだ。
あなたは
芽を守り
緑をいつくしむように
時間をかけて育む。
その詩に一枚、緑の葉を書いて
また一ページ埋めていく。
※榛名山
榛名山(はるなさん)は、関東地方の北部の群馬県にある上毛三山の一つ。榛名山はひとつの山ではなく、榛名富士、掃部ヶ岳、烏帽子ヶ岳などをはじめとする複数の山の総称。榛名湖はその山々に囲まれている。中でも榛名富士は名前の通り富士山に似た形をしていて、四季折々表情を変え行楽地として人気がある。
https://yamap.com/magazine/18563 より転載
蛇と蛙																									
そんなのよりももっと甚大な																									
ドラゴンと蛙																									
																									
目をつけられたらひとたまりもない																									
だから蛙にできるのは																									
その災害が自分に気づかないように																									
ビクビクと息を潜めることだけ																									
けれどタチが悪い事に																									
そいつは逆鱗が多くて多くて																									
触れないなんてのは至難の業で																									
																									
どんがらがっしゃん																									
																									
ほら																									
ひとたび触れて仕舞えば																									
ターゲットロックオン																									
轟轟と咆哮が襲う																									
																									
完璧に避けるなんて無理だから																									
慣れる事に期待してるけど																									
耳を劈く咆哮に																									
慣れっこになんてなる訳ないよね																									
だけど、糸口が見つからない訳でもない																									
																									
普段視線送らないようにしてばかりだから																									
気づかなかったけど																									
思い切ってジロジロしたの																									
したらどうだい																									
自分だって食べてるじゃないか																									
ベルトだってなんだかだらしないし																									
なんだ																									
横顔は全然怖くないじゃないか																									
ドラゴンはもっと鋭利だよ																									
																									
俺はな																									
もう正面顔だけしか怖くないんだからな																									
だからな																									
今、目逸らしてるだけだからな																									
こんにちは。お礼が遅くなり申し訳ありません。
内心これはアウトかもしれない…と思いつつ投稿させていただきましたが、丁寧なご感想をくださり感謝いたします。毎日、家の窓の向こうに広がる東京方面の空を眺めながら、いつか書こうと思いつつ、なかなか手をつけられなかった題材「星が見える東京」について、どうにか落とし込んだのが今回の詩です。いただいたお言葉を反芻していると、もっと違ったアプローチでも書けたのではないかとも感じました。またご指導いただけるような詩が書けるよう努めてまいります。
この度は貴重なお時間を使って「紡ぎ手」を読んでくださり、素敵なご感想をくださりありがとうございました。
雨音様 暖かい祝辞をありがとうございました!(お礼が遅くなり失礼いたしました)。これからも精進いたしますので、よろしくお願い申し上げます。
前回に引き続き的確な論評いただきありがとうございます。
作者の意図を適切に汲み取っていただき、一定の評価をくださったことを嬉しく思います。
一方、ご指摘の通り、今作では「〜のような」が多すぎたようです。
それ以外の直喩や、あるいは隠喩など別の表現法を織り交ぜたほうが良かったと思いました。
今回も読んで頂き、誠にありがとうございました。そして票の中のアドバイス、読み返してみて、自分でも先生のおっしゃる通りだなと感じました。これからは、アドバイス等を思い返して考えながら創作していきたいと思います。本当にありがとうございます。
今回も読んで頂き、ありがとうございました。そして細やかな点へのアドバイス、とても勉強になりました。自分自身も少し難しい題材かなと思ったんですが、投稿して良かったです。おっしゃる通り、いろんな観点で、感じた事をどんどんチャレンジしてみようと思いました。本当にありがとうございます。
桜ひらひらと舞い踊る中
友達たちと潤む瞳で語り合う
セーラー服の君を見つめてた
君の下げた鞄にはアザレアのレジンのキーホルダー
何の花か知りたくて調べた思い出の中
君が好きな花を知れただけで
二人の間に微かな繋がりを感じたんだ
だけど結局なにも語り合う事なく
だけど結局なにも触れはしなかった
それでも君は君のままで
僕は僕のままだと思っていた
アザレアの咲く遊歩道
スーツ姿の僕は短く切った髪の君を見つけた
君は君のままが歩いていて
僕は微かに残った僕が見つめてる
もう住む世界が違うんだと感じた時
君は立ち止まり僕を見つけ駆け寄る
「髪切ったの  似合う?」
まるで僕の日常の中に君が居続けた様に語りかける
「あの頃 全く話せなかったから連絡先  交換しよ」
違う世界に生きていると思っていた君は
同じ世界に生きていて
だからこうしてまた会えて
気づけばアザレアの咲く遊歩道を
二人とも制服を卒業した今並んで歩いてる
真夜中の最終電車
時代遅れのおじさんが
正義をぶちまけていた
酒の匂いが混じっていた
おじさんは
一括りにされないために
自らを三つに割って
三段論法で塗り固めていた
嫌な匂いを撒き散らしていた
認知は歪み
人の話を聞く耳を持たない
周りの顔が次々と引いていく
逃げるように隣の車両に移ると
私からも同じ匂いがした
もう紛れることはできない
車内に広がる清潔な空気が
おじさんを焙りだしていた
肩書きと資格と
マイナンバーカードを
隣の座席に置いてきた
自信を失った私は
おじさまになって
隣の車両に戻ろうとした
一括りにされないためには
群れなければ良い
おじさまにならなくても
名を名乗れば良い
拙作「イルカに乗った少年」の評を頂きありがとうございました。ご指摘、ご助言感謝致します。前半部分はWEB上で、見知らぬもの同士でお互いの存在を確認し合っている様子を表現したかったのですが、「イルカ」と表現することで、自分自身で詩を難しくしてしまいました。本作の主題は5連から最終連です。この私の内から出てくる感情と「イルカの少年」という表現が飛躍していることに気づきませんでした。前半で言葉遊びの心地よさに浸らずに、感情を表現することに終始すれば良かったと悔やまれます。しばらくは、内なる感情をしっかり言葉にするという課題に向き合いシンプルな詩を書くことで精進しようと思います。今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。