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今回も私の詩に丁寧なご感想とアドバイスを頂き、誠にありがとうございます。佳作
との評をくださり、とても励みになります。
本当ですね、お書き頂いたセリフで現場性が一気に高まりますね。この詩の扱うモチーフに
はるかに相応しく感じます。この部分、自分でも書き直してみます。
今後とも、どうかよろしくお願い致します。
1 詩詠犬さん 「どうしようもなく 夕焼ける HIROSHIMA」 1/9
この詩が示唆する夕焼けの持つ美の性質に注目する必要があります。そういった意味で、2連後半2行は示唆的な導入部であると同時に、この詩の夕焼け美の本質を代表するかのようです。
良く練られた表現ですね。ありていに言えば、夕焼けが美し過ぎると感じたのでしょうが、作者はそれを(ただごとではない)のような心理で見ている。そこにある美に異常性を感じたか、「狂気」とまで表現するのが凄いです。闇がいつかやって来て、この夕焼けの“過美”を自然に消してゆくものですが、その闇の役割のようなものの表現もユニークで読み応えあり。雰囲気が“意志的に立って”います。すなわち4連です。ただ夕焼けの美しさを平板に書くのとは一線を画していることがわかります。添付写真も含め、その風景に、ある種の「濃さ」を感じますね。佳作を。
アフターアワーズ。
タイトルに「HIROSHIMA」とあるので、何か、ご当地的記述があっても可でしょうね。
2 荒木章太郎さん 「落ちる」 1/11
まず何連あるかを数えました。全15連。「落ちる」という行為を仕事という現実として、あるいは生き方の抽象的記号として、各種場面、状況に対応しながら綴ったものと思われます。それ以上の突っ込んだ解釈は僕には難しいです。ただ1点だけ、余人は知らず、
僕の場合のみ感じたことがあります。これは意外とわかりやすく書けます。以下の如くです。
「この詩はなにか勘違いをしているのではないか?」
冒頭、連の数を書きました。それによると、8連とそれ以降(ちょうど真ん中付近)
「右足を折って病院に運ばれた僕」
「右腕の骨を折り同じ病院に運ばれたオレンジ少女」
~~から、何か別の詩が始まる気が、僕はどうしてもしてしまうのです。つまり二つの詩の共存、相乗りのように思えたことでした。仮に前半、A。後半、B、とします。僕自身はBの方が、エピソードもあって断然面白いと思うのですが、それにしても、少し別方向、あれこれ盛り込み過ぎで煩雑感が伴うのです。おそらく荒木さんはAを骨子、Bを事例的エピソードにして、AがBを回収するアプローチを考えたろうと、僕は推測していますが、第三者的に読むと、どうも回収しきれておらず、並立感(別の詩?みたいな)が拭いきれないのです。その原因はBの、上記“煩雑感”にあるような気がします。荒木さんは現代詩表現に非常に巧緻な、すぐれたかたです。もちろん、この詩もそういった能力内にあります。ただ今回は構成といった点で、少し考えさせられる面を感じました。大作なんですが、微妙です。佳作一歩前で。
3 静間安夫さん 「群衆」 1/12
物事の隙間に漂う、この言葉を狙って来ただけで、すでに軽く甘め佳作は取れるほど。それほど価値高い―と当該評者は思っております。
2連まで。全く、全くその通りです。この概念を担当する学問は社会学及び心理学ですが―僕の印象のみで言うと―怠惰にして社会科学的に全く定義づけされていない。この詩はそれを充分捉えて、連を増す毎に彼らを解析していきます。ほぼ状況や属性が網羅されていると思います。外的刺激あるいはその操作によって、いかようにも対応できる”恐るべき応用力“があるということでしょう。ファシズムにも革命にもなり得る。暴徒化もすれば沈静化もする。民主主義にも衆愚政治にもなる。どうにでもなれる恐さですね。どんな時代にも起こり得る。僕たち市民一人一人の集積だからです。
ところで、ひとつ指摘です。セリフの部分、甘いです。かえって品下がります。いっそ上から目線、高飛車、傲慢な方が、この詩の扱うモチーフ、現場性を体現できそう? 曰く……、
「しかれども、我ら、能う限りの策、尽くせり。他にいかなる方途ありや?而して、我ら信ずるところを邁進す、よろしく我らに続かれよ!!」みたいな。鼓吹やアジテーションでいいんです。ちょっと極端だけど……。要は成りきりが必要かな?(笑)。ここはテンションなので、ぜひそのように活かしてください。このままだと、普通佳作ですが、セリフ部分再考で、ぜひ代表作入りを!
アフターアワーズ。
この詩を初めて読んだ時、日露戦争後の日比谷焼き討ち事件と関東大震災朝鮮人殺傷事件を思い出し調べました。どちらも群衆が極端に暴徒化したケースで、時の政府も深刻に認識したようです。歴史をささやかに曲げたような事件です。「群衆」はこれからも考えたいテーマです。
4 多年音さん 「折りたたみ傘」 1/12
そうですね。僕も鞄の脇ポケットに入れて、うっかり忘れることがありますね。
日常、ふいに訪れる小さな不幸。この種のことはとてもありがちなことですね。「お守り気分のまま」というのが言い得て妙です。
ちょっと面白い事を発見しました。各連の末尾だけ拾い読みすると、
「いつのまにやら壊れていた~僕は歩いていたんだね~綺麗な顔を見せてはくれない~雨の音はまた強くなる」―うまく「原因~経過~結論」に嵌っていきます。(こんなことがありました。みなさん、軽く、ご用心、ご用心……)まあ、そんな風にも読めるのです。
ただ重い警鐘ではないです。
そういえば、この詩は日常のふとしたことを書き留めた、といったニュアンスで、比較的短めでライトに書かれた雰囲気です。
その分、少しキメ手に欠ける気はしたのです。別に文脈に破綻があるわけでもなく、ワンテーマ絞り込みの理にもかなっています。
少し気弱な感覚で損をしたかな?といった感じです。あくまで印象のことです。佳作半歩手前で。
5 晶子さん 「蝋梅」 1/12
こちらも日常の中でのふとした感慨や気づきが詩化されています。そう、幸せはひとりよりふたり。ここでは具体例や特定のパートナーとかを想起するというよりは、漠然とした曖昧さの中に詩を浮かばせているのがいいですね。そのほうがすてきです。お菓子や洋服なども女性の趣味性が感じられ、微笑ましいです。どの連もサラリとした感触がこの詩には似合うようです。最後がこの詩の主役。ここの庭でもひとりで、幸せを分かち合える人はいないけれど、蝋梅と一緒だから嬉しい。蝋梅と共に、春を予感できて嬉しい。そんな感覚でしょうか。家の近所で、実際に見たのかもしれない。そう思う方がこの詩の日常性には似合う気がします。甘め佳作を。
「愛すべき小品」といったところ。これは批判でも皮肉でもありません。微笑ましいキャラクターのことです。この詩の性格は日常のすぐ隣にあります。
評のおわりに。
蝋梅とは違いますが、いわゆる梅の花(白梅?)が職場の庭に咲きました。不粋な僕は同僚に言われるまで気づきませんでした。
そういえば、ニュースで神奈川・曽我梅林で咲き始めたとか言ってました。この寒さの中での早さ、健気さ。人知れず春は準備されているか? では、また。
高評価ありがとうございます。
以前、このサイトでの評にあった、「当たり前のことを詩的に描く」という作風で書いてみました。
「粗さは残る」と指摘は謙虚に受け止めつつ、まずは初めて秀作との評価をいただけたことを喜ぼうと思います。
具体的な今後の指針もいただけて嬉しく思います。
春の日差しはまだまだ先になりそうです
母さん、きこえますか?
父さんは天国で何してますか?
僕は今 不幸の只中にいます
そう思いこんでるだけかもしれませんが
真実は心の中にあります
脳の奥に潜んでいます
辛いです 毎日が
辛い毎日に差し込む光が
一片の希望なら
絶望を力に変えて蓄えたい
冬の訪れが僕の孤独を浮き彫りにする
寒くてマフラーと手袋で武装して
闘いに備えよう
明日への潮の満ち引きが
心のトリガーを弾くから
僕はほとんど夕焼けしか愛せない
それでもいいと言ってくれる
あなたは母ですか、父ですか?
どちらでもないなら
友人ですか、恋人ですか?
僕を好きと言ってくれる
あなたになら
心を捧げてもいいと思うのです
母さん、父さん
明日という素敵な出会いがありました
昨日のことは忘れてしまったけど
思い出せばかけがえのない宝物ばかりです
島 秀生さま 評ありがとうございます。
べた褒めで、名作&代表作までもらえて、今年は良い年になりそうです。
がんばって書きますので、またよろしくお願いします。
島 秀生様
拙作「おかえりなさい」に評とご感想をいただきありがとうございます。
名作&代表作とのこと、とても嬉しいです。
本作、推敲を15回行いましたが、主人公のズレ等を修正出来ずに投稿していますね。
(ぼんやりと、そうかなくらいの認識でした)
ご指導いただいたものを、ver16として投稿したものと比較検証を重ねました。
「広大な宇宙を果てを 移民船で目指す旅」
(この言葉、どうひねくり回しても出ません。)
構成含めて、全体像が凄く良くなっています。
しかし自力では、ここまで書けません。
長編を最後まで読ませる=序盤で読者の足を止めない工夫も、今の私には高度過ぎるように思います。
まず、そこに気付くことが出来るように精進を重ね、次回作に活かします
全体的に、詩の力不足を実感しています。
今後もご指導のほど、お願いいたします。
阪神淡路大震災の日ですね。
大地震の時は、水道管が破損するので、消火栓から水が出ない。
阪神淡路大震災の折りは、本当にすごい数の消防車が各地から集まったんですが、
水道から水が出なかったために、ほとんどが機能できずに、火災が広がりました。
この反省から、対策として防火水槽が用意されるようになったはずでしたが、
能登半島地震の折りは、
②倒れたガレキが道を塞ぎ、防火水槽まで行けず
③アテにしていた川の水も、地震による隆起で干上がる
④結局、阪神淡路大震災の時と同じように、ホースを延々つないで、海から海水を引いて、
輪島朝市の火災を消すに至りました。
大地震の時の火災対策というのは、本当に何重にも考えておかないといけないものだと思いました。、
●光山登さん「奇跡の液体」
食の至福に出会ったようです。
和の、シンプルであり、基本でもある食材から、目からウロコのおいしさへの変異があったようで、作者の感激が伺われます。
おいしいものを食べた時は、素直に幸せであります。
それは、3連にあるような、現実に待ち受ける不安や不運やストレスのような世情のものを、しばし吹き飛ばすほどの感激であったのでしょう。
3連は、一見、異質が複合された連ですが、私はそういう解釈で読んでみました。また、ピンク色は、幸福に化学変化した時の、架空のイメージカラーでありましょう。
食を、抽象でアタックするって、おもしろい試みですね。そこは評価したい。まだ荒っぽさが残る作品ですけど、おまけ秀作にしておきましょう。
いちおういうと、無理にアンチテーゼを入れなくても、例えば料理人の動作を抽象化したり、食材にももっと細かく入る形で抽象化したり、同一方向、もしくは同一トーンのものだけでも、抽象詩は成立するように思いますよ。「色」の謎かけ一つくらいは入れてもおもしろいですが。
無理やり、毒の翼を入れなくても、成立できると思えるので、そこは今後の一考にして下さい。
●TICOさん「傘」
もしかして「きみ」は、少し破綻してるのかな? ちょっと様子がおかしい気がするが、私の気のせいだったら、ゴメンナサイ。
前回拝見した「作り笑顔」との連作だということなので、「きみ」は同一人物だとして読むと、機知に富んだ合いの手を入れる感じの人には全然見えない。そこが変わってしまったところなんだとすると、かなりの変わりように思いました。
ラストのシーンがね、ふつうに感情表現として書いているのか。ホントにパニクってるのか、判断しかねるなあー。そこまでがあまりに無表情に書いているので、後者もありうるから。
2連「最寄りの駅まで」や7連「足早に駅まで向かい」の表現は、当然電車に乗ってるものという意で読むし、そう読まれるのが常道の表現だけど、
2連から3連への流れのところ、また帰りにまだ電車に乗っていないのに、近くだという旧友に会うシーンなど、ホントに電車に乗ってどこかへ通勤しているにしては、辻褄が合いにくい場面がある。
もし電車に乗ってるなら、自宅の最寄り駅と、勤務先の最寄り駅を区分した言い方をして欲しいし、
もし乗っていないのであれば、前述の「 」2箇所のような表現は使うべきでない。
また、高架になってる線路では、駅そばに限らず、交差する主要な道路ごとに「高架下」が存在するわけで、「高架下」という言葉は、「駅」を全く意味しない。「駅」を代替するものには全くならない。そこも心得て、言葉を使ってほしい。
というわけで、描いてる「人」に謎がある上に、今回は「場所」にまで謎をかけてくれているので、かなり読みにくいです。
前回は、場面がクリアーだったし、叙景も美しかったから、そこだけでもう読めたのと、「人」も、疎遠になった旧友のようなものを想定すれば、矛盾なく読めたというのがあります。しかし、今回は真実に近くなった分、複雑になってきたし、その複雑を描き切れてないところで、不明が先行してしまいます。
ただ、「人」も「場所」もとりあえず保留にして、「傘」だけに注目すると、「傘」を巡るドラマはあります。そこは一本、スジが通ってます。
折りたたみ傘は持っているけど、絶対使わない人が、傘を持ってないんだと誤解され、1本しかない傘を渡されてしまう。渡した友は、自分は雨に濡れながら走っていってしまう。主人公は呆然と、その友を見送っています。
それ自体を人の情を感じるシーンと読んでもいいと思います。
(本当のところは、たぶん、そうしたややこしくなった時に、きちんと人に話せない対人関係難(もしくは不慣れ)が、主人公にある、ということでしょうけど)
せめて「場所」の謎は解いてほしいという注文をつけた上で、秀作としておきます。改善余地を残す作品ではあります。
●aristotles200さん「おかえりなさい」
なにか後ろへ行くほどに、話が盛り上がってきますね。とりわけ第二の人類の発展模様を興味深く読みました。落下が始まって以降は、ドキドキする展開で興奮しながら読んでいました。良かったです。案外、この第二の人類の方が、今の私たちかもしれないとも思いました。おもしろかったです。
ただちょっと着地をみると、この話、移民船、もしくは移民船のAIが主役だったのか、と思う着地だったので、序盤には主役と見えなかっただけに、気になったのはそこの整合性くらいかな。であれば、移民船作るのに苦労した、あるいは全人類の期待だった、みたいな、移民船にもっとスポットを当てる序盤があってもいいのかな、と思った。
ストーリー上、気になったのはそこくらいです。大作でしたね。
名作&代表作入りを。
細かいところをいうと、
出だしの初連が、説明不足で、出だしから蹴躓くんですよね。誰にとっての「母星」であるのか、です。初連の段階で主語となりうるのは、「恒星は」しかないので、文法上は、寿命を迎えた「恒星」にとっての「母星」になってしまう。
そう読まれてしまったら、話が繋がらないよね。
2連で「人類は」と書いちゃってるから、初連も不特定の星にする理由はなく、「地球」と書いてしまったらいいと思うんです。
恒星は寿命を迎え
膨張する赤色巨星が
地球を呑み込もうとしている
人類は存続を賭けて
衛星を
(以下略)
こういう感じにした方が、話が次へと繋がって行きやすいですよね。
長い詩ほど、出だしは、スルスルスルっと読者を引き込める方がいいのです。興味を惹かせるのはいいけれど、考え込ませるのはいけない。「意識しないうちにいつの間にか引きずり込まれている」のスタートがベストです。長い詩は先が長いので、序盤は「次々に読み進みたくなる」の進行が良いのです。序盤に立ち止まらせるのは、長い詩の場合に、厳に禁物です。
(初連で、「太陽」と「地球」の、両方の言葉を伏せて、2連終行で解答を出す形ですが、2つも隠すのは、読み手を蹴躓かせる元なのでいけない。隠すのは1つ(太陽)だけにしといた方がいいです。)
また、スムーズに読み進めさせるための工夫として、長い詩は、基本的に前から読んで行って意味が取れるような書き方をすること。遡らないと意味が取れないような書き方は、なるべくしない方が良く、しても1連遡る程度のものにして、それ以上遡らないといけないような書き方は、少なくとも前半ではしない方がいいです。
3連もその理由で、まだ移民船のままであることを入れた方がいいです(5連の「第二の母星に辿り着く」が出てくるまで、移民船のままであることがわからない)。
一例としてはこんな感じ。
広大な宇宙を果てを
移民船で目指す旅
制御するAIは
忠実に仕事を行う、微塵の狂いもない
歳月は何十年、何百年
ただ流れ
幾世代かを経るうちに
人間は知識を失い
AIが与える環境に
すっかり満足しきるようになっていた
最初のアナウンス以降は、リズムに乗って、文が走り出すんだけど、どうも序盤がね、長い詩の書き方になってないので、見直しおいて下さい。
●相野零次さん「夢」
とてもいい詩だと思います。感動しました。
内容がとても良かったし、いろんな方向に想いを巡らせてることで、スケールの大きい詩になってるのが良かった。
パンとスープの比喩もステキでしたね。それとステップやハンカチなどの話、語り口など、全体のトーンがよく合っていて、一つの統一感あるワールドになってるのもいい。
1~5連までと終連はパーフェクトやね。
あと、内容面で2連と終連が特にすばらしかった。このポリシー、ステキです。感心しました。
この詩、年初のご自身の抱負も含まれてるかもしれないけど、この自身への呼びかけが、本人のみならず、読んだ人にも共感を呼び、元気づける詩だなと思った。
うむ、日頃の努力の成果というべき一作じゃないですか。想いもステキだが、実力アップしてるから、このスケール感で書ける。
名作&代表作入りを。
今回も読んで頂き、ありがとうございました。
そして一つ一つをご丁寧に、ご感想やアドバイスなど頂き、もう感謝しかありません。
何度も読み返して、自分の中での糧として、今後の創作に活かせたらと思っています。
とても嬉しかったです。ありがとうございました。
今回も読んで頂き、ありがとうございました。
その上で素敵なご感想とアドバイス、とても嬉しく感じています。
まだまだ未熟ですが、頂いたアドバイスやご感想を何度も読み返して、自分の中で上手く消化して行けるようになれたらと思います。
ありがとうございました。