◆ここは「MY DEAR投稿掲示板」です。
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歩み去るあの方の姿が
夜の木々の影に溶けてゆく
土の小路をゆくその足音がだんだん遠くなり
耳に届かなくなるまで聴覚を尖らせていた私は
溜めていた息を静かに吐いた
その夜の月は冷たく冴えた闇を鋭く照らし
歩み去るあの方の肩の窪みに薄く積もり
それはそれは 秘密の魔法のように
私の心にのみひっそりと
残り続けるのです
ベトナム戦争 終わった春に
海洋博 およぐたいやき 公衆電話
まだ世界は テレビの向こう半世紀前の 誰かの記憶
ロッキード 記憶にございません
白黒テレビ ピンク・レディー
成田が開いて サザンが鳴った
インベーダー ウォークマン
レノンが死んだ 百恵引退
貸しレコードから 銀色のCD
ファミコンつないで 夜が少し延びた
グリコ森永 福沢諭吉
つくば万博 日航機
ショルダーホンに スーパーマリオ
チェルノブイリ 写ルンです
JRになって 携帯電話
バブルの街で ドラクエの列
花金 地上げ屋 二十四時間戦えますか
昭和が終わって 平成 三パーセント
ベルリンの壁が 崩れた夜
バブルはうたかた 湾岸戦争
ソ連が消えた MDに歌を詰めた
Jリーグ開幕 ドーハの夜
米が足りない タイ米 プレステ
世界はより速くなって
昨日より窮屈になって
それでも明日は わからないまま
僕らは今日を 流して暮らす
笑った日にも 泣いた日にも
世界は勝手に 先へ行く
歴史が何度 名前を変えても
名もない暮らしは 続いてく
阪神淡路 地下鉄サリン
プリクラ Windows95
ポケベル鳴って たまごっち
ポケモン 赤・緑 通信交換
山一消えた 就職氷河期
フランスW杯 初めての夏
iモード ノストラダムス
二千年問題 それでも朝は来た
カメラ付き携帯 「写メ送って」
9.11 画面の向こう
日韓W杯 着うた
イラク戦争地デジ mixi 中越が揺れた
YouTube幕開け 福知山線
愛・地球博 Wii ニコニコ
iPhone上陸 リーマンショック
派遣切り 新型インフル
マイケルが死んだ はやぶさ帰還
3.11 海が街をのみ込んだ
福島第一 つながらぬ電話
その年の六月 LINEが鳴った
スカイツリー 634
東京2020 決まった夜
八パーセント STAP細胞
世界はいつしか 手のひらの中
世界はより速くなって
昨日より窮屈になって
それでも明日は わからないまま
僕らは今日を 流して暮らす
笑った日にも 泣いた日にも
世界は勝手に 先へ行く
歴史が何度 名前を変えても
名もない暮らしは 続いてく
三十四対三十二 南ア撃破
熊本が揺れて Pokémon GO
インスタ映えして 指でスワイプ
西日本豪雨 QR決済
平成最後の 文字があふれて
令和の二文字 掲げた春
ラグビーの秋 日本中が沸騰
十パーセントが レシートに乗った
新しい名前の 同じ朝
コロナ 緊急事態 マスク
Zoomの会議 五輪は延期
無観客 ワクチン 静かな夏
ウクライナ侵攻 奈良の銃声
ChatGPT WBC
五類移行 生成AI
元日の能登 新しい紙幣
大谷 50:50
大阪万博 ミャクミャク
備蓄米 古米 古古米
ワールドカップ AIが相談相手
世界はとうとう 話しかけてくる
世界はより速くなって
昨日より窮屈になって
それでも明日は わからないまま
僕らは今日を 流して暮らす
笑った日にも 泣いた日にも
世界は勝手に 先へ行く
昨日の自分を 越せなくたって
それでも暮らしは 続いてく
画面の向こうに 誰かの今日
戦争はまだ どこかで続く
世界は今も 先へ進む
半世紀ぶんの 記憶のわだち
荻座利守さん、丁寧にお読みいただき、ありがとうございます。
冒頭の「つぶされる」や「泥人形」、
そして「人はそもそも魔法使い」という部分まで拾っていただけたこと、
とても嬉しく拝読しました。
特に「乾けばひび割れてさ/濡れりゃ形をなくしてさ」のところを、
納得できる喩えとして受け取っていただけたことが印象に残りました。
また、主題そのものは決して珍しいものではなく、
その中でどう独自性を持たせるか、
というご指摘も心に留めておきたいと思います。
タイトルの「暁」を、作品の中でもさらに像として響かせるという視点も、
興味深く読ませていただきました。
普段、私は歌詞を書いています。
この作品も、もともとは曲に乗ることを前提として書いた歌詞です。
ただ、音楽や歌声をすべて外して、
言葉だけを置いたときにも、それがひとつの作品として読んでもらえるのか。
そんなことを確かめたくて、今回こちらに投稿させていただいております。
ですので、歌を知らない状態で、
この言葉からここまで読み取っていただけたこと自体、
とてもありがたく感じています。
ご感想、本当にありがとうございました。
今後ともよろしくお願いいたします。
ご講評ありがとうございます。
タイトルの「かんちがい」には、三つの意味を重ねたつもりです。いわば、叙述トリックのような構成を試みました。
一章では、夫が年甲斐もなく色気づいたように語っていますが、実は風邪の症状だったというかんちがい。
二章では妻の視点に変わり、夫が認知症であること示唆しています。そこで、一章の夫の姿に対する読者の認識がひっくり返ることを狙いました。
さらに妻自身も、「こんなかんじだったっけ」と、思い描いていた生活と現実との違いに戸惑っています。
もちろん、すべてを読み取っていただけるとは思っていません。ただ、二章によって一章の意味が変わる、その面白さだけでも感じていただけたらと思っていました。
二章で説明を増やせば分かりやすくなるのでしょうが、それでは作品としての面白さが損なわれるように私は思います。詩をこうした構成で作ること自体に無理があるのかなあと、悩んでおります。
このたびは、お読みいただきありがとうございました。
荻座 利守様
拙作「ニ人」にご感想とご講評をいただき、ありがとうございます。佳作とのこと、精進します。
本作のテーマは同一性です。ボルヘスの短編から着想を得て、今回は自分自身を分裂させてみました。結局、相容れることはありません。
龍樹、難解です。岩波文庫の初期仏典は読めても、龍樹は過去に挫折しました。中論、正法眼蔵とイメージが重なりました。再度、挑戦してみます。
今回も、作品を深く読み解いていただき、感謝します。次回も宜しくお願いいたします。
この度も、『秋の沈黙』への丁寧なご講評をありがとうございます。
「光景がありありと目に浮かぶよう」というお言葉が、何より嬉しく励みになりました。 細かな表現まで深く読み解いてくださったことにも、感謝いたします。
また、鳴き声を物で喩えるという具体的なアドバイスもいただき、大変参考になりました。今後の創作に活かしていきたいと思います。
10/13〜10/15 ご投稿分の感想と評です。宜しくお願い致します。
なお、作者の方々が伝えたかったこととは異なった捉え方をしているかもしれませんが、その場合はそのような受け取り方もあるのだと思っていただければ幸いです。
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10/13 「秋の沈黙」 ゆづはさん
非常に美しい詩ですね。
私の住んでいるところには鹿はいないのですが、その光景がありありと目に浮かぶようです。
まず、1連目と2連目の表現が秀逸です。特に「引き絞られた弓のような月」という表現を間に入れたことで、その夜の緊張感がよりリアルに伝わってきます。
鹿の悲鳴のような鳴き声には、危険を感じたときの「警戒音」、秋の繁殖期におけるオスの「求愛・威嚇の声」、母親を呼ぶ声があるそうです。
秋ということを考えるとオスの求愛の声のようにも思えますが、人家の近くということであれば、警戒音である可能性が高いようにも思います。
それに、これを警戒音とみなしたほうが、この詩の雰囲気にはよく合ってますね。そのほうが4連目の表現にうまくつながります。
また、この連の「一瞬の気配だけを/窓の硝子に宿し」という表現も巧みだと感じました。窓越しの暗闇に潜む息づかいが感じられるかのようです。
そして、その後の「鼓膜の奥にこびりつく/幽かな震え」というところが、秋の沈黙と暗闇の中に深い余韻を残しています。
やはり、秋という季節には「静寂」や「沈黙」が合いますね。しかし、それだけにそのようなテーマで描かれた詩は数多くあると思います。でもこの作品では、その静寂を切り裂く悲鳴のような鳴き声を描くことで、とても美しい緊張感を生んでいます。
ただ欲を言えば、月が弓で喩えられているように、この鳴き声も、矢や剃刀、あるいは氷の薄片など、何か物で喩えてもよかったのではないかなとも思いました。
でもそれはあくまでも「欲を言えば」の話で、全体的に構成もパランスのとれた、美しい作品だと思います。
評につきましては、佳作としたいと思います。
10/13 「かんちがい」 三津山破依さん
前半の『一、年甲斐もなく』は、日常的な出来事をユーモラスに描いた作品ですね。男だから還暦を過ぎても、身体が熱くなることもあるということや、そんなこと誰にも言えないといったことは、なんとなくわかる気がします。
でも、そうはいっても、やはり寄る年波には勝てないということでしょうか。
5連目の「こほんこほん、と喉から自己主張。
」という表現が巧みだと感じました。
そして末尾の「枕を抱いて、寝るけどな。」というところも、どこかアイロニカルでいいですね。
ただ、後半の『二、年のわりには』ですが、正直なところ、どのように解釈してよいものか戸惑っています。
「夫の様子がおかしい。」「丑三つ時の早起き散歩」「大声あげて、靴下を咥える。」などの表現からすると、深夜に徘徊する認知症の高齢者様子を描いたかのようにも思えます。でも本当にそのとおりなのか確認が持てません。
仮にその解釈で読んでみると、「私は汚れた床を拭きながら/いっしょに何かを探している。」といったところなどから、そこには、淡々とした口調の中に潜む、飾らない夫への愛情が見えてくるような気がします。
しかしそうなると、『一、年甲斐もなく』の内容は、その男性の認知症故の幻想、というふうにも読み取れてきます。タイトルの「かんちがい」とは、そうい意味ではないかとも思えてきます。
でも、私の詩を読み込む力が不足している恐れもあります。
解釈を度外視してこの作品を呼んでみると、淡々とした口調の中にもユーモラスのある、そんな表現の光っている面白い作品でもあります。
評につきましては、難しいのですが、佳作一歩前としたいと思います。
10/13 「水紋」 Emaさん
とても美しい詩ですね。
自分のアイデンティティを探している心が、不安的に揺れ動くさまがよく伝わってきます。
整然と並んでいる本に見つめられている、という表現が新鮮でいいですね。自分が本を選ぶのではなく、実は私たちは本に選ばれているのかもしれません。
そして、本の中のある言葉を目にしたときの、「それは水滴となって/凪いだ私の海に落ちて」という表現も、心象をうまく表していて、とても巧みだと感じました。ここからタイトルを水紋とされたのですね。
また、「本はかつて /木であり 森であったと」という視点も新鮮ですね。私たちは本を読むときほとんどこのような視点は持っていません。
さらに本に、木の記憶、外の空気、雨の感触について問いかけているところも、繊細な感覚を感じさせて、とても美しいです。
そして最後の2連で再び、アイデンティティの模索への視点に還ってゆきます。その構成に関してですが、本はかつて木であり森であったという視点が非常に新鮮であるがゆえに、冒頭と末尾のアイデンティティの模索の視点との結びつきがやや弱い感じがします。
タイトルの「水紋」とは、本に記された言葉が、凪いだ心の水面に落ちて生じた波紋のことなのでしょう。そうであるならば、その本に記された言葉の雫が主題となっていると思われます。それが生じさせた波紋が、新たなアイデンティティにつながるのか、という淡い期待を感じさせます。そこに、本が木であった頃の、空気や雨の感触の記憶を結びつけられないでしょうか。例えて言えば、過去の記憶と未来への期待が実はひとつながりのものであり、本に記された言葉はその触媒であった、みたいな感覚です。
とは言え、全体的に表現の美しさや視点の新鮮さはとても優れていると思います。
評につきましては佳作としたいと思います。
10/13 「暁はまだ俺を知らない」 うたい屋さん
初めまして。初めての方ですので、今回は感想のみとします。
何とい言いますか、とても「男っぽい」詩ですね。
まず冒頭の「つぶされる」という一行がいいと感じました。これはいわゆる「つかみ」としてとても効果的だと思います。そしてその後の「何のために/誰のために」という問いを捨てられないというところや、「大人」とか「分別」とかへの言い訳についても、多くの人が共感するでしょう。
さらに「泥人形」の喩えも面白いですね。「乾けばひび割れてさ/濡れりゃ形をなくしてさ」というところを読んで、なるほど、と納得します。
「人はそもそも魔法使い」。その魔法の原動力は欲望でしょうか、野心でしょうか。それとも失われたものを取り戻したいという想いでしょうか。それを取り戻すためには、己の世界を揺らしてみなければならないのでしょう。
未来に何があるか誰にもわかりません。ですから人生とは「一か八か/カードを切る」ことの連続なのかもしれませんね。
「迸れよ」や「青臭くあれ」という表現も力強くていいですね。己の決心や自分自身への鼓舞を感じさせます。
ただ、ネットの中の詩には、このような主題や視点のものが数多くあり、決して珍しいものではないと思います。そのような中で読み手に「ああ、またか」などと思われないためには、何かしらの独自性が必要となるでしょう。
タイトルに「暁」という言葉がありますので、東雲の空や朝焼けの色、あるいは霧消する闇や長い影などといった言葉を用いた比喩を入れてみるのもいいかもしれません。
でも、冒頭の「つぶされる」や、泥人形の喩えは印象的でした。
10/13 「二人」 aristotles200さん
ドッペルゲンガーを描いた作品と思ったのですが、この二人は左右が逆なのですね。
一人の人間が左右に分岐したけれども、還るところは同じというのは、どこか奇妙ですね。
そして、互いに自分の居場所がなくなることを恐れて、必死に相手を押しのけようとしているところが、滑稽でありながらどこか恐ろしい感じもします。
ここには、何か現代社会への含意がありそうな気がします。
私はジル・ドゥルーズの「差異と反復」を読んだことはないのですが、ドゥルーズは存在論のレベルで差異を捉え直したそうですね。
従来の哲学では、例えば「まずリンゴという同一の分類(種)があり、その中に赤さや大きさの違い(差異)がある」と考えていましたが、ドゥルーズはこれを反転させました。「世界の本質は絶えず変化し生成するダイナミックな流動体(差異そのもの)であり、私たちが勝手に枠にはめて『同じリンゴ』と括っているにすぎない」と主張しました。固定された自分や絶対的な真理はなく、変化し続けるプロセスそのものが世界の姿だと捉えたのですね。
これは仏教の、「金剛般若経」や「中論」に述べられている思想に近いような気がします。
ありのままの世界を見ずに、言葉によって抽象された概念を「実体」と捉えてしまうことが、それへの執着や苦悩を生んでしまうのです。
それを踏まえると、最後の、互いに自分の居場所がなくなることを恐れて、必死に相手を押しのけようとしているところの恐ろしさが、より際立ってきます。
絶えず変化し生成するダイナミックな流動体である世界の本質を見ずに、言葉で表された「同一性」を実体視することが、現代社会の様々なところで観られるような、分断や対立や排他的なナショナリズムにつながっているのではないでしょうか。
私にはこの作品の末尾の2つの連に、そのことへの風刺や批判を感じられました。
この解釈が正しいとすると、この作品は現代哲学(特にポスト構造主義)や大乗仏教(特に中観派)の知識が必要となる難しい詩ということにもなります。
しかし個人的にはとても興味深く読ませていただきました。(ちなみに、左右に分岐したのは、政治的な「左右」とかけているのでしょうか?)
評につきましては佳作としたいと思います。
一、馬車
かぼちゃの馬車に乗りたくて
わたしは時計の針を戻す。
人差し指でそっと触れた。
あなたの後ろ姿を探しに。
かぼちゃの馬車に乗りたくて
わたしは少し意地悪をする。
壁に小さく、落書きをした。
やっぱり、あなたに探して欲しくて。
馬車に揺られる時間は刹那。
それなのに
お尻は痛くなってしまう。
それなのに、望む。
あなたを探す旅に出かけましょう。
カボチャの馬車は置いたまま。
ねずみとトカゲは立ち尽くす。
ふふふっ。
あしたの朝には夜が明ける。
二、スープ
立派なかぼちゃを拾ったので
スープを作ろうかと思う。
あなたが舌つづみをうつような。
包丁で刺す。何度も何度も。
なかなか上手くはいかないけれども、
左手は必ず猫の手で。
硬い皮膚を強引にこじ開けよう。
要らないものは取り除き、
なるだけ薄く削いでいく。
茹でたら柔らかくなるのです。
しっかり濾せば、舌触りも悪くない。
乾燥パセリをぱらぱらすれば、
黄色と緑の出来上がり。
あなたがいないので
ひとり、スプーンで掬います。
残りはタッパーに入れて、
しっかり、冷蔵庫へ。
奥底にしまいます。
ふふっ。
あしたの朝までには
探しておいてくださいね。
今日も枕はびしょ濡れで
苦しいほど明日に祈って
期待が泡みたく膨れ上がって
もうしょうがないんだな
諦めてしまったら
もし仮にでもやめてしまったら
軽くなれるのかな
楽になれるのかな
わからないな わからないな
もう何一つだってわからないな
考えすぎて頭が痛くなってきた
気分が悪いよ
命が痛いよ
悲痛な叫びが僕の中
胸の奥のビートと混ざり合った
待ってこのままじゃ太陽が
昇る前に夜が途切れてしまう
苦痛な昼間を閉じた蓋
その果ての温もりを知らぬまま
そっとのばしたつま先が
闇夜の谷の淵に触れる
ふと足元に明かりを見た
どうしようもないほどに空っぽな
心を満たすのが傷跡で
情けなく溢れ出てしまっても
喉のここら辺が熱くても
そのひとしずくが光なら
椅子の軋む音
それは
私の背骨だったかも知れない
動くたびに
その音は
身体のどこかから鳴った
暗がりの向こう
冷たく光るシンクが
体温を奪う
息をひそめながら
もう一度だけ
身体を反転させてみる
乾いた音が
部屋の四隅へと吸い込まれた
私の輪郭は
木目に溶けてゆく
次に鳴る音は
この椅子の最後の呼吸だろうか
それとも私の声だろうか
やがて
影は床へと沈んでいった
何も聞こえず 何も痛まない
ブラインドの隙間から
月光が零れていた
ただ 椅子だけが
そこに残されて