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編集・削除(編集済: 2024年09月03日 20:54)

感想と評 2/24~2/27 ご投稿分  三浦志郎  3/4

お先に失礼致します。


1 成城すそさん 「幻」 2/24

このかたも守備範囲が広そうですねえ。前作と打って変わった方向性です。
意味は取りません。ただしキーワードを拾います。

1連……夕暮れ~レンズ~砂糖
2連……朝焼け~焦燥~憂い
3連……地面~罪悪感~蒸発~後悔

これらが連結器となって詩行が構成されます。そこにあるアクロバット性は「考える」よりも「感じる」
ことを求めているようです。抽象詩に属する由縁でしょうか。ここに「幻」の感覚が潜んでいるのかも。それでも2、3連はわずかに心情的なものを滲ませています。意味は取れませんが、成城さんがこの言葉群、詩行を選んだのには、何がしかの意図・背景があった事を理解しましょう。
「あ」以降はちょっと軽めに流れて、詩全体のバランスとしては、ちょっと難しいところ? 
あと盛大な空白は何を意味するかが、謎になります。終連はわずかにタイトルを匂わすところでしょうか。佳作一歩前で。


2 喜太郎さん 「AI 」 2/24

SF詩ですね。こういう分野は此処では珍しいんです。フィリップ・K・ディックが生きていて詩を書いたら、こんな素材を取り上げそうです。今盛んに話題になります。それを反映して作られたこの詩。最大限デフォルメされ、ここまでくると「AIファシズム」と言ってもいいほどです。ファシズムは歴史的には悪の権化ですが、この詩に見るそれは、いいことずくめ。「だったらいいじゃない、以上!」で終わりそうなんですが、どっこい、そうはいかない。この詩に行間から漂ってくる“いかがわしさ”を見逃しちゃいけない!喜太郎さんの、この詩の神髄はそこにあると推測します。「人口増加抑制法」が注目され気にかかるところです。端的に言えば人間がAIに支配される危惧、警鐘を思うべきでしょう。詩行は極端を綴りますが、そういった要素があること間違いありません。そこを掬い取っている。その意味で終わり3行は暗示や皮肉を込めた警告であります。この詩はこの3行です。珍しい趣向にして興味深い、よって佳作とします。

アフターアワーズ。
文学を含む芸術万般はAIとはあんまり仲良くしたくないですねえ。ところがすでにAIが書いた小説なども取り沙汰されてます。詩も然りでしょう。逆に法曹界はアシスト用として期待しているようです。


3 エイジさん 「まぁいいよ」 2/24

オオイヌノフグリー凄い名前の割に、可憐で可愛い花。よく見かけるし、詩でも割と使われる野草でしょう。
場面は3分割されそうです。“一年前の”初連~3連。大学入学の4、5連。どちらも公園。以前何度か登場した、あの公園でしょうか。最後は「*」以降の部屋での場面。
エイジさんにしては珍しい部類に属する作品かもしれませんが、けっこう共感する部分があって、「僕らは大学へ入学した」―おそらくエイジさんは当時を振り返って書いたものでしょうが、この詩にあるのと、僕も同じ思いなんです。もうかなりの昔。「角砂糖2つ」というのも、どこか時代を感じてしまうのです。この詩を読んで思うのは、大学生といったって、今から思うと、まだ子供だったんだ、といった事です。前半部の「君」の言う「まぁいいよ」には曖昧さ、煮え切らなさ、これはやはり未熟を感じさせますし、部屋での二人のやりとり・仕草はどこかぎこちなく、場をつくろう感じが見て取れます。「愛すべき不器用さ」みたいな感覚で、この詩を把握することができます。僕の勝手なフィーリングで言うと「今から思うと」―そういった感覚を場面ごとに見せてくれているように感じたのでした。佳作半歩前で。


4 晶子さん 「燃えよ老人」 2/25

晶子さんにしてはタイトルがおもしろい。僕は「燃えよドラゴン」とか「燃えよ剣」とか思い出しますが、とにかく根性入ったフィーリング。そこを「老人」とは!ややミスマッチ気味がかえっておもしろいです。さて、中身は?
ちょっと初連が取りにくいんですよねえ。2連の「娘」を晶子さんと想定すると詩が通じやすくなる。
それで行きましょう(しかし違ってたら大問題!!) そうすると、この詩は父上に捧げられたものでしょうか。大変失礼ながら、父上が天寿を全うされた際の感慨ではないでしょうか。タイトル「燃えよ」は「根性入れろよ」ではなくして、棺が焼かれることを言っているのではないか? 泣き笑いのような位置に悲しみがあって、そこにこそ、この詩の愛惜と鎮魂があるような。初連、も少し噛み砕いてもいいような。甘め佳作を。

アフターアワーズ。
どうでもいいことなので、こちらに書きます。(終連除いて)各連のトップを1行置きにしても、ニュアンス出るかもしれないです。


5 香月さん 「アクチュアリー」 2/25 

記録によると、今回が当区間2作目です。が、ハイ、僕、この詩好きです。まだ2回目ですが、これは佳作です。貝~蟹~鳥と変化を遂げる。これは一種の進化と見てもいいでしょう。それぞれの生き物の周辺を、よく練られた詩行がしっかりと守っています。
ちゃんとロマンもストーリー性も纏っています。変身の繋ぎ目も違和感なし。自然に読めます。独特のリズム感は7・5調基調から来ていますが、古くささも違和感も感じさせないのはさすがですね。詩一篇がひとつの物語。童話としても最適です。漢字が多いんで子供が読むのは向かないけれど、読み聞かせにいいかもしれない。上記リズムの効用です。終わり2行は感動的。とにかくいい詩でした。

アフターアワーズ。
タイトルについて、アクチュアリー 「actually」(実際に)―ある予想や想像が前提としてある上で、それに反する形での事実が起こった場合だそうです。「実は、意外に、マジで」みたいにも使うとか。なんとなく頷けそうです。


6 猫目屋倫理さん 「晩餐」 2/26

これはブラックユーモアでしょうね。口調から言って、語り「私」は女性。従って「私を見つめるプリンシパル」「あなた」は男性。英訳は「大事な人」みたいな感じでしょう。これで話は通りそうです。
内容から行くと冒頭は「友人」でもいいけど、恋人のほうがしっくりしそう?まあ、現代は同性でもいいんですが……。同性と言えば、これは「ライバル、皮肉、嫉妬、憎悪」などをキーワードとして、解釈してもいいかもしれない。「足の引っ張り合い」「裏切り密告」の連。「騙しあって潰しあって」「憎悪にまみれて」―このあたりにそんなフィーリングを感じます。案外、こういうのは女性のほうが恐い!?終連1行はオチ的にして勝利宣言か?この詩に高貴なタイトルを持って来たのも利いている。こういうセンセーショナルなものも珍しいです。 恐る恐る佳作半歩前を。


7 大杉 司さん 「遠くから」 2/27

僕も時々思うのですが、一人称を全く排して書くほうがいい場合は少なからずあって、歴史的事実とか共通認識とか普遍性を出したい時、そういうことが多い気がします。もし仮にそれで行ったとすると、4連目終わりの「僕は思う」は削除でもいい気がしてます。「そんな世の中」で止めてもいいかも。シリアス感が出るかも。もちろん主観ですから、このままでも特に問題はありません。
ウクライナから、はや1年が過ぎました。本当にこの詩の通りであります。少しリクエストしたいのは、やや現実感に欠けるので、実例か何か描写が欲しい気はします。そういったリアル感を添わすとすれば「銃声だ 悲鳴だ」「悲鳴だ 助けだ 祈りだ」の連に近接させるといいでしょう。1連でもいいんです。スペースはまだあります。
傷ついて担架で運ばれる兵士。泣きながら頽れる老婆。幼子を抱きかかえて逃げ惑う若い母親。群像のことです。 佳作一歩前で。


8 朝霧綾めさん 「ご機嫌な春」 2/27

ちょうど今頃の時期でしょう。調べると今日の横浜の温度が14°Cでした。初連が微笑ましく好感が持てます。誕生日のこと、梅とメジロのことです。これからのことを考えながら、この詩を読むと、ホント、この通りでウキウキしてきますね。コートの重さ、スキップ、鼻歌、駆け出す、空を見上げる。やっぱり面白く楽しいのは6連目なんです。おばあちゃんはまずまずですが、次のおにいさんには、勘違いされないようお願いしときます(笑い)。大変失礼ながら、詩論としては、特にどうということはないんですが、このウキウキ感は貴重かもしれない。可愛らしい詩でもあります。せっかくの、この楽しさに水を差すのも、ナンなんで、半歩前で。



評のおわりに。

暖かい日もちらほら。僕の地域では3日間、風の強い日がありました。
風が冬を吹き飛ばして行ったか?あ、ひな人形かたさなきゃ……。では、また。

編集・削除(編集済: 2023年03月04日 17:46)

臨終  江里川 丘砥

さようならまでの間に
あなたは
どこを見つめていたのでしょう
虚ろな目で
意識があるのかもわからない表情で
窓の外
暮れゆく日と人生を見つめ
あるいはもう
見つめることすらもしないで
すぐそばまで来ている死へ
すべてを明け渡す用意をするように
浅く短い呼吸を
繰り返していた

干潮の時刻が訪れ
今日の潮の満ち引きなど
もはや知るはずのないあなたが
途端にあえぎながら
大きく息をしはじめる
心電図が
慌ただしく音を立て
終わりを報せるように鳴りだすと
だんだんと
血圧は下がり
心音が
小さく
小さく
なって
ゆく

最期の時
魂を天へと還すように
たった一つ
大きな息を吐いて
あなたはそのまま
静かに眠った

その吐いた息にのって出た
魂が
見えやしないかと
目を凝らしてみたけれど
白い天井があるだけ
たちまち霊体になった
あなたが
笑っていやしないかと
そこら中を見回したけれど
ついに息を引き取ったあなたが
横たわっているだけ
体はまだ
温かい
あなたはもう
そこには
いない

わたしは
また一人
愛してくれた人を
なくしました

編集・削除(未編集)

季節工場【春】  秋さやか

ぽとんぽとんぽとぽとん

季節工場の屋根の下
ずらりと並べられたバケツのなかへ
雪解雫の落ちる音が響きだします

ぽとんぽとんぽとぽとん

朝日を孕んだ雫の
楽しげな音色につられて
子供たちが集まってきます

両手に抱えた砂糖と洗剤を
落としそうで落とさずに

開け放たれた門の前には
虹色模様のストローがたくさん置かれ
切り込みが入った先っぽは花のよう
「ひとりいっぽん」という注意書き

子供たちは
一目散にバケツのもとへと駆け寄って
真っ白な砂糖をさらさらといれてゆきます

溶け切るのを待ちきれず
続いて洗剤もいれます

みな腕まくりをして
楽しそうにかき混ぜます

雪解雫は
冷たくないのでしょうか

バケツを満たしてゆく
きらきらと光る泡

ひとりが泡まみれの腕を引き抜いて
門へと向かえば
みんなもそれに続きます

取ってきたストローを
バケツのなかへ 
ひときわ慎重に浸します

期待とわずかなおそれに
ふるえる水面

ゆっくりと引き抜いたストローへ
熱い息を吹き込めば
大地と空を映しながら
膨らんでゆくしゃぼん玉

息が切れるのと同時に
風に乗って舞いあがります

高く高くあがっていく
空の途中

しゃぼん玉のなかで
揺らめいていた地平が
しんと凪ぐ

その次の瞬間

しゃぼん玉は
夢から覚めるように弾けます

ぽわん

そうして暖かな空気が次々に
ぽわん
ぽわんと生まれます

地上には
子供たちの喜びの声が響きます

寂しく眠り続けていた空は
ようやく明るさを
取り戻してゆく時がきたのです

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風の生まれる場所  エイジ

風の生まれる場所へ
僕は行ってみたい
名もない風が生まれて
世界中へ飛び立つんだ

地球のどこかに
風の生まれる場所があるという
春になればそこへ行って
僕が新しい風を育てたい

花がそよげば
風が見えるよ
マッチの火を消したら
風の形が見えるよ

風の生まれる場所は
ここにもある
僕が走れば僕の風が
君が走れば君の風が
君の風に僕は吹かれたい
風に包まれて君を感じたい

僕等二人の風に吹かれるまま
僕等は当てもない旅に出る
風に身体を委ねてどこまでも
どこまでも

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灯りをさがして  cofumi

私は私の
灯りをさがす
あの角の向こうには
その灯りがある

静かな夜に
静かな窓
静かに私は
こうべを垂れる

見慣れない電柱に問うてみる
掌に伝わる冷ややかさよ
初めて見た星に問うてみる
全ては屑になる

仔猫の鳴き声につられて
軒から軒へと歩く
蛍を捕まえるように
震える体を両手で覆う
小さな灯りが
涙ぐんでいた

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井嶋りゅう様 評のお礼 ゆーた

この度は評価のほどありがとうございました。
今回の詩はある意味実験的なものでした。
要するに、“短くて、良い詩”というものをどうしたら創作できるだろう?という、わたしなりの実験のものになります。
雰囲気の読後感に軽やかという感想ありがとうございました。
同時に世界観が浮いているという感想を頂き、そこはこれからのわたしの課題かなと思っております。
課題がわかったので、もう少し実験をしてみたいと思います。
ありがとうございました。また投稿致します。

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僕は徒に言葉を空っぽに埋めていく  ロンタロー

地上では春の戯れ
デタラメな歌うたい
花を徒に愛でる
マヤカシの歌うたい
君を徒に弄ぶ

暗渠に人知れず暮らす生き物
何も思うことはなく
夢を見ることもない

あっという間に時は過ぎ去り
あっけなく躰は朽ち果て命は尽きる

春うらら
夢うつつ

僕は徒に言葉を空っぽに埋めていく
ただ意味もなく空っぽに埋めていく

春うらら
夢うつつ

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がんばれ  じじいじじい

ポツンポツン パッパッ
うめのきからおはながさきだした

うすいピンクのかわいいおはな
わたしのほうがおおきいよ
ボクだっておおきいよ
さいたばかりのおはな
おしゃべりなかよし

つぼみからおはなへ
みんなとおなじなかよし
がんばってさいたはな

うめひともおなじだよ
たくさんごはんたべて
たくさんおひさまのひかりをあびて
おおきくなっていくんだ
みんなもがんばればおはながさくよ
がんばれがんばれ

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春 紫陽花

山の上の桜の木
その根元には
小さい金の蛇口があって
生まれたての春一番は
柔らかな手でその蛇口を
ゆるめたりする
そうっと そうっと
小さな蛇口からは
もちろん春が
きらきらと溢れ出す
ららららと歌い出す


春ですよ 起きて
みんな 起きて

私もそろそろ起きないと
耳を澄ますと聞こえてくる
遠くから 優しい音で
そのうち 我が家にも
暖かい春が注がれて
庭の大きなミモザの下で
ぽかぽか陽気を浴びながら
お昼ご飯を食べる
そんな春が大好きなんです

編集・削除(編集済: 2023年03月01日 17:07)

夾竹桃咲く作並木道で

夾竹桃咲く
並木道では
世界は
静かに遠い
まぼろしのようであった
        だから


君が 
戯れて
やってみせた
草の穂の
鼻髭

ごめんよ
悲しみの
一人ぼっちの
少女

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